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JP5021856B1 - コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

隠蔽状態が期待される箇所が誤って視認されることなく、効率的な学習が行なえるコンテンツ表示装置を提供する。
少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示する表示部(112)と、表示部における位置に関する指示を受け付ける位置指示部(101)と、位置指示部が指示された位置と、文字の順序とに基づいて、表示部の表示を制御する制御部(108)とを備える。制御部は、第1の動作モードにおいて、位置指示部が表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字を表示部において識別不可能にさせ、第2の動作モードにおいて、位置指示部が表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字よりも文字の順序上前にある文字の中で、識別不可能にした文字を識別可能に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示方法等に関する。例えば、電子書籍を表示するコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示方法等に関する。
従来、黒色印刷の書面の暗記すべき箇所を赤色に着色し、これを補色の青か緑の透明なチェックシートで透視し暗記すべき箇所を暗黒色化させることにより、暗記の学習能率の増進を図る簡便な学習具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図24(a)に、従来の物理的な書面の暗記すべき箇所に着色した図を示し、図24(b)にチェックシートの平面図を示す。また、図24(c)は、図24(a)に示す書面200にチェックシート202を重ねて透視したときの視野の状態を示す図である。
まず、図24(a)に示すように、黒色に印刷された書面200の暗記すべき箇所を赤色インクで着色する。図24(a)では、赤色インクで着色した箇所を、特定区域201として網掛けを付して示している。
図24(a)のように、特定区域201を赤色で着色した書面200の上に、図24(b)のような、赤と補色をなす青か緑に一様に着色したプラスチック製の透明なチェックシート202を重ねて透視すると、図24(c)に示すように、暗記すべき特定区域201は暗黒色化して見え、その部分の特定区域201の印刷内容は判別不能になる。一方、残余の表示部はシートの地色を帯びてくっきりと視認できる。なお、図24(c)では、特定区域201のうち暗黒色化した部分を黒色の塗りつぶしで示している。
これにより、書面200にチェックシート202を重ねるだけで必要箇所を事実上隠蔽し、暗記の学習能率を増進させる簡便な学習具が得られる。
また赤色インクに青か緑のチェックシートという組み合わせの他に、緑色インクに赤のチェックシートの組み合わせが知られている。
このように、特許文献1に記載の学習具を用いた学習方法によれば、教科書などの手持ちの書籍の暗記すべき箇所をインクで塗ることで容易に問題集を作成することができる。またチェックシート202で透視しなければインクによる着色下にある文字が読めるため、暗記に有用であり、広く一般に使用される方法となっている。
特開昭56−35164号公報
しかしながら、電子化された書籍を表示する電子書籍端末などでは、従来のチェックシートを用いた効率的な学習が行なえなかった。
近年、デジタル化の流れで、小型の端末による書籍の電子化の流れが起こっている。いわゆる電子書籍である。端末の性能向上により、カラーの液晶画面にタッチパネルを装備し、書籍を画面に表示することで書籍を読むことができる。またタッチパネルに対してのフリック操作によるページめくりやピンチ操作による拡大縮小など直的な操作が実現されるようになってきた。
特許文献1に記載の学習具における赤色ペンとチェックシートは物理的な物であり、電子書籍にそのまま活用することができない。電子書籍は多くの場合一つの液晶画面に、ユーザー操作に基づいて書籍のページを随時表示する構造になっており、特定のページが表示されているときに液晶画面上に赤色ペンで線を描画すると、別のページを液晶画面に表示させても赤色ペンによるマーカーが残ってしまい、意味をなさなくなる。
また、特許文献1に記載の学習具では、書面に印刷された文章の構成によっては、学習中に誤って先に答えが見えてしまうことがあった。
特許文献1に記載の学習具の場合、特定区域201の表示/非表示がチェックシート202の形状に依存してしまっていた。すなわち、図24(b)のような略長方形で物理的な書面200と同程度の大きさのチェックシート202を用いる場合、横書きの場合には、書面200に対して、チェックシート202を上から下へスライドさせることによって学習を進めることになる。
図25(a)に、文章が横書きで2段組みの構成で印刷された書面20の暗記すべき箇所に着色した図を示し、図25(b)に、その書面200にチェックシート202を重ねて透視したときの視野の状態を示す。
書面20に重ねたチェックシート202を上から下へスライドさせると、図25(b)に示すように、特定区域201のうち、チェックシート202が重ならなくなった部分の特定区域201の文字が視認できるようになっていく。2段組みの左側の列に印刷された部分の学習を進めていくとき、図25(b)に示すように、左側の列のチェックシート202よりも上方の特定区域201の部分が視認できるようになるとともに、右側の列においてもチェックシート202よりも上方の特定区域201の部分が視認できるようになってしまう。
2段組みの右側の列の文章は、左側の列の文章を学習した次に学習する部分であり、左側の列を学習中に、これから学習する部分の答えが見えてしまうことになる。
本発明は、上記課題を考慮して、隠蔽状態が期待される箇所が誤って視認されることなく、効率的な学習が行なえるコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示方法等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示する表示部と、
前記表示部における位置に関する指示を受け付ける位置指示部と、
前記位置指示部が指示された前記位置と、前記文字の順序とに基づいて、前記表示部の表示を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
第1の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にさせ、
第2の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を識別可能に表示させる、コンテンツ表示装置である。
また、第2の本発明は、
前記コンテンツは、前記文字列コンテンツ以外に、その文字列コンテンツの表示エリアとは別の表示エリアに表示すべき別コンテンツも含んでおり、前記複数の文字に対する前記別コンテンツの順序が規定されており、
前記制御部は、
前記位置指示部が指示された位置と、前記文字および前記別コンテンツの順序とに基づいて、前記表示部の表示を制御し、
前記第1の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字または別コンテンツを前記表示部において識別不可能にさせ、
前記第2の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字または別コンテンツよりも前記文字および別コンテンツの順序上前にある別コンテンツおよび文字の中で、前記識別不可能にした文字および別コンテンツを識別可能に表示させる、第1の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第3の本発明は、
前記別コンテンツを示す用語が前記文字列コンテンツの中にある場合は、前記用語の文字の順序に基づいて、前記別コンテンツの順序が規定されている、第2の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第4の本発明は、
前記別コンテンツの中に文字が含まれている場合、前記別コンテンツ内の前記文字の表示位置およびレイアウト情報に基づいて、前記表示部に表示された前記別コンテンツ内の文字の順序を決定する別コンテンツ内順序決定部を備えた、第2の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第5の本発明は、
前記文字列コンテンツがイメージデータの場合、前記文字列コンテンツ中の文字を認識する文字認識部と、
前記コンテンツが前記表示部に表示される際に、前記表示部における前記文字認識部によって認識された文字の表示位置およびレイアウト情報に基づいて、前記表示部に表示された文字の順序を決定する順序決定部とを備えた、第1の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第6の本発明は、
前記順序決定部は、前記文字認識部によって認識された文字の表示位置およびレイアウト情報に加えて、文章の意味にも基づいて、前記表示部に表示された文字の順序を決定する、第5の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第7の本発明は、
使用者の指示によって前記第1の動作モードおよび前記第2の動作モードを切り替える動作モード切り替え部を備えた、第1の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第8の本発明は、
前記制御部は、前記位置指示部が指示された位置に対応する文字の上にマーカーを表示させることにより、前記指示された位置に対応する文字を識別不可能にする、第1の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第9の本発明は、
前記マーカーを非表示にする第1の状態と、前記位置指示部が指示された位置に対応する文字を視認できるように前記マーカーを半透明に表示する第2の状態と、前記位置指示部が指示された位置に対応する文字を視認できないように前記マーカーを表示する第3の状態とを切り替える表示モード切り替え部を備えた、第8の本発明のコンテンツ表示装置である。
また、第10の本発明は、
少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示部に表示する表示ステップと、
前記表示部における位置に関する指示を受け付ける位置指示ステップと、
前記位置指示ステップで指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にする第1動作ステップと、
