JP5195371B2 - エキシマランプ装置 - Google Patents
エキシマランプ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5195371B2 JP5195371B2 JP2008311556A JP2008311556A JP5195371B2 JP 5195371 B2 JP5195371 B2 JP 5195371B2 JP 2008311556 A JP2008311556 A JP 2008311556A JP 2008311556 A JP2008311556 A JP 2008311556A JP 5195371 B2 JP5195371 B2 JP 5195371B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- excimer lamp
- arc tube
- discharge
- gas
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Discharge Lamp (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
ここで、エキシマランプに封入される希ガスはNeとArである。希ガスとしての放電における作用は、NeはArより遥かに安定であり、Neがバッファーガス、Arが発光ガスになる。バッファーガスは発光には寄与せず、Neが放電による励起で励起原子(Ne*)となった後、Arと衝突してArイオンを生成し、Arイオンはフッ素イオンとの衝突によりアルゴン−フッ素エキシマ(ArF*)を生成し、発光に寄与すると考えられる。即ち、発光ガスAr、バッファーガスNe、フッ化物SF6を封入したエキシマランプにおける放電中の反応は次のごとく進むと推測される。
Ne+e−→Ne*+e−
Ne*+Ar→Ne+Ar+
SF6+e−→SF5+F−
Ar++F−→ArF*
ArF*→ArF+hν(193nm)
第1の手段は、発光管の外面に少なくとも一方の電極が配置され発光管内に希ガスとフッ化物が封入されたエキシマランプと、該エキシマランプの電極に接続された点灯装置とからなるエキシマランプ装置において、前記発光管内のガス圧が全圧で、13.3kPa以上であり、前記フッ化物の全ガスに対するモル比が1%以下であり、前記エキシマランプに印加される電圧によって、前記エキシマランプに流れるパルス状の放電電流間の休止期間が5μs以下であることを特徴とするエキシマランプ装置である。
第2の手段は、第1の手段において、前記エキシマランプに印加される電圧が、100kHz以上の周波数の電圧であることを特徴とするエキシマランプ装置である。
第3の手段は、第1の手段において、前記エキシマランプに印加される電圧が、交番する正負の各矩形波電圧に振動電圧が重畳された電圧であることを特徴とするエキシマランプ装置である。
第4の手段は、第3の手段において、前記交番する正負の矩形波電圧が、100kHz未満の周波数の電圧であることを特徴とするエキシマランプ装置である。
請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、矩形波電圧を発生させる点灯装置の周波数を100kHz未満の低い周波数とすることができ、点灯装置を低コスト化することができる。
図1は、本実施形態の発明に係るエキシマランプと点灯装置からなるエキシマランプ装置の構成を示す図、図2(a)は図1に示したエキシマランプ装置のエキシマランプの管軸を通る切断面から見た断面図、図2(b)は図2(a)のA−A切断面から見た断面図である。
これらの図に示すように、エキシマランプ1の発光管2は、直管状からなり、150〜400nmの光に対して光透過性を有すると共に、フッ素イオンの吸収の少ない材料から構成される。発光管2の材料としては、例えば、酸化アルミニウム(Al203)を主成分とするサファイア(単結晶アルミナ)やアルミナ(多結晶アルミナ)やYaG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)のような金属酸化物を用いる。又その他に発光管2に用いる材料としては、二フッ化マグネシウム(MgF2),フッ化リチウム(LiF),二フッ化カルシウム(CaF2),二フッ化バリウム(BaF2)のようなフッ化物を用いることもできる。
なお、発光管2の材料として、石英ガラス(SiO2)については、先にも述べたように、石英ガラス(SiO2)に含まれるシリカ(Si)が、フッ素イオンとの反応性が高いため、ランプ点灯中に、フッ素イオンと接することとなり、石英ガラス(SiO2)は用いることができない。このため、フッ素イオンの吸収の少ない材料からなる、シリカ(Si)を含まない材料が用いることになる。
先ず、発光効率(入力電力に対する光量)を上げて照度を上げるためには、発光種(ArF*)を増やすことにある。このために、発光管2内のガス圧を全圧で13.3kPa(100Torr)以上にする必要がある。
図3の表に示すように、発光管内のガス圧が全圧で13.3kPa(100Torr)以上であると、放電の状態はフィラメント状の放電となるが、照度が0.5mW/cm2以上となる。つまり、発光管内のガス圧が全圧で13.3kPa以上であると、照度が上がるが、平衡プラズマ状態になり、発光管内の放電がフィラメント状になる。
なお、フッ化物の全ガスに対するモル比が1%を越えた場合は、いかに休止期間を短くしても放電路が維持されず、フィラメント状の放電は安定しない。これはフッ素(F)を含むガスは消弧性が強いため、1%を越えた濃度では前述の放電路の保持ができなくなるためと思われる。
この実験2は、発光管内のガス圧を全圧で13.3kPa(100Torr)にして、発光管内にアルゴン(Ar)とネオン(Ne)と六フッ化硫黄(SF6)を封入し、Neのモル比を98%に固定して、フッ化物(SF6)の量を変化させ、これに伴いArの量を変化させると共に、休止期間を変化させたものである。
図4の表に示すように、フィラメント状の放電が安定するためには、放電後に荷電粒子が残存すること、及び残存した荷電粒子が消える前に次の放電が起こること、の2条件が必要であり、そのためには、放電の休止期間が5μs以下で、かつ、フッ化物モル比が1%以下であることが分かる。
同図に示すように、パルス状の放電電流の周期は正弦波電圧の周期と同じとなり、パルス状の放電電流間の休止期間taは、正(又は負)の半サイクルの正弦波電圧によるパルス状放電電流の終了時点と次の負(又は正)の半サイクルの正弦波電圧によるパルス状の放電電流の開始時点間の期間であり、休止期間ta≦5μsが条件となる。
同図に示すように、パルス状の放電電流の周期は矩形波電圧の周期と同じとなり、放電の休止期間tbは、正(又は負)の半サイクルの矩形波電圧によるパルス状の放電電流の終了時点と次の負(又は正)の半サイクルの矩形波電圧によるパルス状の放電電流の開始時点間の期間であり、休止期間tb≦5μsが条件となる。
同図に示すように、矩形波電圧の立上り(又は立下り)時にパルス状の放電電流が現れ、それに引き続いて矩形波電圧に重畳された振動(リンギング)電圧によるパルス状の放電電流が現れる。パルス状の放電電流の休止期間t1、t2、・・・tnは、正(又は負)の矩形波電圧に重畳された振動(リンギング)電圧によるパルス状の各放電電流間の休止期間、tcは正(又は負)の半サイクルの矩形波電圧に重畳された振動(リンギング)電圧の最終の振動(リンギング)電圧によるパルス状の放電電流と次の負(又は正)の矩形波電圧によるパルス状の振動電流間の休止期間であり、休止期間t1、t2、・・・tn、tc≦5μsが条件となる。
2 発光管
3,4 蓋部材
5,6 封止材
7 ガス管
8 放電容器の内部
9 封止部
10,11 外部電極
12,13 リード
14,15 半田
16 点灯装置
Claims (4)
- 発光管の外面に少なくとも一方の電極が配置され発光管内に希ガスとフッ化物が封入されたエキシマランプと、該エキシマランプの電極に接続された点灯装置とからなるエキシマランプ装置において、
前記発光管内のガス圧が全圧で、13.3kPa以上であり、前記フッ化物の全ガスに対するモル比が1%以下であり、前記エキシマランプに印加される電圧によって、前記エキシマランプに流れるパルス状の放電電流間の休止期間が5μs以下であることを特徴とするエキシマランプ装置。 - 前記エキシマランプに印加される電圧が、100kHz以上の周波数の電圧であることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ装置。
- 前記エキシマランプに印加される電圧が、交番する正負の各矩形波電圧に振動電圧が重畳された電圧であることを特徴とする請求項1に記載のエキシマランプ装置。
- 前記交番する正負の矩形波電圧が、100kHz未満の周波数の電圧であることを特徴とする請求項3に記載のエキシマランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008311556A JP5195371B2 (ja) | 2008-12-05 | 2008-12-05 | エキシマランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008311556A JP5195371B2 (ja) | 2008-12-05 | 2008-12-05 | エキシマランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010135236A JP2010135236A (ja) | 2010-06-17 |
JP5195371B2 true JP5195371B2 (ja) | 2013-05-08 |
Family
ID=42346320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008311556A Expired - Fee Related JP5195371B2 (ja) | 2008-12-05 | 2008-12-05 | エキシマランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5195371B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6871038B2 (ja) * | 2017-03-28 | 2021-05-12 | 株式会社オーク製作所 | 放電ランプ、オゾン生成装置およびオゾン生成方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4311197A1 (de) * | 1993-04-05 | 1994-10-06 | Patent Treuhand Ges Fuer Elektrische Gluehlampen Mbh | Verfahren zum Betreiben einer inkohärent strahlenden Lichtquelle |
