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JP5147357B2 - 道路照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明技術に関し、特に道路を照明する技術に関する。
一般に、車道や歩道などの道路の路面を照明する道路照明装置では、光源として、従来、蛍光ランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプなどのランプが広く用いられている(例えば、特許文献1など参照)。この種のランプは、いずれも高い光量を得ることができるため、ランプからの光をドーム型の反射鏡で反射させるだけで、道路などの広い照明領域を十分な明るさで照明することができる。
道路照明装置の光源として、このようなランプを用いた場合、高い光量が得られる代わりに消費電力も大きく、機械的な故障に起因して寿命も比較的短くてメンテナンス性が悪い。
これに対して、近年、高輝度で白色のLED素子が安価に提供されつつあり、このようなLED素子を照明光源として用いる照明装置が提案されている(例えば、特許文献2など参照)。この種の照明装置は、LED素子の周囲にフレネルレンズなどの配光レンズを配置して、円形あるいは楕円形の照明領域を照明している。
また、このようなLED素子のモールド樹脂に形成されたレンズに加え、LED素子の周囲に反射鏡やプリズムを設け、これらLED素子をマトリクス状に配置することにより、照明領域を照明するものも提案されている(例えば、特許文献3など参照)。
特開平9−237511号公報 特開2005−196983号公報 特開2004−253478号公報
しかしながら、このような従来技術では、円形、楕円形、あるいは矩形の照明領域を照明することを目的としているため、所定幅で伸延する照明領域を効率よく照明できないという問題点があった。
この種の白色LED素子は、輝度が大幅に改善されたとはいえ、従来の照明用光源、例えば蛍光ランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプなどのランプに比較して光量が少ないため、照明領域を十分な照度で照明することは難しい。したがって、LED素子からの光束を所望の照明領域に効率よく配光することが必要となる。
従来技術では、2次元的な拡がりを持つ円形あるいは楕円形の照明領域を有しているため、所定幅で伸延する照明領域に適用した場合、照明領域の幅方向に余分な光が出射されるため、所望の照明領域の照度が低下する。また、従来技術では、円形あるいは楕円形の照明領域に対して光が均一に出射されるため、照明領域の周縁部における照度が低下する。したがって、特に所定幅で伸延する照明領域では、その遠端領域の照度が不足することから、照明領域内の路面においてムラのない輝度、すなわち良好な輝度均斉度を得ることができない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、所定幅で伸延する道路の照明領域をLED素子からなる光源を用いて十分な路面輝度と良好な輝度均斉度で効率よく照明することが可能な道路照明装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる道路照明装置は、道路幅に応じた幅を有するとともに道路長手方向に所定の長さを有する長尺の照明領域を照明する道路照明装置であって、道路の上方に設置され、底部に下方開口部を有する箱状の装置本体と、この装置本体内に設けられて、道路長手方向に並ぶ複数のLED素子を有し、下方開口部を介して道路に向けてLED素子からの拡散光束を出射する光源ユニットと、この光源ユニットの下方に設けられて、当該LED素子からの拡散光束を道路幅方向に集光することにより、道路長手方向に沿って拡がる扇形の集光光束を出射するサブレンズと、このサブレンズの下方に設けられて、全体として当該サブレンズで集光された集光光束を照明領域へ向けて出射するとともに、集光光束の一部を道路長手方向に沿って屈折させて照明領域内の遠端領域の方向へ出射するメインレンズとを備えている。
この際、メインレンズとして、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分の底部と端部との間に、集光光束のうち入射された光を屈折させて照明領域へ出射する1つ以上の部分レンズが形成されているレンズを用いてもよい。
この際、メインレンズの部分レンズとして、照明領域の遠端領域の方向に光軸を有する凸レンズを用いてもよい。
また、メインレンズの部分レンズとして、照明領域の中央領域の方向に光軸を有する凹レンズを用いてもよい。
また、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち照明領域の中央領域と遠端領域との間の中間領域へ向けて出射された光の一部を遠端領域へ向けて出射する凸レンズを用いてもよい。
また、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち照明領域より遠方へ向けて出射された光の一部を遠端領域へ向けて出射する凸レンズを用いてもよい。
また、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち照明領域の中央領域へ向けて照射された光の一部を、中央領域と遠端領域の間の中間領域、または遠端領域へ向けて出射する凹レンズを用いてもよい。
