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JP5181608B2 - 情報処理装置および情報処理装置のプログラム - Google Patents

情報処理装置および情報処理装置のプログラム Download PDF

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JP5181608B2
JP5181608B2 JP2007258919A JP2007258919A JP5181608B2 JP 5181608 B2 JP5181608 B2 JP 5181608B2 JP 2007258919 A JP2007258919 A JP 2007258919A JP 2007258919 A JP2007258919 A JP 2007258919A JP 5181608 B2 JP5181608 B2 JP 5181608B2
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Description

本発明は,文書内に他の文書や画像などの位置情報(リンク情報)が埋め込まれた文書画像を出力する情報処理装置および情報処理装置のプログラムに関する。さらに詳細には,リンク先の文書などをリンク元の文書とともに出力する情報処理装置および情報処理装置のプログラムに関するものである。
Webページに代表されるようなHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルを印刷する際,そのHTMLファイルには他の文書や画像などの位置情報(リンク情報)が埋め込まれているものが多い。通常,リンク先の文書等は,リンクがある場所(以下,「リンク部」とする)をクリックし,画面を切り替えないと確認することができない。特に,リンク情報が埋め込まれた文書を印刷する際,印刷物としてはリンク先の情報を確認することはできない。
そこで,リンク先の文書等を表示する方法としては,ブラウザ等によって画面表示する前に,リンク先のサムネイル画像を作成し,そのサムネイル画像をリンク元の文書とともに画面に表示する技術が提案されている(例えば,特許文献1)。このようにリンク先のサムネイル画像をリンク元の文書に埋め込むことで,リンク先の文書等を表示した状態での印刷物を得ることができる。
特開2004−70809号公報(図15等)
しかしながら,特許文献1のように,リンク先のサムネイル画像をリンク元の文書に埋め込む方法では,次のような問題があった。すなわち,サムネイル画像をリンク元の文書に埋め込むには,リンク元のHTMLファイルを加工する作業が必要になる。つまり,リンク元のHTMLファイルを解析し,サムネイル画像の表示位置を算出し,HTMLファイルを書き換えるあるいは新たなHTMLファイルを作成することになる。そのため,ブラウザに表示することになるHTMLファイルを得るのに手間がかかる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,リンク元のファイルを変更することなく,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性が確認し易い画像出力を行う情報処理装置および情報処理装置のプログラムを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた情報処理装置は,リンク情報が埋め込まれたデータであるリンク元データを取得し,当該リンク元データ中のリンク部を抽出するリンク抽出手段と,リンク部のリンク先のデータであるリンク先データを取得し,当該リンク先データのサムネイル画像を作成するサムネイル作成手段と,画像出力領域として,リンク元データを出力するデータ出力領域とサムネイル画像を出力するサムネイル出力領域とを設け,当該データ出力領域内に出力されているリンク部に対応するサムネイル画像を当該サムネイル出力領域内に配置する出力手段とを備えることを特徴としている。
本発明の情報処理装置は,リンク情報が埋め込まれたデータ(HTMLファイル等)を画像出力するものである。画像出力としては,表示装置への表示出力や印刷装置への印刷出力がある。また,本発明の情報処理装置では,画像出力領域として,リンク元データを出力するデータ出力領域の他,サムネイル画像を出力するサムネイル出力領域が設けられている。
