JP5173280B2 - せき板付き傾斜コンベア - Google Patents
せき板付き傾斜コンベア Download PDFInfo
- Publication number
- JP5173280B2 JP5173280B2 JP2007172454A JP2007172454A JP5173280B2 JP 5173280 B2 JP5173280 B2 JP 5173280B2 JP 2007172454 A JP2007172454 A JP 2007172454A JP 2007172454 A JP2007172454 A JP 2007172454A JP 5173280 B2 JP5173280 B2 JP 5173280B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weir
- scraping
- plate
- inclined conveyor
- distance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Belt Conveyors (AREA)
Description
廃棄物処理装置で安定して廃棄物を処理するためには、廃棄物処理装置へ供給する廃棄物量を調整し、定量供給することが重要な条件となる。
また、コンベア傾斜角度が前記のように急角度であるため、せき板角度は逆に緩くなる。そのためコンベアヘッド部で戻りのせき板に搬送物が乗って戻ってしまうことを防止するために、コンベアヘッド部のみ傾斜角度を緩くしているが、コンベア構造が複雑となるとともに部品点数が増え、装置製作コスト高になってしまう。
なお、ここで定量搬送とは、後工程である廃棄物処理装置等で問題とならない程度以下の変動量で搬送するということである。
入口側に平均粒径(D)のカットタイヤを受け入れて貯留するホッパを有し、
該ホッパの後流側に、傾斜コンベア上の前記カットタイヤの上部を擦り切って搬送量を定量化する擦り切り堰を取り付けるとともに、該擦り切り堰の後流側に、搬送中に落下した搬送物を堰き止める落下防止堰を、該防止堰下端とせき板上端との間に隙間を持たせて、コンベア搬送方向に沿って複数設けるとともに、
前記搬送路上に備えたせき板の高さA、及び前記せき板と擦り切り堰の間の距離Bが、 0.5D≦A≦1.5D D≦B≦3.5Dで表される範囲にあり、且つ前記傾斜コンベアは、40度以上60度以下の傾斜角度で設置され、更に前記搬送路上に備えたせき板と落下防止堰の間の距離Cが、前記せき板と擦り切り堰の間の距離Bと前記平均粒径Dを用いて
B<C≦B+1.5D
で表される範囲にあることを特徴とする。
前記搬送路上に備えたせき板の高さA、及び前記せき板と擦り切り堰の間の距離Bが、
0.5D≦A≦1.5D D≦B≦3.5D
で表される範囲にあることを特徴とする。
また、せき板と擦り切り堰の間の距離Bが、Dよりも小さいと擦り切り堰で擦り切る際に、前記カットタイヤがせき板と擦り切り板の間で咬み込んでしまい、定量化ができないばかりではなくコンベアの作動の阻害となる。一方、せき板と擦り切り堰の間の距離Bが、3.5Dよりも大きいと、擦り切った後にせき板よりも上方に積載されている前記カットタイヤが多すぎて崩れやすくなり定量性を確保することが難しくなる。
従って、せき板の高さA及びせき板と擦り切り堰の間の距離Bを上記の範囲とすることでより確実に定量性を確保することができる。
B<C≦B+1.5D で表される範囲にあることを特徴とする。
3D≦a≦10D
a≦c≦4a
で表される範囲にあることを特徴とする。
そして、落下防止堰間のピッチcが搬送路上に備えたせき板間のピッチaより短いと、部品点数が多くなるとともに、1つの落下防止堰で堰き止めることができる落下搬送物量が少なくなり、多量の搬送物が一度に落下したときに落下防止ができなくなる。また、落下防止堰間のピッチcが4aよりも長いと、落下防止堰の設置数が少なくなってその効果が小さくなる。
このことにより、ホッパに貯留されている前記カットタイヤが擦り切り堰をオーバーフローすることを防止することができ、さらに確実に定量性を確保することができる。
このことにより、前記カットタイヤの種類、搬送量、コンベア速度、コンベアの幅に応じて擦り切り堰の搬送路からの高さを調整することができるため、幅広い運転形態が可能となる。
傾斜角度を40度以上60度以下という緩い角度とすることでカットタイヤ同士互いに絡みついて過剰積載物のみならず定量搬送に必要なカットタイヤも一緒に転げ落ちてしまう可能性が低くなる。さらに、コンベア傾斜角度が緩いため、せき板角度は逆に急になり、そのためコンベアヘッド部で戻りのせき板に前記カットタイヤが乗って戻ってしまうことを装置が複雑化することなく防止することができる。
図1に示したように傾斜コンベアは、所定の傾斜角θを有するコンベア本体1と、擦り切り堰3と、落下防止堰4と、貯留部5と、せき板7から主構成される。
このとき、ホッパ5から搬送されるカットタイヤ2は、擦り切り堰3で過剰搭載された搬送物の上部を擦り切ることにより、搬送量を定量化される。さらに、擦り切り堰3より後流側に設けた落下防止堰4で搬送中に落下した搬送物を堰き止めることにより、落下防止堰4よりも上部で落下したカットタイヤ2がホッパ5まで落下することを防止することができるとともに、落下防止堰4よりも下部でカットタイヤ2が落下してできた隙間を落下防止堰でせき止めた搬送物できるため、擦り切り堰3以降でカットタイヤ2の落下があった場合にも搬送量の定量化が維持される。カットタイヤはコンベアの上昇に伴う振動によりからみつきの弱い部分から雪崩状に崩れる場合があり、落下防止堰4を備える効果は非常に大きい。
ホッパ5から搬送されるカットタイヤ2は搬送路上を搬送され、擦り切り堰3でその上部を擦り切られて、搬送面からの高さが一定となり搬送量が定量化される。なお、後述するように擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ部の最上部5aよりも高い位置又は水平位置とする。
落下防止堰4上方から落下したカットタイヤは落下防止堰4で堰き止められる。堰き止められたカットタイヤ21はその場に留まり、落下防止堰4よりも下部でカットタイヤが落下してできた隙間20に重力によって落ち込んで隙間を埋める。そのため、擦り切り堰3後流側でカットタイヤ2の落下があっても定量性が維持できる。
