JP5165984B2 - バルコニー床の支持構造 - Google Patents
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このような自身の端部を下階の外壁の外側より突出させたバルコニーの場合、室内の床面とバルコニーの床面とが同一高さとなるため、室内と室外との間に凸状に形成された跨ぎ段差が設けられる場合がある(例えば、特許文献2参照)。
ところが、このように室内の床とバルコニー床とを別々に設置するとなると、バルコニー床は、建物本体の外壁面から室外側に張り出すようにして設けなければならないので、バルコニー床上に人が乗っても十分に耐えられるように、バルコニー床を確実かつ安定的に支持できるような技術の開発が望まれていた。
前記建物本体1は、この建物本体1の角部に設けられ、互いに直交する外壁によって平面視L字状に形成された前記凹部1aと、この凹部1aを介して互いに直交する方向に沿って配置される第1外壁1bおよび第2外壁1cとを備えており、
平面視において、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線とが交差する位置の地面4aには、前記バルコニー床3の自重を支えるための支持柱4が立設されており、
この支持柱4の上端部と前記凹部1aを形成する外壁との間には、前記第1外壁1bの延長線に沿って第1マグサ5が架設されるとともに、前記第2外壁1cの延長線に沿って第2マグサ6が架設されており、
前記凹部1aを形成する外壁は、下階側外壁10と上階側外壁11とを備えており、
前記バルコニー床3は、前記下階側外壁10の上面と、前記第1および第2マグサ5,6の上面とに架け渡されるようにして載置されており、
このバルコニー床3の上面の室内側縁部に沿って上階床13の端部が載置され、この上階床13の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁11が立設されており、
前記支持柱4の上端部には、前記バルコニー床3と、前記第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床3の上面から突出するようにして連結ボルト7が設けられており、この連結ボルト7の先端にはナット7aが螺合されており、
前記バルコニー床3は、複数の床パネルを幅方向に連続させて形成されてなり、
当該バルコニー床3には、前記連結ボルト7を挿通させるための貫通孔が予め形成されていることを特徴とする。
また、このように前記支持柱4によって支持された第1および第2マグサ5,6は、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線に沿って設けられているので、互いに直交する方向に沿って延在することとなる。そして、このような第1および第2マグサ5,6上に、前記バルコニー床3が載置されているので、例えば単に支持柱4だけでバルコニー床3を支持した場合に比して、前記バルコニー床3を安定的に支持することが可能となる。
そして、このように建物本体1から張り出すバルコニー床3を、前記支持柱4と、前記第1および第2マグサ5,6とによって確実かつ安定的に支持することができることから、前記バルコニー床3の設置高さを室内の床よりも低くして、室内とバルコニーとの間の段差を単純段差とすることができるので、従来とは異なり、跨ぎ段差を設ける必要がなく、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
また、前記バルコニー床3は、前記下階側外壁10の上面と、前記第1および第2マグサ5,6の上面とに架け渡されるようにして載置されているので、前記バルコニー床3を、前記下階側外壁10と前記支持柱4とによって、より確実に支持できるとともに、前記下階側外壁10と前記第1および第2マグサ5,6とによって、より一層安定的に支持することができる。
また、前記バルコニー床3の上面の室内側縁部に沿って上階床13の端部が載置され、この上階床13の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁11が立設されているので、前記バルコニー床3に対して床面が一段高くなるように設定された部屋をバルコニーに面して配置できることとなる。これによって、従来とは異なり、室内とバルコニーとの間に跨ぎ段差を設ける必要がなくなるので、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
さらに、前記支持柱4の上端部には、前記バルコニー床3と、前記第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床3の上面から突出するようにして連結ボルト7が設けられており、この連結ボルト7の先端にはナット7aが螺合されているので、このナット7aを締め付けることによって、前記バルコニー床3と、前記支持柱4と、前記第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方とを強固に連結することができる。
加えて、前記バルコニー床3には、前記連結ボルト7を挿通させるための貫通孔が、予め形成されていることが好ましい。このように貫通孔が予め形成されていれば、前記バルコニー床3を位置合わせしながら設置できるので作業性に優れる。
前記バルコニー床3は、前記第1マグサ5の位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサ6の位置よりも外側に張り出しており、
前記第1および第2マグサ5,6のうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出していることを特徴とする。
また、前記第1および第2マグサ5,6のうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床3の張出方向先端の位置まで突出しているので、これら第1および第2マグサ5,6のうちの少なくとも一方によって、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出したバルコニー床3の突出部分を安定的に支持することができる。
前記支持柱4の柱脚部は、地面4aから突出して設けられたアンカーボルト4bに固定されていることを特徴とする。
また、このように支持柱によって支持された第1および第2マグサは、前記第1外壁の延長線および第2外壁の延長線に沿って設けられているので、互いに直交する方向に沿って延在することとなる。そして、このような第1および第2マグサ上に、バルコニー床が載置されているので、例えば単に支持柱だけでバルコニー床を支持した場合に比して、バルコニー床を安定的に支持することが可能となる。
そして、このように建物本体から張り出すバルコニー床を、前記支持柱と第1および第2マグサとによって確実かつ安定的に支持することができることから、バルコニー床の設置高さを室内の床よりも低くして、室内とバルコニーとの間の段差を単純段差とすることができるので、従来とは異なり、跨ぎ段差を設ける必要がなく、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
そして、平面視略正方形の建物本体1の構築スペース(図示せず)内に、これら凹部1aと、前記第1外壁1bと、前記第2外壁1cと、前記第3外壁1dと、前記第4外壁1eが設けられている。
なお、地面4aは、コンクリートが打設されてなり、この地面4aには所定深さの穴4dが設けられ、前記アンカーボルト4bは、前記穴4dの底面から突出するように設けられている。また、このアンカーボルト4bには前記支持柱4の柱脚部を受けて固定するための固定金具4cが接続されており、前記支持柱4は、この固定金具4cを介してアンカーボルト4bに固定されている。
したがって、この第1マグサ5によって、前記第1外壁1bおよび第2外壁1cの外壁面よりも室外側に突出したバルコニー床3の突出部分を安定的に支持することができるようになっている。
これによって、前記バルコニー床3を、前記下階側外壁10と前記支持柱4とによって確実に支持できるとともに、前記下階側外壁10と前記第1および第2マグサ5,6とによって安定的に支持することができる。
なお、建物本体1の下階部分は、下階床12の上面の室外側縁部に沿って前記下階側外壁10が立設されて構成されている。
これによって、従来とは異なり、室内とバルコニーBとの間に跨ぎ段差を設ける必要がなくなるので、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。すなわち、上階側外壁11のサッシ窓11aを、跨ぎ段差なしに上階床13の上面に設けることができるようになっている。
したがって、このナット7aを締め付けることによって、前記バルコニー床3と、前記支持柱4と、前記第1マグサ5とを強固に連結することができるようになっている。
また、このように前記支持柱4によって支持された第1および第2マグサ5,6は、前記第1外壁1bの延長線と、前記第2外壁1cの延長線に沿って設けられているので、互いに直交する方向に沿って延在することとなる。そして、このような第1および第2マグサ5,6上に、前記バルコニー床3が載置されているので、例えば単に支持柱4だけでバルコニー床3を支持した場合に比して、前記バルコニー床3を安定的に支持することが可能となる。
そして、このように建物本体1から張り出すバルコニー床3を、前記支持柱4と、前記第1および第2マグサ5,6とによって確実かつ安定的に支持することができることから、前記バルコニー床3の設置高さを室内の床よりも低くして、室内とバルコニーとの間の段差を単純段差とすることができるので、従来とは異なり、跨ぎ段差を設ける必要がなく、バリアフリーの観点から、安全性の向上を図ることができる。
1a 凹部
1b 第1外壁
1c 第2外壁
3 バルコニー床
4 支持柱
5 第1マグサ
6 第2マグサ
Claims (3)
- パネル工法で構築される建物本体の凹部に設けられ、この建物本体から張り出すバルコニー床を支持してなるバルコニー床の支持構造であって、
前記建物本体は、この建物本体の角部に設けられ、互いに直交する外壁によって平面視L字状に形成された前記凹部と、この凹部を介して互いに直交する方向に沿って配置される第1外壁および第2外壁とを備えており、
平面視において、前記第1外壁の延長線と、前記第2外壁の延長線とが交差する位置の地面には、前記バルコニー床の自重を支えるための支持柱が立設されており、
この支持柱の上端部と前記凹部を形成する外壁との間には、前記第1外壁の延長線に沿って第1マグサが架設されるとともに、前記第2外壁の延長線に沿って第2マグサが架設されており、
前記凹部を形成する外壁は、下階側外壁と上階側外壁とを備えており、
前記バルコニー床は、前記下階側外壁の上面と、前記第1および第2マグサの上面とに架け渡されるようにして載置されており、
このバルコニー床の上面の室内側縁部に沿って上階床の端部が載置され、この上階床の上面の室外側縁部に沿って前記上階側外壁が立設されており、
前記支持柱の上端部には、前記バルコニー床と、前記第1および第2マグサのうちの少なくとも一方とを貫通するとともに、先端が前記バルコニー床の上面から突出するようにして連結ボルトが設けられており、この連結ボルトの先端にはナットが螺合されており、
前記バルコニー床は、複数の床パネルを幅方向に連続させて形成されてなり、
当該バルコニー床には、前記連結ボルトを挿通させるための貫通孔が予め形成されていることを特徴とするバルコニー床の支持構造。 - 請求項1に記載のバルコニー床の支持構造において、
前記バルコニー床は、前記第1マグサの位置よりも外側に張り出すとともに、前記第2マグサの位置よりも外側に張り出しており、
前記第1および第2マグサのうち、少なくとも一方は、前記バルコニー床の張出方向先端の位置まで突出していることを特徴とするバルコニー床の支持構造。 - 請求項1または2に記載のバルコニー床の支持構造において、
前記支持柱の柱脚部は、地面から突出して設けられたアンカーボルトに固定されていることを特徴とするバルコニー床の支持構造。
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