JP5032038B2 - 非水電解質電池用電極材料、非水電解質電池および電池パック - Google Patents
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Description
第一の実施の形態に係る非水電解質電池用電極材料について説明する。
まず、多孔質導電性粒子がメソポアを有することが好ましい理由について、ミクロポアやマクロポアと比較して説明する。
活物質としては、正極及び負極ともに特に制約されず、従来用いられてきた公知の材料を使うことが出来る。
これら多孔質導電性粒子と活物質とは相性も重要である。相性は、例えば、活物質の充放電電位における多孔質導電性粒子の安定性が挙げられる。すなわち、導電性多孔質の構成元素における酸化還元電位が電池活物質の酸化還元電位範囲にある場合、電池の充放電により導電性多孔質も酸化還元反応の影響を受けることになり、フレームワークとしての機能が低下するため、寿命の観点から好ましくない。
第一の実施の形態の電極材料は、例えば、活物質を多孔質導電性粒子のメソポア中に含浸させて製造する。この方法は、活物質により手法が異なる。以下にいくつか例を挙げながら詳細に説明していく。
第二の実施の形態に係る非水電解質電池は、第一の実施形態の電極材料を用いることを特徴とする。第一の実施形態の電極材料は、正極および負極の両方に適用が可能であり、両極またはどちらか一方の電極として用いることも出来る。しかし、ここでは便宜上、第一の実施形態の電極材料を負極に用いる場合について説明する。
負極は、負極集電体と、負極集電体の片面若しくは両面に担持され、負極活物質および結着剤を含む負極層(負極活物質含有層)とを有する。本発明の負極においては、導電剤は不要であるが、必要に応じて負極導電剤を加えても良い。図7(a)に、負極4の断面模式図を示す。図7(a)中、負極集電体4a上に負極活物質含有層4bが形成されている。負極活物質含有層4b内では、多孔質導電性粒子の凝集体37が分散されており、その間隙を結着剤38が埋めている。
非水電解質としては、電解質を有機溶媒に溶解することにより調整される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質等が挙げられる。
正極は、正極集電体と、正極集電体の片面若しくは両面に担持され、正極活物質及び結着剤を含む正極活物質含有層とを有する。必要に応じて正極導電剤を加えてもよい。
セパレータとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、合成樹脂製不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる多孔質フィルムは、一定温度において溶融し、電流を遮断することが可能であり、安全性向上の観点から好ましい。
外装部材としては、肉厚0.2mm以下のラミネートフィルムや、肉厚0.5mm以下の金属製容器が挙げられる。金属製容器の肉厚は、0.2mm以下であるとより好ましい。
負極端子は、上述の負極活物質のLi吸蔵放出電位にて電気化学的に安定であり、かつ導電性を備える材料から形成することができる。具体的には、銅、ニッケル、ステンレスあるいはアルミニウムが挙げられる。接触抵抗を低減するために、負極集電体と同様の材料が好ましい。
正極端子は、リチウムイオン金属に対する電位が3V以上5V以下の範囲における電気的安定性と導電性とを備える材料から形成することができる。具体的には、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、Si等の元素を含むアルミニウム合金、アルミニウムが挙げられる。接触抵抗を低減するために、正極集電体と同様の材料が好ましい。
第三の実施の形態に係る電池パックは、第二の実施の形態に係る電池単体を複数有する。各々の電池単体は電気的に直列もしくは並列に配置され、組電池を為している。
ゾルゲル法としてチタンイソプロポキシドと2プロパノールを混合した溶液中に、平均細孔径がメソポアに位置する中空シェル構造のカーボンブラック(BET比表面積:900 m2/g、凝集体の粒径:39.5 nm)を分散混合し、攪拌しながら真空減圧を行う。これにより、カーボンブラックの中空シェル部分にゾルゲルの原料溶液が含浸される。十分に含浸させたのち、エタノールと純水を混合した水溶液をゆっくりと滴下しながら攪拌することでゾルを形成させる。次に、余剰の原料溶液をろ過分離した。室温で12時間乾燥させたあと、60℃で24時間に乾燥させ、不活性ガス(Ar)中で400℃で5時間加熱した。
