JP5169689B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
図11(a)に記載された周波数リユースは、リユースファクタが1の周波数リユースであり、全てのセルのセクタが同一の周波数Fを使用するものであり、セル内の全てのセクタとネットワーク内の全てのセルが同じ周波数帯で動作したとき、高いセルスループットを達成する。しかし、このリユース方法は、セルエッジのユーザが隣接セルからの干渉により、劣化した信号を受ける可能性があることを示している。
図12において、横軸は、長時間平均のSNRを示し、縦軸は、CDF(Cumulative Distribution Function)であり、累積的な各SNRの発生割合を示す。
適用FFR(非特許文献1)としての一つの提案は、サブキャリアの異なったグループに対して、制限した、あるいは、制限していない送信パワーレベルを用いることであり、セルエッジユーザに制限されていないサブキャリアの組を割り当てることにより、大きなカバレッジゲインを得るものである。この方法では、予め定められたパターンが用いられ、ハイレイヤシグナリング制御チャネルを介して、隣接セル間で、この予め定められたパターンを通知しあうようにするものである。
3GPP TSG-RAN1 WG1 #49, R1-072376, "Further Discussion on Adaptive Fractional Frequency Reuse", Kobe, Japan, May 7-11, 2007. 3GPP TSG-RAN1 WG1 #49, R1-072411, "Voice over IP resource allocation benefiting from Interference Coordination", Kobe, Japan, May 7-11, 2007. 3GPP TSG-RAN1 WG1 #50, R1-07-3604, "Semi-Static Interference Coordination Method", Athens, Greece, August 20-24, 2007..
・ステップ数が3である場合に、殆どのFFRスキームを一般化したものとなる。
・他のFFRを用いた干渉制御方法のように、本方法は、大きなユーザカバレッジゲインを得る。
・制御チャネルを割り当てる必要が無く、FFR動作は、完全に実装の問題となる。
本実施形態は、新しいFFR干渉制御スキームは、ステップ関数に基づいたパワー制御(パワースペクトル密度(PSD)制御)に基づいている。
xのステップ関数は、x以下の最大の整数である。フロア関数は、様々な方法で記載されるが、一般には、特別な括弧
で示される。たとえば、
のように示されるステップ関数を用いて構成される。
パラメータ間には、以下の関係がなりたつ。
図2(a)〜(c)において、横軸は、周波数、縦軸は、PSD分布であり、mW/Hzを単位としている。図2の周波数ハードリユースでは、周波数帯域を3つに分割して使っている。セクタ1では、0MHzから3.3MHzまでの帯域が割り当てられているが、パラメータの値によっては、0MHzから3.3MHzまでの帯域の電力を落とし、他の帯域の電力を増加することも行なわれる。図2(a)においては、上記Eq−1において、α1=−1.79e−09(mW/Hz2)、α2=0(mW/Hz2)、β1=5.99e−03(mW/Hz)としたものを太線で示している。細い線は、α1=−4.49e−10(mW/Hz2)、α2=0(mW/Hz2)、β1=2.99e−03(mW/Hz)とした場合である。図2(b)は、太線が、α1=−1.79e−09(mW/Hz2)、α2=1.79e−09(mW/Hz2)、β1=0(mW/Hz)とした場合で、細線が、α1=4.49e−10(mW/Hz2)、α2=−4.49e−10(mW/Hz2)、β1=1.99e−03(mW/Hz)とした場合である。図2(c)は、太線が、α1=0(mW/Hz2)、α2=1.79e−09(mW/Hz2)、β1=0(mW/Hz)とした場合で、細線が、α1=0(mW/Hz2)、α2=4.49e−10(mW/Hz2)、β1=2.99e−03(mW/Hz)とした場合である。図2(b)は、セクタ2への周波数割付であり、図2(c)が、セクタ3への周波数割付である。いずれのセクタも、最も電力の大きい部分は、帯域が重なっていないことが見て取れる。
本実施形態では、ステップ関数は、α1、α2、β1、β2、Δ、N、M等の多くのパラメータを含む。Δ及びNは、予め決められる固定パラメータである。制御できるパラメータは、α1、α2、β1、β2、Mである。
各UEに必要なUE用ステップ関数は、干渉プロファイルによって決定されるステップ関数によって定義される。UE用ステップ関数は、Node−B(基地局)によって、Node−B送信PSDステップ関数(セクタ用ステップ関数)を決定するために使用される。FFRに基づいた干渉制御に、UE用ステップ関数がどのように使われるかを説明するためには、他のNode−Bによる干渉の振る舞いを理解する必要がある。
