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JP5179149B2 - データ通信装置、データ通信装置の制御方法、データ通信装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データ通信装置、データ通信装置の制御方法、データ通信装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、サーバに記憶されているデータを取得、または、自装置のデータをサーバへ送信する装置、特に、自装置とサーバ間でポーリングを行い、データの送受信を行うデータ通信装置、データ通信装置の制御方法、データ通信装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
図9は、従来の、携帯通信端末が電子メールサーバに対し、ポーリングを行う場合の流れを示す説明図である。
このように、ポーリングを実施することにより、電子メールサーバ90に記憶されている電子メールを受信する携帯端末91が知られている。
ポーリングを実施する理由は、電子メールの受信において、電子メールサーバ90にプッシュメール機能を有していない場合、携帯端末91で、新着メールを自動受信するためである。そして、携帯端末91は、ポーリングを実施し、電子メールサーバ90に新着メールが記憶されていれば、当該新着メールを受信する。
詳細には、図9に示すように、携帯端末91は一定の間隔で電子メールサーバ90に対しポーリングを行う。そして、電子メールサーバ90は、携帯端末91のポーリングに対し、応答、すなわち、携帯端末91に対し送信すべき電子メールがあればその旨回答する。そして、電子メールサーバ90は、携帯端末91から電子メールの送信要求を受信すると、電子メールを送信する。
このように、ポーリング間隔を決定する技術については、いくつかの発明が開示されている。
例えば、特許文献1には、電子メールの送受信にポーリング方式を用いる場合において、サーバに記憶されている電子メールの平均送信待時間に対応した最適なポーリング間隔を決定する発明が記載されている。
また、特許文献2には、1つのメインCPUが複数のサブCPUをポーリングすることによりデュアルポートRAMを介してCPU間通信を行うシステムにおいて、データ送信要求の発生回数が多いサブCPUへのポーリング間隔を短くするようにポーリング間隔を設定する発明が記載されている。
さらに、特許文献3には、1つの第1の計算機と1つ以上の第2の計算機の各々が、互いに通信することを可能とする手段を有する計算機システムにおける、第1の計算機による第2の計算機の各々に対するポーリング方法において、第1の計算機は第2の計算機の各々からの送信要求の有無に基づいて各第2の計算機に対する次のポーリングまでの時間間隔(ポーリング間隔)を決定する発明が記載されている。
特開平5−219105号公報(1993年8月27日公開) 特開平6−75887号公報(1994年3月18日公開) 特開平9−106380号公報(1997年4月22日公開)
電子メールを受信する携帯端末等のデータ通信装置においては、ユーザは、なるべく早くサーバに記憶されている新着メール等のデータを取得したい。この場合、ポーリング間隔をなるべく短くすることが好ましい。しかし、ポーリング間隔を短くすると、携帯端末等のデータ通信装置のバッテリーの消耗を早めるという弊害がある。
そして、上記従来の構成では、バッテリーの消耗を軽減しつつユーザに最適なポーリング間隔とすることができない。
すなわち、特許文献1に記載の発明では、送信側である電子メールサーバに記憶されている送信待時間に応じてポーリング間隔が決定されるため、受信側のユーザにとって最適なポーリング間隔とはならない。
また、特許文献2および3に記載の発明も、ポーリングを受信する側からの送信要求に応じてポーリング間隔を決定するので、ポーリングを送信する側(すなわち、電子メール等のデータを取得する側)のユーザにとって最適なポーリング間隔とはならない。
さらに、特許文献1〜3はすべて、バッテリーの消耗については考慮していない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バッテリーの消耗を軽減するとともに、ユーザにとって最適なポーリング間隔でデータ通信を行うデータ通信装置等を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るデータ通信装置は、ポーリングを行って、データ通信を行うデータ通信装置であって、自装置で発生したイベントを検知するイベント検知手段と、上記イベントと対応付けてポーリング間隔を記憶している記憶部と、上記イベント検知手段が検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を上記記憶部から取得し、所定の時間、該ポーリング