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JP5026954B2 - 調節可能な半透明性を有する硬化性歯科材料 - Google Patents

調節可能な半透明性を有する硬化性歯科材料 Download PDF

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Description

本発明は、調節可能な半透明性及び高い乳光性を有する硬化性歯科材料、特に高い審美性の充填材料に関する。
従来技術からは、審美材料と判定される特性が認められる多くの歯科材料が公知である。文献には、このような特性について、特に乳光性又は半透明性に関して、かつそれらの適切な調節及び変更に関してほとんど情報がない。
歯科的復元の目的は、自然な歯のように見える復元である。自然な歯は、多様な半透明性、蛍光性及び乳光性を示す。それにより前記歯は生き生きとした印象を与える。前記復元において歯の色及び色の変化が制限されずに、多様な色及び様々な復元技術によって改善する努力だけでなく、蛍光性効果を復元材料中に組み込む努力も絶えず行われている。これは90年代において、例えば青色着色剤又は微細粒の二酸化チタン(例えばEP 533 434)を従来の材料に添加することによって多様に試された。
歯の自然な色は象牙質によって決定される。歯における乳光効果は、ほとんど透明なエナメル層によって生じる。その結晶構造によって光は乳光が生じるように屈折される。
US 6,232,367(Kobashigawa et al.)からは、歯科材料用の乳光性充填剤は公知であり、前記充填剤は粉砕された(通常の及び従来から公知の)半透明ガラス充填材料とコロイド充填剤との混合物から構成されている。この場合、前記充填剤と使用された重合可能なモノマーとの屈折率は、半透明材料を製造可能であるように互いに調整されている。使用されたモノマー混合物の屈折率は、1.45〜1.60である。モノマー混合物と充填剤との屈折率の差は+/−0.04である。
本発明の目的は、材料中での達成可能な半透明性及び乳光性が適切に調節可能である乳光性歯科材料の製造である。
本発明の前記課題は、
I. 屈折率<1.45の少なくとも1種のモノマー又はモノマー混合物と、
II. 屈折率<1.45の少なくとも1種の乳光性充填剤と、
III. 他の通常の充填剤又は充填剤混合物と、
IV. 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記物質の1種以上の混合物と、
V. 場合により他の通常の物質とを含有する硬化性歯科材料によって解決される。
有利に、本発明による硬化性歯科材料は、
I 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜85質量%と、
II 乳光性充填剤10〜70質量%と、
III 他の通常の充填剤又は充填剤混合物5〜60質量%と、
IV 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記物質の1種以上の混合物0.01〜5質量%とを含有する。
この歯科材料は、特にセメント、ベニア材料及び特に充填コンポジットとして適している。
特に有利なセメントは、前記セメントの全体の質量に対してそれぞれ、
I 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜85質量%、特に20〜50質量%と、
II 乳光性充填剤10〜70質量%、特に10〜40質量%と、
III 他の通常の充填剤又は充填剤混合物5〜50質量%、特に10〜40質量%と、
IV 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記成分の1種又は数種の混合物0.01〜5質量%、特に有利に0.1〜2.0質量%とを含有する。
特に有利なベニア材料は、前記ベニア材料の全体の質量に対してそれぞれ、
I 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜50質量%、特に10〜30質量%と、
II 乳光性充填剤30〜70質量%、特に40〜70質量%と、
III 他の通常の充填剤又は充填剤混合物20〜50質量%、特に30〜40質量%と、
IV 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記成分の1種又は数種の混合物0.01〜5質量%、特に0.1〜2.0質量%とを含有する。
特に有利な充填材料は、前記充填材料の全体の質量に対してそれぞれ、
I 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜85質量%、特に15〜60質量%と、
II 乳光性充填剤15〜65質量%、特に40〜65質量%と、
III 他の通常の充填剤又は充填剤混合物5〜60質量%、特に10〜50質量%と、