・どのNode−Bからの送信PSDも、変形可能なステップ関数に基づいた全帯域にわたって分布される。
・受信された干渉は、時間領域で長時間にわたって平均化され、受信された干渉レベルを安定化する。これは、もし、送信PSDが、ステップ関数に依存するならば、全周波数帯にわたって受信される干渉プロファイルは、ステップ関数に大きく依存する。
・Nのステップ数は、奇数。
・全てのUEのステップ関数のブレークポイントMkは、全周波数帯域の中心である。すなわち、
各UEは、通常、他のNode−Bから受信される干渉を測定することが出来、各UEは、干渉プロファイル
図3は、UE用ステップ関数を決定する処理のフローチャートである。
Γmin≦Γgj、max(n)≦Γmax for n={0、M、N−1}
とする。ここで、Γgj、max(n)は、Nステップ中のn番目のステップにおける最大のSINRであり、Γmax及びΓminは、Node−Bによって構成されたシステム用パラメータとしての最大及び最小のSINRである。ステップS10において、Γ(prev) gj、max(n)の大きさを以下の基準で判断する。
・Γ(prev) gj、max(n)<Γminのとき、以下の関係で、n番目のステップでのSINRをアップデートする。
Γ(curr) gj、max(n)=Γ(prev) gj、max(n)+δ
ここで、δは、送信PSDのオフセットであり、dBで表され、全帯域に渡って最大SINRを制御する。今の場合、ηgj=1(ステップS11)。
・Γ(prev) gj、max(n)>Γmaxのとき、以下の関係で、n番目のステップでのSINRをアップデートする。
Γ(curr) gj、max(n)=Γ(prev) gj、max(n)−δ。
この場合、ηgj=−1(ステップS12)。
Γmin≦Γ(prev) gj、max(n)≦Γmaxのとき、n番目のステップで、SINRをアップデートする必要はない。この場合、ηgj=0(ステップS13)。
図4に、セクタ用ステップ関数の決定処理のフローチャートを示す。
初期ステップ関数をαgj、1=αgj、2=0として設定し、n=0、あるいは、n=M、あるいは、n=N−1のいずれかの点において、最大SINRの位置をランダムに設定する(ステップS20)。各UEは、UE用ステップ関数を設定し、送信Node−Bに、制御チャネルを用いて直接に、あるいは、CQIフィードバックチャネルのような制御チャネルを使って間接的に送る(ステップS21)。
受信状態のより悪いグループUEに対してのみ、通信するNode−Bに対するステップ関数P(PSD) g(f)を決める(ステップS27)。決定式は、
各UEは、自身が最適な電力で信号を受け取るために、UE用ステップ関数をNode−Bに教える必要がある。これらを全て集めると、UEと通信するNode−Bは、送信PSDステップ関数を決定する。これは、各UEが、UEと通信するNode−Bにこれを送るメカニズムは、2つの方法で可能である。
・新たに制御チャネルを設け、各UEから通信するNode−Bに送る。
・既存の制御チャネルを使い、Node−Bが、UE用ステップ関数を評価する。
図5(1)が、UEでの受信RS(受信信号)のスペクトルとする。ここでは、周波数範囲にわたって一定とする。図5(2)は、UEで受信された干渉の大きさとする。図5(2)の値で、図5(1)を割り算した結果である図5(3)がUEで評価されたSINRである。次に、図5(4)が、Node−Bで評価された(チャネルゲイン)×(送信RS PSD)であるとする。これを、図5(5)のUEからNode−Bに通知されたSINRで割り算した図5(6)が、Node−BにおけるUEの干渉の評価値である。
比例平等スケジューラは、所定のスケジュールインターバルにおいて、全リソースの、全てのUEについての、メトリックの計算を行なう。固定のスケジュールリソースにおける最も高いメトリックを有するUEは、全てのリソースが割り当てられるまで、アクティブなUEとされる。メトリックは、各リソースのスケジューリングの後、アップデートされる。
スケジュールされたUEについては、
スケジュールされていないUEについては、
ユーザグルーピングの原理は、全てのUEを2つのグループに分割し、1つが、ユーザスループットを改善する必要のある悪いユーザグループに属し、他方が、ユーザスループットがシステム要求に合致するよいユーザグループに属するとするものである。各グループでは、スケジューラは、それぞれアクティブUEと対応するチャネルリソースを決定するために動作する。
8個のUEが全体であり、UE1、UE3、UE5は、悪いUEグループに属し、UE2、UE4、UE6、UE7、及びUE8は、より良いUEグループに属する。この例では、悪いUEグループに属する各UEの平均スループットは常に良いUEグループよりも低いとしている。
T(TGT):UE目標スループット。これは、統計的に、あるいは、半統計的に構成可能で、UE状態を決定するのに使われる。
U(WG) g:g番目のNode−Bの悪いUEグループのUEの数。これは、チャネル状態及び、目標スループットに強く依存する。
