JP5188251B2 - 防眩性フィルム - Google Patents
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Description
このような問題を解決するため、LCDにおいては表面に微細な凹凸を形成することにより、光を散乱もしくは拡散させる防眩処理が施されている。防眩処理の方法としては、従来よりサンドブラスト加工、エンボス加工、微粒子を含有する塗膜の形成などが行なわれている。例えば、透過光の散乱特性が制御され、ギラツキ感が改良された防眩性ハードコートフィルムの製造方法として、透明プラスチック基材に活性エネルギー線硬化型樹脂を塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させ、活性エネルギー線硬化型樹脂層を形成したのち、該被膜に対してサンドブラスト加工またはエンボス加工のいずれかを施す方法が特許文献1で提案されている。
また、スチレンビーズなどの透明性微粒子を含んだ樹脂組成物を透明プラスチック基材に塗工することにより、透明性微粒子によって塗布膜に付与される凹凸の状態で塗膜の表面に良好なハードコート層を形成する方法が特許文献3に開示されている。
また、樹脂組成物中にコロイダルシリカを添加し、アミン化合物によって凝集させ、微細な凹凸構造を付与し、防眩性ハードコート層を形成する方法が特許文献4に開示されている。
一方、PDPにおいては、PDPの特徴である映像の美しさを保つために、LCDに用いられている防眩処理ではなく、光の干渉を利用した反射防止膜で外光の反射率を下げることが一般的に行われていた。具体的には、単層の反射防止膜の場合、基板の屈折率がns、単層膜の屈折率がnでns>nである場合、反射率Rは極小値として(ns−n2)2/(ns+n2)2をとることを利用し、n2=nsとなるように単層膜の屈折率nを(ns)1/2に近づけて反射率を低減させるものである。現在、反射防止膜を有する光学部材として一般に市販されているものは、その可視光域における視感度反射率が2%前後のものが多い。このような反射防止膜用の低屈折率の材料としては種々あるが、塗布法によって反射防止膜を形成する材料としては、フッ素樹脂が一般的に知られている。(特許文献6)
しかし、反射防止膜では映り込んだものの映像が、表面に微細な凹凸を形成した防眩膜に比べて鮮明であるために、表示したいものの視認性が十分ではなかった。そのため近年ではPDPにおいてもLCDに用いられているような表面に微細凹凸を設けた防眩処理を施し、画像への映り込みを防止する要求が高まっている。
そのため、PDP用の防眩性フィルムでは、PDP特有の高い画質を低下させず、ギラツキを低減し、かつ光学フィルターの裏面の反射像やPDPユニットからの反射像も低減させることのできる防眩性フィルムの開発が強く望まれていた。
即ち、本発明は、以下のとおりのものである。
(1)透明フィルムと、該透明フィルムの直上に、または間に帯電防止層(ただし、樹脂及び平均粒子径が1.0μm以上20μm以下である微粒子を含有する層を除く)を介して、形成されるハードコート層とからなる防眩性フィルムであって、該ハードコート層中に(a)一次粒子の平均粒径が40〜200nmのシリカ微粒子と(b)一次粒子の平均粒径が1〜30nmのシリカ微粒子とバインダーを含み、かつシリカ微粒子の凝集構造を含み、該防眩性フィルムのハードコート層側表面の中心線平均粗さRaが0.05〜0.3μm、凹凸周期λaが40〜200μm、該防眩性フィルムのヘーズ値が0.1〜3.0%であることを特徴とする防眩性フィルム。
(2)該ハードコート層中の前記(a)の粒子と(b)の粒子の重量比は、(a)/(b)=1/1〜100/1であることを特徴とする上記(1)に記載の防眩性フィルム。
(3)該フィルムのハードコート層のシリカ微粒子含有量がフィルム重量の0.05%〜30%であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の防眩性フィルム。
(4)該ハードコート層の表面にさらに低屈折率層が形成されてなることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の防眩性フィルム。
本発明に用いることが出来る透明フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系フィルム、トリアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースアセテート系フィルム、延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ノルボルネン系フィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリアリレート系フィルムなどが挙げられる。透明フィルムは、透過光の利用という観点から、ヘーズは、2.0%以下であることが好ましく、1.0%以下であることがさらに好ましい。
本発明の透明フィルムとしては、紫外線吸収剤を含有したものが好ましく用いられる。PDP前面板フィルターの構成要素、特に色調補正層などに用いる色素の保護に好ましく用いることができる。紫外線吸収剤として420nm以下の短波長側を吸収する紫外線吸収剤を用いることができ、特に350〜400nmの紫外線吸収剤を用いることができる。
