JP5111067B2 - 歩行型管理機 - Google Patents
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Description
このような従来の歩行型管理機においては、耕耘部が設置される耕耘フレームに連結されたハンドルフレームが耕耘作業姿勢において下端部から上端部へ行くに従って後方に位置するように前低後高状に傾斜されており、前記ハンドルフレームの上端部にハンドル部が連結されている。また、耕耘フレーム及びハンドルフレームを含む機体フレームには、移動輪及び/又は抵抗棒が支持されている。
ここで、特許文献1の構成においては、抵抗棒及び/又は移動輪が着脱可能に構成されているが、着脱作業は手間がかかるし、取り外した抵抗棒及び移動輪を別途収納しなければならず煩わしい。
また、特許文献2の構成においては、抵抗棒を耕耘作業姿勢において垂直方向に沿った回転支軸回りに回動可能に構成されているが、ハンドル部については耕耘作業時と変わらないため、十分コンパクトに収納可能とはいえない。
ハンドルフレームの上端部に連結されたハンドル部は、当該連結部である第1枢支軸回りに回動させることによりハンドルフレームの後面側に対して離接させて操作位置と格納位置との何れかに位置させることができる。
また、耕耘部を基準にして後方に位置するように機体フレームに連結された抵抗棒は、当該連結部である第2枢支軸回りに回動させることによりハンドルフレームの後面側に離接させて作業位置と格納位置との何れかに位置させることができる。
加えて、耕耘部を基準にして前方側に移動輪が配設されており、ハンドル部及び抵抗棒が格納位置に位置した状態で歩行型管理機全体がハンドルフレームに沿った形状に格納される。
ここで、ハンドル部及び抵抗棒をそれぞれ格納位置に位置させた状態において歩行型管理機を倒伏させると、バッテリケースが接地することなく抵抗棒と耕耘部又は移動輪とによって歩行型管理機が地面に支持される。
従って、歩行型管理機を倒伏させた状態で格納しても、バッテリが収容されるバッテリケースに対して衝撃を与えることを防止するとともにバッテリケースが接地により汚れることを防止することができる。
また、路上移動の際等において移動輪を接地させ且つ耕耘部を地面から上方へ持ち上げた移動姿勢において重量物であるバッテリが移動輪の回転軸線と平面視においてオーバーラップする位置に配置されることにより、路上移動時において重心を移動輪上に位置させることができ、作業者が無理のない姿勢で移動輪に荷重を掛けることができ、移動効率を高くすることができる。
このように、耕耘作業姿勢において作業者に近い側に開口が設けられているため、バッテリの脱着を迅速且つ容易に行うことができる。また、バッテリが装着されているかどうかの確認も容易となる。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る歩行型電動管理機1の耕耘作業姿勢における左側面図及び斜視図である。なお、本実施形態において、前後左右等の方向を示す語句は、特記しない限り歩行型電動管理機1の前進方向(歩行型電動管理機1を操作する作業者から見た方向)を基準とした方向を意味している。
前記耕耘部4は、円筒面が機体幅方向に沿った軸線回りに回転可能な筒胴部41と、前記筒胴部41の円筒面に固定され、当該筒胴部41の軸線回りの回転によって地面を耕耘するための耕耘爪42と、前記耕耘フレーム51の下端側に固定され、前記筒胴部41の軸線方向両端部を当該筒胴部41の軸線回り相対回転可能に支持する左右一対の支持部43とを有している。前記電動モータ3は、前記左右一対の支持部43の少なくとも何れか一方内に設置され、前記筒胴部41を回転駆動させる。なお、前記支持部43内には、電動モータ3から出力された駆動力を前後左右に配分調整可能な減速機構(図示せず)が含まれている。