また、メインレンズは、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分においてその底部から当該底部と端部の間の中間部に向けて厚さが徐々に厚くなるよう形成してもよい。
また、メインレンズは、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分においてその端部から当該端部と底部の間の中間部に向けて厚さが徐々に厚くなるよう形成してもよい。
また、道路幅方向に並列配置された光源ユニットを複数備えるとともに、これら光源ユニットごとにサブレンズを備え、メインレンズで、これらサブレンズで集光された個々の集光光束を道路長手方向に沿った任意の俯角で屈折させて拡散するようにしてもよい。
また、装置本体は、上部に上方開口部を有し、この上方開口部を介して装置本体外部へ露出する放熱構造を有し、光源ユニットのLED素子で発生した熱を装置本体外部へ放熱する放熱体を備えてもよい。
本発明によれば、光源ユニットのLED素子から下方へ出射された拡散光束が、サブレンズにより、長手方向Xに沿って拡がる扇形の集光光束に集光された後、メインレンズにより、照明領域全体へ向けて出射されるとともに、集光光束の一部が長手方向Xに沿って屈折して照明領域内の遠端領域の方向へ出射される。
したがって、光源ユニットのLED素子から拡散光束を、道路に沿って設定された所望の照明領域内に集光でき、中央領域に比較して照度が不足する遠端領域においても、十分な照度を得ることができる。このため、光源としてLED素子を用いた場合でも、照明領域全域にわたり十分な路面輝度と良好な輝度均斉度で効率よく照明することが可能となり、結果として低い消費電力でメンテナンス性のよい道路照明装置を実現することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[道路照明装置]
まず、図1〜図7を参照して、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を斜め上方ら見た外観図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を斜め下方から見た外観図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す平面図である。図4は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す正面図である。図5は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す下面図である。図6は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す背面図である。図7は、本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す左側面図である。
道路照明装置100は、道路の上方に設置されて、道路幅に応じた幅を有するとともに道路長手方向に所定の長さを有する長尺の照明領域を照明する装置である。この道路照明装置100は、例えば、道路から8m〜12mの高さ位置に設置され、35m間隔で道路に沿って等間隔に配置される。
本実施の形態は、底部に下方開口部を有する箱状の装置本体に設けられて、道路長手方向に並ぶ複数のLED素子を有し、下方開口部を介して道路に向けてLED素子からの拡散光束を出射する光源ユニットと、この光源ユニットの下方に設けられて、当該LED素子からの拡散光束を道路幅方向に集光することにより、道路長手方向に沿って拡がる扇形の集光光束を出射するサブレンズと、このサブレンズの下方に設けられて、全体として当該サブレンズで集光された集光光束を照明領域へ向けて出射するとともに、集光光束の一部を道路長手方向に沿って屈折させて照明領域内の遠端領域の方向へ出射するメインレンズとを備えている。
次に、道路照明装置100の構成について詳細に説明する。以下では、理解を容易とするため、道路が伸延する長手方向を長手方向Xと定義し、この長手方向Xと直交して道路を横断する道路幅員方向を幅方向Yと定義し、これら長手方向Xおよび幅方向Yと直交して道路照明装置100から地面の道路へ向かう方向を下方向Zと定義する。また道路照明装置を道路の反対側から見た面を道路照明装置100の正面とする。
この道路照明装置100を形成する装置本体は、平面視長方形をなし上方に開口する皿状の下部灯体1と、平面視長方形をなし下方に開口して下部灯体1と勘合する皿状の上部灯体2とから構成されている。
下部灯体1には、長手方向Xに沿って長尺の長方形状で、下部灯体1の左端1Lから右端1Rにわたり、その底板1Aの一部を上方へ偏在されることにより、レンズ支持部1Bが形成されている。また、このレンズ支持部1Bの一部に、光源ユニット4からの光束を道路に向けて下方へ照射するための2つの下方開口部1Cが、長手方向Xに沿って並列して形成されている。
上部灯体2の上板2Aは、その先端部2Bに向かって徐々に下方へ傾斜して形成されており、その一部には、下部灯体1のレンズ支持部1Bと対向する位置に、上方開口部2Cが形成されている。また上部灯体2には、上方開口部2Cを介して放熱フィンなどの放熱構造3Aが装置本体外部へ露出するよう放熱体3が取り付けられている。