そして,本発明の情報処理装置では,リンク抽出手段によってリンク元データ中のリンク部を抽出し,サムネイル作成手段によって各リンク部のリンク先データを取得し,当該リンク先データのサムネイル画像を作成する。さらに,情報処理装置の出力手段は,データ出力領域内に出力されているリンク部を抽出し,そのリンク部に対応するサムネイル画像を当該サムネイル出力領域内に配置する。
すなわち,本発明の情報処理装置では,出力画像として,リンク元データとリンク部のリンク先のサムネイル画像とが1つの画像出力領域内に出力される。そのため,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性が確認し易い。また,サムネイル画像は,出力手段が設けたサムネイル出力領域内に配置する。つまり,サムネイルを表示するにあたって,リンク元データの加工を必要としない。
また,本発明の情報処理装置は,リンク元データを展開し,当該リンク元データの全体画像であるプレビュー画像を作成するプレビュー作成手段と,リンク元データに含まれる各リンク部のプレビュー画像における位置と,各リンク部に対応するサムネイルとを取得し,両者を対応付けて記憶する記憶手段と,リンク元データのデータ出力領域に出力されている部分の,プレビュー画像における範囲を算出する範囲算出手段とを備え,出力手段は,範囲算出手段から得られる範囲情報を基に,記憶手段からサムネイル画像を抽出することを特徴としている。
すなわち,本発明の情報処理装置では,リンク元データに含まれる各リンク部の位置とサムネイルとを対応付けて記憶手段に記憶する。そして,出力手段は,サムネイル出力領域を更新する際には,範囲算出手段から得られる範囲を基に,記憶手段からサムネイル画像を抽出する。これにより,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性を確認し易い状態で,出力画像として,リンク元データとリンク部のリンク先のサムネイル画像とを1つの画像出力領域内に出力することができる。
また,本発明の情報処理装置の画像出力領域は,表示装置に対する表示領域であり,出力手段は,データ出力領域の表示内容がスクロールされると,サムネイル出力領域に配置されるサムネイル画像を自動的に更新することを特徴としている。
すなわち,データ出力領域の表示内容がスクロールされる際,サムネイル出力領域に配置されるサムネイル画像をデータ出力領域の表示内容の変更に追従して更新する。これにより,現在表示されているデータ出力領域の表示内容に関連するサムネイル画像を常に表示することになり,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性を正確に確認できる。
また,本発明の情報処理装置の画像出力領域は,画像出力領域は,印刷装置に対する印刷領域であり,出力手段は,印刷パラメータに応じて,データ出力領域とサムネイル領域とを構成することを特徴としている。
すなわち,印刷出力を行う際には,印刷パラメータを基に画像出力領域を構成する。印刷パラメータとしては,用紙サイズや余白サイズが該当する。これにより,データ出力領域とサムネイル領域とが適切なサイズで構成される。そして,リンク元の文書とサムネイルとが1つの用紙に印刷され,リンク先の情報を印刷物から確認することができる。さらに,同一用紙上であることから,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性の確認が容易である。
また,本発明は,情報処理装置を,リンク情報が埋め込まれたデータであるリンク元データを取得し,当該リンク元データ中のリンク部を抽出するリンク抽出手段と,リンク部のリンク先のデータであるリンク先データを取得し,当該リンク先データのサムネイル画像を作成するサムネイル作成手段と,画像出力領域として,リンク元データを出力するデータ出力領域とサムネイル画像を出力するサムネイル出力領域とを設け,当該データ出力領域内に出力されているリンク部に対応するサムネイル画像を当該サムネイル出力領域内に配置する出力手段として動作させることを特徴とする情報処理装置のプログラムを含んでいる。
また,上記の情報処理のプログラムは,リンク元データを展開し,当該リンク元データの全体画像であるプレビュー画像を作成するプレビュー作成手段と,リンク元データに含まれる各リンク部のプレビュー画像における位置と,各リンク部に対応するサムネイルとを取得し,両者を対応付けて記憶する記憶手段と,リンク元データのデータ記憶領域に出力されている部分の,プレビュー画像における範囲を算出する範囲算出手段として動作させるとともに,出力手段が,範囲算出手段から得られる範囲情報を基に,記憶手段からサムネイル画像を抽出するように動作させることを特徴としている。