ここで、ハードコート層の厚さとは、ハードコート層の断面の任意30箇所を電子顕微鏡で観察して求めた厚さの平均値である。
フィルム表面が粗くなり表面の外見上の均質感が得られないため好ましくない。
本発明のハードコート層側の表面の凹凸周期λaは40〜200μmである。そのうち、40〜100μmが好ましい。凹凸周期λaが40μmより小さいと、フィルムの裏面からの反射光をぼやかすことが困難となるため、好ましくない。また、凹凸周期λaが200μmよりも大きくなると、表示映像がぎらつくため好ましくない。
なお、中心線平均粗さRa、表面の凹凸周期λaは、実施例記載の方法により測定される。
本発明の防眩性フィルムの全光線透過率は88%以上が好ましい。そのうち90%以上がより好ましく用いられる。88%未満の場合は透過像がぼやける傾向があるため好ましくない。さらに、透過映像の輝度が低下してしまうため好ましくない。
25mmの四つのくしで測定した反射像鮮明度の和が10%以上80%以下であることがより好ましく、0.25mmのくしで測定した透過鮮明度が1%以上5%以下かつ、2mm、1mm、0.5mm、0.25mmの四つのくしで測定した反射像鮮明度の和が10%以上60%以下のものが最も好ましく用いられる。
アクリルシリコーン系では、シリコーン樹脂上にアクリル基を共有結合により結合させたものが好ましい。
これらのハードコート材料は、単独で使用しても、複数を混合して使用しても構わない。屈折率の調整で複数のハードコート材料を混合することは好ましく行われる。この中でも製法の簡便さ、コスト、性能などからアクリルラジカル系が好ましく用いられ、多官能アクリレートオリゴマーがより好ましく用いられる。
純薬工業株式会社より市販されているWPIシリーズ、WPAGシリーズ、シグマアルドリッチジャパン株式会社より市販されているPAGsシリーズに代表される、スルホニウム系、ヨードニウム系、ジアゾメタン系の各重合開始剤などが挙げられる。
族炭化水素類、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラハイドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類の溶媒、好ましくはトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンおよびブタノール等を用いることができる。シリカ微粒子の凝集剤の希釈液の濃度は、0.01%〜10%が好ましい。
ハードコート層としては、JIS−K−5600−5−4に従う鉛筆硬度試験で、鉛筆強度がH以上になるものが好ましく用いられ、2H以上のものがより好ましい。
本発明のハードコート層は、光学的な特性を損なわない範囲において、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、レベリング剤、色素、金属塩、界面活性剤、離型剤など種々の添加物を含有させることも可能である。
折率の無機粒子を混合することにより帯電防止機能と屈折率の調整が可能であり、表面形状を損なわない範囲において用いることができる。鉛筆硬度もH以上とすることが可能である。
ハードコート層として、鉛筆硬度、表面抵抗、干渉縞の防止を全て満たすために、帯電防止性ハードコート層とするのが好ましい。
ハードコート層の塗工は、上記のハードコート材料に必要に応じて添加物を添加した組成物を、必要に応じて溶媒を用いた塗布溶液として透明プラスチック基板上への塗布成膜・硬化することによって製造することが可能である。
ハードコート層は塗布乾燥後、80〜150℃で加熱して硬化させることにより、或いは、光や電子線を用いて硬化させることにより得ることができる。
紫光シリーズ、共栄社化学株式会社製UV硬化型ハードコート剤;ライトプロコートシリーズ、日本化薬株式会社製UV硬化型ハードコート剤;KAYANOVA FOPシリーズなどが好ましい。これらの市販のハードコート材料は、単独で使用しても、複数を混合して使用しても構わない。屈折率の調整で複数のハードコート材料を混合することは好ましく行われる。この他、多官能モノマーなどと重合開始剤を含む塗布液を塗布し、多官能モノマーなどを重合させることによっても形成できる。ハードコート材料を用いたハードコート層の厚さは、通常、1μm〜30μmに設定される。
低屈折率層は、シリカ微粒子とバインダーを含有する構成が好ましく用いられる。シリカ微粒子としては、内部に空洞が有っても無くても構わない。分散性、得られる層の表面性、機械的強度の観点から、平均粒子径は200nm以下のものを用いるのが好ましい。平均粒子径が200nmを超えるとヘーズが大きくなり、防眩性フィルム表面の白ボケが発生する傾向がある。
中空シリカ微粒子の空洞を包囲している外郭の厚みによっても屈折率を制御することができる。外殻の厚みとして3nm以上の厚み、特に4nm以上12nm以下の厚みで緻密なものが好ましく用いられる。厚みが薄いと中空シリカ微粒子の屈折率を下げることはできるが、中空シリカ微粒子そのものの強度という観点から破壊が生じる場合がある。一方、外殻の厚いものは屈折率が低くならないため、低屈折率化の効果が低い。
なお、2種類以上の粒子径のシリカ微粒子や中空シリカ微粒子を併用しても構わない。
バインダーとしては、単独でも複数を組み合わせてもよい。
好ましいバインダーとしては、以下のものが挙げられる。