間隔に変更するポーリング間隔変更手段と上記ポーリング間隔変更手段が変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施手段と、を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係るデータ通信装置の制御方法は、ポーリングを行って、データ通信を行うデータ通信装置の制御方法であって、自装置で発生したイベントを検知するイベント検知ステップと、上記イベント検知ステップで検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を記憶部から取得し、所定の時間、該ポーリング間隔に変更するポーリング間隔変更ステップと上記ポーリング間隔ステップで変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施ステップと、を含むことを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、自装置で発生したイベントが検知されると、ポーリング間隔が、記憶部に記憶されている該イベントと対応するポーリング間隔に変更される。そして、変更されたポーリング間隔でポーリングが実施される。
これにより、発生したイベントに対応したポーリング間隔で、所定の時間、ポーリングを実施することができる。よって、発生したイベントに対応したポーリング間隔でポーリングが実施されるので、ユーザにとって最適なポーリング間隔となり、さらに所定の時間だけ変更されるので、バッテリーの消耗も軽減される。
ここで、所定の時間とは、例えば、データが電子メールの場合であれば、自身の送信メールに対する返信メールをユーザが期待できる時間等が考えられる。また、所定の時間は、イベントと対応付けて、ポーリング間隔と一緒に記憶部に記憶しておき、イベント発生時に、ポーリング間隔と一緒に取得してもよい。また、所定の時間は、イベント発生時に、その時の状況に応じて算出してもよい。
さらに、本発明に係るデータ通信装置では、上記ポーリング間隔変更手段は、上記イベント検知手段がイベントを検知した時よりもポーリング間隔を短くするものであることが好ましい。
上記の構成によれば、さらに、ポーリング間隔が変更された場合、上記イベント検知手段がイベントを検知した時よりも短い間隔となる。よって、より速やかにデータの取得を行うことができる。
さらに、本発明に係るデータ通信装置では、上記データは、電子メールであり、上記ポーリング実施手段がポーリングに対する応答をサーバから受信した時、上記サーバから電子メールを取得する電子メール取得手段を備えるものであってもよい。
上記の構成によれば、さらに、データとして電子メールを取得する場合であっても、上述した効果を奏することができる。
さらに、本発明に係るデータ通信装置では、電子メールを送信する電子メール送信手段を備え、上記イベント検知手段が上記電子メール送信手段による電子メールの送信を上記イベントとして検知したとき、上記ポーリング間隔変更手段は、上記電子メール送信手段による電子メールの送信イベントと対応付けられたポーリング間隔に変更するものであってもよい。
上記の構成によれば、さらに、電子メールの送信がイベントとして検知されると、ポーリング間隔変更手段は、所定の時間、ポーリング間隔を変更する。よって、電子メール送信後のポーリング間隔を最適に制御できる。
例えば、電子メール送信後にポーリング間隔を短く変更すると、返信があった場合には、速やかに返信の電子メールを取得することができる。
さらに、本発明に係るデータ通信装置では、電子メールを送信する電子メール送信手段を備え、上記イベント検知手段が、上記電子メール送信手段による、受信した電子メールへの返信としての電子メールの送信を上記イベントとして検知したとき、上記ポーリング間隔変更手段は、上記電子メール送信手段による返信としての電子メールの送信イベントと対応付けられたポーリング間隔に変更するものであってもよい。
上記の構成によれば、さらに、返信メールの送信がイベントとして検知されると、所定の時間、ポーリング間隔が変更される。よって、返信の電子メール送信後のポーリング間隔を最適に制御できる。
例えば、送信したメールが返信メールで、ユーザは、さらなる返信を求めていない場合には、ポーリング間隔を長くしておくことで、不必要なポーリングによってバッテリーを消耗させるということを防止することができる。
さらに、本発明に係るデータ通信装置では、電子メールを送信する電子メール送信手段を備え、上記イベント検知手段が、上記電子メール送信手段による所定の電子メールアドレスへの電子メールの送信を上記イベントとして検知したとき、上記ポーリング間隔変更手段は、上記電子メール送信手段による所定の電子メールアドレスへの電子メールの送信イベントと対応付けられたポーリング間隔に変更するものであってもよい。
