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JP5146969B2 - 情報処理システム、画像形成処理装置とその処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理システム、画像形成処理装置とその処理方法およびプログラム Download PDF

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JP5146969B2 JP2009266856A JP2009266856A JP5146969B2 JP 5146969 B2 JP5146969 B2 JP 5146969B2 JP 2009266856 A JP2009266856 A JP 2009266856A JP 2009266856 A JP2009266856 A JP 2009266856A JP 5146969 B2 JP5146969 B2 JP 5146969B2
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Description

本発明は、画像形成装置の利用に応じて情報処理装置の理を行う情報処理システム、画像形成装置とその処理方法およびプログラムに関する。
画像形成装置は、印刷やスキャンデータ送信などの機能を備えており、ユーザが利用する情報処理装置と連携して使用されることが多い。
例えば、情報処理装置で生成した印刷ジョブを画像形成装置で受信して紙に出力したり、画像形成装置で読み取った原稿を画像データに変換して情報処理装置へ送信したりする仕組みがある。
印刷データ受信の一つの形態として、特許文献1に開示されている方法がある。この方法によれば、ユーザは複合機へ送信した印刷ジョブを任意のタイミングで出力することができる。
また、スキャン画像送信の一つの形態として、特許文献2に開示されている方法がある。この方式によれば、ユーザは複合機で読み取った原稿を画像データに変換し、自分のPCへ送信することができる。
特開2007−249959号公報 特開2002−77177号公報
近年、環境対応、省電力が求められており、前述のような画像形成装置(例えば、複合機)を含め、オフィスに設置してあるユーザの情報処理装置(PC)などのデバイスについても電力削減が求められている。前述のような形態で複合機を利用する場合には、一般的に複合機と各ユーザのPCが利用可能な状態になっている。
しかしながら、ユーザが複合機とPCを利用していても、実際に操作するのはどちらか一方であり、複合機を利用している間にPCが使われることはない。よってここに電力の無駄が発生している。
この問題を解決するためには、複合機を使うときはユーザ自身が手動でPCをスリープにしてから離席するという方法が考えられる。しかし、離席時は毎回手動でPCをスリープさせなければならず、また、複合機の利用の終了後、自席に戻ったときにPCのスリープの復帰を行わなければならないので、非常に手間がかかり不便であった。
また、手間がかかることで、ユーザはPCをスリープにするルールがあるのにも関わらず、PCをスリープにしないユーザが多く発生し、結果電力削減効果があがらないといことが発生する。
そこで、本発明の目的は、画像形成装置にログインすることでログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定し、ユーザが離れた情報処理装置のモードを移行することで、情報処理装置の利用を抑制する仕組みを提供することである。
また、画像形成装置で実行する処理に応じて適切に情報処理装置モード復帰させることで、画像形成装置での処理エラーを防止する仕組みを提供することである。
本発明の目的を達成するために、本発明は、情報処理装置と、ユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置とを含む情報処理システムであって、前記画像形成装置は、当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記情報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定手段と、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信手段とを備え、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から前記モード移行要求を受信するモード移行要求受信手段と、前記モード移行要求受信手段で受信したモード移行要求に従って、当該情報処理装置をユーザの利用を抑制するモードへの移行する移行手段とを備えることを特徴とする。
また、前記画像形成装置は、前記情報処理装置から、当該情報処理装置を利用しているユーザのユーザ識別情報と前記情報処理装置を特定するための機器識情報が対応付く管理情報を収集する収集手段を更に備え、前記情報処理装置特定手段は、前記収集手段で収集した管理情報に従って、当該画像形成装置にログインするユーザが利用する情報処理装置を特定することを特徴とする。
また、前記情報処理システムは、前記管理情報を管理する管理装置を更に備え、前記画像形成装置は、前記収集手段で収集した管理情報を前記管理装置に出力する管理情報出力手段とを更に備え、前記管理装置は、前記画像形成装置から管理情報を受け付ける管理情報受付手段を更に備えることを特徴とする。
また、前記画像形成装置は、前記情報処理装置から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置から、前記印刷データ受信手段で印刷データを受信中か否かを判定する受信判定手段とを更に備え、前記モード移行要求送信手段は、前記受信判定手段で印刷データを受信中でないと判定される場合に、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対してモード移行要求を送信することを特徴とする。
また、前記モード移行要求送信手段は、前記受信判定手段で印刷データを受信中であると判定される場合に、当該印刷データの受信完了に従って、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対してモード移行要求を送信することを特徴とする。
また、前記画像形成装置は、ユーザによって指示された機能が、前記情報処理装置をユーザの利用を抑制するモードからユーザが利用可能なモードに復帰させるべき機能かを判定する機能判定手段と、前記機能判定手段でユーザの利用を抑制するモードからユーザが利用可能なモードに復帰させるべき機能であると判定される場合に、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、ユーザの利用を抑制するモードからユーザが利用可能なモードに復帰するためのモード復帰要求を送信する、モード復帰要求送信手段とを更に備え、前記情報処理装置は、前記画像形成装置からモード復帰要求を受信するモード復帰要求受信手段と、前記モード復帰要求受信手段で受信したモード復帰要求に従って、ユーザが利用可能なモードに復帰する復帰手段とを更に備えることを特徴とする。
また、前記ユーザが利用可能なモードに復帰させるべき機能は、ファイルを送信する送信機能であることを特徴とし、前記モード復帰要求送信手段は、前記ファイルを送信する先の情報処理装置が、前記ユーザ識別情報に対応する情報処理装置である場合に、前記ファイルを送信する前に前記情報処理装置に対してモード復帰要求を送信することを特徴とする。
また、前記画像形成装置は、当該画像形成装置からログアウトするためのログアウトイベントを取得するログアウトイベント取得手段と、前記ログアウトイベント取得手段で取得したログアウトイベントに従って、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置の電源を切るための電源制御要求を送信する電源制御要求送信手段とを更に備え、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から電源制御要求を受信する電源制御要求受信手段と、前記電源制御要求受信手段で受信した電源制御要求に従って、前記情報処理装置の電源を切るための指示をする電源指示手段とを更に備えることを特徴とする。
また、前記ユーザの利用を抑制するモードは、省電力モードであることを特徴とする。
また、前記画像形成装置と前記管理装置とは、同一筺体であることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置にログインすることでログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定し、ユーザが離れた情報処理装置のモードを移行することで、情報処理装置の利用を抑制することができる。
また、画像形成装置で実行する処理に応じて適切に情報処理装置モード復帰させることで、画像形成装置での処理エラーを防止することができる。
本発明に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図 クライアントPC101、資産管理サーバ102のハードウエア構成の一例を示すブロック図 複合機100のハードウエア構成の一例を示すブロック図 情報処理システム1の機能構成の一例を示すブロック図 情報処理システム1の印刷処理における処理概要図 情報処理システム1のスキャン送信処理における処理概要図 情報処理システム1の複合機制御処理の一例を示すフローチャート 情報処理システム1のログイン処理の一例を示すフローチャート 情報処理システム1のログアウト処理の一例を示すフローチャート 情報処理システム1の印刷処理の一例を示すフローチャート 情報処理システム1のスキャン送信処理の一例を示すフローチャート 情報処理システム1の印刷ジョブ投入処理の一例を示すフローチャート 情報処理システム1の資産情報収集処理の一例を示すフローチャー 複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示すイメージ図 複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示すイメージ図 複合機設定900の一例を示す図 ユーザ情報920の一例を示す図 印刷ジョブ930の一例を示す図 機器情報940の一例を示す図