(1)テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ(i−プロポキシ)シラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、メチルトリ−iso−プロポキシシラン、エチルトリ−iso−プロポキシシラン、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジ(i−プロポキシ)シラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチルエチルジ(i−プロポキシ)シラン、メチルプロピルジメトキシシラン、メチルプロピルジエトキシシラン、メチルプロピルジ(i−プロポキシ)シラン、メトキシシラン、エトキシシラン、メチルメトキシシラン、メチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチル(i−プロポキシ)シラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリエチル(i−プロポキシ)シラン、トリプロピルメトキシシラン、トリプロピルエトキシシラン、トリプロピル(i−プロポキシ)シラン、メチルジエチルメトキシシラン、メチルジエチルエトキシシラン、メチルジエチル(i−プロポキシ)シラン、メチルジプロピルメトキシシラン、メチルジプロピルエトキシシラン、メチルジプロピル(i−プロポキシ)シラン、エチルジメチルエトキシシラン、エチルジメチル(i−プロポキシ)シラン、エチルジプロピルメトキシシラン、エチルジプロピルエトキシシラン、エチルジプロピル(i−プロポキシ)シラン、プロピルジメチルメトキシシラン、プロピルジメチルエトキシシラン、プロピルジメチル(i−プロポキシ)シラン、プロピルジエチルメトキシシラン、プロピルジエチルエトキシシラン、プロピルジエチル(i−プロポキシ)シラン、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、1,3−ビス(トリメトキシシリル)プロパン、1,3−ビス(トリエトキシシリル)プロパン、ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシロキサン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラキス(トリクロロアセトキシ)シラン、テトラキス(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリアセトキシシラン、トリス(トリクロロアセトキシ)シラン、トリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルジアセトキシシラン、メチルビス(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルビス(トリフルオロアセトキシ)シラン、ジメチルビス(トリクロロアセトキシ)シラン、ジメチルビス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルアセトキシシラン、メチル(トリクロロアセトキシ)シラン、メチル(トリフルオロアセトキシ)シ
ラン、ジメチルアセトキシシラン、ジメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、ジメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリメチルアセトキシシラン、トリメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、トリメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシラン、テトラフルオロシラン、トリクロロシラン、トリブロモシラン、トリフルオロシラン、メチルトリクロロシラン、メチルトリブロモシラン、メチルトリフルオロシラン、メチルジクロロシラン、メチルジブロモシラン、メチルジフルオロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジブロモシラン、ジメチルジフルオロシラン、メチルクロロシラン、メチルブロモシラン、メチルフルオロシラン、ジメチルクロロシラン、ジメチルブロモシラン、ジメチルフルオロシラン、トリメチルクロロシラン、トリメチルブロモシラン、トリメチルフルオロシランなどの加水分解性シラン類。
(4)水ガラス、オルトケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸カリウム、オルトケイ酸リチウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、メタケイ酸リチウム、オルトケイ酸テトラメチルアンモニウム、オルトケイ酸テトラプロピルアンモニウム、メタケイ酸テトラメチルアンモニウム、メタケイ酸テトラプロピルアンモニウムなどのケイ酸塩を酸やイオン交換樹脂に接触させることにより得られる活性シリカ。
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのアクリル系モノマーを重合したもの。アルキレンビスグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキシドなどの重合性モノマー。ここで(メタ)アクリレートとはアクリレートとメタクリレートの両方を指す。これらの重合物である。