前記位置指示ステップで新たに指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を前記表示部において識別可能にする第2動作ステップとを備えた、コンテンツ表示方法である。
また、第11の本発明は、
第10の本発明のコンテンツ表示方法の、少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示部に表示する前記表示ステップ、前記位置指示ステップで指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にする前記第1動作ステップ、および、前記位置指示ステップで新たに指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を前記表示部において識別可能にする前記第2動作ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
また、第12の本発明は、
第11の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明により、隠蔽状態が期待される箇所が誤って視認されることなく、効率的な学習が行なえるコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示方法等を提供できる。
本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の動作モード遷移の関係図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の読書モード時の動作フロー図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の読書モード時の画面表示例を示す図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の記入モード時のブロック図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の記入モード時および学習モード時の動作フロー図 本発明の実施の形態1の、文字位置判断部におけるユーザーが触れた位置の文字の判断処理の動作フロー図 (a)本発明の実施の形態1の、電子書籍書面一時保存部に保存されている電子書籍コンテンツの書面を示す図、(b)本発明の実施の形態1の、レイヤー一時保存部に保存されているレイヤーを示す図、(c)本発明の実施の形態1の、画面合成部において合成された画像を示す図 (a)本発明の実施の形態1の記入モード時の、ユーザーが入力装置を触る前の学習用電子書籍端末を示す図、(b)本発明の実施の形態1の記入モード時の、ユーザーが表示装置に表示された書面の一部を指で触れた状態を示す図、(c)本発明の実施の形態1の記入モード時の、表示装置の画面に触れた状態のままユーザーの指を右に移動した状態を示した図、(d)本発明の実施の形態1の記入モード時の、表示装置に触れた状態のままユーザーの指をさらに右に移動し、表示装置から指を離した状態を示した図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の記入モード時に複数のマーカーを記入したときの表示例の図 本発明の実施の形態1の、学習用電子書籍端末の学習モード時のブロック図 本発明の実施の形態1の、レイヤー制御部におけるユーザーが触れた位置よりも後ろのマーカーの情報のみを取り出す判断処理の動作フロー図 (a)本発明の実施の形態1の、電子書籍書面一時保存部に保存されている電子書籍コンテンツの書面を示す図、(b)本発明の実施の形態1の、レイヤー一時保存部に保存されているレイヤーを示す図、(c)本発明の実施の形態1の、画面合成部において合成された画像を示す図 (a)本発明の実施の形態1の学習モード時の、ユーザーが入力装置を触る前の学習用電子書籍端末を示す図、(b)本発明の実施の形態1の学習モード時の、ユーザーが表示装置に表示された書面の一部を指で触れた状態を示す図、(c)本発明の実施の形態1の学習モード時の、表示装置の画面に触れた状態のままユーザーの指を下側にスライドさせた状態を示した図、(d)本発明の実施の形態1の学習モード時の、2段組みで作られた文章の右側のコラムの途中にユーザーの指が触れている状態を示した図、(e)本発明の実施の形態1の学習モード時の、再度ユーザーが指を表示装置から離した状態を示した図 本発明の実施の形態1の学習用電子書籍端末に縦書き文章を表示した場合の、学習モードにおけるマーカーの表示領域/非表示領域を示す図 本発明の実施の形態2の、学習用電子書籍端末の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態2の、電子書籍書面一時保存部に保存されている電子書籍コンテンツの書面を示す図、(b)本発明の実施の形態2の、レイヤー一時保存部に保存されているレイヤーを示す図、(c)本発明の実施の形態2の、画面合成部において合成された画像を示す図 (a)本発明の実施の形態2の学習モード時の、ユーザーが入力装置を触る前の学習用電子書籍端末を示す図、(b)本発明の実施の形態2の学習モード時の、ユーザーが表示装置に表示された書面の一部を指で触れた状態を示す図、(c)本発明の実施の形態2の学習モード時の、表示装置の画面に触れた状態のままユーザーの指を下側にスライドさせた状態を示した図、(d)本発明の実施の形態2の学習モード時の、2段組みで作られた文章の右側のコラムの途中にユーザーの指が触れている状態を示した図、(e)本発明の実施の形態2の学習モード時の、再度ユーザーが指を表示装置から離した状態を示した図 本発明の実施の形態2の、他の構成の学習用電子書籍端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の、学習用電子書籍端末の読書モード時の画面表示例を示す図 (a)本発明の実施の形態2の他の構成における学習モード時の、ユーザーが入力装置を触る前の学習用電子書籍端末を示す図、(b)本発明の実施の形態2の他の構成における学習モード時の、ユーザーが表示装置に表示された書面の一部を指で触れた状態を示す図、(c)本発明の実施の形態2の他の構成における学習モード時の、表示装置の画面に触れた状態のままユーザーの指を下側にスライドさせた状態を示した図、(d)本発明の実施の形態2の他の構成における学習モード時の、2段組みで作られた文章の右側のコラムの途中にユーザーの指が触れている状態を示した図、(e)本発明の実施の形態2の他の構成における学習モード時の、再度ユーザーが指を表示装置から離した状態を示した図 本発明の実施の形態3の、学習用電子書籍端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3の、学習用電子書籍端末の読書モード時の画面表示例の図 (a)従来の、暗記すべき箇所に着色した物理的な書面を示す図、(b)従来のチェックシートの平面図、(c)従来の、物理的な書面にチェックシートを重ねて透視したときの視野の状態を示す図 (a)従来の、2段組み構成で文章が印刷された書面の暗記すべき箇所に着色した図、(b)従来の、2段組み構成の文章の暗記すべき箇所に着色した書面にチェックシートを重ねて透視したときの視野の状態を示す図
以下、本発明の実施の形態にかかる学習用電子書籍端末について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる学習用電子書籍端末のブロック図である。
本実施の形態1の学習用電子書籍端末100は、図1に示すように、入力装置(タッチパネル)101、入力位置検出部102、動作モード切替部103、動作モード判断部104、マーカー情報蓄積部105、電子書籍蓄積部106、文字位置判断部107、レイヤー制御部108、レイヤー一時保存部109、電子書籍パーサー部110、画面合成部111、表示装置(液晶ディスプレイ)112、および電子書籍書面一時保存部113を備えている。
なお、学習用電子書籍端末100が、本発明のコンテンツ表示装置の一例にあたる。また、入力装置101が、本発明の位置指示部の一例にあたり、表示装置112が、本発明の表示部の一例にあたる。また、レイヤー制御部108が、本発明の制御部の一例にあたる。
電子書籍蓄積部106は、学習用電子書籍端末100で読むことができる電子書籍コンテンツのデータを蓄積している。電子書籍蓄積部106は不揮発性のメモリーである。実際には学習用電子書籍端末100の本体に内蔵されたフラッシュメモリーやハードディスク、または挿抜が可能な記録メディアであってもよい。なお、ネットワークに対応した電子書籍端末であれば、電子書籍コンテンツをサーバー上の記録領域に保存しておき、電子書籍端末で必要になったときにネットワークを介して電子書籍コンテンツを取得するような構成であってもよい。この場合には、電子書籍蓄積部106は学習用電子書籍端末100内に存在せず、外部のサーバー上に存在することになるが、ここでは単なる構成の相違に過ぎないため改めて図示しない。
電子書籍蓄積部106に蓄積されている電子書籍コンテンツのデータには、多様なフォーマットのものがあり、文字のコードデータを含むものや、全てイメージのデータのものなどがある。
なお、文字のコードデータを含む電子書籍コンテンツも、文字のコードデータを含まない電子書籍コンテンツも、本発明の、文字列コンテンツを含むコンテンツの一例にあたる。
本実施の形態1では、文字のコードデータを含む電子書籍コンテンツの場合について説明する。
本実施の形態1では、通常の電子書籍を読む状態を読書モードとして定義する。本実施の形態1の学習用電子書籍端末100は、読書モードの他に記入モードと学習モードの計3つのモードを有する。図2に、それら3つのモードの遷移の関係を図示する。
読書モード(状態401)、記入モード(状態402)、および学習モード(状態403)は、ユーザーの指示によって相互に移動することができる。このユーザーからの指示は、動作モード切替部103によって検出される。動作モード切替部103は、ユーザーに対して読書モード(状態401)、記入モード(状態402)、学習モード(状態403)の選択を促す。
動作モード切替部103は、学習用電子書籍端末100本体にハードウェアとして設けられたスイッチやセンサーでもかまわないし、表示装置112にメニューやアイコンを表示して入力装置101からソフトウェア的にユーザーの指示を受け付けてもよい。この場合、動作モード切替部103は入力装置101と一体化する。また、外部のコントローラーやリモコンによる操作を受け付けてもよいし、マイクを用いてユーザーからの音声による指示を受けてもよい。動作モード切替部103はいずれの構成であってもよいが、ユーザー指示の受付方法に応じて学習用電子書籍端末100には必要な機能が備えられているものとする。これらを総称して動作モード切替部103と呼ぶこととする。
