JP5103571B2 - 発電装置 - Google Patents
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Description
上記に鑑み、本発明は、水処理設備内を流れる水のエネルギーをより有効な形で電力に換えて電力消費を削減するようにした発電装置を提供することにある。
【0004】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、地盤上や河川の水面上に、上部を開口した溝型で平面形状が大径のサークル状をなすサークル水路を設けて上流側入口からの水を同水路内を通じて下流側出口へと流通可能とするとともに、同サークル水路内には、前記流通する水のエネルギーによりサークル水路内に沿って回転運動自在な複数枚の水車羽根が互いに連結された状態で配備され、同水車羽根の回転するエネルギーを電気エネルギーに変換する手段を備えることで発電を可能とするものである。
【0005】
本発明によれば、地盤上や河川の水面上に、上部を開口した溝型で平面形状が大径のサークル状をなすサークル水路を設けて上流側入口からの水を同水路内を通じて下流側出口へと流通可能とするとともに、同サークル水路内には、前記流通する水のエネルギーによりサークル水路内に沿って回転運動自在な複数枚の水車羽根が互いに連結された状態で配備され、同水車羽根の回転するエネルギーを電気エネルギーに変換する手段を備えることで発電を可能とするものであるので、農村などの水路や川を流れる水のエネルギーをより有効な形で電力に換えて電力消費を削減するようにした発電装置を提供することができる。
尚、以下の各実施形態で説明する個々の開示例は他の実施形態にも適用されるものとする。
図1(平面図)および図2(図1のII方向矢視図)は、本発明に係る好適な一実施形態で、同実施形態において1は曝気槽で図示では同曝気槽1の一コーナーを示す。この曝気槽1では、一般的に、前記一コーナー部分において隣合うような形で第1流出口2と第2流出口3が開口し、そのうち第1流出口2からは最初沈澱池からの汚水が流入し、ここでは樋状の第1ガイド4を突設して図1の矢印Xのように向きを調整して槽内に導くようにしてある。
また、第2流出口3からは、最終沈澱池のピット内に溜まる汚泥(活性汚泥)を含む混合水である汚水が第2ガイド5を通じて矢印Yのように向きを調整されて槽内に導かれるようにしてある。
尚、第1流出口2および第2流出口3は開口位置や開口寸法、高さなど構成は異なるが図面では略同じ構成であるとして示してあり、両者2,3の構成がかなり異なる態様であってもガイド4,5の形状を対応構成することで対処できるものとする。
同水車17は、ドラム18の外周に水車羽根19…を突設するとともに軸方向両端にフランジ20と回転軸21を備え付けたものである。前記両ガイド2,3はこの水車羽根19…に直交して対面するように設けられて各汚水をX,Y方向から流下させ流し当てることで図1の矢印A方向に強制回転させるようになっている。
そして、支持軸26回りの発電機30が駆動されて発電機能を発揮するようになっている。31はカバーで、発電機30などを覆うものであり、同カバー31は図1の全体を覆う程度の大きな屋根材で構成してもよい。この場合の屋根材はその上にあるいはそれ自体をソーラーパネルあるいはフィルムシートとしてもよい。32は分電盤である。
その発電電力は前記した、例えば、モノレール式汚泥かき寄せ装置やスカム除去装置などの運転電力として或いはその他の必要な電力として広く利用可能である。矢印X,Yのように流出する汚水は水車羽根19に流し当てられたあと、曝気水面に落下するがその間エアーが混合するので落下した後には曝気水中にエアーを供給するものとなり、微生物の活性化により浄化を助長するために寄与する。特に、Y流は、従来であれば曝気槽1内に単純に落下攪拌を受けるものであったが、最終沈澱池内からの活性汚泥を含むもので、本実施形態によれば
この固定軸42の下端には、固定フランジ43が止めピン44により固定されてその上面に固定側マグネット45…が多数配列される一方、固定軸42回りには、回転パイプ46が挿通されてその下端に設けた回転フランジ47には回転側マグネット48…が多数対向配備されている。固定側と回転側マグネット45,48は反発し合う関係にあることで回転フランジ47を介して回転パイプ46は常時浮上して軽快に自由回転可能になっている。
そして、上水車羽根50に一旦流し当たった汚水を直ぐに外部に排除するのでなく一定時間持ち回して羽根50に回転エネルギーを与えるように上段シュラウド58が略30度の周範囲を覆うべく円弧状に伸びている。この30度の角度は45度や90度、さらに大きい角度に設定してもよい。その途中で汚水を周孔から排出可能にしてもよい。
そして、下水車羽根51に一旦流し当たった汚水を直ぐに外部に排除するのでなく一定時間持ち回して羽根51に回転エネルギーを与えるように下段シュラウド59が略60度の周範囲を覆うべく円弧状に伸びている。この60度の角度は90度、さらに大きい角度に設定してもよい。その途中で汚水を周孔から排出可能にしてもよい。
尚、胴部55内には、図3に示すように、セラミック粒、炭化材、あるいは麦飯石などの浄化促進材60…を充填してメッシュなどで通気質にした胴部55を通じて汚水が接触し得るようにしてもよい。また、羽根50,51は、芯板表面にセラミックなどの浄化促進材を付したものにしてもよい。羽根50,51自体に通水小穴を多数開けることは自由である。