IV 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記成分の1種又は数種の混合物0.01〜5質量%、特に有利に0.1〜2.0質量%とを含有する。
本発明の目的は、充填剤とモノマー混合物との屈折率を考慮しつつ充填剤成分の適当な選択により達成される。本発明による歯科材料は、意外にも、今までの先行技術から公知でないような、半透明性及び乳光性について調節可能な値を有する。
本発明の場合には、成分Iに対して有利に、適当なラジカル重合性単官能性及び/又は多官能性モノマー、特に二官能性、三官能性及び四官能性の、さらに特に有利に二官能性架橋剤モノマーからなる有利な混合物が使用される。
単官能性モノマーとは、1つのラジカル重合可能な基を有する化合物であると解釈され、多官能性モノマーとは、2つ又はそれ以上のラジカル重合可能な記を有する化合物であると解釈される。接着剤、被覆材料及び歯科材料の製造のために、特に架橋性の二官能性又は多官能性アクリラート又はメタクリラート、例えばビスフェノールA−ジ(メタ)アクリラート、ビス−GMA(メタクリル酸とビスフェノールA−ジグリシジルエーテルとの付加生成物)、UDMA(ヒドロキシエチルメタクリラートと2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジイソシアナートとの付加生成物)、ジ−、トリ−又はテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリラート、デカンジオールジ(メタ)アクリラート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリラート及びペンタエリトリットテトラ(メタ)アクリラートが適している。同様に、(メタ)アクリル酸の相応するジオールによるエステル化により得られる化合物、ブタンジオールジ(メタ)アクリラート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリラート及び1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリラート、並びに二官能性又は多官能性2−ビニルシクロプロパン誘導体が適しており、前記化合物は1−メトキシカルボニル−2−ビニルシクロプロパン−1−カルボン酸と、カプリング成分として二価又は多価のOH−又はNH2−化合物、つまり例えばエチレングリコール、ジ−又はトリエチレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、ペンタエリトリット又はグルコース、並びにヒドロキノン、レゾルシン、ピロカテキン又はピロガロール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、o−、p−又はm−フェニレンジアミンとの反応により得られる。
他の多官能性ラジカル重合性モノマー(これは特に架橋モノマーとして適している)は、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステルとジイソシアナート、例えばトリメチルヘキサメチレンジイソシアナート又はイソホロンジイソシアナートとからなるウレタン、架橋性ピロリドン、例えば1,6−ビス(3−ビニル−2−ピロールインドニル)−ヘキサン又は市販のビスアクリルアミド、例えばメチレン−又はエチレンビスアクリルアミドもしくはビス(メタ)アクリルアミド、例えばN,N′−ジエチル−1,3−ビス(アクリルアミド)プロパン、1,3−ビス(メタクリルアミド)−プロパン、1,4−ビス(アクリルアミド)−ブタン又はN,N′−ビス(アクリロイル)−ピペラジン(これは相応するジアミンと(メタ)アクリル酸クロリドとからの反応により合成することができる)である。これらの化合物は、さらに比較的高い加水分解耐性を特徴とする。
有利な単官能性ラジカル重合性モノマー(これは特に希釈モノマーとして適している)は、加水分解安定性モノ(メタ)アクリラート、例えばメシチルメタアクリラート又は2−(アルコキシメチル)アクリル酸、例えば2−(エトキシメチル)アクリル酸、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸、N−単置換又は二置換アクリルアミド、例えばN−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド又はN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアクリルアミド、並びにN−単置換メタクリルアミド、例えばN−エチルメタクリルアミド又はN−(2−ヒドロキシエチル)−メタクリルアミド又はtert−ブチルメタクリルアミド、アリルメタクリラート、イソオクチルアクリラート、2−(2−エトキシエトキシ)−エチルアクリラート、オクチルデシルアクリラート、ラウリルメタクリラート、トリデシルメタクリラート、プロピレングリコールモノメタクリラート、2−エトキシエチルアクリラート、tert−ブチルアクリラート、ラウリルアクリラート及びイソボルニルアクリラートである。