図4は本定量性試験に用いた傾斜コンベアの概略図であり、図1で示した傾斜コンベアと同一物である。前記A、B、C、a、cは図4に示した寸法を表し、hは図4に示した高さ位置を表し、θは図4に示した角度を表す。なお、本定量性試験においても搬送物は粒径D=100mmのカットタイヤを用いた。
落下防止堰4は使用せず、せき板7と擦り切り堰3の間の距離B=230mm(=2.3D)、せき板7間のピッチa=500mm(5D)、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ5の最上部と水平位置、傾斜角度θ=50°として、せき板7の高さAを40mm(0.4D)、50mm(0.5D)、100mm(D)、150mm(1.5D)と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表1に示す。表1の評価において◎は非常に良い、○は良い、△は悪い、×は非常に悪いを意味する。
落下防止堰4は使用せず、せき板7の高さA=70mm(=0.7D)、せき板7間のピッチa=500mm(5D)、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ5の最上部と水平位置、傾斜角度θ=50°として、せき板7と擦り切り堰3の間の距離Bを80mm(0.8D)、100mm(D)、350mm(3.5D)、500mm(5.0D)と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表2に示す。
せき板7の高さA=70mm(=0.7D)、せき板7と擦り切り堰3の間の距離B=230mm(=2.3D)、せき板7間のピッチa=500mm(5D)、落下防止堰4間のピッチc=1000mm(2a)、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ5の最上部と水平位置、傾斜角度θ=50°として、せき板7と落下防止堰4の間の距離Cを180mm(B−0.5D)、230mm(B)、330mm(B+D)、380mm(B+1.5D)と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表3に示す。
落下防止堰4は使用せず、せき板7の高さA=70mm(=0.7D)、せき板7と擦り切り堰3の間の距離B=230mm(=2.3D)、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ5の最上部と水平位置、傾斜角度θ=50°として、せき板7間のピッチaを200mm(2D)、300mm(3D)、1000mm(10D)、1200mm(12D)と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表4に示す。
せき板7の高さA=70mm(=0.7D)、せき板7と擦り切り堰3の間の距離B=230mm(=2.3D)、せき板7と落下防止堰4の間の距離C=280mm(=B+0.5D)、せき板7間のピッチa=500mm(5D)、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ5の最上部と水平位置、傾斜角度θ=50°として、落下防止堰4間のピッチcを400mm(0.8a)、500mm(a)、2000mm(4a)、2500mm(5a)と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表5に示す。
落下防止堰4は使用せず、せき板7の高さA=70mm(=0.7D)、せき板7と擦り切り堰3の間の距離B=230mm(=2.3D)、せき板7間のピッチa=500mm(5D)、傾斜角度θ=50°として、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hをホッパ上部より上、下、水平位置と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表6に示す。
落下防止堰4は使用せず、せき板7の高さA=70mm(=0.7D)、せき板7と擦り切り堰3の間の距離B=230mm(=2.3D)、せき板7間のピッチa=500mm(5D)、擦り切り堰3の最下部3aの高さ位置hはホッパ5の最上部と水平位置として、傾斜角θを40°、50°、60°、70°と変化させて搬送の定量性を判断した。
結果を表7に示す。
2 平均粒径(D)のカットタイヤ
3 擦り切り堰
4 落下防止堰
5 ホッパ
7 せき板
A せき板の高さ
B せき板と擦り切り堰の間の距離
C せき板と落下防止堰の間の距離
a せき板間のピッチ
c 複数の落下防止堰間のピッチ
h 擦り切り堰の最下部の高さ位置
Claims (4)
- 小塊状の搬送物を搬送する入口部から出口部に向けて上り勾配で傾斜する搬送路を有し、該搬送路上に複数のせき板を備えたせき板付き傾斜コンベアにおいて、
入口側に平均粒径(D)のカットタイヤを受け入れて貯留するホッパを有し、
該ホッパの後流側に、傾斜コンベア上の前記カットタイヤの上部を擦り切って搬送量を定量化する擦り切り堰を取り付けるとともに、該擦り切り堰の後流側に、搬送中に落下した搬送物を堰き止める落下防止堰を、該防止堰下端とせき板上端との間に隙間を持たせて、コンベア搬送方向に沿って複数設けるとともに、
前記搬送路上に備えたせき板の高さA、及び前記せき板と擦り切り堰の間の距離Bが、 0.5D≦A≦1.5D D≦B≦3.5Dで表される範囲にあり、且つ前記傾斜コンベアは、40度以上60度以下の傾斜角度で設置され、更に前記搬送路上に備えたせき板と落下防止堰の間の距離Cが、前記せき板と擦り切り堰の間の距離Bと前記平均粒径Dを用いて
B<C≦B+1.5D
で表される範囲にあることを特徴とするせき板付き傾斜コンベア。 - 前記搬送路上に備えたせき板間のピッチa、及び前記複数の落下防止堰間のピッチcが、
3D≦a≦10D
a≦c≦4a
で表される範囲にあることを特徴とする請求項1記載のせき板付き傾斜コンベア。 - 前記擦り切り堰の取り付け位置が、前記カットタイヤを貯留するホッパの最上端部よりも高い位置又は水平位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載のせき板付き傾斜コンベア。
- 前記擦り切り堰が前記搬送路と高さ方向に進退可能に構成し、