本発明によれば,リンク元のファイルを変更することなく,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性が確認し易い画像処理出力を行う情報処理装置および情報処理装置のプログラムが実現している。
以下,本発明にかかる情報処理装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,HTML文書の表示を行うアプリケーション(ブラウザ)がインストールされたパーソナルコンピュータ(以下,単に「PC」とする)に本発明を適用したものである。
[プリントシステムの構成]
本形態のプリントシステム100は,図1に示すように,情報処理装置としてのPC1と,画像形成装置としてのプリンタ2とを備えている。プリントシステム100では,PC1とプリンタ2とがUSBケーブルを介して接続されている。なお,プリントシステム100を構成するプリンタおよびPCは各1台に限るものではなく,それぞれ複数台接続してもよい。また,PC1とプリンタ2との接続は,USBケーブルに限らず,その他のシリアル通信ケーブル,パラレル通信ケーブル,有線LANケーブル,さらには無線LAN等の無線通信経路とすることも可能である。
PC1は,各種処理を実行するCPU11と,当該PC1の起動時にCPU11が行う起動処理のプログラム(BIOS)等を記憶したROM12と,CPU11が各種処理を行う際に一時的な記憶領域として利用されるRAM13と,各種のプログラムやデータを記憶したハードディスクドライブ(HDD)14とを有している。
また,PC1は,キーボードやマウス等からなる操作部15と,液晶ディスプレイ等からなる表示部16と,プリンタ2との間で信号のやりとりを行うプリンタポートインターフェース17(本形態では,USBインターフェース等)と,LAN,インターネット等のネットワークを介して信号のやりとりを行うネットワークインターフェース18とを有している。
さらに,PC1のHDD14には,オペレーティングシステム(OS)や,Webページの閲覧が可能なブラウザや,その他の各種アプリケーション(例えば,文書作成ソフト,作図ソフト,表計算ソフト,写真データ編集ソフト等)や,プリンタ2に印刷データを送信するプリンタドライバが記憶されている。
このような構成であるプリンタ2およびPC1を備える本形態のプリントシステム100では,ユーザがPC1を操作し,PC1に組み込まれたブラウザを利用してWebページを表示し,閲覧することが可能である。そして,ユーザの指示に従って,ブラウザを介してWebページの印刷データをプリンタ2に送信し,プリンタ2によって画像を印刷することが可能である。
[ブラウザの構成]
続いて,PC1に組み込まれているブラウザ4について説明する。本形態のブラウザ4は,インターネット等を介してHTMLファイルを取得し,そのHTMLファイルに示されたWebコンテンツを表示部16に表示する。
そして,ブラウザ4の表示領域40には,図2に示すように,Webコンテンツを表示するコンテンツ表示領域40cと,サムネイル画像を表示するためのサムネイル表示領域40sとが設けられている。また,Webコンテンツの表示内容に応じて,右端ないし下端にスクロールバー(不図示)が表示され,ユーザがスクロールバーを操作することでコンテンツ表示領域40cの表示内容がスクロールされる。
また,ブラウザ4は,図3に示すように,HTML取得部41と,HTML表示部42と,表示プレビュー作成部43と,リンク座標取得部44と,リンク先情報取得部45と,サムネイル加工部46と,サムネイル情報保持部47と,表示画面算出部48と,サムネイル表示部49とを有している。
HTML取得部41は,指定されたインターネットアドレスにアクセスし,アクセス先のWebサーバからHTMLファイルを取得する機能を有している。HTML表示部42は,HTMLファイルを解析し,そのHTMLファイルに示されたWebコンテンツの表示を表示部16に指示する機能を有している。なお,Webコンテンツは,図2に示したように,ブラウザ4の表示領域40のうちの,コンテンツ表示領域40cに表示される。
表示プレビュー作成部43は,HTMLファイルを内部的に展開し,表示プレビューを作成する機能を有している。HTMLファイルは,HTML取得部41から取得する。すなわち,表示プレビュー作成部43では,HTMLで記述された文書全体をメモリに展開する。表示プレビュー作成の際には,ブラウザ4のコンテンツ表示領域40cのサイズが参照される。