放熱体3の底面3Bには、2つの下方開口部1Cにそれぞれ対向する位置に、幅方向Yに沿って長尺の平面視長方形状の支持基板4Aがそれぞれ取り付けられており、これら支持基板4Aの底面4Bに、複数の光源ユニット4が幅方向Yに沿って並列してそれぞれ取り付けられている。
また、これら支持基板4Aの底面4Bには、各光源ユニット4と対向する下方位置にサブレンズ5がそれぞれ取り付けられている。これらサブレンズ5は、光源ユニット4から下方に出射された拡散光束を幅方向Yで集光することにより、道路上の照明領域の中央領域の方向を中心として、長手方向Xに拡がる扇形の集光光束を下方へ出射する機能を有している。
下部灯体1のレンズ支持部1Bには、各サブレンズ5と対向する下方位置に、その一部が下部灯体1の下方開口部1Cから装置本体外部へ露出するよう、メインレンズ6が取り付けられている。このメインレンズ6は、全体としてサブレンズ5で集光された集光光束を照明領域へ向けて出射するとともに、集光光束の一部を長手方向Xに沿って照明領域内の遠端領域の方向へ屈折させて出射する機能を有している。
これにより、光源ユニット4のLED素子から下方へ出射された拡散光束が、サブレンズ5により、長手方向Xに沿って拡がる扇形の集光光束に集光された後、メインレンズ6により、照明領域全体へ向けて出射されるとともに、集光光束の一部が長手方向Xに沿って屈折して照明領域内の遠端領域の方向へ出射される。
この他、上部灯体2の背部側面2Dには、装置外部から水平方向にポール9の端部を挿入するための筒状の取付部2Eが固定されている。
また下部灯体1の底板1Aには、各光源ユニット4を駆動するための電源回路や制御回路、さらにはポール9の管内を介して装置本体内に導入された電源配線を電気的に接続するための端子台などを含む回路部1Dが取り付けられている。
[光学系の構成]
次に、図8〜図12を参照して、本発明の一実施の形態にかる道路照明装置の光学系の構成について説明する。
図8は、光源ユニットを斜め下方から見た斜視図である。図9は、サブレンズを斜め下方から見た斜視図である。図10は、メインレンズを斜め下方から見た斜視図である。図11は、本発明の一実施の形態にかる道路照明装置の要部を示すA−A断面図である。図12は、本発明の一実施の形態にかる道路照明装置の要部を示すB−B断面図である。
本実施の形態にかかる道路照明装置の光学系は、サブレンズ5とメインレンズ6から構成されている。
光源ユニット4は、図8に示すように、平面視長方形状の基板41と、この基板41の底面42に複数のLED素子44が一列に実装されてなる発光部43から構成されている。各LED素子は表面実装型のLEDチップからなり、LED素子から四方へ拡散する拡散光束が出射される。この発光部43の長手方向Xおよび幅方向Yの中心位置を発光中心点45という。
サブレンズ5は、全体としてガラスや透明樹脂からなり、図9に示すように、光源ユニット4の発光部43に沿って長尺の、下方へ凸の蒲鉾形状をなすシリンドリカルレンズなどのレンズ部51と、隣接するレンズ部51の上側端部間を連結する連結部52とから構成されている。この連結部52により、光源ユニット4の発光部43の配置ピッチに応じて各レンズ部51が並行配列されて一体化されている。各レンズ部51の長手方向Xおよび幅方向Yの中心位置を光中心位置53という。
メインレンズ6は、全体としてガラスや透明樹脂からなり、図10および図11に示すように、幅方向Yに沿って伸延するとともに、下方へ湾曲する樋形状をなすレンズ部6Aと、このレンズ部6Aの湾曲部分のうち左右の上側端部から湾曲部分の外側水平方向へ突出するよう形成された取付部6Bとから構成されている。
また、レンズ部6Aは、光中心位置Pを中心として長手方向Xに沿った俯角方向において、その湾曲部分の左右の端部6Dから底部6Eまでの間に、機能の異なる部分レンズ61R,62R,63Rと部分レンズ61L,62L,63Lがそれぞれ連接形成されている。このうち、部分レンズ61R,62Rは1つの部分レンズ(凸レンズ)64Rと見なすことができ、部分レンズ61L,62Lを1つの部分レンズ(凸レンズ)64Lと見なすことができ、部分レンズ63R,63Lを1つの部分レンズ(凹レンズ)63と見なすことができる。
図11および図12に示すように、放熱体3の底面3Bには、下部灯体1の2つの下方開口部1Cにそれぞれ対向する位置に、熱伝導性に優れた絶縁シート4Cを介して、支持基板4Aがネジ4Dによりそれぞれ取り付けられている。
各光源ユニット4は、発光部43を下方に向け、熱伝導性に優れた絶縁シート4Eを介してそれぞれネジにより、これら支持基板4Aの底面4Bに取り付けられている。これら光源ユニット4は、長手方向Xに沿って長尺に、かつ幅方向Yに沿って互いに並列して取り付けられている。
支持基板4Aの底面4Bには、隣接する光源ユニット4の間に、光源ユニット4と並列する方向に、その側面が黒色塗装された遮光板4Fが立設されている。この遮光板4Fにより、光源ユニット4の発光部43からの光が、当該光源ユニット4に対向するサブレンズ5以外の方向へ射出するのを防止できる。
この際、遮光板4Fのうち照明領域に面する前方側面4Gに反射面を形成することにより、発光部43からの光を照明領域側へ反射することができ、照明領域全体における照度を改善することができる。
また、支持基板4Aの底面4Bには、各光源ユニット4と対向する下方位置に、サブレンズ5が、スペーサ5Bを介してネジ5Aによりそれぞれ取り付けられている。これにより、光源ユニット4の発光部43が、サブレンズ5のレンズ部51の共役点に発光部43に配置され、発光部43からの拡散光束が、レンズ部51により幅方向Yで所望の照明領域の幅に集光される。
