[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5154076B2 - 組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車 - Google Patents

組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP5154076B2
JP5154076B2 JP2006351647A JP2006351647A JP5154076B2 JP 5154076 B2 JP5154076 B2 JP 5154076B2 JP 2006351647 A JP2006351647 A JP 2006351647A JP 2006351647 A JP2006351647 A JP 2006351647A JP 5154076 B2 JP5154076 B2 JP 5154076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soc
battery
cell
cell block
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006351647A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008166025A (ja
Inventor
琢也 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006351647A priority Critical patent/JP5154076B2/ja
Publication of JP2008166025A publication Critical patent/JP2008166025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5154076B2 publication Critical patent/JP5154076B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、ハイブリッド自動車などで好適に実施され、非水系電解質二次電池のセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよび前記ハイブリッド自動車に関する。
上記のハイブリッド自動車用などに好適な高容量が期待される非水系電解質二次電池が、特許文献1や特許文献2で提案されている。それらの従来技術によれば、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有し、前記正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属)を用いている。
特許第3244314号公報 国際公開第02/078105号パンフレット
ここで、電気自動車、特にハイブリッド車にとっては、急速充放電特性が重要で、電源にとっては出入力値が重要になる。その急速充放電特性を決めるのは、最大出入力値(電力)であり、下記から求めることができる。
最大出入力値=I×(OCV−I×DCIR)
前記Iは電流値であり、OCVはセルブロックの開放回路電圧であり、DCIRは直流抵抗である。
しかしながら、容量アップを図れる上述の従来技術では、前記OCVおよびDCIRは、SOC(State Of Charge)によって大きく変化するという問題がある。図4は、そのような非水系電解質二次電池におけるSOC変化に対するOCV変化の関係を示すグラフである。この図4から理解されるように、所定の傾きがあり、特に満充電および少残量でOCVの変化が急激になっている。一方、図5は、そのような非水系電解質二次電池におけるSOC変化に対するDCIR変化の関係を示すグラフである。この図5から理解されるように、充電時と放電時とで異なるが、少残量で、特に放電時にDCIRの変化が急激になっていることが理解される。
したがって、そのような非水系電解質二次電池を用いると、各SOCにおいて、電池の最大入力値(入力可能な電力値)および最大出力値(出力可能な電力値)は、それぞれ図6および図7で示すように変化することになる。充電時には、最大入力は、図6で示すように、主に前記図4で示す特性から、SOCが50%を超えると、電池の充電電圧の上限値(図4の例では4.2V)との差が小さくなる(SOCが大きくなる)に従って、小さくなってゆく。これに対して、放電時には、図7で示すように、満充電からSOCが30%程度までは、主に前記図4で示す特性から、SOCに従って小さくなってゆき、前記30%を超えると、主に前記図5で示す特性から、急激に小さくなってゆく。
したがって、このような電池を用いると、入出力可能な電力が急激に変動して扱い難いという問題がある。このため、通常、ハイブリッド車では、50%を中心として、SOCが±20%の範囲で使用するようになっている。
本発明の目的は、最大入出力電力の急激な落ち込みを抑えることができる組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車を提供することである。
本発明の組電池は、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有する非水系電解質二次電池のセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池において、複数の相互に異なるSOCを有するセルブロックを組合わせて成り、前記SOCのばらつきは、50%のセルブロックを基準として、+10%と、+15%と、+20%との組合せであることを特徴とする。