(8)上記(1)〜(7)のアルキル基や水素基はフッ素に置換されたものを用いることができる。フッ素に置換されたものは屈折率が小さく、光学的性能に優れている。しかしながら単独では機械的に弱い場合もあるため、無機の微粒子と混合して用いることができる。
重合性モノマーの種類は、反応の形態、速度などに応じて適宜選択される。重合性モノマーまたは官能基を有するものを用いる場合には、さらに添加物として重合開始剤を添加することが有効である。重合開始剤としては、熱ラジカル発生剤、光ラジカル発生剤、熱酸発生剤、光酸発生剤など公知のものを、上記の重合性官能基や重合性モノマーの反応形態に合わせて選ぶことができる。
0以下が好ましい。
バインダーそのものの屈折率は、1.3〜1.55のものを用いるのが好ましい。比較的低い屈折率のものを用いることによって、非常に屈折率の低い低屈折率層を得ることができる。
低屈折率層の厚みとしては、50〜300nmであるが、可視光領域での反射防止性能の観点から、通常、入射角5度における最低反射率波長を500〜750nmの範囲とするのが好ましい。低屈折率層の屈折率は、入射角5度における最低反射率を2%以下となるようにシリカ微粒子量、中空シリカ微粒子量、バインダー量を制御することが重要である。
例えば、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリアセトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、3−アクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−アクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−メタクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−グリシドキシプロピルトリクロロシラン、3−グリシドキシプロピルトリブロモシラン、3−グリシドキシプロピルトリフルオロシランなどの化合物、これらのアルキル基や水素基がフッ素に置換されたもの、およびこれらを反応させたものである。
反応させることによって行うが、触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを用いてもよい。
CF3(CF2)xCH2CH2Si(OR)3
R:−CH3、−C2H5、−イロプロピル基 などのアルキル基
x:1〜10の整数
を用いることができる。
フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランのシリカ微粒子や中空シリカ微粒子との反応性の観点から、R:−CH3が好ましく、xは3〜7が好ましく用いられる。
上記分散媒の具体例としては、水、炭素数1〜6の一価アルコール、炭素数1〜6の二価アルコール、グリセリンなどのアルコール類の他、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ(n−プロピル)エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム、1、4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレン
グリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、
これらの分散媒は、本発明の目的を損なわない限り、混合したり、他の任意の溶媒または添加物を混合してもよい。
低屈折率層を製造する方法は、塗布組成物を用いて塗布する際は、シリカ微粒子など無機粒子の含有量、塗布液の濃度、バインダーおよび添加物の種類およびそれらの濃度、塗布方法、塗布条件などを制御することによって製造することができる。
塗布液の濃度は、例えば、中空シリカ微粒子の固形分重量を100重量部とした場合、反応性シラン化合物として0.1〜20重量部、フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランを0.1〜20重量部、バインダー成分として50〜500重量部の範囲に調整することは好ましい態様である。
℃、10秒間〜3分間の範囲である。また上記バインダーが放射線硬化性を有する場合は、紫外線、電子線などを公知の方法によって照射する。
本発明の低屈折率層は、可視光領域での反射防止性能の観点から、通常、入射角5度における最低反射率波長を500〜750nmの範囲とするのが好ましい。低屈折率層の屈折率は、入射角5度における最低反射率が2%以下となることが好ましい。これにより、ハードコート層との相乗効果で外光の映り込みを低減でき、より好ましい態様となる。
帯電防止層を付与することで、表面抵抗率を下げることが出来る。帯電防止層を付与した場合の本発明の防眩性フィルムの表面抵抗率は、106Ω/□〜1014Ω/□が好ましい。
本発明の防眩性フィルムの製造方法は限定されないが、転写箔を経由して防眩性フィルムを製造してもよい。
[各種測定方法]
(1)射角5度における最低反射率および最低反射率波長;