一方、メインレンズ6は、樋形状をなすレンズ部6Aが、下部灯体1の下方開口部1Cから装置本体外部へ露出するよう、取付部6Bが下部灯体1のレンズ支持部1Bにネジ6Cにより取り付けられている。これにより、レンズ部6Aの湾曲内側上部位置に光源ユニット4の発光部43が配置される。
この際、レンズ部6Aは、湾曲内側上部位置に所望の照明領域が得られる共役点として、レンズ部6Aの長手方向Xにおける左右中央位置であって、レンズ部6Aの湾曲部分の左右の端部6Dから僅かに上方の位置に、光中心位置Pが設計されており、この光中心位置Pに発光部43の中心が配置されるよう、両者の位置関係がレンズ支持部1Bと放熱体3の底面3Bとにより決定されている。
このようにして、光源ユニット4の発光部43は、その長尺方向が長手方向Xと並行して複数並列配置され、サブレンズ5は、これら発光部43の下方位置に、その長尺方向が発光部43に並行してそれぞれ配置される。また、メインレンズ6は、これらサブレンズ5の下方位置に、その長尺方向がこれら発光部43およびサブレンズ5とは直交する幅方向Yと並行して配置される。
この際、光源ユニット4は、発光部43の発光中心点45がメインレンズ6の光中心位置Pと一致するよう配置される。また、サブレンズ5は、レンズ部51の光中心位置53が、発光中心点45と光中心位置Pを通過する下方向Zに並行な光軸Q上に位置するよう、光源ユニット4とメインレンズ6との間に配置される。
これにより、光源ユニット4のLED素子44から下方へ出射された拡散光束が、サブレンズ5により、長手方向Xに沿って拡がる扇形の集光光束に集光された後、メインレンズ6により、照明領域全体へ向けて出射されるとともに、集光光束の一部が長手方向Xに沿って屈折して照明領域内の遠端領域の方向へ出射される。
[光学系の動作]
次に、図13〜図17を参照して、本発明の一実施の形態にかる道路照明装置の光学系の動作について説明する。
図13は、メインレンズの光拡散特性を示す説明図である。図14は、照明領域(側面視)を示す説明図である。図15は、照明領域(平面視)を示す説明図である。図16は、光源ユニット単体の配光特性を示す説明図である。図17は、本発明の一実施の形態にかる道路照明装置のメインレンズを用いた場合の光源ユニットの配光特性を示す説明図である。
照明領域8は、本実施の形態にかかる道路照明装置100の照明により所定の路面輝度を得る領域であり、この例では車道81と路肩82を含む道路80の幅を持つ略長方形状をなしている。レンズ部6Aの光中心位置Pに配置された発光部43からの拡散光束は、サブレンズ5により、長手方向Xに沿って拡がる扇形の集光光束70に集光された後、レンズ部6Aへ導かれる。
この集光光束70は、幅方向Yにおいて少なくとも照明領域8の幅に応じた角度の拡がりを有している。このため、高所に配置される道路照明装置100の場合、道路照明装置100から照明領域8までの距離が長いため、図12に示すように、幅方向Yにおいてほぼ並行な光線をなしており、レンズ部6Aでは、幅方向Yにおいて集光光束70に対してほとんど作用しない。したがって、ここでは幅方向Yに関する配光機能の説明は省略し、長手方向Xに沿った俯角方向におけるメインレンズ6の配光機能について説明する。
なお、以下では、光中心位置Pすなわち光源ユニット4の発光部43の左右中心から出射された集光光束70に関するメインレンズ6の配光特性を説明するが、図13に示すように、光源ユニット4の発光部43は、長手方向Xに沿ってある程度の長さを有している。したがって、実際には、発光部43の左右中心から出射された集光光束70により形成された照明領域8に重なるように、この照明領域8に対して長手方向Xに沿って僅かにずれた照明領域が、発光部43の左右端部から出射された集光光束に基づいてメインレンズ6により形成される。
レンズ部6Aは、図13に示すように、光中心位置Pを中心として長手方向Xに沿った俯角方向において、湾曲部分の左右の端部6Dから底部6Eまでの角度方向に設けた3つの角度領域θ1、θ2、θ3のそれぞれに対応して、機能の異なる部分レンズが連接形成された複合レンズから構成されている。
以下では、光中心位置Pから見て、角度領域θ1と角度領域θ2の境目方向を角度方向θAと定義し、光中心位置Pから見て、角度領域θ2と角度領域θ3の境目方向を角度方向θBと定義し、光中心位置Pから見て、真下の方向を真下方向θCと定義する。これら角度領域θ1,θ2,θ3および角度方向θA,θBは、光中心位置Pと真下方向θCを結ぶ線、すなわち光軸Qを中心として左右対称である。
端部6Dから始まる角度領域θ1に設けられた部分レンズ61R,61Lは、端部6Dから角度方向θAに向けて、その湾曲部分の厚さが徐々に厚くなる凸レンズから構成されている。
すなわち、これら部分レンズ61R,61Lは、集光光束70のうち照明領域8の遠端領域8Aより遠方へ向けて出射された光の一部を、長手方向Xに沿って屈折させることにより、遠端領域8Aへ向けて出射する凸レンズである。
これにより、サブレンズ5からの集光光束70のうち長手方向Xにおいて照明領域8より遠方方向ここでは角度領域θ1へ出射された光71R,71Lは、部分レンズ61R,61Lにより当初の進路方向より斜め下方へ屈折して、光75R,75Lとして照明領域8の遠端領域8Aへ出射される。