また、本発明の組電池は、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有する非水系電解質二次電池のセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池において、SOC変化に対する最大入出力電力の変化が相互に異なるセルブロックを組合わせて成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、自動車などに用いられ、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有する非水系電解質二次電池セルを、単体または並列に複数組合わせて成るセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池を構成するにあたって、意図的に、電圧(SOC)の異なるセルブロックを組合わせる。
したがって、前記正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属、好ましくはLiMnNiCoO)を用いるようにした単位容積当りの放電容量の大きな二次電池を用いる組電池において、各セルブロックにおけるSOC変化に対するOCVとDCIRとの少なくとも一方の変化が所定レベル以上に激しくても、或る充放電のタイミングでは、直列の各セルブロックはそのSOCの違いに起因して最大入出力電力が異なり、組電池全体として、前記SOC変化に対する最大入出力電力の急激な落ち込みを抑え、扱い易い電池を実現することができる。
また、前記SOCのばらつきを10〜20%とすることで、前記SOC変化に対する最大入出力電力の急激な落ち込みを抑えつつ、過放電や過充電を防止することができる。特に、SOC=50%のセルブロックを基準として、前記のように+10%と+15%と+20%との組合わせとすることで、たとえば入力特性は+20%のみの場合とほぼ等しくなるが、出力特性が前記+20%のみの場合よりも低SOC側での落ち込みが小さくなり、より線形に近付けることができる。
さらにまた、本発明の電池モジュールは、前記の組電池を備え、前記組電池における各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて前記各セルブロックのSOCを求める演算手段と、前記演算手段で求められたSOCの少なくとも1つが予め定める第1の値以上であるときには過充電と判定し、予め定める第2の値以下であるときには過放電と判定し、前記組電池への充放電を停止する充放電制御手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、前述のようにSOCに意図的にばらつきを持たせていると、充放電の際に、そのばらつきの大きいセルブロックで過放電や過充電の可能性が高くなるのに対して、測定手段によって各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいて演算手段が各セルブロックのSOCを求めておき、その内の1つでも前記過放電や過充電のレベルとなると、充放電制御手段が前記組電池への充放電を停止する。
したがって、上述のようにSOCに意図的にばらつきを持たせても、過放電や過充電を確実に防止することができる。
また、本発明の電池モジュールは、前記の組電池を備え、前記組電池における各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて前記各セルブロックのSOCを求める演算手段と、少なくとも一部のセルブロックに関して、端子間を短絡し、或いは端子間に充電電圧を与えることで放電または充電の少なくとも一方を行わせることができる充放電手段と、充放電の停止時に、前記演算手段で求められたSOCが各セルブロックに対して予め定められるSOCに対して予め定める値以上のずれを生じたときに前記充放電手段を駆動し、各セルブロックを前記予め定められるSOCへ復帰させる較正手段とを含むことを特徴とする。
さらにまた、本発明の電池モジュールは、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有する非水系電解質二次電池のセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池を備え、前記組電池における各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて前記各セルブロックのSOCを求める演算手段と、少なくとも一部のセルブロックに関して、端子間を短絡し、或いは端子間に充電電圧を与えることで放電または充電の少なくとも一方を行わせることができる充放電手段と、充放電の停止時に、前記演算手段で求められたSOCが各セルブロックに対して予め定められる相互に異なるSOCに対して、予め定める値以上のずれを生じたときに前記充放電手段を駆動し、各セルブロックを前記予め定められるSOCへ復帰させる較正手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、たとえばハイブリッド自動車で1日走行しても、予め持たせておいたSOCのばらつきは、数%もずれは生じないけれども、それが蓄積してゆくことを防止するために、測定手段によって各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいて演算手段が各セルブロックのSOCを求めておき、充放電が停止し、そのSOCのずれが所定値以上であると、較正手段が充放電手段を駆動し、各セルブロックを前記予め定められるSOCへ復帰させる。
したがって、SOCのばらつきの誤差を常に所定範囲に抑え、所望とする入出力特性を維持することができる。
さらにまた、本発明のハイブリッド自動車は、前記の電池モジュールを搭載することを特徴とする。
上記の構成によれば、SOC変化に対する最大入出力電力の変化が少なく、走行特性を改善することができるハイブリッド自動車を実現することができる。
