JP5157638B2 - パケット通信システム、該パケット通信システムに用いられるパケット連送方法及びパケット連送プログラム - Google Patents
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Description
この送信制御装置では、送信パケットがブロック化手段により複数のブロックに分割され、ブロック化された送信データはデータ送信手段により送信される。再送制御手段により、データ送信に誤りが検出された場合、この誤りが検出されたブロックデータのみが連送されて再送される。この再送制御手段では、再送する度に送信するブロックデータの連送数を増やしていく。
すなわち、特許文献1に記載された送信制御装置では、再送が行われる場合のみ連送が行われるため、再送するまでに一定の時間がかかり、回線を利用していない時間が発生する。このため、回線の利用効率が低いという問題点がある。また、連送回数は、パケットが再送されるタイミングで増やされるのみであり、次に別のパケットが送信される場合には引き継がれないため、回線品質状態によって増減するものではない。また、連送回数を減らす操作は、行われない。
この例のパケット通信システムは、同図に示すように、パケット送信装置1と、パケット受信装置2とから構成されている。パケット送信装置1は、同パケット送信装置1全体を制御するコンピュータとしてのCPU(中央処理装置)1a及び同CPU1aを動作させるためのパケット連送プログラムが記録されたROM(リード・オンリ・メモリ)1bを有し、送信用データを送信パケットとして通信回線NWへ送出する。パケット受信装置2は、通信回線NWを介して送信パケットを受信したとき、同送信パケットの受信を確認したことを示す確認応答パケットを同通信回線NWを介してパケット送信装置1へ送信する。
このパケットフォーマットpfは、同図2に示すように、パケット種別f1、パケット通番f2、連送通番f3、連送回数f4、及びデータf5から構成されている。パケット送信装置1は、パケット種別f1を「送信パケット」とし、パケット受信装置2へパケットを送信する。パケット通番f2は、パケット送信装置1にて設定され、データf5の異なるパケットが送信されるたびにインクリメントされる。連送通番f3には、パケット送信装置1にて、データf5が同一のパケットに対する何回目の連送パケットに該当するかが設定される。連送回数f4には、パケット送信装置1の現在の連送回数が設定される。また、パケットを受信したパケット受信装置2は、パケット種別f1を「確認応答パケット」に設定すると共に、パケット通番f2、連送通番f3及び連送回数f4には、受信したパケットの値をコピーし、データf5を削除してパケット送信装置1へ返送する。
パケット送信装置1では、同図3(a)に示すように、パラメータtmが保持されている。パラメータtmは、最大連送回数p1、最小連送回数p2及び最大再送回数p3が設定可能であり、同最大連送回数p1と最小連送回数p2とは、“1”以上の整数、及び同最大再送回数p3は、“0”以上の整数である。また、最大再送回数p3が“0”の場合は、パケットの再送は行われない。連送回数p4は、現在の連送回数であり、最大連送回数p1超とはならず、かつ、最小連送回数p2未満とはならない。
このパケット送信装置1では、パケット作成部11で作成された送信パケットがある場合(ステップA1)、パケット送信制御部12からパケット送信部13にパケットが渡され、パケット受信装置2に対してパケットが送信される(ステップA2)。このとき、確認応答待ち時間監視部14では、パケット受信装置2から確認応答パケットが届くまで計時する確認応答受信待ちタイマp6がスタートする。一方、確認応答受信部16では、パケット受信装置2から送出される確認応答パケットの受信確認が行われる(ステップA3)。確認応答受信部16で確認応答パケットが受信された場合、確認応答受信制御部15では、該当する送信パケットを“到達完了”とし、確認応答待ち時間監視部14では、確認応答受信待ちタイマp6がクリアされる(ステップA4)。そして、確認応答パケットの連送通番f3が連送回数f4未満であり(ステップA5)、連送回数p4が最小連送回数p2より大きい場合(ステップA6)、パケット送信制御部12で連送回数p4がデクリメントされる(ステップA7)。
パケット受信装置2では、パケット送信装置1から送出されるパケットを受信したか否かがチェックされ(ステップB1)、受信した場合は、受信したパケットのパケット通番f2と、受信済パケット通番q1とが比較され(ステップB2)、等しい場合は、該当パケットが廃棄され(ステップB3)、パケット受信待ち状態に戻る。一方、上記ステップB2で、パケット通番f2と受信済パケット通番q1とが異なる場合は、確認応答パケットがパケット送信装置1に送信される(ステップB4)。
これらの図を参照して、この例のパケット通信システムに用いられるパケット連送方法の処理内容について説明する。
このパケット通信システムでは、パケット送信装置1により、設定された連送回数だけ同一の送信パケットが通信回線NWへ連続して送出されると共に、当該送信パケットの最終回の送出終了時からパケット受信装置2により送出される確認応答パケットの受信が監視され(確認応答パケット受信監視処理)、所定の待ち時間を超えて同確認応答パケットが受信されないとき(タイムアウト)、当該送信パケットに後続する送信パケットの連送回数が、設定された最大連送回数を上限値として漸次増加(インクリメント)される。また、上記待ち時間以内に確認応答パケットが受信されたとき、当該送信パケットに後続する送信パケットの連送回数が、設定された最小連送回数を下限値として漸次減少(デクリメント)される(パケット送信制御処理)。また、このパケット送信制御処理では、上記待ち時間を超えて確認応答パケットが受信されないとき(タイムアウト)、上記再送回数が、設定された最大再送回数を上限値として漸次増加されて当該送信パケットが再送される。