リンク座標取得部44は,表示プレビュー中のリンク部を抽出し,そのリンク部の表示プレビュー中における位置座標を取得する機能を有している。本形態では,図4に示すように,HTML文書の表示プレビューPBの全体長を100%として,各リンク部L1〜L7が何%の位置に配置されているのかを算出する。また,表示プレビューPBの全体幅を100%として,各リンク部L1〜L7が何%の位置に配置されているのかを算出する。
リンク先情報取得部45は,リンク部のリンク先のアドレスを取得し,そのリンク先のアドレスにアクセスしてリンク先のデータ(HTMLファイルや画像データ)を取得する機能を有している。サムネイル加工部46は,リンク先のデータのイメージファイルを作成し,さらにそのイメージファイルを縮小圧縮してサムネイル画像を作成する機能を有している。
サムネイル情報取得部47は,サムネイル画像の情報をサムネイルテーブルとして保持する機能を有している。本形態のサムネールテーブルでは,図5に示すように,リンク部ごとに,任意に付与されるリンク名,表示プレビュー中の位置座標,サムネイル画像のデータが記憶される。例えば,図5に示したサムネイルテーブルでは,リンク名を“Link1”としたリンク部が,表示プレビューの横方向10%,縦方向20%の位置にあり,ファイル名を“Thumbnail1”とするサムネイル画像データを有しているという情報が1つめのレコードとして記憶されている。なお,位置座標は,リンク座標取得部44によって書き込まれ,サムネイル画像は,サムネイル加工部46によって書き込まれる。
表示画面算出部48は,ブラウザ4のコンテンツ表示領域40cのサイズおよびスクロールの位置情報を取得する機能を有している。さらに,コンテンツ表示領域40cのサイズとスクロールの位置とを基に,現在のコンテンツ表示領域40cに表示している部分がHTML文書全体(表示プレビュー全体)のどの範囲を参照しているのかを算出する機能を有している。
表示範囲は,図4に示したように,表示プレビューPBの全体長を100%として,表示範囲DPが何%の位置から何%の位置までの位置であるのかを算出する。また,表示プレビューPBの全体幅を100%として,表示範囲DPが何%の位置から何%の位置までの位置であるのかを算出する。
サムネイル表示部49は,コンテンツ表示領域40cの範囲を基に,コンテンツ表示領域40cに表示されているリンク部を抽出し,そのリンク部に対応付けられたサムネイル画像の表示を指示する機能を有している。表示されるサムネイル画像は1つに限らず,コンテンツ表示領域40c内に複数のリンク部が含まれるならば複数のサムネイル画像が表示される。サムネイル画像は,サムネイル情報保持部47から取得される。
なお,サムネイル表示部49は,図2に示したように,取得したサムネイルをサムネイル表示領域40sに一覧表示する。すなわち,コンテンツ表示領域40cには,HTML表示部42によってリンク部L1〜L6を含むWebコンテンツが表示されており,サムネイル表示領域40sには,リンク部L1〜L6と対応関係にあるサムネイル画像S1〜S6が表示されている。
[ブラウザの動作]
[表示処理]
続いて,ブラウザ4がHTMLファイルの表示を行う際の表示処理について,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず,HTML取得部41にて,ユーザの入力等によって指定されたアドレスにアクセスし,対象WebページのHTMLファイルを取得する(S101)。そして,表示画面算出部48にて,ブラウザ4のコンテンツ表示領域40cの表示領域のサイズを取得する(S102)。なお,S101の処理とS102の処理は順位不問である。
次に,表示プレビュー作成部43にて,出力すべきWebコンテンツの表示プレビューを作成する(S103)。すなわち,HTMLファイルを解析し,HTMLで記述された文書全体をメモリに展開する。
次に,リンク座標取得部44にて,表示プレビュー内に存在するすべてのリンク部を抽出し,各リンク部の表示プレビュー中における位置座標を算出する(S104)。算出した位置座標は,サムネイル情報保持部47のサムネイルテーブルに保持する。
次に,リンク先情報取得部45にて,各リンク部に埋め込まれたリンク先のアドレスにアクセスし,リンク先のデータを取得する(S105)。リンク先のデータとしては,HTMLファイルの他,画像データやテキストデータ等がある。そして,サムネイル加工部46にて,取得したデータのイメージファイルを作成し,さらにそのイメージファイルを縮小圧縮してサムネイル画像を作成する(S106)。作成したサムネイル画像は,サムネイル情報保持部47のサムネイルテーブルに保持する。