本発明の組電池は、以上のように、自動車などに用いられ、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有する非水系電解質二次電池セルを、単体または並列に複数組合わせて成るセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池を構成するにあたって、意図的に、電圧(SOC)の異なるセルブロックを組合わせる。
それゆえ、前記正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属、)を用いるようにした単位容積当りの放電容量の大きな二次電池を用いる組電池において、各セルブロックにおいてSOC変化に対するOCVとDCIRとの少なくとも一方の変化が所定レベル以上に激しくても、或る充放電のタイミングでは、直列の各セルブロックはそのSOCの違いに起因して最大入出力電力が異なり、組電池全体として、前記SOC変化に対する最大入出力電力の急激な落ち込みを抑え、扱い易い電池を実現することができる。
また、前記SOCのばらつきを10〜20%の範囲とすることで、前記SOC変化に対する最大入出力電力の急激な落ち込みを抑えつつ、過放電や過充電を防止することができる。
さらにまた、本発明の電池モジュールは、以上のように、SOCに意図的にばらつきを持たせていると、充放電の際に、そのばらつきの大きいセルブロックで過放電や過充電の可能性が高くなるのに対して、各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいて各セルブロックのSOCを求めておき、その内の1つでも前記過放電や過充電のレベルとなると、前記組電池への充放電を停止する。
それゆえ、上述のようにSOCに意図的にばらつきを持たせても、過放電や過充電を確実に防止することができる。
また、本発明の電池モジュールは、以上のように、各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいて各セルブロックのSOCを求めておき、充放電が停止し、そのSOCのずれが所定値以上であると、各セルブロックを前記予め定められるSOCへ復帰させる。
それゆえ、SOCのばらつきの誤差を常に所定範囲に抑え、所望とする入出力特性を維持することができる。
さらにまた、本発明のハイブリッド自動車は、以上のように、前記の電池モジュールを搭載する。
それゆえ、SOC変化に対する最大入出力電力の変化が少なく、走行特性を改善することができるハイブリッド自動車を実現することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係るハイブリッド自動車1の動力系における電気的構成を示すブロック図である。したがって、内燃機関による動力系およびその他の電気的な補機などの構成も省略している。ハイブリッド自動車1は、組電池2からの電力をコンバータ3を介して昇圧し、インバータ4によって三相交流に変換して負荷であるモータ5に与えることで走行を可能にし、また抑速時にモータ5で回生した電力をインバータ4によって直流に変換し、コンバータ3によって降圧して前記組電池2の充電に使用することで、エネルギー効率を高めるようになっている。
前記組電池2は、BMU(バッテリマネージメントユニット)6とともに、電池モジュール7を構成している。BMU6は、組電池2の状態を監視し、監視結果から異常を判定すると、前記組電池2とコンバータ3との間に直列に介在されるスイッチ8をOFFして保護動作を行うとともに、該ハイブリッド自動車1の全体を制御する機器制御装置9へ前記監視結果送信する。また、BMU6は、後述するような組電池2のSOCずらし制御を行う。
組電池2は、リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有し、前記正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属、好ましくは前記特許文献2記載の組成、特に好ましくはLiMnNiCoO)を用いるようにした単位容積当りの放電容量の大きな非水系電解質二次電池のセルSを、単体または並列に複数(図1の例では2つ)組合わせて成るセルブロックBを複数(図1の例では10)段直列に組合わせて構成される。
各セルブロックBの電圧は、各端子電圧が前記BMU6内の電圧計測回路11に入力されて、その差分から求められる。制御マイコン12は、前記電圧計測回路11にマルチプレクックス動作を行わせ、セル電圧を順次読込む。また、組電池2を流れる電流は、電流センサ22によって検出され、前記BMU6内の電流計測回路13を介して前記制御マイコン12に入力される。各セルブロックBの温度は温度センサ21によって検出され、前記BMU6内の制御マイコン12に入力される。
制御マイコン12は、EEPROMなどの不揮発性のメモリに、予め温度とセル電圧とに対応したSOCのテーブルを有し、前記各計測回路11,13および温度センサ21の検出結果からSOCを求めており、求められたSOC値を前記機器制御装置9へ送信する。これに応答して、機器制御装置9は、前記SOC値がハイブリッド自動車1での実使用域である30〜70%(50%を中心とした±20%)の範囲内にあるように、SOC値が小さいときには、内燃機関に走行に必要なパワー以上のパワーを発生させ、もしくは、減速時に発生する回生エネルギーを用いることでモータ5に発電を行わせ、SOC値が大きいときには内燃機関に走行に必要なパワー以下のパワーを発生させてモータ5に動力を発生させる。この場合、SOC値の代表値(前述のような50%±20%の場合50%が代表値)が前記範囲内に入るように制御すればよい。