尚、図4の左欄に示すように、回転フランジ47側から垂直に下部軸66を伸ばしてその下端を軸受支持するとともに下部軸66回りにスクリュウ式攪拌手段(上昇あるいは下降流起生)67を設けたり左欄のようなフィン式の攪拌手段(上昇あるいは下降流起生)68を設けてもよい。これらの構成によれば水車羽根による発電と同時に曝気槽内の攪拌が可能になる。
また、前記実施形態のように、水車羽根50,51がマグネットの反発で常時浮上勝手になっているので軽快に回転し流入エネルギーがより効率的に回転エネルギーに変換されるようになる。
尚、図4に仮想線で示すように、落水音や臭い防止のため屋根カバー69を付してもよい。同カバー69をソーラー方式にしてもよい。
また、図示はしないが固定フランジ43と回転フランジ47との関係を利用して超伝導回転駆動装置を構成してもよい。
尚、図7に示すように、2つの流出口75,77からの汚水を合流させて側方開放状とした周羽根73に流し当てるようにしてもよい。
尚、図1から図10(図22から図28の実施形態も含む)に示す実施形態は、単一流(X、Yのうちの一つの流れ)が注がれる形式の処理池を対象にしても設置されることがある。
また、前記実施形態では主に曝気槽をその対象として設置したが、水処理設備内において汚水や浄化済みの水が流れ落ちる個所であればどこをも対象に設置することができるもので、例えば、沈砂池前の流入水路に流れ込む段階や塩素混和池から流れ出る段階などを対象に設置することができる。このことは以下の例えば、図22から図28に示す実施形態でも同様にいえる。
この水車98は図示よりも低く設定することがある。落差を大きくするため堰97を高くしたことに伴って水路96の側面には水が漏れ出すのを防止する側板99が立設されている。
尚、水位を一定化するため、上流には上下調節の可能な水位一定化装置100が設けられてその上端を高さ制御可能にするとともに誘引した水はバイパス101により下流に流すように構成してある。
203は第1ガイド、204は第2ガイドであり、それぞれは後述する水車羽根の接線方向に流入水を投入するようにするもので、この実施形態では、特に、各ガイド203,204内に沿った形の複数条の整流化板205、206を配すことで変曲流により乱流化しがちな汚水をここで整流化して本来保有する流れエネルギーが対象である水車羽根に有効な形で作用するようにしてある。207は曝気水面である。
この固定軸209の下端には、受筒210が止めピン211により固定されている。固定軸209回りには、樹脂ライニングパイプ(図示省略)を介して回転パイプ212が挿通されて回転しながら上下に遊動可能に構成されている。
底板214は水平な平坦面とされているが、中央がコーン状に凹んだものあるいは凸状をなすものなどでもよい。また、底板214には、図18の左下欄に示すように複数の凹所218に常時エアーが確保されるようにして例え後述する水車浮上用のスカートが破損しても最低限度のエアーが浮上用として機能するようにしてもよい。
水車羽根215は、流出水を抱え持つように湾曲羽根とし、特に、同実施形態の羽根215は、外径端が内径端よりも大きく回転方向に先行するように斜め配置になっており、これにより、流出した汚水は外径方向に押しやられて第1ガイド203に続く第1シュラウド220および第2ガイド204に続く第2シュラウド221に沿った方向へ流される傾向となり、流出水が最も外周に作用することから大きな回転トルクを発生するようになる。
水車羽根215は平坦な斜め板でもよい。尚、水車213は、その直径が1mあるいは1.5mさらには2m、3m…等特に大きく設定してあるが、前記水車羽根215の径方向の寸法は、水車213の半径の約1/4ないし1/6で前記実施形態よりも小さく設定されている。汚水が水車羽根215の前後間で乱流を生じ難くしかもより外径寄りに汚水が集中して作用するようにしてある。
同スカート223は固定軸209に同心状であるので回転の抵抗とはなりにくい。スカート223と底板214とは密閉空間を形成するので、全くエアーが漏れない構造になっているが、一定圧以上になるとその一部をリリーフさせて水車高さを一定化するようにすることもできる。
一方、第2、第1ホイール226,224および回転パイプ213は高さ変動しないようにし、水車213およびスカート223側が上下するように構成してもよい。
また、第1、第2シュラウド220,221を省略し、水車羽根215…を備えた水車213の外周に水車213とともに回転する全周カバーを設けるとともにその下部にスカート223を備え付けたものとするとともに流出汚水を周部でなく上方から投入されるよ うにしてもよい(図20の実施形態参照)。
この場合、全周カバーの周位に排水穴を多数設けて回転とともに投入された汚水が排出されるようにする。
230は第1流出口、231は第2流出口で、それぞれ第1ガイド232と第2ガイド233を湾曲樋状に備える。各ガイド232,233の先端底面は円弧状の凹欠部aを備えて流出汚水流をより集束化して水車羽根に衝当させるようにしてある。ガイド232,233の底面はUあるいはV溝状に形成して流れをより集束化するようにしてもよい。