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、例えば、階毎に設置する1又は複数の複合機100、1又は複数のクライアントPC101がLAN(Local Area Network)110を介して接続される。また資産管理サーバ102がWAN(Wide Area Network)によってLAN110と接続される。なお、WANを用いずに資産管理サーバ102がLAN110に直接接続される形態であってもよい。どちらの構成にしても資産管理サーバ102は、複合機100、クライアントPC101と通信可能に接続される。
複合機100は、プリンタ、スキャナ、コピー、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置である。また、複合機100は、ICカードをカードリーダにかざす、或いはユーザ名パスワードを入力することによって、ユーザ情報920を参照する(ユーザ認証する)。また、その結果に従ってログインを行い、機能を実行することができる装置である。
クライアントPC101は、LAN110に通信可能に接続される装置である。クライアントPC101は、複合機100の設定を行うPCで、ネットワークを介してHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で複合機100と通信することができる(例えば、マイクロソフト社のInternet Explorer(登録商標))機能を搭載したPCである。また、ユーザから印刷ジョブを投入するためのPCでもあり、ユーザがアプリケーションからプリンタドライバを介して印刷ジョブを生成し、プリンタドライバがLPR(Line PRinter Daemon)やその他の印刷プロトコルを用いて、印刷ジョブを複合機100に送信することができる。また、複合機100でスキャンしたデータを受け付けるためのPCでもある。
次に、図2、3を参照しながら、複合機100、クライアントPC101、資産管理サーバ102について説明する。
図2は、クライアントPC101、資産管理サーバ102のハードウエア構成を示す図、図3は、複合機100のハードウエア構成を示す図である。
図2に示すように、クライアントPC101、資産管理サーバ102では、システムバス2004を介してCPU(Central Processing Unit)2001、RAM(Random Access Memory)2002、ROM(Read Only Memory)2003、入力コントローラ2005、ビデオコントローラ2006、メモリコントローラ2007、通信I/Fコントローラ2008が接続される。
CPU2001は、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
ROM2003あるいは外部メモリ2011は、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する各種プログラム等を保持している。
RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2003あるいは外部メモリ2011からRAM2002にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
入力コントローラ2005は、キーボード(KB)2009やマウス(図示しない)等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
ビデオコントローラ2006は、CRT(Cathode Ray Tube)2010等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTに限らず、液晶ディスプレイ等の他の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
メモリコントローラ2007は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、SSD(Solid State Drive)等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ2008は、LAN110のようなネットワークを介して外部機器と接続・通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ2008は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)を用いた通信等が可能である。
CPU2001は、例えばRAM2002内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上に表示することが可能である。また、CPU2001は、CRT2010上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
クライアントPC101、資産管理サーバ102のハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ2011に記録されており、必要に応じてRAM2002にロードされ、CPU2001により実行される。プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等は、外部メモリ2011に格納されている。
次に、複合機100のハードウエア構成について説明する。
図3に示すように、複合機100は、コントローラユニット3020と、操作部3030と、カードリーダ3040と、プリンタ3050と、スキャナ3060の各ハードウエア構成を有して構成されている。
また、コントローラユニット3020は、CPU3001と、RAM3002と、ROM3003と、ハードディスクドライブ(HDD)3004と、ネットワークインタフェース(Network I/F)3005と、モデム(MODEM)3006と、操作部インタフェース(操作部I/F)3007と、イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)3008と、外部インタフェース(外部I/F)3009と、システムバス3010と、ラスタイメージプロセッサ(RIP)3011と、プリンタインタフェース(プリンタI/F)3012と、スキャナインタフェース(スキャナI/F)3013と、画像処理部3014と、画像バス3015の各ハードウエア構成を有して構成されている。
コントローラユニット3020は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ3060や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ3050と接続する一方、ネットワーク110や、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)等の公衆回線網(WAN)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
CPU3001は、システムバス3010及び画像バス3015に接続される各デバイスを統括的に制御するプロセッサである。
RAM3002は、CPU3001が動作するためのワークメモリであり、また、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリの機能も有する。例えば、カードリーダ3040で読み取ったカードIDなどが記憶される。
ROM3003は、システムのブートプログラムや各種の制御プログラムが格納されている。HDD3004は、システムを制御するための各種のプログラム及び画像データ等を格納する。なお、ROM3003またはHDD3004には、図16の複合機設定900が格納されている。なお、HDD3004は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をHDDに限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
Network I/F3005は、LAN110に接続し、データ入出力を行う。MODEM3006は、公衆回線網に接続し、FAXにおける送受信等のデータの入出力を行う。
操作部I/F3007は、ユーザインタフェース(UI)である操作部3030におけるインタフェースであり、操作部3030に表示する画像データを操作部3030に対して出力する。また、操作部I/F3007は、本システムのユーザが操作部3030から入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU3001に伝える役割をする。なお、操作部3030は、キーボードに相当するタッチパネルを有する表示部を備え、当該表示部に表示されたキーボードのボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができる。
IMAGE BUS I/F3008は、システムバス3010と、画像データを高速で転送する画像バス3015とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
外部I/F3009は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインタフェースである。本実施形態においては、外部I/F3009には、ICカード認証で必要となるICカードの情報を読み取るためのカードリーダ3040が接続されている。そして、CPU3001は、この外部I/F3009を介してカードリーダ3040によるICカードからの情報の読み取りを制御し、当該ICカードから読み取られた情報を取得可能となっている。
以上の3001〜3009に示すデバイスがシステムバス3010上に配置され、相互に通信可能となっている。
RIP3011は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