表面エネルギーを低下させるために、フッ素置換されたモノマーを付加的に混合した形で又は単独で使用することは公知である、それというのもそれにより歯の表面でのプラーク生成及びプラーク堆積を低下させることができる。
有利なフッ素化された単官能性モノマーは、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリラート、ペンタフルオロメチルメタアクリラート、2−(ペンタフルオロブチル)エチル(メタ)アクリラート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリラート、3−(ペンタフルオロブチル)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート、ペルフルオロシクロヘキシルメチルメタアクリラート、3−(ペルフルオロヘキシル)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート、2−(ペルフルオロ−3−メチル−ブチル)エチルメタクリラート、3−(ペルフルオロ−3−メチルブチル)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリラート、1H,1H,2H,2H−ペンタフルオロデシルアクリラート、1H,1H−ペルフルオロ−n−デシル(メタ)アクリラート、2−(ペルフルオロデシル)エチル(メタ)アクリラート、2−(ペルフルオロ−9−メチルデシル)エチル(メタ)アクリラート、2−(ペルフルオロ−5−メチルヘキシル)エチル(メタ)アクリラート、2−(ペルフルオロ−7−メチルオクチル)−エチル(メタ)アクリラート、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリラート、1H,1H−ペルフルオロオクチル(メタ)アクリラート、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクチル(メタ)アクリラート、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニル(メタ)アクリラート及び1H,1H,1H,11H−エイコサフルオロウンデシル(メタ)アクリラート及び1H,1H,2H,2H−ペンタフルオロデシルアクリラートである。
有利なフッ素化された架橋モノマーは、フッ素化されたトリエチレングリコールジメタクリラート(TEGDMA−F)、2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ブタンジオールジメタクリラート、1H,1H,6H,6H−ペルフルオロ−1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリラート、1H,1H,10H,10H−ペルフルオロデカンジオールジ(メタ)アクリラート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロ−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリラート及びフッ素化されたビス−GMA{ビス−GMA−F:2,2−ビス[(4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンである。
使用されたモノマーもしくはモノマー混合物の屈折率は、25℃で測定して<1.45である。屈折率1.380〜1.449が有利である。屈折率1.420〜1.447が特に有利である。
歯科材料の主成分としてのこのモノマーは、重合のためにラジカル重合用の開始剤と、及び有利に付加的モノマー、充填剤及び場合により他の助剤と混合される。こうして得られた組成物は、ラジカル重合によって硬化させることができる。硬化可能な組成物も硬化した生成物も本発明の対照である。
ラジカル重合用の開始剤として、熱間硬化、冷間硬化及び光硬化用の公知の開始剤が適している。適当な開始剤は、例えばEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, Vol. 13, Wiley-Intersci. Pub., New York etc. 1988, S. 754 ff.に記載されている。
有利な開始剤は、アゾ化合物、例えばアゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)又はアゾビス(4−シアノ吉草酸)又はペルオキシド、例えばジベンゾイルペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、tert−ブチルペルオクトアート、tert−ブチルペルベンゾアート又はジ−(tert−ブチル)ペルオキシドである。
熱硬化用の開始剤として、特にベンゾピナコール及び2,2′−ジ(C1〜C8−アルキル)ベンゾピナコールが適している。