本実施形態において、前記ハンドル部8は、機体幅方向に沿った横支持部821であって、機体幅方向中央部において機体幅方向に沿った第1枢支軸81回り回動可能に前記ハンドルフレーム52の上端部52aに連結された横支持部821及び機体幅方向両側から耕耘作業姿勢において機体後方に延出された縦支持部822を有する支持部材82と、前記左右一対の支持部材82の自由端部を上下から覆うように固定される上及び下把持ケース83a,83bにより形成される把持部83と、前記把持部83の機体幅方向に沿った横方向把持部831に枢支された操作レバー84と、当該操作レバー84の人為操作を検出し、検出結果に基づいて前記耕耘部4を駆動又は停止させる検出手段85とを具備している。なお、図3においては、前記上把持ケース83a及び前記ハンドル連結ケース80の図示を省略している。
また、前記ハンドル部8の前記把持部83は、前記横方向把持部831の機体幅方向両端部からそれぞれ前方へ延びる左縦方向把持部832L及び右縦方向把持部832Rを有し、前記左レバー体84Lは、前記左横方向レバー部841Lの機体幅方向外端部から前記左縦方向把持部832Lに沿うように前方へ延びる左縦方向レバー部842Lを有し、前記右レバー体84Rは、前記右横方向レバー部の841R機体幅方向外端部から前記右縦方向把持部832Rに沿うように前方へ延びる右縦方向レバー部842Rを有している。
より具体的には、前記左レバー体84Lは、前記左枢支部86Lから機体幅方向他方側(右側)へ延びる左連結部843Lを有し、前記右レバー体84Rは、前記右枢支部86Rから機体幅方向一方側(左側)へ延びる右連結部843Rを有している。加えて、前記左連結部843Lには、係合凸部87が設けられ、前記右連結部843Rには、前記係合凸部87が係入される係合凹部(長孔)88が設けられており、前記左及び右レバー体84L,84Rは、前記係合凸部87及び係合凹部88を介して前記横方向把持部831に対して接離する方向に連動する。
なお、係合凸部87が右連結部843Rに設けられ、係合凹部88が左連結部843Lに設けられていてもよい。
そして、前記検出手段85には、前記右突起部844Rに対応する部分に検出部851が設けられており、前記左横方向レバー部841Rが前記横方向把持部831に近接することにより前記右突起部844Rが前記検出部851に当接することにより、前記近接動作が検出手段85により検出される。
また、前記左突起部844Lには、付勢手段89としてコイルスプリングの一端部が嵌着されており、他端部が前記横方向把持部831の左側内部に配設された状態で、前記左横方向レバー部841Lを前記横方向把持部831から離間させる方向へ付勢している。
なお、検出手段85が前記横方向把持部831の左側内部に配設され、付勢部材89が前記横方向把持部831の右側内部に配設されてもよい。
即ち、前記縦方向レバー部842L,842Rの対応する前記縦方向把持部832L,832Rに近接する側の面と、前記縦方向把持部832L,832Rの内側面とが左及び右レバー体84L,84Rの枢支軸86L,86R回りの回動に伴ってガイド構造833L,833R上を摺動するように構成されている。あるいは、前記縦方向レバー部842L,842Rが対応する前記縦方向把持部832L,832Rに当接することにより左及び右レバー体84L,84Rの枢支部86L,86R回りの回動が妨げられることのないように前記縦方向把持部832L,832Rがえぐられた形状のガイド構造833L,833Rを有していてもよい。
図4に、図1の歩行型電動管理機1の後方斜視図を示し、図5に、図4においてバッテリケースを取り外したときの図を示す。
本実施形態においては、図5に示すように、前記耕耘フレーム51は、下端部において前記耕耘部4の機体幅方向両端部を挟持し且つ上端部が直接又は間接的に連結される左右一対の耕耘支持パイプ511を有しており、前記ハンドルフレーム52は、下端部が前記耕耘フレーム51の上端部に機体幅方向中央において連結されている。
より具体的には、左右一対の耕耘支持パイプ511は、上端部が前記ハンドルフレーム52の下端部を挟持した状態で当該ハンドルフレーム52の下端部とボルト等を用いて共締めされることにより連結固定されている。
より具体的には、前記補強パイプ512は、前記左右一対の耕耘支持パイプ511の傾斜部511bに固定されており、前記補強パイプ512の機体幅方向中央部分が前記傾斜部511bの固定箇所から後方に延出された形状とされている。この補強パイプ512も機体フレーム5を構成している。