動作モード切替部103によって読書モード(状態401)から記入モード(状態402)または学習モード(状態403)に切り替えられた場合、学習用電子書籍端末100は、以下に示す本実施の形態1の特殊な動作を行う。
なお、記入モードが、本発明の第1の動作モードの一例にあたり、学習モードが、本発明の第2の動作モードの一例にあたる。また、動作モード切替部103が、本発明の動作モード切り替え部の一例にあたる。
まず、この学習用電子書籍端末100で学習の前に通常の電子書籍コンテンツを読む場合である読書モードにおける手順について、図1と図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態1の学習用電子書籍端末100の読書モードにおける動作フローを示している。
なお、本明細書においては「電子書籍コンテンツ」という用語を用いるが、「書籍」は一般的な書籍に加えて雑誌をも包含する広い概念として用いることとする。
ユーザーは、表示装置112に表示されたメニューなどを参照して入力装置101を用いて電子書籍コンテンツを選択する。入力装置101によって入力されたユーザーの操作は入力位置検出部102において入力情報として処理され、電子書籍パーサー部110へ通知される。
電子書籍パーサー部110は、ユーザーから選択された電子書籍コンテンツを、電子書籍蓄積部106より読み出す(図3のステップS201)。電子書籍パーサー部110は、電子書籍コンテンツを展開し書面を作成する(ステップS202)。電子書籍コンテンツにかけられたDRMの解除なども電子書籍パーサー部110において行う。これにより、紙の書籍のページに相当するレイアウト込みの電子書籍の画面ができあがる。本明細書では、これを「書面」と表現する。本明細書における「書面」は、「文書」の意ではなく、実際に表示装置112に表示される「イメージ」を示すものである。
電子書籍パーサー部110によって生成された電子書籍コンテンツの書面は、電子書籍書面一時保存部113に保存される(ステップS203)。この電子書籍書面一時保存部113は、学習用電子書籍端末100に内蔵された揮発メモリーを想定している。またGPUなどを搭載している場合には、GPUに管理された記憶領域であってもよい。また本実施の形態1では一時記憶装置を想定しているが、ハードウェアの制限などによりフラッシュメモリーなどの不揮発性のメモリーを使用する構成としてもかまわない。
電子書籍書面一時保存部113に保存された書面は、画面合成部111に送られて別レイヤーと合成される(ステップS204)。
この画面合成部111は本来、電子書籍コンテンツの書面とその上にあるべき画像を合成して表示することを目的としたブロックである。この合成すべき画像が規定される仮想的な層をレイヤーと呼ぶが、このレイヤーについては後述する。この図1および図3を用いた説明では、透明なレイヤーと電子書籍コンテンツの書面を合成して表示装置112に出力する、もしくは、合成せずに電子書籍コンテンツの書面のみをそのまま表示装置112に出力するものとする。
画面合成部111を通過した書面(透明なレイヤーとの合成画像)は、表示装置112に送られ表示される(ステップS205)。表示装置112は、学習用電子書籍端末100に搭載された液晶ディスプレイ装置を想定している。しかし、書籍の誌面を表示できればよいので有機ELディスプレイや外付けのディスプレイであってもよい。
入力装置101は、ユーザー操作を学習用電子書籍端末100に入力するためのデバイスである。近年の電子書籍端末は、タブレット型PCの普及から、液晶ディスプレイ装置の表面にタッチパネルを装備し、画面に触れることで操作を実現する例が増えている。このことから本実施の形態1では、入力装置101には主としてタッチパネルを想定して記載する。このタッチパネルは、表示装置112と一体化している。
なお、入力装置101は、従来のPCのように画面に表示したマウスカーソルとマウスであってもよい。また、画面上に表示されたカーソルと、キーボードやゲームなどに使用されるコントローラーやリモコン装置などであってもよい。
図3のステップS203が終了した状態では、学習用電子書籍端末100は、電子書籍蓄積部106にあった電子書籍コンテンツの特定のページを書面として表示装置112に表示させている。
この表示例を図4に示す。図4は、学習用電子書籍端末100の表示装置112に電子書籍コンテンツの書面120が表示されている状態を示す。
本実施の形態1では、表示装置112の一画面上に書面1ページが表示されている。また、図4に示す表示装置112に表示された書面120は、2段に段組みされた横書きの文章121で、右上に挿絵122が挿入されている。なお、これは表示例であり、実際には縦書きの文章であってもよいし、段組みの有無や段組みの数、挿絵の有無や挿絵の数は問わない。また、表示装置112に電子書籍コンテンツの複数ページ(複数ページで一つの書面を作成してもよいし、単独ページの書面を複数まとめて表示してもよい。)を表示してもよいし、書面の一部を拡大表示してもよい。
図4の状態では、ユーザーは電子書籍を読むことができる。この時のユーザー操作は、表示装置112に一体化された入力装置101に対して行われるが、本実施の形態1ではその記載を省略する。
次に、動作モード切替部103におけるユーザー操作により記入モード(状態402)に切り替えられた場合の学習用電子書籍端末100の動作について、図5および図6を用いて説明する。
図1の学習用電子書籍端末100のブロック図のうち、記入モード(状態402)での動作を図5のブロック図に示す。
また、図6に、本実施の形態1の学習用電子書籍端末100の記入モード時および学習モード時の動作フロー図を示す。
記入モード(状態402)とは、特許文献1では赤色インクで書面に着色をする動作に相当する。ユーザーが教科書などの覚えたい所に赤色インクで着色することで緑のチェックシートを重ね合わせたときに覚えたい所が隠れるようになる。いわば学習前の準備段階にあたる。
特許文献1に記載の赤色インクを用いて表示装置112上に着色しても意味がないため、類似の機能を学習用電子書籍端末100の機能によって実現する。
記入モード(状態402)においても、図3のステップS201〜S203の手順によって表示装置112に電子書籍コンテンツの書面120が表示されている。ユーザーは学習のために覚えたい文字の位置を指で触ることでマーカーを引き、電子書籍コンテンツの書面の一部を隠す操作を行う。入力装置101は、そのユーザーの操作を受け付ける(図6のステップS601)。
入力装置101によって入力されたユーザーの操作は、入力位置検出部102において入力情報として処理される。入力位置検出部102は、このときにユーザーがどの位置を触ったかを数値化して取得する(ステップS602)。入力位置検出部102は、入力装置101のコントローラーとしてハードウェア的に実装され、ユーザーが触った位置に関する数値は学習用電子書籍端末100内のOSレベルで入力情報として処理されることが多い。
ユーザーからの入力があったことは、入力位置検出部102から動作モード判断部104へ伝えられる。動作モード判断部104では動作モード切替部103によって切り替えられた現在の動作モードを記録している。動作モード判断部104は、記録されている現在の動作モードに応じて、その後の動作を判断する(ステップS603)。ここでは、現在の動作モードを記入モード(状態402)に限定して説明する。学習モード(状態403)の場合については後述する。
記入モード(状態402)であった場合に、文字位置判断部107においてユーザーが触れた位置が文章上どの位置にあたるのかを判断する(ステップS604)。
この判断には、現在表示装置112に表示されている書面120に含まれる文章121の情報が必要になる。そのために文字位置判断部107は、電子書籍パーサー部110から表示装置112に表示されている電子書籍コンテンツの書面120に関する情報(以下、書面情報と呼ぶ)を受け取る。この書面情報と入力位置検出部102で検出された表示位置の情報からユーザーがどの文字を触ったのかを調べる。
また、このとき、文字位置判断部107は、ユーザーが触ったと判断した文字の、文章中における順序情報を取得する。電子書籍蓄積部106から、該当する電子書籍コンテンツ中の、その触ったと判断した文字のコードデータの位置から、電子書籍コンテンツ中における順序を取得できる。
なお、学習用電子書籍端末100が表示装置112の一画面上に複数ページを表示させる機能を備えていたり、書面を拡大/縮小表示させる機能を備えていたりする場合には、どの位置に何を表示していたのかという情報も必要となる。その場合、文字位置判断部107は、これらの情報を、書面情報として電子書籍パーサー部110から取得する。
ここで、文字位置判断部107における、ユーザーが触れた位置の文字の判断方法の一例について説明する。
図7に、文字位置判断部107における、ユーザーが触れた位置の文字の判断処理(ステップS604)の動作フローを示す。
文字位置判断部107は、電子書籍パーサー部110から表示装置112に表示されている電子書籍コンテンツの書面情報を取得する(ステップS620)とともに、入力位置検出部102によって検出された、入力装置101上のユーザーが触れた位置の位置情報を取得する(ステップS621)。
そして、電子書籍パーサー部110から取得した書面情報を参照して、ユーザーが触れた入力装置101の位置に対応する文字があるか判断する(ステップS622)。
例えば、表示装置112に表示されている文字のうち、ユーザーが触れた位置を中心とする所定サイズの円形領域内に、文字の表示領域の一部が重なるような文字があるか否かによって判断し、文字の表示領域の一部が重なる文字があった場合には、その文字をユーザーが触れた位置に対応する文字と判断し、文字の表示領域の一部が重なる文字が無かった場合には、ユーザーが触れた位置に対応する文字が無いと判断する。
したがって、表示装置112に表示されている文字の近傍を触ったときには、その文字がユーザーが触れた文字と判断されるが、表示装置112上の文字が表示されていない行間などの部分をユーザーが触れても、ユーザーが触れた位置に対応する文字は無い、と判断される。
ユーザーが触れた位置に対応する文字が無いと判断した場合には、ステップS621およびステップS622の処理を繰り返し、ユーザーが触れた位置に対応する文字があった場合には、その文字を、ユーザーが触れた位置に対応する文字と決定する(ステップS623)。
なお、文字位置判断部107が、ステップS622においてユーザーが触れた位置に対応する文字と判断した文字が、本発明の、第1の動作モードにおける指示された位置に対応する文字の一例にあたる。
