JP5163039B2 - 偽造防止構造体及びそれを用いた偽造防止枚葉体、並びにその真偽判定方法 - Google Patents
偽造防止構造体及びそれを用いた偽造防止枚葉体、並びにその真偽判定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5163039B2 JP5163039B2 JP2007254503A JP2007254503A JP5163039B2 JP 5163039 B2 JP5163039 B2 JP 5163039B2 JP 2007254503 A JP2007254503 A JP 2007254503A JP 2007254503 A JP2007254503 A JP 2007254503A JP 5163039 B2 JP5163039 B2 JP 5163039B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- counterfeit
- polarizer
- forgery prevention
- light
- reflective layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
Description
て更に偽造防止効果を向上させているが、発現される隠し文字、及び隠しパターンは、偏光フィルムを使用するか、又は偏光光源を用いなければ隠しパターンを確認する事が出来ないという煩わしさがあり、さらにまた、上記従来の特定波長吸収印刷の技術においても、特定波長の吸収を確認するための検証機が必要となるという問題点があった。
面図である。この偽造防止転写箔(25)は、少なくとも、シート状の支持体(26)、偽造防止構造体(27)を順次積層した構造を有しており、少なくとも、偽造防止構造体によって構成される転写層(28)は、支持体(26)より剥離し被転写体(図示せず)に移行可能としたものである。
TE偏光:NTM=((1−f)n1 2+fn2 2)1/2 ─(B)
TM偏光:NTE=(n1 2fn2 2/fn1 2+(1−f)n2 2)1/2 ─(C)
ここで、n1、n2はそれぞれ、空気層と、回折構造層表面の屈折率を表し、fは周期aに対する回折構造のヤマ部分のデューティー比を示す。式(B)、(C)から、fが0,1以外では各々の偏光に対する有効屈折率が異なっている事が判る。この条件下で、各々の偏光成分における有効屈折率Neff =NTEまたは、Neff =NTM(ただしNTE≠NTM)のいずれかが、異なる媒質を進行する光の屈折の関係式(Snellの式)にて、
N1sinθ0 >Neff ─ (D)
を満たすと、その偏光方向をもつ入射光は有効屈折率Neff のもつ薄膜層を通過出来なくなる。この状態は有効屈折率Neff のもつ薄膜層での屈折角度θ1がほぼ90°の達しており、n2側への層に光が移動出来ない状態に相当し、入射したエネルギーの発散先として
反射光が生じる事となる。以上、いずれか一方の偏光方向の光が格子構造から認識される、有効屈折率Neff の効果によって式(D)が成立すると、微小周期による偏光素子が機能する事が知られている。
〔参考文献〕岡田 真 光学,35巻5号(2006)280-281
〔参考文献〕北川清一郎ほか o plus E ,26 (2004) 1058-1063
〔参考文献〕岡田 真 JETI, 6月号臨時増刊号(2005)65-67
〔参考文献〕岡田 真 光アライアンス,16(2005)No.10
本発明における回折構造体は上記の「可視光以下の周期を有する回折格子(サブ波長格子)の偏光分離効果」を応用しており、また同時に、この偏光回折光が、特定の観察角度でのみ目視可能な、色鮮やかな「可視偏光回折光」である事を特徴としている。
また、図13は、回折構造面に対し反射する方向の場合で且つ、回折構造面に対する垂線に対し、光源と、観測点が同じ側にある場合の、側面模式図である。この場合、式(F)が成立する。
上記図12、図13、および式(E)、式(F)における、aは球状微粒子回折構造の粒径、θaは光源の入射角、θb、θc、θd、θeは回折角、mは回折次数、λは回折光の波長である。
る事が出来ず、また、400nmを超える周期の場合は、可視光と同等以上の周期となる為に、偏光分離効果が著しく低下する為である。
。これらの樹脂を支持体(26)に塗工する事で、積層体の離型性、剥離性を制御する事が可能である。
の回折光を再帰反射方向から確認する事も可能である。この場合、ある程度離れた場所からでも検証が可能となる。
25μmPETフィルムに、バーコート印刷法にてアクリル樹脂を乾燥膜厚1.0μmで印刷し、120℃オーブンにて3分乾燥させた後、熱エンボス方式によって、周期300nmで、アスペクト比が1の回折構造体を作成した。その後、回折構造体上に真空蒸着法によってアルミニウムを800Å蒸着して反射層を設けた。得られた反射層付きの回折構造体は、通常光源下では濃い赤紫色を呈しているが、45°以下の浅い角度でのみ青から緑の回折光を発し、この回折光の80%以上がTE偏光(s偏光)であることを確認した。
25μmPETフィルムに、バーコート印刷法にて、アクリル樹脂を乾燥膜厚1.0μmで印刷し、120℃オーブンにて3分乾燥させた後、熱エンボス方式によって、周期300nmで、アスペクト比が1の回折構造体を作成した。その後、この回折構造体上に真空蒸着法によってアルミニウムを800Å蒸着して反射層を設けた。得られた反射層付きの回折構造体は、通常光源下では濃い赤紫色を呈しているが、30°以下の浅い角度でのみ青から緑の回折光を発し、この回折光の80%以上がTE偏光(s偏光)であることを確認した。