そして、前記バッテリケース9には、図1、図4及び図5に示すように、耕耘作業姿勢において前記バッテリ2が平面視において前記耕耘部4とオーバーラップするように該バッテリを収容するバッテリ収容部93が設けられている。
前記バッテリ2を前記バッテリ収容部93内に後方からスライド挿入させることで、前記バッテリ2の先端部にある電源出力部21(図1)がバッテリケース9内に配設された電源入力部95(図5)を介して前記電動モータ3に電気的に接続される。
加えて、本実施形態におけるバッテリ収容部93は、図1に示すように、バッテリ2の装着状態において、前記バッテリ2の後端部が後方へ突出する(前記開口部94から露出する)ような大きさとされている。
このように、耕耘作業姿勢において作業者に近い側に開口部94が設けられているため、バッテリ2の脱着を迅速且つ容易に行うことができる。また、バッテリ2が装着されているかどうかの作業者による確認も容易となる。
従って、バッテリ2を最適な重心位置に保持しつつ、周囲からの衝撃に対してバッテリ2を保護することができる。
図6に示すように、前記歩行型電動管理機1において、前記耕耘作業姿勢(図1)から前記ハンドルフレーム52の上端側を前方へ回動させて前記ハンドルフレーム52を上方へ行くに従って前方に位置する前高後低状に傾斜させることにより、前記耕耘部4が地面から上方へ持ち上げられた状態で前記移動輪6が接地する。本実施形態においては、前記ハンドルフレーム52の上端側に設けられたハンドル部8の把持部83を持って前記ハンドルフレーム52の上端部を前方へ回動させることにより、移動輪6による路上走行可能な移動姿勢となる。
また、移動輪6が耕耘部4より前方に配置されており、路上等の移動時において作業者が前屈み姿勢をとる必要がないため、前記移動時においても作業者に無理な姿勢をとらせることなく楽に移動させることができる。
前記複数の分岐部73のうち機体幅方向両側に位置する分岐部73は、歩行型電動管理機1の機体幅方向中央を基準にして面対称とされている。
本実施形態の歩行型電動管理機1においては、前記ハンドル部8が図1に示す操作位置と前記操作位置から前記ハンドルフレーム52の後面側52bに近接するように前記第1枢支軸81回りに回動された格納位置とを取り得るように構成され、前記抵抗棒7が耕耘作業時に下端部(分岐部73)が接地される作業位置と前記作業位置から前記ハンドルフレーム52の後面側52bに近接するように前記第2枢支軸71回りに回動された格納位置とを取り得るように構成されている。
図7に示す前記第1の格納状態においては、前記ハンドル部8及び前記抵抗棒7をそれぞれ格納位置に位置させた状態において前記歩行型電動管理機1を前記ハンドルフレーム52の後面側52bが下方を向くように倒伏させると、前記ハンドル部8が地面より上方に位置した状態で、前記耕耘部4と前記抵抗棒7とが接地する。好ましくは、前記ハンドル部8は、前記格納位置を保持する保持構造(例えば、ディテント構造やロック機構等)を有する。
さらに、前記歩行型電動管理機1を倒伏させた状態において、前記バッテリケース9は、地面より上方に位置するように構成されている。
また、前記補強パイプ512に連結された抵抗棒7は、当該連結部である第2枢支軸71回りに回動させて、作業位置からハンドルフレーム52の後面側52bに近接した格納位置に位置させることができる。
ここで、耕耘部4を基準にして前方側に移動輪6が配設されているため、ハンドル部8及び抵抗棒7が格納位置に位置した状態で歩行型電動管理機1全体がハンドルフレーム52に沿った形状に格納される。
従って、歩行型電動管理機1の収納スペースを可及的に小さくすることができる。
従って、歩行型電動管理機1を倒伏させた状態で格納しても作業者が把持するハンドル部8が接地により汚れることを防止することができる。
図8及び図9に、図1の歩行型電動管理機1における第2の格納状態を示す左側面図及び左斜視図を示す。