図6に戻り、ユーザーが触れた位置の情報は、文字位置判断部107によって書面上の位置情報に変換されてマーカー情報としてマーカー情報蓄積部105に蓄積される(ステップS605)。また、このとき、文字位置判断部107は、ユーザーが触れた位置の文字の電子書籍コンテンツ中における順序情報もマーカー情報蓄積部105に蓄積する。このときに蓄積する順序情報は、電子書籍コンテンツに含まれる文字列の文字コードデータに基づくものなので、文章上の前後(文章の流れ)に沿った順序を示すものである。
電子書籍コンテンツは複数存在する場合が想定されるため、どの電子書籍コンテンツに関するマーカー情報であるのかを明確にする必要がある。そのためにマーカー情報蓄積部105にはどの電子書籍コンテンツに関するマーカー情報であるのかもあわせて記録する。電子書籍蓄積部106での管理を容易にするために電子書籍コンテンツにユニークなIDが使われている場合はそれを活用するとよい。
マーカー情報蓄積部105に蓄積されたマーカー情報のうち、ユーザーが入力装置101に触れたときに表示されていた電子書籍コンテンツの書面に関するマーカー情報のみがレイヤー制御部108に送信される。
レイヤー制御部108では、受け取ったマーカー情報からレイヤーにマーカーを記入する。このレイヤーとは、表示装置112で電子書籍コンテンツの書面の上に描画するためのレイヤーであり、レイヤー制御部108は、複数のマーカー情報から一枚のレイヤーを作成する(ステップS606)。
なお、学習用電子書籍端末100が表示装置112の一画面上に複数ページを表示させる機能を備えていたり、書面を拡大/縮小表示させる機能を備えていたりする場合には、複数ページの表示位置や拡大/縮小による書面の位置も考慮してレイヤーを作成しなければならない。
作成されたレイヤーはレイヤー一時保存部109に保存される(ステップS607)。
つづいて画面合成部111は、電子書籍パーサー部110において展開され電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面と、レイヤー一時保存部109に保存されているレイヤーを合成する(ステップS608)。電子書籍パーサー部110において展開され、電子書籍書面一時保存部113に保存されている書面は、ユーザーが入力装置101に触れる前に保存されていたものと同じ書面120である。
この画面合成部111による、電子書籍パーサー部110において展開され電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面と、レイヤー一時保存部109に保存されているレイヤーとの合成に関して、図8(a)〜図8(c)を用いて説明する。
図8(a)は、電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面120を示す図である。図4に示した学習用電子書籍端末100の表示装置112上に表示されている画面と同一の内容である。
図8(b)は、レイヤー一時保存部109に保存されているレイヤー123を示す図である。文章121の一部を隠すためのマーカー124が記載されている。それ以外の部分は透明色となっていることで、合成時に電子書籍コンテンツの書面120に重ねてマーカー124の表示が可能となる。
図8(c)は、画面合成部111において、図8(a)に示す電子書籍コンテンツの書面120と図8(b)に示すレイヤー123を合成した画像125を示す図である。電子書籍コンテンツの書面120の上にマーカー124が表示されている。これによって電子書籍コンテンツの書面120の一部を隠すことが可能となる。このためには、電子書籍コンテンツの書面120はレイヤー123の下側になるように合成する必要がある。画面合成部111はこの合成の処理を行う。
図6に戻り、画面合成部111で合成された画像125は、表示装置112に表示される(ステップS609)。
これにより、特許文献1に記載のように、赤色ペンで書籍にマーカーを引いて、その部分をチェックシートによって読めなくした状態を作り出すことができる。
なお、書面120とレイヤー123とを合成することにより、マーカー124が重なる部分の書面120に含まれる文字列を読めなくする動作が、本発明の、第1の動作モードにおいて指示された位置に対応する文字を識別不可能にさせる動作の一例にあたる。
図9(a)〜図9(d)に、記入モードの一連の動作をユーザー視点から見た場合の学習用電子書籍端末100の動作を示す。
図9(a)は、ユーザーが入力装置101を触る前の学習用電子書籍端末100を示す図である。図4と同じ状態にある。
図9(b)は、ユーザーが表示装置112に表示された電子書籍コンテンツの書面の一部を指で触れた状態を示す図である。この位置より表示装置112(入力装置101)に触れたまま指801を右に動かしていく。
図9(c)は、表示装置112(入力装置101)に触れた状態のまま図9(b)よりユーザーの指801を右に移動した状態を示した図であり、マーカー802の一部が表示されていることがわかる。
図9(d)は、図9(c)よりさらに右にユーザーの指801が移動してからユーザーが指801を表示装置112(入力装置101)から離した状態を示す図である。表示装置112に映し出された電子書籍コンテンツの書面の上にマーカー802が引かれていることがわかる。マーカー802があるために書面の一部が読めなくなっている。またマーカー802の表示されている位置は、ユーザーが指801で触れた部分になっている。これによりユーザーは任意の位置にマーカー802を引くことができるため、学習(記憶)したい文字列を見つけてマーカー802で読めなくすることで学習(記憶)のための準備ができる。
図9(a)〜図9(d)ではマーカー802が一つの例を示したが、一つの書面に対して複数のマーカーによって複数の文字列を読めなくするようにしても構わない。
図10には複数のマーカー802を表示した例を示す。複数のマーカー802を引くためには、図9(a)〜図9(d)で示した操作を複数回行う必要がある。また、この時、学習用電子書籍端末100の内部では、図6に示した記入モードの動作が繰り返し実行されることとなる。
このようにユーザーの手によって操作できる、電子書籍をベースとした学習具が完成する。
次に、動作モード切替部103におけるユーザー操作により学習モード(状態403)に切り替えられた場合の学習用電子書籍端末100の動作について説明する。
図10のように、マーカー802を複数表示した状態で、表示したマーカー802を使用した学習を行う。学習用電子書籍端末100を使用して学習を行うのはユーザーであり、学習を行うかどうかを決めるのもユーザーである。学習用電子書籍端末100は、図2に記載した3つの動作モードを備えており、学習を行いたい場合には学習モード(状態403)に切り替える。
図1の学習用電子書籍端末100のブロック図のうち、学習モード(状態403)での接続構成を図11のブロック図に示す。また図6も使用して学習モード時の動作について説明する。学習モード(状態403)への変更はユーザーの手により動作モード切替部103にて行う。
動作モード切替部103により学習モードへ切り替えた後、入力装置101に触れることでレイヤーに記載されたマーカーを非表示にすることができる。非表示になるマーカーは、ユーザーが触れた位置より文章上前にあるマーカーである。
ユーザーからの操作を入力装置101によって受け取る(図6のステップS601)。入力装置101によるユーザー操作の受け取り方については記入モード時と同じである。入力装置101によって受け取られたユーザー操作の入力は、入力位置検出部102よって入力位置の情報に変換される(ステップS602)。
ユーザー操作の入力が検出された場合、動作モード判断部104において図2の3つの動作モードのうち、現在はどの動作モードであるのかを判定する(ステップS603)。ここでは、動作モード切替部103でのユーザーの設定が学習モード(状態403)である場合を説明しているため、学習モードであるとして説明を進める。他の動作モードの場合の動作は、それぞれ該当する記載を参照されたい。
学習モード(状態403)の場合には、レイヤー制御部108は、ユーザーが触れて入力位置検出部102で検出された位置より文章上後に位置する文章につけられたマーカーの情報のみをマーカー情報蓄積部105から読み出し、それらのマーカーが付加されたレイヤーを生成する(ステップS610)。
よってマーカー情報蓄積部105では、記入モード時のマーカー情報蓄積において、電子書籍コンテンツ毎に、電子書籍コンテンツの書面の位置情報とあわせて保存されている必要がある。そして学習モード時には、レイヤー制御部108は、表示装置112に表示されている電子書籍コンテンツの書面に含まれる文字列のうち、ユーザーが触れて入力位置検出部102で検出された位置よりも文章上後に位置する文字列につけられたマーカーの情報のみをマーカー情報蓄積部105から取り出す。
なお、同じ電子書籍コンテンツの書面であっても、現在、表示装置112に表示されていない書面のマーカー情報はこの時点では必要ではない。
ここで、レイヤー制御部108における、ユーザーが触れた位置に対する文章上の前後の判断方法の一例について説明する。
図12に、レイヤー制御部108における、ユーザーが触れた位置よりも後ろのマーカーの情報のみを取り出す判断処理(ステップS610)の動作フローを示す。
レイヤー制御部108は、電子書籍パーサー部110から表示装置112に表示されている電子書籍コンテンツの書面情報を取得する(ステップS630)とともに、入力位置検出部102によって検出された、入力装置101上のユーザーが触れた位置の位置情報を取得する(ステップS631)。
そして、電子書籍パーサー部110から取得した書面情報を参照して、ユーザーが触れた入力装置101の位置に対応する文字を決定する(ステップS632)。
例えば、表示装置112に表示されている文字のうち、ユーザーが触れた位置を中心とする所定サイズの円形領域内に、文字の表示領域の一部が重なるような文字があった場合には、その文字をユーザーが触れた位置に対応する文字と決定する。その所定サイズの円形領域内に、文字の表示領域の一部が重なるような文字が無かった場合、すなわち行間部分などの文字が表示されていない部分に触れられた場合には、その触れられた部分の直前の文字を、ユーザーが触れた位置に対応する文字と決定する。その触れられた部分の直前の文字の判断は、例えば横書きであれば、触れられた位置の左にある文字を直前の文字とし、触れられた位置の左に文字が無ければ、触れられた位置の上で、触れられた位置に最も近い文字を直前の文字とするなどとし、その直前の文字に決定すればよい。
したがって、ステップS632では、ユーザーが触れた位置の近傍に文字が無かった場合でも、必ずユーザーが触れた位置に対応する文字が決定される。
なお、レイヤー制御部108が、ステップS632においてユーザーが触れた位置に対応する文字と判断した文字は、本発明の、第2の動作モードにおける指示された位置に対応する文字の一例にあたる。