プリンタI/F3012は、プリンタ3050とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナI/F3013は、スキャナ3060とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
画像処理部3014は、入力画像データに対して、補正処理、加工処理、編集処理を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正処理、解像度変換処理等を行ったりする。また、画像処理部3014は、これらの処理に加えて、画像データの回転処理や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データに対してはJBIG(Joint Bi−level Image experts Group)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。
以上の3008、3011〜3014に示すデバイスが画像バス3015上に配置され、相互に通信可能となっている。画像バス3015は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE1394で構成されている。
操作部3030は、具体的に、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、当該LCD表示部上にタッチパネルシートが貼られており、本システムの操作画面を表示するとともに、表示した操作画面のキー(ボタン)が押されると、その位置情報が操作部I/F3007を介してCPU3001に伝えられる。また、操作部3030は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等のキーボード機能を備える。
ここで、操作部3030のスタートキーは、例えば、原稿画像の読み取り動作を開始する際などに操作される。このスタートキーの中央部には、例えば、緑と赤の2色のLED(Light Emitting Diode)があり、その各色の発光によってスタートキーが使える状態にあるかどうかが示される。また、操作部3030のストップキーは、例えば、稼働中の動作を止める際などに操作される。また、操作部3030のIDキーは、例えば、ユーザ(使用者)のユーザIDを入力する際などに操作される。また、操作部3030のリセットキーは、例えば、操作部3030による設定を初期化する際などに操作される。
カードリーダ3040は、CPU3001からの制御により、認証カードに相当するICカード(例えば、ソニー(登録商標)社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されているユーザ識別情報を読み取るものである。カードリーダ3040で読み取られたユーザ識別情報は、外部I/F3009を介してCPU3001へ通知される。
プリンタ3050は、例えば、ラスタイメージデータを用紙上に画像として変換するものである。その変換方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの変換方式を用いても構わない。プリンタ3050のプリント動作の起動は、CPU3001からの指示によって開始される。なお、プリンタ3050には、異なる用紙のサイズまたは異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段が構成されており、それぞれの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。
スキャナ3060は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを用いて原稿を走査することで、原稿の画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされ、複合機100のユーザが操作部3030から読み取り起動指示を行うことにより、CPU3001がスキャナ3060に指示を与え、フィーダは、原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿の画像の読み取り動作を行う。
以上のような構成によって、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをLAN110上に送信したり、LAN110から受信した印刷データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。また、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをMODEM3006から公衆回線網上にFAX送信したり、公衆回線網からFAX受信した画像データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。
次に、図4、14、15、16、17、18、19を参照しながら、情報処理システム1の機能と利用するデータについて説明する。
図4は、本発明に係る情報処理システム1の機能構成を示すブロック図、図14は、複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示すイメージ図、図15は、複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示すイメージ図、図16は、複合機設定900の一例を示す図、図17は、印刷ジョブ930の一例を示す図、図18は、ユーザ情報920の一例を示す図、図19は、機器情報940の一例を示す図である。
図4を用いて、本実施形態の各装置の機能について説明する。
まず、クライアントPC101の処理を実行するための機能について説明する。
クライアントPC101は、プリンタドライバ部300、N/W通信部301、アプリケーション部302、電源管理部303等を有する。
プリンタドライバ部300は、アプリケーション部302が生成した画像データを複合機100で印刷可能なページ記述言語(PDL)データに変換する。さらに、PDLデータに対して、書誌情報931を付加して、印刷ジョブ930を作成する。
印刷ジョブ930は、図18に示すように、書誌情報931、PDL932から構成される。書誌情報931は、ジョブ名、ジョブを実行したユーザ名、ジョブのカラー情報等から構成される。PDL932は、画像データを複合機100で印刷可能なページ記述言語に変換したデータである。
N/W通信部301は、LAN110等のネットワークを介して外部機器と接続・通信を行うもので、TCP/IPやUDPなどの通信プロトコルに従って通信を制御する。これによりクライアントPC101は、同じくLAN110に接続された複合機100と通信が可能となる。
アプリケーション部302は、ユーザにGUI(Graphic User Interface)を提供し、ユーザの目的に適った画像データを生成する。
電源管理部303は、クライアントPC101を省電力モードに移行したり、省電力モードから復帰させたりする。またクライアントPC101をシャットダウンする機能も有する。
次に、資産管理サーバ102の処理を実行するための機能について説明する。
資産管理サーバ102は、機器情報管理部400、機器情報制御部401、N/W通信部402、機器情報940等を有する。
機器情報管理部400は、機器情報940を管理するための機能を提供する。具体的には資産管理サーバ102の外部メモリ2011に対して、機器情報940の書き込み、読み込み、削除、更新などを行う。
機器情報制御部401は、複合機100から送信されてきた機器情報940を登録したり、複合機100からの要求に応じて機器情報940を検索して、該当する情報を返却したりする。
N/W通信部402は、クライアントPC101が有するN/W通信部301と同等の機能を有するものである。
機器情報940は、資産管理サーバ102の外部メモリ2011に格納される情報である。本実施形態では、複合機100が各クライアントPC101から機器情報940を収集する形態としたが、ユーザや管理者が資産管理サーバ102にクライアントPC101の情報を手動で登録する形態であってもよい。
機器情報940(管理情報)は、図19に示すようにMAC(Media Access Control)アドレス941、IPアドレス942、ユーザ名943(ユーザ識別情報)等から構成される。
MAC(Media Access Control)アドレスはネットワーク機器を一意に識別するために利用する。なお、MACアドレスにはベンダや製品毎に定められている値があり、この情報をもとに情報処理装置の種類を推測することができる。IPアドレスを機器IDとして扱ってもよいが、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)環境下では、IPアドレスは動的に変更されてしまうため、MACアドレスのように機器固定の値を機器IDとする。
IPアドレス942は、通信機器に割り振られるネットワークアドレスであり、情報処理装置を特定し、その特定される情報処理装置と通信するために必要な値である。つまり、
ユーザ名943は、クライアントPC101の利用ユーザである。つまり、機器情報940(管理情報)はユーザと情報処理装置と対応付けるための情報である。
次に、複合機100の処理を実行するための機能について説明する。
複合機100は、ログインイベント制御部200、機能判定部201、認証制御部202、N/W通信部203、画面制御部204、機器情報収集部205、資産管理サーバ連携部206、PC電源管理連携部207、印刷ジョブ受信部208、印刷制御部209、スキャン送信制御部210、複合機設定900、ユーザ情報920、印刷ジョブ930等から構成される。
ログインイベント制御部200は、複合機100へのユーザログイン、ログアウトを検知する機能を提供する。ログインイベントとしては、ICカードによるログインや、ユーザ名とパスワードを使ったログイン、指静脈や指紋などの生体情報によるログインなどがある。また、ログアウトイベントとしては、ユーザがログアウトボタンを押したときや、一定時間が経過したことによるオートログアウトなどがある。これにより、ユーザのログイン・ログアウトに応じた制御が可能となる。