UV領域又は可視領域用の適当な光開始剤は、J. P. Fouassier, J. F. Rabek (Hrsg. ), Radiation Curing in Polymer Science, London and New York 1993, p. 155 - p. 237,に記載されている。有利な光開始剤は、ベンゾインエーテル、ジアルキルベンジルケタール、ジアルコキシアセトフェノン、アシルホスフィンオキシド、ビスアクリルホスフィンオキシド、α−ジケトン、例えば10−フェナントレンキノン、ジアセチル、フリル、アニシル、4,4′−ジクロロベンジル及び4,4′−ジアルコキシベンジル及びカンファーキノンである。
歯科材料の製造のために、ジベンゾイルペルオキシド、カンファーキノン及びアシルホスフィンオキシドが有利である
ペルオキシド又はα−ジケトンによる開始の促進のために、特に芳香族アミンとの組合せが適している。促進剤として、さらにレドックス系、特にベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド又はカンファーキノンとアミン、例えばN,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル又は構造が類似したアミンとからなる組合せを使用することができる。
さらに、ペルオキシドの他にアスコルビン酸、バルビツラート、スルフィン酸又はメルカプト化合物、例えばメルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンズオキサゾールもしくは2−メルカプトベンズイミダゾールを還元剤として含有するレドックス系も適している。
機械的特性の改善のため又は粘度の調節のために、多様な有機及び無機粒子又は繊維を充填剤として歯科材料中で使用することができる。
先行技術に比べて、著しく高い乳光性を有する硬化した歯科材料が製造される本願発明による硬化性歯科材料が提供される。成分II及びIIIからの充填剤の組合せにより、乳光性及び半透明性は適切に調節される。
本発明により成分IIにおいて使用された乳光性充填剤は、先行技術の充填剤とは、粉砕されているのではなく、球形の充填剤が使用されることにより異なっている。本発明により使用された充填剤の粒子径分布は、US 6,232,367で使用された充填剤の粒子径分布よりも明らかに狭い。
本発明により使用されたこの乳光性充填剤は、できる限り単分散の、ほぼ理想的な球形の粒子である。これは、特許US 6,232,367にも記載されたような粉砕プロセスによって得ることはできない。本発明の場合に、この粒子は、従って公知のゾルゲルプロセスによって及びシュトーバー(Stoeber)プロセス[W. Stoeber et al.著、J. Colloid and Interface Science 26,62 (1968)及び30, 568 (1969), US 3,634,588, EP 0 216 278参照]に基づいて製造される。この平均粒子サイズは230±50nmである。平均粒子サイズ230±20nmが特に有利である。
前記の乳光性充填剤の粒子は、平均値から著しくばらついてはならない。本発明の場合には、前記粒子の平均値からの標準偏差は7%より低い、特に有利に5%より低い。前記粒子は、歯科材料に使用する前に有利に通常の重合性シランを用いてシラン化されている。これは、重合後にマトリックスと充填剤との間の改善された結合を生じさせかつ硬化した材料の機械的特性を高める。前記充填剤は、しかしながらシラン化されることによってもマトリックス中に良好に混入及び分配される。意外にも、それにより乳光効果が増大した。
本発明により使用された乳光性充填剤の屈折率は<1.45である。乳光性充填剤の屈折率は1.40〜1.45にあるのが有利であり、特に有利に1.41〜1.44である。成分IとIIとの屈折率の差は、≦0.04、有利に≦0.02、特に有利に≦0.01である。
本発明の場合に、成分IIIでは他の通常の充填剤又は充填剤混合物を使用することができる。これは、有利に5〜1000nm、特に有利に40nm〜500nm、さらに特に有利に80〜300nm、最も有利に80〜120nmの平均粒子径を有する。この他の充填剤の屈折率は、成分I及びIIの屈折率を上回るのが有利である。有利に、この屈折率は1.45〜1.55、有利に1.46〜1.52、特に有利に1.46〜1.48である。
歯科材料、例えば固定セメント、被覆材料又は充填材料を製造するための成分IIIの有利な充填剤は、平均一次粒子サイズ0.005〜1.0μm、特に0.01〜0.3μmの酸化物系の、例えばSiO2系、ZrO2系、TiO2系もしくはSiO2、ZrO2及び/又はTiO2からなる混合酸化物系の非晶質の球状の材料、ナノ粒子の又は微細粒の充填剤、例えばヒュームドシリカ又は沈降シリカ並びにエックス線不透過性充填剤、例えばフッ化イッテルビウム、ナノ粒子の酸化タンタル(V)又は硫酸バリウムである。