次に,表示画面算出部48にて,HTMLファイルのコンテンツ表示領域40cに現在表示されている部分についての,表示プレビュー中の座標範囲を算出する(S107)。すなわち,コンテンツ表示領域40cの縦サイズと縦スクロールの位置とを基に,現在表示されているコンテンツの縦方向の座標範囲を算出する。また,コンテンツ表示領域40cの横サイズと横スクロールの位置とを基に,現在表示されているコンテンツの横方向の座標範囲を算出する。
次に,サムネイル表示部49にて,算出した座標範囲内にあるリンク部をサムネイルテーブルから抽出する。そして,抽出したハイパーリングオブジェクトに対応付けられたサムネイル画像をサムネイルテーブルから取得する(S108)。
次に,取得したサムネイル画像を,縦方向の上方の座標に位置するサムネイル画像から順に,ブラウザ4のサムネイル表示領域40sに一覧表示する(S109)。また,S101で取得したHTMLファイルのコンテンツを,ブラウザ4のコンテンツ表示領域40cに表示する。これにより,図2に示したように,Webコンテンツと,コンテンツ表示領域40cに現在表示されているリンク部のサムネイル画像が,1画面に纏めて表示される。
[スクロール処理]
続いて,ブラウザ4のコンテンツ表示領域40cがスクロールされたときの処理であるスクロール処理について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず,コンテンツ表示領域40cのスクロールを検知する(S201)。コンテンツ表示領域40cがスクロールされた場合には,表示プレビュー中の座標範囲が変更される。そのため,座標範囲の算出が再度行われる。
すなわち,表示画面算出部48にて,コンテンツ表示領域40cにスクロール後に表示されている部分についての,表示プレビュー中の座標範囲を算出する(S202)。次に,サムネイル表示部49にて,算出した座標範囲内にあるリンク部をサムネイルテーブルから抽出し,抽出したリンク部に対応付けられたサムネイル画像をサムネイルテーブルから取得する(S203)。
次に,取得したサムネイル画像を,縦方向の上方の座標に位置するサムネイル画像から順に,ブラウザ4のサムネイル表示領域40sに一覧表示する(S204)。これにより,図8に示したように,スクロール後にコンテンツ表示領域40cに現在表示されているリンク部L4〜L9のサムネイル画像S4〜S9が表示される。すなわち,サムネイル表示部40sの表示が,コンテンツ表示領域40cのスクロールに追従して自動的に切り替わる。よって,ユーザは,現在表示されているコンテンツに表示されているリンク部のサムネイル画像を視認することができる。
スクロール処理は,縦方向にスクロールした場合であっても,横方向にスクロールした場合であっても同じ処理が行われる。また,コンテンツ表示領域40cのサイズの変更や表示倍率の変更があった場合でも,スクロール処理と同様(ただし,S201の処理がサイズ変更や表示倍率変更の検知となる)の処理が行われる。
[印刷処理]
続いて,ブラウザ4によって用紙への印刷が指示されたときの処理である印刷処理について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,印刷処理においても,表示処理と同様に,図10に示すように,ページ毎の印刷領域として,Webコンテンツを印刷するコンテンツ印刷領域401cと,サムネイル画像を印刷するためのサムネイル印刷領域401sとが設けられている。これらの印刷領域は,印刷時の印刷パラメータ(用紙サイズや余白サイズ等)に応じて構成される。
まず,印刷対象のWebページのHTMLファイルを取得する(S301)。そして,プリンタドライバから用紙サイズ,余白サイズ等の印刷パラメータを取得する(S302)。なお,S301の処理とS302の処理は順位不問である。
次に,印刷すべきWebコンテンツの印刷プレビューを作成する(S303)。すなわち,印刷パラメータないしコンテンツ印刷領域401cを参照しつつ,印刷内容全体をメモリに展開し,ページ単位のプレビュー画像を作成する。次に,印刷プレビュー内に存在するリンク部を抽出し,各リンク部の印刷プレビュー中における位置座標を算出する(S304)。算出した位置座標は,サムネイルテーブルに保持する。
次に,各リンク部に埋め込まれたリンク先のアドレスにアクセスし,リンク先のデータを取得する(S305)。そして,取得したデータのイメージファイルを作成し,さらにそのイメージファイルを縮小圧縮してサムネイル画像を作成する(S306)。作成したサムネイル画像は,サムネイルテーブルに保持する。