機能判定部201は、ユーザが複合機100で実行した機能を判定する機能を提供する。例えば、スキャン送信画面1300において、スキャンボタン1310が押された時にスキャン送信が実行されたと判断する。また、印刷画面1400において、プリントボタン1401が押された時に印刷が実行されたと判断する。これにより、ユーザの操作に応じた制御が可能となる。
認証制御部202は、ユーザログイン可否を判定するための機能を有する。例えば、ユーザがカード認証画面1000でカードリーダ3040にICカードをかざすと、ユーザ情報920からカードIDが一致するユーザ情報920を検索する。例えば、ユーザがキーボード認証画面1100でユーザ名・パスワード・ドメインを入力してログインボタン1101を押下すると、ユーザ情報920でユーザを検索しパスワード照合を行う。なお、認証制御に関しては、複合機100で実施せずに、認証サーバ等の別筐体で実施する形態であってもよい。
N/W通信部203は、クライアントPC101が有するN/W通信部301と同等の機能を有するものである。
画面制御部204は、複合機100の操作部3030にユーザが複合機100を操作するための画面を表示するためのものである。例えば、図14に示すカード認証画面1000、キーボード認証画面1100、エラーダイアログ1200、図15に示すスキャン送信画面1300、印刷画面1400などの画面、シャットダウン確認ダイアログ1500などの画面を表示する。
カード認証画面1000は、ユーザがICカードを使って認証する画面である。ICカードを忘れたユーザでも認証できるようにするために、キーボード認証画面への遷移ボタン1001などを有する。
キーボード認証画面1100は、ユーザ名・パスワード・ログイン先をユーザが入力/選択し、ログインボタン1101を押下することによって複合機100に認証するための画面である。
エラーダイアログ1200は、複合機100での処理中に何らかのエラーが発生したことをユーザに通知するためのダイアログである。エラーの詳細を表わすエラーメッセージなどが表示され、OKボタン1201を押下することで、元の画面に戻ることができる。例えば、ICカード情報が見つからなかったときに「ユーザ情報が見つかりません。」というようなメッセージを表示する。
スキャン送信画面1300は、ユーザが原稿をスキャンするための画面である。解像度リスト1301、ファイル形式選択リスト1302、送信先フィールド1303、検索ボタン1304、スキャンボタン1310等から構成される。なお、他にも濃度、カラー、片面両面、原稿サイズ、サイズ混載などの読込設定を行う構成にしてもよい。
解像度リスト1301は、スキャン時の解像度を選択するためのリストである。ファイル形式選択リスト1302は、スキャンした画像をどのファイル形式に変換するか、を選択するためのリストである。送信先フィールド1303は、スキャンして任意の形式に変換したファイルをどこに格納するか、を指示するためのフィールドである。また、ユーザが自分で値を編集することもできる。さらに、検索ボタン1304を使用することでネットワーク内の機器を探索して、探索した機器を選択することで送信先フィールド1303にその機器を設定することもできる。
スキャンボタン1310は、ユーザが複合機100に対してスキャン開始を指示するためのボタンである。
印刷画面1400は、ユーザが印刷ジョブを印刷するための画面である。クライアントPC101で留め置き印刷のオプションを有効にして、複合機100に印刷ジョブを投入すると、すぐには出力されずに複合機100に印刷ジョブが一旦格納される。その格納された印刷ジョブを出力するために、この印刷画面1400は使用される。印刷画面1400には、ユーザが投入した印刷ジョブのリストが表示される。ユーザによってリストから印刷ジョブが選択され、プリントボタン1401が押下されると、複合機100は該当印刷ジョブを出力する。
シャットダウン確認ダイアログ1500は、ユーザが自分のPCをシャットダウンするかどうか、を決定するためのダイアログである。このダイアログはユーザが複合機100からログアウトするときに表示される。このダイアログを使うことで、ユーザは複合機100を利用した後すぐに外出したい場合などに、自席に戻らずともPCをシャットダウンできるようになる。
「しない」ボタン1501は、ユーザが複合機100ログアウト時に自分のPCをシャットダウンしないようにするためのボタンである。なお、このボタンが押されなくても、所定時間が経過すれば、シャットダウン確認ダイアログ1500は自動で閉じられる。
「する」ボタン1502は、ユーザが複合機100ログアウト時に自分のPCをシャットダウンするためのボタンである。
機器情報収集部205は、複合機100と通信可能に接続されたネットワーク内のクライアントPC101から、定期的に機器情報940を収集するための機能を提供する。
資産管理サーバ連携部206は、機器情報収集部205で収集した機器情報940を資産管理サーバ102に送信したり、機器情報940を資産管理サーバ102から取得したりする。
PC電源管理連携部207は、クライアントPC101の電源管理部303と連携して、クライアントPC101を省電力モードに移行したり、省電力モードから復帰させたりする。またクライアントPC101をシャットダウンする。
印刷ジョブ受信部208は、クライアントPC101から印刷ジョブ930を受信する機能を提供する。LPRやRAWなどの印刷制御プロトコルで印刷ジョブ930を受け付け、書誌情報931を解析する機能も提供する。また、書誌情報931解析終了した時点とPDL932を受信終了した時点で、ユーザ情報920の印刷受付状況を更新する。
なお、印刷ジョブ受信に関しては、複合機100で実施せずに、プリントサーバ等の別筐体で実施する形態であってもよい。
印刷制御部209は、複合機100のプリンタ3050を制御するためのものである。印刷ジョブ930のPDL932をビットマップ画像に変換し、既知の印刷技術により用紙等のメディアに印刷を行う。
スキャン送信制御部210は、複合機100のスキャナ3060を制御して、原稿となる紙上の画像をデジタル化し、任意の画像形式に変換して、任意のサーバの任意のフォルダに送信する機能を提供する。ファイル形式について、例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)、TIFF(Taged Image File Format)、PDF(Portable Document Format)、XPS(XML Paper Specification)、OOXML(Office Open XML)などがある。
ファイル送信については、具体的には、SMB(Server Message Block)、WebDAV(Web―based Distributed Authoring and Versioning)、FTP(File Transfer Protocol)などのプロトコルでファイル送信を行う。
複合機設定900は、複合機100の動作を決定するための情報であり、複合機100のHDD3004に格納される情報である。また、通常は、管理者によってあらかじめ設定される情報である。複合機設定900は、資産管理サーバ102、資産管理サーバ ポート902等から構成される。
資産管理サーバ102、資産管理サーバ ポート902は、通信する資産管理サーバ102を決定するための情報である。
ユーザ情報920は、複合機100のHDD3004に格納される情報であり、複合機100がユーザからの認証要求を受け付けた時に、認証処理を行うために必要な情報である。
図17に示すように、ユーザ情報920は、カードID921、ユーザ名922、パスワード923、印刷受付状況924等から構成される。カードID921は、ユーザが保持しているICカードのID情報である。また、ユーザがICカードを使って複合機100にログインする際に使われる。
ユーザ名922は、複合機100を利用する際のユーザ名となる。複合機100の操作ログや操作画面などに表記したり、ユーザを識別したりするための情報である。
パスワード923は、ユーザを照合するための情報である。ICカードを忘れたユーザが、ユーザ名922とパスワード923を使って、複合機100にログインするときに使われる。
印刷受付状況924は、複合機100がクライアントPC101から印刷ジョブを受け付けている途中の状態か、受け付けていない状態か、を識別するための情報である。前者の場合は<受付中>、後者の場合は<受付なし>の値が設定される。
印刷ジョブ930は、複合機100のHDD3004に格納される情報であり、クライアントPC101から受信した印刷ジョブ930が格納される。
次に、図5、6を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の処理概要について説明する。
図5は、情報処理システム1の印刷処理における処理概要図である。
図5では、クライアントPC101から投入された印刷ジョブ930を複合機100から出力する概要と、それに連動してクライアントPC101の電源を管理する概要を示している。
まず、クライアントPC101は、自席にいるユーザから留め置き印刷指示を受け付ける(1−1)。クライアントPC101は、印刷ジョブ930を生成し(1−2)、複合機100に対して印刷ジョブ930を投入する(1−3)。
複合機100はユーザのログインを受け付け(2−1)、ログインしたユーザのクライアントPC101を省電力移行させる(2−2)。
複合機100は、ユーザから印刷指示を受け付け(3−1)、指示された印刷ジョブ930を出力する(3−2)。
複合機100は、ユーザからログアウトを受け付け(4−1)、クライアントPC101にシャットダウン指示をする(4−2)。
上記のユースケースで示すとおり、ユーザは複合機100にログイン(2−1)してから、ログアウト(4−1)するまでの間、クライアントPC101を使用していない。図5に示すように、複合機100に対するログインのタイミングでクライアントPC101を省電力移行することで、無駄な電力消費を抑えた情報処理システム1が実現できる。
また、ログアウト時(4−1)に、ユーザからシャットダウン指示を受け付けることで、ユーザは印刷物を出力した後にそのまま外出することができるので、ユーザの手間を削減できるシステムを実現している。
