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JP5162927B2 - 段付き樹脂容器及びその製造方法 - Google Patents

段付き樹脂容器及びその製造方法 Download PDF

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JP5162927B2 JP2007058134A JP2007058134A JP5162927B2 JP 5162927 B2 JP5162927 B2 JP 5162927B2 JP 2007058134 A JP2007058134 A JP 2007058134A JP 2007058134 A JP2007058134 A JP 2007058134A JP 5162927 B2 JP5162927 B2 JP 5162927B2
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Description

本発明は、射出成形によって製造される軟質樹脂製の容器に関し、特に胴部に対して口部が大径の段付き樹脂容器及びその製造方法に関する。
この種の段付き樹脂容器として、たとえば図3(A)に示すような段付き樹脂容器が考えられる。
すなわち、この段付き樹脂容器200は軟質樹脂製で、有底筒状の胴部201に対して口部202が大径となっており、胴部201と口部202の境界に段差部203が設けられている。胴部201はチューブで細長く、指でスクイズして化粧料などの内容物を絞り出して使用するために、肉厚を薄くした仕様となっている。
しかし、このような段付き樹脂容器の場合には、ばら詰めする際に、図3(B)に示すように、容器の口部202から胴部201内周にかけて他の容器の胴部201がはまり込んでしまうスタッキングが生じやすい。スタッキング状態でラインに搬送すると、ラインが詰まるという問題がある。特に、胴部201は先細となるように若干のテーパが付けられているために、底部の外径が口部側の内径よりも若干小さく、はまり込みやすい形状となっている。また、軟質構成なので深く入り込みやすい。スタッキングが生じると、胴部201内周に密に嵌合するために密閉状態となり、外そうとしても内部が負圧になってはずれにくい。
また、段付き樹脂容器200は軟質樹脂製でしかも薄肉構成なので、軸方向に圧縮する荷重が作用した際に、段差部203にて座屈しやすい。
一方、上記段付き樹脂容器は、一定の寸法のものを安定して成形するために、射出成形によって成形されている。図4には、上記段付き樹脂容器を射出成形する際の金型構成と、成形手順の一例を示している。
金型は、段付き樹脂容器200の外周形状を成形するためのキャビティ310と、キャビティ310に対して開閉自在に設けられるストリッパ313と、段付き樹脂容器200の内周形状を成形するためのものでストリッパ313の型閉め,型開きと共にキャビティ310内に抜き差しされると共にストリッパ313に対してキャビティ310と反対側に相対移動可能に組み付けられているコア312とを備えている。
容器の成形は、ストリッパ313にキャビティ310を型閉めすると共にコア312をキャビティ310に挿入し、このキャビティ310内に溶融樹脂を充填する(図4(A)参照)。
樹脂が硬化した後、ストリッパ313をキャビティ310から離間させて型開きする。この型開きの際には、コア312はストリッパ313と一体的に移動し、成形体340をコア312に付着した状態でキャビティ310から離型する(図4(B)参照)。
その後、キャビティ310で成形体の口部上端面を押さえながらコア312を成形体314から抜き出し、成型体340を完全に離型するようになっている(図4(C)参照)。
しかし、このような軟質樹脂製の段付き樹脂容器を射出成形した場合、軟質で強度が無いために離型性が悪く、型開き時に成型体340がコア320に付着せずにキャビティ310内に残るという問題が生じる(図4(D)参照)。
また、キャビティ310から離型した後、コア320から離型する際には、ストリッパ330によって成形体の口部202を押さえる力と、コア320から胴部を抜き出す力が、段差部203の外端と内端に互いに逆向きに作用し、図4(E)に示すように、曲げモーメントMによって段差部203が座屈してしまうという問題もある。
なお、このような薄肉筒状の成形品を射出成形する成形方法、装置の一例としては、たとえば、特許文献1に、リング状のホルダー部と、このホルダー部から延出する薄肉のパイプ部とを一体に射出(インジェクション)成形する成形方法と装置が開示されている。