234は支持梁で、その長手方向中途には固定軸229が垂下して固定され、その外周には樹脂ブッシュ235を介して昇降運動可能な樹脂製回転パイプ236が設けられている。回転パイプ236の上端には駆動ギア237が取り付けられる一方、支持梁234上の発電機238から伸びた軸回りにはギア237に上下移動可能に噛み合う従動ギア239が設けられている。
この水車羽根247は、汚水が衝当する四角形の部分と衝当後の流れを受けながら前記排水口243へと導く三角形をした部分の1枚板からなる。尚、前記サポートアーム246の外径側に相当する部分の水車羽根247は四角形をした部分のみからなる。
また、図19に仮想線で示すように、水車羽根247はbあるいはcのように求心方向に対し傾斜してもよく、同図右欄にdあるいはeで示すように湾曲状をなすものにしてもよい。
これら水車羽根は底板242に対し垂直面状に立ち上がるが、右欄に示すように流入水を抱え込むように下端基部が上端よりも回転方向に先行して位置する傾斜面状fに配備してもよい。この傾斜面は湾曲するものf´にしてもよい。
固定軸229の下端には、図20の矢印のように流れ来る汚水を排水パイプ244内へ勢いを付けて流下させるようにラセンガイド250が取り付けられている。
尚、ラセンガイド250の有無に拘らず、固定軸229の下端あるいは水車241の下端には図20に仮想線で示すような反転ガイド251を付けておけば浮上空間内にエアーを導くことができるとともに活性汚泥を含む汚水を曝気槽内に誘導することができる。ラセンガイド250と反転ガイド251とを組み合わせることでエアーの発生量は増加し乱流化した汚水を曝気槽内に誘導できる。
底板263はその中央が膨らみ外周部分が平坦になっているので、ガイド264からの1種あるいは複数種の流出水は水車羽根260…に衝当しても中央へは逃げず、従って、トルクを大きく発生する外周に留まる傾向になる。外周に投入された汚水は、周板265の孔(メッシュでもよい)を通じて矢印のように一部ずつ回転により排出される。この孔は開口度の調節を可能にしてもよい。
尚、水車258の回転パイプ266と固定軸257との間にはエアーが入り込むようにしてもよい。また、右欄に示すように、周面を開放した底板268上に水車羽根269を斜め向きに配列した水車270に対しその上方を横切るガイド271を通じて流出汚水を噴射するようにしてもよい。272はスカートである。
前記のように固定側がパイプ280で回転側が軸283であることもあり、このことは他の実施形態でも同様に適用できる。
303は流出水のガイド、304はフロート、305はピボットであり、回転パイプ298の下端軸がピボット305を介してフロート304からの浮力を受けて水車302を常時浮上させる仕組みになっている
この実施形態によれば、水車羽根301が上がったところに流出水が投入されさらに同流出水の落差分のエネルギーを利用して水車302を回転作用させるので、流出水のもつ位置エネルギーをうまく利用して水車302を効果的に回転させることができる。
尚、同図右下欄に示すように、水車302の底板の底部に周方向に連続状をなす浮力発生体(発泡体や中空構造体)306を備え付けて水車302を常時浮上させるようにしてもよい。この場合、前記フロート304を組み合す場合と浮力発生体306単独で構成する場合とがある。
尚、第1フロート335は高さ調節可能にすれば水車334を好適な高さで効率回転させることができる。
また、サークル型をしたガイドレール425上を走行するようなローラー426を主アーム407に備えて支持するようにすることもできる。この場合、サークル水路401の上縁に沿ってローラー426を走行支持させるようにしてもよい。
さらに、図28の右上欄に示すように、水車羽根411は球体(球殻も含む)427としてもよく、また、その右欄に示すように半球体428としたり判球殻型にしてもよい。
同装置は、河川430内に垂直な角型固定支柱431を介して水位追従式に設置されている。固定支柱431は、河川430の幅間中央に埋設固定された基礎ブロック432の杭433に差し込まれるとともに下フランジ434をアンカー435により止め付けるこ とにより高く伸びて固定されている。固定支柱431は、図30に仮想線で示すように、一端が土手側に固定された牽きワイヤ436により四方から牽かれて保持されて振れなどしないようになっている。
中筒438の上下端外周には、フランジ438aが突設されているとともに、両フランジ438a間に相当する中筒438の外周には、内外周面が円筒面とされた外筒439が中筒438に対して回転自在に設けられている。
また、河川の水量が洪水などで激増する場合、図31に仮想線で示すように、ハンドル458により駆動される引き揚げ装置459により装置を持ち上げて退避させるようにしてもよい。
Claims (1)
- 地盤上や河川の水面上に、上部を開口した溝型で平面形状が大径のサークル状をなすサークル水路を設けて上流側入口からの水を同水路内を通じて下流側出口へと流通可能とするとともに、同サークル水路内には、前記流通する水のエネルギーによりサークル水路内に沿って回転運動自在な複数枚の水車羽根が互いに連結された状態で配備され、同水車羽根の回転するエネルギーを電気エネルギーに変換する手段を備えることで発電を可能とする発電装置。
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