したがって、凸レンズという比較的簡素な構成の部分レンズ61R,61Lにより、照明領域8内において比較的不足している遠端領域8Aの照度を、照明領域8より遠方方向へ出射されていた無駄な光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域8を効率よく均等に照明することができる。
角度領域θ1に続いて始まる角度領域θ2に設けられた部分レンズ62R,62Lは、角度方向θBから角度方向θAに向けて、その湾曲部分の厚さが徐々に厚くなる凸レンズから構成されている。
すなわち、これら部分レンズ62R,62Lは、集光光束70のうち照明領域8の中央領域8Cと遠端領域8Aとの間の中間領域8Bへ向けて出射された光の一部を、長手方向Xに沿って屈折させることにより、遠端領域8Aへ向けて出射する凸レンズである。
これにより、サブレンズ5からの集光光束70のうち長手方向Xにおいて装置本体の斜め下方向ここでは角度領域θ2へ出射された光72R,72Lは、部分レンズ62R,62Lにより当初の進路方向より斜め上方へ屈折して、光76R,76Lとして照明領域8の遠端領域8Aへ出射される。
したがって、凸レンズという比較的簡素な構成の部分レンズ62R,62Lにより、照明領域8内において比較的不足している遠端領域8Aの照度を、照度が十分な照度の中間領域8Bへ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域8を効率よく均等に照明することができる。
一方、角度領域θ2に続いて始まる角度領域θ3に設けられた部分レンズ63R,63Lは、角度方向θBから底部6E方向に向けて、その湾曲部分の厚さが徐々に薄くなる凹レンズから構成されている。
すなわち、これら部分レンズ63R,63Lは、集光光束70のうち照明領域の中央領域へ向けて照射された光の一部を、長手方向Xに沿って屈折させることにより、中間領域8Bまたは遠端領域8Aへ向けて出射する凹レンズである。
これにより、サブレンズ5からの集光光束70のうち長手方向Xにおいて装置本体の中央領域8C方向ここでは角度領域θ3へ出射された光73R,73Lは、部分レンズ63R,63Lにより当初の進路方向より斜め上方へ屈折して、光77R,77Lとして照明領域8の中間領域8Bさらには遠端領域8Aへ出射される。
したがって、凹レンズという比較的簡素な構成の部分レンズ63R,63Lにより、照明領域8内において比較的不足している中間領域8Bや遠端領域8Aの照度を、照度が過剰な中央領域8Cへ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域8を効率よく均等に照明することができる。
部分レンズのうち、互いに隣接する部分レンズ61R,62Rや部分レンズ61L,62Lは、いずれも凸レンズであることから、これらを一体の部分レンズとして捉えることができる。すなわち、部分レンズ61R,62Rは、遠端領域8Aの方向すなわち角度方向θAに光軸を有する凸レンズ64Rから形成してもよい。
これにより、集光光束70のうち長手方向Xにおいて照明領域8より遠方方向ここでは角度領域θ1へ出射された光71Rと、装置本体の斜め下方向ここでは角度領域θ2へ出射された光72Rとが、凸レンズ64Rにより屈折して、光75R,76Rとして照明領域8の遠端領域8Aへ出射される。
同じく、部分レンズ61L,62Lは、遠端領域8Aの方向すなわち角度方向θAに光軸を有する凸レンズ64Lから形成してもよい。
これにより、集光光束70のうち長手方向Xにおいて照明領域8より遠方方向ここでは角度領域θ1へ出射された71Lと、装置本体の斜め下方向ここでは角度領域θ2へ出射された光72Lとが、凸レンズ64Lにより屈折して、光75L,76Lとして照明領域8の遠端領域8Aへ出射される。
また、部分レンズのうち、互いに隣接する部分レンズ63R,63Lは、いずれも凹レンズであることから、これらを一体の部分レンズとして捉えることができる。すなわち、部分レンズ63R,63Lは、中央領域8Cの方向すなわち真下方向θCに光軸を有する凹レンズ63から形成してもよい。
これにより、集光光束70のうち中央領域8C方向ここでは角度領域θ3へ出射された光73R,73Lが、凹レンズ63により屈折して、光77R,77Lとして照明領域8の中間領域8Bおよび遠端領域8Aへ出射される。
図17に示すメインレンズ6の配光特性によれば、図16の光源ユニット単体の配光特性と比較して、照明領域8の遠端領域8Aの方向、ここでは装置本体の真下方向θC(光軸Q)から長手方向Xにおいて約60°の角度方向に高い光度が得られていることがわかる。
角度方向θAや角度領域θ1については、道路照明装置100の設置高さと照明領域8の遠端領域8Aとの角度位置関係により決定すればよい。また、角度方向θBや角度領域θ2、θ3については、照明領域8の全域にわたり照度分布が所望の範囲内に納まるような角度、例えば装置本体の真下方向θCから長手方向Xにおいて約40°の角度方向を選択すればよい。
[本実施の形態の効果]
このように本実施の形態は、底部に下方開口部を有する箱状の装置本体に設けられて、道路長手方向に並ぶ複数のLED素子を有し、下方開口部を介して道路に向けてLED素子からの拡散光束を出射する光源ユニットと、この光源ユニットの下方に設けられて、当該LED素子からの拡散光束を道路幅方向に集光することにより、道路長手方向に沿って拡がる扇形の集光光束を出射するサブレンズと、このサブレンズの下方に設けられて、全体として当該サブレンズで集光された集光光束を照明領域へ向けて出射するとともに、集光光束の一部を道路長手方向に沿って屈折させて照明領域内の遠端領域の方向へ出射するメインレンズとを備えている。