上記の構成によれば、さらに、所定の電子メールアドレス宛の電子メールの送信がイベントとして検知されると、所定の時間、ポーリング間隔が変更される。よって、所定の電子メールアドレス宛の電子メール送信後のポーリング間隔を最適に制御できる。
例えば、直ぐに返信をくれる人や、自動的に返信する機械等の電子メールアドレスを所定の電子メールアドレスとすれば、自身が送信した電子メールに対する返信メールを速やかに取得することができる。
なお、上記データ通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記データ通信装置をコンピュータにて実現させるデータ通信装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係るデータ通信装置は、自装置で発生したイベントを検知するイベント検知手段と、上記イベントと対応付けてポーリング間隔を記憶している記憶部と、上記イベント検知手段が検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を上記記憶部から取得し、所定の時間、該ポーリング間隔に変更するポーリング間隔変更手段と上記ポーリング間隔変更手段が変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施手段と、を備えている構成である。
また、本発明に係るデータ通信装置の制御方法は、自装置で発生したイベントを検知するイベント検知ステップと、上記イベント検知ステップで検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を記憶部から取得し、所定の時間、該ポーリング間隔に変更するポーリング間隔変更ステップと上記ポーリング間隔ステップで変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施ステップと、を含む方法である。
これにより、発生したイベントに対応したポーリング間隔で、所定の時間、ポーリングを実施することができる。よって、発生したイベントに対応したポーリング間隔でポーリングが実施されるので、ユーザにとって最適なポーリング間隔となり、さらに所定の時間だけ変更されるので、バッテリーの消耗も軽減されるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について図1から図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施の形態においては、携帯通信端末を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものではない。有線または無線で接続されたサーバ等に記憶されているデータを、ポーリングを行うことで取得するデータ通信装置であれば、どのようなものであってもよい。
図1は、本実施の形態にかかる携帯通信端末(データ通信装置)1のブロック図である。また、図2は、携帯通信端末1とインターネット100を介して接続されている電子メールサーバ102およびデータ共有サーバ103の関係を示す説明図である。
携帯通信端末1は、ポーリングによって電子メールを取得する。そして、図2に示すように、携帯通信端末1は、インターネット100と有線または無線で接続され、電子メール取得部14および電子メール送信部15(図1)を用いて、インターネット100上の電子メールサーバ102との間で電子メールの送受信を行う。また、携帯通信端末1は、電話回線101と有線または無線で接続され、通話部17を用いて、インターネット100または電話回線101と接続されている他の通信端末と通話することができる。
ここで、ポーリングによって電子メールを取得するとは、次のことを言う。すなわち、携帯通信端末1がポーリングによって取得すべき(受信すべき)電子メールがあるか否かを電子メールサーバ102に対して確認する。そして、取得すべき電子メールが存在するとの返信を電子メールサーバ102から受信すると、携帯通信端末1は携帯通信端末1と電子メールサーバ102に通信権を与えて、電子メールサーバ102から送信される電子メールを受信する。
図1に示すように、携帯通信端末1は、入力部10、表示部11、電源部12、ポーリング制御部13、電子メール取得部(ポーリング実施手段、電子メール取得手段)14、電子メール送信部(電子メール送信手段)15、記憶部16、通話部17、およびバッテリー制御部18で構成されている。そして、ポーリング制御部13は、イベント検知部(イベント検知手段)131、イベント識別部132、およびポーリング設定部(ポーリング変更手段)133で構成されている。また記憶部16は、ポーリング情報データベース161、電子メール送受信履歴データベース162、電子メール送受信メモリ163、通話履歴データベース164、およびPIM(personal information manager)情報データベース165で構成されている。