パケット送信装置1Aでは、図1中のパケット送信制御部12に代えて、送信パケットを再送する機能が省略された図示しないパケット送信制御部12Aが設けられている。
これらの図を参照して、この例のパケット通信システムに用いられるパケット連送方法の処理内容について説明する。
このパケット通信システムでは、最大連送回数p1は“3”、最小連送回数p2は“1”、及び最大再送回数p3が“0”に設定されている。すなわち、通信回線NWの品質が低下しているとき、図8に示すように、パケット送信装置1Aでは、送信パケット[1](1/1)tp21を、パケット受信装置2に向けて送信されると同時に、確認応答受信待ちタイマp6がスタートする。パケット送信装置1Aでは、確認応答受信待ちタイマp6がタイムアウトする前に、パケット受信装置2から送出された確認応答パケット[1](1/1)rp21を受信した場合、送信パケット[1]が“到達完了”となり、確認応答受信待ちタイマp6がリセットされる。このとき、パケット送信装置1A内で保持されている連送回数p4は、変更されない。
1a CPU(中央処理装置)(パケット送信装置の一部)
1b ROM(Read Only Memory)(パケット送信装置の一部)
2 パケット受信装置(パケット通信システムの一部)
11 パケット作成部(パケット送信装置の一部)
12 パケット送信制御部(パケット送信装置の一部、送信回数制御手段の一部、パケット送信制御手段)
13 パケット送信部(パケット送信装置の一部)
14 確認応答待ち時間監視部(パケット送信装置の一部、送信回数制御手段の一部、確認応答パケット受信監視手段の一部)
15 確認応答受信制御部(パケット送信装置の一部、送信回数制御手段の一部、確認応答パケット受信監視手段の一部)
16 確認応答受信部(パケット送信装置の一部)
21 パケット受信部(パケット受信装置の一部)
22 パケット受信制御部(パケット受信装置の一部)
23 パケット処理部(パケット受信装置の一部)
24 確認応答送信部(パケット受信装置の一部)
25 確認応答送信制御部(パケット受信装置の一部)
26 パケット通番チェック部(パケット受信装置の一部)
NW 通信回線
Claims (5)
- 送信用データを送信パケットとして通信回線へ送出するパケット送信装置と、前記通信回線を介して前記送信パケットを受信したとき、該送信パケットの受信を確認したことを示す確認応答パケットを前記通信回線を介して前記パケット送信装置へ送信するパケット受信装置とを有するパケット通信システムであって、
前記パケット送信装置には、
設定された連送回数だけ同一の前記送信パケットを前記通信回線へ連続して送出すると共に、当該送信パケットの最終回の送出終了時から前記確認応答パケットの受信を監視し、所定の待ち時間を超えて該確認応答パケットが受信されないとき、設定された最大再送回数を上限値として、再送回数を漸次増加させて当該送信パケットを再送すると共に、
再送の都度、前記送信パケットの前記連送回数を、設定された最大連送回数を上限値として漸次増加させる一方、
前記待ち時間以内に前記確認応答パケットが受信されたとき、当該送信パケットに後続する送信パケットの前記連送回数を、設定された最小連送回数を下限値として漸次減少させ、かつ、
前記送信パケットを再送する際に、前記待ち時間以内に前記確認応答パケットが受信されたときは、当該送信パケットに後続する送信パケットの前記連送回数を変更しない制御を行う送信回数制御手段が設けられていることを特徴とするパケット通信システム。 - 前記パケット送信装置には、前記送信パケットの最終回の送出終了時から前記確認応答パケットの受信を監視する確認応答パケット受信監視手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のパケット通信システム。
- 送信用データを送信パケットとして通信回線へ送出するパケット送信装置と、前記通信回線を介して前記送信パケットを受信したとき、該送信パケットの受信を確認したことを示す確認応答パケットを前記通信回線を介して前記パケット送信装置へ送信するパケット受信装置とを有するパケット通信システムに用いられるパケット連送方法であって、
前記パケット送信装置が、
設定された連送回数だけ同一の前記送信パケットを前記通信回線へ連続して送出すると共に、当該送信パケットの最終回の送出終了時から前記確認応答パケットの受信を監視し、所定の待ち時間を超えて該確認応答パケットが受信されないとき、設定された最大再送回数を上限値として、再送回数を漸次増加させて当該送信パケットを再送すると共に、
再送の都度、前記送信パケットの前記連送回数を、設定された最大連送回数を上限値として漸次増加させる一方、
前記待ち時間以内に前記確認応答パケットが受信されたとき、当該送信パケットに後続する送信パケットの前記連送回数を、設定された最小連送回数を下限値として漸次減少させ、かつ、
前記送信パケットを再送する際に、前記待ち時間以内に前記確認応答パケットが受信されたときは、当該送信パケットに後続する送信パケットの前記連送回数を変更しない制御を行うことを特徴とするパケット連送方法。 - 前記パケット送信装置には、前記送信パケットの最終回の送出終了時から前記確認応答パケットの受信を監視する確認応答パケット受信監視手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載のパケット連送方法。
- コンピュータを、請求項1又は2記載のパケット送信装置として機能させることを特徴とするパケット連送プログラム。
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