これにより、光源ユニットのLED素子から下方へ出射された拡散光束が、サブレンズにより、長手方向Xに沿って拡がる扇形の集光光束に集光された後、メインレンズにより、照明領域全体へ向けて出射されるとともに、集光光束の一部が長手方向Xに沿って屈折して照明領域内の遠端領域の方向へ出射される。
したがって、光源ユニットのLED素子から拡散光束を、道路に沿って設定された所望の照明領域内に集光でき、中央領域に比較して照度が不足する遠端領域においても、十分な照度を得ることができる。このため、光源としてLED素子を用いた場合でも、照明領域全域にわたり十分な路面輝度と良好な輝度均斉度で効率よく照明することが可能となり、結果として低い消費電力でメンテナンス性のよい道路照明装置を実現することが可能となる。
また、本実施の形態では、メインレンズとして、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分の底部と端部との間に、集光光束のうち入射された光を屈折させて照明領域へ出射する1つ以上の部分レンズが形成されたレンズを用いるようにしたので、長手方向Xに沿って拡がる扇形の集光光束について、長手方向Xに沿った俯角方向において所望の配光特性を容易に得ることができる。
また、本実施の形態では、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち装置本体の斜め下方向へ照射される光を屈折させて、照明領域の遠端領域へ出射する凸レンズを用いるようにしたので、凸レンズという比較的簡素な構成のレンズにより、遠端領域の照度不足を、照度が十分な中間領域へ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。
また、本実施の形態では、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち照明領域より遠方へ照射される光を屈折させて、照明領域の遠端領域へ出射する凸レンズを用いるようにしたので、凸レンズという比較的簡素な構成のレンズより、遠端領域の照度不足を、照明領域より遠方方向へ出射されていた無駄な光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。また、遠方方向へ出射される光が低減されるため、道路を走行する車両のドライバーが感じる眩しさを抑制できる。
また、本実施の形態では、メインレンズの部分レンズとして、照明領域の遠端領域の方向に光軸を有する凸レンズを用いるようにしたので、凸レンズという比較的簡素な構成のレンズにより、遠端領域の照度不足を、照度が十分な中間領域へ出射されていた光の一部、および照明領域より遠方方向へ出射されていた無駄な光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。また、遠方方向へ出射される光が低減されるため、道路を走行する車両のドライバーが感じる眩しさを抑制できる。
また、本実施の形態では、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち装置本体の中央領域へ照射される光を拡散させて、照明領域のうち当該中央領域へ出射する凹レンズを用いるようにしたので、凹レンズという比較的簡素な構成のレンズより、遠端領域の照度不足を、照度が過剰な中央領域へ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。
また、本実施の形態では、メインレンズの部分レンズとして、集光光束のうち照明領域より遠方へ向けて出射された光の一部を遠端領域へ向けて出射する凸レンズを用いるようにしたので、凹レンズという比較的簡素な構成のレンズより、遠端領域の照度不足を、照度が過剰な中央領域へ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。
また、本実施の形態では、メインレンズが、道路幅方向に伸びかつ下方に湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分において底部から底部と端部の間の中間部に向けて厚さが徐々に厚くなるよう形成されているため、遠端領域の照度不足を、照度が十分な中間領域へ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。
また、本実施の形態では、メインレンズが、道路幅方向に伸びかつ下方に湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分において端部から端部と底部の間の中間部に向けて厚さが徐々に厚くなるよう形成されているため、遠端領域の照度不足を、照明領域より遠方方向へ出射されていた無駄な光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。
また、本実施の形態では、メインレンズが、道路幅方向に伸びかつ下方に湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分において端部と底部の間の中間部から底部に向けて厚さが徐々に薄くなるよう形成されているため、遠端領域の照度不足を、遠端領域の照度不足を、照度が過剰な中央領域へ出射されていた光の一部で補うことができる。このため、ランプに比べて光量が少ないLED素子であっても、照明領域を効率よく均等に照明することができる。