擦り切り堰と搬送路の距離を調整可能としたことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載のせき板付き傾斜コンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007172454A JP5173280B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | せき板付き傾斜コンベア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007172454A JP5173280B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | せき板付き傾斜コンベア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009007154A JP2009007154A (ja) | 2009-01-15 |
JP5173280B2 true JP5173280B2 (ja) | 2013-04-03 |
Family
ID=40322627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007172454A Active JP5173280B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | せき板付き傾斜コンベア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5173280B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103738740A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-23 | 吴江区铜罗新世纪包装厂 | 桶拎杆的握把送料机构 |
CN114348541A (zh) * | 2022-01-06 | 2022-04-15 | 湖南时代阳光药业股份有限公司 | 一种药品生产用输送带 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS566341Y2 (ja) * | 1977-08-22 | 1981-02-12 | ||
JPH1019225A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-23 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 焼却炉への廃棄物の供給方法、および調量機 |
JPH11235640A (ja) * | 1997-12-18 | 1999-08-31 | Yamaha Motor Co Ltd | 歯切加工機における切屑処理装置 |
JP2955268B1 (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-04 | 義則 上堀内 | 定量ベルトコンベヤ装置 |
JP4571886B2 (ja) * | 2005-05-13 | 2010-10-27 | 池上通信機株式会社 | 検査装置用搬送装置 |
-
2007
- 2007-06-29 JP JP2007172454A patent/JP5173280B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009007154A (ja) | 2009-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5275852B2 (ja) | 振動篩装置 | |
CN1291920A (zh) | 流化床干燥、分级装置 | |
EP3225312A1 (en) | Apparatus for processing aggregate material | |
JP2009270986A (ja) | 組合せ計量装置 | |
JP5173280B2 (ja) | せき板付き傾斜コンベア | |
AU2021360515B2 (en) | Hbi slow cooling system and method | |
JP5440294B2 (ja) | スタッカー | |
WO2016024428A1 (ja) | シュート | |
KR101604644B1 (ko) | 콤바인의 탈곡 장치 | |
JP2009143720A (ja) | チェーン浮き上がり防止機能付きフローコンベヤ | |
JP5269837B2 (ja) | 整列フィーダ | |
JP2007261741A (ja) | 振動式粉粒体供給装置 | |
US9180521B2 (en) | Method for producing granular metallic iron | |
JP2015189577A (ja) | 供給装置 | |
JP4492149B2 (ja) | バケットコンベアシステム | |
JP5601151B2 (ja) | 定量切り出し装置用ホッパースカート装置 | |
US6755307B1 (en) | Separating device comprising a screen lining | |
JP7380370B2 (ja) | ベルトフィーダ | |
JP2013018560A (ja) | ホッパ | |
JP7380371B2 (ja) | ベルトフィーダ | |
JP2006272048A (ja) | 選別装置、樹脂リサイクル方法および再生樹脂製品 | |
JP6721405B2 (ja) | 大塊検出装置及びアンローダ | |
LU502253B1 (en) | Hbi slow cooling system and method | |
CA1148572A (en) | Discrete parts floor feeder | |
JP2009166968A (ja) | 粉粒体の払い出し装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120223 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121227 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5173280 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111 Year of fee payment: 3 |