ガラス板(NHテクノグラス社製、NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤を用いて防眩性フィルム(透明フィルム側)を貼り、ガラス板の裏面の反射光をカットするため、裏面を紙やすりで荒らした後に黒色インクで塗りつぶした。その後、分光光度計UV−2450/MPC2200型5°絶対反射率測定装置(島津製作所株式会社製)を用いて、波長300nm〜800nmの範囲の反射率スペクトルを0.5nm間隔で測定し、最も低い反射率を最低反射率とし、その時の波長を最低反射率波長とした。
スガ試験機株式会社製写像性測定器;ICM−1Tを用いて測定し、ICM−1Tの光学くしのうち、0.25mmのくしでの測定値と、2mm、1mm、0.5mm、0.25mmのくしで測定した4種類の光学くしにおける透過像鮮明度の合計値を透過像鮮明度の和とした。
(3)45度反射像鮮明度;
ガラス板(NHテクノグラス社製;NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤を用いて防眩性フィルムを貼り、ガラス板の裏面の反射光をカットするため、裏面を紙やすりで荒した後に黒色インクで塗りつぶした。その後、スガ試験機株式会社製写像性測定器;ICM−1Tを用いて測定し、ICM−1Tの光学くしのうち、0.25mmのくしでの測定値と、2mm、1mm、0.5mm、0.25mmのくしで測定した4種類の光学くしにおける45度反射像鮮明度の合計値を45度反射像鮮明度の和とした。
ハードコート層の断面を日立製作所製透過型電子顕微鏡;H7100で撮影しシリカ微粒子の凝集構造が形成されているかを判断した。1μm2当たり50個以上のシリカ微粒子が集まっているところを凝集構造とみなし、凝集構造同士の隙間が1μm以上である1つのかたまりを1つの連続する凝集構造とみなした。ハードコート層100μm2当たりの断面を観察し凝集構造の有無を確認した。
(5)中心線平均粗さ(Ra);
ガラス板(NHテクノグラス社製;NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤を用いて防眩性フィルムを貼り、株式会社小坂研究所製高精度微細形状測定器;サーフコーダET4000を用いJIS−B−0601に準拠して測定した。なお、基準長さに関してはJIS−B−0633に準じた。
ガラス板(NHテクノグラス社製;NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤を用いて防眩性フィルムを貼り、株式会社小坂研究所製高精度微細形状測定器;サーフコーダET4000を用い測定した。基準長さに関しては1mm×1mmの範囲で測定を行った。
(7)鉛筆硬度;
JIS−S−6006に規定される試験用鉛筆を用いて、JIS−K−5600−5−4に規定される鉛筆硬度の評価方法に従い、500g荷重における鉛筆硬度を評価した。
粉体をスライドガラス上に少量おき、これに屈折率が既知の液を数滴落として粉体と混合する。この状態で混合液が透明になった場合、既知の液と粉体の屈折率が同等とみなした。
(9)全光線透過率およびヘーズの測定;
日本電色工業株式会社製濁度計(曇り度計)NDH2000を用いて、JIS−K−7361−1に規定される方法にて測定した。
(10)表面抵抗率の測定;
測定装置として東亜ディーケーケー社製超絶縁計SM−8210、電極としては平板試料用電極SME−8311を用い、JIS K6911に規定される方法によって表面抵抗率を測定した。(20℃、65RH%)
前面フィルターを有するPDP表示装置の前面板フィルターに、外側の表面に防眩性フィルムを粘着剤;LS0280(リンテック株式会社製)を用いて貼り付けた。そしてPDP表示装置へ画像を表示し、透過像を以下の判定基準により目視にて判定した。
◎・・・透過像が完全に鮮明に見える。
○・・・透過像が鮮明であるが、通常のPDPに比べやや劣る。
△・・・透過像がやや白く見える。
×・・・透過像がぼやけて不鮮明。
前面フィルターを有するPDP表示装置の前面板フィルターに、外面側の表面に防眩性フィルムを粘着剤;LS0280(リンテック株式会社製)を用いて貼り付けた。防眩性フィルムが形成されている側に蛍光灯の光を直接反射させ、映り込んだ蛍光灯の像のイメージを以下の判定基準により目視にて判定した。
◎・・・蛍光灯の像のイメージがぼやける。
○・・・蛍光灯の像のイメージが少しぼやける。
△・・・蛍光灯の像のイメージがやや鮮明であるが、周りの景色の映りこみはほ
とんどない。
×・・・蛍光灯の像のイメージが明確に認識できる。
前面フィルターを有するPDP表示装置の前面板フィルターに、外面側の表面に防眩性フィルムを粘着剤LS0280(リンテック株式会社製)を用いて貼り付けた。PDPに単色の画像を表示し、ぎらつきの度合いを判定基準により目視にて判定した。
◎・・・表示画面にぎらつきが無い。
○・・・表示画面に小さなぎらつきが確認できる。
△・・・表示画面に大きなぎらつきが確認できる。
×・・・表示画面がぎらつくのがはっきり分かる。
(ハードコート層塗工液:HC−A)