そして、レイヤー制御部108は、マーカー情報蓄積部105に格納されているマーカーの位置情報および順序情報を参照して、ステップS632で決定した、ユーザーが触れた位置に対応する文字よりも後ろにあるマーカーの情報だけを読み出す(ステップS633)。
レイヤー制御部108では、取り出したマーカー情報からレイヤーにマーカーを記入する。このレイヤーとは、表示装置112で電子書籍コンテンツの書面の上に描画するためのレイヤーであり、レイヤー制御部108は複数のマーカー情報を含む一枚のレイヤーを作成する。
なお、学習用電子書籍端末100において、表示装置112の一画面上に複数ページを表示させる機能を採用したり、電子書籍コンテンツの書面を拡大/縮小表示する機能があったりする場合には、複数ページの表示位置や拡大/縮小による電子書籍コンテンツの書面の位置も考慮してレイヤーを作成しなければならない。
レイヤー制御部108で作成されたレイヤーはレイヤー一時保存部109に保存される(ステップS607)。すでにレイヤー一時保存部109に保存されたレイヤーがあった場合には、それを削除して新たに作成したレイヤーを保存する。
つづいて画面合成部111は、電子書籍パーサー部110において展開され電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面と、レイヤー一時保存部109に保存されているレイヤーを合成する(ステップS608)。電子書籍パーサー部110において展開され、電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面は、ユーザーが入力装置101に触れる前に保存されていたものと同じ書面である。
次に、画面合成部111による電子書籍コンテンツの書面とレイヤーの合成に関して図13(a)〜図13(c)を用いて説明する。なお、13(a)〜図13(c)において図8(a)〜図8(c)と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図13(a)は、電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面120を示す図である。図4に示した学習用電子書籍端末100の表示装置112上に表示されている画面と同一の内容である。
図13(b)は、レイヤー一時保存部109に保存されているレイヤー126を示す図である。文章121の一部を隠すためのマーカー127が複数記載されている。ユーザーが触れた位置より文章上後にある位置の文字列に付けられたマーカー127のみがレイヤー126上に記載されている。それ以外の部分は透明色となっていることで、電子書籍コンテンツの書面120の上にマーカー127を表示することが可能となる。
図13(c)は、画像合成部111において、図13(a)に示す電子書籍コンテンツの書面120と、図13(b)に示すレイヤー126を合成した画像128を示す図である。電子書籍コンテンツの書面120の上にマーカー127が表示されている。これによって、電子書籍コンテンツの書面120の一部を隠すことが可能となる。このためには、電子書籍コンテンツの書面120はレイヤー126の下側にあるように合成する必要がある。画像合成部111はこの合成の処理を行う。
図6に戻り、画像合成部111で合成された画像128は、表示装置112に表示される(ステップS609)。
これにより、ユーザーが指で触れた位置よりも文章上前の部分のマーカーが表示されなくなり、マーカーの下にあった文字列を読むことが出来るため、学習を進めることができる。
図14(a)〜図14(e)を用いて学習モード時の学習用電子書籍端末100のユーザー操作と表示について説明する。
図14(a)は、学習モードに切り替えた状態でユーザーが入力装置101に触れていない状態の学習用電子書籍端末100を示す図である。表示装置112には、電子書籍コンテンツの書面と書面の一部を隠すようにマーカーが引かれている。
図14(b)は、ユーザーの指1301が表示装置112の一部に触れた状態を示す図である。表示装置112に触れることによって入力装置101にてユーザーの指1301による入力が検知されて、文章上、ユーザーの指1301が触れた位置より前の文章に含まれる文字列を隠しているマーカー(図14(a)におけるマーカー1302とマーカー1303)が非表示化されている。
図14(c)は、図14(b)で指していたユーザーの指1301を表示装置112に触れたまま下側にスライドさせた場合を示す図である。
ユーザーの指1301が触れている位置が徐々に移動していくため、入力装置101に入力されるユーザーの指1301の位置も徐々に変わり、ユーザーの指1301が触れた位置より文章上前にある文章の範囲も変わる。そのために、ユーザーの指1301の動きに応じて表示されているマーカーが順次非表示化されていく。すなわち、図14(b)から図14(c)への変化において、マーカー1304、マーカー1305、マーカー1306がこの順番で順次非表示化されていく。
図14(d)は、2段組みで作られた文章の右側のコラムの途中にユーザーの指1301が触れている状態を示す図である。図14(c)からさらにユーザーの指1301が触れる位置が変わったため、入力装置101に入力されるユーザーの指1301の位置も変わり、ユーザーの指1301が触れた位置より文章上前にある文章の範囲も変わり、非表示化されるマーカーも増える。すなわち、図14(c)から図14(d)への変化において、マーカー1307、マーカー1308、マーカー1309がこの順番で順次非表示化されていく。
図14(b)〜図14(d)に示すようにユーザーの指1301の触れる位置に応じてマーカーの表示/非表示が変化するため、学習時に学習する文章を追うように指で表示装置112に触れることで、次々と答え合わせができるようになるという特徴を持つ。
また、ユーザーが指1301で触れた位置よりも文章上、前に位置する複数のマーカーを一気に非表示にできるので、関連する項目などをまとめて参照したいとき(例えば、武将の名前とともに、年号や場所などの項目をまとめて確認したいような場合)などに、マーカーを一つずつ非表示にしていかなくてもよい、という特徴も持つ。
また図14(e)は、再度ユーザーが指1301を表示装置112から離した状態を示す図である。
入力装置101では、ユーザーが指1301を表示装置112から離したということが入力として検知できるため、表示するマーカーが修正される。すなわち、ユーザーの指1301が表示装置112に触れていないため、触れた位置より文章上前にある文章というものは観念できない。そのため、表示中の電子書籍コンテンツの書面に設定されたマーカーの全てが表示され、図14(a)と同じ状態になる。
なお、図14(d)に示す状態においてユーザーが指1301を表示装置112から離したときに、即座に図14(e)の状態に変更するのではなく、所定時間(例えば1秒間)図14(d)に示す状態を維持した後に、再度ユーザー指1301が離れているのを検出してから図14(e)の状態に変更するようにしてもよい。
なお、ユーザーの指1301の触れる位置より前の文章に含まれる文字列を隠しているマーカーが非表示化され、その部分の書面の文字列を見えるようにする動作が、本発明の、第2の動作モードにおいて識別不可能にした文字を識別可能に表示させる動作の一例にあたる。
なお、本実施の形態1では、このマーカーの表示制御としてマーカーが隠している文字列の位置を使用している。この特徴について、図14(c)を例として説明する。
図24(a)〜図24(c)で説明した特許文献1に記載の紙の書籍に対する赤色ペンと緑のチェックシート202による学習具の場合、表示/非表示がチェックシート202の形状に依存してしまっていた。すなわち、特許文献1に記載の学習具の場合には、図25(a)および図25(b)を用いて説明したように、略長方形のチェックシート202の形状により、図14(c)に示す状態を作出することは困難である。チェックシート202を上から下へスライドさせると、マーカー1305やマーカー1306とともに、マーカー1308、マーカー1309も非表示化されてしまうからである。このように、特許文献1に記載の学習具の場合は、チェックシート202をスライドさせると文章上後にある文章の一部を隠すマーカーも非表示化されてしまうという課題があった。
文章上の単語や文章の一部を隠して学習を行う場合、隠していない部分がヒントとなることで学習を効果的に進めることができるという特徴があるため、学習時には文章上の前後に基づいて隠された部分を想起し、隠された部分を表示させて記憶が合っているかを確認しながら順に進んでいく。よって、先に答えが見えてしまうことは大きな問題となる。
本実施の形態1では、文章上の前後(文章の流れ)を使用して表示/非表示を決定するため、図14(c)のように2段組みになった電子書籍コンテンツの書面であっても効率的な学習が可能となる。
図15は、本実施の形態1の学習用電子書籍端末100に縦書き文章を表示した場合の、学習モードにおけるマーカー表示/非表示領域を示した図である。
本実施の形態1の学習用電子書籍端末100は、文章上の前後の関係を示す順序情報を使用することで、図15のように書面が縦書きであった場合にも、ユーザーの指1401が入力装置101に接触する位置に対して、文章の流れ方向1402に応じて、正しくマーカーの表示領域1403と非表示領域1404を判断し、表示することができる。
このように、本実施の形態1の学習用電子書籍端末100は、電子書籍コンテンツの書面のレイアウトに影響されることなく、文章上の前後(文章の流れ)を使用して、適切にマーカーの表示/非表示を切り替えることができる。
図14(a)〜図14(e)に示した横書きの2段組みの書面や図15に示した縦書きの書面は電子書籍コンテンツの書面のレイアウトの一例に過ぎない。
なお、事前にマーカーを指定しておくことによって、指定されたマーカーに直接触れることでそのマーカーの表示/非表示を切り替えることができるようにしても良い。ユーザーの指が触れた位置から文章上前に存在するマーカーは全て非表示化する作りとすることで容易な操作となり、長時間の学習に向く操作体系となるが、一部のマーカーは個別に表示/非表示が切り替えられるようにすることでユーザーの学習方法にバリエーションを与えることもできる。
また、本実施の形態1では、ユーザーの指が触れた位置よりも文章上前にあるマーカーを完全に非表示とした。完全に非表示にした場合どの位置が問題であったか判断がつきづらい場合がある。それに対応するためユーザーが触れた位置よりも前の文章に付けられたマーカーに関しては色を半透明色にすることで、マーカーと下部の文字を表示したり、マーカーの縁に枠を付けて中を透明にしたりすることで文字を読めるようにしてもよい。
その場合、レイヤー制御部108によるレイヤー作成時にユーザーの指示した位置よりも前にあるマーカー情報を取得して、後にあるマーカーとは別に塗りつぶしの状態や縁を変更して描画する必要がある。
