JP5163970B1 - 発光ダイオード素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】GaN系発光ダイオード素子は、n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光ダイオード構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該発光ダイオード素子に印加される順方向電流が20mAのときの順方向電圧が4.0V以下である。
【選択図】図1
Description
1.試作したLED素子の基本構造
図1に、試作したLED素子の基本構造を模式的に示す。図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)のX−X線の位置における断面図である。図1(a)に示すように、LED素子1の平面形状は矩形であり、サイズは350μm×340μmである。
2.LED素子の試作
LED素子1を次の手順により作製した。
2−1.エピタキシャル成長
サイズが7mm(c軸方向)×15mm(a軸方向)×330μm(厚さ)、おもて面(半導体積層体を設ける側の主面)のオフ角が0±0.5°の範囲内で、n型不純物としてSiが添加されたn型導電性のm面GaN基板を準備した。ホール測定により調べた該m面GaN基板のキャリア濃度は1.3×1017cm−3であった。
2−2.p側電極および第2のn側メタルパッドの形成
上記エピタキシャル成長により形成した半導体積層体の表面(p型AlGaNコンタクト層の表面)に、電子ビーム蒸着法によりITO膜を210nmの厚さに形成した。続いて、フォトリソグラフィとエッチングの技法を用いて、このITO膜を所定の形状にパターニングして、透光性電極を形成した。パターニング後、反応性イオンエッチング(RIE)加工により半導体積層体の一部を除去して、第2のn側メタルパッドを形成すべき部位にn型GaNコンタクト層を露出させるとともに、メサ形成を行った。RIE加工においては、エッチングガスとしてCl2を用い、アンテナ/バイアスを100W/20W、チャンバー内圧力を0.3Paと設定した。
2−3.m面GaN基板の裏面の加工
上記パッシベーション膜の形成後、m面GaN基板の裏面に対し、以下に加工a〜加工fとして記す6通りの異なる加工を行った。
2−4.第1のn側メタルパッドの形成
上記加工a〜fのいずれかを行ったm面GaN基板の裏面に、第1のn側メタルパッドとなるメタル多層膜を形成した。このメタル多層膜に含まれる全ての層(TiW層、Au層およびPt層)は、スパッタリング法で形成した。TiW膜を形成する際は、ターゲットにTi含有量が10wt%のTi−Wターゲット、スパッタガスにAr(アルゴン)を使用し、スパッタ条件はRF電力800W、Ar流量50sccm、スパッタガス圧2.2×10−1Paとした。最下層であるTiW層とその直上に積層するAu層の厚さは108nmとし、それ以外のPt層およびAu層の厚さはいずれも89nmとした。
2−5.順方向電圧の評価
上記手順にて得たLEDチップに対して、第1のn側メタルパッドとp側メタルパッドを通して電流を印加したときの順方向電圧(Vf1)と、第2のn側メタルパッドとp側メタルパッドを通して電流を印加したときの順方向電圧(Vf2)を比較した。印加電流はパルス幅1msec、パルス周期1msecのパルス電流とし、電流値は20mAおよび60mAの2通りとした。結果を表3に示す。
(1)n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が20mAのときの順方向電圧が4.0V以下である半導体発光素子。
(2)n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が60mAのときの順方向電圧が4.5V以下である半導体発光素子。
(3)n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が120mAのときの順方向電圧が5.0V以下である半導体発光素子。
(4)n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が200mAのときの順方向電圧が5.5V以下である半導体発光素子。
(5)n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が350mAのときの順方向電圧が6.0V以下である半導体発光素子。
(6)前記発光構造が、GaN系半導体からなる活性層と、該活性層と前記m面GaN基板との間に配置されたn型GaN系半導体層と、該n型GaN系半導体層とで該活性層を挟むp型GaN系半導体層と、を含む、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(7)発光ダイオード素子である、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(8)前記m面GaN基板の裏面の面積が0.0012cm2以上である、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(9)前記n側オーミック電極の面積が0.0012cm2以上、前記m面GaN基板の裏面の面積以下である、前記(8)に記載の半導体発光素子。
(10)前記m面GaN基板のキャリア濃度が1×1017cm−3である、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(a1)m面GaN基板の表面を、酸性のCMPスラリーを用いて0.5μm/h以下のポリッシングレートでポリッシングする第1工程と、該第1工程に続いて該m面GaN基板の該表面を水洗する第2工程と、を有するm面GaN基板の表面処理方法。
(a2)前記CMPスラリーのpHが2未満である、前記(a1)に記載の表面処理方法。
(a3)前記第1工程では前記m面GaN基板の表面をポリッシュ後の算術平均粗さRaが0.1nm以下となるようにポリッシングする、前記(a1)または(a2)に記載の表面処理方法。
(a4)n型導電性を有するm面GaN基板の表面にオーミック電極を形成する電極形成工程を有するとともに、該電極工程の前に、該表面の仕上げ工程として前記(a1)〜(a3)のいずれかに記載の表面処理方法を用いた表面処理を該表面に施す表面処理工程を有する、半導体素子の製造方法。
(a5)前記n型導電性を有するm面GaN基板のキャリア濃度が1×1017cm−3である、半導体素子の製造方法。
Claims (10)
- n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が20mAのときの順方向電圧が4.0V以下である、半導体発光素子。
- n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が60mAのときの順方向電圧が4.5V以下である、半導体発光素子。
- n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が120mAのときの順方向電圧が5.0V以下である、半導体発光素子。
- n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が200mAのときの順方向電圧が5.5V以下である、半導体発光素子。
- n型導電性のm面GaN基板と、該m面GaN基板のおもて面上にGaN系半導体を用いて形成された発光構造と、該m面GaN基板の裏面に形成されたn側オーミック電極とを有し、当該素子に印加される順方向電流が350mAのときの順方向電圧が6.0V以下である、半導体発光素子。
- 前記発光構造が、GaN系半導体からなる活性層と、該活性層と前記m面GaN基板との間に配置されたn型GaN系半導体層と、該n型GaN系半導体層とで該活性層を挟むp型GaN系半導体層と、を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
- 発光ダイオード素子である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
- 前記m面GaN基板の裏面の面積が0.0012cm2以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
- 前記n側オーミック電極の面積が0.0012cm2以上、前記m面GaN基板の裏面の面積以下である、請求項8に記載の半導体発光素子。
- 前記m面GaN基板のキャリア濃度が1×1017cm−3である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
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