DPE−6A(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学社製)100重量部を、メチルイソブチルケトン(以下MIBKと記載)100重量部に溶解した。その溶液に開始剤として「イルガキュア(商標登録);184」を3重量部加えて溶解した。ここに、IPA−ST−L(日産化学工業株式会社製、SiO2、粒径40〜50nm、30wt%のイソプロパノール(以下「IPA」と記載)分散液)とIPA−ST(日産化学工業株式会社製、SiO2、粒径10〜15nm、30wt%のIPA分散液)を重量比2:1で混合した溶液を15重量部加え、さらに、5wt%に調整したプレンアクトALM(アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、川研ファインケミカル(株)製)MIBK溶液を7.5重量部加と精製水4重量部を加え、1時間攪拌を行いハードコート層塗工液:HC−Aを調整した。
ハードコート層塗工液:HC−AのIPA−ST−LとIPA−STの混合比を1:1に変更し、5%に調整したプレンアクトALM、MIBK溶液を10重量部に変更した以外はHC−Aと同様にしてハードコート層用塗工液:HC−Bを調製した。
(ハードコート層塗工液:HC−C)
ハードコート層塗工液:HC−AのIPA−ST−LとIPA−STの混合比を50:1に変更し、IPA−ST−LとIPA−STの混合液の添加量を20重量部に変更し、5%に調整したプレンアクトALM MIBK溶液を15重量部に変更した以外はHC−Aと同様にしてハードコート層用塗工液:HC−Cを調製した。
ハードコート層塗工液:HC−AのIPA−ST−LとIPA−STの混合液を5重量部に変更した以外はHC−Aと同様にしてハードコート層用塗工液;HC−Dを調製した。
(ハードコート層塗工液:HC−E)
ハードコート層塗工液:HC−AのIPA−ST−LとIPA−STの混合液を30重量部に変更し、5%に調整したプレンアクトALM MIBK溶液を20重量部に変更した以外はHC−Aと同様にしてハードコート層用塗工液:HC−Eを調製した。
DPE−6A(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学社製)100重量部を、メチルイソブチルケトン(以下「MIBK」と記載)100重量部に溶解した。その溶液に開始剤として「イルガキュア(商標登録);184」を3重量部加えて溶解した。ここに、サイリシア320(富士シリシア化学(株)製、SiO2、粒径1.6μm)3.5重量部とオスカル1632(触媒化成工業(株)製、SiO2、粒径10〜2
0nm、30wt%のエチルセロソルブ分散液)5重量部を加え、さらに、5wt%に調整したプレンアクトALM(アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、川研ファインケミカル(株)製)MIBK溶液を7.5重量部加と精製水4重量部を加え、1時間攪拌を行いハードコート層塗工液:HC−Fを調整した。
ハードコート層塗工液:HC−AのIPA−ST−LとIPA−STの混合液を、IPA−ST−L15重量部に変更した以外はHC−Aと同様にしてハードコート層用塗工液:HC−Eを調製した。
(ハードコート層塗工液:HC−H)
DPE−6A75重量部とUV硬化型ハードコート塗料HIC−G(共栄社化学株式会社製、UV硬化樹脂)25重量部を、メチルエチルケトン50重量部とMIBK50重量部の混合溶液に溶解した。その溶液に開始剤として「イルガキュア(商標登録);184」を3重量部加えて溶解した。IPA−ST−ZL(日産化学工業株式会社製、SiO2、粒径70〜100nm、30wt%のIPA分散液)を17重量部混合し、これに、ナトリウムメトキシドの0.28mol%溶液を17重量部攪拌しながら滴下した。その後1時間攪拌してハードコート層用塗工液:HC−Hを調製した。
中空シリカ微粒子として触媒化成工業株式会社製、平均粒径60nm、屈折率1.30、固形分20wt%のイソプロパノール(以後IPAと記載する)分散液を用いた。この中空シリカ/IPA分散液100重量部に対し、フッ素系低屈折材料(JSR株式会社製、オプスターTU2085、固形分10.5wt%)50重量部を加えた。プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/t−ブタノール=25/75(重量比)283重量部で希釈し、固形分3wt%の反射防止塗工液:L−Aを調製した。
ITO微粒子のエタノール分散液(触媒化成工業社製「ELECOM V−2506」固形分20.5wt%)20重量部に対して、ジペンタエリスリトールヘキサメタアクリレート1重量部、ITOの分散助剤(燐酸エステル系)0.1重量部、開始剤として「イルガキュア(商標登録);184」を0.1重量部用い、これらをエタノール溶媒中で混合・分散させて、固形分濃度4wt%の帯電防止層用塗工液:H−Aを調整した。
(帯電防止層の形成)
透明フィルムとして、東洋紡績株式会社製のUV吸収剤入りのディスプレイ用PETフィルム(厚み100μm)を用い、これに「帯電防止層用塗工液:H−A」をバーコーターを用いて塗工したのち、60℃で2分乾燥後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm2、光量750mJ/cm2で硬化させて帯電防止層とした。帯電防止層の厚さは約200nmだった。
得られたフィルムをバーコーターを用いて乾燥後の厚みが3.5〜4.5μmになるように「ハードコート層塗工液:HC−A」を塗工した。バーコーターで塗工後の膜を80℃で1分乾燥させた後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm2、光量750mJ/cm2で硬化させてハードコート層を形成した。