次に、携帯通信端末1の各ブロックについて説明する。入力部10は、携帯通信端末1に対する指示を受け付け、受け付けた指示を各部へ送信する。入力部10は、例えば、ボタンスイッチやタッチパネル等によりユーザからの指示を受け付けることができる。
表示部11は、携帯通信端末1で作成、および受信した電子メールや携帯通信端末1で操作中の情報を表示するものである。表示部11は、情報の表示が可能な表示装置であればどのような装置によって実現されてもよいが、具体的な例としては、液晶表示装置、プラズマディスプレイ、EL(electroluminescence)ディスプレイ等があげられる。
電源部12は、携帯通信端末1内の各構成部に電力の供給、および停止を行う。
ポーリング制御部13は、電子メール取得部14が電子メールを受信するのための、ポーリングの時間および間隔を制御する。ポーリングの制御の詳細については後述する。
イベント検知部131は、入力部10で受け付けた指示やPIM情報データベース165に記憶されているPIM情報等から発生したイベントを検知する。そして、検知したイベントの内容をイベント識別部132に送信する。
ここで、イベントとは、ハードやソフトの状態の変化、例えば、電子メールの送信、携帯通信端末1の操作、PIM情報による会議の終了等をいう。
イベント識別部132は、イベント検知部131から受信した発生したイベントの内容を識別する。そして、識別した内容をポーリング設定部133へ送信する。
ポーリング設定部133は、イベント識別部132から受信したイベントの内容からポーリングの設定を行う。具体的には、次にようにして行う。
まず、図3に示すようなイベントとポーリングとの対応関係を示すテーブルがポーリング情報データベース161に記憶されている。図3は、イベントの内容とポーリング間隔の設定、間隔変更時間、省電力モードのオン/オフとの対応を示すテーブルである。
そして、ポーリング設定部133は、イベント識別部132から受信したイベントの内容から、ポーリング情報データベース161に記憶されている対応テーブルを用いて、ポーリング間隔、およびポーリング間隔を変更する時間を決定する。
なお、ポーリング間隔の変更は、テーブルを用いるだけではなく、イベントの内容や環境等から動的に変化するものであってもよい。
例えば、イベントの内容が「(イベントB)自分からメール送信」であれば、ポーリング設定部133は、ポーリング周期を「120秒」に変更し、ポーリング周期を変更している時間を「1800秒」とする。そして、省電力モードは「オン」のままである。
ここで、省電力モードとは、携帯通信端末1に供給されている電力のうち、一部の構成要素に対する電力の供給を停止することをいう。例えば、表示部11、電子メール送信部15に送信する電力を停止し、メインCPU(central processing unit、図示せず)をスリープ状態にすることが挙げられる。
電子メール取得部14は、ポーリング制御部13が設定したポーリング間隔でポーリングを行う。そして、ポーリングにより取得すべき電子メールが電子メールサーバ102に存在することを認識すると、電子メール取得部14は、電子メールサーバ102に送信要求を行うことにより電子メールを取得する。
電子メール送信部15は、入力部10を用いて作成された電子メールを、インターネット100で接続された電子メールサーバ102へ送信する。
記憶部16は、携帯通信端末1で用いる各種情報を記憶している記憶部である。より詳細には、ポーリング情報データベース161は、上述したように発生したイベントとポーリング間隔およびポーリング間隔を変更している時間、省電力モードのオン/オフを示すテーブルが記憶されている。また、ポーリング間隔の設定に必要となる情報、例えば、イベントの発生時刻やポーリング間隔変更後のポーリング開始時刻等を記憶する。
電子メール送受信履歴データベース162は、携帯通信端末1で過去に送受信した電子メールおよびその送信/受信先、送信/受信日時等が記憶されている。電子メール送受信メモリ163は、作成中の電子メール、送信待ちの電子メール、および受信直後の電子メールを一時的に記憶している。通話履歴データベース164は、携帯通信端末1で行った通話の履歴である、通話日時、通話先、通話時間等を記憶している。PIM情報データベース165は、ユーザが設定した情報、例えばスケジュール等を記憶している。
通話部17は、電話回線101やインターネット100で接続された他の通信端末と通話を行う。
バッテリー制御部18は、携帯通信端末1において、省電力モードのオンとオフとを切り換える。
次に、図4〜図7を用いて、ポーリング間隔を変更する処理の流れについて説明する。図4〜図6は、ポーリング間隔を変更する処理の流れを示すフローチャート、図7は、発生したイベント(会議の合間であること)とポーリング間隔を変更する時間との関係の一例を示す図である。
