JP5120076B2 - Steering column device - Google Patents
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Description
この発明は、ステアリングホイールの前後位置を調節する為のテレスコピックステアリング装置を構成する為、それぞれが円筒状に形成されたアウタコラムの端部とインナコラムの端部とを軸方向の変位を可能に組み合わせた、ステアリングコラム装置の改良に関する。具体的には、上記両コラム同士の軸方向の相対変位を円滑に行わせる為、アウタコラムの端部内周面とインナコラムの端部外周面との間に介在させる、円筒状のスリーブ(ブッシュ)の構造の改良に関する。 Since this invention constitutes a telescopic steering device for adjusting the front-rear position of the steering wheel, it is possible to axially displace the end of the outer column and the end of the inner column, each formed in a cylindrical shape. It is related with the improvement of the combined steering column device. Specifically, a cylindrical sleeve (bushing) interposed between the inner peripheral surface of the end of the outer column and the outer peripheral surface of the end of the inner column in order to smoothly perform relative displacement in the axial direction between the two columns. ) Regarding the improvement of the structure.
自動車用の操舵装置は、図7に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きし、前車輪に舵角を付与する様にしている。上記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、上記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、上記入力軸3に接続している。
The steering apparatus for an automobile is configured as shown in FIG. 7, and transmits the rotation of the steering wheel 1 to the input shaft 3 of the steering gear unit 2. 4 is pushed and pulled to give a steering angle to the front wheels. The steering wheel 1 is supported and fixed to the rear end portion of the steering shaft 5, and the steering shaft 5 is rotatably supported by the steering column 6 with the cylindrical steering column 6 inserted in the axial direction. Has been. The front end portion of the steering shaft 5 is connected to the rear end portion of the intermediate shaft 8 via a
上述の様な操舵装置に関して、運転者の体格や運転姿勢に応じて上記ステアリングホイール1の前後位置や上下位置の調節を可能とする事が広く行われている。このうちの前後位置を調節する為の機構は、テレスコピック機構と呼ばれるもので、上記ステアリングシャフト5及び上記ステアリングコラム6を伸縮自在とする事で構成している。即ち、このステアリングシャフト5を、アウタチューブ10とインナシャフト11とを、スプライン係合等により、トルク伝達自在に、且つ、伸縮自在に組み合わせた構造としている。又、上記ステアリングコラム6を、アウタコラム12とインナコラム13とをテレスコープ状に伸縮自在に組み合わせた構造としている。尚、図示の例は、上記テレスコピック機構に加えて、上記ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構と、電動モータ14を補助動力源として上記ステアリングホイール1を操作する為に要する力の低減を図る、電動式パワーステアリング装置とを組み込んでいる。
With respect to the steering device as described above, it is widely performed that the front-rear position and the vertical position of the steering wheel 1 can be adjusted according to the physique and driving posture of the driver. Of these, a mechanism for adjusting the front-rear position is called a telescopic mechanism, and is configured by making the steering shaft 5 and the steering column 6 extendable. That is, the steering shaft 5 has a structure in which the