本発明により使用可能なナノ充填剤は、≦40nm、有利に5〜25nm、特に有利に10〜20nmの平均粒子サイズを有する。
モノマー中のナノ充填剤の割合は、モノマーに対して2〜10質量%、有利に5〜10質量%であることができる。
使用されたナノ充填剤は、球状の、アグロメレーションしていないナノ充填剤であるのが有利である。例えば、Clariant社又はHanse Chemie社のいわゆるオルガノゾルを充填剤として使用することもできる。このオルガノゾルの場合に、前記粒子は重合性シランで表面処理されていて、かつ重合性モノマー中に分散されている。
有機充填剤として、モノマー又はモノマー混合物と、1種以上の無機充填剤、例えば粉砕されたガラス又は多様なSiO2変態又はエックス線不透過性充填剤からなるいわゆるコンポジット充填剤も頻繁に使用される。この混合物は、適当な方法で、有利に熱硬化によって重合され、引き続き適当な粒子サイズに粉砕され、有利にこの場合に約0.1〜50μm、特に有利に0.2〜20μmの粒子サイズである。
無機乳光性充填剤中の有機基の割合は、有利に≦5質量%、特に有利に≦3質量%である。
さらに、本発明による組成物は、必要な場合に、他の助剤、特に安定剤、UV吸収剤、着色剤、顔料及び/又は潤滑剤を含有することができる。安定剤とは、予定より早い重合を阻害し、それにより特にモノマー混合物及び材料の貯蔵安定性を高めるが、硬化した材料の特性には悪影響を与えないものであると解釈される。有利な安定剤は、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)及び2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)である。
本発明による組成物は、特に歯科材料として、特に充填材料、固定セメント又は被覆材料として、並びにインレー/アンレー用の材料、歯又はクラウン及びブリッジ用のベニア材料として適している。前記組成物は、わずかな重合収縮及び優れた機械的特性の他に、特にその高い半透明性及び調節可能な乳光性により優れている。
次に本発明を実施例を引用して詳細に説明するが、本発明は記載された実施例に限定されるものではない。
実施例1:
オルガノゾルの製造
「SiO2(13nm)40質量%を有するUDMA」のシラン化
a) ナノ粒子のシラン化
13nmの平均粒子径のSiO2のコロイド溶液(イソプロパノール中SiO2 30質量%)のHighlink(R) OG 502-31 (Clariant社)120gから出発して、ガンマ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(A174)5.36gを添加し、かつ室温で2分間撹拌した。引き続き、0.5n HCl 1.17gを添加し、この混合物を室温で6時間撹拌した。こうして得られたゾルはSiO2粒子28.4質量%を含有していた。[当初のゾルは、表面改質の際に水及びシランによって30質量%から28.4質量%に希釈された。このシラン化されたオルガノゾルから、表面改質されたSiO2だけを下方の混合でモノマーと反応させ、全ての他の揮発成分(イソプロパノール、シラン化の際に遊離したアルコール及び水)を除去することで、最終組成物は40質量%のSiO2及びちょうど60質量%のウレタンジメタクリラート(UDMA)を含有していた。もはや表面変性からのシランの割合は含まれていなかった。]
UDMA中40質量%までの粒子の混入
上記オルガノゾル126.53gにUDMA50.13gを添加し、混合物が均質となるまで撹拌した。安定剤(例えばMEHQ)の添加の後に、揮発成分を40℃で回転蒸発器で除去し、半透明の高粘度油状物90gが得られ、これはSiO2 40質量%及びUDMA55.7質量%を含有していた。
この溶液の組成を次の表に示す:
Figure 0005026954
実施例2:
SiO2からなる乳光性充填剤の製造
水71.4gと、エタノール376.2gと、25体積%のアンモニア溶液9.0gとからなる加水分解混合物を製造した。この加水分解混合物を40℃に加熱し、強力に撹拌しながらテトラエトキシシラン26.4gを添加した。この混合物を40℃で2時間さらに撹拌した。この場合、SiO2一次粒子サイズ約90〜115nmのゾルが生じた。このゾルに、10〜12時間の期間にわたり、水271.4gと、エタノール1433.8gと、25体積%のアンモニア溶液46.8gとからなる加水分解混合物を添加し、並行してテトラエトキシシラン216.7gを添加した。この際に生じる粒子のサイズを、REMで周期的に制御した。
こうして得られた粒子に、約4時間の期間にわたり40℃で、エタノール59.56ml中のガンマ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン0.96gからなる混合物を滴加した。この混合物を、さらに40℃で2時間撹拌した。この場合、前記粒子はシランで表面改質された。引き続き、前記ゾルから回転蒸発器で40℃で揮発成分を除去した。得られた白色粉末を、最終的に12時間0.1mbarの圧力で110℃の温度で乾燥した。前記粒子のサイズは、標準偏差4.6%で、215nmであった。
