以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部分には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態1におけるスイッチング電源装置は、スイッチング素子のON期間にトランスを通して電力を出力側へ供給するフォワード回路方式を採用するものである。
図2は、本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態におけるスイッチング電源装置10は、入力端子11と、電圧変換器12と、整流平滑部13と、出力端子14と、スイッチング制御回路15と、スイッチング素子16と、スイッチング電流検出部17と、を備えている。
入力端子11は、スイッチング電源装置10の入力端子である。入力端子11は、電圧変換器12の1次側に接続されている。
また、入力端子11には、スイッチング電源装置10の外部に配置された、例えば直流電圧源(図示省略)が接続されており、入力端子は、この直流電圧源から出力された直流電圧を電圧変換器12の1次側に供給する。
なお、入力端子11には、交流電圧源から出力される交流電圧を直流に変換し、その変換後の直流電圧を入力するようにしてもよい。この場合では、商用交流電源等の交流電圧源から出力される交流電圧を全波整流する整流回路を用いて整流する。そして、その整流後の電圧波形を平滑化する平滑回路を用いて直流電圧に変換した後、その直流電圧を入力端子11に入力すればよい。整流回路は、例えば4個のダイオードで構成される公知のダイオードブリッジを用いることができる。また、平滑回路は、容量素子である公知のコンデンサを用いることができる。
電圧変換器12は、電力変換用の変圧器であり、1次側に入力された直流電圧を変換し、その変換後の直流電圧を2次側に出力する。電圧変換器12の1次側は入力端子11と接続する一方、その2次側は整流平滑部13と接続している。
また、電圧変換器12の1次側は、スイッチング素子16に接続されており、電圧変換器12の一次側には、スイッチング素子16のON期間に、直流電流である1次電流I1が流れる。そして、この1次側に1次電流I1が発生すると、その1次電流I1の発生に合わせて、2次側に2次電流I2が発生する。
整流平滑部13は、電圧変換器12の2次側と出力端子14との間に接続されている。そして、整流平滑部13は、電圧変換器12の2次側に2次電流I2が流れることにより、電圧変換器12の2次側に誘起される電圧を整流、平滑して、出力端子14に出力する。
出力端子14は、スイッチング電源装置10の出力端子である。出力端子14は、整流平滑部13の出力に接続されており、整流平滑部13により整流、平滑された直流電圧をスイッチング電源装置10の外部に出力する。通常、出力端子14には負荷が接続されており、この負荷に、出力端子14から出力される直流電圧が印加される。
スイッチング制御回路15は、スイッチング素子16のスイッチング動作、つまり、ON/OFF動作を制御する。スイッチング制御回路15は、スイッチング素子16のON期間に流れる、電圧変換器12の1次側の1次電流I1を、後述するスイッチング電流検出部17を用いて取得する。そして、スイッチング制御回路15は、このスイッチング電流検出部17から取得した1次電流I1に基づいて、スイッチング素子16のON期間及びOFF期間を決定する。
スイッチング素子16は、電圧変換器12の1次側に接続されており、自身のON期間には電圧変換器12の1次側に1次電流I1が流れ、自身のOFF期間には電圧変換器12の1次側に1次電流I1は流れない。すなわち、スイッチング素子16は、自身のスイッチング動作により、電圧変換器12の1次側における1次電流I1の発生を制御する。
スイッチング電流検出部17は、スイッチング素子16のON期間に、電圧変換器12の1次側及びスイッチング素子16を流れる1次電流I1の電流値を検出する。そして、スイッチング電流検出部17は、自身が検出した1次電流I1の電流値をスイッチング制御回路15に出力する。
次に、図3を用いて、図2に示したスイッチング電源装置10の具体的な構成について説明する。図3は、本実施の形態におけるスイッチング電源装置10Aの概略構成を示す回路図である。
本実施の形態におけるスイッチング電源装置10Aは、図3に示すように、一対の入力端子11A、11Bと、トランス(電圧変換器)12と、整流平滑部13と、一対の出力端子14A、14Bと、スイッチング制御回路15と、FET(スイッチング素子)16Aと、抵抗素子(スイッチング電流検出部)17Aと、を備えている。
入力端子11Aは、トランス12の1次側に配置された1次巻線12Aの巻き始め側端子に接続されている。一方、入力端子11Bは、FET16Aを介して、トランス12の1次巻線12Aの巻き終わり側端子に接続されている。
なお、1次巻線12Aの巻き始め側端子は、図中の黒点(・)が付された端子である。一方、1次巻線12Aの巻き終わり側端子は、図中の黒点(・)が付されていない端子であり、FET16AのON期間において1次巻線12Aに電圧が誘起された場合、巻き始め側端子に対して負電圧となる端子である。
また、入力端子11Aは、例えば直流電圧源の高電位側の電位が印加されており、一方、入力端子11Bは、その直流電圧源の低電位側の電位(ここでは、接地電位)が印加されている。
トランス12は、トランス12の1次側に配置された1次巻線(巻数np)12Aと、トランス12の2次側に配置された2次巻線(巻数ns)12Bと、を有している。そして、このトランス12では、1次巻線12Aを流れる1次電流I1により発生する磁界を打ち消す方向に、2次巻線12Bに2次電流I2が流れる。
整流平滑部13は、整流用ダイオード13A及びフライホイールダイオード13Bから構成された整流回路と、チョークコイル13C及び平滑用コンデンサ13Dから構成された平滑回路と、を有している。
整流回路では、整流用ダイオード13Aとフライホイールダイオード13Bとが直列に接続されている。整流用ダイオード13Aとフライホイールダイオード13Bとは、スイッチング素子16のON期間に、2次巻線12Bに誘起される電圧で整流用ダイオード13Aが導通し、フライホイールダイオード13Bが遮断するよう方向付けられ、2次巻線12Bの両端子間に接続されている。
なお、整流回路は、整流用ダイオード13A及びフライホイールダイオード13Bに代えて、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等の制御極付整流素子を用いることができる。制御極付整流素子を用いれば損失の少ない回路構成を実現できる。
平滑回路では、チョークコイル13Cと平滑用コンデンサ13Dとが直列に接続されている。そして、平滑回路はフライホイールダイオード13Bと並列に接続され、平滑用コンデンサ13Dの両端子が出力端子14A、14Bに接続されている。
出力端子14A、14Bには、LED照明やACアダプタといった電子機器等である負荷(図示省略)が接続されている。トランス12の2次巻線12Bに2次電流I2が発生すると、その2次電流I2は、2次巻線12Bの巻き始め側端子から、整流用ダイオード13A、チョークコイル13C、出力端子14A、負荷及び出力端子14Bを経由して、2次巻線12Bの巻き終わり側端子に流れ込むことになる。
一方、その後、トランス12の2次巻線12Bによる2次電流I2の発生が終了すると、今度は、チョークコイル13Cが引き続き、2次電流I2を流し続けることになる。すなわち、チョークコイル13Cの一方の端子から流れ出す2次電流I2は、出力端子14A、負荷、出力端子14B、フライホイールダイオード13Bを経由して、チョークコイル13Cの他方の端子に流れ込む。
スイッチング制御回路15は、FET16Aのゲート端子、FET16Aのソース端子と抵抗素子17Aの一方の端子との接続点、及び、出力端子14B、に接続されている。スイッチング制御回路15は、FET16Aと抵抗素子17Aとの接続点の電圧値を取得し、その電圧値を用いてFET16Aのゲート端子に出力すべき駆動信号を生成する。
FET16Aは、例えばn型FETで構成されており、そのゲート端子はスイッチング制御回路15の駆動信号出力端子に接続され、そのドレイン端子はトランス12の1次巻線12Aの巻き終わり側端子に接続され、そのソース端子は接地電位が入力される入力端子11Bに接続されている。
そして、FET16Aは、スイッチング制御回路15により生成され、ゲート端子に入力される駆動信号に基づき、ソース端子とトレイン端子間のON期間/OFF期間を切り替える。例えば、FET16Aは、スイッチング制御回路15の駆動信号がHIGHレベルであれば、ソース端子とドレイン端子間を導通させる。一方、スイッチング制御回路15からの駆動信号がLOWレベルであれば、ソース端子とドレイン端子間を遮断する。
FET16AのON期間では、トランス12の1次巻線12Aの巻き終わり側端子と入力端子11Bとが、FET16A及び抵抗素子17Aを介して接続される。このため、トランス12の1次巻線12Aにより発生する1次電流I1がFET16A、抵抗素子17Aを通って、入力端子11Bに流れ込むことになる。
一方、FET16AのOFF期間では、トランス12の1次巻線12Aの巻き終わり側端子と入力端子11Bとが遮断される。このため、トランス12の1次巻線12Aにより発生する1次電流I1がFET16A、抵抗素子17Aを通って、入力端子11Bに流れ込むことはない。
なお、スイッチング素子16は、FETに代えて、バイポーラトランジスタ、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、J-FET(接合型電界効果トランジスタ)、サイリスタ等を用いても構わない。
抵抗素子17Aは、FET16Aのソース端子に直列に接続されており、FET16Aのソース端子とドレイン端子間に流れる電流、つまり、1次電流I1を検出するためのものである。
具体的には、1次巻線12Aから入力端子11Bに1次電流I1が流れたとき、FET16Aと抵抗素子17Aとの接続点には、抵抗素子17Aによる電圧降下に見合った電圧値が現れることになる。したがって、その接続点に現れる電圧値と抵抗素子17Aの抵抗値とを用いて1次電流I1の電流値を検出可能である。
次に、図3のスイッチング電源装置10Aの動作について説明する。なお、ここでは、スイッチング電源装置10Aは、一定の入力電圧Vinが入力端子11A、11Bを介して入力され、一定の出力電圧Vout及び一定の出力電流Ioutを出力端子14A、14Bを介して出力している状態にあるとする。