次に,印刷される各ページについての,印刷プレビュー中の座標範囲を算出する(S307)。すなわち,1ページの縦サイズと印刷されるページのページ番号とを基に,印刷されるページの縦方向の座標を算出する。また,1ページの横サイズと印刷されるページのページ番号とを基に,印刷されるページの横方向の座標を算出する。
次に,算出した座標範囲内にあるリンク部をサムネイルテーブルから抽出する。そして,抽出したハイパーリングオブジェクトに対応付けられたサムネイル画像をサムネイルテーブルから取得する(S308)。
次に,取得したサムネイル画像を,サムネイル画像用にレイアウトされたサムネイル印刷領域401s内に配置し,当該ページをコンテンツ印刷領域401cのWebコンテンツとともに印刷する(S309)。これにより,図10に示したように,リンク部L1〜L6を含むWebコンテンツの1ページと,当該ページに表示されているリンク部のサムネイル画像S1〜S6が,1枚の用紙200に纏めて印刷される。
以上詳細に説明したように本形態のPC1に組み込まれたブラウザ4は,表示部16への表示領域40として,リンク元データを出力するコンテンツ表示領域40cの他,サムネイル画像を出力するサムネイル表示領域40sを有している。そして,ブラウザ4では,リンク元データ中のリンク部を抽出し,各リンク部のリンク先データを取得し,当該リンク先データのサムネイル画像を作成している。そして,ブラウザ4では,コンテンツ表示領域40c内に出力されているリンク部を抽出し,そのリンク部に対応するサムネイル画像をサムネイル出力領域40s内に配置している。
すなわち,本形態のブラウザ4では,出力画像として,リンク元データとリンク部のリンク先のサムネイル画像とが表示領域40内に出力される。そのため,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性が確認し易い。また,サムネイル画像は,表示領域40に設けたサムネイル表示領域40s内に配置している。つまり,サムネイルを表示するにあたって,リンク元データの加工を必要としない。さらに,リンク元データは,レイアウトの変更なくコンテンツ表示領域40c内に表示される。従って,リンク元のHTMLファイルを変更することなく,リンク元の文書とリンク先の文書との関連性が確認し易い画像出力を行う情報処理装置および情報処理装置のプログラムが実現している。
また,本形態のブラウザ4では,リンク元データに含まれる各リンク部の位置とサムネイルとを対応付けてサムネイルテーブルに記憶している。そして,サムネイル表示部49は,サムネイル表示領域40sを更新する際には,表示画面算出部48から得られる範囲を基に,サムネイルテーブルからサムネイル画像を抽出している。これにより,サムネイル表示領域40sの更新の度にリンク先にアクセスし,サムネイル画像を作成する場合と比較して,更新時間が短い。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,情報処理装置としてはPCに限るものではなく,ワークステーション,携帯情報端末装置等であってもよい。
また,実施の形態では,インターネットを介してHTMLファイルを取得しているが,LAN等のローカルネットワークであってもよい。さらには,PC自身のHDD14に保存されているHTMLファイルであってもよい。
また,実施の形態において,リンク部とサムネイル画像とが1画面に表示されているが,その際,リンク部とサムネイル画像とを結ぶ線を表示してもよい。また,リンク部が文字列であれば,その文字列の全部または一部をサムネイル画像の下に表示してもよい。これにより,リンク部とサムネイル画像との対応付けがより明確になり,確認がより容易となる。
さらに,実施の形態では,表示プレビューPBの全体長および全体幅を100%として表示範囲DPの位置の算出を行っているが,百分率(%)に基づく構成のみならず,長さ情報(例えば,ピクセルまたはインチ)を用いて,表示プレビューPBにおける表示範囲DPの位置を算出してもよい。
実施の形態に係るプリントシステムの構成を示すブロック図である。 ブラウザによるサムネイル画像の表示イメージを示す図(スクロール前)である。 実施の形態に係るブラウザの機能構成を示すブロック図である。 表示プレビュー中のリンク部の座標のイメージを示す図である。 サムネイル情報保存部におけるサムネイルテーブルの構成を示す図である。 実施の形態に係るブラウザの表示処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係るブラウザのスクロール処理を示すフローチャートである。 ブラウザによるサムネイル画像の表示イメージを示す図(スクロール後)である。 実施の形態に係るブラウザの印刷処理を示すフローチャートである。 ブラウザによるサムネイル画像の印刷イメージを示す図である。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 プリンタ
4 ブラウザ
40 ブラウザの表示領域
40s サムネイル表示領域
40c コンテンツ表示領域
41 HTML取得部
42 HTML表示部
43 表示プレビュー部
44 リンク座標取得部
45 リンク情報取得部
46 サムネイル加工部
47 サムネイル情報保持部
48 表示画面算出部
49 サムネイル表示部

Claims (4)

  1. リンク情報が埋め込まれたデータであるリンク元データを取得し,当該リンク元データを展開し,当該リンク元データの全体画像であるプレビュー画像を作成するプレビュー作成手段と,
    前記リンク元データ中の全てのリンク部を抽出するリンク抽出手段と,
    前記全てのリンク部のそれぞれについて,前記リンク部のリンク先のデータであるリンク先データを取得し,当該リンク先データのサムネイル画像を作成するサムネイル作成手段と,
    前記全てのリンク部のそれぞれについて,前記リンク部の前記プレビュー画像における位置と,前記リンク部に対応するサムネイル画像とを対応付けて記憶する記憶手段と,
    前記リンク元データのうちデータ出力領域に出力される部分の,前記プレビュー画像における範囲を算出する範囲算出手段と,
    画像出力領域として,前記データ出力領域とサムネイル画像を出力するサムネイル出力領域とを設け,前記リンク元データの全体が前記データ出力領域に出力されず,前記リンク元データの一部が前記データ出力領域に出力される場合に,前記範囲算出手段から得られる範囲情報を基に,前記記憶手段から,前記リンク元データの前記一部に含まれる前記リンク部に対応するサムネイル画像を抽出し,当該サムネイル画像を前記サムネイル出力領域に出力する出力手段と,
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載する情報処理装置において,
    前記画像出力領域は,表示装置に対する表示領域であり,
    前記範囲算出手段は,前記データ出力領域の表示内容がスクロールされると,前記データ出力領域に出力されている部分の,前記プレビュー画像における範囲を算出し直し,
    前記出力手段は,前記範囲算出手段から得られる範囲情報を基に,前記サムネイル出力領域に配置すべきサムネイル画像を前記記憶手段から抽出することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1に記載する情報処理装置において,
    前記画像出力領域は,印刷装置に対する印刷領域であり,
    前記出力手段は,印刷パラメータに応じて,前記データ出力領域と前記サムネイル出力領域とを構成することを特徴とする情報処理装置。
  4. 情報処理装置を,
    リンク情報が埋め込まれたデータであるリンク元データを取得し,当該リンク元データを展開し,当該リンク元データの全体画像であるプレビュー画像を作成するプレビュー作成手段と,
    前記リンク元データ中の全てのリンク部を抽出するリンク抽出手段と,
    前記全てのリンク部のそれぞれについて,前記リンク部のリンク先のデータであるリンク先データを取得し,当該リンク先データのサムネイル画像を作成するサムネイル作成手段と,
    前記全てのリンク部のそれぞれについて,前記リンク部の前記プレビュー画像における位置と,前記リンク部に対応するサムネイル画像とを対応付けて記憶する記憶手段と,
    前記リンク元データのうちデータ出力領域に出力される部分の,前記プレビュー画像における範囲を算出する範囲算出手段と,
    画像出力領域として,前記データ出力領域とサムネイル画像を出力するサムネイル出力領域とを設け,前記リンク元データの全体が前記データ出力領域に出力されず,前記リンク元データの一部が前記データ出力領域に出力される場合に,前記範囲算出手段から得られる範囲情報を基に,前記記憶手段から,前記リンク元データの前記一部に含まれる前記リンク部に対応するサムネイル画像を抽出し,当該サムネイル画像を前記サムネイル出力領域に出力する出力手段と,
    として動作させることを特徴とする情報処理装置のプログラム。
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