図8及び図9に示す前記第2の格納状態においては、前記抵抗棒7の分岐部73が互いに機体幅方向に離間された第1及び第2接地部73L,73Rを備えており、前記抵抗棒7は、格納位置に位置されると前記第1及び第2接地部73L,73Rの自由端部が前記ハンドルフレーム52より前方側に位置するように構成され、前記ハンドル部8及び前記抵抗棒7をそれぞれ格納位置に位置させた状態において前記歩行型電動管理機1を前記ハンドルフレーム52の前面側52fが下方を向くように倒伏させると、前記ハンドル部8(ハンドル連結ケース80)が地面より上方に位置した状態で、前記移動輪6と前記抵抗棒7とが接地する。
さらに、この場合においても前記歩行型電動管理機1を倒伏させた状態において、前記バッテリケース9は、地面より上方に位置するように構成されている。
従って、歩行型電動管理機1を倒伏させた状態で格納しても作業者が把持するハンドル部8が接地により汚れることを防止することができる。
例えば、本実施形態においては耕耘部4がバッテリ2によって駆動される電動モータ3を内装する歩行型電動管理機について説明したが、バッテリ2及び電動モータ3に代えて、エンジンにより駆動する歩行型管理機としてもよい。
2…バッテリ
4…耕耘部
5…機体フレーム
51…耕耘フレーム
52…ハンドルフレーム
52f…前面側
52b…後面側
6…移動輪
7…抵抗棒
71…第2枢支軸
73L…第1接地部
73R…第2接地部
8…ハンドル部
81…第1枢支軸
9…バッテリケース
93…バッテリ収容部
94…開口部
Claims (4)
- 機体幅方向に沿った耕耘部と、前記耕耘部を支持する耕耘フレーム及び下端部が前記耕耘フレームの上端部に機体幅方向中央において連結され且つ耕耘作業姿勢において下端部から上端部へ行くに従って後方に位置するように前低後高状に傾斜されたハンドルフレームを含む機体フレームと、前記耕耘部を基準にして前方側に配設された移動輪と、前記耕耘部を基準にして後方側に位置するように前記機体フレームに支持された抵抗棒と、前記ハンドルフレームの上端部に連結されたハンドル部とを備え、
前記ハンドル部は、機体幅方向に沿った第1枢支軸回り回動可能に前記ハンドルフレームに連結され、操作位置と前記操作位置から前記ハンドルフレームの後面側に近接するように前記第1枢支軸回りに回動された格納位置とを取り得るように構成され、
前記抵抗棒は、上端部が機体幅方向中央において機体幅方向に沿った第2枢支軸回り回動可能に前記機体フレームに連結され且つ下端部が互いに機体幅方向に離間された第1及び第2接地部を備えた二股状に分岐されており、耕耘作業時に下端部が接地される作業位置と前記作業位置から前記ハンドルフレームの後面側に近接するように前記第2枢支軸回りに回動された格納位置とを取り得るように構成され、
前記抵抗棒は、格納位置に位置されると前記第1及び第2接地部の自由端部が前記ハンドルフレームより前方側に位置するように構成され、
前記ハンドル部及び前記抵抗棒をそれぞれ格納位置に位置させた状態において前記歩行型管理機を前記ハンドルフレームの前面側が下方を向くように倒伏させると、前記ハンドル部が地面より上方に位置した状態で、前記移動輪と前記抵抗棒とが接地することを特徴とする歩行型管理機。 - 前記耕耘部の動力源となるバッテリと、前記耕耘フレーム及び前記ハンドルフレームの連結部を囲繞するように前記機体フレームに連結されたバッテリケースとを備え、
前記バッテリケースは、前記歩行型管理機を倒伏させた状態において、地面より上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。 - 前記バッテリケースには、耕耘作業姿勢においては前記バッテリが平面視において前記耕耘部とオーバーラップするとともに、前記移動輪を接地させ且つ前記耕耘部を地面から上方へ持ち上げた移動姿勢においては前記バッテリが平面視において前記移動輪の回転軸線とオーバーラップするように、該バッテリを収容するバッテリ収容部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の歩行型管理機。
- 前記バッテリ収容部は、後方側が開口されており、前記バッテリは、機体後方から前記バッテリ収容部に脱着可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の歩行型管理機。
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