また、ユーザーの指が触れた位置よりも文章上前にあるマーカーを完全に非表示にした第1の状態と、マーカーは表示されているが下部の文字列を判読することもできる第2の状態と、マーカーが表示されているために下部の文字列はまったく判読できない第3の状態と、を切り替えることができるようにしてもよい。この切り替えは、例えば、ユーザーの指が触れる毎に第1の状態から第2の状態へ、第2の状態から第3の状態へ、第3の状態から第1の状態へ、とトグルするように構成してもよい。
第1の状態は電子書籍コンテンツそのままの状態である。第2の状態は電子書籍コンテンツの書面のうち、重要な箇所や記憶すべき箇所などにマーカーが表示され、かつ、マーカーの下部の文字列も判読できる状態である。この状態では、重要な文字列や暗記すべき文字列を参照しながら電子書籍コンテンツによる学習を進めることができる。第3の状態はマーカーが表示されているために重要な文字列や暗記すべき文字列がまったく判読できない状態である。この状態では、重要な文字列や暗記すべき文字列を思い出しながら電子書籍コンテンツによる学習を進めることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、文字列にのみマーカーを付加する例を示したが、本発明の実施の形態2では、文字列以外の部分にもマーカーを付加する例について説明する。
図16に、本実施の形態2の学習用電子書籍端末のブロック図を示す。図1と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
本実施の形態2の学習用電子書籍端末150のコンテンツ位置判断部157は、図1に示した実施の形態1の文字位置判断部107の、ユーザーが入力装置101に触れた位置が文章上どの位置にあたるのかを判断する機能に加えて、書面内における文章以外のイメージデータが文章上どの位置にあたるのかを判断する機能を備えている。
ここで文章以外のイメージデータとは、図表、グラフ、写真、挿絵等の文字以外のデータを言う。
なお、ここで言うイメージデータが、本発明の別コンテンツの一例にあたる。
コンテンツ位置判断部157は、書面内のイメージデータがユーザーに選択された場合、すなわち、書面上に表示しているイメージデータの部分をユーザーが触った場合には、そのイメージデータをマーカーで隠蔽する対象とし、そのマーカー情報およびそのイメージデータの文章上における位置情報をマーカー情報蓄積部155に格納する。
そして、本実施の形態2のレイヤー制御部158は、マーカー情報蓄積部155から読み出した情報にしたがって、イメージデータにマーカーが付加されている場合には、イメージデータの部分にマーカーを付加したレイヤーを作成してレイヤー一時保存部109に格納する。
本実施の形態2の画面合成部111における、電子書籍コンテンツの書面とレイヤーの合成に関して、図17(a)〜図17(c)を用いて説明する。なお、17(a)〜図17(c)において図13(a)〜図13(c)と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図17(a)は、電子書籍書面一時保存部113に保存されている電子書籍コンテンツの書面120を示す図である。図4に示した実施の形態1の学習用電子書籍端末100の表示装置112上に表示されている画面と同一の内容である。
本実施の形態2のコンテンツ位置判断部157は、文字列以外のイメージデータの文章に対する位置を、表示装置112に表示される書面上の位置から判断する。すなわち、書面におけるレイアウトにしたがってイメージデータの順序を決定する。
例えば、図17(a)に示すように、横書きで2段組みで構成された書面の場合には、挿絵122が段組の右側の最上位置に表示されるので、イメージデータである挿絵122の順序を、2段組の左側の文章の最下行の右端の文字と、右側の最上行の左端の文字の間と決定する。
図17(b)は、レイヤー一時保存部109に保存されているレイヤー136を示す図である。文章121の一部を隠すための複数のマーカー127に加えて、書面120の挿絵122に対応する部分にエリアマーカー137が記載されている。マーカー127およびエリアマーカー137以外の部分は透明色となっていることで、電子書籍コンテンツの書面120の上にマーカー127およびエリアマーカー137を表示することが可能となる。
図17(c)は、画像合成部111において、図17(a)に示す電子書籍コンテンツの書面120と、図17(b)に示すレイヤー136を合成した画像138を示す図である。電子書籍コンテンツの書面120の上にマーカー127およびエリアマーカー137が表示されている。これによって、電子書籍コンテンツの書面120の一部を隠すことが可能となる。このためには、電子書籍コンテンツの書面120はレイヤー136の下側にあるように合成する必要がある。画像合成部111はこの合成の処理を行う。
次に、図18(a)〜図18(e)を用いて本実施の形態2の学習用電子書籍端末150における学習モード時のユーザー操作と表示について説明する。なお、実施の形態1で説明した図14(a)〜図14(e)と同じ構成部分には同じ符号を用いている。
ここでは、記入モード時において、挿絵122の部分もユーザーによってマーカーを付加する領域に設定されたものとする。
図18(a)は、学習モードに切り替えた状態でユーザーが入力装置101に触れていない状態の学習用電子書籍端末150を示す図である。表示装置112には、電子書籍コンテンツの書面と書面の一部を隠すようにマーカーが付されている。
図18(b)は、ユーザーの指1301が表示装置112の一部に触れた状態を示す図である。表示装置112に触れることによって入力装置101にてユーザーの指1301による入力が検知されて、文章上、ユーザーの指1301が触れた位置より前の文章に含まれる文字列を隠しているマーカー(図18(a)におけるマーカー1302とマーカー1303)が非表示化されている。
図18(c)は、図18(b)で指していたユーザーの指1301を表示装置112に触れたまま下側にスライドさせた場合を示す図である。
ユーザーの指1301が触れている位置が徐々に移動していくため、入力装置101に入力されるユーザーの指1301の位置も徐々に変わり、ユーザーの指1301が触れた位置より文章上前にある文章の範囲も変わる。そのために、ユーザーの指1301の動きに応じて表示されているマーカーが順次非表示化されていく。すなわち、図18(b)から図18(c)への変化において、マーカー1304、マーカー1305、マーカー1306がこの順番で順次非表示化されていく。
図18(d)は、2段組みで作られた文章の右側のコラムの途中にユーザーの指1301が触れている状態を示す図である。図18(c)からさらにユーザーの指1301が触れる位置が変わったため、入力装置101に入力されるユーザーの指1301の位置も変わり、ユーザーの指1301が触れた位置より文章上前にある文章の範囲も変わり、非表示化されるマーカーも増える。すなわち、図18(c)から図18(d)への変化において、マーカー1307、マーカー1308、マーカー1309がこの順番で順次非表示化されていく。このとき、2段組みの左側から右側の列にユーザーの指1301が移動するので、右側の文章の直前の位置に順序設定されているエリアマーカー137も非表示となる。したがって、このとき、挿絵122もユーザーに視認できる状態となる。
また図18(e)は、再度ユーザーが指1301を表示装置112から離した状態を示す図である。
入力装置101では、ユーザーが指1301を表示装置112から離したということが入力として検知できるため、表示するマーカーが修正される。すなわち、ユーザーの指1301が表示装置112に触れていないため、触れた位置より文章上前にある文章というものは観念できない。そのため、表示中の電子書籍コンテンツの書面に設定されたマーカーの全てが表示され、図18(a)と同じ状態になる。
このように、イメージデータ全体にマーカーを付すことができるようにしたことにより、より大きな効果が得られる。
具体的な例をあげれば、幼児の学習の用に供する電子書籍において、「りんご」という文字列の横に「りんごの絵」が記載されている電子書籍コンテンツであって、「りんごの絵」にマーカーを付して見えなくした状態で、幼児に「りんごの絵」を描かせるような学習具も想定される。幼児が「りんごの絵」を描いた後に電子書籍コンテンツの「りんごの絵」を表示させる。
上記では、文章以外のイメージデータの順序を、表示される書面内の位置、すなわちレイアウトにしたがって決定することとしたが、文章内のイメージデータを示す用語に対応させて、その文章内の用語の位置の順序と決定してもよい。
図19に、文章内のイメージデータを示す用語に対応させてイメージデータの順序を決定する場合の学習用電子書籍端末のブロック図を示す。図16と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図19に示す学習用電子書籍端末160のコンテンツ位置判断部167は、イメージデータに含まれる文字イメージを文字として認識する文字認識処理部154を備えている。
図20に、学習用電子書籍端末160の表示装置112に電子書籍コンテンツの書面130が表示されている状態を示す。
図20に示す表示装置112に表示された書面130は、2段に段組みされた横書きの文章131で、右上に図面を含むイメージデータ132が挿入されている。
図20の破線で囲んだ部分がイメージデータ132であり、文章131が表示される表示エリアとは別の表示エリアに表示されている。図20において、イメージデータ132は、斜線で示した図面とともに、その図面を示す用語133を含んでいる。
また、文章131には、その図面を示す用語133に一致する用語(図20に示す例では、「図1」という用語)が含まれている。
なお、図面を示す用語133が、本発明の、別コンテンツを示す用語の一例にあたる。
コンテンツ位置判断部167は、書面130内におけるイメージデータ132の順序を決定するために、文字認識処理部154によってイメージデータ132内に文字イメージが含まれているか検索し、イメージデータ132内に文字イメージが認識された場合には、同じ書面130内の文章131に、その認識された文字列と一致する文字列134が含まれていないか検索する。文章131内に一致する文字列134が含まれており、かつ、その文字列がイメージデータ132に含まれる図面等を示す用語と判断した場合には、そのイメージデータ132の順序を、文章131中のその一致した文字列134と同じ順序と決定する。
イメージデータ132の順序を、文章131中のその一致した文字列134と同じ順序と決定した場合には、ユーザーが入力装置101に触った位置が、文章上で文字列134よりも前の場合には、イメージデータ132は、ユーザーが触った位置よりも後ろと判断され、ユーザーが入力装置101に触った位置が、文章上で文字列134よりも後ろの場合には、イメージデータ132は、ユーザーが触った位置よりも前と判断される。