また、本実施の形態では、道路幅方向に並列配置された光源ユニットを複数備えるとともに、これら光源ユニットごとにサブレンズを備え、メインレンズにより、これらサブレンズで集光された個々の集光光束を道路長手方向に沿った任意の俯角で屈折させて拡散するようにしたので、複数の光源ユニットでメインレンズを共用でき、製品・製造コストを削減できるとともに、各光源ユニットでばらつきのない配光特性を容易に実現することが可能となる。なお、1つの光源ユニットにより十分な光量が得られる場合、光源ユニットおよびサブレンズをメインレンズに対して1組だけ設けた構成でも、前述と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態では、装置本体の上部に上方開口部を設け、この上方開口部を介して装置本体外部へ露出する放熱構造を有し、光源ユニットのLED素子で発生した熱を装置本体外部へ放熱する放熱体を備えているため、光源ユニットで発生した熱を装置本体外部へ効率よく放熱することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上では、メインレンズ6が複数の部分レンズ61R,62R,63R,63L,62L,61L、あるいは部分レンズ64R,63,64Lから構成されている場合を例として説明したが、部分レンズの構成については、これに限定されるものではなく、例えばメインレンズ6のうち特定の角度領域にのみ部分レンズを形成してもよい。
例えば、図13のうち角度領域θ1にのみ部分レンズ61R,61Lを形成し、角度領域θ2,θ3については、左右の角度方向θAにおける厚さで湾曲部分を形成してもよい。これにより、部分レンズ61R,61Lによる作用のみを利用して、遠端領域8Aの照度を補うことができる。
また、図13のうち角度領域θ3にのみ部分レンズ63R,63L、すなわち部分レンズ63を形成し、角度領域θ1,θ2については、左右の角度方向θBにおける厚さで湾曲部分を形成してもよい。これにより、部分レンズ63による作用のみを利用して、中間領域8Bさらには遠端領域8Aの照度を補うことができる。
また、図13のうち角度領域θ2にのみ部分レンズ62R,62Lを形成し、角度領域θ1については、左右の角度方向θAにおける厚さで湾曲部分を形成し、角度領域θ3については、左右の角度方向θBにおける厚さで湾曲部分を形成してもよい。これにより、部分レンズ62R,62Lによる作用のみを利用して、遠端領域8Aの照度を補うことができる。
また、これら部分レンズ61R,62R,63R,63L,62L,61Lのいずれかを任意に組合せて形成してもよい。例えば、角度領域θ1,θ2については、部分レンズ61R,62R,62L,61L、すなわち部分レンズ64R,64Lを形成し、角度領域θ3については、左右の角度方向θBにおける厚さで湾曲部分を形成してもよい。これにより、部分レンズ64R,64Lによる作用のみを利用して、遠端領域8Aの照度を補うことができる。
また、これら部分レンズは、真下方向θCを中心として左右対称に形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、左右非対称で上記部分レンズを形成してもよい。また、部分レンズ61R,62R,63Rと部分レンズ61L,62L,63Lは、真下方向θCを中心としてそれぞれ左右対称な配光特性を有することを前提として説明したが、これに限定されるものではなく、それぞれ左右非対称な配光特性を有する部分レンズを形成してもよい。
本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を斜め上方ら見た外観図である。 本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を斜め下方から見た外観図である。 本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す平面図である。 本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す正面図である。 本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す下面図である。 本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す背面図である。 本発明の一実施の形態にかかる道路照明装置を示す左側面図である。 光源ユニットを斜め下方から見た斜視図である。 サブレンズを斜め下方から見た斜視図である。 メインレンズを斜め下方から見た斜視図である。 本発明の一実施の形態にかる道路照明装置の要部を示すA−A断面図である。 本発明の一実施の形態にかる道路照明装置の要部を示すB−B断面図である。 メインレンズの光拡散特性を示す説明図である。 照明領域(側面視)を示す説明図である。 照明領域(平面視)を示す説明図である。 光源ユニット単体の配光特性を示す説明図である。 本発明の一実施の形態にかる道路照明装置のメインレンズを用いた場合の光源ユニットの配光特性を示す説明図である。
符号の説明