測定原理/測定法
透明性を、ミノルタ社のChromameter CT-31 0で測定した。この場合、水中の規定された試験体(d=1mm)を通過する透過光を、純粋な水試料中の透過光に対して測定する。得られた値はパーセントで表示される。天然のエナメル質の透明性は45〜80%の間で変動する。(US 6,232,367も参照)。
球状の充填剤粒子の粒子サイズは走査電子顕微鏡で決定した。この変動幅は、統計的に有意な量の測定により決定した。
乳光性は、連結した3−フィルタートランスミッションシステム(3-Filtertransmissionssystem CT-310)と3−フィルターエミッションシステム(3-Filteremissionssystem CR-300)(両方ともミノルタ社の機器)で測定した。この場合、使用された評価システムCIELABは、US 6,232,367(第6欄以降)に詳細に記載されている。
充填剤:
次の実施例中に使用された全ての充填剤は、製造プロセスにおいて明示されていない限り、ミキサー中で水及び重合性の基を有するシラン(ガンマ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(A−174))の添加によって表面処理されている。このシラン含有量は、充填剤のBET表面積に依存し、それぞれの充填剤の全質量に対して4〜10質量%の間で変動する。
実施例3
多様な歯科材料の製造及び比較のために、表1に記載された組成を使用した(全ての表示は、他に記載がない限り質量%である):
Figure 0005026954
このモノマー混合物は、先行技術から十分に公知の開始剤、安定剤、促進剤又は着色剤0.01〜5.0質量%が添加された。この添加剤は、室温で撹拌することによりモノマー混合物中に溶かされた。前記モノマー混合物を遊星型ミキサー中に装入し、充填剤を少しずつ1時間の期間にわたり添加した。この得られる混合物を、引き続きさらに1時間混練した。その後で、この得られた混合物を15分間、約160mbarの真空で脱気した。
透明性及び乳光性の測定のために、表1からのモノマー混合物2と、多様な一次粒子サイズの球状の充填剤とからなる混合物を(常にモノマー混合物35質量%と充填剤65質量%の割合で)製造した。試験型(Φ=20mm、H=1mm)に前記混合物を軽く充填し、20barでプレス成形した。引き続き、この試験体をIvoclar Vivadent AG社のLichtofen Spektramat(R)中で、3分間を2回露光し、離型し、透明性もしくは乳光性を測定した。
Figure 0005026954
* OX 50 Degussa AG社
** 本発明による充填剤
*** Monosphere(R) 500 Degussa AG社
上記の結果から、狭いサイズ範囲の充填剤粒子の場合にだけ乳光性が生じることを推知することができる。モノマー混合物1の屈折率と、40nm粒子の屈折率とが一致することにより、透明性は極めて高いが、乳光性が極めて低い。本発明による230nm粒子を用いた場合にだけ、高い透明性と同時に、高い乳光性が達成できる。
実施例4
高い透明性及び乳光性のコンポジットの製造
前記試料を、上記の記載に従って製造した。充填剤として、試料2からの一次粒子サイズ約230nmの本発明による充填剤を使用した。この試料の組成は、常にモノマー混合物35質量%と充填剤65質量%とからなる。
Figure 0005026954
モノマー中でナノスケールの粒子を有するモノマーの定義された割合によって、生じる混合物の透明性を高めることができる。しかしながら、上限をさらに上回る場合には、混合物の非相容性によって曇りが生じる。高い透明性と同時に高い乳光性を達成するために、モノマー混合物の屈折率は1.45より下でなければならない。天然の歯のエナメル層は乳光特性を有する。付加的に、この層は高度に透明である。審美充填材料として又は流動性材料としての乳光性コンポジットの適用に応じて、乳光性の要求は異なっている。これが修復の最上層である場合には、しばしば透明性は高く維持しなければならず、かつ乳光性は段階的に低下される。
実施例5
高い透明性を有しかつ段階的な乳光性を有するコンポジット
測定のために、モノマー混合物2(35質量%)と2種の球状の充填剤(合わせて65質量%)とから試験体を製造した。
Figure 0005026954
**** NX 10 sil. Degussa AG社の約100nmの一次粒子サイズのシラン化された球状のシリカ
粒子サイズ約100nmの他の球状の充填剤の割合の添加により、透明性を明らかに変化させずに、乳光性を要求に応じて低減させることができる。50%と70%との透明性の差異は、肉眼によって実際に知覚できない。
実施例6
流動性コンポジットの製造
流動性コンポジットの製造のために、表1のモノマー混合物2と、一次粒子サイズ約230nmの乳光性充填剤とを使用した。