図4に示すように、まず、携帯通信端末1は、省電力モードがオンの待機状態にある(S401)。これは、バッテリー制御部18が、省電力モードをオンにすることで行う。次に、イベント検知部131が、イベントが発生するとそれを検知する(S402)。そして、イベント検知部131は、イベント発生を検知した時刻(h)をポーリング情報データベース161に記憶させる(S403)。その後、イベント検知部131は、検知したイベントの内容をイベント識別部132に送信する。イベント検知部131よりイベントの内容を受信したイベント識別部132は、その内容を識別する(S404)。そして識別した内容に応じてポーリング間隔を設定する。
ここで、図5を用いて、上記S404〜S405の流れを説明する。なお、以下に示す間隔設定A〜Eは、図3に示す対比テーブルのA〜Eと対応するものである。
まず、イベント識別部132は、受信したイベントの内容が電子メールの送信であったかどうかを判断する(S501)。受信したイベントの内容が電子メールの送信であった場合(S501でYES)、イベント識別部132は、当該電子メール送信が、受信した電子メールに対する返信メールか否かを判断する(S502)。これは、電子メールのタイトルに「RE:」がついているか否かで判断する。
そして、返信メールではなかった場合(S502でNO)、イベント識別部132は、当該送信メールが特定アドレスへの送信が否かを判断する(S503)。これは、例えば、ポーリング情報データベース161に特定アドレスを記憶させておき、これと一致するか否かで判断できる。
また、特定アドレスへの送信ではなかった場合(S503でNO)、イベント識別部132は、間隔設定Bをポーリング情報データベース161に記憶させる(S504)。そしてS509へ進む。
一方、すなわち送信した電子メールが特定アドレスへの送信だった場合(S503でYES)、バッテリー制御部18は省電力モードをオフにする(S506)。そして、イベント識別部132は、間隔設定Cをポーリング情報データベース161に記憶させる(S507)。そしてS509へ進む。
これにより、特定アドレスとして、例えば、直ぐに返信を送信してくる相手方や、自動的に返信を送信する機械等のアドレスを記憶させておけば、これらの返信メールを速やかに受信することができる。また、特定アドレスを、携帯通信端末1で通話中もしくは通話直後の相手方の電子メールアドレスとするものであってもよい。
また、送信した電子メールが受信した電子メールに対する返信メールであった場合(S502でYES)、イベント識別部132は、電子メールの本文中に再返信を求める「?」があるか否かを判断する(S505)。そして、「?」があれば(S505でYES)、S506へ進み、「?」がなければ(S505でNO)、イベント識別部132は、間隔設定Dをポーリング情報データベース161に記憶させる(S508)。そして、S509へ進む。
次に、受信したイベントの内容が電子メールの送信でなかった場合(S501でNO)、イベント識別部132は、受信したイベントの内容が、携帯通信端末1が利用中であることを示すものか否かを判断する(S509)。これは、携帯通信端末1が開かれている(開閉式の携帯通信端末の場合)、携帯通信端末1の入力キーが押下されている等から判断することができる。
そして、携帯通信端末1が利用中であった場合(S509でYES)、イベント識別部132は、間隔設定Aをポーリング情報データベース161に記憶させる(S510)。そしてS511へ進む。
なお、携帯通信端末1の利用中とは、携帯通信端末1が使用されている状態である。そして、携帯通信端末1で何らかの操作がなされた場合に利用中と判断するものであってもよいし、予め定めた特定の操作があった場合のみ利用中と判断するものであってもよい。
次に、携帯通信端末1が利用中でなかった場合(S509でNO)、イベント識別部132は、受信したイベントの内容が会議の合間に入ったことを示すものであるか否かを判断する(S511)。このイベントの発生は、PIM情報データベース165に記憶されているPIM情報からイベント検知部131によって検知され、イベント識別部132に送信される。例えば、図7に示すようなスケジュールが、PIM情報データベース165に記憶されている場合、A会議が終了後、B会議が始まる前までが会議の合間となる。そこで、イベント検知部131は、A会議が終了した時刻を検知してイベント識別部132に会議の合間であることを送信する。
そして、受信したイベントの内容が会議の合間に入ったことを示すものである場合(S511でYES)、イベント識別部132は、間隔設定Eをポーリング情報データベース161に記憶させる(S512)。そして、S405へ進む。また、会議時間の合間でない場合(S511でNO)、S405へ進む。