図4は、トランス12の1次巻線12Aに流れる1次電流I1の電流波形である。図5は、トランス12の2次巻線12Bに流れる2次巻線I2の電流波形である。図6は、整流平滑部13のチョークコイル13Cを流れるチョークコイル電流I3の電力波形である。
スイッチング制御回路15がFET16Aのゲート端子に駆動信号を所定のデューティ比で出力し、FET16Aが、この駆動信号に同期して、ON状態とOFF状態とを繰り返す。
この場合、先ず、スイッチング制御回路15がHIGHレベルの駆動信号をFET16Aのゲート端子に入力すると、その駆動信号の入力に基づいてFET16AがONし、FET16AのON期間Tonが開始する。
FET16AのON期間Tonが開始すると、入力端子11Aに接続された直流電圧電源の高電位側の電位から、入力端子11A、トランス12の1次巻線12A、FET16A、抵抗素子17A、及び、入力端子11Bを通って、入力端子11Bに接続された直流電圧電源の低電位側の電位に1次電流I1が流れる。この1次電流I1は、図4に示すように、時間tの経過とともに増加する電流波形を持つ。
そして、1次巻線12Aに1次電流I1が流れると、それと同時に、2次巻線12Bの両端子間に電圧が誘起される。2次巻線12Bに誘起される電圧の方向は、2次巻線12Bの巻き始め側端子が正の電位となり、整流用ダイオード13Aに順方向電圧を印加する方向となる。
したがって、2次巻線12Bの巻き始め側端子から出力された2次電流I2は、整流用ダイオード13A、チョークコイル13C、出力端子14A、負荷、出力端子14Bを通った後、2次巻線12Bの巻き終わり側端子に流れ込む。この2次電流I2は、図5に示すように、1次電流I1と同様、時間tの経過とともに増加する電流波形を持つ。このとき、平滑用コンデンサ13Dは、電流リップルを抑えるように機能する。
また、FET16AのON期間Tonでは、チョークコイル13Cを流れるチョークコイル電流I3は、図6に示すように、2次電流I2と同様、時間tの経過とともに増加する電流波形を持つ。なお、このチョークコイル電流I3は、2次巻線12Bに流れる2次電流I2と等しいことは言うまでもない。
ここで、整流平滑部13のチョークコイル13Cを流れるチョークコイル電流I3は、FET16AのON期間Tonにおいては、整流用ダイオード13Aの順方向電圧降下を無視すると、次の式を用いて表わすことができる。
I3=((V12B−Vout)/L)×(t−(Ton/2))+Iout…(2)
ここで、V12Bは、2次巻線12Bに誘起される電圧、Lは、チョークコイル13Cのインダクタンス、tは、Ton期間開始時点からの経過時間、Ioutは、平均出力電流である。
上記の(2)式において、入力端子11A、11B間に接続された直流電圧源からの入力電圧Vinの電圧変動時間に比較してFET16Aのスイッチング周期Tが十分短く、且つ、出力電流Ioutが安定した定電流となっている場合であれば、V12B、Voutの変動が無視できるため、チョークコイル電流I3はtの一次関数と近似でき、直線とみなすことができる。
次に、スイッチング制御回路15がLOWレベルの駆動信号をFET16Aのゲート端子に入力すると、その駆動信号の入力に基づいてFET16AがOFFし、FET16AのOFF期間Toffが開始する。
FET16AのOFF期間Toffが開始すると、図4に示すように、トランス12の1次巻線12Aの1次電流I1の流れは停止し、その結果、2次巻線12Bに誘起される電圧の方向は、FET16AのON期間Tonの場合とは逆方向となる。すなわち、2次巻線12Bの巻き始め側端子が負の電位となり、整流用ダイオード13Aに逆方向電圧を印加する方向となる。このため、図5に示すように、2次巻線12Bに2次電流I2は流れない。
一方、チョークコイル13Cには磁気エネルギーが蓄積されていることから、そのエネルギーに起因してチョークコイル13Cにはチョークコイル電流I3が流れ続ける。したがって、チョークコイル13Cの一方の端子から出力されたチョークコイル電流I3は、出力端子14A、負荷、出力端子14B、フライホイールダイオード13Bを通った後、チョークコイル13Cの他方の端子に流れ込む。このチョークコイル電流I3は、チョークコイル13Cに蓄積された磁気エネルギーに依存するため、図6に示すように、時間tの経過とともに減少する電流波形を持つ。このとき、平滑用コンデンサ13Dは、電流リップルを抑えるように機能する。
ここで、整流平滑部13のチョークコイル13Cを流れるチョークコイル電流I3は、FET16AのOFF期間Toffにおいては、フライホイールダイオード13Bの順方向電圧降下を無視すると、次の式を用いて表わすことができる。
I3=−(Vout/L)×(t−(Toff/2))+Iout…(3)
ここで、tは、Toff期間開始時点からの経過時間である。
上記の(3)式において、入力端子11A、11B間に接続された直流電圧源からの入力電圧Vinの電圧変動時間に比較してFET16Aのスイッチング周期Tが十分短く、且つ、出力電流Ioutが安定した定電流となっている場合であれば、Voutの変動が無視できるため、チョークコイル電流I3はtの一次関数と近似でき、直線とみなすことができる。