次に、図6を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の処理概要について説明する。
図6は、情報処理システム1のスキャン送信処理における処理概要図である。
図6では、複合機100でスキャンした画像をクライアントPC101に送信する概要と、それに連動してクライアントPC101の電源を管理する概要を示している。
まず、複合機100は、ユーザからのログインを受け付け(1−1)、ログインしたユーザのクライアントPC101を省電力移行させる(1−2)。
複合機100は、ユーザからのスキャン送信指示を受け付け(2−1)、原稿をスキャンし(2−2)、ユーザのクライアントPC101を省電力復帰し(2−3)、スキャンした画像ファイルをユーザのクライアントPC101に送信する(2−4)。
複合機100は、ユーザからログアウトを受け付ける(3−1)。
クライアントPC101は、複合機100から受信した画像ファイルをユーザに利用させる(4−1)。
このように、複合機100に対するログインのタイミングでクライアントPC101を省電力移行することで、無駄な電力消費を抑えた情報処理システム1が実現できる。
また、スキャン実行後のファイル送信時にクライアントPC101を省電力復帰させることで、ユーザは自席に戻ったときにスキャンした画像ファイルをすぐに操作することができる。よって、省電力とユーザの利便性を両立させたシステムが実現できる。
次に、図7、8、9、10、11、12、13を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の詳細な処理について説明する。
図7は、情報処理システム1の複合機制御処理の一例を示すフローチャート、図8は、情報処理システム1のログイン処理の一例を示すフローチャート、図9は、情報処理システム1のログアウト処理の一例を示すフローチャート、図10は、情報処理システム1の印刷処理の一例を示すフローチャート、図11は、情報処理システム1のスキャン送信処理の一例を示すフローチャート、図12は、情報処理システム1の印刷ジョブ投入処理の一例を示すフローチャート、図13は、情報処理システム1の資産情報収集処理の一例を示すフローチャートである。
まず、図7を参照しながら、情報処理システム1の複合機制御処理について説明する。
図7では、複合機100は、ログイン、印刷、スキャン送信、ログアウトなどの処理に応じて、クライアントPC101の電源管理を行う。この処理は図8、9、10、11の処理を含んだフローチャートであり、ユーザが複合機100にログインして、何らかの処理を実行し、ログアウトするまでの概略を説明したものである。各処理の詳細については後述する。
図7に示すように、複合機100は、ユーザからのログインを待ち受ける(ステップS100)。複合機100は、ログインイベントを受け付けると(ステップS101)、図8に示すログイン処理を行う(ステップS102)。ログインイベントの例としては、カード認証画面1000においてカードリーダ3040にICカードがかざされた場合や、キーボード認証画面1100においてユーザ名、パスワード、ログイン先が決定され、ログインボタン1101が押された場合などがある。他にも、指静脈認証などの生体認証が行われた場合なども該当する。
複合機100は、詳細は後述するが、ログインの条件によっては、複合機100は、クライアントPC101を省電力移行する(ステップS103)。
複合機100は、処理機能を判定する(ステップS104)(機能判定)。この処理はユーザからどのような機能が実行され、実行された機能が、クライアントPC101を省電力モードから復帰させないと処理を実行できない機能かを判定する処理である。具体的には、スキャン送信画面1300においてスキャンボタン1310が押された時に、スキャン送信機能が実行されたと判断する。また、印刷画面1400においてプリントボタン1401が押された時に印刷機能が実行されたと判断する。
ステップS104の判定結果、実行された処理が印刷であった場合、複合機100は、図10に示す印刷処理を行う(ステップS105)。
ステップS104の判定結果、実行された処理がスキャン送信であった場合、複合機100は、図11に示すスキャン送信処理を行う(ステップS106)。詳細は後述するが、スキャン送信の条件によっては、複合機100は、クライアントPC101を省電力から復帰させる(ステップS107)。
複合機100は、ログアウトイベントを検知したかどうか、を判定する(ステップS108)。複合機100は、ログアウトイベントを検知しなければ、再びステップS104に示す処理機能判定を行う。ログアウトイベントを検知する例としては、ログアウトキーが押された場合や、一定時間経過でオートログアウトが実施された場合などがある。つまり、ステップS108はログアウトイベントを取得する処理である(ログアウトイベント取得)。
複合機100は、ログアウトイベントを受け付けると、図9に示すログアウト処理を行う(ステップS109)。詳細は後述するが、このときログアウト条件によっては、複合機100は、クライアントPCをシャットダウンする(ステップS110)。
次に、図8を参照しながら、情報処理システム1のログイン処理について説明する。
図8では、複合機100は、ユーザからのログインを受け付け、ユーザのクライアントPC101を省電力移行する。なお、この処理は図7に示す複合機制御処理から呼び出されるサブルーチンである。
図8に示すように、複合機100は、カードリーダ3040にかざされたICカードを検知し、カードIDを読み取る(ステップS200)。
複合機100は、ユーザ情報920から読み取ったカードID921に一致する情報を検索し(ステップS201)、該当するユーザ情報920が見つかったかどうか、を判定する(ステップS202)。つまり、ステップS201は、ユーザ情報920を取得する処理である(ユーザ識別情報取得)。なお、本実施形態では、ユーザ情報920を複合機100のHDD3004から取得するように構成したが、不図示の認証サーバからユーザ情報920を取得するようにしてもよい。
ステップS202の判定結果、該当するユーザ情報920が見つからなかった場合、複合機100は操作部3030にエラーダイアログ1200を表示し、ユーザに認証エラーを通知する(ステップS203)。
ステップS202の判定結果、該当するユーザ情報920が見つかった場合、複合機100は、資産管理サーバ102に対して機器情報要求を送信する(ステップS204)。なお、ここで通信する資産管理サーバ102は、あらかじめ設定された複合機設定900に含まれる資産管理サーバ102、資産管理サーバ ポート902の情報をもとに決定する。
資産管理サーバ102は、複合機100から機器情報要求を受け付け(ステップS205)、機器情報を検索し(ステップS206)、検索結果を複合機100に返答する(ステップS207)。なお、機器情報要求として、ステップS201で検索したユーザ情報920のユーザ名922が含まれており、資産管理サーバ102はそのユーザ名922と一致するユーザ名を持った機器情報940を検索する。
複合機100は、資産管理サーバ102から機器情報940を受け付ける(ステップS208)。つまり、ステップS204〜ステップS208の処理によって、ユーザ情報920(ユーザ識別情報)に対応するクライアントPC101(情報処理装置)を特定する(情報処理装置特定)。
複合機100へのログイン処理を行う(ステップS209)。このログイン処理とは具体的には、検索したユーザ情報920を複合機100のログインユーザ情報として設定したり、操作部3030の画面をスキャン送信画面1300や印刷画面1400に切り換えたりして、ユーザが複合機100を利用できる状態にする処理である。
複合機100は、ユーザ情報920に含まれる印刷受付状況924を確認し、印刷受付状況924が<受付中>であるかどうか、を判断する(ステップS210)(受信判定)。
ステップS210の判定結果、印刷受付状況924が<受付中>であった場合、複合機100は、<受付なし>になるまでステップS210の判定を繰り返し、待機する。 なお、ユーザのクライアントPC101から印刷ジョブを投入しているときに、クライアントPC101を省電力移行してしまうと、印刷ジョブ送信が中断されてしまう恐れがある。よって、ここで印刷ジョブ送信中であるかどうか、の判定を行い、印刷ジョブ送信中には省電力移行しないようにしている。
ステップS210の判定結果、印刷受付状況924が<受付中>でなかった場合、複合機100は、ログインユーザのクライアントPC101に対して省電力移行指示(省電力移行要求)を行う(ステップS211)。ステップS211は、つまり、印刷ジョブ(印刷データ)を受信中でないと判定される場合に省電力移行指示を行い、印刷ジョブ(印刷データ)の受信完了に従って、省電力移行指示(省電力移行要求)を行う。
ステップS211の省電力移行指示(省電力移行要求)は、クライアントPC101にインストールされ、複合機100と通信可能な電源管理アプリケーションに対して命令を発行するものであり、この命令に従って、電源管理アプリケーションがクライアントPC101のオペレーティングシステム(OS)のAPIを用いて、OSに対して省電力モードに移行するための命令をCPU2001が入力を行う(省電力移行入力)。
なお、ここでの通信先クライアントPC101は、ステップS208にて取得した機器情報940に含まれるIPアドレス942をもとに決定し、このIPアドレスに従って省電力移行指示を行う(省電力移行要求送信)。
クライアントPC101は複合機100から省電力移行指示を受け付け(ステップS212)(省電力移行要求受信)、省電力移行する(ステップS213)(省電力移行入力)。この一連の処理により、ユーザがクライアントPC101の傍を離れて、複合機100を操作しているときには、クライアントPC101を自動で省電力移行することができる。よって、離席時のクライアントPC101の電力消費を削減することができる。
次に、図9を参照しながら、情報処理システム1のログアウト処理について説明する。
図9では、複合機100は、ログアウトイベントを受け付け、条件に応じてクライアントPC101をシャットダウンする。なお、この処理は図7に示す複合機制御処理から呼び出されるサブルーチンである。