特開2005−262866号公報
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、他の容器の胴部が口部にはまり込むスタッキングを防止することができ、しかも射出成形する場合に離型性のよい段付き樹脂容器及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、筒状の胴部に対して口部が大径となっており、胴部と口部の境界に段差部が設けられ前記胴部をスクィーズして内容物を絞り出し可能となっている軟質樹脂製の段付き樹脂容器において、
前記胴部の口部側端部内周に周方向に間隔をおいて複数の凸部を設け、前記胴部と口部の境界の段差部の外周に補強リブを設け、
前記胴部は下端外径よりも口部側の上端外径が大きくなるテーパがついた形状で、凸部に内接する内接円の径を凸部における内径とすると、凸部における内径を少なくとも胴部の途中部分の外径より小さく設定したことを特徴とする。
前記凸部における内径を胴部の下端外径より小さく設定してもよい。
また、前記胴部の肉厚を口部に対して薄肉とすることができる。
また、本発明の製造方法は、筒状の胴部に対して口部が大径となっており、胴部と口部の境界に段差部が設けられ、前記胴部をスクィーズして内容物を絞り出し可能で、
前記胴部の口部側端部内周に周方向に間隔をおいて複数の凸部を設け、前記段差部外周には補強リブが設けられ、前記胴部は下端外径よりも口部側の上端外径が大きくなるテーパがついた形状で、凸部に内接する内接円の径を凸部における内径とすると、凸部における内径を少なくとも胴部の途中部分の外径より小さく設定した軟質樹脂製の段付き樹脂容器を製造する方法であって、
段付き樹脂容器の外周形状を成形するためのキャビティと、キャビティに対して開閉自在に設けられるストリッパと、前記段付き樹脂容器の内周形状を成形するためのものでストリッパの型閉め,型開きと共にキャビティ内に抜き差しされると共にストリッパに対してキャビティと反対側に相対移動可能に組み付けられているコアとを備え、
ストリッパとキャビティを型閉めすると共にコアをキャビティに挿入してキャビティ内に溶融樹脂を充填し、
樹脂が硬化した後、ストリッパをコアと共にキャビティから相対的に離間させて型開きし成形体をコアに付着させた状態でキャビティから離型させ、
その後、キャビティで成形体の口部上端部を押さえながらコアを成形体から抜き出す段付き樹脂容器の製造方法において、
前記コアの、前記段付き樹脂容器の胴部の口部側端部内周に対応する位置にアンダーカット部を設け、
ストリッパをキャビティから型開きする際には、コアのアンダーカット部に倣って形成された凸部により成形体をコアに付着した状態でキャビティから離型させ、
前記コアを成形体から抜き出す際には、凸部の高さ分だけ成形体の胴部を外側に弾性変形させて凸部をコアのアンダーカット部から離脱させるもので、
前記キャビティには、前記段付き樹脂容器の段差部外周に対応する部分に補強リブ用の凹部を設け、
前記コアを成型体から抜き出す際に、凹部に倣って成形された補強リブによって段差部に作用する曲げモーメントを支持することを特徴とする。
発明によれば、胴部の口部側端部内周に凸部を設けたので、ばら積み時等において、段付き樹脂容器の口部に他の段付き樹脂容器の胴部が進入しても、胴部の口部側端部内周に設けられた凸部によって、他の段付き樹脂容器のはまり込みを阻止することができる。
また、段差部外周には補強リブが設けられているので、容器に軸方向の荷重が作用しても、段差部の座屈を防止することができる。
また、凸部を、周方向に間隔をおいて複数設ければ、仮に、段付き樹脂容器の口部に他の段付き樹脂容器の胴部が進入したとしても、凸部と凸部の間の隙間によって胴部内が密閉されないので、容易に外すことができる。
また、胴部の肉厚を薄肉とすることにより、スタッキングを防止しつつ、より柔軟でスクィーズ性のよい容器を実現できる
本発明の製造方法によれば、コアにアンダーカット部を設けたので、アンダーカット部に倣って形成される凸部により、成形体を確実にコアに付着した状態でキャビティから離型させることができる。
また、コアを抜き出す際には、成形体の胴部外周はキャビティから離れて自由状態となっているので、凸部の高さ分だけ胴部が外側に弾性変形してコアから離型することができる。

さらに、キャビティに補強リブに対応する凹部を設けたので、コアを抜き出す際に、成形体に形成された補強リブによって段差部に作用する曲げモーメントが支持され、段差部の座屈を防止することができる。
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る段付き樹脂容器を示している。