このように、図6、上記の(2)及び(3)式からわかるように、チョークコイル電流I3の電流波形は、FET16AのON期間Ton及びOFF期間Toffを通して、三角波形状を持つことになる。また、このチョークコイル電流I3の三角波形状は、FET16AのON期間Tonの1/2の時点、及び、OFF期間Toffの1/2の時点において、出力電流Ioutと等しくなる形状である。
次に、このチョークコイル電流I3の三角波形状についてさらに詳しく説明する。図7は、FET(スイッチング素子)16AのON期間Ton及びOFF期間Toffにおける、1次電流I1及び2次電流I2の電流波形の拡大図である。なお、上述したように、FET16AのON期間Tonでは、2次電流I2とチョークコイル電流I3とは等しいものである。
出力電流Ioutが一定である定電流動作時においては、FET16AがONしてから、チョークコイル13Cに流れるチョークコイル電流I3、すなわち、2次巻線12Bに流れる2次電流I2と出力電流Ioutとが一致する時刻Tcまでの時間Δtと、時刻TcからFET16AがOFFするまでの時間Δtとは等しくなる。
また、FET16AのON期間Tonでは、チョークコイル電流I3の電流波形が直線であることから、出力電流IoutとFET16AがON直後の2次電流I2との差ΔI2は、FET16AがOFF直前の2次電流I2と出力電流Ioutとの差ΔI2に等しくなる。
さらに、FET16AのON期間Tonでは、チョークコイル電流I3の電流波形が直線であることから、FET16AがON直後の2次電流I2sとFET16AがOFF直前の2次電流I2eとを加算し、その加算値を2で割った値が出力電流Ioutに等しくなる。
なお、上述した内容は、チョークコイル13Cに蓄積された磁気エネルギーに起因して流れる、FET16AのOFF期間Offでのチョークコイル電流I3についても、直線の傾きが逆であること以外、同様に言えることである。
ここで、トランス12の1次巻線12Aと2次巻線12Bとの巻数比は(ns/np)であることから、1次巻線12Aに流れる1次電流I1と2次巻線12Bに流れる2次電流I2との関係は以下の式で表わされる。
I1=(ns/np)×I2…(4)
したがって、上記の(4)式から、2次電流I2の平均値が出力電流Ioutと一致するためには、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtと、その一致時刻からFET16AがOFFするまでの時間Δtとを等しくすればよいことがわかる。
このため、本実施の形態におけるスイッチング電源装置10Aでは、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtを測定し、その一致時刻Tcから更に時間Δt経過後に、FET16AをOFFするように動作させる。
この場合、FET16AのON期間Tonにおける1次電流I1の平均値がIout×(ns/np)となり、その結果、2次電流I2が出力電流Ioutに一致する。
次に、本実施の形態におけるスイッチング電源装置10Aのスイッチング制御回路15について説明する。スイッチング制御回路15は、上述したように、FET16Aのスイッチング動作、つまり、ON/OFF動作を制御するものである。
図1は、スイッチング制御回路15の概略構成を示すブロック図である。スイッチング制御回路15は、図1に示すように、スイッチング信号発生回路151と、時間調整回路(調整部)152と、平均電流制御部(決定部)153と、駆動回路154と、を有している。
スイッチング信号発生回路151は、FET16Aを駆動するタイミングを生成する。具体的には、スイッチング信号発生回路151は、FET16AがONすべきタイミングにSet信号を時間調整回路152及び平均電流制御部153に出力する。
時間調整回路152は、例えば公知のRSフリップフロップで構成されており、自身の出力をスイッチング信号発生回路151からのSet信号でセットし、後述の平均電流制御部153からのReset信号でリセットするように動作する。例えば、時間調整回路152は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されているときに、平均電流制御部153からReset信号が入力されると、自身の出力をリセットする。
平均電流制御部153は、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtを測定し、その一致時刻Tcから更に時間Δt経過後に、FET16AがOFFするように、Reset信号を生成し、時間調整回路152に出力する。
駆動回路154は、時間調整回路152の出力レベルを、FET16Aを駆動するのに最適なレベルに調整するバッファ回路である。
次に、このスイッチング制御回路15の動作について説明する。
スイッチング信号発生回路151がSet信号を出力すると、このSet信号は時間調整回路152及び平均電流制御部153に入力される。
先ず、時間調整回路152は、Set信号が入力されると、自身の出力をセットし、駆動回路154を介して、FET16Aのゲート端子にHIGHレベルの駆動信号を出力する。