ゾルゲル法としてチタンイソプロポキシドと2プロパノールを混合した溶液中に、エタノールと純水を混合した水溶液をゆっくりと滴下しながら攪拌することでゾルを形成させる。次に、室温で12時間乾燥させたあと、60℃で24時間に乾燥させ、実施例と同様に、不活性ガス(Ar)中にて、400℃で5時間加熱した。得られた粉末のCu−Kα線による粉末X線回折測定結果は、図8と酷似しており、活物質の生成相は同様にアナターゼ型の酸化チタンであった。
平均細孔径がマクロポアに位置し、粒状で大粒子径を有するカーボンブラック(BET比表面積:20 m2/g、凝集体の粒径:120 nm)を用いて、実施例と同様の合成方法を試みた。ゾルゲル法としてチタンイソプロポキシドと2プロパノールを混合した溶液中に、粒状カーボンブラックを分散混合し、攪拌しながら真空減圧を行う。これにより、カーボンブラックのポア部分にゾルゲルの原料溶液が含浸される。十分に含浸させたのち、エタノールと純水を混合した水溶液をゆっくりと滴下しながら攪拌することでゾルを形成させる。次に、余剰の原料溶液をろ過分離した。カーボンブラックの表面積が小さいので、原料溶液のろ過減圧は慎重に行った。室温で12時間乾燥させたあと、60℃で24時間に乾燥させ、不活性ガス(Ar)中で400℃で5時間加熱した。得られた粉末のCu−Kα線による粉末X線回折測定結果から生成相はアナターゼ型の酸化チタンであった。XRDのメインピークにおける半価幅は0.6゜/2θ前後となった。更に透過型電子顕微鏡により粗大な酸化チタンの粒子が観測された。
電極電極粉末に、バインダとしてポリテトラフルオロエチレンを重量比で10%混合して成型した。なお、比較例1の電極では、導電助剤としてアセチレンブラックを重量比で30%混合して成型した。
実施例を、段階的に電流値を上げていき、充放電カーブを評価した。
実施例および比較例1、2を、段階的に電流値を上げていくサイクル試験で評価した。
実施例について、充放電電流値を0.5 mA/cm2に固定し充放電サイクル特性を詳しく調べた。この結果、図6に示すように50サイクルでも容量維持率が90%を超えることが分かった。一方、図示はしないが、比較例1は3サイクルで容量維持率が20%以下まで急減した。また、比較例2も同様に5サイクルで容量維持率が30%を下回った。このことから、実施例と比較例1の実質的な違いは、導電性多孔体中に活物質が存在する電極構造以外には無く、本発明の電極構造により、高速充放電特性及び繰り返し充放電特性が著しく向上することが認められた。さらに、比較例2に示すように、カーボンブラックを基体としていたとしても、酸化チタンの粒径が粗大である場合、実施例に比べ著しく性能が低下していることが分かる。
次に、実施例および比較例1において、各放電電流における放電容量比を表1に示した。最も低い充放電電流値 0.5mA/cm2 時の放電容量を1.0とし、その比率を示している。
Claims (7)
- メソポアを有する多孔質導電性粒子と、
前記メソポア内に形成され、リチウムイオンをインターカレーション機構により脱挿入し、スピネル型複合酸化物、酸化チタン、チタン含有金属複合酸化物、遷移金属酸化物、硫化物、窒化物、ケイ素、リチウム金属間化合物からなる群から選択される少なくとも一を含む活物質と、
を具備することを特徴とする非水電解質電池用電極材料。 - 前記多孔質導電性粒子は、中空シェル構造であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質電池用電極材料。
- 前記多孔質導電性粒子の平均細孔径は、2nm以上10nm以下であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の非水電解質電池用電極材料。
- 前記多孔質導電性粒子は、カーボンまたは導電性酸化物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の非水電解質電池用電極材料。
- 前記多孔質導電性粒子は、カーボンブラックであり、
前記活物質は、チタン含有金属複合酸化物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の非水電解質電池用電極材料。 - 正極と、
メソポアを有する多孔質導電性粒子と、前記メソポア内に形成され、リチウムイオンをインターカレーション機構により脱挿入し、スピネル型複合酸化物、酸化チタン、チタン含有金属複合酸化物、遷移金属酸化物、硫化物、窒化物、ケイ素、リチウム金属間化合物からなる群から選択される少なくとも一を含む活物質と、を備える負極と、
非水電解質と、を具備することを特徴とする非水電解質電池。 - 請求項6に記載の非水電解質電池の組電池を具備することを特徴とする電池パック。
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