U(BG) g:g番目のNode−Bの良いUEグループのUEの数。
T(Avg) gj(t):サブフレームtにおけるg番目のNode−Bによって通信されるj番目のUEの平均スループット。
・UEグルーピングの処理:
初期UEグルーピング状態においては、全てのUEは、悪いグループに配置され、平均スループットT(Avg) gj(t)は、全て1.0に設定される(ステップS30)。
平均スループットT(Avg) gj(t)が目標値T(TGT)より小さい場合、悪いUEグループにUEは配置され、そうでない場合には、よいUEグループに配置される(ステップS31)。
スケジューラは、悪いUEグループからUE候補を選ぶ。
スケジューラは、すべてのリソースについて、悪いUEグループにおけるメトリックΦgj(t)を計算する。
図9において、データ信号と制御信号は、アンテナ10において受信され、RF回路11において、ダウンコンバージョンされる。ダウンコンバージョンされたデータ信号は、復調部12において、復調され、出力データとして、出力される。また、ダウンコンバージョンされた制御シンボルは、復調部13において復調され、復調後は、UE用ステップ関数演算部において、UEの用いているステップ関数が計算される。UE用ステップ関数は、各UE1〜UEUまでのそれぞれについて計算される。そして、UE用ステップ関数を使って、セクタ用ステップ関数演算部において、セクタ用ステップ関数が計算される。変調部16に入力される入力データは、変調部16において変調され、パワー制御部17に入力される。パワー制御部17では、セクタ用ステップ関数演算部15からのセクタ用ステップ関数の情報を得て、各サブチャンネルのパワーを制御して、RF回路18に入力する。RF回路18では、信号を無線帯域に変換し、アンテナ19から出力する。
この実施例では、例えば、図9の構成を持つ無線基地局9は、無線エリアを形成する。無線基地局9の周辺には、隣接する無線エリアを形成する他の無線基地局が存在する。他の無線基地局も無線基地局9と同様の構成を備える。
尚、この際、プライオリティの高い移動局のレポートを支配的に用いて対応関係を設定することもできるし、レポートのあった全ての移動局の間で平均化処理して得られた受信環境に応じて対応関係を設定することもできる。
尚、対応関係は、所定の周波数帯域を構成する複数の部分周波数帯域毎に、送信パワーが対応づけられた関係を有するようにしてもよい。即ち、図5の(3)の縦軸を送信パワーとすると、部分周波数帯域毎に送信パワーを異なるように設定することができる。これにより、送信パワーの制御を部分周波数毎に行なうことができるのでより制御が簡易化される。
また、パイロット信号については、セクタ用ステップ関数演算部により算出された周波数と送信パワーとの関係を反映させないでよい。
(付記1)
ユーザ端末と無線通信する無線通信システムにおける、ダウンリンクの送信パワー制御する、部分的周波数リユース方式を用いた通信装置において、
ステップ関数を決定するステップ関数決定手段と、
該ステップ関数に従ったパワープロファイルを周波数方向に持つ信号を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記ステップ関数は、ステップの数が奇数で、ブレークポイントが帯域の中央にあることを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記ステップ関数決定手段は、
各ユーザ端末から送られてくる時間平均した干渉量情報と、全送信パワーの制限値とを条件に入れてステップ関数を決定することを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記4)
前記干渉量は、ユーザ端末から通信装置に、専用の制御チャネルを使って送信されることを特徴とする付記3に記載の通信装置。
(付記5)
前記干渉量は、ユーザ端末から通信装置に、既存の干渉量通知用チャネルを使って送信されることを特徴とする付記3に記載の通信装置。
(付記6)
前記ステップ関数決定手段は、
各ユーザ端末から送られてくる干渉量情報で、送信チャネルゲインと送信信号のパワーの周波数プロファイルの積を割ることによって、ユーザ端末個別の干渉量の周波数プロファイルを計算することを特徴とする付記4または5に記載の通信装置。
(付記7)
前記ステップ関数決定手段は、
ユーザ端末を、受信状態の悪いグループと、受信状態の良いグループとにグループ分けし、受信状態の悪いグループに属するユーザ端末から大きな重みをつけて、各ユーザ端末個別の干渉量の周波数プロファイルを加算し、最終的なステップ関数を決定することを特徴とする付記6に記載の通信装置。
(付記8)
前記ステップ関数は、
全てのユーザの平均スループットを目標スループットと比較し、目標スループットより平均スループットが大きいユーザ端末を、受信状態が良いユーザ端末に、以下のユーザ端末を、受信状態の悪いユーザ端末にグループ分けすることを特徴とする付記7に記載の通信装置。
(付記9)
ユーザ端末個別の干渉量の周波数プロファイルから、通信品質を考慮して、各ユーザ端末への送信信号を送信帯域にスケジューリングするスケジューラを更に備えることを特徴とする付記7のいずれか1つに記載の通信装置。