次に、S405で、ポーリング設定部133は、ポーリング情報データベース161に記憶されたそれぞれの間隔設定の累計時間(m)を算出し、ポーリング情報データベース161に記憶させる。例えば、記憶された間隔設定がAとCだった場合、それぞれのポーリング周期を変更している時間は、1800秒と900秒なので、イベント識別部132は、その合計2700秒をポーリング周期を変更している時間としてポーリング情報データベース161に記憶させる。
そして、ポーリング設定部133は、記憶された間隔設定おいて、ポーリング周期の短い設定を先に実施する。具体的には、上述したように記憶された間隔設定がAとCだった場合、間隔設定Aは、ポーリング周期が「300秒」で、変更時間が「1800秒」であり、間隔設定Cは、ポーリング周期が「60秒」で、変更時間が「900秒」なので、まず、ポーリング周期を60秒で実施し、900秒経過後に、ポーリング周期を300秒に設定し、1800秒間実施する。
次に、ポーリング設定部133は、ポーリング開始時刻(i)として、現在時刻をポーリング情報データベース161に記憶させる(S406)。そして、ポーリングをキャンセルする指示を受けたかどうかを判断する(S407)。ポーリングのキャンセル指示がなければ(S407でNO)、ポーリング設定部133は、ポーリング間隔設定時間が経過したか否かを判断する(S408)。
一方、ポーリングのキャンセル指示があれば(S407でYES)、S412へ進む。
ここで、ポーリング間隔設定時間が経過したか否かは、現在の時刻からポーリング開始時刻(i)を引いた値がポーリング間隔設定時間以上か否かで判断する。すなわち、“現在時刻(j)−ポーリング開始時刻(i)<ポーリング間隔設定時間(n)”を満たせば、ポーリング間隔設定時間は経過していないことになる。
その後、ポーリング間隔設定時間が経過すると(S408でYES)、ポーリング設定部133は、電子メール取得部14に対し、電子メールの送信を要求するように指示し、電子メール取得部14は、電子メールサーバ102に対し、新着電子メールがあるか否かを確認する(新着メール問い合わせ、S409)。
そして、新着電子メールがあるとの返信を受信すると、電子メール取得部14は、電子メールサーバ102に対し、新着電子メールを送信するように要求し、新着電子メールを取得する。そして、新着メール問い合わせを行うと、再びポーリング設定部133は、現在時刻をポーリング開始時刻(i)としてポーリング情報データベース161に記憶させる(S410)。
ここで、図6を用いて、S409での新着メール問い合わせでの詳細な処理の流れについて説明する。まず、電子メール取得部14は、送信要求に対して電子メールが送信されてきたか否かを判断する(S601)。そして、電子メールが送信されて来ていれば(S601でYES)、当該電子メールを電子メール送受信メモリ163に記憶させる。そして、表示部11は、新着メールの受信状況を表示する(S603)。
そして、新着メール問い合わせの処理を終了し、S410へ進む。また、新着メールが送信されて来ていない場合(S601でNO)、新着メール問い合わせの処理を終了し、S410へ進む。
一方、ポーリング間隔設定時間が経過していなければ(S408でNO)、S407に戻る。
次に、ポーリング設定部133は、ポーリング間隔を変更する時間が終了したか否かを判断する(S411)。これは、現在時刻(j)からイベント発生時刻(h)を引いた値が、ポーリング間隔を変更する累積時間(m)以上かどうかで判断する。すなわち、“現在時刻(j)−イベント発生時刻(h)<ポーリング間隔変更の累積時間(m)”を満たせば、ポーリング間隔を変更する時間はまだ終了していないことになる。
そして、ポーリング間隔を変更する時間が終了していなければ(S411でNO)、S407に戻る。
一方、ポーリング間隔を変更する時間が終了すると(S411でYES)、バッテリー制御部18は、省電力モードがオフになっていれば、オンに変更する(S412)。
これで、ポーリング間隔を変更する処理の流れが終了する。
以上の処理により、例えば、電子メールの送受信において、新着メールを自動受信をしたい状況(返信を待っている状況)で即時性をもたせることができる。これにより、携帯通信端末1のバッテリー消耗を軽減しながら、携帯通信端末1の利用者にとって快適な操作性を実現できる。
すなわち、自分が電子メールを送信した直後は相手からの返信が気になるため、新着メールを確認する周期(ポーリング周期)を短くすることにより、より即時性を持たせることができる。換言すれば、プッシュメール機能を有する通信端末と類似した感覚を実現できる。
また、また電波状況が悪いとき等は、プッシュメール機能を有する通信端末では新着メールの受信タイミングを逃す場合がある。しかし、本発明のポーリング技術によれば、短い周期でポーリングを行うので、改善を図ることが可能である。
なお、携帯通信端末1が電子メールサーバ102へポーリングする周期を、携帯通信端末1の操作状況に応じて最適な周期にするように、以下のように工夫することが可能である。
例えば、電子メールを送信後に、ポーリング周期を変更する場合において、変更するポーリング周期を経過時間とともに長くするものであってもよい。