図9に示すように、複合機100は、操作部3030にシャットダウン確認ダイアログ1500を表示し(ステップS300)、ボタンが押されたかどうか、を判定する(ステップS301)。
ステップS301の判定結果、何もボタンが押されなかった場合、複合機100は、所定時間が経過したかどうかを判定する(ステップS302)。
ステップS302の判定結果、所定時間が経過していなければ、複合機100は、再びボタンが押されたかどうか、を判定する。
ステップS302の判定結果、所定時間が経過していれば、複合機100は、ログアウト処理を行う(ステップS304)。具体的には、ログインユーザ情報を消去し、操作部3030にカード認証画面1000や、キーボード認証画面1100などの認証画面を表示する。
ステップS301の判定結果、シャットダウン確認ダイアログ1500において何らかのボタンが押された場合は、複合機100は、どのボタンが押されたか、を判定する(ステップS303)。
ステップS303の判定結果、シャットダウン確認ダイアログ1500において押されたボタンがシャットダウン「しない」ボタン1501であった場合、複合機100は前述のログアウト処理を行う(ステップS304)。
この一連の処理(ステップS300〜S304)により、ユーザがシャットダウンしないと指示した場合も、何も指示しなくて所定時間経過した場合にも、一般的なログアウトと同じように複合機100はユーザをログアウトさせることができる。
ステップS303の判定結果、シャットダウン確認ダイアログ1500において押されたボタンがシャットダウン「する」ボタン1502であった場合、複合機100は前述のログアウト処理を行う(ステップS305)。なお、この処理はステップS304と同等の処理であるため説明を省略する。
複合機100は、クライアントPC101に対してシャットダウン指示を行う(ステップS306)。シャットダウン指示とは、クライアントPC101の電源管理アプリケーションに対して、クライアントPCの電源をきるための電源制御要求を送信する処理である(電源制御要求送信)。
なお、ここでの通信先クライアントPC101は、ログイン処理のときと同様に、ステップS208にて取得した機器情報940に含まれるIPアドレス942をもとに決定し、電源制御要求をクライアントPC101に送信する。なお、このクライアントPC101は、ステップS211で省電力移行指示したクライアントPC101である。
クライアントPC101は、複合機100からシャットダウン指示(電源制御要求)を受け付ける(ステップS307)(電源制御要求受信)。そして、シャットダウン処理を行う(ステップS308)。シャットダウン処理は、電源管理アプリケーションがOSに対して電源を切るための指示をAPIを用いて行う処理である(電源指示)。
具体的には、クライアントPC101上で起動しているすべてのアプリケーションを終了させて電源を落とす。
この一連の処理(ステップS305〜ステップS308)により、ユーザは複合機100からログアウトしたときに自分のPCをシャットダウンすることができる。
例えば、会議資料を印刷してすぐに会議に行きたい場合や、お客様先打ち合わせ資料を印刷してすぐに外出したい場合に使われる。従来は、ユーザのPCで印刷指示をした後に、複合機100の傍に行ってログインして印刷をした後に、再び自席に戻ってPCをシャットダウンしなければならなかった。会議時間が迫っている場合は、シャットダウンせずに電源つけっぱなしで会議に出かけてしまい、電力を無駄に消費してしまっていた。また、ユーザ訪問時間が迫っている場合は、シャットダウンするために自席に戻ったりPCを操作したりすることで遅刻してしまうこともあった。
また、PCで複合機100に印刷後に、PCをシャットダウンしてから離席して複合機100で印刷を行う方法もあるが、この場合、印刷物が所望の体裁でなかった場合(モノクロで印刷すべき資料をカラーで印刷してしまった場合や、両面で印刷すべき資料を片面で印刷してしまった場合など)に、再びPCを起動して再印刷をしなければならず、余計に手間がかかってしまう。
ここで提示した方法であれば、複合機で印刷して、印刷物を確認した後に、自席に戻らずともその場でPCをシャットダウンできることで、電力削減や時間削減につなげることができる。
次に、図10を参照しながら、情報処理システム1の印刷処理について説明する。
図10では、複合機100は、ユーザの印刷指示を受け付けて、指定された印刷物を出力する。なお、この処理は図7に示す複合機制御処理から呼び出されるサブルーチンである。
図10に示すように、複合機100は、印刷画面1400で選択された印刷ジョブを取得する(ステップS400)。なお、この画面に表示されている印刷ジョブ一覧は、後述する印刷ジョブ投入処理(図12)においてクライアントPC101から投入された印刷ジョブの一覧であり、複合機にログインしたユーザのユーザ情報920のユーザ名と印刷ジョブ930の書誌情報931に含まれるユーザ名が一致した印刷ジョブ930を表示したものである。
複合機100は、選択された印刷ジョブ930をすべて実行したかどうか、を判定し(ステップS401)、未実行の印刷ジョブ930があれば、順次印刷を行う(ステップS402)。具体的には、複合機100は、印刷ジョブ930内のPDL932を解析し、描画オブジェクトの中間データを作成して、さらにその中間データをもとに、ビットマップイメージを作成し、既知の印刷技術により用紙等のメディアに印刷を行う。
次に、図11を参照しながら、情報処理システム1のスキャン送信処理について説明する。
図11では、複合機100は、なお、この処理は図7に示す複合機制御処理から呼び出されるサブルーチンである。
図11に示すように、複合機100は、ユーザによって原稿台にセットされた原稿を読み取り(ステップS500)、読み取った画像データを、スキャン送信画面1300のファイル形式選択リスト1302で設定されたファイル形式に変換し(ステップS501)、送信先フィールド1303に入力された送信先の情報がログインユーザのPCかどうか、を判定する(ステップS502)。具体的には、ステップS208にて取得した機器情報940に含まれるIPアドレス942と、送信先フィールド1303に入力された送信先の情報を比較してログインユーザのPCかどうか、を判定する。送信先フィールド1303には、マシンのIPアドレスに続いて区切り子を使ってディレクトリ名が入力される(192.168.0.1¥share)。この場合、先頭のIPアドレスが機器情報940に含まれるIPアドレス942に等しければ、送信先がログインユーザのPCと判断できる。もしくは、送信先フィールド1303には、マシン名に続いて区切り子を使ってディレクトリ名が入力されることもある(ACM094940¥share)。この場合、NetBIOSやDNS(Domain Name System)などのプロトコルを使って、マシン名(ACM094940)からIPアドレス(192.168.0.1)を解決し、そのIPアドレスが機器情報940に含まれるIPアドレス942に等しければ、送信先がログインユーザのPCと判断できる。
ステップS502の判定結果、送信先がログインユーザのPCであった場合、複合機100は、クライアントPC101に対して省電力復帰指示(省電力復帰要求)を行う(ステップS503)。なお、ここでの通信先クライアントPC101は、ログイン処理のときと同様に、ステップS208にて取得した機器情報940に含まれるIPアドレス942をもとに決定し、このIPアドレスに従って、省電力モードから通常モード(ユーザがクライアントPC101を利用可能なモード)に変更するための命令(省電力復帰要求)を送信する(省電力復帰要求送信)。
クライアントPC101は、複合機100から省電力復帰指示を受け付け(ステップS504)(省電力復帰要求受信)、省電力復帰する(ステップS505)(復帰入力)。なお、省電力復帰については、省電力モードへの移行と同じように、電源管理アプリケーションからOSに対してAPIを用いて復帰入力するものである。
クライアントPC101は、省電力復帰が終了すると、省電力完了を複合機に通知する(ステップS506)。
複合機100は、クライアントPC101から省電力復帰完了を受け付ける(ステップS507)。
ステップS502の判定結果、送信先がログインユーザのPCでなかった場合、もしくはステップS507にてログインユーザのPCから省電力復帰完了を受け付けた場合、複合機100は、ステップS501にて変換した画像ファイルをクライアントPC101に送信する(ステップS508)。具体的には、送信先フィールド1303に入力された送信先が示すPCのディレクトリに対してファイルを送信する。
クライアントPC101は、複合機からファイルを受信する(ステップS509)。
なお、ステップS502の判定結果で省電力復帰指示をする・しないを分岐しているのは、ユーザのファイル送信用途を考慮しているためである。
例えば、ユーザが自分のPCにスキャンした画像を送信する場合には、送信後自席に戻って作業することが通常の業務ではよくある。ユーザが複合機にログインした時点でユーザのクライアントPC101は省電力モードに移行されている(ステップS211)ため、省電力復帰しなければ、ユーザが自席に戻った時にわざわざ省電力復帰操作をしなければならず、手間がかかってしまう。そこで、ユーザが自席に戻るタイミングに近い送信処理をしたタイミングで省電力復帰を自動で行うことで、複合機へのログイン〜スキャン送信までの時間のクライアントPC101の消費電力を抑制しつつ、ユーザの利便性を高めることができる。
また、ユーザがスキャンした画像を送信する場合には、自分のPCではなくファイルサーバなどの共有サーバに送信するケースもある。共有サーバは常に様々なユーザから利用される性質のため複合機100と電源管理連携しない。よって送信先がログインユーザのPCでなかった場合は、省電力復帰指示を行っていない。
なお、ここではファイル送信前(ステップS503)にPCを省電力復帰しているが、省電力復帰はこのタイミングでなくてもよい。例えば、図6の処理概要図で言うと、3−1の後のタイミングでPCを省電力復帰してもよい。