1…下部灯体、1A…底板、1B…レンズ支持部、1C…下方開口部、1D…回路部、1R…右端、1L…左端、2…上部灯体、2A…上板、2B…先端部、2C…上方開口部、2D…背部側面、2E…取付部、3…放熱体、3A…放熱構造、3B…底面、4…光源ユニット、41…基板、42…底面、43…発光部、44…LED素子、45…発光中心点、4A…支持基板、4B…底面、4C,4E…絶縁シート、4D…ネジ、4F…遮光板、4G…前方側面、5…サブレンズ、51…レンズ部、52…連結部、53…光中心位置、5A…ネジ、5B…スペーサ、6…メインレンズ、6A…レンズ部、6B…取付部、6C…ネジ、6D…端部、6E…底部、61R,61L,62R,62L,63R,63L…部分レンズ、63…部分レンズ(凹レンズ)、64R,64L…部分レンズ(凸レンズ)、70…集光光束、71R,71L,72R,72L,73R,73L…光(屈折前)、75R,75L,76R,76L,77R,77L……光(屈折後)、8…照明領域、8A…遠端領域、8B…中間領域、8C…中央領域、80…道路、81…車道、82…路肩、9…ポール、P…光中心位置、Q…光軸、X…長手方向、Y…幅方向、θ1,θ2,θ3…角度領域、θA…角度方向(遠端領域方向)、θB…角度方向(中間領域方向)、θC…真下方向(中央領域方向)。

Claims (11)

  1. 道路幅に応じた幅を有するとともに道路長手方向に所定の長さを有する長尺の照明領域を照明する道路照明装置であって、
    道路の上方に設置され、底部に下方開口部を有する箱状の装置本体と、
    この装置本体内に設けられて、道路長手方向に並ぶ複数のLED素子を有し、前記下方開口部を介して前記道路に向けて前記LED素子からの拡散光束を出射する複数の光源ユニットと、
    前記光源ユニットごとに当該光源ユニットの下方に設けられて、当該LED素子からの拡散光束を前記道路幅方向に集光することにより、前記道路長手方向に沿って拡がる扇形の集光光束を出射する複数のサブレンズと、
    前記サブレンズの下方に設けられて、全体として当該サブレンズで集光された前記集光光束を前記照明領域へ向けて出射するとともに、前記集光光束の一部を前記道路長手方向に沿って屈折させて前記照明領域内の遠端領域の方向へ出射するメインレンズとを備え
    前記光源ユニットおよび前記サブレンズからなる複数の組が、前記メインレンズに対向して前記道路幅方向に並列配置されている
    ことを特徴とする道路照明装置。
  2. 請求項1に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分の底部と端部との間に、集光光束のうち入射された光を屈折させて照明領域へ出射する1つ以上の部分レンズが形成されていることを特徴とする道路照明装置。
  3. 請求項2に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、前記部分レンズとして、照明領域の遠端領域の方向に光軸を有する凸レンズを有することを特徴とする道路照明装置。
  4. 請求項2に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、前記部分レンズとして、照明領域の中央領域の方向に光軸を有する凹レンズを有することを特徴とする道路照明装置。
  5. 請求項2に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、前記部分レンズとして、集光光束のうち照明領域の中央領域と遠端領域との間の中間領域へ向けて出射された光の一部を遠端領域へ向けて出射する凸レンズを有することを特徴とする道路照明装置。
  6. 請求項2に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、前記部分レンズとして、集光光束のうち照明領域より遠方へ向けて出射された光の一部を遠端領域へ向けて出射する凸レンズを有することを特徴とする道路照明装置。
  7. 請求項2に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、前記部分レンズとして、集光光束のうち照明領域の中央領域へ向けて照射された光の一部を、中央領域と遠端領域の間の中間領域、または遠端領域へ向けて出射する凹レンズを有することを特徴とする道路照明装置。
  8. 請求項1に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分においてその底部から当該底部と端部の間の中間部に向けて厚さが徐々に厚くなるよう形成されていることを特徴とする道路照明装置。
  9. 請求項1に記載の道路照明装置において、
    前記メインレンズは、道路幅方向に伸延するとともに道路長手方向に沿って下方へ湾曲する樋形状をなし、当該湾曲部分においてその端部から当該端部と底部の間の中間部に向けて厚さが徐々に厚くなるよう形成されていることを特徴とする道路照明装置。
  10. 請求項1に記載の道路照明装置において、
    記メインレンズは、これらサブレンズで集光された個々の集光光束を道路長手方向に沿った任意の俯角で屈折させて拡散する
    ことを特徴とする道路照明装置。
  11. 請求項1に記載の道路照明装置において、
    前記装置本体は、上部に上方開口部を有し、
    この上方開口部を介して装置本体外部へ露出する放熱構造を有し、前記光源ユニットのLED素子で発生した熱を装置本体外部へ放熱する放熱体を備える
    ことを特徴とする道路照明装置。
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