得られたフィルムに「低屈折率層塗工液:L−A」をバーコーターを用いて塗工した。
その後、120℃で1分乾燥させた後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm2、光量1500mJ/cm2で硬化させておよそ100nmの厚みの低屈折率層を形成し、防眩性フィルムを得た。
(防眩性フィルムの評価)
得られた防眩性フィルムを「各種測定方法」に記載した方法で評価した。この評価方法による結果を表1に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−Bに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。
得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表1に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hだった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−C に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。
得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表1に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−Dに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。
得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表1に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−Eに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表1に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−Fに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。
得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表2に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−Gに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。
得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表2に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
ハードコート層の形成に用いる塗工液をハードコート層塗工液:HC−Hに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行いそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にPETフィルムを用いた。
得られた防眩性フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表2に要約した。また、得られた防眩性フィルムの鉛筆硬度は2Hであった。
[比較例4]
市販のPDPの反射防止膜を用いて、上記の[各種測定方法]のうち、(11)PDP透過像評価、(12)PDP防眩特性評価、(13)PDPぎらつき抑制評価を比較した。これらの結果を表2に要約した。
Claims (4)
- 透明フィルムと、該透明フィルムの直上に、または間に帯電防止層(ただし、樹脂及び平均粒子径が1.0μm以上20μm以下である微粒子を含有する層を除く)を介して、形成されるハードコート層とからなる防眩性フィルムであって、該ハードコート層中に(a)一次粒子の平均粒径が40〜200nmのシリカ微粒子と(b)一次粒子の平均粒径が1〜30nmのシリカ微粒子とバインダーを含み、かつシリカ微粒子の凝集構造を含み、該防眩性フィルムのハードコート層側表面の中心線平均粗さRaが0.05〜0.3μm、凹凸周期λaが40〜200μm、該防眩性フィルムのヘーズ値が0.1〜3.0%であることを特徴とする防眩性フィルム。
- 該ハードコート層中の前記(a)の粒子と(b)の粒子の重量比は、(a)/(b)=1/1〜100/1であることを特徴とする請求項1に記載の防眩性フィルム。
- 該フィルムのハードコート層のシリカ微粒子含有量がフィルム重量の0.05%〜30%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防眩性フィルム。
- 該ハードコート層の表面にさらに低屈折率層が形成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防眩性フィルム。
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