FET16Aは、自身のゲート端子にHIGHレベルの駆動信号が入力されると、ソース端子とドレイン端子間を導通させる。このため、トランス12の1次巻線12Aには1次電流I1が流れ始める。
一方、平均電流制御部153は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、FET16Aを介して流れ始めた1次電流I1の監視を開始する。FET16Aに1次電流I1が流れ始めると、抵抗素子17Aの両端子間における電圧降下に起因する電圧値がFET16Aと抵抗素子17Aとの接続点に現れる。平均電流制御部153は、この接続点に現れる電圧値を1次電流情報DIとして取得し、この1次電流情報DIに基づいて、1次電流I1を監視する。
そして、平均電流制御部153は、FET16AのON期間Tonにおける1次電流I1の平均値がIout×(ns/np)になると出力信号を出力する。その出力は、上述したReset信号として時間調整回路152に入力されており、時間調整回路152は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されている場合でも、自身の出力をリセットし、駆動回路154を介して、FET16Aのゲート端子にLOWレベルの駆動信号を出力する。
FET16Aは、自身のゲート端子にLOWレベルの駆動信号が入力されると、ソース端子とドレイン端子間を遮断する。このため、トランス12の1次巻線12Aには1次電流I1が流れなくなる。
このようにして、FET16AのON期間Tonにおける1次電流I1の平均値がIout×(ns/np)となり、その結果、2次電流I2が出力電流Ioutに一致する。
なお、出力端子14A、14B間に接続されている負荷の抵抗値が大きく、所望の電流値に到達しない場合、平均電流制御部153よりReset信号が出力される前に、スイッチング信号発生回路151からのSet信号が停止する。
次に、図1の平均電流制御部153について説明する。この平均電流制御部153は、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtを測定し、その一致時刻TcからさらにΔt経過後にFET16AをOFFする。つまり、平均電流制御部153は、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtの2倍の時間経過後に、FET16AをOFFする。
図8は、平均電流制御部153の概略構成を示すブロック図である。この平均電流制御部153は、図8に示すように、目標電流値記憶部21と、比較器(第1比較部)22と、電流制御回路(電流制御部)23と、第1定電流源24と、第2定電流源25と、計測用コンデンサ(コンデンサ)26と、比較器(第2比較部)27と、初期電圧値記憶部28と、を有している。
目標電流値記憶部21は、目標電流値であるIout×(ns/np)を記憶する。目標電流値記憶部21は、例えば、定電圧を抵抗で分圧して安定した電圧を得る方法や、定電圧電源を用いることも可能である。
比較器22は、この目標電流値記憶部21に記憶されている目標電流値と1次電流情報DIとが入力されており、この目標電流値に対する1次電流情報DIが表わす1次電流I1の大小を比較する。
電流制御回路23は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、第1定電流源24及び第2定電流源25を用いて、計測用コンデンサ34に蓄積される電荷量を制御する。具体的は、電流制御回路23は、第1定電流源24を用いて計測用コンデンサ34に定電流を流し込むことにより、計測用コンデンサ34に電荷を蓄積する。一方、電流制御回路23は、第2定電流源25を用いて計測用コンデンサ34から定電流を引き抜くことにより、計測用コンデンサ34に蓄積されている電荷を引き抜く。
初期電圧値記憶部28は、計測用コンデンサ34の初期電圧値を記憶する。具体的には、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、計測用コンデンサ34の電圧値を取得し、計測用コンデンサ34の初期電圧値として記憶する。
比較器27は、この初期電圧値記憶部28に記憶されている初期値と計測用コンデンサ26の電圧値とが入力されており、この初期電圧値に対する計測用コンデンサ26の電圧値の大小を比較する。
次に、平均電流制御部153の動作について説明する。
先ず、電流制御回路23は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、第1定電流源24を用いて計測用コンデンサ26への定電流の流し込みを開始する。その結果、計測用コンデンサ26の電圧値は上昇を始める。
このとき、初期電圧値記憶部28は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力された時点における、計測用コンデンサ26の電圧値を取得し、計測用コンデンサ26の初期電圧値として記憶している。
比較器22は、1次電流情報DIが表わす1次電流I1が目標電流値記憶部21に記憶されている目標電流値以上になると、電流制御回路23にその比較結果を出力する。