この段付き樹脂容器1は、化粧料やその他の液状物を収納するための容器であり、有底筒状の胴部2に対して口部3が大径となっており、胴部2と口部3の境界に段差部4が設けられている。
この段付き樹脂容器1は、軟質樹脂材でできており、胴部2はスクィーズ可能となっている。樹脂材としては、たとえば、低密度ポリエチレン等の軟質樹脂材を用いることができる。
胴部2は、底部側が先細となるような僅かにテーパのついた断面円形状の胴部本体21と、胴部本体21の一端を閉塞する底部22とを有する構成となっている。胴部本体21は全体としてはチューブ状に細長い構造となっており、底部22側の下端外径D1が、口部側の上端内径d1よりも若干小さくなっている。また、傾斜角度αは、0.5°〜45°程度の場合に、特にスタッキングが生じやすく、本発明が有効である。
胴部2の肉厚は口部3の肉厚よりも薄肉となっており、材料に軟質樹脂が用いられていることと相俟って、柔軟でスクィーズ性のよい構造となっている。また、この実施例では、口部3上端から底部22までの長さに比べて底部22の幅は小さい。
口部3は胴部本体21に対して大径の円筒形状で、キャップ31が着脱自在に取り付けられている。このキャップ31は、口部3の先端部が嵌合する環状の溝31aが設けられている。
一方、段差部4は口部3と同程度の厚肉構成で、口部3側から胴部2上端に向けて徐々に小径となるように傾斜する傾斜段部となっている。この段差部4の傾斜角度は30°〜60°程度に設定されている。段差部4については、中心軸線に対して直交する構成でもよいが、傾斜させた方が、軸方向圧縮荷重に対する座屈強度は強い。
そして、胴部2の口部側端部内周には、凸部5が設けられている。凸部5は円周方向に間隔をあけて複数、図示例では90°の間隔で4箇所に設けられている。各凸部5は、一定の突出高さで周方向に円弧状に延びる円弧状段部51と、円弧状段部51の下側縁から底部22に向かって徐々に突出高さが低くなり胴部内周面2aにつながる傾斜面部52とを備えている。傾斜面部52の下側縁52aは中心軸線と直交し、円弧状段部51の上端面51aと平行に延びている。また、傾斜面部52の左右側縁52b,52bは、その周方向の間隔が下方に向かって徐々に狭くなる方向に傾斜する傾斜辺となっており、中心軸線側から見た傾斜面部52の形状は、略逆台形状となっている。
凸部5と内接する内接円の径を凸部5における内径とすると、内径d0は、上記した胴部2の下端外径D1よりも若干小さく設定されている。もっとも、同一寸法か、若干大きくてもよい。胴部2の下端よりいくらか入り込んだとしても、胴部2の途中で胴部2の外径が凸部5における内径よりも大きくなった時点でそれ以上の進入を阻止することができる。
また、段差部4外周には、複数の補強リブ6が周方向に間隔をおいて設けられている。図示例では、4つの補強リブ6が周方向に等配されている。この4つの補強リブ6は内側の凸部5の位相と合わせて設けられている。補強リブ6は、段差部4と胴部2の隅角部に設けられるほぼ台形状の突片で、段差部4の外面に接続される傾斜固定端部6aと、段差部4の外面下端から所定長さだけ胴部2外周面に接続される垂直固定端部6bと、傾斜固定端部6aと対向する水平の水平自由端部6cと、垂直固定端部6bと平行の垂直自由端部6dとを備えている。補強リブ6の厚みは、口部3の厚みとほぼ同程度に設定されている。
補強リブ6は、段差部4の座屈を防止するためのもので、4箇所に限定されるものではなく、作用するモーメントの大きさ、段差部4の肉厚等に応じて適宜設定される。また、図示例では、台形状に設定しているが、座屈を防止できればよく、たとえば段差部4の傾斜固定端部6aの上端と垂直固定端部6bの下端を直線状に結ぶような三角形状としてもよいし、その他の形状としてもよい。
上記実施の形態の段付き樹脂容器によれば、胴部2の口部側端部内周に凸部5を設けたので、段付き樹脂容器1の口部3に他の段付き樹脂容器の胴部2が進入しても、胴部2の口部側端部内周に設けられた凸部5によって、他の容器の胴部のはまり込みを阻止することができる。
また、凸部5は、周方向に間隔をおいて複数設けられているので、仮に、段付き樹脂容器の口部3に他の段付き樹脂容器の胴部2が進入したとしても、凸部5と凸部5の間の隙間によって胴部2内が密閉されないので、容易に外すことができる。
また、段差部4外周には補強リブ6が設けられているので、容器に軸方向の荷重が作用しても、段差部4の座屈を防止することができる。
図2には、上記段付き樹脂容器の射出成型用の金型を示している。