なお、イメージデータ132内に文字イメージが認識されなかった場合や、文字が認識されても文章131内に一致する用語が無かった場合には、コンテンツ位置判断部167は、図16に示したコンテンツ位置判断部157と同様に、レイアウトによってイメージデータ132の文章131中における順序を決定する。
図19に示す学習用電子書籍端末160は、マーカー情報蓄積部155に蓄積されるデータの形式やレイヤー制御部158の動作は、図16に示した学習用電子書籍端末150の場合と同様であるが、マーカー情報蓄積部155に蓄積されるイメージデータ132の順序情報のみが学習用電子書籍端末150の場合とは異なる。
次に、図21(a)〜図21(e)を用いて本実施の形態2の学習用電子書籍端末160における学習モード時のユーザー操作と表示について説明する。なお、図18(a)〜図18(e)と同じ構成部分には同じ符号を用いている。
ここでは、記入モード時において、イメージデータ132の部分もユーザーによってマーカーを付加する領域に設定されたものとする。
図21(a)は、学習モードに切り替えた状態で、ユーザーが入力装置101に触れていない状態の学習用電子書籍端末160を示す図である。表示装置112には、電子書籍コンテンツの書面と書面の一部を隠すようにマーカーが付されている。
図21(b)は、ユーザーの指1301が表示装置112の一部に触れた状態を示す図である。表示装置112に触れることによって入力装置101にてユーザーの指1301による入力が検知されて、文章上、ユーザーの指1301が触れた位置より前の文章に含まれる文字列を隠しているマーカー(図21(a)におけるマーカー1302とマーカー1303)が非表示化されている。
ここでは、イメージデータ132を示す用語がマーカー1305とマーカー1306の間の文字列134に含まれているものとし、コンテンツ位置判断部167によって、イメージデータ132の順序が文字列134と同じ順序に対応づけられ、その順序情報がマーカー情報蓄積部155に蓄積されているものとする。
図21(c)は、図21(b)で指していたユーザーの指1301を表示装置112に触れたまま下側にスライドさせた場合を示す図である。
ユーザーの指1301が触れている位置が徐々に移動していくため、入力装置101に入力されるユーザーの指1301の位置も徐々に変わり、ユーザーの指1301が触れた位置より文章上前にある文章の範囲も変わる。そのために、ユーザーの指1301の動きに応じて表示されているマーカーが順次非表示化されていく。すなわち、図21(b)から図21(c)への変化において、マーカー1304、マーカー1305、マーカー1306がこの順番で順次非表示化されていく。このとき、ユーザーの指1301が、文章上文字列134の前から後ろへと移動するので、レイヤー制御部158は、文字列134の位置に対応づけられたイメージデータ132よりも後ろの位置にユーザーの指1301が移動したと判断し、エリアマーカー137を非表示とし、イメージデータ132がユーザーに視認できるようになる。
図21(d)は、2段組みで作られた文章の右側のコラムの途中にユーザーの指1301が触れている状態を示す図である。図21(c)からさらにユーザーの指1301が触れる位置が変わったため、入力装置101に入力されるユーザーの指1301の位置も変わり、ユーザーの指1301が触れた位置より文章上前にある文章の範囲も変わり、非表示化されるマーカーも増える。すなわち、図21(c)から図21(d)への変化において、マーカー1307、マーカー1308、マーカー1309がこの順番で順次非表示化されていく。このとき、ユーザーの指1301は、文章上文字列134の後ろの位置で移動するだけなので、エリアマーカー137が非表示の状態が維持され、ユーザーがイメージデータ132を視認できる状態が維持される。
また図21(e)は、再度ユーザーが指1301を表示装置112から離した状態を示す図である。
入力装置101では、ユーザーが指1301を表示装置112から離したということが入力として検知できるため、表示するマーカーが修正される。すなわち、ユーザーの指1301が表示装置112に触れていないため、触れた位置より文章上前にある文章というものは観念できない。そのため、表示中の電子書籍コンテンツの書面に設定されたマーカーの全てが表示され、図21(a)と同じ状態になる。
また、イメージデータ132内に、イメージデータ132に含まれる図面等を示す用語以外の文字イメージが認識された場合に、コンテンツ位置判断部167が、それらの認識された文字列についても文章131に含まれる文字列と同様の処理を行なえるようにしてもよい。
すなわち、イメージデータ132内の認識された文字についても、ユーザーが指で触って選択することにより、マーカーを付すようにしてもよい。
具体的には、例えば、戦国武将の家系図などがイメージデータによって構成されており、このうち一部の武将の人名にマーカーを付すような場合が考えられる。
なお、この場合の、イメージデータ132内の認識された文字について順序を決定するコンテンツ位置判断部167が、本発明の別コンテンツ内順序決定部の一例にあたる。
この場合の学習モードにおけるレイヤー制御部158によるマーカーの表示/非表示の判断は、イメージデータ132内の文字列における順序を文章131の順序に組み込んで文章131とイメージデータ132内の文字列を合わせて判断するようにしてもよいし、文章131とイメージデータ132内の文字列とを個別に、文書上の前後の順序を判断するようにしてもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1および実施の形態2では、電子書籍コンテンツのデータに文字のコードデータが含まれるものについて説明したが、電子書籍コンテンツの中には、文字のコードデータを含まないものもある。
本発明の実施の形態3では、文字のコードデータを含まない電子書籍コンテンツを取り扱う場合について説明する。
図22に、本実施の形態3の学習用電子書籍端末のブロック図を示す。図1と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
本実施の形態3の学習用電子書籍端末170の文字位置判断部177は、電子書籍コンテンツのデータに含まれる文字イメージを文字として認識する文字認識処理部174を備えている。
文字位置判断部177は、電子書籍パーサー部110から書面情報を取得するとともに電子書籍蓄積部106から書面に対応する電子書籍コンテンツを読み出して、その電子書籍コンテンツのデータについて文字認識処理を行い文字列を抽出する。
そして、文字位置判断部177は、文字認識処理によって抽出した文字列について、文章上の順序を決定する。
なお、文字認識処理部174が、本発明の文字認識部の一例にあたり、文字位置判断部177が、本発明の順序決定部の一例にあたる。
段組等が無く文字列が連続した電子書籍コンテンツの場合には、横書きや縦書きの規則にしたがって抽出した文字列の順序を簡単に決定できるが、段組があったり、1つの書面内に文字群が点在するように配置されている場合には、それらの文字群相互の順序を決定しなければならない。
図23に、学習用電子書籍端末170の表示装置112に電子書籍コンテンツの書面140が表示されている状態を示す。ここでは、表示装置112に表示される書面140の元のデータが1つのイメージデータで構成されているものとする。
図23に示すように、この書面140は、横書きで、上下に2段、左右に2段に段組みされており、右上に文字認識できないイメージ145が配置されている。
この書面140のイメージデータに対して、文字位置判断部177が文字認識処理部174によって文字認識処理を行うと、文字と認識された文字列を有する4つの文字群141、142、143および144と、文字認識できないイメージ145が抽出される。
文字位置判断部177は、書面内のレイアウトに基づく予め決められた規則にしたがって、文字群141〜144と、文字認識できないイメージ145の順序を決定する。
文字位置判断部177は、各文字群やイメージのレイアウトを、それらの間の空白部分の距離などによって判断する。
例えば図23のような配置の場合、空白部分を検出することにより、文字群141〜144と、文字認識できないイメージ145が、上下に2つ、左右に2つに離れたエリアに配置されていることがわかる。文字列が横書きで上下、左右にそれぞれ分割されている場合には、文字群の順序を、左上、右上、左下、右下の順とする規則を予め設定しておくことにより、図23の場合には、文字群141、文字群143、文字群142、文字群144の順番であると決定される。また、文字認識できないイメージについては、書面内の配置によって決定する規則としておくことにより、イメージ145の文章中における順序は、文字群141と文字群143の間と決定される。
文字群の様々なレイアウトパターンに対する順序決定規則を予め設定しておくことにおり、様々なレイアウトの書面について、適切な文章上の順序を決定することができる。
また、文字位置判断部177が、このようなレイアウトパターンを示すレイアウト情報によって各文字群の順序を決定するのではなく、各文字群の文章の流れによって順序を決定するようにしてもよい。
例えば、各文字群の最後の文字列部分と最初の文字列部分を抽出し、異なる文字群同士の最後の文字列部分と最初の文字列部分を連結して、正確な文章表現となるか否か、自然な意味を示すものとなるか否かなどを判断して、各文字群の前後関係を決定するようにしてもよい。
なお、このように文字群間の文章の流れで判断する方法が、本発明の文章の意味にも基づいて文字の順序を決定する方法の一例にあたる。
また、このように文字群間の文章の流れで判断する方法と、レイアウトパターンで判断する方法を組み合わせて、より適切な順序を決定できるようにしてもよい。
また漫画のように画像(コマ)の順番に文字を読むタイプの文章である場合には、コマ単位で文章上の前後(文章の流れ)を判断してもよい。
なお、文字位置判断部177が文章上の順序を決定した後の、マーカー情報蓄積部175に対する処理やレイヤー制御部178における処理は、実施の形態1の学習用電子書籍端末100のマーカー情報蓄積部105に対する処理やレイヤー制御部108における処理と同様である。
なお、上記では、機能および電子書籍コンテンツのデータに応じて、実施の形態1〜実施の形態3として説明したが、各実施の形態で説明したそれぞれの構成に限るものではなく、各実施の形態に記載した各機能を適宜組み合わせた構成としてもよい。
なお、各実施の形態で説明した書面は、写真や図表などを多く含む複雑なレイアウトであってもかまわない。また、文章はタイトルや箇条書きなどを含むものとする。文章を構成する文字は、フォントの種類、大きさ、色などが異なるものが混在していてもかまわない。文字の色を問わない点も、特許文献1に記載の学習具にはない特徴である。
各実施の形態では、文章上の前後(文章の流れ)は、文字位置判断部107、177、コンテンツ位置判断部157、167が判断することとしたが、電子書籍コンテンツに付加されたメタデータから電子書籍パーサー部110が取得するようにしてもよい。あるいは、電子書籍パーサー部110が電子書籍コンテンツの書面からレイアウトを解析して文章上の前後(文章の流れ)を判断することとしてもよい。
また、各実施の形態においてマーカーは文字列に付すものとした。ここで、文字列とは人名や歴史上の出来事、年号、数学や物理学の公式などに加えて、英単語の学習などにおいては動詞や形容詞などあらゆる品詞を含むことになる。すなわち、文字列とは電子書籍コンテンツの書面に含まれるあらゆる文字(1文字でもよい)を示す。
また、書面として表示されているイメージ内の任意の部分にマーカーを付するようにしてもよい。
例えば、グラフに記載された折れ線部分を指でなぞって、その折れ線を隠すようにしてもよい。この場合、指が入力装置101に接触した部分を中心とする所定範囲の円形部分が移動する範囲をマーカーの付加範囲とすればよい。
なお、本発明のプログラムは、上述したコンテンツ表示方法の、少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示部に表示する前記表示ステップ、前記位置指示ステップで指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にする前記第1動作ステップ、および、前記位置指示ステップで新たに指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を前記表示部において識別可能にする前記第2動作ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明のプログラム記録媒体は、上述したコンテンツ表示方法の、少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示部に表示する前記表示ステップ、前記位置指示ステップで指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にする前記第1動作ステップ、および、前記位置指示ステップで新たに指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を前記表示部において識別可能にする前記第2動作ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録したプログラム記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用されるプログラム記録媒体である。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
以上に説明したように、本発明のコンテンツ表示装置により、従来の赤色ペンとチェックシートによる学習法を電子書籍端末でも実現するとともに、それ以上により効果的に学習を行うことができる。
また、本発明のコンテンツ表示装置に、赤色ペンでマーカーを引く操作に相当する機能を付加するとともに、チェックシートを動かす操作を付加し、このときに電子書籍内の文章の流れを考慮することで簡単な操作を実現した。
また、本発明のコンテンツ表示装置により、学習中に誤って先に答えが見えてしまうという事態を防ぎ、学習を効率よく行うことができ、また操作が容易になるため長時間の学習にも適している。
本発明に係るコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示方法等は、隠蔽状態が期待される箇所が誤って視認されることなく、効率的な学習が行なえる効果を有し、電子書籍を用いた学習具等として有用である。
100 学習用電子書籍端末
101 入力装置
102 入力位置検出部
103 動作モード切替部
104 動作モード判断部
105 マーカー情報蓄積部
106 電子書籍蓄積部
107 文字位置判断部
108 レイヤー制御部
109 レイヤー一時保存部
110 電子書籍パーサー部
111 画面合成部
112 表示装置
113 電子書籍書面一時保存部
120 書面
121 文章
122 挿絵
123、126 レイヤー
124、127 マーカー
125、128 合成された画像
130 書面
131 文章
132 イメージデータ
133 図面を示す用語
134 図面を示す用語に一致する文字列
136 レイヤー
137 エリアマーカー
138 合成された画像
140 書面
141、142、143、144 文字群
145 文字認識できないイメージ
150 学習用電子書籍端末
154 文字認識処理部
155 マーカー情報蓄積部
157 コンテンツ位置判断部
158 レイヤー制御部
160 学習用電子書籍端末
167 コンテンツ位置判断部
170 学習用電子書籍端末
174 文字認識処理部
175 マーカー情報蓄積部
177 文字位置判断部
178 レイヤー制御部
401、402、403 状態
801、1301、1401 ユーザーの指
802、1302〜1309 マーカー
1402 文章の流れ方向
1403 マーカー表示領域
1404 マーカー非表示領域
20書面
201 特定区域
202 チェックシート

Claims (12)

  1. 少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示する表示部と、
    前記表示部における位置に関する指示を受け付ける位置指示部と、
    前記位置指示部が指示された前記位置と、前記文字の順序とに基づいて、前記表示部の表示を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    第1の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にさせ、
    第2の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を識別可能に表示させる、コンテンツ表示装置。
  2. 前記コンテンツは、前記文字列コンテンツ以外に、その文字列コンテンツの表示エリアとは別の表示エリアに表示すべき別コンテンツも含んでおり、前記複数の文字に対する前記別コンテンツの順序が規定されており、
    前記制御部は、
    前記位置指示部が指示された位置と、前記文字および前記別コンテンツの順序とに基づいて、前記表示部の表示を制御し、
    前記第1の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字または別コンテンツを前記表示部において識別不可能にさせ、
    前記第2の動作モードにおいて、前記位置指示部が前記表示部における位置に関する指示を受け付けた場合は、その指示された位置に対応する文字または別コンテンツよりも前記文字および別コンテンツの順序上前にある別コンテンツおよび文字の中で、前記識別不可能にした文字および別コンテンツを識別可能に表示させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
  3. 前記別コンテンツを示す用語が前記文字列コンテンツの中にある場合は、前記用語の文字の順序に基づいて、前記別コンテンツの順序が規定されている、請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
  4. 前記別コンテンツの中に文字が含まれている場合、前記別コンテンツ内の前記文字の表示位置およびレイアウト情報に基づいて、前記表示部に表示された前記別コンテンツ内の文字の順序を決定する別コンテンツ内順序決定部を備えた、請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
  5. 前記文字列コンテンツがイメージデータの場合、前記文字列コンテンツ中の文字を認識する文字認識部と、
    前記コンテンツが前記表示部に表示される際に、前記表示部における前記文字認識部によって認識された文字の表示位置およびレイアウト情報に基づいて、前記表示部に表示された文字の順序を決定する順序決定部とを備えた、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
  6. 前記順序決定部は、前記文字認識部によって認識された文字の表示位置およびレイアウト情報に加えて、文章の意味にも基づいて、前記表示部に表示された文字の順序を決定する、請求項5に記載のコンテンツ表示装置。
  7. 使用者の指示によって前記第1の動作モードおよび前記第2の動作モードを切り替える動作モード切り替え部を備えた、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
  8. 前記制御部は、前記位置指示部が指示された位置に対応する文字の上にマーカーを表示させることにより、前記指示された位置に対応する文字を識別不可能にする、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
  9. 前記マーカーを非表示にする第1の状態と、前記位置指示部が指示された位置に対応する文字を視認できるように前記マーカーを半透明に表示する第2の状態と、前記位置指示部が指示された位置に対応する文字を視認できないように前記マーカーを表示する第3の状態とを切り替える表示モード切り替え部を備えた、請求項8に記載のコンテンツ表示装置。
  10. 少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示部に表示する表示ステップと、
    前記表示部における位置に関する指示を受け付ける位置指示ステップと、
    前記位置指示ステップで指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にする第1動作ステップと、
    前記位置指示ステップで新たに指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を前記表示部において識別可能にする第2動作ステップとを備えた、コンテンツ表示方法。
  11. 請求項10に記載のコンテンツ表示方法の、少なくとも、順序が規定された複数の文字で構成された文字列コンテンツを含むコンテンツを表示部に表示する前記表示ステップ、前記位置指示ステップで指示された位置に対応する文字を前記表示部において識別不可能にする前記第1動作ステップ、および、前記位置指示ステップで新たに指示された位置に対応する文字よりも前記文字の順序上前にある文字の中で、前記識別不可能にした文字を前記表示部において識別可能にする前記第2動作ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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