Figure 0005026954
実施例4による乳光性の適切な調節の可能性の他に、モノマー混合物の割合によっても乳光性に影響を及ぼすことができる。高いモノマー割合は、この場合乳光性を低下させる。

Claims (14)

  1. I. 屈折率1.380〜1.449を有する、少なくとも1種のモノマー又はモノマー混合物と、
    II. 屈折率1.40〜<1.45を有し、平均粒子サイズ230nm+/−50nmを有し、粒子の平均値からの標準偏差が7%より低い、少なくとも1種の球形の乳光性充填剤と、
    III. 平均粒子サイズ5nm〜1000nmを有する、酸化物系の他の非晶質の球状の充填剤又は充填剤混合物と、
    IV. 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記物質の1種以上の混合物とを含有し、
    前記成分IとIIとの屈折率の差が≦0.04である、調節可能な半透明性及び高い乳光性を有する硬化性歯科材料。
  2. 歯科材料は、
    セメントの全体の質量に対してそれぞれ
    I. 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜50質量%と、
    II. 乳光性充填剤10〜70質量%と、
    III. 他の非晶質の球状の充填剤又は充填剤混合物5〜50質量%と、
    IV. 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記成分の1種又は数種の混合物0.01〜5質量%とを含有するセメントである
    ことを特徴とする、請求項1記載の歯科材料。
  3. 歯科材料は、
    ベニア材料の全体の質量に対してそれぞれ
    I 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜30質量%と、
    II 乳光性充填剤30〜70質量%と、
    III 他の非晶質の球状の充填剤又は充填剤混合物20〜50質量%と、
    IV 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記成分の1種又は数種の混合物0.01〜5質量%とを含有するベニア材料である
    ことを特徴とする、請求項1記載の歯科材料。
  4. 歯科材料は、
    充填材料の全体の質量に対してそれぞれ
    I 重合性モノマー又は重合性モノマー混合物10〜60質量%と、
    II 乳光性充填剤15〜65質量%と、
    III 他の非晶質の球状の充填剤又は充填剤混合物5〜60質量%と、
    IV 重合開始剤、安定剤、着色剤又は前記成分の1種又は数種の混合物0.01〜5質量%とを含有する充填材料である
    ことを特徴とする、請求項1記載の歯科材料。
  5. 無機乳光性充填剤中の有機基の割合は≦5質量%であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の歯科材料。
  6. 充填剤IIIは、平均一次粒子サイズ0.005〜1.0μmを有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の歯科材料。
  7. 成分IIIとしてナノ粒子の又はマイクロ粒子の充填剤を含有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の歯科材料。
  8. 成分IIIは充填剤としてフッ化イッテルビウム、酸化タンタル(V)又は硫酸バリウム又はこれらの物質の混合物を含有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の歯科材料。
  9. モノマー中の平均粒子サイズ≦40nmを有するナノ充填剤の割合は、前記モノマーに対して2〜10質量%であることを特徴とする、請求項又は記載の歯科材料。
  10. 成分III中に有機充填剤を含有するか又は、モノマー又はモノマー混合物と1種又は数種の無機充填剤を有するコンポジット充填剤を含有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載の歯科材料。
  11. 成分IIIの充填剤は0.1〜50μmの粒子サイズを有することを特徴とする、請求項10記載の歯科材料。
  12. 成分IIIによる充填剤又は充填剤混合物が、屈折率1.45〜1.55を有することを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の歯科材料。
  13. 調節可能な半透明性及び高い乳光性を有する硬化された歯科材料を製造するための、請求項1から12までのいずれか1項記載の硬化性歯科材料の使用。
  14. 高い審美性の充填材料を製造するための、請求項13記載の使用。
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