PCの省電力モードには、ディスプレイOFFモード、スリープモード、スタンバイモード、ハイバネーションモードなど様々なモードが用意されている。そして、各モードによって、電力消費量と起動しているアプリケーションが異なっている。例えば、スタンバイモードなどでは、メモリの状態を一旦HDDに書き込んで、電源管理以外のアプリケーションをすべて停止させ、シャットダウン時に近い状態をすることで、電力消費を極限まで抑えることを実現している。一方、ディスプレイOFFモードなどでは、アプリケーションがすべて起動しており、電力消費はあまり抑制できないが、利便性を高めている。
クライアントPC101の省電力モードが、スタンバイモードを指しているような場合では、ファイル受信アプリケーションが停止しているため、複合機100からのファイル送信を受け付けることができない。本実施形態ではこのような状況を考慮して、ファイル送信前に省電力復帰を行うこととしている。
一方、クライアントPC101の省電力モードが、ディスプレイOFFモードであれば、ファイル送信前に省電力復帰を行う必要はないので、前述のように、図6の処理概要図の3−1の後のタイミングでPCを省電力復帰してもよい。
次に、図12を参照しながら、情報処理システム1の印刷ジョブ投入について説明する。
図12では、複合機100は、クライアントPC101から印刷ジョブを受け付け、複合機100に格納する。
図12に示すように、クライアントPC101はアプリケーションを使用して画像データを生成し、プリンタドライバを使って画像データをPDL932に変換して、印刷設定やユーザ情報を書誌情報931としてPDL932に付加して印刷ジョブ930を生成する(ステップS600)。
クライアントPC101は、プリンタドライバを使ってLPRやRAWなどの印刷プロトコルで、印刷ジョブ930を複合機100に投入する(ステップS601)。
複合機100は、クライアントPC101から印刷ジョブ930の受け付けを開始し(ステップS602)(印刷データ受信)、書誌情報931を受信して解析する(ステップS603)。
複合機100は、ユーザ情報920の印刷受付状況を<受付中>に更新する(ステップS604)。具体的には、ステップS603で解析した書誌情報931にはユーザ名が含まれており、そのユーザ名に一致するユーザ情報920を検索し、見つかったユーザ情報920の印刷受付状況924を更新する。これにより、ステップS210において複合機100にユーザがログインしたときにそのユーザのジョブを受け付け中かどうか、を知ることができる。
複合機100は、印刷ジョブ930のPDL932を受信し(ステップS605)、受信が終了すると、印刷受付状況924を<受付なし>に変更する(ステップS606)。
なお、印刷ジョブ930は、書誌情報931とPDL932で構成されているが、一般的に書誌情報931はユーザ情報と印刷設定情報から構成されており数Kbyteの情報である。一方、PDL932は、画像データを複合機100が読み取れる形式で記述したデータであり、数十Mbyteのデータであることが多い。よって書誌情報931はすぐに受け付けられるが、PDL932は受付に時間がかかるため、印刷ジョブ930受付時間は、PDL932を受け付ける時間にほぼ等しい。そこで書誌情報931を受け付けたときに印刷受付状況924を更新することで、印刷ジョブ930を受け付けている間を検知することが可能となっている。
次に、図13を参照しながら、情報処理システム1の資産情報収集処理について説明する。
図13では、複合機100は、LAN110内に存在するクライアントPC101の情報を収集し、資産管理サーバ102に送信する。なお、この処理は複合機100起動中に定期的に行われる処理である。
図13に示すように、複合機100は機器情報リストを生成する(ステップS700)。なお、機器情報リストとは、1又は複数の機器情報940(管理情報)で構成されるリストである。このリストは複合機100のRAM3002上で管理されており、複合機100が一時的に記憶する情報である。
複合機100は、LAN110内の全IPアドレスに対して順次パケットを送り、機器情報940を収集する。複合機100は、全IPアドレスを探索したかどうか、を判定する(ステップS701)。
ステップS701の判定結果、ネットワーク内の全IPアドレスを探索していなかった場合、複合機100は次のIPアドレスを取得し(ステップS702)、そのIPアドレスにアクセスを試みる(ステップS703)。全IPアドレスが使用されているケースはほとんどなく、空きIPアドレスがあることが大半なので、取得したIPアドレスにアクセスできなければ、次のIPアドレスにアクセスする。
ステップS703の判定結果、アクセスすることができたら、複合機100はその端末の機器情報940取得要求をクライアントPC101に送信する(ステップS704)。
クライアントPC101は、複合機100から機器情報取得要求を受け付け(ステップS705)、機器情報940を収集し(ステップS706)、機器情報取得結果を複合機100に返答する(ステップS707)。
なお、クライアントPC101は、機器情報940として、クライアントPC101上で管理されているMACアドレス941、IPアドレス942、ユーザ名943を収集する。
複合機100は、クライアントPC101から機器情報取得結果を受け付け(ステップS708)、機器情報リストを更新する(ステップS709)。なお、ステップS708の処理は、機器情報取得結果(管理情報)を収集する処理である。
ステップS701の判定結果、ネットワークアドレス内のすべてのIPアドレスにアクセスしたと判断された場合、複合機100は、機器情報リスト(管理情報)を資産管理サーバ102に送信する(ステップS710)(管理情報出力)。ここでアクセスする資産管理サーバ102は、複合機設定900の資産管理サーバ102、資産管理サーバ ポート902に基づいて決定する。
資産管理サーバ102は、複合機100から機器情報リストを受け付け(ステップS711)(管理情報受付)、機器情報940を更新する(ステップS712)。これにより、資産管理サーバ102では、LAN110に配置されたクライアントPC101のIPアドレス942およびユーザ名943を管理することができる。よって、複合機100は資産管理サーバ102と連携することで、ログインユーザのクライアントPC101を引き当てることが可能となる。
資産管理サーバ102は、機器情報940の更新が終了すると、複合機100に更新完了通知を送信する(ステップS713)。
複合機100は、資産管理サーバ102から更新完了通知を受け付け(ステップS714)、機器情報リストを削除する(ステップS715)。
なお、本実施形態では、資産管理サーバ102を複合機100と別筺体で構成し、複合機100から機器情報リスト(管理情報)を資産管理サーバ102に送信したが、複合機100と資産管理サーバ102を同一筺体として、複合機100のHDD3004に機器情報リスト(管理情報)を出力し、複合機100で管理するようにすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、複合機100(画像形成装置)にログインしたユーザが利用しているクライアントPC101(情報処理装置)を特定し、そのクライアントPC101を省電力モードにすることで電力削減することができる。
また、複合機100で実行する処理に応じて適切にクライアントPC101を省電力モードへの移行/省電力モードからの復帰をすることで、画像形成装置での処理エラーを防止することができる。
つまり、ユーザが複合機にログインすることで、複合機がユーザのクライアントPCを省電力モード(例えば、スリープ状態)へ移行するので、ユーザが使用していない間のクライアントPCの電力消費を抑えることができる。
また、ユーザが複合機でスキャン送信などの操作をしたときに、複合機がユーザのクライアントPCを省電力モード(例えば、スリープ状態)から復帰することで、ユーザが省電力モード移行・省電力モードからの復帰(通常モード復帰)を意識することなく、クライアントPCの省電力を図ることができる。
さらに、ユーザが複合機で操作した機能や処理内容に応じて、複合機がクライアントPCを省電力モードからの復帰する・復帰しないを判定することで、ユーザの利便性高めるとともに、省電力を実現することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明におけるプログラムは、図7〜図13に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図7〜図13の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図7〜図13の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
100 複合機
101 クライアントPC
102 資産管理サーバ
110 LAN
2001 CPU
2002 RAM
2010 CRT
2011 外部メモリ
3001 CPU
3002 RAM
3004 HDD
3030 操作部
3040 カードリーダ

Claims (15)

  1. 情報処理装置と、ユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置とを含む情報処理システムであって、
    前記画像形成装置は、
    当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
    当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定手段と、
    前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信手段と
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置から前記モード移行要求を受信するモード移行要求受信手段と、
    前記モード移行要求受信手段で受信したモード移行要求に従って、当該情報処理装置をユーザの利用を抑制するモードへの移行する移行手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記画像形成装置は、
    前記情報処理装置から、当該情報処理装置を利用しているユーザのユーザ識別情報と前記情報処理装置を特定するための機器識情報が対応付く管理情報を収集する収集手段を更に備え、
