JP5114353B2 - 柔軟性拡張可能ステント - Google Patents
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Description
本発明の一の態様に従うと、この第一メアンダー模様は偶数次元及び奇数次元第一メアンダー模様とする。この偶数次元及び奇数次元第一メアンダー模様は互いと 180°の位相角でずれており、そして奇数次元模様は2本の偶数次元模様の間にある。第二メアンダー模様も偶数次元及び奇数次元模様より成ってよい。
更に、本発明の好適な態様に従うと、第二メアンダー模様は周期毎に2本のループを有し、そしてこの偶数次元及び奇数次元第一メアンダー模様は第二メアンダー模様の各ループの第一及び第二側部のそれぞれに接続している。
他方又は他に、この第二メアンダー模様は偶数次元及び奇数次元第二メアンダー模様より成る。この態様においては、この偶数次元及び奇数次元第二メアンダー模様は偶数次元及び奇数次元第一メアンダー模様に接続され、偶数次元及び奇数次元第二メアンダー模様の各組の間に1本の完全ループがある。
従って、本発明は更に
ステントであって
a.少なくとも一の奇数次元及び偶数次元の交互の区画:ここでそれぞれは第一屈曲領域を有し、そしてここで前記奇数次元の区画は、その上の第一屈曲領域が前記偶数次元区画上の第一屈曲領域に隣接するように、前記偶数次元区画と位相角ずれしている;並びに
b.少なくとも1個の柔軟性コネクター:これは隣接し合う偶数次元及び奇数次元区画の第一屈曲領域を接続せしめる複数の柔軟性リンクを含んで成る;
を含んで成り、ここで各柔軟性リンクは少なくとも一の第二屈曲領域により接続された少なくとも2つの部分を有し、そして前記第一及び第二屈曲領域が第一角及び第二角であって、各々の二等分線が互いと交差する角を規定している、ステントを提供する。
また、本発明は、
隣接し合う連続セルのメッシュを含んで成るステントであって、各セルが:
閉じられたセルの中で互いと接続した偶数の数の一定の長さの交互となった第一及び第二ループを含んで成り、ここで各ループはその間に屈曲領域をもつ少なくとも2つの部分を有し、前記第一及び第二ループが第一角及び第二角であって、各々の二等分線が互いと交差する角を規定している、ステントを提供する。
更に、本発明の好適な態様に従うと、この第一及び第二メアンダー模様は平らな金属より成る。他方、それらはワイヤーから切り取ってもよい。更に、それらに任意の身体適合性材料を埋込む又はカバーを施してもよい。
本発明のステントは管であり、その側部には複数の2種類の直交メアンダー模様それぞれが設けられ、その模様は互いとからみ合っている。「メアンダー模様」なる語は本明細書では中心線分を中心とした周期模様を説明するために用い、そして「直交メアンダー模様」はその中心線分が互いと直交する模様同志をいう。
図1〜4のステントにおいて、2種類のメアンダー模様を11及び12と表示し、そしてそれらは図2で最もよくわかる。メアンダー模様11は鉛直中心線分9を有する鉛直正弦波である。メアンダー模様11は一周期毎に2本のループ14及び16を有し、ここでループ14は右に向って広がり、一方ループ16は左に向って広がる。ループ14と16は共有部材15と17を共有し、ここで部材15は一のループ14からその次のループ16へと接続され、そして部材15は一のループ16からその次のループ14とへ接続されている。
水平メアンダー模様には奇数次元及び偶数次元形態で施されていてもよい。水平メアンダー模様12eの直線区画22は鉛直メアンダー模様11eの3個毎の共有部材17と交差している。水平メアンダー模様12oの直線区画22は、交差している共有部材17と2個後方の共有部材15で始まって、鉛直メアンダー模様11eの3個毎の共有部材15と交差している。その結果、メアンダー模様12eと12oとの間に完全ループ14が、そしてメアンダー模様12oと12eとの間に完全ループ16ができる。
図3において、ステントは矢印40で表示した方向で表示地点Aで屈曲し始めている。ステントが屈曲し始めると、Iと表示した区画は曲線の内側となり、そしてOと表示した区画は曲線の外側となる。曲線Iの内側は向い側の曲線Oの外側より短くなる。
屈曲の際、地点Aの右側にあるループ14〜20は内側と外側の曲線との間の長さの差を補うために形状変化する。例えば、曲線の内側付近のループ18i及び20iは、拡張する曲線の外側上のループ18o及び20oよりも互いと接近し合う。内側Iの近くのループ14i及び16iは圧縮され、一方曲線の外側Oの近くのループ14o及び16oは拡張する。
わかる通り、メアンダー模様11及び12は双方とも屈曲に関与する。示してはいないが、図1〜4のステントは任意の方向において、且つ同時に複数の方向において屈曲できることが理解されるであろう。
図5Aの鉛直メアンダー模様11はそのループ14及び16が広がることによって拡張する。その結果、鉛直メアンダー模様11はループ当り2*h1の値で鉛直方向に増大する。しかしながら、それは2 *d1の値で水平方向で収縮もする。同様に、図5Bの水平メアンダー模様12はそのループ18及び20が広がることにより拡張する。その結果、水平メアンダー模様12はループ当り2*d2の値で水平方向で成長する。しかしながら、それはh2の値で鉛直方向で収縮もする。即ち、鉛直メアンダー模様11の鉛直方向増大は、少なくともある程度、水平メアンダー模様12の鉛直方向収縮を補い、そしてその逆も真なりである。任意のステントの先端部分は部分的にしか補われず、それ故若干収縮しうる。
本発明のステントは金属及び/又はワイヤーから作れうることが明らかであろう。更に、それに保護材料をプレーティングする、医薬品を浸す、及び/又は空間42及び44を埋めることのできる材料でコーティングを施すことができる。
本発明は、2種類のメアンダー模様、直交型又はその他より成る模様をもって製造される全てのステントを包括するものと理解されるであろう。直交メアンダー模様を有するその他の典型的な模様をここで提供し、ここで図6は模式バージョンであり、そして図7は一層丸みを帯びたバージョンである。図8は拡張状態の図7の模様を示す。図6及び7の模様は図2に示すものと似ているが、ただしそれはより水平なメアンダー模様を有し、そしてそれらは図2に示しているような偶数次元及び奇数次元のものではなく、一種類のものである。
Claims (10)
- 単一の細長い円筒状の管(30)で形成された柔軟な拡張可能なステントであって、拡張していない状態及び拡張した状態で模様形状を有し、
前記模様形状が、第一方向に伸長する第一メアンダー模様(11)と、
前記第一方向とは異なる第二方向に伸長する第二メアンダー模様(12)とを含み、
前記第一及び第二メアンダー模様がループを含み、かつ互いに絡み合い、
前記各第一メアンダー模様(11)のループ(14、16)が、隣接する前記第二メアンダー模様(12)の間に配置され、
前記各第二メアンダー模様(12)のループ(18、20)が、隣接する前記第一メアンダー模様(11)の間に配置され、
前記第一及び第二メアンダー模様(11、12)が、複数のセル(42a、42b;44a、44b)を規定することを特徴とするステント。 - 前記第二メアンダー模様が周期毎に2本のループ(18,20)を有し、そして前記第一メアンダー模様が前記第二メアンダー模様の各ループの側部に接続している、請求項1記載のステント。
- 前記第一メアンダー模様がループを有し、そして前記第二メアンダー模様(12)が当該第一メアンダー模様(11)と、一対の第二メアンダー模様(12)の間に前記第一メアンダー模様(11)のループが2本(14,16)できるように接続されている、請求項1又は2記載のステント。
- 前記第一メアンダー模様がループを有し、そして前記第二メアンダー模様(12)が偶数次元第二メアンダー模様(12e)及び奇数次元第二メアンダー模様(12o)から成り、そして当該偶数次元第二メアンダー模様及び奇数次元第二メアンダー模様が前記第一メアンダー模様(11)と接続され、一対の偶数次元第二メアンダー模様(12e)及び奇数次元第二メアンダー模様(12o)の間に前記第一メアンダー模様(11)の3本のループ(14,16,14;16,14,16)ができるように接続されている、請求項1又は2記載のステント。
- 前記第一方向(9)及び第二方向(13)が直交している、請求項1〜4のいずれか1項記載のステント。
- 前記第一方向(9)及び第二方向(13)が直交していない、請求項1〜4のいずれか1項記載のステント。
- 前記第一メアンダー模様(11)及び第二メアンダー模様(12)がワイヤーから成る、請求項1〜6のいずれか1項記載のステント。
- 前記第一メアンダー模様(11)及び第二メアンダー模様(12)が平らな金属より切断されたものである、請求項1〜6のいずれか1項記載のステント。
- 前記ステントが、保護材料のプレーティング、医薬品の含浸及び材料でのカバーのうちのいずれかにより仕上げられたものである、請求項1〜8のいずれか1項記載のステント。
- 前記第一メアンダー模様が偶数次元及び奇数次元の第一メアンダー模様を含んで成り、そして当該奇数次元第一メアンダー模様が偶数次元の第一メアンダー模様と180°の位相角でずれており、かつ2本毎の偶数次元第一メアンダー模様の間にある、請求項1〜9のいずれか1項記載のステント。
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