上述の様なテレスコピック機構に関して、アウタコラムとインナコラムとの相対変位を円滑に行わせる為、例えば特許文献1〜4に示す様に、これら両コラム同士の嵌合部に、円筒状のスリーブを介在させる事が行われている。図8〜9は、このうちの特許文献1に記載された従来構造を示している。この図8〜9に示した構造も、テレスコピック機構に加えて、チルト機構を設けている。ステアリングコラム6aは、前側のアウタコラム12aと後側のインナコラム13aとを伸縮可能に組み合わせて成る。このうち、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽合金製のアウタコラム12aの前端部は、車体側に固定した前側ブラケット15に対し、横軸16を中心とする揺動変位を可能に支持している。又、上記アウタコラム12aの中間部は、車体側に支持した後側ブラケット17に対し、昇降可能に支持している。更に、上記アウタコラム12aの後端部にインナコラム13aの前端部を、軸方向の変位を可能に内嵌している。そして、調節レバー18の操作により、調節ナット19と、調節ボルト20の頭部21との距離を拡縮する事で、上記インナコラム13aの上下位置及び前後位置を調節可能としたり、調節後の位置に固定したりできる様にしている。上記インナコラム13aの上下位置及び前後位置を調節する事により、このインナコラム13aの内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト5aの後端部に固定したステアリングホイール1(図7参照)の上下位置及び前後位置を調節できる。尚、この様な、上下位置及び前後位置を調節する為の、チルト機構及びテレスコピック機構の構成及び作用は、上記特許文献1に詳しく記載されているし、本発明の要旨でもない為、詳しい説明は省略する。
Regarding the telescopic mechanism as described above, in order to smoothly perform the relative displacement between the outer column and the inner column, for example, as shown in Patent Documents 1 to 4, a cylindrical sleeve is provided at the fitting portion between these two columns. Intervening is done. 8 to 9 show the conventional structure described in Patent Document 1 among them. The structures shown in FIGS. 8 to 9 are also provided with a tilt mechanism in addition to the telescopic mechanism. The
又、上記アウタコラム12aの後端部内周面とインナコラム13aの前端部外周面との間にスリーブ22を介在させて、これら両コラム12a、13a同士の相対変位の円滑化を図っている。この様なスリーブ22としては、摩擦係数の小さい合成樹脂製のものを使用する事もあるが、衝突事故の際に有害な変形を生じる事を防止して、上記ステアリングコラム6aを収縮させる為に要する荷重を安定させる為に、鋼板製とする事が、上記特許文献1に記載されている。鋼板製の上記スリーブ22は、図10の(A)(B)に示す様に、欠円筒状の主部23と、この主部23の端部に径方向外方に折れ曲がった状態で形成された外向フランジ状の鍔部24とを備える。
Further, a
この様なスリーブ22は、上記主部23を上記アウタコラム12aの後端部内周面とインナコラム13aの前端部外周面との間に挟持すると共に、上記鍔部24を上記アウタコラム12aの後端面に突き当てた状態に、これら両コラム12a、13a同士の間に組み付ける。又、上記アウタコラム12aと上記主部23との間に、ピン等によるずれ止め構造を設けて、上記スリーブ22が、上記両コラム12a、13a同士の係合部から抜け出る事を防止する。又、上記ステアリングコラム6aが縮まる際には、上記鍔部24が上記アウタコラム12aの後端面に押し付けられて、上記スリーブ22がこのアウタコラム12aに引き込まれ、上記主部23が上記両コラム12a、13a同士の係合部から外れる事を防止する。
In such a
上述の様な従来構造の場合、上記主部23の断面形状の真円度を確保する事が難しく、上記両コラム12a、13a同士の係合部の摩擦係数を安定させる事が難しかった。この理由は、次の通りである。図10の(A)(B)に示す様に、鍔部24を、上記主部23と同様に、円周方向1箇所の切れ目部分を除いて連続した形状とした場合、この主部23に対して上記鍔部24を折り曲げる為に要する力が大きくなる。そして、この鍔部24の加工に伴って、上記主部23のうちでこの鍔部24側の端部が変形し、この端部の断面形状の真円度が悪化する。この為、この端部の内外両周面と、上記アウタコラム12aの内周面及び上記インナコラム13aの外周面との当接部の面圧が部分的に高くなる。この結果、これら両コラム12a、13aを伸縮させる為に要する力が大きくなって、前記ステアリングホイール1の前後位置調節を円滑に行わせにくくなる。
In the case of the conventional structure as described above, it is difficult to ensure the roundness of the cross-sectional shape of the
特許文献1には、図10の(C)に示す様に、鍔部24aを、それぞれの円周方向幅が狭い複数の舌片25、25により構成する構造が記載されている。この様な構造によれば、主部23の端部の変形を抑えられるが、上記鍔部24aの曲げ剛性を確保する事が難しくなり、スリーブ22aの位置決めが不確実になり易い。図11の(A)に示す様に、鍔部24bの途中に少数の(図示の例では3箇所に)切り欠き26、26を形成すれば、この鍔部24bの曲げ剛性を或る程度は確保できるが、真円度確保の面からは問題を生じる。又、図11の(B)に示す様に、切り欠き26、26の数を多く(図示の例では7箇所に形成)すれば、真円度確保の面からは有利になるが、鍔部24cの曲げ剛性確保の面からは不利になる。
In Patent Document 1, as shown in FIG. 10C, a structure is described in which the
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、アウタコラムの端部内周面とインナコラムの端部外周面との間に介在させるスリーブの断面形状の真円度確保と、鍔部の曲げ剛性の確保とを両立させられる構造を実現すべく発明したものである。 In view of the circumstances as described above, the present invention secures the roundness of the cross-sectional shape of the sleeve interposed between the inner peripheral surface of the end of the outer column and the outer peripheral surface of the end of the inner column, and the bending rigidity of the flange. The invention was invented to realize a structure capable of ensuring both of these.
本発明のステアリングコラム装置は、前述した従来から知られているステアリングコラム装置と同様に、それぞれが円筒状に構成されたアウタコラムの端部とインナコラムの端部とを、スリーブを介して、軸方向の相対変位を可能に嵌合させて成る。そして、上記スリーブは、金属板を曲げ形成する事により円筒状とされた主部の端部に、径方向に折れ曲がった鍔部を備えたものである。
特に、本発明のステアリングコラム装置に於いては、上記スリーブの主部と鍔部とを連続させる折れ曲がり部に複数の透孔を、円周方向に関して間欠的に形成している。そして、上記鍔部の先端縁部を、上記主部が不連続になっている部分を除き、円周方向に関して連続させている。
The steering column device of the present invention is similar to the conventionally known steering column device described above, and the end portion of the outer column and the end portion of the inner column, each configured in a cylindrical shape, via a sleeve, An axial relative displacement is made possible. And the said sleeve is provided with the collar part bent in the radial direction in the edge part of the main part made into the cylindrical shape by bending and forming a metal plate.
In particular, in the steering column device of the present invention, a plurality of through holes are intermittently formed in the circumferential direction in the bent portion where the main portion and the flange portion of the sleeve are continuous. And the front-end edge part of the said collar part is made continuous regarding the circumferential direction except the part from which the said main part is discontinuous.
上述の様に構成する本発明のステアリングコラム装置によれば、スリーブの断面形状の真円度確保と、鍔部の曲げ剛性の確保とを両立させられる。
先ず、真円度確保は、主部と鍔部とを連続させる折れ曲がり部に複数の透孔を設ける事により図れる。この主部に対してこの鍔部を曲げ形成する際、これら各透孔部分では、この鍔部の加工に伴う力が上記主部に伝わる事はない。この為、これら各透孔の数を多く(例えば円周方向等間隔の6箇所位置以上に)形成すれば、上記主部の真円度の悪化を、実用上問題ない程度に抑えられる。
又、上記曲げ剛性の確保は、上記鍔部の先端縁部を円周方向に関して連続させている事により図れる。即ち、上記各透孔の間部分に存在する部分同士が円周方向に繋がっている為、これら各部分が互いに独立して上記主部に対し折れ曲がる事はなく、上記曲げ剛性を十分に確保できる。
According to the steering column device of the present invention configured as described above, it is possible to ensure both the roundness of the cross-sectional shape of the sleeve and the bending rigidity of the collar portion.
First, the roundness can be ensured by providing a plurality of through holes in a bent portion that connects the main portion and the flange portion. When the flange is bent with respect to the main portion, the force associated with the processing of the flange is not transmitted to the main portion in each of the through-hole portions. For this reason, if the number of each of these through holes is increased (for example, at six or more positions at equal intervals in the circumferential direction), the deterioration of the roundness of the main part can be suppressed to a practically no problem level.
In addition, the bending rigidity can be ensured by making the end edge of the flange portion continuous in the circumferential direction. That is, since the portions existing between the respective through holes are connected to each other in the circumferential direction, these respective portions are not bent with respect to the main portion independently of each other, and the bending rigidity can be sufficiently secured. .
[実施の形態の第1例]
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて、本発明のステアリングコラム装置の特徴は、アウタコラム12bの端部内周面とインナコラム13bの端部外周面との間に介在させるスリーブ22bの構造にある。このスリーブ22bを組み込んで構成するテレスコピック機構を含む、ステアリングコラム装置全体の構成及び作用は、前述の図8〜9に示した構造を含め、従来から知られている各種構造と同様であるから、図示並びに説明は省略し、以下、本例の特徴部分、及び、先に説明しなかった構造部分を中心に説明する。
[First example of embodiment]
1 to 3 show a first example of an embodiment of the present invention. The steering column device of the present invention including this example is characterized by the structure of the
本例の場合、上記アウタコラム12bだけでなく、上記インナコラム13bに関しても、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属材料を射出成形する事により造っている。上記インナコラム13bの外周面のうちで、上記アウタコラム12bに内嵌する側の端部寄り部分の外周面にガイド凹溝27を、上記インナコラム13bの軸方向に形成している。又、上記アウタコラム12bのうちで、このインナコラム13bを内嵌する側の端部にガイドピン28を、その先端部が上記アウタコラム12bの端部内周面から少し突出する状態で固定している。そして、上記ガイドピン28の先端部を上記ガイド凹溝27に遊合させる事により、上記アウタコラム12bの端部内径側に上記インナコラム13bの端部を、所定長さ分だけ(上記ガイド凹溝27内で上記ガイドピン28が変位できる範囲内でのみ)、軸方向変位を可能に内嵌している。
In this example, not only the
この様に、互いに軸方向の変位を可能に嵌合させた、上記アウタコラム12bの端部内周面と上記インナコラム13bの端部外周面との間に、図2〜3に示す様な形状を有する、上記スリーブ22bを介在させている。このスリーブ22bは、ステンレス鋼板、鋼板、銅板、真鍮板の如き銅系合金板等の金属板を曲げ形成して成るもので、欠円筒状の主部23aと、この主部23aの端部に径方向外方に折れ曲がった状態で形成された外向フランジ状の鍔部24dとを備える。又、上記主部23aの一部に円形の通孔29を形成して、この通孔29と上記ガイドピン28とを係合自在としている。
In this way, the shape as shown in FIGS. 2 to 3 is formed between the inner peripheral surface of the end of the
特に、本例の構造に組み込む、上記スリーブ22bの場合には、上記主部23aと上記鍔部24dとを連続させる折れ曲がり部30に複数(図示の例では7箇所)の透孔31、31を、円周方向に関して間欠的に形成している。本例の場合にはこれら各透孔31、31を、上記主部23aが不連続となっている部分を除き、円周方向に関して等間隔に形成している。又、上記各透孔31、31は、上記主部23aの軸方向端部から上記鍔部24dの径方向中間部に掛けての部分に形成している。この鍔部24dの外径側端部には、上記各透孔31、31を形成していない。従って、この鍔部24dの外端縁部は、上記主部23aが不連続になっている部分を除き、円周方向に関して連続している。
In particular, in the case of the
この様なスリーブ22bは、上記通孔29に上記ガイドピン28を係合させた状態で、上記主部23aを前記アウタコラム12bの後端部内周面と前記インナコラム13bの前端部外周面との間に挟持する。又、この状態で、上記鍔部24dを上記アウタコラム12bの後端面に突き当てる。この様に上記スリーブ22bを上記アウタコラム12bと上記インナコラム13bとの間に組み付けた状態で、ステアリングホイール1(図7参照)の前後位置を調節すべく、上記アウタコラム12bに対し上記インナコラム13bを摺動させる際には、上記通孔29と上記ガイドピン28との係合に基づいて、上記スリーブ22bが前後方向にずれ動く事を阻止する。この状態では、上記インナコラム13bには、ほぼ軸方向の力が加わるのみである為、上記スリーブ22bに作用する力は小さくて済む。従って、上記通孔29と上記ガイドピン28との係合のみで、上記スリーブ22bの軸方向位置を十分に規制できる。
In such a
これに対して、衝突事故に伴って運転者の身体が上記ステアリングホイール1にぶつかる二次衝突時には、上記インナコラム13bに対し、斜め前方に向いた強い力が加わる。この状態では、このインナコラム13bの外周面と上記スリーブ22bの内周面とに大きな摩擦力が作用し、このスリーブ22bを前方に変位させようとする力が大きくなる。この状態では、上記通孔29と上記ガイドピン28との係合部に加えて、上記鍔部24dと上記アウタコラム12bの後端面との係合部の係合力により、上記スリーブ22bがこのアウタコラム12bに引き込まれる事を防止する。この結果、このスリーブ22bの主部23aが上記両コラム12b、13b同士の係合部から外れる事を防止して、このうちのインナコラム13bを前方に、円滑に変位させる。
On the other hand, at the time of the secondary collision in which the driver's body hits the steering wheel 1 due to a collision accident, a strong force directed diagonally forward is applied to the
特に、本例の構造によれば、上記スリーブ22bの主部23aの断面形状の真円度確保と、上記鍔部24dの曲げ剛性の確保とを両立させられて、ステアリングホイール1の前後位置調節に要する力の低減と、二次衝突時の運転者保護の充実とを図れる。
先ず、真円度確保は、上記主部23aと上記鍔部24dとを連続させる折れ曲がり部30に前記複数の透孔31、31を設ける事により図れる。上記主部23aに対して上記鍔部24dを曲げ形成する際、これら各透孔31、31部分では、この鍔部24dの加工に伴う力が上記主部23aに伝わる事はない。即ち、上記主部23aの軸方向端縁部で上記各透孔31、31に整合する部分は、上記鍔部24dの曲げ形成時にも、そのまま円弧形のままに保たれる。又、上記各透孔31、31から外れた部分に関しても、円周方向に関する幅が狭い為、上記鍔部24dの曲げ形成に伴って発生する力は限られたもので済み、上記主部23aの形状を歪ませる(真円からずらせる)方向に作用する力の大きさは限られたものとなる。本例の場合には、上記各透孔31、31を7箇所位置に形成しており、隣り合う透孔31、31同士の間に存在する部分の円周方向幅は限られている為、上記主部23aのうちで、上記鍔部24dを形成した側の端部の真円度の悪化を、実用上問題ない程度に抑えられる。即ち、この端部の形状が真円に近いままに保たれる為、この端部の内外両周面と、上記アウタコラム12bの内周面及び上記インナコラム13bの外周面との当接部の面圧を低いままに抑えられて、これら両コラム12b、13bを伸縮させる為に要する力を低く抑える事ができ、前記ステアリングホイール1の前後位置調節を円滑に行わせられる。
In particular, according to the structure of this example, it is possible to achieve both the securing of the roundness of the cross-sectional shape of the
First, the roundness can be ensured by providing the plurality of through
又、前記曲げ剛性の確保は、上記鍔部24dの先端縁部を円周方向に関して連続させている事により図れる。即ち、上記各透孔31、31の間部分に存在する部分同士が円周方向に繋がっている為、これら各部分が互いに独立して上記主部23aに対し折れ曲がる事はなく、上記曲げ剛性を十分に確保できる。この為、二次衝突時に前記スリーブ22bを上記アウタコラム12bに引き込もうとする力が大きくなっても、上記鍔部24dがこの力に十分に対抗して、上記スリーブ22bが上記アウタコラム12bに引き込まれる事を防止する。
The bending rigidity can be ensured by making the end edge of the
尚、鍔部の剛性をより向上させるべく、図4の(A)〜(C)に示す様な断面形状を有する鍔部24e〜24gを採用する事もできる。このうち、図4の(A)に記載した鍔部24eは、外周縁部を主部23aと反対側に向け、直角に折り曲げたものである。又、図4の(B)に示した鍔部24fは、外周縁部を主部23a側に向け、直角に折り曲げたものである。更に、図4の(C)に示した鍔部24gは、外周縁部を主部23a側に向け、折り返したものである。何れの構造でも、鍔部24e〜24gの剛性を向上させて、スリーブの位置決め、並びに、二次衝突時に於ける引き込まれ防止をより確実に図れる。
In addition, in order to improve the rigidity of a collar part more, the
[実施の形態の第2例]
図5〜6は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、スリーブ22cを構成する主部23aの軸方向端部を径方向内方に直角に折り曲げる事により、内向フランジ状の鍔部24hを形成している。そして、この鍔部24hを、インナコラム13cの前端面に係合させている。これに合わせて本例の場合には、テレスコピック機構の為のガイド凹溝27aをアウタコラム12cの内周面に形成すると共に、ガイドピン28aを上記インナコラム13cの外周面から突出させている。又、通常状態で、上記スリーブ22cの主部23aの後端部を、上記アウタコラム12cの後端面よりも十分に後方に迄突出させている。径方向に関する内外が逆になり、それに伴って上記鍔部24hを上記インナコラム13cの前端面に係合させている点以外の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する説明は省略する。
[Second Example of Embodiment]
5 to 6 show a second example of the embodiment of the present invention. In the case of this example, the inward flange-shaped
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 アウタチューブ
11 インナシャフト
12、12a、12b、12c アウタコラム
13、13a、13b、13c インナコラム
14 電動モータ
15 前側ブラケット
16 横軸
17 後側ブラケット
18 調節レバー
19 調節ナット
20 調節ボルト
21 頭部
22、22a、22b、22c スリーブ
23、23a 主部
24、24a、24b、24c、24d、24e、24f、24g、24h 鍔部
25 舌片
26 切り欠き
27、27a ガイド凹溝
28、28a ガイドピン
29 通孔
30 折れ曲がり部
31 透孔
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Steering wheel 2 Steering gear unit 3 Input shaft 4
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