また、各セルブロックBの電圧から過充電保護回路14は過充電であるか否かを判定しており、電流センサ22の検出結果から過電流保護回路15は過電流であるか否かを判定しており、温度センサ21の検出結果から温度保護回路16は各セルブロックBが過温度状態であるか否かを判定しており、何れかで異常が判定されると、OR回路17は前記スイッチ8をOFFして保護動作を行う。
上述のように構成される電池モジュール7において、組電池2内のセルSが、前述のように正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属、好ましくは前記特許文献2記載の組成、特に好ましくはLiMnNiCoO)を用いるようにした単位容積当りの放電容量の大きな非水系電解質二次電池から成る場合、前述の図4で示すようにSOC変化に対するOCV変化が激しいことから、また図5で示すようにSOC変化に対するDCIR変化が激しいことから、注目すべきは、本発明では、前記組電池2が、意図的に、電圧(SOC)の異なるセルブロックを組合わせて構成されることである。
図2および図3は、本件発明者の実験結果を示すグラフであり、各SOCにおける組電池2の最大入出力値を示すものである。図2は、SOC=50%を基準(0%)として、+10%、+20%、+30%における前記最大入出力値を示す。この図2から、SOCのずらし量が30%にもなると、最大入力電力の低下が大きく、すなわち入力余力が小さく、またずらし無し(0%)では、前述のDCIRの上昇から、SOCが小さい領域で最大出力電力の低下が大きく、したがってずらし量としては10〜20%が好ましいことが理解される。
さらに、図3は、SOC=50%を基準(0%)として、+10%単体、+20%単体、および+10%と、+15%と、+20%との組合わせにおける最大入出力値を示す。この図3から、SOCのずらし量を前記の各値で複合してずらすことで、入出力共に、比較的平坦な特性が得られ、特に好適であることが理解される。したがって、本実施の形態では、組電池2における各セルブロックBのSOCを、50%の基準(0%)から、+10%と、+15%と、+20%とをずらしたもので組合わせて構成することとする。
このように意図的に、電圧(SOC)の異なるセルブロックBを組合わせておくことで、前記の組成から成り、各セルブロックBにおいてSOC変化に対するOCVとDCIRとの少なくとも一方の変化が所定レベル以上に激しくても、或る充放電のタイミングでは、直列の各セルブロックBはそのSOCの違いに起因して最大入出力電力が異なり、組電池2全体として、前記SOC変化に対する最大入出力電力の急激な落ち込みを抑え、扱い易い電池を実現することができる。
また、前記SOCのばらつきを10〜20%とすることで、前記SOC変化に対する最大入出力電力の急激な落ち込みを抑えつつ、過放電や過充電を防止することができる。特に、たとえばSOC=50%のセルブロックを基準として、+10%と+15%と+20%との組合わせとすることで、たとえば入力特性は+20%のみの場合とほぼ等しくなるが、出力特性が前記+20%のみの場合よりも低SOC側での落ち込みが小さくなり、より線形に近付けることができる。
そして、前記のようなSOC値のばらつきは、一旦設定すると、その後の充放電に対して、たとえば1日走行しても、数%もずれは生じない。しかしながら、そのずれが蓄積しないように、IGOFFで停止中に、前記制御マイコン12は、SOC調整回路18によって、各セルブロックBのSOC値が基準となるセルブロックのSOC値から、+5%と、+10%となるように、適宜充放電させて較正を行う。ここで、基準となるセルブロックは、前記50%+10%の場合で60%が理想値となり、制御マイコン12は、走行中にこの基準となるセルブロックのSOC値が60%となるように、前述のように機器制御装置9と協働して充放電制御を行うが、走行終了時点でその理想値になっている可能性は小さい。このため、較正時には、その基準となるセルブロックに対するSOC値の相対値が、前記+5%と、+10%となるように、そのときのセルブロックの温度に対応したSOC値の電圧値となるように充放電を行わせる。すなわち、演算手段であり、較正手段である制御マイコン12は、IGOFFで、或いはそれから所定時間経過後に、測定手段である電圧計測回路11および温度センサ21に、基準となるセルブロックの電圧および温度を測定させ、対応したSOC値をテーブルから読出し、そのSOC値に、前記5%および10%を加算したSOC値を求め、そのSOC値およびセルブロックの温度に対応した電圧を前記テーブルから読出し、前記電圧計測回路11で検出されるセル電圧がその電圧となるように、充放電手段である前記SOC調整回路18に充放電を行わせ、予め定められるSOCへ復帰(較正)させる。前記SOC調整回路18は、セルSの端子間を緩やかに短絡することができる短絡抵抗およびそれに直列に接続されるスイッチや、充電回路などで実現することができる。
こうして、各セルブロック間のSOCのばらつきの誤差を常に所定範囲に抑え、所望とする入出力特性を維持することができる。なお、前記SOC値は、前記セル電圧および温度からテーブルを参照して一義的に読出すのではなく、所定のSOC値、たとえば100%の満充電状態または0%の空の状態から、充放電電流を積算することで求められてもよい。
さらにまた、演算手段である前記制御マイコン12は、走行中に上述のようにして各セルブロックBのSOC値をモニタしており、そのSOC値が予め定める第1の値、たとえば90%以上であるときには過充電になると判定し、予め定める第2の値、たとえば10%以下であるときには過放電になると判定し、マスターコントローラである前記機器制御装置9へ、過充電になる場合には前記組電池2への充電を、過放電になる場合には放電を停止するような信号を出力する。
このように構成することで、前述のようにSOCに意図的にばらつきを持たせておくことで、充放電の際に、そのばらつきの大きいセルブロックで過放電や過充電の可能性が高くなっても、実際に前記過放電や過充電ならないようにすることができる。
正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属を用いるようにしたSOC変化に対するOCVおよびDCIRの変化が激しい非水系電解質二次電池を用いる組電池において、複数段直列に接続するにあたって、前記OCVおよびDCIRの変化によって生じる最大入出力電力の急激な落ち込みを、意図的にSOCの異なるものを組合わせることで抑えて扱い易い電池とするので、ハイブリッド自動車など、前記の組成によって単位容積当りの放電容量の大きな二次電池を好適に使用することができる。
本発明の実施の一形態に係るハイブリッド自動車の動力系における電気的構成を示すブロック図である。 本件発明者の実験結果を示すグラフであり、各SOCにおける組電池の最大入出力値を示すものである。 本件発明者の実験結果を示すグラフであり、各SOCにおける組電池の最大入出力値を示すものである。 正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属を用いるようにした単位容積当りの放電容量の大きな非水系電解質二次電池におけるSOC変化に対するOCV変化を示すグラフである。 正極の活物質として、LiNiCo(MはAl、Mn、Sn、In、Fe、Cu、Mg、Ti、Zn、Moの少なくとも一種の金属を用いるようにした単位容積当りの放電容量の大きな非水系電解質二次電池におけるSOC変化に対するDCIR変化を示すグラフである。 上述のような非水系電解質二次電池を用いた場合における、各SOCに対する電池の最大入力値(入力可能な電力値)を示すグラフである。 上述のような非水系電解質二次電池を用いた場合における、各SOCに対する電池の最大出力値(出力可能な電力値)を示すグラフである。
1 ハイブリッド自動車
2 組電池
3 コンバータ
4 インバータ
5 モータ
6 BMU
7 電池モジュール
8 スイッチ
9 機器制御装置
11 電圧計測回路
12 制御マイコン
13 電流計測回路
14 過充電保護回路
15 過電流保護回路
16 温度保護回路
17 OR回路
18 SOC調整回路
21 温度センサ
22 電流センサ
B セルブロック
S セル

Claims (4)

  1. リチウム金属或いはリチウムを吸蔵放出可能な材料から成る負極と、正極とを有する非水系電解質二次電池のセルブロックを複数段直列に組合わせて成る組電池において、
    複数の相互に異なるSOCを有するセルブロックを組合わせて成り、前記SOCのばらつきは、50%のセルブロックを基準として、+10%と、+15%と、+20%との組合せであることを特徴とする組電池。
  2. 前記請求項1記載の組電池を備え、
    前記組電池における各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定する測定手段と、
    前記測定手段の測定結果に基づいて前記各セルブロックのSOCを求める演算手段と、
    前記演算手段で求められたSOCの少なくとも1つが予め定める第1の値以上であるときには過充電と判定し、予め定める第2の値以下であるときには過放電と判定し、前記組電池への充放電を停止する充放電制御手段とを含むことを特徴とする電池モジュール。
  3. 前記請求項1記載の組電池を備え、
    前記組電池における各セルブロックの少なくとも端子電圧およびセル温度をそれぞれ測定する測定手段と、
    前記測定手段の測定結果に基づいて前記各セルブロックのSOCを求める演算手段と、
    少なくとも一部のセルブロックに関して、端子間を短絡し、或いは端子間に充電電圧を与えることで放電または充電の少なくとも一方を行わせることができる充放電手段と、
    充放電の停止時に、前記演算手段で求められたSOCが各セルブロックに対して予め定められるSOCに対して予め定める値以上のずれを生じたときに前記充放電手段を駆動し、各セルブロックを前記予め定められるSOCへ復帰させる較正手段とを含むことを特徴
    とする電池モジュール。
  4. 前記請求項2または3に記載の電池モジュールを搭載することを特徴とするハイブリッド自動車。
JP2006351647A 2006-12-27 2006-12-27 組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車 Expired - Fee Related JP5154076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006351647A JP5154076B2 (ja) 2006-12-27 2006-12-27 組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006351647A JP5154076B2 (ja) 2006-12-27 2006-12-27 組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008166025A JP2008166025A (ja) 2008-07-17
JP5154076B2 true JP5154076B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=39695232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006351647A Expired - Fee Related JP5154076B2 (ja) 2006-12-27 2006-12-27 組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5154076B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5205424B2 (ja) * 2010-08-06 2013-06-05 株式会社日立製作所 リチウム二次電池用正極材料,リチウム二次電池及びそれを用いた二次電池モジュール