金型は、段付き樹脂容器の外周形状を成形するためのキャビティ10と、キャビティ10に対して開閉自在に設けられるストリッパ13と、段付き樹脂容器の内周形状を成形するためのものでストリッパ13の型閉め,型開きと共にキャビティ11内に抜き差しされると共にストリッパ13に対してキャビティ10と反対側に相対移動可能に組み付けられているコア12とを備えている。
キャビティ10は、図2(B)に示すように、段付き樹脂容器1の外周形状に倣って、胴部2の外周面に対応する円形断面の内周形状を備えた胴部外周形成部11aと、口部3の外周面に対応する円筒状の内周形状を備えた口部外周形成部11bと、口部外周形成部11bと胴部外周形成部11aとの境界部に位置し、段差部4の外周面形状に対応する逆円錐形状の内周形状を備えた段差外周形成部11cと、を備えており、この段差外周形成部11cに、容器の段差部4に設けられた補強リブ6に対応する凹部16が設けられている。
ストリッパ13には、その一端面がキャビティ10の開口側の端面と型合せされる構成で、口部上端のフランジ部31上面を形成する。また、ストリッパ13には、コア12の基部12aが嵌合される嵌合穴13aが設けられている。この嵌合穴13aはキャビティ10に向かって徐々に小径となる方向に傾斜するテーパ穴で、コア12の基部121はコア2が嵌合穴13aからキャビティ10に向かって抜け出る方向には固定で、キャビティ10と反対方向に抜け出る方向には相対移動可能となっている。
コア12は、図2(C)に示すように、段付き樹脂容器1の内周形状に倣って、胴部2の内周面に対応する円形断面の外周形状を備えた胴部内周形成部12aと、口部3の内周面に対応する円筒形状の外周形状を備えた口部内周形成部12bと、口部内周形成部12bと胴部内周形成部12aとの境界部に位置し段差部4の内周面形状に対応する外周形状を備えた段差内周形成部12cとを備えている。
そして、胴部の口部側端部内周位置に対応する位置、この実施例では、胴部内周形成部12aの口部側端部内周に、胴部2の凸部5に対応するアンダーカット部15が設けられている。すなわち、アンダーカット部15も、凸部5と同様、コア12の円周方向に90°の間隔で4箇所に設けられている。各アンダーカット部15は、図2(D)に示すように、一定の深さで周方向に円弧状に延びる円弧状段凹部151と、円弧状段凹部151の下側縁から徐々に深さが浅くなりコア12の外周面ににつながる傾斜面部152とを備えている。傾斜面部152の下側縁152aは中心軸線と直交し、円弧状段凹部151の上端面151aと平行に延びている。また、傾斜面部152の左右側縁152b,152bは、その周方向の間隔が徐々に狭くなる方向に傾斜する傾斜辺となっており、中心軸線側から見た傾斜面部152の形状は、略逆台形状となっている。
容器の製造は、ストリッパ13とキャビティ10を型閉めすると共にコア12をキャビティ10に挿入し、このキャビティ10内に溶融樹脂を充填して段付き樹脂容器の形状の成形体Wを成形する(図2(A)参照)。成形体Wの胴部内周には、コア12のアンダーカット部15に対応する凸部5が形成される。
樹脂が硬化した後、ストリッパ13をキャビティ10から相対的に離間させて型開きする(図2(B)参照)。成形体Wの凸部5はコア12のアンダーカット部15に係合しているので、成形体Wはコア12に付着した状態でキャビティ10から離型される。すなわち、キャビティ10によって胴部2の外周が押さえられているので、胴部2が外側には変形せず、凸部5がアンダーカット部15からは抜けない。
その後、キャビティ10で成形体Wの口部上端部に位置するフランジ面を押さえながらコア12を成形体Wから抜き出す(図2(C)参照)。コア12を抜き出す際には、成形体Wの胴部2はキャビティ10から離れて自由状態となっているので、胴部2が凸部5によって外側に押され、凸部5の高さ分だけ胴部2が外側に自由に弾性変形しコア12から離型する。その際、図2(E)に示すように、凸部5の下半部が傾斜面52となっているので、アンダーカット部15の傾斜面152に沿って徐々に外側に変形し、スムーズに離型させることができる。
また、コア12を抜き出す際に、補強リブ6によって段差部4に作用する曲げモーメントMが受け持たれ、座屈を防止することができる。
なお、上記実施例では、化粧料などを収容した容器を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要するに胴部に対して口部が大径の各種段付き樹脂容器について広く適用することができるものである。