    前記情報処理装置特定手段は、前記収集手段で収集した管理情報に従って、当該画像形成装置にログインするユーザが利用する情報処理装置を特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理システムは、前記管理情報を管理する管理装置を更に備え、
    前記画像形成装置は、
    記収集手段で収集した管理情報を前記管理装置に出力する管理情報出力手段と
    を更に備え、
    前記管理装置は、
    前記画像形成装置から管理情報を受け付ける管理情報受付手段
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  4. 前記画像形成装置は、
    前記情報処理装置から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置から、前記印刷データ受信手段で印刷データを受信中か否かを判定する受信判定手段と
    を更に備え、
    前記モード移行要求送信手段は、前記受信判定手段で印刷データを受信中でないと判定される場合に、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対してモード移行要求を送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記モード移行要求送信手段は、前記受信判定手段で印刷データを受信中であると判定される場合に、当該印刷データの受信完了に従って、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対してモード移行要求を送信することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  6. 前記画像形成装置は、
    ユーザによって指示された機能が、前記情報処理装置をユーザの利用を抑制するモードからユーザが利用可能なモードに復帰させるべき機能かを判定する機能判定手段と、
    前記機能判定手段でユーザの利用を抑制するモードからユーザが利用可能なモードに復帰させるべき機能であると判定される場合に、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、ユーザの利用を抑制するモードからユーザが利用可能なモードに復帰するためのモード復帰要求を送信する、モード復帰要求送信手段と
    を更に備え、
    前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置からモード復帰要求を受信するモード復帰要求受信手段と、
    前記モード復帰要求受信手段で受信したモード復帰要求に従って、ユーザが利用可能なモードに復帰する復帰手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記ユーザが利用可能なモードに復帰させるべき機能は、ファイルを送信する送信機能であることを特徴とし、
    前記モード復帰要求送信手段は、前記ファイルを送信する先の情報処理装置が、前記ユーザ識別情報に対応する情報処理装置である場合に、前記ファイルを送信する前に前記情報処理装置に対してモード復帰要求を送信することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  8. 前記画像形成装置は、
    当該画像形成装置からログアウトするためのログアウトイベントを取得するログアウトイベント取得手段と、
    前記ログアウトイベント取得手段で取得したログアウトイベントに従って、前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置の電源を切るための電源制御要求を送信する電源制御要求送信手段と
    を更に備え、
    前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置から電源制御要求を受信する電源制御要求受信手段と、
    前記電源制御要求受信手段で受信した電源制御要求に従って、前記情報処理装置の電源を切るための指示をする電源指示手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  9. 前記ユーザの利用を抑制するモードは、省電力モードであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  10. 前記画像形成装置と前記管理装置とは、同一筺体であることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  11. 情報処理装置と通信可能なユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置であって、
    当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
    当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定手段と、
    前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  12. 情報処理装置と、ユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置とを含む情報処理システムの処理方法であって、
    前記画像形成装置が、
    当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得ステップと、
    当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得ステップで取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得ステップで取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定ステップと、
    前記情報処理装置特定ステップで特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信ステップと
    を実行し、
    前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置から前記モード移行要求を受信するモード移行要求受信ステップと、
    前記モード移行要求受信ステップで受信したモード移行要求に従って、当該情報処理装置をユーザの利用を抑制するモードへの移行する移行ステップと
    を実行することを特徴とする処理方法。
  13. 情報処理装置と通信可能なユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置の処理方法であって、
    前記画像形成装置が、
    当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得ステップと、
    当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得ステップで取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得ステップで取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定ステップと、
    前記情報処理装置特定ステップで特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信ステップと
    を実行することを特徴とする処理方法。
  14. 情報処理装置と、ユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置とを含む情報処理システムで実行可能なプログラムあって、
    前記画像形成装置を、
    当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
    当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定手段と、
    前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信手段と
    して機能させ、
    前記情報処理装置を、
    前記画像形成装置から前記モード移行要求を受信するモード移行要求受信手段と、
    前記モード移行要求受信手段で受信したモード移行要求に従って、当該情報処理装置をユーザの利用を抑制するモードへの移行する移行手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  15. 情報処理装置と通信可能なユーザ認証によりログイン可能な画像形成装置で実行可能なプログラムであって、
    前記画像形成装置を、
    当該画像形成装置でのログインにかかるユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
    当該画像形成装置へログインすることで、ログインしたユーザが利用し、ログインしたユーザが離れた情報処理装置を特定するべく、前記報処理装置を特定するための機器識情報と、当該情報処理装置を利用するユーザの識別情報とを少なくとも含む管理情報と、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報とに従って、前記ユーザ識別情報取得手段で取得したユーザ識別情報に対応する情報処理装置を特定する情報処理装置特定手段と、
    前記情報処理装置特定手段で特定した情報処理装置に対して、当該情報処理装置の動作モードを、前記情報処理装置をユーザが利用可能なモードからユーザの利用を抑制するモードにするように、モード移行要求を送信するモード移行要求送信手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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