電流制御回路23は、比較器22から上記の比較結果が入力されると、第1定電流源24を用いた計測用コンデンサ26への定電流の流し込みを停止し、今度は、第2定電流源25を用いた計測用コンデンサ26からの定電流の抜き取りを開始する。
比較器27は、計測用コンデンサ26の電圧値を監視しており、第2定電流源25による定電流の抜き取りにより計測用コンデンサ26の電圧値が降下し、初期電圧値記憶部28に記憶されている初期電圧値以下になると、上記のReset信号を時間調整回路152に出力する。
このようにして、平均電流制御部153は、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtの2倍の時間経過後に、FET16AをOFFさせることができる。
次に、図8の平均電流制御部153の具体的な構成について説明する。図9は、図8の平均電流制御部153の具体的な回路構成を示す回路図である。図9においては、説明の理解のため、この平均電流制御部153を用いたスイッチング電源装置10B全体の構成が記載されている。また、スイッチング信号発生回路151は、公知の発振回路151Aを用い、時間調整回路152は、公知のRSフリップフロップ152Aを用いている。
図9に示すように、平均電流制御部153は、目標電流値記憶部21である定電圧源21Aと、比較器22と、電流制御回路23と、第1定電流源24と、第2定電流源25と、計測用コンデンサ26と、比較器27と、初期電圧値記憶部28である定電圧源28Aと、を有している。
定電圧源21Aは、目標電流値であるIout×(ns/np)が抵抗素子17Aを流れたときに、FET16Aと抵抗素子17Aとの接続点に現れる電圧値を出力する電圧源である。
比較器22は、定電圧源21Aの電圧値と1次電流情報DIが表わす電圧値とを比較し、定電圧源21Aの電圧値が1次電流情報DIの電圧値より高いときにはHIGHレベルを出力し、定電圧源21Aの電圧値が1次電流情報DIの電圧値より低いときにはLOWレベルを出力する。
電流制御回路23は、AND回路31と、バイポーラトランジスタ37及び38と、バイアス抵抗素子39a、39b、39c及び39dと、を有している。
第1定電流源24は、バイポーラトランジスタ32及び33からなるカレントミラー回路であり、第2定電流源25は、バイポーラトランジスタ35及び36からなるカレントミラー回路である。また、第1定電流源24のバイポーラトランジスタ33のコレクタ端子と第2定電流源25のバイポーラトランジスタ36のコレクタ端子との間には定電流回路34が接続されている。
電流制御回路23のAND回路31には、発振回路151AからSet信号が入力される。先ず、1次電流I1が少ないときには比較器22の出力はHIGHレベルになっているため、AND回路31は、発振回路151AのSet信号をバイアス抵抗素子39a、39b、39c及び39dに出力する。このとき、バイアス抵抗素子39a、39b、39c及び39dの抵抗比から、バイポーラトランジスタ37はOFFし、バイポーラトランジスタ38はONする。その結果、定電流回路34から出力される定電流がバイポーラトランジスタ33のコレクタ端子に流れ、バイポーラトランジスタ36のコレクタ電流はゼロとなる。
このため、バイポーラトランジスタ33のカレントミラー回路の対となっているバイポーラトランジスタ32に定電流回路34の定電流と同じ大きさの電流が流れ、計測用コンデンサ26の充電が開始される。
初期電圧値記憶部28である定電圧源28Aは、計測用コンデンサ26の初期電圧値を記憶しており、計測用コンデンサ26の充電が開始すると、比較器27の出力がHIGHレベルになり、RSフリップフロップ152Aは、発振回路151AのSet信号をそのまま駆動回路154に出力する。
上記状態が続き、1次電流I1が増加すると、1次電流情報DIの電圧値が上昇し、定電圧源21Aの電圧値以上になると、比較器22はLOWレベルを出力する。
この場合、AND回路31は、LOWレベルをバイアス抵抗素子39a、39b、39c及び39dに出力する。このとき、バイアス抵抗素子39a、39b、39c及び39dの抵抗比から、バイポーラトランジスタ37はONし、バイポーラトランジスタ38はOFFする。その結果、定電流回路34の定電流がバイポーラトランジスタ36のコレクタ端子に流れ、バイポーラトランジスタ33のコレクタ電流はゼロとなる。
このため、バイポーラトランジスタ36のカレントミラー回路の対となっているバイポーラトランジスタ35に定電流回路34の定電流と同じ大きさの電流が流れ、計測用コンデンサ26の放電が開始される。
上記状態が続き、計測用コンデンサ26の電圧が低下し、定電圧源28Aの電圧以下になると、比較器27はLOWレベルを出力し、RSフリップフロップ152AはリセットされてLOWを出力し、FET16AがOFFする。
前述の如く、計測用コンデンサ26の充電電流及び放電電流は同じであることから、計測用コンデンサ26の充電時間と放電時間は同じとなる。すなわち、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtの2倍の時間経過後に、FET16AをOFFするように動作する。