JP3180548B2 (ja) * | 1994-02-10 | 2001-06-25 | ウシオ電機株式会社 | 誘電体バリア放電ランプ |
JP3171004B2 (ja) * | 1994-04-15 | 2001-05-28 | ウシオ電機株式会社 | 誘電体バリヤ放電ランプ |
JP3282798B2 (ja) * | 1998-05-11 | 2002-05-20 | クォークシステムズ株式会社 | エキシマランプおよびエキシマ発光装置 |
JP3348648B2 (ja) * | 1998-04-30 | 2002-11-20 | ウシオ電機株式会社 | 誘電体バリア放電ランプ光源装置 |
JP2913294B1 (ja) * | 1998-05-18 | 1999-06-28 | 岡谷電機産業株式会社 | 紫外線発光ランプ |
JP3513590B2 (ja) * | 2000-02-19 | 2004-03-31 | ハリソン東芝ライティング株式会社 | 外部電極式蛍光放電灯の点灯方式 |
JP2002260893A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-13 | Japan Storage Battery Co Ltd | 誘電体バリア放電装置および誘電体バリア放電装置用インバータ装置 |
JP2003109544A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-11 | Ushio Inc | 希ガス蛍光ランプ装置 |
TWI349300B (en) * | 2006-06-29 | 2011-09-21 | Ind Tech Res Inst | Dielectric barrier discharge lamp |
WO2009028720A1 (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-05 | Hoya Candeo Optronics Corporation | エキシマランプ |
JP2009187873A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Ushio Inc | エキシマランプ点灯装置 |
JP2010056008A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Ehime Univ | 無水銀殺菌ランプおよび殺菌装置 |
-
2008
- 2008-12-05 JP JP2008311556A patent/JP5195371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010135236A (ja) | 2010-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4424394B2 (ja) | エキシマランプ | |
JP4569636B2 (ja) | エキシマ放電ランプ | |
JP4462448B2 (ja) | エキシマランプ | |
JP5195371B2 (ja) | エキシマランプ装置 | |
JPH0794150A (ja) | 希ガス放電灯およびこれを用いた表示装置 | |
JP2009187873A (ja) | エキシマランプ点灯装置 | |
JP2011154862A (ja) | 放電ランプ装置 | |
JP3596812B2 (ja) | メタルハライド放電灯およびその始動方法 | |
JP4835885B2 (ja) | エキシマランプ | |
JP2011090924A (ja) | エキシマランプ | |
JP2010205639A (ja) | エキシマランプ装置 | |
KR20070069006A (ko) | 쇼트 아크형 방전램프 점등장치, 자외선 조사장치 및자외선 조사방법 | |
JP2009238471A (ja) | エキシマランプ | |
JP2010123276A (ja) | 放電ランプ | |
JP2008519412A (ja) | 向上されたルーメン維持を有する石英メタルハライドランプ | |
JP5316079B2 (ja) | エキシマ放電ランプ | |
JP2009054409A (ja) | メタルハライドランプ、メタルハライドランプ点灯装置 | |
JP2006196370A (ja) | 紫外光源点灯装置および紫外線照射装置 | |
JP2016081695A (ja) | エキシマ放電ランプ | |
JP2008210551A (ja) | メタルハライドランプ、メタルハライドランプ点灯装置 | |
JP2021125437A (ja) | バリア放電ランプモジュール、バリア放電ランプ、および紫外線照射装置 | |
JP2009026715A (ja) | メタルハライドランプ、メタルハライドランプ点灯装置 | |
JP2019012613A (ja) | 放電ランプ | |
JPH06283137A (ja) | パルス点灯式希ガス放電灯装置 | |
JP2018181476A (ja) | 紫外線照射装置及びこれを用いた水殺菌装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130121 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |