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JP5193649B2 - 芯金 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のパワーステーリング装置等に使用される中空ラックバー等の中空部品を製造するために用いられる芯金及びこの芯金を用いて製造された中空ラックバーに関し、特に中空部材の背面側の形状を精密に作り込むとともに、短尺型のものを用いた場合には倒れによる不具合を防止できるものに関する。
自動車のパワーステアリング装置に使用される中空ラックバー(中空部品)の製造方法としては従来は丸棒からの切削によるものが多かった。しかしながら、複雑な形状及び軽量化に対応するため、パイプ材から転写鍛造によって製造するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、まず、パイプ材を冷間鍛造金型によって加圧することにより歯成形工程の第一工程として上面が平坦に形成され、次なる工程でパイプ材の空洞に芯金が圧入される。芯金は棒状に形成されるとともに、パイプ材の平坦部側にテーパ状の突起部を有しており、突起部がパイプ材の平坦部に内周側において係合することにより平坦部の肉が成形型の歯列に向けて塑性変形的に流動することにより張出され、パイプ材の外周平坦部に成形型の歯列に対応した形状の直線方向の歯列が転写方式にて付与され、ラックバーとすることができる。
このようなラックバーは、図10に示すラック&ピニオンギア300に用いられる。ラック&ピニオンギア300は、ケーシング301と、このケーシング301に軸受302を介して回転自在に取り付けられたピニオンギア303と、このピニオンギア303に対して直交する方向に移動自在に設けられた中空ラックバー304と、この中空ラックバー304の外壁面(角度範囲M)を摺動自在に支持するラックガイド305と、このラックガイド305をピニオンギア303側に押圧するスプリング306とを備えている。
図11は芯金400の一例を示す断面図である。芯金400は棒材401とこの棒材401に設けられた突起部402とを備えている。また、棒材401の断面は図11に示すように縦長形状である。
特公平3−5892号公報
上述した芯金にあっては、次のような問題があった。すなわち、中空ラックバー304は、ラックガイド305との摺動を円滑に行うため、外周面を高精度に形成する必要がある。
これに対し、芯金400の突起部402との背面側は芯金400の軸方向を中心として狭い角度範囲にしか形成されていなかった。このため、後工程で中空ラックバー304のR形状を形成する等、加工の手間と時間がかかることがあった。
また、長尺型の芯金400の代わりに短尺型の芯金を用いて転写鍛造を行う場合があった。このような短尺型の芯金は、芯金を往復動させるための駆動棒が別体になって構成されているものである。このような場合、芯金が中空ラックバー304の中空部内で倒れることがあり、歯成形ができないことがあった。
一方、歯列を転写する際に用いる成形型は、転写時にその歯底中央部に応力が集中するため、寿命が短くなるという問題があった。
また、中空ラックバー304となるパイプ部材の中空部はその内周面を軸方向に直交した断面をとると、歯部の高さが大きい場合、歯部が形成される平坦部Pa側の外周面と中空部の内周面との幅が狭くなり、歯部成型時の荷重に耐えられない場合があった。このため、中空ラックバー自体の変形の問題、及び、成形型の寿命が短い問題の両方が生じることとなった。
そこで本発明は、中空素材の歯形成面と反対側に位置する背面側のR形状の作りこみを歯成形と同時に行うととともに、短尺型の芯金であっても中空部内での倒れを防止して円滑な加工を行うことができる芯金及びこの芯金を用いて製造された中空ラックバーを提供することを目的としている。また、成形型の寿命を延ばすことが可能となる芯金を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の芯金は次のように構成されている。
型に保持された中空素材の内部空洞に圧入されることにより前記中空素材の肉を金型に向けて内径側から張出させることで中空ラックバーを製造する方法に使用される芯金において、前記中空素材の中空部の最小断面領域よりも小さい最大断面領域を有する短尺の棒材と、この棒材の軸方向に設けられ、前記金型側に配置される突起部とを備え、前記棒材の前記突起部とは反対側に位置する背面部には、前記中空ラックバーを外周面側から案内するための案内部材との摺動面に対応する範囲であって、軸を中心として少なくとも120〜150°の範囲にわたって外周押圧面が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、中空素材の歯形成面と反対側に位置する背面側のR形状の作りこみを歯成形と同時に行うととともに、短尺型の芯金であっても中空部内での倒れを防止して円滑な加工を行うことが可能となる。また、成形型の寿命を延ばすことが可能となるとともに、中空ラックバーの歯部長手方向の剛性を高めることが可能となった。
図1は本発明の一実施の形態に係る芯金10を示す側面図、図2は芯金10が用いられる中空ラックバー製造装置100を示す要部断面図である。なお、図2中Pは鉄製のパイプ(中空素材)を示している。また、図2中10Aは、芯金10と同じ構成の芯金を示している。パイプPはラック&ピニオンギアの中空ラックバーとして用いられるものであり、ラックガイド305等の案内部材(図10参照)に対して摺動可能に取り付けられるものである。
芯金10は、半円形状の棒材11を備えている。棒材11は、最初にパイプPに挿入される圧入方向の先端側に位置する先端部12と、駆動装置に連結された基端部13とを備えている。
この棒材11には、上面は全体としては平坦であるが、棒材11の軸方向に沿って3つの突起部21,22,23が一体に設けられた平坦部11aが形成されている。一方、棒材11は平坦部11aと反対側に位置する背面側でパイプPの内周面と密着しており、鍛造工程中はバイプPの内周面との密着を維持しながらパイプPの軸方向における直線移動が可能である。また、パイプPの中空部の最小断面領域よりも小さい最大断面領域を有している。すなわち、後述するように、パイプPの上面が平坦化され、平坦部Paが形成された後であっても円滑に移動できるような大きさに形成されている。棒材11の突起部21〜23とは反対側に位置する背面側には、パイプPを中空ラックバーとして用いる場合に、外周面側から案内するための案内部材との摺動面に対応する範囲Q(軸を中心にして120〜150°)にわたって外周押圧面14が形成されている。
各突起部21〜23は、緩やかなテーパ状の案内面が形成されており、成形時の流動抵抗に関わらず芯金10のスムーズな動きが得られるようになっている。
次に、この芯金10を用いる中空ラックバー製造装置100の構成について説明する。中空ラックバー製造装置100は、鉄製パイプPを保持する下型110及び上型120とを備えている。中空ラックバー製造装置100は、下型110及び上型120に保持されたパイプPの内部空洞に芯金10を圧入させることによりパイプPの肉を後述する歯型130に向けて内径側から張出させることで中空ラックバーを製造する装置である。
下型110は横断面において半円形の内周面111を備え、この半円形の内周面111にパイプPが載置される。上型120はその上側の内面が所定長さに亘って長さ方向に間隔をおいた歯型130を着脱自在に備えており、転写鍛造によりパイプPの上面における所定長さの部位に歯型130の凹凸に応じてラックを形成することができる。
このように構成された中空ラックバー製造装置100及び芯金10,10Aを用いてパイプPの鍛造加工を行う。
予め、別の型を用いて中央部を中凹状に平潰し、中凹の半円形状としたパイプPを用意する。このパイプPを上型120及び下型110間に保持し、パイプPの平坦部Paが歯型130に当接させる。
この状態においてパイプPに対する芯金10の圧入が開始される。芯金10はその先端12よりパイプPの中空部に導入される。そして、テーパ状の案内面を介して最初の突起部21がパイプPの平坦部Paの内側面に作用し、パイプPの肉は歯型130の歯形に向けて張出される。そして、芯金10の圧入が続けられることにより順次突起部22,23による肉の張出しを受け、圧入鍛造が行われる。次に、後退方向に芯金10を移動する。続いて、芯金10Aを圧入することで、交互に圧入鍛造を行う。このとき、芯金10,10Aには、外周押圧面14が形成されているため、パイプPの下側の面は、R形状が作りこまれていく。
なお、この後、同様にして、突起部の突出量を僅かに大きくした芯金10を用いて圧入鍛造を行う。以降、同様にして芯金10のサイズを少しずつ大きく変えつつ、所定の工程を繰り返すことで、最終的な加工が完了する。最終的に、芯金10の高さは芯金圧入によりパイプPの肉が歯型130の凹凸に対応して十分に張出されたラックの転写鍛造を完了する。
上述したように、本実施の形態に係る芯金10によれば、パイプPの平坦部Paに歯形状を作りこむと同時に、外周押圧面14によって背面部PbにもR形状を作りこんでいくことができる。このため、後工程でR形状を形成するための工程が不必要となり、加工の手間と時間を節約することが可能である。このようにR形状が形成されていると、パイプPを中空ラックバーとして用いる場合に、ラック&ピニオンギアに組み込んだ際に、案内部材との摺動が円滑に行われ、案内部材によって軸方向の移動を円滑に行うことが可能となる。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る芯金セットの1つである短尺型の芯金10Bを示す側面図、図5〜図7は同芯金セットを用いる中空ラックバー製造装置200を示す図である。図5は金型及び芯金ホルダまわりを芯金が挟持された状態、図6は金型及び芯金ホルダまわりを芯金受け渡し状態、図7は金型及び芯金ホルダまわりを芯金の圧入が完了した状態で示している。図4において、図1と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
芯金10Bの棒材11の長さは、後述する歯型213の歯部の長さの半分以下と短い。
中空ラックバーの製造装置200は、金型210、複数の芯金10Bのセットを収納する芯金ホルダ220、第1の芯金押棒230、第2の芯金押棒240、及び芯金ガイド250等を備えている。
金型210は、鉄製パイプ材Pを保持する下型211及び上型212とを備えている。下型211は横断面において半円形の内周面211aを備え、この半円形の内周面211aにパイプ材Pが載置される。上型212はその上側の内面が所定長さに亘って長さ方向に間隔をおいた歯型213を着脱自在に備えており、転写鍛造によりパイプ材Pの上面における所定長さの部位に歯型213の凹凸に応じてラックを形成することができる。
芯金ホルダ220は、金型210の片側、例えば図5〜図7において金型210の右隣にのみ配置されている。図5〜図7に示すように芯金ホルダ220は複数の保持孔221を有している。これらの保持孔221はパイプ材Pが延びる方向に芯金ホルダ220を貫通していて、その内部に芯金10Bが個別に収容されている。収容された芯金10Bは、金型210に対する適正な姿勢で、かつ、不用意に脱落しないように図示しない板ばね等により保持されるようになっている。芯金ホルダ220に支持された各芯金10Bは、金型210に対して第1の芯金押棒230が挿脱される側に位置されている。
芯金ホルダ220はホルダ駆動部(不図示)により移動される。この駆動が行われるたびに、複数の保持孔221の内の一つが順次選択されて互いに合わさったパイプ材Pの一端に対向される。そのため、芯金ホルダ220に支持された芯金10Bを順次パイプ材P内に出し入れすることが可能である。このために、ホルダ駆動部で芯金ホルダ220を図5〜図7中上下方向(縦方向)に一定ピッチずつ移動させている。しかし、これに代えて、横方向(図5〜図7を描いた紙面の表裏方向)に移動させてもよい。或いは、芯金ホルダー220を回転可能に設けて、ホルダー駆動部で所定角度ずつ回転させることもできる。
第1の芯金押棒230の先端側は、金型210に保持されたパイプ材Pに対して挿脱自在に形成されている。その際、芯金10Bを伴って金型210に保持されたパイプ材Pに挿入される。なお、図5〜図7中符号260は管状の押棒ガイドを示している。
第2の芯金押棒240の先端側は、金型210に保持されたパイプ材Pに対して挿脱自在に形成されている。
図5〜図7に示すように芯金ガイド250は、金型210と芯金ホルダ220との間に、かつ、金型210に寄せて配置されている。この芯金ガイド250は、金属等からなりその厚み方向に貫通した通孔251を有している。通孔251は金型210に保持されたパイプ材Pの中空部に連通されている。
次に、以上の構成の中空ラックバー製造装置200を用いて中空のラックバーを製造する手順を説明する。セットされたパイプ材Pは金型210内に配置され、パイプ材Pの他端側は金型210から突出される。又、型締めによって、下型211及び上型212とで挟持されるとともに、平坦部Paに歯型213が当接される。
このセット作業の前又は後に、芯金ホルダ220を動作させて、それに収容された複数の芯金10Bの内の一つを、芯金ガイド250の通孔251に対向した状態に保持する。これとともに、通孔251に対向した芯金10Bの右端に第1の芯金押棒230の先端を係合させる。
次に、第2の芯金押棒240がパイプ材P内に挿入され、第2の芯金押棒240の先端がパイプ材P及び芯金ガイド250の通孔251を挿通して、この通孔251に対向している芯金ホルダ220内の芯金10Bの左端に当たるようになる。したがって、通孔251内の芯金10Bがその軸方向両端からこれら両端に接した第1の芯金押棒230と第2の芯金押棒240とで挟持される。
この後、第1の芯金押棒230が、芯金ホルダ220の保持孔221及び芯金ガイド250の通孔251を通って、図6に示すように金型210に保持されたパイプ材P内に挿入される。
この時、芯金10Bは、第1の芯金押棒230と第2の芯金押棒240とで挟持された状態のままで、第1の芯金押棒230により押圧されてパイプ材P内に圧入される。この圧入により、芯金10Bの突起部21〜23による肉の張出しを受け、圧入鍛造が行われる。芯金10Bの圧入は、図7に示すように芯金10Bが平坦部Paから抜けきらない状態で終了する。
次に、第1の芯金押棒230が引き戻される。この時、第2の芯金押棒240が芯金ホルダ220に向けて移動される。これにより、芯金10Bは、この芯金10Bの両端に接した第1の芯金押棒230と第2の芯金押棒240とで挟持された状態のまま、第2の芯金押棒240により押圧されてパイプ材P及び芯金ガイド250の通孔251を通って芯金ホルダ220に内に押し戻される。この場合にも、芯金10Bの突起部21〜23による肉の張出しを受け、圧入鍛造が行われる。
この後、芯金ホルダ220を動かして、次に突起部の突起量が大きい芯金10B及びこれが収容された保持孔221を芯金ガイド250の通孔251を通してパイプ材Pの開口部に対向させる。
そして、次に使用する芯金10Bを挟持した状態とした後に、同様にして、芯金10Bは、第1の芯金押棒230と第2の芯金押棒240とで挟持された状態のままで、第1の芯金押棒230により押圧されてパイプ材P内に圧入し、一往復させる。こうした手順を順次繰り返すことによって、パイプ材Pに金型210の歯型213に対応したラックを有した中空ラックバーを製造する。
最後に、使用した最後の芯金10Bを芯金ホルダ220に戻した後に、第2の芯金押棒240をパイプ材Pから抜出してから、金型210を開く。
本第2の実施の形態に係る短尺型の芯金セットを用いた場合であっても、上述した第1の実施の形態に係る芯金セットを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
図8は、上述した芯金10及び中空ラックバー製造装置200で製造された中空ラックバー30を示す横断面図である。
中空ラックバー30は、中空状の筒部31と、筒部31に設けられ、ピニオンギア303と噛み合う複数の歯部が軸方向に沿って並設されたラック歯形成部32と、筒部31のラック歯形成部32と反対側に設けられ、筒部31を外周側から案内するためのラックガイド(案内部材)305との摺動する円周面が形成されている背面部33とを備えている。円周面は前述したR形状に対応するものである。なお、図8中32aは歯部を示している。
上述したように、中空ラックバー30によれば、円周面が歯形状と同様に形成されている。したがって、中空ラックバー30をラック&ピニオンギア300に組み込んだ際に、ラックガイド305との摺動が円滑に行われ、ラックガイド305によって軸方向の移動を円滑に行うことが可能となる。
図9は、上述した芯金10及び中空ラックバー製造装置200で製造された中空ラックバー40を示す横断面図である。
中空ラックバー40は、中空状の筒部41と、筒部41に設けられ、ピニオンギア303と噛み合う複数の歯部が軸方向に沿って並設されたラック歯形成部42と、筒部41のラック歯形成部42と反対側に設けられ、筒部41を外周側から案内するためのラックガイド305との摺動する円周面が形成されている背面部43とを備えている。円周面は前述したR形状に対応するものである。なお、図9中42aは歯部を示している。
一方、中空ラックバー40は、筒部41のラック歯形成部42の内面側は、筒部41の軸方向に交差する方向における中央部に、凸部44が形成されている。この凸部44は成形型の歯底中央部に対向する位置に設けられている。
芯金10の長手方向に対して交差する方向における突起部21〜23の中央部を凹状とすることで成形型の中央部に応力が集中せず、型の長寿命化を図ることができる。なお、凹形状が円弧で形成されている場合は、成形型寿命の点では問題ないものの、金属の流動性を考慮するとあまり深くできないうえ、リブの厚さが均等ではなくなるので、中空ラックバーの歯部の長手方向に転写されるリブ形状による剛性向上はさほど見込めない。
これに対し、図9に示すように芯金10の凹部Hの底面を軸方向に垂直の断面において直線状とした場合、一定深さで幅広く凹形状を作製可能である。この芯金10を使用し、歯部42aを作製すると、歯部裏側に凸部44が転写される。これは歯部42aの長手方向にわたってほぼ全面に幅広いリブが転写されるため、歯部42aの曲げ剛性及びねじりの剛性が強化される。なお、本実施形態における凹部Hの直線部と、突起部21〜23の直線部の接続は、直線または曲線とする。
上述したように、中空ラックバー40によれば、中空ラックバー30と同様の効果が得られるとともに、凸部44が形成されているため、芯金10によって成形型の形状を転写する際、成形型の歯底中央部に応力が集中せず、成形型に負担がかからず、中空ラックバー30を製造する場合に比べて寿命を延ばすことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
本発明の第1の実施の形態に係る芯金の要部を示す側面図。 同芯金が適用される中空ラックバー製造装置を示す断面図。 同芯金が挿入された状態の中空ラックバーを示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る芯金の要部を示す側面図。 同芯金を用いる中空ラックバー製造装置を示す図であって、金型及び芯金ホルダーまわりを芯金が挟持された状態で示す断面図。 同中空ラックバー製造装置の金型及び芯金ホルダーまわりを芯金受け渡し状態で示す断面図。 同中空ラックバー製造装置の金型及び芯金ホルダーまわりを芯金の圧入が完了した状態で示す断面図。 同中空ラックバー製造装置で製造された中空ラックバーの一例を示す横断面図。 同中空ラックバー製造装置で製造された中空ラックバーの別の例を示す横断面図。 一般的なラック&ピニオンギアの要部を示す断面図。 一般的な芯金が挿入された状態の中空ラックバーを示す断面図。
符号の説明
10,10A,10B…芯金、11…棒材、12…先端部、13…基端部、14…外周押圧面、21,22,23…突起部、30,40…中空ラックバー、100,200…中空ラックバー製造装置、110,211…下型、120,212…上型、130,213…歯型、220…芯金ホルダ、230…第1の芯金押棒、240…第2の芯金押棒、芯金ガイド250…,P…パイプ(中空素材)、Pa…平坦部。

Claims (1)

  1. 金型に保持された中空素材の内部空洞に圧入されることにより前記中空素材の肉を金型に向けて内径側から張出させることで中空ラックバーを製造する方法に使用される芯金において、
    前記中空素材の中空部の最小断面領域よりも小さい最大断面領域を有する短尺の棒材と、
    この棒材の軸方向に設けられ、前記金型側に配置される突起部とを備え、
    前記棒材の前記突起部とは反対側に位置する背面部には、前記中空ラックバーを外周面側から案内するための案内部材との摺動面に対応する範囲であって、軸を中心として少なくとも120〜150°の範囲にわたって外周押圧面が形成されていることを特徴とする芯金。
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