以上により、FET16AのON期間Tonにおける1次電流I1の平均値がIout×(ns/np)となり、その結果、2次電流I2を出力電流Ioutに一致させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、上記の実施の形態1における平均電流制御部153の別の構成にかかる形態である。したがって、以下では、この点についてのみ説明するものとし、その他の構成については説明を省略する。
図10は、本実施の形態における平均電流制御部153Aの概略構成を示すブロック図である。本実施の形態における平均電流制御部153Aは、図10に示すように、目標電流値記憶部41と、比較器(比較部)42と、第1演算回路(演算部)43と、を有している。
目標電流値記憶部41は、目標電流値であるIout×(ns/np)を記憶する。目標電流値記憶部41は、例えば、定電圧を抵抗で分圧して安定した電圧を得る方法や、定電圧電源を用いることも可能である。
比較器42は、この目標電流値記憶部41に記憶されている目標電流値と1次電流情報DIとが入力されており、この目標電流値に対する1次電流情報DIが表わす1次電流I1の大小を比較する。
第1演算回路43は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、自身が保持するタイマ431のカウントアップを開始する。
そして、比較器42は、1次電流情報DIが表わす1次電流I1が目標電流値記憶部41に記憶されている目標電流値以上になると、第1演算回路43にその比較結果を出力する。
第1演算回路43は、比較器42からの上記の比較結果が入力されると、自身のタイマ431をカウントダウンに切り替え、そのカウント量が初期値に戻った時、時間調整回路152にReset信号を出力する。
このようにして、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtの2倍の時間経過後に、FET16AをOFFさせることができるので、2次電流I2を出力電流Ioutに一致させることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上記の実施の形態1及び2では、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtを測定し、その一致時刻Tcから更に時間Δt経過後に、FET16AをOFFするように動作させるものであった。
これに対し、本実施の形態は、FET16AがON直後の1次電流I1sとIout×(ns/np)との差分ΔI1を算出し、1次電流I1がIout×(ns/np)にその差分ΔI1を加算した値まで増加した時に、FET16AをOFFするように動作させるものである。
したがって、本実施の形態は、上記の実施の形態1及び2における平均電流制御部153、153Aの別の構成にかかる形態である。したがって、以下では、この点についてのみ説明するものとし、その他の構成については説明を省略する。
図11は、本実施の形態における平均電流制御部153Bの概略構成を示すブロック図である。本実施の形態における平均電流制御部153Bは、図11に示すように、目標電流値記憶部51と、第2演算回路52と、電流値差記憶部53と、を有している。
目標電流値記憶部51は、目標電流値であるIout×(ns/np)を記憶する。目標電流値記憶部51は、例えば、定電圧を抵抗で分圧して安定した電圧を得る方法や、定電圧電源を用いることも可能である。
第2演算回路52は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、1次電流情報DIが表わす1次電流I1と、目標電流値記憶部51に記憶されている目標電流値との電流値差を電流値差記憶部53に記憶する。
そして、第2演算回路52は、目標電流値記憶部51に記憶されている目標電流値と電流値差記憶部53に記憶された電流値差とを加算し、1次電流情報DIが表わす1次電流I1の電流値がその加算値以上になると、時間調整回路152にReset信号を出力する。
このようにして、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtの2倍の時間経過後に、FET16AをOFFさせることができるので、2次電流I2を出力電流Ioutに一致させることができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。上記の実施の形態3では、FET16AがON直後の1次電流I1sとIout×(ns/np)との差分ΔI1を算出し、1次電流I1がIout×(ns/np)にその差分ΔI1を加算した値まで増加した時に、FET16AをOFFするように動作させるものであった。
これに対し、本実施の形態は、FET16AがON直後のスイッチング電流I1sと、そのI1sとその後の1次電流I1との和を2で割った値がIout×(ns/np)に達した時点で、FET16AをOFFするように動作させる形態である。
したがって、本実施の形態は、上記の実施の形態3における平均電流制御部153Bの別の構成にかかる形態である。したがって、以下では、この点についてのみ説明するものとし、その他の構成については説明を省略する。
図12は、本実施の形態における平均電流制御部153Cの概略構成を示すブロック図である。本実施の形態における平均電流制御部153Cは、図12に示すように、目標電流値記憶部61と、比較器(比較部)62と、第3演算回路63と、初期電流値記憶部64と、を有している。
目標電流値記憶部61は、目標電流値であるIout×(ns/np)を記憶する。目標電流値記憶部61は、例えば、定電圧を抵抗で分圧して安定した電圧を得る方法や、定電圧電源を用いることも可能である。
初期電流値記憶部64は、スイッチング信号発生回路151からSet信号が入力されると、1次電流情報DIが表わす1次電流I1の電流値を、1次電流I1の初期値Is1として記憶する。
第3演算回路63は、1次電流情報DIが表わす1次電流I1の電流値と、初期電流値記憶部64に記憶されている初期値Is1との和を2で割った値を計算し、出力する。第3演算回路63による上記の計算は、所定の周期で行なわれる。
比較器62は、この第3演算回路63の計算結果と、目標電流値記憶部61に記憶されている目標電流値以上になると、時間調整回路152にReset信号を出力する。
このようにして、FET16AがONしてから1次電流I1がIout×(ns/np)になるまでの時間Δtの2倍の時間経過後に、FET16AをOFFさせることができるので、2次電流I2を出力電流Ioutに一致させることができる。
なお、本発明は、以下のようにも表現することができる。すなわち、本発明における絶縁型電源回路は、1次側で2次側の電流を制御する電源回路において、電圧変換器、フォワード型整流平滑手段、スイッチング素子、スイッチング電流検出手段、制御回路を備え、連続モードで動作するフォワード型回路構成として、スイッチング素子のON時間中におけるスイッチング電流の平均電流値を一定に保つことによって2次側の出力電流を一定に保つ。
スイッチング信号発生回路、時間調整回路、平均電流制御手段、スイッチング素子駆動回路を備え、平均電流制御手段には、タイマ回路、比較器、記憶手段、を備え、記憶手段は、2次側の出力電流値をトランスの巻き数比で割った値を目標のスイッチング電流値として記憶し、比較器は、スイッチング電流検出手段の出力値と記憶手段が記憶している値を比較しスイッチング電流検出手段の出力値が記憶手段の記憶している値を越えた時に信号を出力し、タイマ回路は、前記比較器の信号を受けてから、スイッチング素子がONしてから前記比較器の信号を受けるまでの時間と同じ時間経過後に後段の時間調整回路へリセット信号を出力することが好ましい。
スイッチング信号発生回路、時間調整回路、平均電流制御手段、スイッチング素子駆動回路を備え、平均電流制御手段には、記憶手段1、記憶手段2、比較器1、比較器2、制御回路、定電流源1、定電流源2、計測用コンデンサ、電圧検出回路を備え、記憶手段1は、スイッチング電流における目標の電流値を記憶し、比較器1は、スイッチング電流検出手段の出力と記憶手段1の値を比較しスイッチング電流検出手段の出力が記憶手段1の値を越えると信号を出力し、制御回路は、スイッチング信号発生回路からのON信号を受けると定電流1と定電流2を制御し計測用コンデンサに定電流を流し込み(或いは定電流を引き抜き)、前記比較器2の信号を受けると電流を吐き出す方向に流す定電流1と電流を吸い込む方向に流す定電流2を制御し、前記計測用コンデンサに流し込んでいた電流(或いは引き抜いていた電流)と電流値が同じで方向が逆転した電流を引き抜き(或いは流し込み)、電圧検出回路は、計測用コンデンサの電圧を検出し、記憶手段2は、計測用コンデンサの初期電圧値を記憶し、比較器2は、前記計測用コンデンサの電圧が記憶手段2の値と等しくなった時に後段の時間調整回路へリセット信号を出力することが好ましい。
スイッチング信号発生回路、時間調整回路、平均電流制御手段、スイッチング素子駆動回路を備え、平均電流制御手段には、演算回路、記憶手段1、記憶手段3、を備え、記憶手段1は、スイッチング電流における目標の電流値を記憶し、演算回路は、スイッチング信号発生回路からのON信号を受けスイッチング電流検出手段の値を読み取り前記記憶手段1との差分を記憶手段3に記憶させ、スイッチング電流検出手段の出力値が前記記憶手段1の記憶している値と前記記憶手段3の記憶している値との和を越えた時に後段の時間調整回路へリセット信号を出力することが好ましい。
スイッチング信号発生回路、時間調整回路、平均電流制御手段、スイッチング素子駆動回路を備え、平均電流制御手段には、演算回路、記憶手段1、記憶手段2、比較器を備え、記憶手段1は、スイッチング電流における目標の電流値を記憶し、記憶手段2は、スイッチング信号発生回路のON信号を受けるとその時のスイッチング電流検出回路の出力値を記憶し演算回路に伝え、演算回路は、記憶手段2の記憶している値とスイッチング電流検出回路の出力値とを加算し2で割った値を出力し、比較器は、前記演算回路の出力値と記憶手段1の記憶している値とを比較し前記演算回路の出力値が記憶手段1の記憶している値を越えた時に後段の時間調整回路へリセット信号を出力することが好ましい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。