図1は本発明の実施の形態に係る段付き樹脂容器を示すもので、同図(A)は縦断面図、同図(B)は正面図、同図(C)は凸部の部分拡大平面図、同図(D)は補強リブを底面側から見た部分底面図である。 図2(A)乃至(C)は、図1の段付き樹脂容器を製造するための金型を動きを説明するための断面図、同図(D)はコアのアンダーカット部の部分拡大正面図、同図(E)はコアを抜き出す際のアンダーカット部近傍の部分拡大断面図である。 図3は本発明の背景技術となる段付き樹脂容器を示すもので、同図(A)は縦断面図、同図(B)はスタッキング状態の説明図である。 図4(A)乃至(C)は図3の段付き樹脂容器を製造するための金型の動きを説明するための断面図、同図(D)は成形体がキャビティに残った状態を説明するための断面図、同図(E)は段差部の座屈状態を説明するための段差部近傍の部分拡大断面図である。
符号の説明
1 段付き樹脂容
2 胴部
21 胴部本体、22 底部
3 口部
31 キャップ
31a 溝
4 段差部
5 凸部
51 円弧状段部、51a 上端面
52 傾斜面部、52a 下側縁、52b,52b 左右側縁
5a 胴部内周面
6 補強リブ
6a 傾斜固定端部、6b 垂直固定端部、6c 水平自由端部、6d 垂直自由端部10 キャビティ
11a 胴部外周形成部,11b 胴部外周形成部,11c 段差外周形成部
12 コア
121 基部
12a 胴部内周形成部,12b 胴部内周形成部,12c 段差内周形成部
13 ストリッパ
13a 嵌合穴
15 アンダーカット部
151 円弧状段凹部、151a 上端面
152 傾斜面部、152a 下側縁、152b,152b 左右側縁
16 凹部

Claims (4)

  1. 筒状の胴部に対して口部が大径となっており、胴部と口部の境界に段差部が設けられ前記胴部をスクィーズして内容物を絞り出し可能となっている軟質樹脂製の段付き樹脂容器において、
    前記胴部の口部側端部内周に周方向に間隔をおいて複数の凸部を設け、前記胴部と口部の境界の段差部の外周に補強リブを設け、
    前記胴部は下端外径よりも口部側の上端外径が大きくなるテーパがついた形状で、凸部に内接する内接円の径を凸部における内径とすると、凸部における内径を少なくとも胴部の途中部分の外径より小さく設定したことを特徴とする段付き樹脂容器
  2. 前記凸部における内径を胴部の下端外径より小さく設定した請求項1に記載の段付き樹脂容器。
  3. 前記胴部の肉厚が口部に対して薄肉となっている請求項1又は2記載の段付き樹脂容器
  4. 筒状の胴部に対して口部が大径となっており、胴部と口部の境界に段差部が設けられ、前記胴部をスクィーズして内容物を絞り出し可能で、
    前記胴部の口部側端部内周に周方向に間隔をおいて複数の凸部を設け、前記段差部外周には補強リブが設けられ、前記胴部は下端外径よりも口部側の上端外径が大きくなるテーパがついた形状で、凸部に内接する内接円の径を凸部における内径とすると、凸部における内径を少なくとも胴部の途中部分の外径より小さく設定した軟質樹脂製の段付き樹脂容器を製造する方法であって、
    段付き樹脂容器の外周形状を成形するためのキャビティと、キャビティに対して開閉自在に設けられるストリッパと、前記段付き樹脂容器の内周形状を成形するためのものでストリッパの型閉め,型開きと共にキャビティ内に抜き差しされると共にストリッパに対してキャビティと反対側に相対移動可能に組み付けられているコアとを備え、
    ストリッパとキャビティを型閉めすると共にコアをキャビティに挿入してキャビティ内に溶融樹脂を充填し、
    樹脂が硬化した後、ストリッパをコアと共にキャビティから相対的に離間させて型開きし成形体をコアに付着させた状態でキャビティから離型させ、
    その後、キャビティで成形体の口部上端部を押さえながらコアを成形体から抜き出す段付き樹脂容器の製造方法において、
    前記コアの、前記段付き樹脂容器の胴部の口部側端部内周に対応する位置にアンダーカット部を設け、
    ストリッパをキャビティから型開きする際には、コアのアンダーカット部に倣って形成された凸部により成形体をコアに付着した状態でキャビティから離型させ、
    前記コアを成形体から抜き出す際には、凸部の高さ分だけ成形体の胴部を外側に弾性変形させて凸部をコアのアンダーカット部から離脱させるもので、
    前記キャビティには、前記段付き樹脂容器の段差部外周に対応する部分に補強リブ用の凹部を設け、
    前記コアを成型体から抜き出す際に、凹部に倣って成形された補強リブによって段差部に作用する曲げモーメントを支持することを特徴とする段付き樹脂容器の製造方法。
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