25μmPETフィルムに、バーコート印刷法にて、アクリル樹脂を乾燥膜厚1.0μmで印刷し、120℃オーブンにて3分乾燥させた後、熱エンボス方式による型押しによって、周期300nmアスペクト比1の回折構造部分と周期500nmアスペクト比1の回折構造部分との各々のパターンを同時に作成した。その後、この回折構造体上に真空蒸着法によってアルミニウムを800Å蒸着して反射層を得た。
ら赤へ徐々にカラーチェンジする鮮やかな回折光が得られることを確認した。
回折構造体のアスペクト比が0.2である以外は実施例1と同様にして偽造防止構造体を作成した。得られた偽造防止構造体の隠しパターンのコントラストが低く、視認が困難であった。
回折構造体の周期が500nmである以外は実施例1と同様にして偽造防止構造体を作成した。得られた偽造防止構造体の隠しパターンの視認が困難であった。
2,6‥‥回折構造体
3,7‥‥反射層
4,8‥‥偏光子
21‥‥偽造防止ステッカー
22‥‥シート状の支持体
23‥‥偽造防止構造体
24‥‥接着剤
25‥‥偽造防止転写箔
26‥‥シート状の支持体
27‥‥偽造防止構造体
28‥‥転写層
29‥‥偽造防止インキ
30‥‥偽造防止構造体
31‥‥バインダー樹脂
32‥‥偽造防止媒体
33‥‥基材
34‥‥偽造防止構造体
35‥‥偽造防止用紙
36‥‥偽造防止構造体
37‥‥支持フィルム
38‥‥偽造防止媒体
39‥‥紙
50‥‥偽造防止構造体が形成されている平面
55‥‥偽造防止構造体の平面に対して45°以下の角度の観測点
Claims (5)
- 少なくとも一方の面に凹凸部を有する回折構造体と、該凹凸部を覆うように設けられている反射層と、該反射層と反対側の面もしくは該反射層の面のいずれかに全面もしくは部分的に設けられている偏光子とからなる偽造防止構造体であって、前記回折構造体は、400nm以下の周期と0.3以上のアスペクト比を有する回折格子と、401nm以上の周期と0.3以上のアスペクト比を有する回折格子とからなるクロスグレーティング構造を有していることを特徴とする偽造防止構造体。
- 前記偏光子は、1つ以上の方向性を持つパターンを有し、該パターンが全面に又は部分的に設けられていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止構造体。
- 前記回折構造体は、1つ以上のパターンを有し、該パターンが全面に又は部分的に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止構造体。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止構造体を用いた偽造防止枚葉体。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止構造体及び請求項4に記載の偽造防止枚葉体の真偽判定方法であって、前記偽造防止構造体又は偽造防止枚葉体を構成する偏光子面側から該偏光子面に対し45°以下の浅い角度で偏光子の有無を目視で確認することを特徴とする偽造防止構造体及び偽造防止枚葉体の真偽判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254503A JP5163039B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 偽造防止構造体及びそれを用いた偽造防止枚葉体、並びにその真偽判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254503A JP5163039B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 偽造防止構造体及びそれを用いた偽造防止枚葉体、並びにその真偽判定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009086192A JP2009086192A (ja) | 2009-04-23 |
JP5163039B2 true JP5163039B2 (ja) | 2013-03-13 |
Family
ID=40659715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007254503A Expired - Fee Related JP5163039B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 偽造防止構造体及びそれを用いた偽造防止枚葉体、並びにその真偽判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5163039B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2258564B1 (en) * | 2009-06-03 | 2012-05-23 | Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus | Method for creating a diffractive optical effect on a target surface |
JP5929013B2 (ja) * | 2011-05-25 | 2016-06-01 | 凸版印刷株式会社 | 着色偽造防止構造体および着色偽造防止媒体 |
EP2790043B1 (en) * | 2011-12-05 | 2022-07-13 | LG Chem, Ltd. | Polarization separation element |
CN112745774A (zh) * | 2021-02-06 | 2021-05-04 | 泸州市龙马潭区实强包装制品有限公司 | 镭射激光酒字和酒杯图案防伪胶带制造工艺 |