また、電子メールを送信後に、ポーリング周期を変更するか否かの指示を求め、指示された内容に応じてポーリング周期の変更の有無を決定するものであってもよい。
また、PIM情報からユーザの活動状況を判断し、該活動状況に応じて、ポーリング周期を変更するものであってもよい。
さらに、予めポーリングの最大周期、最小周期を定め、その範囲内でポーリング周期の変更を行うものであってもよい。
次に、図8を用いて、携帯通信端末1が電子メールサーバ102にポーリングを行った場合の流れを説明する。図8は、携帯通信端末1が電子メールサーバ102に対し、ポーリングを行った場合の流れを示す説明図である。
まず、通常の状態では、携帯通信端末1は、予め設定されたポーリング間隔でポーリングを行う。そして、携帯通信端末1の確認に対し、電子メールサーバ102は送信すべき電子メールがあれば、その旨を送信する。そして、例えば携帯通信端末1から電子メールが送信された場合(S81)、その後のポーリング間隔は、一定時間、通常のポーリング間隔よりも短く設定される。
以上のように、本実施の形態の携帯通信端末1は、携帯通信端末1とネットワークを介して接続されたサーバに記憶されているデータを、ポーリングによって取得する。そして、携帯通信端末1で発生したイベント、例えば、電子メールの送信、携帯通信端末1の操作、および特定のアドレスへの送信を検知するイベント検知部131を備えている。また、ポーリング情報データベース161には、上記イベントとこれに対応するポーリング間隔とが記憶されている。
そして、ポーリング設定部133は、イベント検知部131が検知したイベントと対応するポーリング情報データベース161上記記憶部に記憶されているポーリング間隔に、所定の時間、ポーリング間隔を変更する。そして、電子メール取得部14は、ポーリング設定部133が変更したポーリング間隔でポーリングを実施し、電子メールを取得する。
なお、本発明は、上述したように、サーバにあるデータを携帯通信端末で取得する場合だけでなく、ポーリングによって携帯通信端末からサーバへの送信権を得て、携帯通信端末のデータをサーバに対し送信するものに対しても適用可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯通信端末1の各ブロック、特にポーリング制御部13のイベント検知部131、イベント識別部132、およびポーリング設定部133、電子メール取得部14、電子メール送信部15、通話部17、およびバッテリー制御部18は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯通信端末1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯通信端末1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯通信端末1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital video disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯通信端末1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、ポーリング間隔をユーザにとって最適に制御することができるので、ポーリングによって電子メール等のデータの送受信を行う装置、例えばポーリングによる電子メールの送受信を行う通信装置に好適である。
本発明の実施形態を示すものであり、携帯通信端末の要部構成を示すブロック図である。 上記実施の形態における、携帯通信端末、電子メールサーバ、データ共有サーバとの関係を示す構成図である。 上記実施の形態における、イベントの内容とポーリング間隔の設定、間隔変更時間、省電力モードのオン/オフとの対応を示す説明図である。 上記実施の形態における、ポーリング間隔を変更する処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施の形態における、ポーリング間隔を変更する処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施の形態における、ポーリング間隔を変更する処理の流れを示すフローチャートである。 発生したイベントとポーリング間隔を変更する時間との関係を示す説明図である。 携帯通信端末が電子メールサーバに対し、ポーリングを行った場合の流れを示す説明図である。 従来技術における、携帯通信端末が電子メールサーバに対し、ポーリングを行う場合の流れを示す説明図である。
符号の説明
1 携帯通信端末(データ通信装置)
10 入力部
11 表示部
12 電源部
13 ポーリング制御部
14 電子メール取得部(ポーリング実施手段、電子メール取得手段)
15 電子メール送信部(電子メール送信手段)
16 記憶部
17 通話部
18 バッテリー制御部
131 イベント検知部(イベント検知手段)
132 イベント識別部
133 ポーリング設定部(ポーリング間隔変更手段)
161 ポーリング情報データベース
162 電子メール送受信履歴データベース
163 電子メール送受信メモリ
164 通話履歴データベース
165 PIM情報データベース

Claims (6)

  1. ポーリングを行って、電子メールの送受信を行うデータ通信装置であって、
    開閉式の筐体である自装置が開かれたことか、または自装置に対する入力操作を自装置で発生したイベントとして検知するイベント検知手段と、
    上記イベントと対応付けてポーリング間隔を記憶している記憶部と、
    上記イベント検知手段が検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を上記記憶部から取得し、上記イベント検知手段がイベントを検知したときのポーリング間隔よりも短い間隔である上記ポーリング間隔に、所定の時間、変更するポーリング間隔変更手段と
    上記ポーリング間隔変更手段が変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施手段と、
    上記ポーリング実施手段がポーリングに対する応答をサーバから受信した時、上記サーバから電子メールを取得する電子メール取得手段と、を備えていることを特徴とするデータ通信装置。
  2. ポーリングを行って、電子メールの送受信を行うデータ通信装置であって、
    イベントと対応付けてポーリング間隔を記憶しているとともに、会議のスケジュールを記憶している記憶部と、
    上記記憶部に記憶されている会議のスケジュールの終了を、自装置で発生したイベントとして検知するイベント検知手段と、
    上記イベント検知手段が検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を上記記憶部から取得し、上記イベント検知手段がイベントを検知したときのポーリング間隔よりも短い間隔である上記ポーリング間隔に、上記会議の合間の所定の時間、変更するポーリング間隔変更手段と
    上記ポーリング間隔変更手段が変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施手段と、
    上記ポーリング実施手段がポーリングに対する応答をサーバから受信した時、上記サーバから電子メールを取得する電子メール取得手段と、を備えていることを特徴とするデータ通信装置。
  3. 請求項1または2に記載のデータ通信装置を動作させるデータ通信装置制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのデータ通信装置制御プログラム。
  4. 請求項3に記載のデータ通信装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  5. ポーリングを行って、電子メールの送受信を行うデータ通信装置の制御方法であって、
    開閉式の筐体である自装置が開かれたことか、または自装置に対する入力操作を自装置で発生したイベントとして検知するイベント検知ステップと、
    上記イベントと対応付けられたポーリング間隔を記憶部から取得し、上記イベント検知ステップでイベントを検知したときのポーリング間隔よりも短い間隔である上記ポーリング間隔に、所定の時間、変更するポーリング間隔変更ステップと
    上記ポーリング間隔変更ステップで変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施ステップと、
    ポーリングに対する応答をサーバから受信した時、上記サーバから電子メールを取得する電子メール取得ステップと、を含むことを特徴とするデータ通信装置の制御方法。
  6. ポーリングを行って、電子メールの送受信を行うデータ通信装置の制御方法であって、
    記憶部に記憶されている会議のスケジュールの終了を、自装置で発生したイベントとして検知するイベント検知ステップと、
    上記イベント検知ステップで検知したイベントと対応付けられたポーリング間隔を記憶部から取得し、上記イベント検知ステップでイベントを検知したときのポーリング間隔よりも短い間隔である上記ポーリング間隔に、上記会議の合間の所定の時間、変更するポーリング間隔変更ステップと
    上記ポーリング間隔変更ステップで変更したポーリング間隔で、上記所定の時間、ポーリングを実施するポーリング実施ステップと、
    ポーリングに対する応答をサーバから受信した時、上記サーバから電子メールを取得する電子メール取得ステップと、を含むことを特徴とするデータ通信装置の制御方法。
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