(付記10)
前記スケジューラは、
受信状態の悪いグループのユーザ端末の中から、ユーザ端末を選び出し、チャネルリソースを優先的に割り当てることを特徴とする付記9に記載の通信装置。
(付記11)
前記ステップ関数は、
α1、α2を傾き、Δをステップ幅、fを周波数、β1、β2を切片、Mをステップ関数の折れ曲がりであるブレークポイント、Nをステップ数としたとき、
(付記12)
ユーザ端末と無線通信する無線通信システムにおける、ダウンリンクの送信パワー制御する、部分的周波数リユース方式を用いた通信方法において、
ステップ関数を決定し、
該ステップ関数に従ったパワープロファイルを周波数方向に持つ信号を送信する、
ことを特徴とする通信方法。
11、18、21、27 RF回路
12、13、22 復調部
14 UE用ステップ関数演算部
15 セクタ用ステップ関数演算部
16、24、25 変調部
17 パワー制御部
23 干渉評価/CQI決定部
26 多重部
Claims (12)
- ユーザ端末と無線通信する無線通信システムにおける、ダウンリンクの送信パワー制御を実行する、部分的周波数リユース方式を用いた通信装置において、
ステップ関数を決定するステップ関数決定手段と、
該ステップ関数に従ったパワープロファイルを周波数方向に持つ信号を送信する送信手段と、
を備え、
前記ステップ関数は、
α 1 、α 2 を傾き、Δをステップ幅、fを周波数、β 1 、β 2 を切片、Mをステップ関
数の折れ曲がりであるブレークポイント、Nをステップ数としたとき、
大きな送信パワースペクトル密度のところにエッジ付近の端末を割り当て、セルの中の端末には、小さな送信パワースペクトル密度のところを割り当てることを特徴とする通信装置。 - 前記ステップ関数は、ステップの数が奇数で、ブレークポイントが帯域の中央にあることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記ステップ関数決定手段は、
各ユーザ端末から送られてくる時間平均した干渉量情報と、全送信パワーの制限値とを条件に入れてステップ関数を決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記干渉量は、ユーザ端末から通信装置に、専用の制御チャネルを使って送信されることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
- 前記干渉量は、ユーザ端末から通信装置に、既存の干渉量に関わる通知用チャネルを使って送信されることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
- 前記ステップ関数決定手段は、
各ユーザ端末から送られてくる干渉量情報で、送信チャネルゲインと送信信号のパワーの周波数プロファイルの積を割ることによって、ユーザ端末個別の干渉量の周波数プロファイルを計算することを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。 - 前記ステップ関数決定手段は、各ユーザ端末が受け入れる干渉量を用いて決めた、ユーザ端末の希望するステップ関数を集めて、最終的なステップ関数を決定することを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
- 前記ステップ関数決定手段は、
ユーザ端末を、受信状態の悪いグループと、受信状態の良いグループとにグループ分けし、受信状態の悪いグループに属するユーザ端末から大きな重みをつけて、各ユーザ端末個別の干渉量の周波数プロファイルを加算し、最終的なステップ関数を決定することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。 - 前記ステップ関数は、
全てのユーザの平均スループットを目標スループットと比較し、目標スループットより平均スループットが大きいユーザ端末を、受信状態が良いユーザ端末に、以下のユーザ端末を、受信状態の悪いユーザ端末にグループ分けすることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。 - ユーザ端末個別の干渉量の周波数プロファイルから、通信品質を考慮して、各ユーザ端末への送信信号を送信帯域にスケジューリングするスケジューラを更に備えることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
- 前記スケジューラは、
受信状態の悪いグループのユーザ端末の中から、ユーザ端末を選び出し、チャネルリソースを優先的に割り当てることを特徴とする請求項10に記載の通信装置。 - ステップ関数を一般化することで、ステップ関数の変わりに普通連続関数を使用することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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