CN113065977B (zh) * | 2021-04-23 | 2024-10-15 | 重庆市巴渝东安农业发展有限公司 | 一种基于大数据的农产品溯源系统 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4013405B2 (ja) * | 1999-06-11 | 2007-11-28 | 凸版印刷株式会社 | 回折格子パターン |
JP2001281453A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Shigeto Omori | 偏光分離回折光学素子及び偏光発生装置 |
DE102004042136B4 (de) * | 2004-08-30 | 2006-11-09 | Ovd Kinegram Ag | Metallisiertes Sicherheitselement |
JP4930747B2 (ja) * | 2004-11-25 | 2012-05-16 | 大日本印刷株式会社 | 真正性識別体 |
JP4613344B2 (ja) * | 2005-03-28 | 2011-01-19 | 大日本印刷株式会社 | 真正性識別体および真正性識別可能な基材 |
EP1760118A3 (en) * | 2005-08-31 | 2008-07-09 | JDS Uniphase Corporation | Alignable diffractive pigment flakes and method for their alignment |
JP2009085974A (ja) * | 2005-12-28 | 2009-04-23 | Nalux Co Ltd | 偏光素子およびその製造方法 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007254503A patent/JP5163039B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009086192A (ja) | 2009-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5228666B2 (ja) | 偽造防止構造体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔、偽造防止インキ、偽造防止媒体、偽造防止用紙、及び真偽判定方法 | |
CN1666888B (zh) | 光学可变防伪图样 | |
JP4924088B2 (ja) | 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シートならびに真偽判定用媒体転写箔 | |
JP2010197798A (ja) | 偽造防止機能を有する光学素子及びそれを具備する偽造防止表示体 | |
AU2001211949A1 (en) | Optically variable security devices | |
JP5169083B2 (ja) | 偽造防止積層体、偽造防止転写箔、偽造防止シール、偽造防止媒体、およびこれらの製造方法 | |
JP2009134094A (ja) | 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体 | |
JP5163039B2 (ja) | 偽造防止構造体及びそれを用いた偽造防止枚葉体、並びにその真偽判定方法 | |
JP2013092746A (ja) | 画像表示体及び情報媒体 | |
JP5103937B2 (ja) | 中間転写記録媒体ならびにそれを用いる情報記録方法および情報記録体の製造方法 | |
JP5115206B2 (ja) | 中間転写記録媒体ならびにそれを用いる情報記録方法および情報記録体の製造方法 | |
JP2009134093A (ja) | 回折構造物及びそれを用いた偽造防止媒体、並びに偽造防止用紙 | |
JP2009069344A (ja) | 偽造防止積層体、偽造防止転写箔、偽造防止シール、偽造防止媒体、及びこれらの製造方法並びに偽造防止積層体の製造装置 | |
JP2013092683A (ja) | 画像表示体、画像表示体の作製方法および情報媒体 | |
JP2013101235A (ja) | 画像表示体及び画像表示体の作製方法 | |
JP2012144011A (ja) | 改竄防止媒体及び改竄防止媒体の製造方法 | |
JP2008105341A (ja) | 真偽判定シート | |
JP6015168B2 (ja) | カラーシフト材を用いた真贋判定方法およびカラーシフト材 | |
JP2002046339A (ja) | Ovd形成体、それを用いた真偽判定方法、及びovd転写箔 | |
JP2000211256A (ja) | 可視情報記録媒体 | |
AU2005200844B2 (en) | Optically variable security devices | |
JP2010214670A (ja) | 真偽判定可能な記録媒体 | |
CA2604098C (en) | Optically variable security devices | |
JP2011189572A (ja) | 表示体、粘着ステッカ、転写箔及び表示体付き物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100826 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110818 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121203 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5163039 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |