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JP5151014B2 - ヒートポンプ装置及びヒートポンプの運転方法 - Google Patents

ヒートポンプ装置及びヒートポンプの運転方法 Download PDF

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Description

本発明は熱を供給するヒートポンプ装置に係わり、特に蒸気を外部への供給熱源として利用するヒートポンプ装置及びヒートポンプの運転方法に関する。
水を作動媒体としたターボ式の圧縮機によるヒートポンプシステムは、低温熱源を供給するものとして既に実用化されており、空調システムなどに利用されている。例えば、特開2001−165514号公報には、一つの密閉された容器の中に、蒸発器,凝縮器,圧縮機、及び、圧縮機の駆動モータを一体にパッケージングする技術が開示されている。
また、特開昭63−231150号公報には、蒸発器,凝縮器,圧縮機を備え、水を作動媒体としたヒートポンプで、凝縮器で熱交換して100℃以上の温水を外部に供給する技術が開示されている。
特開2001−165514号公報 特開昭63−231150号公報
しかしながら、いずれの公知例においても、圧縮機の吐出部には直接接触式、若しくは間接接触式の凝縮器を備えており、外部の熱利用設備への熱の供給には、この凝縮器で得られた液水、若しくは凝縮器で熱交換した別系統の作動媒体が利用されており、圧縮機吐出の水蒸気を直接、外部の熱利用設備へ供給することは行われていなかった。
つまり、ヒートポンプによって生成された高温高圧の作動媒体である水蒸気を、圧縮機吐出の蒸気を外部の熱利用設備へ直接供給する場合、ヒートポンプの起動時には圧縮機内部の圧力が常温15℃の飽和蒸気圧0.002MPa程度になり、圧縮機の吐出圧が熱利用設備の雰囲気圧よりも低くなる場合が生じて、ターボ式の圧縮機ではサージングの発生により圧縮機を起動できなくなる現象が起こるため、ヒートポンプには、外部の熱利用設備に間接的に熱の供給を行う凝縮器を設置する必要があった。
本発明の目的は、ヒートポンプの起動時に圧縮機にサージングの発生を回避して、圧縮機で生成した作動媒体の蒸気を外部の熱利用設備へ直接供給することを可能とするコンパクトな構成のヒートポンプ装置及びヒートポンプの運転方法を提供することにある。
本発明のヒートポンプ装置は、系外から給水流路を通じて供給される液水の作動媒体である水に外部の熱源の熱を回収して該作動媒体を蒸発させる内部の圧力が大気圧よりも低圧に設定された蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した作動媒体を圧縮して昇温する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する動力を与える駆動装置とを備え、前記圧縮機で昇温した作動媒体の蒸気を外部の熱利用設備に熱源として供給する供給流路を設け、前記供給流路から前記昇温した作動媒体を蒸気の状態で分岐して前記圧縮機から吐出の作動媒体を前記蒸発器に導く戻り流路を設け、前記供給流路に逆流を防止する第1の弁を設け、前記戻り流路に第2の弁を設け、前記圧縮機から吐出される作動媒体の状態量を検出する検出器を設け、前記検出器で検出した該作動媒体の状態量に基づき前記第1の弁及び第2の弁の開度を制御する制御装置を設けたことを特徴とする。
本発明のヒートポンプの運転方法は、内部の圧力が大気圧よりも低圧に設定された蒸発器で系外から供給される液水の作動媒体である水と外部の熱源を熱交換させて該作動媒体を蒸発させ、駆動装置により圧縮機を駆動させて前記蒸発器で蒸発した作動媒体を圧縮して昇温した蒸気を生成し、前記圧縮機から吐出された該作動媒体の蒸気が所望の状態に達するまでは外部の熱利用設備からの逆流を防止しつつ該作動媒体の蒸気を前記蒸発器に流下させ、前記圧縮機から吐出された該作動媒体の蒸気が所望の状態に達した後は該作動媒体の蒸気を前記外部の熱利用設備に供給するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、ヒートポンプの起動時に圧縮機にサージングの発生を回避して、圧縮機で生成した作動媒体の蒸気を外部の熱利用設備へ直接供給することを可能とするコンパクトな構成のヒートポンプ装置並びにヒートポンプの運転方法が実現できる。
ヒートポンプの起動時に圧縮機にサージングの発生を回避して、圧縮機で生成した作動媒体の蒸気を外部の熱利用設備へ直接供給するという目的を、コンパクトな構成で実現した。
図1を用いて、本発明の一実施例であるヒートポンプ装置を詳細に説明する。
本発明の一実施例であるヒートポンプ装置は、外部から供給される高温の熱源と熱交換して内部に貯った液水35を蒸発させて作動媒体の水蒸気を生成する蒸発器42と、駆動装置である電動機1によって駆動され、蒸発器42で生成した水蒸気を高温の蒸気に加圧する圧縮装置34と、前記圧縮装置34を駆動する電動機1と、前記圧縮装置34で加圧した高温の蒸気を供給する吐出配管系統25、及び圧縮装置34から蒸気或いは液水を蒸発器42に導く戻り配管系統22を備えている。このヒートポンプ装置には、圧縮機34で加圧して生成した高温の蒸気を、吐出配管系統25の分岐部26から分岐して弁23を備えた熱供給配管系統24を通じて供給し、この蒸気の熱を消費する外部の熱利用設備
20と、前記圧縮機34で生成した高温の蒸気の一部を、吐出配管系統25の分岐部26から分岐して導き、弁21で膨張させて減圧し、温度を低下させて生成した低温の蒸気或いは液水を、戻り配管系統22を通じて蒸発器42に戻すように構成されている。また、前記蒸発器42には、外部から蒸発器42の内部に液水35となる水を供給する給水系統31と、この供給された液水を過熱して蒸発させる高温の加熱源となる温水系統40が配設されている。
前記給水系統31には分岐部30及び弁39が設けてあり、給水系統31を流れる約
15℃の液水は、分岐部30,弁39を経て蒸発器42の内部に供給される。蒸発器42には、熱源である温水系統40が配設されており、この温水系統40を通じて、例えば
80℃程度の外部熱源から蒸発器42に熱を供給している。そして前記蒸発器42では、前記給水系統31を通じて供給され、内部に貯蔵された約15℃の液水35は、前記温水系統40を通じて供給された80℃の外部熱源と熱交換することによって蒸発して、約
60℃,0.02MPa の水蒸気を生成する。圧縮装置34は2段圧縮する前段の圧縮機33及び後段の圧縮機32で構成されている。これらの圧縮機32及び圧縮機33では前記蒸発器42で熱交換して発生した水蒸気が供給され、後述する制御装置100からの制御信号Sに基づき電動機1を駆動して前記圧縮機33及び圧縮機32を回転させて順次圧縮させることにより、圧縮機から吐出される水蒸気は昇圧,昇温して、例えば約0.4MPa,約140℃の高温の水蒸気を生成する。そして、この高温高圧の水蒸気を圧縮機32,33から吐出配管系統25及び弁23を備えた熱供給配管系統24を通じて外部の熱利用設備20に熱源として供給され、消費される。
また、蒸発器42に給水系統31を通じて外部から供給される液水の一部は、給水系統31の分岐部30で分岐した配管系統31bに導かれ、この配管系統31bに設置されたポンプ5によって、例えば約7MPa程度にまで昇圧された後に、配管系統31bに設置された弁38にて流量を調整されて混合器36に供給される。
この混合器36は、圧縮装置34を構成する前段の圧縮機33と後段の圧縮機32とを連絡する流路の途中に備えられており、混合器36に供給された液水は圧縮機33から導かれる圧縮蒸気と混合されて蒸発し、その蒸発潜熱により後段の圧縮機32に流入する蒸気の温度を低下させる。一般に圧縮機は、同じ圧力比で比較した場合、吸気温度が低いほど圧縮動力は少なくなるという性質を持つため、混合器36で加えられた液水は、その蒸発により質量流量の増加と圧縮動力の削減に寄与する。
圧縮装置34を構成する前段の圧縮機33及び後段の圧縮機32を一体的に連結している軸の軸端には駆動装置である電動機1が接続されており、水蒸気を圧縮して高温の水蒸気を生成するのに必要な圧縮機32及び圧縮機33の圧縮動力を供給している。そして、制御装置100からの制御信号Sに基づき電動機1を駆動して圧縮機32及び圧縮機33を回転させて徐々に昇速させていく。
そして、この圧縮機32から吐出する低温,低圧の水蒸気を吐出配管系統25の分岐部26で熱供給配管系統24と分岐した戻り配管系統22を通じて流下させて蒸発器42に戻して、該作動媒体がヒートポンプ装置を循環するようにする。つまり、前記戻り配管系統22に設けられた弁21を開弁することによって後段の圧縮機32から吐出された低温,低圧の蒸気が圧縮機にサージを生じない蒸気条件に到達するまで戻り配管系統22を通じて蒸発器42に戻され、ヒートポンプ装置を循環するようになっている。
圧縮機がサージを発生させないためには、この循環系をなしたときの圧縮機吐出の圧力が熱利用設備20の内圧よりも高くなっていれば良い。熱利用設備20の状態は、ヒートポンプの定格時には、例えば0.4MPa ,120℃の高圧,高温状態になっているが、停止時には、大気開放すれば、少なくとも雰囲気圧まで熱利用設備20の内圧を下げることができる。
よって圧縮機32及び圧縮機33が昇速して、後段の圧縮機32から吐出する作動媒体の水蒸気が、圧縮機が流体的に連通される熱利用設備20の雰囲気圧の圧力以上、例えば大気圧以上になれば圧縮機にサージが発生する状況は回避されているので、前記戻り配管系統22の弁21を閉弁し、熱供給配管系統24の弁23を開弁して、前記熱利用設備
20に圧縮機32から吐出蒸気の供給を開始する。
そして、圧縮機32及び圧縮機33を更に昇速させて、後段の圧縮機32から吐出する作動媒体の水蒸気を昇温,昇圧して前記蒸気の供給を続け、熱利用設備20が要求する蒸気条件、例えば約0.4MPa ,約140℃程度の高温の水蒸気の状態に達すると前記圧縮機の運転状態を保持して、前記蒸気条件の蒸気が後段の圧縮機32から継続して熱利用設備20に供給する状態を継続させる。
以下、本実施例のヒートポンプを構成する構成機器の詳細構成および運転について説明する。
図1において、本発明の一実施例であるヒートポンプ装置を構成する蒸発器42には、外部熱源により温められた温水が温水系統40を通じて供給がされるが、供給される温水は、工場やごみ焼却場の排熱,河川,下水、大気などの未利用熱源を利用して生成されたものであることが望ましい。前記蒸発器42では、温水系統40を通じて供給される温水と、蒸発器42の内部の液水35とが直接的には接触しない間接式の熱交換器の場合を示しているが、温水系統40の温水と蒸発器42内の液水35が混合する直接接触式の熱交換器であっても良い。また、蒸発器42の内部に位置する温水系統40の伝熱面としては、蒸発器内に溜まった液水35の中をチューブ式の配管を配置した熱交換器であっても、二相流式のプレート式熱交換器であっても、どちらでも良い。
蒸発器42には、後段の圧縮機32から吐出された高温蒸気の一部を弁21の開弁時に戻り配管系統22を通じて供給し蒸発器42の底面に溜まった液水35の蒸発を促進するようになっている。
圧縮装置34を構成する前段の圧縮機33及び後段の圧縮機32を流れる高温蒸気の流量は、基本的には圧縮機の回転数の影響を大きく受けるが、より積極的に流量を変更する為に、図2に示すように、前段の圧縮機33の入口に可動静翼85を取り付けても良い。この可動静翼85の静翼の角度を制御することによって、圧縮機32,33の回転数や吸気条件を一定に維持したまま、圧縮機の流量を大幅に変更する事ができ、広範囲の作動条件においてサージを発生することなく、圧縮機を運用できるようになる。
前段の圧縮機33と後段の圧縮機32との間の流路の途中に設置された混合器36には給水系統31から分岐した配管系統31bを通じて液水が導かれているが、この混合器
36としては蒸気中に液水を噴霧する方式や、液水が溜まっている容器の中を蒸気が通過する方式などが考えられる。また、液相と気相の混合を促進するために、混合器36内に流れを乱して混合を促進する充填物を詰め込んでも良い。噴霧方式の場合には、例えば、特開2004−150409号公報に記載された噴霧ノズルを噴霧装置として用いることもできる。液相と気相の混合は、互いの接触面積が大きいほど促進されるため、微細な液滴を水蒸気中に噴霧する方式の方が混合器をコンパクトにすることが可能となる。
また、前記混合器36では、供給された液水の一部または全部が、後段の圧縮機32へ入るまでに蒸発し、前段の圧縮機33の吐出蒸気の熱量を水の蒸発潜熱として奪うので蒸気温度が低下する。未蒸発の液滴のうちの全部または一部は、蒸気流に同伴して後段の圧縮機32に流入して、圧縮仕事による蒸気の昇温熱により圧縮機内部で蒸発し、圧縮過程にある水蒸気の温度を低下させる。
液水を混合器36の内部のみで蒸発させる場合、混合後の水分が飽和状態に達する飽和相当分の液水しか蒸発させることができない。しかし、この液水を水蒸気に同伴させて後段の圧縮機32に流入させれば、圧縮機32の圧縮仕事を受けて昇温化する水蒸気の熱量を利用して更なる液水を蒸発させることができる。但し、液滴を圧縮機32に流入させる場合、十分に微粒化させた液滴でないと、圧縮機32の翼に衝突してエロージョンを発生させる原因になるため、噴霧液滴を直径数10μ程度以下の微細液滴する必要がある。
図1では、圧縮装置34の全体を前段圧縮機33と後段圧縮機32とに分割した例を図示したが、圧縮機の段数が多い場合は分割数を更に増やしても良い。その場合、圧縮機の間の各々に混合器36を設置して、圧縮機による昇温化と混合器による低温化を交互に繰り返して、圧縮による昇温を抑えた方が全体の圧縮仕事を削減できる。
次に本発明の実施例であるヒートポンプ装置の吐出配管系統25の詳細を説明する。圧縮装置34の吐出配管系統25には、分岐部26で戻り配管系統22と熱供給配管系統
24とが分岐されている。後段の圧縮機32により生成された高温高圧の蒸気は、戻り配管系統22に設置された弁21と、熱供給配管系統24に設置された弁23の開度に応じて、戻り配管系統22と熱供給配管系統24の一方、或いはその両方に供給される。
戻り配管系統22に設置された弁21は、後述する制御装置100から入力する弁操作信号によって、その開度に応じて流量を調整すると共に流体的な絞り抵抗の役割を果たし、戻り配管系統22を通じて蒸発器42に供給する蒸気の圧力を所定値に調整する。熱供給配管系統24に設置された弁23も、同様に後述する制御装置100から入力する弁操作信号によって、その開度によって供給する蒸気の流量を調整する役割を果たすが、弁
23自体は、ヒートポンプ装置の一部として設置されていても、熱利用設備20の一部として設置されていても、どちらでも良い。
次に、本実施例のヒートポンプ装置の運転について説明する。本実施例のヒートポンプ装置では、水を作動媒体としているため、装置停止時には作動媒体が大気の常温の15℃程度となり、装置内の圧力が15℃ときの水蒸気の圧力は飽和蒸気圧である0.002MPaの真空に近い状態に保たれることになる。蒸発器42に熱源を供給する温水系統40に、80℃の温水を供給して、蒸発器42内の水温が60℃程度になったとすると、その水温の時の蒸気圧は飽和蒸気圧である0.02MPa 程度にまで装置内の圧力が上昇する。この状態であっても圧力としては非常に低いため、産業上有益な大気圧以上(温度100℃以上)の蒸気を得るには、圧縮装置34を構成するターボ式の圧縮機32,33を作動させて水蒸気を高温・高圧化する必要がある。本実施例のヒートポンプ装置では、熱供給配管系統24の弁23を閉弁することにより、十分昇圧されない低温の蒸気が熱供給配管系統24を通じて熱利用設備20へ供給されないようにすると共に、熱利用設備20の配管系統に大気への開放端がある場合には、この開放端から流入した空気が起動時の低圧状態のヒートポンプ装置に逆流することを防ぐ。
戻り配管系統22の弁21と熱供給配管系統24の弁23の双方を共に閉鎖した状態でヒートポンプ装置の圧縮装置34である圧縮機32,33を作動させた場合、圧縮機32,33で昇圧された高温の蒸気は、排気される吐出経路を有しないことになる。つまり、圧縮機の作動点としては、流量が0で、かつ圧力比が高い状態である。圧縮機32,33が、このような低流量,高圧力比の作動点で作動することは、サージングという非定常流体現象を発生させるため、気流振動により圧縮機が破損する恐れがある。そこで、本実施例のヒートポンプ装置では、制御装置100からの制御信号Sに基づき電動機1を駆動して圧縮機32及び圧縮機33の回転数を上昇させていくが、起動時で圧縮機32,33の吐出蒸気の温度,圧力が低い状況では、吐出配管系統25に設けた流量検出器101,圧力検出器102及び温度検出器103で検出した後段の圧縮機32の吐出蒸気の状態量を制御装置100に入力し、これらの検出値に基づいて制御装置100で最適な弁開度を演算して前記戻り配管系統22の弁21及び熱供給配管系統24の弁23に弁操作信号として出力して弁開度を夫々適正に制御する。即ち、熱供給配管系統24の弁23を閉弁して十分に昇温,昇圧されていない蒸気を供給しないようにすると共に、戻り配管系統22の弁21を開弁して、圧縮機32,33ので十分に昇温,昇圧されていない前記蒸気を、後段の圧縮機32から吐出配管系統25及び戻り配管系統22を経由して蒸発器42に戻して、ヒートポンプを循環させているので、前記圧縮機32,33が小流量の高圧力比状態になってサージングに突入することが未然に防止され、ヒートポンプを安全に起動させることが可能となる。
また、前記圧縮機33,32の運転によって徐々に昇温化,昇圧化された蒸気が、戻り配管系統22を通じて蒸発器42に戻ってくるため、蒸発器42の内部の液水の蒸発促進、もしくは蒸発器42内の蒸気の昇温化,昇圧化に寄与する。よって、蒸発器42に配設された温水系統40に外部の熱源から供給される熱量が少ない状態であっても、蒸発器
42内の液水を蒸発させて作動媒体として必要な蒸気の量を増やすことができる。
また、圧縮装置34に動力を付与する電動機1で加える動力を増大させて、圧縮機32,33の回転数を上昇させるにつれ、前段の圧縮機33の吸気の体積流量が増加する。そこで、前記吐出配管系統25に設けた流量検出器101,圧力検出器102、及び温度検出器103によって検出した後段の圧縮機32から吐出された高温の蒸気の状態量を制御装置100に入力し、これらの検出値に基づいて制御装置100で最適な弁開度を演算して前記戻り配管系統22の弁21及び熱供給配管系統24の弁23に弁操作信号として出力し、前記弁21,弁23の弁開度を夫々適正に制御する。つまり、圧縮機32から吐出される蒸気の流量と吐出圧の増加に応じて、戻り配管系統22の弁21の弁開度を徐々に開いていけば、サージングを発生させること無く圧縮機32,33を昇速させることができる。
前記圧縮機32及び圧縮機33を昇速して、後段の圧縮機32から吐出する作動媒体の水蒸気が、圧縮機が流体的に連通される熱利用設備20の雰囲気圧の圧力以上、例えば大気圧以上になれば圧縮機にサージが発生する状況は回避されているので、前記制御装置
100からの弁操作信号に基づいて戻り配管系統22の弁21を閉弁し、熱供給配管系統24の弁23を開弁して、前記熱利用設備20に圧縮機32から吐出蒸気の供給を開始する。そして、圧縮機32及び圧縮機33を更に昇速させて、後段の圧縮機32から吐出する作動媒体の水蒸気を昇温,昇圧させると共に、熱利用設備20へ前記圧縮機吐出の水蒸気の供給を続け、圧縮機吐出の水蒸気が熱利用設備20が要求する蒸気条件、例えば約
0.4MPa ,約140℃程度の高温の水蒸気の状態に達すると前記制御装置100によって前記圧縮機の運転状態を保持して、この蒸気条件の蒸気が後段の圧縮機32から継続して熱利用設備20に供給する状態を継続させる。
また、圧縮機32,33から吐出されて熱利用設備20に供給される蒸気の条件は、熱利用設備20が要求する蒸気条件に合わせて変更可能であり、その場合は熱利用設備20から要求蒸気条件に基づいた蒸気量Dの信号を制御装置100に入力し、制御装置100から該要求蒸気条件に対応した電動機の制御信号Sを出力して電動機1の駆動力を調節し、圧縮機32,33の回転数を制御して所望の条件を満たす圧縮機の吐出蒸気を得るようにすれば良い。
更に、熱利用設備20で必要とされる蒸気量Dが時間的に変動する場合には、この必要とされる蒸気量Dの要求信号を制御装置100に入力し、制御装置100にて要求された前記蒸気量Dに対応した最適な弁開度を演算して弁操作信号として出力する。よって、熱利用設備20で必要とする蒸気流量が減少した際には戻り配管系統22の弁21を開き、後段の圧縮機32から吐出される蒸気の一部を吐出配管系統25及び戻り配管系統22を通じて蒸発器42に戻す。同時に、蒸発器42に配設された温水系統40に設けた図示していない弁を少し閉じて、供給される温水量を減少させてやることにより、後段の圧縮機32から吐出される蒸気の圧力を一定に維持した状態で、熱供給配管系統24を通じて熱利用設備20に供給される蒸気の供給量を抑えることが出来る。
本実施例のヒートポンプによれば、外部の熱利用設備に間接的に熱の供給を行う凝縮器を設置することなく作動媒体に水を使用でき、ヒートポンプの起動時に圧縮機にサージングの発生を回避して、圧縮機で生成した作動媒体の蒸気を外部の熱利用設備へ直接供給することを可能とするコンパクトな構成のヒートポンプが実現できるという効果を奏する。
次に、図3を用いて本発明の他の実施例であるヒートポンプ装置について説明するが、このヒートポンプ装置の基本構成は図1に示した実施例のヒートポンプ装置と同一であるので共通の構成及び運転、並びに作動媒体の状態量については説明を省略し、相違する構成について、以下に説明を行う。
図3に示す実施例では、圧縮機32,33の駆動装置として、電動機に代えてロータにより圧縮機32,33と連結された蒸気タービン2を用いた例を示している。また、蒸発器としては、チューブ式の熱交換器に替えてプレート式の二相流熱交換器である蒸発器
42bを用いている。
制御装置100からの制御信号Sに基づき蒸気タービン2を駆動して圧縮機32及び圧縮機33を回転させるが、この蒸気タービン2には、外部からの高圧蒸気源から蒸気流量を制御する弁29を備えた高圧蒸気配管系統4を介して、例えば7MPa程度の高圧蒸気が供給される。供給された高圧蒸気は、蒸気タービン2を駆動して動力を回収され、0.4MPa程度の低圧の蒸気となって蒸気タービン2から吐出配管系統25の合流器28に排出されるが、この排出された蒸気は吐出配管系統25及び熱供給配管系統24を通じて、140℃程度の熱源として熱利用設備20に供給される。そして、蒸気タービン2で回収された動力は、この蒸気タービン2とロータが連結された圧縮機32,33の圧縮動力として使用されて、蒸発器42から前記圧縮機32,33に供給された蒸気を所望の圧力,温度まで昇圧,昇温させるために利用される。前記高圧蒸気配管系統4には、蒸気タービン2に供給される蒸気流量を制御するための弁29を設けた場合を示したが、この弁29の代わりに可動式の静翼をタービンの入口部分につけても同様な効果が得られる。
プレート式の熱交換器を採用した蒸発器42bの構成は、高温側と低温側の流体を仕切る板が多層に積み重ねられた構造物であり、高温側となる温水系統40には外部熱源で温められた例えば約80℃程度の温水が流れ、低温側には給水系統31を通じて供給されたヒートポンプの作動媒体である液水35が通過する。この低温側の流体は、給水系統31から供給された液水であるので、流入当初は低温の液水35であるが、蒸発器42bの内部で、高温側の温水系統40を流れる熱源と熱交換して次第に蒸発していく。そして、低温側の出口に至るころには全ての液水が蒸発し、飽和温度よりも少し昇温化された乾き蒸気となって、前記蒸発器42bから圧縮装置34の前段の圧縮機33の入り側に供給されるようになっている。
本実施例でヒートポンプ装置が起動時で圧縮機の吐出圧が十分昇圧されない状況においては、前述の図1に示した実施例で説明したように、吐出配管系統25に設けた流量検出器101,圧力検出器102及び温度検出器103によって検出した後段の圧縮機32から吐出された蒸気の状態量を吐出圧を制御装置100に入力し、これらの検出値に基づいて制御装置100で最適な弁開度を演算して弁23,21に弁操作信号を出力して熱供給配管系統24の弁23を閉弁し、熱供給配管系統24の弁21を開弁することにより、後段の圧縮機32の出口から吐出配管系統25に吐出した、十分に昇圧されていない蒸気を、戻り配管系統22を通じて蒸発器42b戻すことができる。そして、蒸発器42bでは給水系31から供給された液水は、前記戻り配管系統22を通じて戻された前記蒸気と、蒸発器42bの内部で混合するので、蒸気の熱により液水43の一部の蒸発が促進される。戻り配管系統22から導かれた蒸気の熱量だけで十分な液水の蒸発が起きない場合は、外部熱供給源である温水系統40からの温水を供給、或いは温水の供給量を増加させて、蒸発器42bの内部に存在する液水の蒸発を更に促進させれば良い。この結果、蒸発器
42bの低温側の液水は、蒸発器42bの出口に到達する前に完全に蒸発して乾き蒸気となり、圧縮装置34の前段の圧縮機33に供給されることになる。
次に、本発明の実施例のヒートポンプ装置の運転について説明する。装置停止時には、装置全体に常温15℃程度の蒸気が充満し、機内の圧力はそのときの飽和蒸気圧である
0.002MPa 程度に保たれている。次に蒸発器42bに配置された温水系統40を通じて熱源から温水を供給して、蒸発器42bの内部の温度を上昇させると共に、制御装置100からの制御信号Sに基づき、弁29を開いて高圧蒸気配管系統4を通じて外部から高圧蒸気を蒸気タービン2に供給して該蒸気タービン2を駆動し、その動力で圧縮装置
34を構成する圧縮機32,33を昇速させる。
蒸発器42bで熱交換により液水35の一部が蒸発した水蒸気は、前記圧縮機32,
33により圧縮仕事を受けて、昇圧,昇温化し、後段の圧縮機32の吐出側から吐出配管系統25に高温の蒸気として吐出される。ところで、ヒートポンプ起動直後の暫くの間は、圧縮機の吐出圧が十分昇圧されないので、前述したように、制御装置100で演算した弁操作信号に基づいて熱供給配管系統24の弁23を閉弁し、熱供給配管系統24の弁
21を開弁することにより、圧縮機32,33で十分に昇圧されていない蒸気を、戻り配管系統22を通じて蒸発器42bに戻している。蒸発器42bに戻った蒸気は、その加熱分の熱量を蒸発器42b内の液水の蒸発に利用することができるため、外部から温水系統40を介して供給すべき熱量の削減に寄与できる。
ところで、圧縮機32,33の昇速は、前記蒸気タービン2に供給する蒸気量を増大させることによって達成できる。つまり、弁29を開いて高圧蒸気配管系統4を通じて供給する蒸気量を増加させて蒸気タービン2の動力を増大させ、それと同時に蒸発器42b内の温度と圧力が所定の状態になるように、前記制御装置100によって戻り配管系統22を流下して蒸発器42bに戻る、十分に昇圧されていない蒸気量を弁21の開度を調節して調節すれば、圧縮機の回転数を増加させることができる。そして、圧縮機の回転数を上昇させて、圧縮機の吐出蒸気が、圧縮機が流体的に連通される熱利用設備20の雰囲気圧の圧力以上、例えば大気圧以上になれば圧縮機にサージが発生する状況は回避されているので、前記制御装置100からの弁操作信号に基づいて戻り配管系統22の弁21を閉弁し、熱供給配管系統24の弁23を開弁して、前記熱利用設備20に圧縮機32から吐出蒸気の供給を開始する。そして、圧縮機32及び圧縮機33を更に昇速させて圧縮機吐出の水蒸気が熱利用設備20が要求する蒸気条件、例えば約0.4MPa ,約140℃程度の高温の水蒸気の状態に達すると前記制御装置100によって前記圧縮機の運転状態を保持して、この蒸気条件の蒸気が後段の圧縮機32から継続して熱利用設備20に供給する状態を継続させるようになっている。
前記蒸気タービン2から熱利用設備20に蒸気を供給する際には、合流器28において、後段の圧縮機32から吐出される高温の蒸気の蒸気圧と、蒸気タービン2から排出される排気蒸気の蒸気圧とが互いにバランスするように、制御装置100からの弁操作信号に基づいて弁23及び弁29の開度を夫々調整して、蒸気が逆流することなく熱供給配管系統24を通じて熱利用設備20に供給するようにしている。
本実施例についても、前述した第1の実施例と同様な効果を得ることができる。加えて、本実施例では以下に述べる作用効果が得られる。
本実施例は、圧縮機32,33の駆動機として蒸気タービン2を用いている為、電力供給設備のない所であっても、ボイラー等の高圧蒸気を供給できる設備があれば、ヒートポンプ装置を動作させることが可能である。また、供給熱量としては、外部から蒸気タービンに供給される高圧蒸気の熱量に加え、ヒートポンプ装置により外部熱源から吸収した熱量が加わるため、同じ供給蒸気量に対して利用可能な熱量が増加することになる。よって、既設のボイラーによって発生熱量を増加させたい時には、本実施例のヒートポンプ装置が特に有効となる。また、蒸気タービン2から吐出される排気の蒸気も、熱利用設備20へ供給する熱源として利用できるため、同じ容量の圧縮機を使った電動機式のヒートポンプ装置に比べ、供給蒸気量を多量に発生することができる。
また、本実施例では、蒸発器42bとして、二相流式のプレート側熱交換器を利用している。プレート式は、チューブ式に比べ単位体積当たりの伝熱面積を大きくすることができるため、熱交換器の大きさを数分の1程度に縮小できる。熱交換器の大きさは、ヒートポンプ装置全体の大きさを決める支配的な要素であるため、熱交換器が小さくなれば、設置スペースや製造コストの観点からのメリットが大きくなる。
次に、図4を用いて本発明の更に他の実施例であるヒートポンプ装置について説明するが、このヒートポンプ装置の基本構成は図1に示した実施例のヒートポンプ装置と同一であるので共通の構成及び運転、並びに作動媒体の状態量については説明を省略し、相違する構成について、以下に説明を行う。
図4に示す実施例では、ヒートポンプ装置として、吐出配管系統25の分岐部26から分岐して、蒸発器42に液水である水を供給する給水系統31に連通する、戻り配管系統22bの経路途中に冷却水系統51を配設した冷却器50を設置した例を図4に示す。前記冷却器50では、戻り配管系統22bを通じて圧縮装置34を構成する前段の圧縮機
33,後段の圧縮機32を経て吐出され、冷却器50の内部に流下した水蒸気を、冷却水系統51を通じて外部の冷熱源から供給される低温の流体との熱交換によって冷却させる。この冷却されて液状水分となった液水は、前記冷却器50から戻り配管系統22bを介して給水系統31に流入するようになっている。ところで、後段の圧縮機32から吐出され、熱供給配管系統24を通じて前記熱利用設備20に供給された作動媒体であった高温の蒸気は、この熱利用設備20にて熱を吸収されて温度が低下した液水又は蒸気となるが、この液水又は蒸気は熱利用設備20から弁118を備えた戻り配管系統117を配設することによって前記冷却器50に回収するようにしている。また、前記冷却器50では、内部に溜まった非凝縮ガスを系外に排出する真空ポンプ71を備えた排気系統81も配設されている。
また、圧縮機32,33の駆動装置としては、電動機1を例に説明したが、電動機に代えて蒸気タービンであっても本実施例と同様な効果を得ることができる。
次に、冷却器50の動作を説明する。本実施例のヒートポンプ装置の起動時等で圧縮機32,33の吐出圧が十分昇圧されない状況においては、熱供給配管系統24の弁23を閉弁し、且つ、戻り配管系統22bの弁21を開弁することにより、所望値に昇圧されてない後段の圧縮機32から吐出された蒸気を、戻り配管系統22b,給水系統31を通じて蒸発器42に戻すことができる。その際、戻り配管系統に設置された冷却器50によって、後段の圧縮機32から導びかれた蒸気を冷却水系統51を流れる冷却媒体で冷却し、前記蒸気の飽和温度よりも下げて液水に凝縮させる。弁21は、冷却器50に送られる蒸気の流量を調整すると共に、冷却器50内の圧力が蒸発器42内の圧力よりも、やや高めになるように設定する圧力調整弁の役割も果たす。
液水になって冷却器50の底面に溜まった水分は、冷却器50の内圧と蒸発器42の内圧の差圧により、戻り配管系統22b,給水系統31を通じて蒸発器42に吸い込まれることになる。配管の圧損などにより、冷却器50と蒸発器42の内圧差だけでは十分な配管流速が得られない場合は、戻り配管系統22bの途中にポンプを設置して昇圧させてもよい。
大気などから系統内に漏れ込んだ空気などの非凝縮ガスは、蒸気が凝縮する場所に滞りやすい。本実施例のヒートポンプ装置では、装置起動時における蒸気の凝縮が、主として冷却器50の内部で起こる。従って、非凝縮ガスの多くは冷却器50の内部に蓄積されることになる。この系統内に溜まった非凝縮ガスを冷却器50に集積させ、それを真空ポンプ71を設けた排気系統81から外部に排気させることで、系内の水蒸気の純度を高い状態に保つことができる。
戻り配管系統22bの冷却器50の下流側には、冷却器50に貯蔵され、戻り配管系統22bを流下する液水から不純物を除去する水処理機60が設置されている。水処理機
60の形式としては単純なフィルタ式のものやイオン交換樹脂や逆浸透膜のような化学反応を利用したものなど、種々の形式のものが考えられる。水処理の方法は、熱利用設備
20で利用される蒸気の利用用途によって大きく異なり、混入する不純物の種類に応じて変える必要がある。
本実施例のヒートポンプ装置の運転について説明する。ヒートポンプ装置の起動時には、前述した各実施例の場合と同様に、制御装置100からの制御信号Sに基づき電動機1を駆動して圧縮機32及び圧縮機33の回転数を上昇させていく。また、制御装置100から入力する弁制御信号に基づいて熱供給配管系統24の弁23を閉弁し、且つ、戻り配管系統22bの弁21を開弁することにより、後段の圧縮機32の吐出蒸気を、すべて冷却器50に送り、冷却水系統51により冷やして凝縮させる。この場合、元々の蒸発器
42内の液水35の水温とほぼ同等になるまで冷却し、戻り配管系統22b,給水系統
31を通じて蒸発器42へ戻すので、蒸発器42の液水35の水温は、ほぼ一定に保たれる。そして、電動機1の出力を増やして圧縮機32,33の回転数を上昇させるのに合わせて、戻り配管系統22bの弁21の開度を更に開けていく。それと同時に、蒸発器42に配設された温水系統40に供給する外部の熱量と、冷却器50に配設された冷却水系統51で消費する外部の熱量を互いに増加させることによって、圧縮機32,33の吸気の温度,圧力をほぼ一定に維持して、サージを発生させることなく圧縮機32,33の回転数を所定値まで上昇させる。
そして、圧縮機の回転数を上昇させて、圧縮機の吐出蒸気が、圧縮機が流体的に連通される熱利用設備20の雰囲気圧の圧力以上、例えば大気圧以上になれば圧縮機にサージが発生する状況は回避されているので、前記制御装置100からの弁操作信号に基づいて戻り配管系統22の弁21を閉弁し、熱供給配管系統24の弁23を開弁して、前記熱利用設備20に圧縮機32から吐出蒸気の供給を開始する。尚、弁21が閉じられた時点で、戻り配管系統22bを介して冷却器50に高温高圧の蒸気が供給されなくなる為、冷却水系統51への冷却水の供給を停止させる。そして、圧縮機32及び圧縮機33を更に昇速させて圧縮機吐出の水蒸気が熱利用設備20が要求する蒸気条件、例えば約0.4MPa ,約140℃程度の高温の水蒸気の状態に達すると前記制御装置100によって前記圧縮機の運転状態を保持して、この蒸気条件の蒸気が後段の圧縮機32から継続して熱利用設備20に供給する状態を継続させる。
本実施例では、前述した第1の実施例と同様な効果を得ることができる。加えて、本実施例では以下に述べる作用効果が実現される。
本実施例では、圧縮機から吐出される高温高圧の蒸気を冷却せずに蒸発器42に戻す場合に比べて、前述したように、圧縮機32,33に吸気される蒸気の状態がほぼ一定に維持されるため、圧縮機32,33から吐出される蒸気の状態のみに着目して弁21および弁23の開度を調整すれば良く、制御が容易となる。
また、系統内に漏れ込んだ非凝縮ガスを真空ポンプ71,排気系統81で系統外に排気し、作動媒体を高純度に保つことが可能なため、サイクル性能の経年劣化が防止される。
本実施例では、圧縮機32,33から高温の蒸気として熱供給配管系統24を通じて供給し、熱利用設備20で熱源等として使用されて冷却された液水を、戻り配管系統117を通じて冷却器50に回収し、戻り配管系統22,給水系統31を通じて蒸発器42に戻すことによって、給水系統31等を通じて外部から蒸発器42に供給する液水の量を大幅に削減することができる。また、冷却器50に回収した液水を一旦、この冷却器50内に貯水して、真空ポンプ71,排気系統81により非凝縮ガスを系外に取り除くことにより、ヒートポンプを常に高い性能で運用することが可能である。また、ヒートポンプの起動時に、冷却器50をヒートポンプ系統や熱利用設備20に蓄積した非凝縮ガスを除去する為の非凝縮ガス除去装置として使用すれば、機器が簡素化される分、設備コストと設置スペースを削減できる。
本実施例では、熱利用設備20から冷却器50に回収された液水が流通する戻り配管系統22bに、水中の不純物を除去するための水処理機60を設置しているので、蒸発器
42や圧縮機32,33に流入する作動媒体中の不純物を削減することができ、温水系統40の伝熱面、並びに圧縮機32,33の翼面への不純物の不着が防止され、蒸発器42や圧縮機32,33の性能の経年劣化を抑えて長期間に渡る高効率の維持や、メンテナンスコストの削減を達成することが可能となる。
作動媒体中に混入する不純物の種類や割合は、熱利用設備20における熱の利用方法によって大きく変化する。ヒートポンプで生成され供給した蒸気を熱利用設備20にて非加熱体に直接接触させる場合には不純物の割合が高くなり、熱交換器などにより間接接触させる場合は不純物の割合が小さい。よって、熱利用設備20で前記蒸気を非加熱体に直接接触させて利用する場合は水処理機60の利用が効果的であり、長期に渡り性能劣化の少ないヒートポンプ装置を提供することができる。
次に、図5を用いて本発明の更に他の実施例であるヒートポンプ装置について説明するが、このヒートポンプ装置の基本構成は図1に示した実施例のヒートポンプ装置と同一であるので共通の構成及び運転、並びに作動媒体の状態量については説明を省略し、相違する構成について、以下に説明を行う。
本実施例のヒートポンプ装置は、後段の圧縮機32の吐出蒸気を、吐出配管系統25の分岐部26から分岐して、蒸発器42に導く弁21を備えた戻り配管系統22を有している。この戻り配管系統22の途中には、電動機1及び圧縮機32,33とロータが機構的に連結された膨張タービン95が配置されている。さらに、膨張タービン95の下流側の戻り配管系統22には、真空ポンプ72を有する非凝縮ガスの排気系統82を配設した脱気器60aが設置されている。
本実施例のヒートポンプ装置は、制御装置100からの制御信号Sに基づき電動機1を駆動して圧縮機32及び圧縮機33の回転数を上昇させるが、ヒートポンプ装置の起動時等で圧縮機32,33の吐出圧が十分昇圧されない状況においては、前述した各実施例の場合と同様に、制御装置100からの弁制御信号に基づいて熱供給配管系統24の弁23を閉弁し、戻り配管系統22の弁21を開弁することにより、所望値に昇圧されてない後段の圧縮機32から吐出された蒸気は、戻り配管系統22を通じて蒸発器42に戻すようにして、熱供給配管系統24を通じて熱利用設備20に供給しないようにしている。その際に、戻り配管系統22を流下する蒸気で膨張タービン95を駆動させて蒸気から動力を取り出し、該蒸気を低圧,低温化させて凝縮させることができる。凝縮した液水は、更に戻り配管系統22の下流側に設けた脱気器60aに供給して、蒸気中に存在する非凝縮ガスを真空ポンプ72,排気系統82で外部に排出させた後に、戻り配管系統22を通じて蒸発器42に戻されるようになっている。
そして、圧縮機の回転数を上昇させて、圧縮機の吐出蒸気が、圧縮機が流体的に連通される熱利用設備20の雰囲気圧の圧力以上、例えば大気圧以上になれば圧縮機にサージが発生する状況は回避されているので、前記制御装置100からの弁操作信号に基づいて戻り配管系統22の弁21を閉弁し、熱供給配管系統24の弁23を開弁して、前記熱利用設備20に圧縮機32から吐出蒸気の供給を開始する。そして、圧縮機32及び圧縮機
33を更に昇速させて圧縮機吐出の水蒸気が熱利用設備20が要求する蒸気条件、例えば約0.4MPa ,約140℃程度の高温の水蒸気の状態に達すると前記制御装置100によって前記圧縮機の運転状態を保持して、この蒸気条件の蒸気が後段の圧縮機32から継続して熱利用設備20に供給する状態を継続させるようになっている。
また、本実施例では、熱利用設備20から液水を給水系統31に導く戻り配管系統127が配設されている。この戻り配管系統127には弁128と、真空ポンプ73及び排気系統83を有する脱気器60bが設置されている。そして、圧縮機32,33から熱供給配管系統24を通じて供給し、熱利用設備20で熱源等として使用されて冷却された液水は、熱利用設備20から戻り配管系統127を通じて脱気器60bに回収し、戻り配管系統127,給水系統31を通じて蒸発器42に戻すことによって、給水系統31等を通じて外部から蒸発器42に供給する液水の量を大幅に削減することができる。また、脱気器
60bに回収した液水は脱気器60bで真空ポンプ71、排気系統81により非凝縮ガスを系外に取り除くことにより、ヒートポンプを常に高い性能で運用することが可能である。また、ヒートポンプの起動時に、脱気器60aをヒートポンプ系統や熱利用設備20に蓄積した非凝縮ガスを除去する為の非凝縮ガス除去装置として使用すれば、機器が簡素化される分、設備コストと設置スペースを削減できる。
本実施例では、前述した第1の実施例と基本的な構成は共通であり、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。加えて、本実施例では以下に述べる作用効果が得られる。
本実施例では、電動機1の動力で駆動され、圧縮機32,33によって加えられた動力を膨張タービン95で回収することにより、蒸気の圧力,温度を元の蒸発器42内の状態に近づけることができる。しかも、膨張タービン95で回収した動力は、圧縮機32,
33の圧縮動力として有効利用されるため、電動機1に供給されるべき電力は膨張タービン95がない場合に比べ、圧倒的に小さく出来る。
例えば、膨張タービン95と圧縮機32,33の効率を80%と想定した場合、圧縮機32,33を回転させるのに必要な動力を1として、1(必要動力)−0.8(圧縮機で加えられる動力) ×0.8(膨張タービンで回収できる動力)=0.36となり、膨張タービン95がない場合の約36%の動力を電動機1で供給すれば良い。膨張タービン95の設置により、ヒートポンプの起動時に蒸発器42内の状態を一定に維持しつつ、起動に必要な動力を大幅に削減する事ができる。
また、図4に示した実施例のように、弁21と冷却器50を使用する場合に比べ、弁
21で生じる圧損を小さくでき、さらに冷却器50から有効な熱量を外部へ持ち出す冷却系統51もないため、起動時における損失が少なく抑えられる。また、冷却系統51がないのでその分、配管系統を簡素化できる。
本実施例では、圧縮機32,33から戻り配管系統22bに供給される蒸気量を弁21の開度によって制御する構成を図示したが、弁21に代えて膨張タービン95の入口に可動式の静翼を設け、該静翼の取り付け角を変えることにより、戻り配管戻り配管系統22bに供給されるべき蒸気量を調節しても同様の効果が得られる。
ヒートポンプ装置に適用可能である。
本発明の一実施例であるヒートポンプ装置の構成を示す系統図。 圧縮機の可動静翼を設置した本発明の実施例であるヒートポンプ装置の構成を示す系統図。 本発明の他の実施例であるヒートポンプ装置の構成を示す系統図。 本発明の他の実施例であるヒートポンプ装置の構成を示す系統図。 本発明の他の実施例であるヒートポンプ装置の構成を示す系統図。
符号の説明
1…電動機、2…蒸気タービン、4…高圧蒸気配管系統、5…ポンプ、20…熱利用設備、21,23,29,38,39,118,128…弁、22,22b,117,127…戻り配管系統、24…熱供給配管系統、25…吐出配管系統、26,28,30…分岐部、31…給水系統、31b…配管系統、32,33…圧縮機、34…圧縮装置、35…液水、36…混合器、40…温水系統、42,42b…蒸発器、50…冷却器、51…冷却水系統、60…水処理機、60a,60b…脱気器、71,72,73…真空ポンプ、81,82,83…排気系統、85…可動静翼、100…制御装置、101…流量検出器、102…圧力検出器、103…温度検出器。

Claims (9)

  1. 系外から給水流路を通じて供給される液水の作動媒体である水に外部の熱源の熱を回収して該作動媒体を蒸発させる内部の圧力が大気圧よりも低圧に設定された蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した作動媒体を圧縮して昇温する圧縮機と、前記圧縮機を駆動する動力を与える駆動装置とを備え、前記圧縮機で昇温した作動媒体の蒸気を外部の熱利用設備に熱源として供給する供給流路を設け、前記供給流路から前記昇温した作動媒体を蒸気の状態で分岐して前記圧縮機から吐出の作動媒体を前記蒸発器に導く戻り流路を設け、前記供給流路に逆流を防止する第1の弁を設け、前記戻り流路に第2の弁を設け、前記圧縮機から吐出される作動媒体の状態量を検出する検出器を設け、前記検出器で検出した該作動媒体の状態量に基づき前記第1の弁及び第2の弁の開度を制御する制御装置を設けたことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 内部の圧力が大気圧よりも低圧に設定された蒸発器で系外から供給される液水の作動媒体である水と外部の熱源を熱交換させて該作動媒体を蒸発させ、駆動装置により圧縮機を駆動させて前記蒸発器で蒸発した作動媒体を圧縮して昇温した蒸気を生成し、前記圧縮機から吐出された該作動媒体の蒸気が所望の状態に達するまでは外部の熱利用設備からの逆流を防止しつつ該作動媒体の蒸気を前記蒸発器に流下させ、前記圧縮機から吐出された該作動媒体の蒸気が所望の状態に達した後は該作動媒体の蒸気を前記外部の熱利用設備に供給するようにしたことを特徴とするヒートポンプの運転方法。
  3. 前記圧縮機を駆動する駆動装置として外部から蒸気を供給して駆動される蒸気タービンを使用し、この蒸気タービンを駆動して排気された排気蒸気を前記圧縮機から吐出された作動媒体の蒸気に合流させて前記熱利用設備に供給するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
  4. 前記圧縮機から吐出されて前記蒸発器に導かれる作動媒体の蒸気を、外部の冷熱源と熱交換により冷却して凝縮させ、この凝縮した作動媒体の液水を前記蒸発器に流入させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
  5. 前記熱利用設備で熱を吸収されて液水又は低温の蒸気になった作動媒体を、前記圧縮機から吐出されて前記蒸発器に導かれる作動媒体に合流させて前記蒸発器に流入させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
  6. 前記熱利用設備で熱を吸収されて液水又は低温の蒸気になった作動媒体を前記蒸発器に導くようにしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
  7. 前記圧縮機から吐出されて前記蒸発器に導かれる作動媒体の蒸気によって前記圧縮機に連結された膨張タービンを駆動して該作動媒体から動力を回収し、この膨張タービンから排出された前記作動媒体を脱気させ、この脱気した作動媒体を前記蒸発器に流下させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
  8. 前記圧縮機から吐出されて前記蒸発器に導かれる作動媒体の蒸気を、外部の冷熱源と熱交換により冷却して凝縮させ、この凝縮した作動媒体の液水を更に浄化処理した後に前記蒸発器に流入させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
  9. 前記圧縮機から吐出されて前記熱利用設備に供給される作動媒体の蒸気の供給温度を、水の凝縮温度よりも高くなるように設定したことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの運転方法。
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