CN109313235B (zh) 2016-06-22 2021-07-06 株式会社村田制作所 组电池电路、容量系数检测方法
CN109463022B (zh) 2016-07-13 2022-05-06 株式会社村田制作所 电池组电路、容量系数检测方法以及存储介质
KR102515395B1 (ko) * 2017-12-15 2023-03-30 현대자동차주식회사 차량 및 그 제어방법
CN112349979A (zh) * 2020-10-24 2021-02-09 江西安驰新能源科技有限公司 一种动力型锂电池精准配组方法
EP4236007A4 (en) * 2021-09-08 2024-03-27 Contemporary Amperex Technology Co., Limited METHOD FOR CHARGING A POWER BATTERY, AND BATTERY MANAGEMENT SYSTEM
KR20240062815A (ko) * 2022-11-02 2024-05-09 주식회사 엘지에너지솔루션 전지팩 및 이를 포함하는 디바이스

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4124755B2 (ja) * 2004-05-21 2008-07-23 富士重工業株式会社 バッテリの保護装置
US7193391B2 (en) * 2004-08-12 2007-03-20 Enerdel, Inc. Method for cell balancing for lithium battery systems
JP4400536B2 (ja) * 2004-12-27 2010-01-20 日産自動車株式会社 組電池の容量調整装置および容量調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008166025A (ja) 2008-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10454283B2 (en) Battery system monitoring apparatus and electric storage device including the same
JP5349021B2 (ja) バッテリシステム
JP4275078B2 (ja) 電池の制限電流制御方法
US8643332B2 (en) Battery system and method for detecting internal short circuit in battery system
US8928282B2 (en) Control system for assembled battery
EP2341597A1 (en) Failure diagnosis circuit, power supply device, and failure diagnosis method
US20100188054A1 (en) Battery internal short-circuit detecting device and method, battery pack, and electronic device system
JP5274110B2 (ja) 車両用の電源装置
EP2717415A1 (en) Electricity storage system
US20130057219A1 (en) Power supply apparatus for vehicle and vehicle provided with same
JP5154076B2 (ja) 組電池ならびにそれを用いる電池モジュールおよびハイブリッド自動車
US20100304206A1 (en) Battery pack, and battery system
EP2343768A2 (en) Battery system and method for detecting current restriction state in a battery system
JP5670556B2 (ja) 電池制御装置
US10406932B2 (en) Energy storage apparatus, vehicle apparatus, and control method
US9847563B2 (en) Power supply system
EP3806227A1 (en) Battery control device, battery control system, and battery control method
WO2009136483A1 (ja) 電源装置及び車両用電源装置
EP3972074A1 (en) Apparatus and method for controlling turn-on operation of switch units included in parallel multi-battery pack
JP5609807B2 (ja) バッテリ装置のヒステリシス低減システム
JP2001186682A (ja) 電池の放電制御方法
WO2013105139A1 (ja) 二次電池の制御装置および制御方法
JP4553853B2 (ja) 車両用の電源装置
JP2001339868A (ja) 電池の充放電制御方法
JP2004111132A (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121012

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees