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JP5016080B2 - 端末装置、端末方法、ならびに、プログラム - Google Patents

端末装置、端末方法、ならびに、プログラム Download PDF

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JP5016080B2 JP2010065544A JP2010065544A JP5016080B2 JP 5016080 B2 JP5016080 B2 JP 5016080B2 JP 2010065544 A JP2010065544 A JP 2010065544A JP 2010065544 A JP2010065544 A JP 2010065544A JP 5016080 B2 JP5016080 B2 JP 5016080B2
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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、道路や駅、商業施設等に配置されたアクセスポイント装置を介してコンピュータ通信網と通信する端末装置の電力消費を抑制するのに好適な端末装置、端末方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムに関する。
従来から、道路や駅、商業施設等、街中で公衆が利用できる無線LAN用アクセスポイント等のアクセスポイント装置を介して、インターネット等のコンピュータ通信網に接続するサービスが提供されている。
このような無線LAN用アクセスポイント(Access Point;AP)には、SSID(Service Set IDentifier;ESSID(Extended SSID)と呼ばれることもある。)と呼ばれる識別子が1つまたは複数割り当てられ、当該SSIDを参照することで、端末装置は通信可能な複数のアクセスポイントからいずれかを選択して、アクセスポイントとの間で必要な認証や情報を交換し、アクセスポイントに端末装置を登録するアソシエート処理を行うことにより、端末装置は、アクセスポイントを介してインターネットにアクセスすることが可能となる。
この際に、アクセスポイントを介したインターネット接続を端末装置の利用者に許可するか否かを決めるために、端末装置自体の製造番号やMAC(Media Access Control)アドレスを参照したり、端末装置のユーザにユーザ名やパスワードを入力させる技術も広く利用されている。
このような無線LAN用アクセスポイントを利用する技術については、後に掲げる特許文献1、2に開示されている。
ここで、特許文献1に開示される技術は、無線LANを利用する端末装置の場所をリアルタイムで管理しようとするもので、各アクセスポイントが各端末装置とのアソシエート成立を位置管理サーバへ通知することにより、端末装置近傍のアクセスポイントの設置場所を知らせ、位置管理サーバは、通知された端末装置のMACアドレスに基づいて、アクセスポイントの場所をユーザの現在位置として記録する。
一方、特許文献2に開示される技術は、アクセスポイントからの電波ビーコンにテキスト情報による配信情報を付加して送信することにより、アクセスポイントとの接続が確立していない端末装置に対しても、無線の帯域使用を抑制しつつ情報配信を可能とする。
特開2004−088440号公報 特開2006−245906号公報
ここで、無線LAN等の通信サービスを利用する端末装置においては、通信に要する電力消費がかなりの割合を占める。
特に、端末装置がアクセスポイントを発見できない場合に、ビーコン検知のための感度を上げたり、アクセスポイントからのビーコンが微弱な場合に端末装置から返答する信号のパワーを上げるなどの調整をすることによって、コンピュータ通信網との通信を確立しようとする技術を採用した場合には、端末装置を所持したユーザが街中を移動するだけで、電力消費が大きくなる傾向にある。
このため、電力消費を抑制して、端末装置の利用可能時間をできるだけ長くしたい、との要望は大きい。
本発明は、上記のような課題を解決するもので、道路や駅、商業施設等に配置されたアクセスポイント装置を介してコンピュータ通信網と通信する端末装置の電力消費を抑制するのに好適な端末装置、端末方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
本発明の第1の観点に係る端末装置は、通信部、記憶部、取得部、制御部、更新部を備え、以下のように構成する。
本発明の端末装置は、典型的には、携帯用のエンターテインメント端末やパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Data Assistant)、携帯電話と一体に構成されるスマートフォン等、各種の電子通信機器に適用することができる。
ここで、通信部は、アクセスポイント装置への接続を試行し、当該接続に成功すると、当該アクセスポイント装置の識別名を取得し、当該接続が切断されるまで、当該アクセスポイント装置を介したコンピュータ通信網との通信を可能とする。
典型的には、通信部は、無線LANインターフェースにより実現される。この場合、通信部は、アクセスポイント装置が放送する無線ビーコンを検知して、当該アクセスポイント装置に対する接続を試行する。
この際に、ユーザ名やパスワードの入力をユーザに求めたり、過去にユーザが入力したこれらの情報を再利用したりして、アクセスポイント装置に利用の認証を求める場合もある。
アクセスポイント装置の識別名は、無線ビーコンによって送信される場合もあるし、認証の後に提供される場合もある。インターネットに接続するための無線LAN用アクセスポイント装置を利用している場合には、識別名としては、SSIDを利用するのが最も簡易である。
ただし、本発明では、識別名の取得には、アクセスポイント装置を介したコンピュータ通信網との通信が確立することを前提としている。したがって、識別名として、アクセスポイント装置のMACアドレス等を利用する等の手法を採用することもできる。
認証が成功し、アクセスポイント装置との接続が確立すると、端末装置は、通信部を介して、インターネット内の種々の通信機器と通信が可能となる。
この後、端末装置を利用するユーザが移動して、端末装置とアクセスポイント装置との距離が離れると、両者の間の通信が不良となり、接続が切断される。
一方、記憶部には、アクセスポイント装置の識別名を所定の個数並べた既知名列を指定する履歴情報と、当該履歴情報に対する待機時間と、が対応付けて記憶される。
ここで、既知名列に含まれる識別名は、過去に検知したアクセスポイントの識別名である。したがって、既知名列は、過去にユーザが移動した際に検知されたアクセスポイント装置の識別名を、検知された順に並べた列に相当する。
たとえば、記憶部に、過去の検知結果に応じて、すでにM個の履歴情報H[1],H[2],…,H[M]が記憶されている場合を考える。i番目の履歴情報H[i]に対する既知名列をH[i].ids、待機時間をH[i].wtと表記することとする。
所定の個数をN個とすると、既知名列H[i].idsに含まれるアクセスポイント装置の識別名は、H[i].ids[1],H[i].ids[2],…,H[i].ids[N]のように表記できる。
この履歴情報H[i]からは、過去にこの端末装置が移動した際に、H[i].ids[1],H[i].ids[2],…,H[i].ids[N]の順にアクセスポイント装置の識別名が検知されたことがわかる。
また、この履歴情報H[i]からは、H[i].ids[1],H[i].ids[2],…,H[i].ids[N]の順にアクセスポイント装置の識別名が検知された場合には、次のアクセスポイント装置まで移動するのに要する時間が、およそH[i].wtであることがわかる。これらの情報の管理については、後述する更新部が行う。
さらに、取得部は、通信部が、所定の個数と同じ回数だけ、いずれかのアクセスポイント装置と接続してその識別名を取得することを繰り返すと、当該個数の識別名を取得された順に並べた識別名列を生成し、生成された識別名列にマッチする履歴情報に対応付けられて記憶部に記憶される待機時間を取得する。
すなわち、通信部が検知したアクセスポイント装置の識別名が、順にss[1],ss[2],…,ss[N]であれば、この列が識別名列となる。
なお、履歴情報に指定される既知名列と、取得部により生成される識別名列と、は、いずれも、「アクセスポイント装置の識別名を並べた列」である点で共通するものであるが、既知名列は、「過去に通過したときに検知された識別名の列」であるのに対して、識別名列は、「今検知された識別名の列」である。
取得部は、識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]とマッチする履歴情報をH[1],H[2],…,H[M]の中から探す。ここで、「マッチ」のもっとも単純な態様は、生成された識別名列と履歴情報に指定される既知名列とが一致する、とするものである。
このような態様では、ユーザが過去と同じ経路を移動した場合には、今回検知された識別名列と同じ内容の既知名列を持つ履歴情報が、記憶部に記憶されていることになる。一方、過去と異なる経路を移動した場合には、今回検知された識別名列と同じ内容の既知名列を持つ履歴情報は、記憶部には存在しない。
なお、「マッチ」の判定の手法については、後述するように、種々の態様がありうる。
識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]とマッチする履歴情報H[k]が発見された場合には、取得部は、その待機時間H[k].wtを取得する。
そして、制御部は、生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されると、当該取得された待機時間の間だけ通信部の試行を停止させてから、通信部の試行を再開させる。
すなわち、識別名ss[N]を有するアクセスポイント装置との接続が切断されると、制御部は、待機時間H[k].wtの間だけ、通信部を省電力モードに移行させ、電波の送受等を停止させる。
すなわち、待機時間H[k].wtは、識別名ss[N]を有するアクセスポイント装置から他のアクセスポイント装置へユーザが移動する際の移動時間の予測値に相当する。
省電力モードへの移行については、たとえば、無線LANインターフェースへの電力供給を停止することによっても良いし、端末装置からの送信を停止したり、無線ビーコンの検知を停止したり、無線ビーコンの検知のための感度を下げる等、種々の技術を採用することができる。
一方、更新部は、通信部が試行を再開した後に、通信部により新たな識別名が取得されると、最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間に基づいて、マッチする履歴情報に対応付けられて記憶される待機時間を修正することにより、記憶部を更新する。
待機時間H[k].wtの間だけ省電力モードに移行した通信部は、通常動作に復帰すると、また無線ビーコンの検索を開始する。そして、新たなアクセスポイント装置との接続に成功すると、当該新たなアクセスポイント装置の識別名ss[N+1]が取得される。
そして、更新部は、識別名ss[N]を有するアクセスポイント装置との接続が切断された時刻から、識別名ss[N+1]を有するアクセスポイント装置との接続に成功した時刻までの経過時間Tを計算する。
本発明では、この経過時間Tに基づいて、記憶部に記憶されている待機時間H[k].wtを修正する。これにより、次回、識別名ss[1],ss[2],…,ss[N]が順に検知された場合に採用される通信部の停止時間を、より一層適切に予測できるようになる。
さて、識別名ss[N+1]が取得されたことによって、N個の識別名ss[2],ss[3],…,ss[N+1]が順に検知されたことになるから、この後は、上記の手順と同様に、識別名列ss[2],ss[3],…,ss[N+1]にマッチする履歴情報H[k']が検索され、当該履歴情報に指定される待機時間H[k'].wtが取得される。
そして、識別名ss[N+1]を有するアクセスポイント装置との接続が切断された後は、通信部を待機時間H[k'].wtだけ省電力モードに移行する。待機時間H[k'].wtが経過したら、通信部による無線ビーコンの検知を再開する。
このような繰り返しによって、記憶部に記憶される履歴情報と待機時間との組み合わせがユーザの挙動に応じて更新され、待機時間の学習が進み、通信部による不要な電力消費が抑制される。
本発明によれば、道路や駅、商業施設等に配置されたアクセスポイント装置を介してコンピュータ通信網と通信する端末装置の電力消費を抑制することができるようになる。
また、本発明の端末装置において、通信部が試行を再開した後に、通信部により新たな識別名が取得されると、更新部は、以下の処理を行う。
すなわち、記憶部に、生成された識別名列にマッチする履歴情報が記憶されていない場合、更新部は、生成された識別名列を指定する新たな履歴情報を記憶させ、当該新たな履歴情報に対応付けられる待機時間として、最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間を記憶させる。
上記の例において、識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]にマッチする履歴情報が記憶部に記憶されていない状態とは、典型的には、端末装置を所有するユーザが、いつもとは異なる場所や経路を移動している場合に相当する。
このような、初めての環境では、通信部を省電力モードとする時間長が予測できない。
したがって、制御部は、識別名ss[N]のアクセスポイント装置との通信が切断された後は、そのまま無線ビーコンの検知を継続するか、あるいは、省電力モードに自動的に移行し、ユーザからの指示入力等があってから復帰するように構成するのが典型的である。
本発明では、識別名ss[N]のアクセスポイント装置との接続が切断された後、識別名ss[N+1]のアクセスポイント装置との接続に成功すると、その間の経過時間Tを取得して、以下のような履歴情報H[M+1]を、記憶部に追加するのである。
既知名列H[M+1].idsは、ss[1],ss[2],…,ss[N]であり、
待機時間H[M+1].wtは、経過時間Tである。
この処理によって、記憶部に記憶される履歴情報の数は1増えることになる。なお、履歴情報がマッチした回数や、最後にマッチした日時などに基づいて、あまり参照されない古い履歴情報を検出し、検出された古い履歴情報を記憶部から適宜削除することとしても良い。
一方、記憶部に、生成された識別名列にマッチする履歴情報が記憶されている場合、更新部は、当該マッチする履歴情報に対応付けられて記憶部に記憶されている待機時間を、当該記憶されている待機時間ならびに最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間の重み付き平均に、修正する。
これは、既存の履歴情報と待機時間を更新する場合に相当する。本発明では、検知された識別名ss[1],ss[2],…,ss[N]からなる識別名列にマッチする履歴情報H[k]の待機時間H[k].wtを、0より大きく1より小さい重みAと、識別名ss[N]のアクセスポイント装置との接続が切断された後、識別名ss[N+1]のアクセスポイント装置との接続に成功した間の経過時間Tと、により、以下のように更新する。
H[k].wt ← A×H[k].wt + (1-A)×T
ここで、「←」は、代入演算を意味する。また、重みAは、減衰平均の減衰率に相当する値であり、0.85〜0.95程度の値とするのが典型的であるが、その具体的な値は、たとえば実験等によって、適宜変更が可能である。
このように重み付き平均を用いることによって、本発明では、過去の経過時間と、最新の経過時間とを考慮して、待機時間を予測することになる。
本発明によれば、順に検知された識別名に基づいて、記憶部を更新することにより、一層正確に通信部の待機時間を予測することができるようになる。
また、本発明の端末装置において、識別名列が、記憶部に記憶される履歴情報にマッチするのは、当該識別名列と、当該履歴情報により指定される既知名列と、が一致する場合であるように構成することができる。
本発明は、上記発明の好適実施形態に相当するものであり、識別名列と履歴情報のマッチを、識別名列と既存名列の一致、不一致により判定するものである。
本発明によれば、きわめて簡単な比較演算によって、識別名列と履歴情報とのマッチを判定することができるようになる。
また、本発明の端末装置は、以下のように構成することができる。
まず、履歴情報には、当該履歴情報に指定される既知名列に含まれる各識別名のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、その次の識別名のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を並べた時間長列がさらに指定される。
すなわち、本発明では、履歴情報H[k]には、既知名列H[k].ids[1],H[k].ids[2],…,H[k].ids[N]に対して、時間長列H[k].bts[1],H[k].bts[2],…,H[k].bts[N-1]が対応付けられる。
時間長列に含まれる各時間長H[k].bts[1],H[k].bts[2],…,H[k].bts[N-1]は、過去に初めて既知名列H[k].ids[1],H[k].ids[2],…,H[k].ids[N]のアクセスポイント装置が検知されたときに測定される値である。具体的には、
(1)時間長H[k].bts[1]は、識別名H[k].ids[1]のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、識別名H[k].ids[2]のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間であり、
(2)時間長H[k].bts[2]は、識別名H[k].ids[2]のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、識別名H[k].ids[3]のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間であり、…、
(N−1)時間長H[k].bts[N-2]は、識別名H[k].ids[N-1]のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、識別名H[k].ids[N]のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間である。
一方、識別名列が、記憶部に記憶される履歴情報にマッチするのは、当該識別名列と、当該履歴情報に指定される既知名列と、が一致し、かつ、生成された識別名列に含まれる各識別名のアクセスポイント装置との接続が切断されてからその次の識別名のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を並べた経過時間列と、当該履歴情報に指定される時間長列と、が、類似する場合である。
上記のように、検知された識別名が順にss[1],ss[2],…,ss[N]であり、
(1)識別名ss[1]のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、識別名ss[2]のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を、時間長tt[1]とし、
(2)識別名ss[2]のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、識別名ss[3]のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を、時間長tt[2]とし、…、
(N−1)識別名ss[N-1]のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、識別名ss[N]のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を、時間長tt[N-2]とした場合を考える。
経過時間列
H[k].bts[1],H[k].bts[2],…,H[k].bts[N-1]
と、時間長列
tt[1],tt[2],…,tt[N-1]
との類似、非類似の判断には、たとえば、以下のような手法が採用できる。
(1)両者をN-1次元のベクトルと考える。そして、2つのベクトルがなす角が所定の閾値より小さい場合に、類似する、と判断する。この場合、ベクトルの長さが一定の誤差範囲で互いに等しいことを類似の必要条件として追加しても良い。
(2)対応する要素同士の比を計算する。その比が、すべて、1から所定の誤差範囲にある場合(たとえば、比が0.90〜1.11の間にある場合等)に、類似する、と判断する。
なお、本発明では、生成された識別名列に一致する既知名列を持つ履歴情報が、複数存在することがありうる。複数の履歴情報が同じ既知名列を持つ場合には、上記の類否判断の手法によって得られる類似度のパラメータに基づいて、いずれか1つを選択すれば良い。
たとえば、上記(1)の角を基準とする場合には、なす角が最小のものを選ぶのが最も単純である。
また、上記(1)の角と長さの比を基準とする場合には、たとえば、長さの比と1との差と、角と、の重み付き二乗和が最小のものを選ぶ手法が考えられる。
さらに上記(2)の場合には、比と1との差の自乗和が最も近いものを選ぶ手法を採用することができる。
本発明によれば、ユーザが移動した経路のみならず、当該経路を移動する際の経過時間を考慮して、待機時間をより正確に予測できるようになる。
また、本発明の端末装置において、通信部が試行を再開してから所定の閾時間以内に通信部により新たな識別名が取得された場合、更新部は、マッチする履歴情報に対応付けられて記憶部に記憶される待機時間を更新した後、当該待機時間を短縮するように、記憶部をさらに更新するように構成することができる。
本発明は、通信部が試行を再開した時点で、既に、識別名ss[N+1]を有するアクセスポイント装置の無線ビームの検知範囲に端末装置が到着していた場合を想定したものである。
このような場合とは、すなわち、通信部の省電力モードの時間が長過ぎたことを意味する。このため、本発明では、待機時間を短縮するのである。
したがって、所定の閾時間は、無線ビーコンを検知してからアクセスポイント装置への接続が成功するまでの典型的な経過時間とする。たとえば、数秒から十数秒程度の時間とするのが好適である。
本発明によれば、アクセスポイント装置への接続の試行を再開した時点の状況に応じて、待機時間をより適切に調節することができるようになる。
また、本発明の端末装置において、当該待機時間が短縮される時間長は、所定の閾時間の時間長、もしくは、これより長い時間長であるように構成することができる。
本発明は、上記発明において短縮する時間長の好適実施形態に係る発明である。
上記のように、閾時間としては、無線ビーコンを検知してからアクセスポイント装置への接続が成功するまでの典型的な経過時間が採用されることが多い。
このような場合に、通信部が動作を再開した「直後」にアクセスポイント装置との接続が成功した場合には、待機時間を少なくとも閾時間だけ短縮することによって、次回にこのアクセスポイント装置への到着を待機する際に、より早い時点で、コンピュータ通信網への通信が可能となる。
本発明によれば、電力消費を考慮しつつ、待機時間を短縮することでコンピュータ通信網への通信を早い時点で可能とすることができる。
また、本発明の記載の端末装置は、通知部をさらに備えるように構成することができる。
ここで、記憶部には、アクセスポイント装置の識別名が注目名としてさらに記憶される。
本発明が好適な状況は、たとえば、ユーザが電車で移動する場合である。この場合、注目名として典型的なものは、自宅や会社、訪問先の最寄駅の近傍に配置されているアクセスポイント装置の識別名である。
一方、通知部は、通信部により取得された識別名が注目名と一致する場合、ユーザに第1種の通知を行う。
すなわち、第1種の通知は、目的地の最寄駅に到着したことを通知するものである。
本発明によれば、ユーザが目的地点の近傍に到着したことを通知することによって、たとえば、電車で居眠りをしたことによる寝過ごしや読書等に夢中になったことによる乗り過ごし等を防止することができる。
また、本発明の端末装置において、生成された識別名列の先頭を除去して末尾に注目名を追加した列を既知名列として指定する履歴情報が、記憶部に記憶されている場合、通知部は、生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから、当該取得された待機時間が経過するまでの間に、ユーザに第2種の通知を行うように構成することができる。
たとえば生成された識別名列がss[1],ss[2],…,ss[N]であり、当該識別名列にマッチする履歴情報がH[k]であり、注目名がnsである場合を考える。
この場合、「生成された識別名列の先頭を除去して末尾に注目名を追加した列」とは、ss[2],ss[3],…,ss[N],nsである。この列を既知名列として指定する履歴情報が記憶部に記憶されている場合、とは、過去にユーザがss[2],ss[3],…,ss[N],nsの順にアクセスポイント装置の近傍を移動したことがあることを意味する。
そこで、生成された識別名の最後の識別名ss[N]との接続が通信された後、待機時間H[k].wtが経過するまでの間、とは、ユーザがそろそろ目的地点の近傍に到着する時点を意味する。
そこで、本発明では、このタイミングで第2種の通知を行う。したがって、第2種の通知は、間もなく目的地の最寄駅に到着する旨の通知、第1種の通知は、目的地の最寄駅に到着した旨の通知と考えることができる。
通知の時点は、たとえば、待機時間H[k].wtの半分の時間が経過した時点、待機時間H[k].wtの経過時点より数分前の時点等、種々の設定を利用することができる。
本発明によれば、ユーザが目的地点の近傍に到着しようとしていることを通知することによって、たとえば、電車で居眠りをしたことによる寝過ごしや読書等に夢中になったことによる乗り過ごし等を防止することができる。
また、本発明の端末装置において、制御部は、通信部の試行が停止している間にユーザからの所定の指示入力もしくはコンピュータ通信網との通信要求を検知すると、通信部の試行を再開させ、注目名として記憶される識別名は、ユーザからの所定の指示入力がされたことを契機として通信部により最初に取得された識別名であるように構成することができる。
ここで、ユーザが電子メールやショートメッセージを送信しようとした場合、ブラウザを起動してインターネット内のウェブページを閲覧しようとした場合等が、コンピュータ通信網との通信要求を出した場合に相当する。
一方、ユーザの所定の指示入力とは、「今いるこの場所を目的地として登録する」旨を端末装置に指示する指示入力である。
当該指示入力がなされると、近傍の無線LAN用アクセスポイント装置の検索が開始される。そして、最初に発見されたアクセスポイント装置の識別名、すなわち、現在位置に最も近いアクセスポイント装置の識別名が、注目名として登録される。
本発明によれば、ユーザが現在いる場所の近傍のアクセスポイント装置の識別名を注目名として、容易に登録することができるようになる。
本発明のその他の観点に係る端末方法は、記憶部、通信部、取得部、制御部、更新部を備える端末装置が実行する端末方法であって、以下のように構成する。
すなわち、記憶部には、アクセスポイント装置の識別名を所定の個数並べた既知名列を指定する履歴情報と、当該履歴情報に対する待機時間と、が対応付けて記憶される。
一方、端末方法は、通信工程、取得工程、制御工程、更新工程を備える。
ここで、通信工程では、通信部が、アクセスポイント装置への接続を試行し、当該接続に成功すると、当該アクセスポイント装置の識別名を取得し、当該接続が切断されるまで、当該アクセスポイント装置を介したコンピュータ通信網との通信を可能とする。
一方、そして、所定の個数と同じ回数だけ、いずれかのアクセスポイント装置と接続してその識別名を取得することが繰り返されると、取得工程では、取得部が、当該個数の識別名を取得された順に並べた識別名列を生成し、生成された識別名列にマッチする履歴情報に対応付けられて記憶部に記憶される待機時間を取得する。
さらに、制御工程では、生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されると、制御部が、当該取得された待機時間の間だけ通信部の試行を停止させてから、通信部の試行を再開させる。
そして、通信部が試行を再開した後に、通信部により新たな識別名が取得されると、更新工程では、更新部が、最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間に基づいて、マッチする履歴情報に対応付けられて記憶される待機時間を修正することにより、記憶部を更新する。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、コンピュータを上記の端末装置の各部として機能させるように構成する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によれば、道路や駅、商業施設等に配置されたアクセスポイント装置を介してコンピュータ通信網と通信する端末装置の電力消費を抑制するのに好適な端末装置、端末方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。 本実施形態に係る端末装置の概要構成を示す模式図である。 端末装置を制御する端末処理の流れを示すフローチャートである。 時間経過と、配列ssおよび配列ttに記憶されている情報と、無線LANインターフェースが検知する無線ビーコン強度の対応関係を表す説明図である。 本実施形態に係る端末装置の概要構成を示す模式図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(情報処理装置)
図1は、プログラムを実行することにより、本実施形態の端末装置として機能しうる典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示す情報処理装置101は、携帯可能なマルチメディア端末であり、CPU(Central Processing Unit)102、RAM(Random Access Memory)103、ROM(Read Only Memory)104、入力装置105、画像処理部106、液晶ディスプレイ107、音声処理部108、ヘッドホン109、カセットリーダ110、ROMカセット111、外部メモリ112、RTC(Real Time Clock)113、無線LAN(Local Area Network)インターフェース114、カメラ115を備える。
本実施形態に係るプログラムが記録されたROMカセット111を、情報処理装置101のカセットリーダ110に装着することによって、本実施形態に係るゲーム装置が実現される。
ここで、CPU 102は、情報処理装置101の各部を制御するとともに、各種の演算処理や判断処理を行う。
情報処理装置101に電源が投入されると、CPU 102は、ROM 104に記録されたIPL(Initial Program Loader)を実行し、その処理の過程で、カセットリーダ110を介して接続されたROMカセット111に記録されたプログラムに処理を移行する。
情報処理装置101で実行されるゲームプログラムやマルチメディア情報再生プログラムは、ROMカセット111によって提供されるのが一般的であるが、ROM 104内にあらかじめ用意しておくことも可能である。
また、ROM 104内には、BIOS(Basic Input Output System)と呼ばれるプログラム群が用意されており、入力装置105や画像処理部106、音声処理部108の制御を行うことができる。
RAM 103は、一時的な情報を記憶するための領域であり、外部メモリ112は、不揮発な情報を記憶するための領域である。外部メモリ112としては、ハードディスクなど、主として情報処理装置101に内蔵されるもののほか、各種のメモリカードなど、情報処理装置101に抜挿されるものを利用しても良い。
入力装置105は、各種のボタンやキーボード、マウス、ジョイスティック等により実現されるのが一般的であるが、液晶ディスプレイ107と一体に形成されたタッチスクリーンを入力装置105として利用することも可能である。
画像処理部106は、CPU 102の制御の下、各種の文字情報や画像情報を液晶ディスプレイ107に表示させるものであり、一般には、垂直同期割込周期(典型的には、30分の1秒や60分の1秒程度である。)ごとに、RAM 103内に用意されたフレームバッファに記憶された画素情報を液晶ディスプレイ107の各画素に反映させる。
ユーザからの指示入力は、液晶ディスプレイ107に表示されたカーソルを入力装置105の移動ボタン操作により移動して、所望のメニュー項目にカーソルを合わせ、決定ボタン操作によって当該メニュー項目を選択するのが一般的であるが、タッチスクリーンを利用する場合にはカーソルは不要である。また、入力装置105の各ボタンに割り当てられる機能があらかじめ決まっている場合には、液晶ディスプレイ107に対する表示は、必ずしも必要ない。
音声処理部108は、RAM 103やROM 104、ROMカセット111、外部メモリ112に用意された音声データをヘッドホン109に出力する。音声データとしては、音声の波形データをディジタル化したPCM(Pulse Code Modulation)データや、PCMデータを圧縮してサイズを小さくしたMP3(MPeg audio layer-3)データ等を利用することが可能であるほか、MIDI(Music Instruction Data Interface)データのように、音高、音長、音量、音色の種類を定義するデータを用意し、これにしたがって、あらかじめ用意された音源波形データを適宜選択・変形して再生する手法を採用しても良い。
RTC 113は、現在の日時を計測するもので、情報処理装置101を初めて利用する際に時刻合わせを行うのが一般的であるが、無線LANインターフェース114を介してNTP(Network Time Protocol)サーバに接続することで、自動的に時刻合わせを行うような態様を採用することも可能である。
また、アラーム割込を発生させる機能を持つRTC 113もある。設定された時刻になるとアラーム割込が発生して、CPU 102は、現在実行中のプログラムを一時中断し、あらかじめ設定された割込ハンドラを実行してから、中断したプログラムを再開する。
無線LANインターフェース114は、自宅や会社、街角に用意された無線LANアクセスポイントを介してインターネットに接続したり、近傍に配置された他の情報処理装置101と、アドホックに通信路を確立し、1対1で通信を行うなどが可能である。
カメラ115は、情報処理装置101によってディジタルカメラの機能を実現するものであり、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子などの技術を適用することが可能である。撮影された画像は、一時的にRAM 103に展開された後、外部メモリ112等に保存される。
このほか、ビジネス用コンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)、携帯ゲーム装置、多機能テレビジョン装置、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤー、携帯音楽プレイヤーなどを、本発明のゲーム装置が実現される情報処理装置として採用することもできる。
(端末装置)
図2は、本実施形態に係る端末装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
端末装置201は、上記情報処理装置101において、ROMカセット111に記録されたプログラムをCPU 102が実行することにより実現される。
一般には、端末装置201を、携帯用のエンターテインメント端末やパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話と一体に構成されるスマートフォン等、各種の電子通信機器に適用することができる。プログラムは、適宜ダウンロードすることによって実行可能としても良いし、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等にあらかじめ記録しておいたりしても良い。また、当該プログラムに基づいて、専用の電子回路をASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の技術によりあらかじめ構成することとしても良い。
本図に示すように、端末装置201は、記憶部202、通信部203、取得部204、制御部205、更新部206を備える。
通信部203は、端末装置201をインターネットに接続するためのインターフェースであり、本実施形態では、CPU 102の制御の下で動作する無線LANインターフェース114により実現される。
通信部203が通常動作している間は、通信部203は、アクセスポイント装置への接続を試行する。本実施形態では、通信部203は、アクセスポイント装置が放送する無線ビーコンを検知して、当該アクセスポイント装置に対する接続を試行する。
接続の試行の際には、通信部203は、ユーザ名やパスワードの入力をユーザに求めたり、過去にユーザが入力したこれらの情報を再利用したりして、アクセスポイント装置に利用の認証を求める場合もある。
接続が成功すると、通信部203は、アクセスポイント装置の識別名を取得する。
本実施形態では、アクセスポイント装置の識別名として、アクセスポイント装置から無線ビーコンによって送信されるSSIDを利用することができる。このほか、認証が成功した後に取得できる情報、たとえば、アクセスポイント装置の非公開SSIDや、アクセスポイント装置のMACアドレス等を、識別名として利用することもできる。
そして、接続が切断されるまで、アクセスポイント装置を介したインターネットとの通信を仲立ちする。この後は、接続が切断されるまで、端末装置201は、インターネット内の種々の通信機器との通信部203を介した通信が可能となる。
この後、端末装置201を利用するユーザが移動して、端末装置201とアクセスポイント装置との距離が離れると、両者の間の通信が不良となり、接続が切断される。また、ユーザが明示的にアクセスポイント装置との接続を切断できるように構成しても良い。
以下、理解を容易にするため、識別名Xを有するアクセスポイント装置のことを、「アクセスポイント装置X」のように表記する。
さて、記憶部202には、履歴情報と、当該履歴情報に対する待機時間と、が対応付けられて記憶される。ここで、M個の履歴情報H[1],H[2],…,H[M]がすでに記憶部202に記憶されている状況を考える。i番目の履歴情報は、以下の情報を指定するものである。
(a)既知名列H[i].ids。この列に含まれる個々の情報H[i].ids[1],H[i].ids[2],…,H[i].ids[N]は、端末装置201が過去に連続して検知したアクセスポイント装置の識別名を順に並べたものである。すなわち、過去にこの端末装置201がユーザとともに移動した際に、
まずアクセスポイント装置H[i].ids[1]の近傍を通過し、
次にアクセスポイント装置H[i].ids[2]の近傍を通過し、
…、
さらにアクセスポイント装置H[i].ids[N]の近傍を通過した
ことがある旨を意味する。
また、Nは2以上の定数であり、用途によってその値を変更することが可能であるが、3〜5程度の数値とするのが典型的である。
(b)待機時間H[i].wt。これは、端末装置201が移動する際にH[i].ids[1],H[i].ids[2],…,H[i].ids[N]の順にアクセスポイント装置の識別名が取得できた場合には、最後のアクセスポイント装置H[i].ids[N]との接続が切断された後、新たなアクセスポイント装置が検知されるまでに要する時間の推測値を表すものである。
上記(a)(b)のほか、付加的な情報として、以下のような情報を利用することとしても良い。
(c)時間長列H[i].bts。この列に含まれる個々の情報H[i].bts[1],H[i].bts[2],…,H[i].bts[N-1]は、それぞれ、以下のような意味を持つ。すなわち、
(1)時間長H[i].bts[1]は、アクセスポイント装置H[i].ids[1]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置H[i].ids[2]との接続が成功するまでの経過時間であり、
(2)時間長H[i].bts[2]は、アクセスポイント装置H[i].ids[2]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置H[i].ids[3]との接続が成功するまでの経過時間であり、
…、
(N−1)時間長H[i].bts[N-1]は、アクセスポイント装置H[i].ids[N-1]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置H[i].ids[N]との接続が成功するまでの経過時間である。
また、時間長列H[i].btsは、ユーザが初めてアクセスポイント装置H[i].ids[1]、アクセスポイント装置H[i].ids[2]、…、アクセスポイント装置H[i].ids[N]の順に移動した場合の測定値を初期値とする。
(d)注目名。これは、履歴情報H[1],H[2],…,H[M]が指定する既知名列H[1].ids,H[2].ids,…,H[M].idsに含まれるアクセスポイント装置の識別名を指定するもので、ユーザの目的地に相当する情報である。
たとえば、ユーザが電車で移動する場合には、自宅や会社、訪問先の最寄駅の近傍に配置されているアクセスポイント装置の識別名をユーザが注目名として登録する。注目名は、一つでも良いし複数でも良い。
記憶部202への新たな履歴情報の追加や更新は、後述する更新部206が行う。
記憶部202は、過去の端末装置201の移動の履歴を記憶するものであり、端末装置201の電源が切られた場合であっても、その情報が維持される必要がある。本実施形態では、情報処理装置101の外部メモリ112により実現されるが、情報処理装置101が不揮発性記憶媒体、たとえば、ハードディスク、EEPROM、フラッシュメモリ、バッテリバックアップ機能のついたRAM等を持つ場合には、これらにより実現しても良い。
また、記憶部202に記憶される情報を、インターネット内のサーバ装置に保存することとし、適宜RAM 103との間でアップロード、ダウンロードするような態様を採用することもできる。
さて、通信部203が、所定の個数と同じ回数だけ、いずれかのアクセスポイント装置と接続してその識別名を取得することを繰り返すと、その識別名ss[1],ss[2],…,ss[N]が順に得られる。取得部204は、ss[1],ss[2],…,ss[N]を順に並べた識別名列を生成する。
そして、取得部204は、この識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]と、記憶部202に記憶される履歴情報H[1],H[2],…,H[M]を対比する。そして、識別名列にマッチする履歴情報H[k]を検索する。
ここで、「マッチ」する、とは、最も単純には、識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]と、既知名列H[k].idsと、が一致する場合に成立するものとするが、後述するように、種々のバリエーションがありうる。
また、識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]とマッチする履歴情報H[k]が発見された場合には、取得部204は、その待機時間H[k].wtを取得する。
したがって、取得部204は、CPU 102が、外部メモリ112と共働することによって実現される。
ここで、待機時間H[k].wtは、「端末装置201が、アクセスポイント装置ss[1]、アクセスポイント装置ss[2]、…、アクセスポイント装置ss[N]の順に、これらの近傍を通過した場合に、最後のアクセスポイント装置ss[N]の近傍からその次の新たなアクセスポイント装置の近傍までの移動に要する時間の推測値」を意味する。
そこで、制御部205は、生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置ss[N]との接続が切断されると、待機時間H[k].wtの間だけ通信部203の試行を停止させてから、通信部203の試行を再開させる。
すなわち、制御部205は、通信部203を、待機時間H[k].wtの間だけ、通信部203を省電力モードに移行させ、電波の送受等を停止させるもので、本実施形態では、CPU 102が無線LANインターフェース114を管理することによって実現される。
省電力モードへの移行については、たとえば、無線LANインターフェース114への電力供給を停止することによっても良いし、無線LANインターフェース114からの送信を停止したり、無線ビーコンの検知を停止したり、無線ビーコンの検知のための感度を下げる等、種々の技術を採用することができる。
このように、待機時間H[k].wtの間だけ省電力モードに移行した通信部203は、通常動作に復帰すると、また無線ビーコンの検索を開始する。通信部203が試行を再開した後に、通信部203により新たな識別名ss[N+1]が取得されると、更新部206は、アクセスポイント装置ss[N]との接続が切断されてから当該新たな識別名ss[N+1]が取得されるまでの経過時間Tに基づいて、記憶部202に記憶される待機時間H[k].wtを修正する。
経過時間Tは、アクセスポイント装置ss[N+1]との接続に成功した時刻からアクセスポイント装置ss[N]との接続が切断された時刻を減算することによって、計算できる。
本実施形態では、更新部206は、この経過時間Tに基づいて、記憶部202に記憶されている待機時間H[k].wtを修正する。したがって、本実施形態では、CPU 102が、外部メモリ112等と共働することによって、更新部206が実現される。
更新部206の処理により、次回、識別名ss[1],ss[2],…,ss[N]が順に検知された場合に採用される通信部203の停止時間を、より一層適切に予測できるようになる。
また、後述するように、識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]にマッチする履歴情報が記憶部202から発見できなかった場合には、更新部206は記憶部202を更新して、識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]を既知名列として指定し、経過時間Tを待機時間として指定するような履歴情報を追加する。
このようにして、アクセスポイント装置ss[N+1]が検知された時点では、N個の識別名ss[2],ss[3],…,ss[N+1]が順に検知されたことになる。
したがって、この後は、上記の手順と同様に、識別名列ss[2],ss[3],…,ss[N+1]にマッチする履歴情報H[k']が検索され、当該履歴情報に指定される待機時間H[k'].wtが取得される。
そして、識別名ss[N+1]を有するアクセスポイント装置との接続が切断された後は、通信部203を待機時間H[k'].wtだけ省電力モードに移行する。待機時間H[k'].wtが経過したら、通信部203による無線ビーコンの検知を再開する。
このような繰り返しによって、記憶部202に記憶される履歴情報と待機時間との組み合わせがユーザの挙動に応じて更新され、待機時間の学習が進み、通信部203による不要な電力消費が抑制される。
以下、本実施形態の端末装置について、さらに詳細に説明する。
(端末装置の制御処理)
図3は、本実施形態に係る端末装置201を制御する制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
本処理は、情報処理装置101の電源をオンにして、CPU 102がROMカセット111に記録されるプログラムをRAM 103に読み出し、当該読み出されたアドレスにジャンプすることによって開始される。
本処理が開始されると、CPU 102は、各種の初期設定を実行する(ステップS300)。この初期設定では、以下のような変数をRAM 103内に確保して初期化する処理が対象となる。
(1)要素数Nの文字列配列ss。初期値はすべて空文字列とする。この配列ssには、直近で検知されたアクセスポイント装置の識別名が順に記憶される。
(2)要素数Nの数値配列tt。初期値はすべて0とする。この配列ttには、あるアクセスポイント装置から別のアクセスポイント装置への移動の経過時間が記憶される。
(3)最も新しく検知されたアクセスポイント装置の識別名を記憶する文字列領域rsならびに検知時刻rt。初期値は、それぞれ空文字列ならびに現在時刻とする。
このほか、当該情報処理装置101にて実行される各種の情報処理のための初期化も実行される。
ついで、CPU 102は、無線LANインターフェース114を制御して、アクセスポイント装置の無線ビーコンの検知を開始させる(ステップS301)。
無線ビーコンが検知できなければ(ステップS302;No)、他の情報処理を短時間実行して(ステップS303)、ステップS302に戻る。
ここで、ステップS303を繰り返し呼び出す処理は、コルーチン呼び出し、割込ハンドラの呼び出し、あるいは、タスクやプロセスの時分割並行処理に相当するものであるが、ここでいう他の情報処理においては、インターネットとの通信はできない。
さて、無線ビーコンが検知されたら(ステップS302;Yes)、CPU 102は、無線LANインターフェース114を制御して、当該無線ビーコンを送信しているアクセスポイント装置への接続を試行する(ステップS304)。
この際に、必要があれば、ユーザにユーザ名やパスワードなどの情報を入力させて、この情報に基づいてアクセスポイント装置の利用許可を求めたり、過去にユーザが入力したこれらの情報を保存しておき、これを再利用することによって、アクセスポイント装置との接続を試行する等の処理を行う。接続に失敗したら(ステップS305;No)、ステップS302に戻る。
接続に成功したら(ステップS305;Yes)、接続されたアクセスポイント装置の識別名を変数rsに代入する(ステップS306)。
さらに、CPU 102は、RTC 113から取得した現在時刻と、現在時刻と変数rtに保存した時刻との差Tを計算する(ステップS307)。
そして、配列ssをキューとして用いて、取得された識別名を末尾から配列ssにプッシュする(ステップS308)。この演算により、配列ssの先頭要素の値は捨てられる。具体的には、以下の代入演算を行う。
ss[1] ← ss[0];
ss[2] ← ss[1];
ss[3] ← ss[2];
…;
ss[N-1] ← ss[N];
ss[N] ← rs;
そして、配列ttをキューとして用いて、計算された差を、末尾から配列ttにプッシュする(ステップS309)。この演算により、配列ttの先頭要素の値は捨てられる。具体的には、以下の代入演算を行う。
tt[1] ← tt[2];
tt[2] ← tt[3];
tt[3] ← tt[4];
…;
tt[N-1] ← tt[N];
tt[N] ← T;
ついで、配列ssの要素に空文字列のものがあるか否か、すなわち、配列ssの要素に、まだ識別名が埋まっていないものがあるか否かを調べる(ステップS311)。
まだ空文字列のものがあれば(ステップS311;Yes)、アクセスポイント装置rsとの接続が切断されたか否かを判定する(ステップS312)。
切断されていなければ(ステップS312;No)、他の情報処理を実行して(ステップS313)、ステップS312に戻る。そして、アクセスポイント装置rsとの接続が切断されるまで(ステップS312;Yes)、この処理を繰り返す。
この繰り返しは、コルーチン呼び出し、割込ハンドラの呼び出し、あるいは、タスクやプロセスの時分割並行処理に相当するものであるが、ステップS313における「他の情報処理」では、ステップS303とは異なり、無線LANインターフェース114を介したインターネットとの通信を実行することができる。
他の情報処理とは、たとえば、電子メールの送受、ネットワーク対戦ゲームのプレイ、チャット、ウェブページの閲覧など、ユーザの指示に基づいて種々のアプリケーションが時分割で実行されるものが含まれる。
接続が切断された後(ステップS312;Yes)、CPU 102は、RTC 113を用いて取得した現在時刻の値を変数rtに代入してから(ステップS314)、ステップS302に戻る。
ステップS314とステップS307の処理を繰り返すことにより、ステップS307において得られる差Tは、あるアクセスポイント装置との接続が切断されてから、次のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間Tを意味することになる。
さて、配列ssの要素が、すべて非空文字列である場合(ステップS311;No)、N個のアクセスポイント装置が順に検出されたことになる。
図4は、時間経過と、配列ssおよび配列ttに記憶されている情報と、無線LANインターフェース114が検知する無線ビーコン強度の対応関係を表す説明図である。以下、本図を参照して説明する。なお、本図では、N = 4の場合を図示している。
本図横軸401は時間軸であり、縦軸402は無線ビーコンの強度403である。
アクセスポイント装置の近傍を通過する際には、無線ビーコンの強度403は高くなる。
無線ビーコンの強度403がある閾値404以上となると、無線LANインターフェース114は、アクセスポイント装置との接続を開始する。また、当該閾値404未満となると、無線LANインターフェース114は、アクセスポイント装置との接続ができなくなる。
本図に示すように、識別名ss[1],ss[2],…,ss[N]のアクセスポイント装置が順に検知されており、あるアクセスポイント装置ss[i]との接続が切断されてから、次のアクセスポイント装置ss[i+1]との接続が成功するまでの経過時間がtt[i]に相当する。
そして、本図右側には、最後のアクセスポイント装置ss[N]との接続が切断された後、新たなアクセスポイント装置rsとの接続が成功するまでの無線ビーコンの強度403の変化の予測が描かれている。
本実施形態では、最後のアクセスポイント装置ss[N]との接続が切断された後、新たなアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間wtを、以下のように履歴情報を用いて予測するのである。
すなわち、配列ssの要素が、すべて非空文字列である場合(ステップS311;No)、CPU 102は、記憶部202に記憶されている履歴情報から、配列ssにマッチするものを検索する(ステップS321)。
最も単純には、履歴情報H[1],H[2],…,H[M]を先頭から順に操作し、k番目の履歴情報H[k]において、初めて
H[k].ids[1] = ss[1]かつ
H[k].ids[2] = ss[2]かつ
…かつ
H[k].ids[N] = ss[N]かつ
が成立した場合に、当該履歴情報H[k]を、配列ssにマッチするものとする。なお、このほかのマッチ判定の態様については、後述する。
このようにして、配列ssにマッチする履歴情報H[k]が発見できた場合(ステップS322;Yes)、CPU 102は、ステップS312〜ステップS314と同様の処理(以下「処理A」という。)を実行する(ステップS323)。
すなわち、処理Aの実行により、無線LANインターフェース114とアクセスポイント装置との接続が切断されるまで、他の情報処理が適宜実行され、両者の接続が切断されたら、現在時刻が変数rtに代入される。
ついで、CPU 102は、無線LANインターフェース114を省電力モードに移行する(ステップS324)。
そして、RTC 113を用いて取得した現在時刻の値と変数rtとの差Tを計算し(ステップS325)、差Tが、記憶部202に記憶されている待機時間H[k].wtを超えたか否かを判定する(ステップS326)。超えていなければ(ステップS326;No)、ステップS313と同様に、他の情報処理を適宜実行して(ステップS327)、ステップS325に戻る。
これによって、現在時刻と変数rtとの差Tが待機時間を超えるまで、他の情報処理が繰り返されることになる。ここで、ステップS327においては、無線LANインターフェース114は省電力モードとなっているため、ステップS325〜ステップS327の繰り返しにおいては、電力の消費を抑制することが可能である。
RTC 113を用いて取得した現在時刻の値と変数rtとの差Tが、記憶部202に記憶されている待機時間H[k].wtを超えると(ステップS326;Yes)、CPU 102は、無線LANインターフェース114を、省電力モードから通常モードに復帰させ(ステップS328)、ステップS302〜ステップS307と同様の処理(以下「処理B」という。)を実行する(ステップS329)。
すなわち、端末装置201が処理Bを実行すると、無線ビーコンの検知ならびにアクセスポイント装置との接続の他の情報処理の適宜実行とが繰り返され、アクセスポイント装置との接続が成功したら、変数rsに新たなアクセスポイント装置の識別名が代入され、RTC 113を用いて取得した現在時刻の値と、変数rtとの差Tが計算される。
この後、CPU 102は、記憶部202に記憶される待機時間H[k].wtを、差Tに基づいて修正する(ステップS330)。
上記のように、本実施形態では、0より大きく1より小さい重みAを用いて以下のように減衰平均をとる。
H[k].wt ← A×H[k].wt + (1-A)×T
このように、あるアクセスポイント装置から次のアクセスポイント装置までの移動に要する時間の測定値を、最近の測定値を重要視するように平均化することで、移動に要する時間を適切に推定できるようになる。
なお、修正の際には、他の手法もありうる。たとえば、H[k]に対する差Tが計算されるごとに、その差を履歴として蓄積する。そして、蓄積された履歴に対してクラスタリング処理を行い、最も値の小さいクラスタの重心を、H[k].wtとする、等である。
さらに、無線ビーコンの検知の状況に応じて、H[k].wtを短縮するような修正を施しても良い。
たとえば、ステップS329の段階での、変数rtと、待機時間H[k].wtと、の和は、通信部203が検知を再開する時刻に相当する。
通信部203が検知を再開した時点で、直ちに無線ビーコンが検知され、アクセスポイント装置との接続が成功した場合には、その時点ですでに端末装置201が、当該アクセスポイント装置の無線ビーコンの検知範囲内に到着していたことになる。したがって、H[k].wtの値は大きすぎる、と考えられる。
一般、アクセスポイント装置への接続が成功するまでには、ある程度の長さの時間Vを要する。典型的には、時間Vは数秒ないし十数秒程度である。
そこで、ステップS330による修正前の時点で、現在時刻と、変数rtならびに待機時間H[k].wtの和と、の差が、時間V以下である場合には、端末装置201が、当該アクセスポイント装置の無線ビーコンの検知範囲内に到着していたと考えて、待機時間H[k].wtをさらに小さくするような修正を行うのである。
待機時間H[k].wtの短縮の手法としては、以下のようなものが考えられる。
(1)減衰平均による修正の前に、待機時間H[k].wtを時間Vだけ短縮する。
(2)減衰平均による修正の後に、待機時間H[k].wtを時間Vだけ短縮する。
(3)差Tを時間Vだけ短縮してから、減衰平均による修正を行う。
なお、時間Vによる短縮にかえて、たとえば0.95倍する等、1未満の定数で定数倍する手法や、時間Vよりも長い定数時間だけ短縮する手法等を採用することもできる。
このようにして、待機時間H[k].wtの修正が完了した後は、ステップS308に戻る。
さて、ステップS321において、配列ssにマッチする履歴情報を検索した結果、マッチする履歴情報が見つからなかった場合(ステップS322;No)、CPU 102は、処理Aを実行する(ステップS331)。
上記のように、処理Aによって、無線LANインターフェース114とアクセスポイント装置との接続が切断されるまで、他の情報処理が適宜実行され、両者の接続が切断されたら、現在時刻が変数rtに代入される。
マッチする履歴情報が見つからない場合とは、端末装置201を所有するユーザが、いつもとは異なる場所や経路を移動している場合等に相当する。初めての環境を移動している場合には、通信部203を省電力モードとする時間長が予測できない。
したがって、本実施形態では、処理A(ステップS331)の後、CPU 102は、処理Bを実行する(ステップS332)。
これにより、アクセスポイント装置ss[N]との通信が切断された後は、処理Bにより、そのまま無線ビーコンの検知が継続される。
ただし、処理Bのかわりに、省電力モードに自動的に移行し、ユーザからの指示入力等があってから復帰するように構成することとしても良い。
上記のように、処理Bが実行されると、無線ビーコンの検知ならびにアクセスポイント装置との接続の他の情報処理の適宜実行とが繰り返され、アクセスポイント装置との接続が成功したら、変数rsに新たなアクセスポイント装置の識別名が代入され、RTC 113を用いて取得した現在時刻の値と、変数rtとの差Tが計算される。
このようにして、初めて遭遇する識別名列ss[1],ss[2],…,ss[N]の環境における差Tが得られたら、新たな履歴情報を記憶部202に追加することになる。
まず、新たな履歴情報を記憶する領域を確保して、履歴情報の数Mを、
M ← M + 1
のように1増やして、新たな履歴情報を記憶する領域H[M]を確保する(ステップS333)。
そして、新たな履歴情報H[M]が指定する値を以下のように設定して、新たな履歴情報を記憶部202に追加する(ステップS334)。
H[M].ids[1] ← ss[1];
H[M].ids[2] ← ss[2];
…;
H[M].ids[N] ← ss[N];
H[M].wt ← T;
上記のように、この処理によって、記憶部202に記憶される履歴情報の数は1増えることになる。
ただし、記憶部202の記憶容量に制限がある場合等には、履歴情報がマッチした回数や、最後にマッチした日時などに基づいて、あまり参照されない古い履歴情報を検出し、検出された古い履歴情報を記憶部202から適宜削除することとしても良い。
このようにして、新たな履歴情報が追加された、ステップS308に戻る。
このように、本実施形態によれば、端末装置201を携帯しながら移動するユーザの移動経路の習慣を学習して、通信機能を適切に省電力モードに移行し、省電力モードから自動的に復帰することにより、端末装置の電力消費を抑制することができるようになる。
なお、上記実施形態では、ユーザからの明示の指示入力によって省電力モードからの強制復帰を行っているが、たとえば、他の情報処理において、電子メールやショートメッセージを送信しようとした場合、ブラウザを起動してインターネット内のウェブページを閲覧しようとした場合等には、コンピュータ通信網との通信要求が生成される。通信部203は、このような通信要求を検知して、省電力モードから通常モードに復帰し、無線ビーコンの検知を開始するように構成しても良い。
上記実施形態では、既知名列ssと履歴情報がマッチするか否かの判断基準として、履歴情報H[1],H[2],…,H[M]を先頭から順に操作し、k番目の履歴情報H[k]において、初めて
H[k].ids[1] = ss[1]かつ
H[k].ids[2] = ss[2]かつ
…かつ
H[k].ids[N] = ss[N]かつ
が成立した場合に、当該履歴情報H[k]を、配列ssにマッチする、と判断していた。
本実施形態は、履歴情報にさらに詳細な経過時間の情報を付加することによって、より一層正確に、待機時間を予測しようとするものである。
すなわち、本実施形態では、履歴情報H[k]に、長さN-1の時間長列H[k].btsという情報を付加する。
時間長列H[k].btsに含まれる各時間長H[k].bts[1],H[k].bts[2],…,H[k].bts[N-1]は、過去に初めて既知名列H[k].ids[1],H[k].ids[2],…,H[k].ids[N]のアクセスポイント装置が検知されたときに測定される値である。
具体的には、
(1)時間長H[k].bts[1]は、アクセスポイント装置H[k].ids[1]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置H[k].ids[2]との接続が成功するまでの経過時間であり、
(2)時間長H[k].bts[2]は、アクセスポイント装置H[k].ids[2]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置H[k].ids[3]との接続が成功するまでの経過時間であり、…、
(N−1)時間長H[k].bts[2]は、アクセスポイント装置H[k].ids[2]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置H[k].ids[3]との接続が成功するまでの経過時間である。
上記のように、差Tが計算されると、その情報は、RAM 103内に用意された配列ttに、一時的に記憶される。
すなわち、本実施形態では、順に検知された識別名がss[1],ss[2],…,ss[N]のように記憶される。また、
(1)tt[1]には、アクセスポイント装置ss[1]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置ss[2]との接続が成功するまでの経過時間が記憶される。
(2)tt[2]には、アクセスポイント装置ss[2]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置ss[3]との接続が成功するまでの経過時間が記憶される。…。
(N−1)tt[N-1]には、アクセスポイント装置ss[N-1]との接続が切断されてから、アクセスポイント装置ss[N]との接続が成功するまでの経過時間が記憶される。
このような履歴情報を採用した場合には、以下のような2段階のマッチ基準を採用する。
すなわち、識別名列の配列ssと履歴情報H[k]がマッチするためには、第1に、識別名列の配列ssと既知名列H[k].idsが一致することを要する。これは上記実施例と同様である。
第2に、時間長列H[k].btsと、経過時間の配列ttとが類似することを要する。時間長列
H[k].bts[1],H[k].bts[2],…,H[k].bts[N-1]
と、配列
tt[1],tt[2],…,tt[N-1]
との類似、非類似の判断には、たとえば、以下のような手法が採用できる。
(1)両者をN-1次元のベクトルと考える。そして、2つのベクトルがなす角が所定の閾値より小さい場合に、類似する、と判断する。この場合、ベクトルの長さが一定の誤差範囲で互いに等しいことを類似の必要条件として追加しても良い。
(2)対応する要素同士の比を計算する。その比が、すべて、1から所定の誤差範囲にある場合(たとえば、比が0.90〜1.11の間にある場合等)に、類似する、と判断する。
このようにして、履歴情報H[1],H[2],…,H[M]のマッチの可否を、判定した場合、マッチする履歴情報が複数発見されることがありうる。この場合には、上記の類否判断の手法によって得られる類似度のパラメータに基づいて、いずれか1つを選択すれば良い。
たとえば、上記(1)の角を基準とする場合には、なす角が最小のものを選ぶのが最も単純である。
また、上記(1)の角と長さの比を基準とする場合には、たとえば、長さの比と1との差と、角と、の重み付き二乗和が最小のものを選ぶ手法が考えられる。
さらに上記(2)の場合には、比と1との差の自乗和が最も近いものを選ぶ手法を採用することができる。
なお、本実施形態では、ある経路を今までとは異なる経過時間で移動すると、新たな履歴情報が追加されるが、過去に通過したことがある経路を類似する経過時間で移動した場合には、新たな履歴情報が追加されるのではなく、既存の履歴情報の待機時間が修正される。したがって、移動履歴のクラスタリング処理が自動的に行われることになる。
したがって、本実施形態では、ユーザが移動した経路のみならず、当該経路を移動する際の経過時間を考慮して、待機時間をより正確に予測できるようになる。
本実施形態の端末装置201は、ユーザが電車で移動している際に、目的地の最寄の駅を乗り過ごすことがないように適切に通知をするものであり、いわゆる目覚まし時計に類似する機能を有するものである。
図5は、本実施形態に係る端末装置201の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
本図に示す端末装置201は、上記の各構成に加え、通知部211をさらに備える。
また、記憶部202には、アクセスポイント装置の識別名が注目名nsとしてさらに記憶される。注目名nsは、1つに限っても良いし、複数としても良い。理解を容易にするため、以下では、注目名nsが、注目名候補から1つだけ選択される場合を想定して説明する。
注目名候補は、ユーザが情報処理装置101の入力装置105を操作することによって登録される。
典型的には、ユーザが明示的に無線LANインターフェース114による通信を開始する旨の指示を端末装置201に与えると、最近傍のアクセスポイント装置との接続が成功した(ステップS306)後に、現在位置を登録するか否かを、CPU 102の制御下で、画像処理部106が液晶ディスプレイ107に表示して、ユーザに問い合わせる。
ユーザがこれに対して、入力装置105を操作して、登録する旨の指示入力を行うと、検知されているアクセスポイント装置の識別名rsが、注目名候補として登録される。
注目名候補は、たとえば、ユーザの自宅近くの駅や行先の学校・仕事先の駅などに配置されているアクセスポイント装置の識別名となる。
このようにして注目名候補が何個か登録されて以降、ユーザは、本端末装置201を携帯して移動を開始する際に、注目名候補からいずれかを選択して、これを注目名nsとする。
一般に、ユーザが移動を開始する際には、端末装置201の電源をオンにすると考えられるから、ステップS300において、この選択処理を実行すれば良い。
このほか、上記実施形態における「他の情報処理」において、ユーザの指示操作に基づいて、注目名を選択できるようにしても良い。
さて、通知部211は、以下のような2種類の状況のいずれか、もしくは、双方で、ユーザに対して通知を行う。
(1)接続が成功したアクセスポイント装置の識別名rsが得られ(ステップS306)、
識別名rsと注目名nsが一致する場合に、
第1種の通知を行う。
第1種の通知は、たとえば、目的地の最寄駅に到着したことを通知するものである。
(2)識別名rsが配列ssにプッシュされた後(ステップS308)、
配列ss[1],ss[2],…,ss[N]にマッチする履歴情報H[k]が発見され(ステップS321)、

ss[2],ss[3],…,ss[N],ns
を既知名列として指定する履歴情報が記憶部202に記憶されている場合に、
アクセスポイント装置ss[N]との接続が切断されて後、待機時間H[k].wtが経過するまでの間に、第2種の通知を行う。
第2種の通知は、たとえば、目的地の最寄駅に近付きつつあることを通知するものである。
第2種の通知の時点は、たとえば、待機時間H[k].wtの半分の時間が経過した時点、待機時間H[k].wtの経過時点より数分前の時点等、種々の設定を利用することができる。
また、通知の具体的な手法であるが、液晶ディスプレイ107にメッセージを表示したり、ヘッドホン109にアラーム音を出力する等、携帯端末の目覚まし時計機能と同様の手法を採用することができる。
したがって、通知部211は、CPU 102が、無線LANインターフェース114やRAM 103、外部メモリ112、画像処理部106、液晶ディスプレイ107、音声処理部108、ヘッドホン109等と共働することによって実現される。
本実施形態によれば、ユーザが目的地点の近傍に到着したことや到着しようとしていることを通知することによって、たとえば、電車で居眠りをしたことによる寝過ごしや読書等に夢中になったことによる乗り過ごし等を防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、道路や駅、商業施設等に配置されたアクセスポイント装置を介してコンピュータ通信網と通信する端末装置の電力消費を抑制するのに好適な端末装置、端末方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
101 情報処理装置
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 入力装置
106 画像処理部
107 液晶ディスプレイ
108 音声処理部
109 ヘッドホン
110 カセットリーダ
111 ROMカセット
112 外部メモリ
113 RTC
114 無線LANインターフェース
115 カメラ
201 端末装置
202 記憶部
203 通信部
204 取得部
205 制御部
206 更新部
401 横軸
402 縦軸
403 無線ビーコンの強度
404 閾値

Claims (11)

  1. アクセスポイント装置への接続を試行し、当該接続に成功すると、当該アクセスポイント装置の識別名を取得し、当該接続が切断されるまで、当該アクセスポイント装置を介したコンピュータ通信網との通信を可能とする通信部、
    アクセスポイント装置の識別名を所定の個数並べた既知名列を指定する履歴情報と、当該履歴情報に対する待機時間と、が対応付けて記憶される記憶部、
    前記通信部が、前記所定の個数と同じ回数だけ、いずれかのアクセスポイント装置と接続してその識別名を取得することを繰り返すと、当該個数の識別名を取得された順に並べた識別名列を生成し、前記生成された識別名列にマッチする履歴情報に対応付けられて前記記憶部に記憶される待機時間を取得する取得部、
    前記生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されると、当該取得された待機時間の間だけ前記通信部の試行を停止させてから、前記通信部の試行を再開させる制御部、
    前記通信部が試行を再開した後に、前記通信部により新たな識別名が取得されると、前記最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間に基づいて、前記マッチする履歴情報に対応付けられて記憶される待機時間を修正することにより、前記記憶部を更新する更新部
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 請求項1に記載の端末装置であって、
    前記通信部が試行を再開した後に、前記通信部により新たな識別名が取得されると、前記更新部は、
    (a)前記記憶部に、前記生成された識別名列にマッチする履歴情報が記憶されていない場合、前記生成された識別名列を指定する新たな履歴情報を記憶させ、当該新たな履歴情報に対応付けられる待機時間として、前記最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間を記憶させ、
    (b)前記記憶部に、前記生成された識別名列にマッチする履歴情報が記憶されている場合、当該マッチする履歴情報に対応付けられて記憶されている待機時間を、当該記憶されている待機時間ならびに前記最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間の重み付き平均に、修正する
    ことを特徴とする端末装置。
  3. 請求項1または2に記載の端末装置であって、
    前記識別名列が、前記記憶部に記憶される履歴情報にマッチするのは、当該識別名列と、当該履歴情報により指定される既知名列と、が一致する場合である
    ことを特徴とする端末装置。
  4. 請求項1または2に記載の端末装置であって、
    前記履歴情報には、当該履歴情報に指定される既知名列に含まれる各識別名のアクセスポイント装置との接続が切断されてから、その次の識別名のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を並べた時間長列がさらに指定され、
    前記識別名列が、前記記憶部に記憶される履歴情報にマッチするのは、当該識別名列と、当該履歴情報に指定される既知名列と、が一致し、かつ、前記生成された識別名列に含まれる各識別名のアクセスポイント装置との接続が切断されてからその次の識別名のアクセスポイント装置との接続が成功するまでの経過時間を並べた経過時間列と、当該履歴情報に指定される時間長列と、が、類似する場合である
    ことを特徴とする端末装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の端末装置であって、
    前記通信部が試行を再開してから所定の閾時間以内に前記通信部により新たな識別名が取得された場合、前記更新部は、前記マッチする履歴情報に対応付けられて前記記憶部に記憶される待機時間を更新した後、当該待機時間を短縮するように、前記記憶部をさらに更新する
    ことを特徴とする端末装置。
  6. 請求項5に記載の端末装置であって、
    当該待機時間が短縮される時間長は、前記所定の閾時間の時間長、もしくは、これより長い時間長である
    ことを特徴とする端末装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の端末装置であって、
    前記記憶部には、アクセスポイント装置の識別名が注目名としてさらに記憶され、
    前記通信部により取得された識別名が前記注目名と一致する場合、ユーザに第1種の通知を行う通知部
    をさらに備えることを特徴とする端末装置。
  8. 請求項7に記載の端末装置であって、
    前記生成された識別名列の先頭を除去して末尾に前記注目名を追加した列を既知名列として指定する履歴情報が、前記記憶部に記憶されている場合、前記通知部は、前記生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから、当該取得された待機時間が経過するまでの間に、前記ユーザに第2種の通知を行う
    ことを特徴とする端末装置。
  9. 請求項7または8に記載の端末装置であって、
    前記制御部は、前記通信部の試行が停止している間にユーザからの所定の指示入力もしくは前記コンピュータ通信網との通信要求を検知すると、前記通信部の試行を再開させ、
    前記注目名として記憶される識別名は、前記ユーザからの所定の指示入力がされたことを契機として前記通信部により最初に取得された識別名である
    ことを特徴とする端末装置。
  10. アクセスポイント装置の識別名を所定の個数並べた既知名列を指定する履歴情報と、当該履歴情報に対する待機時間と、が対応付けて記憶される記憶部、通信部、取得部、制御部、更新部を備える端末装置が実行する端末方法であって、
    前記通信部が、アクセスポイント装置への接続を試行し、当該接続に成功すると、当該アクセスポイント装置の識別名を取得し、当該接続が切断されるまで、当該アクセスポイント装置を介したコンピュータ通信網との通信を可能とする通信工程、
    前記通信部が、前記所定の個数と同じ回数だけ、いずれかのアクセスポイント装置と接続してその識別名を取得することを繰り返すと、前記取得部が、当該個数の識別名を取得された順に並べた識別名列を生成し、前記生成された識別名列にマッチする履歴情報に対応付けられて前記記憶部に記憶される待機時間を取得する取得工程、
    前記生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されると、前記制御部が、当該取得された待機時間の間だけ前記通信部の試行を停止させてから、前記通信部の試行を再開させる制御工程、
    前記通信部が試行を再開した後に、前記通信部により新たな識別名が取得されると、前記更新部が、前記最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間に基づいて、前記マッチする履歴情報に対応付けられて記憶される待機時間を修正することにより、前記記憶部を更新する更新工程
    を備えることを特徴とする端末方法。
  11. コンピュータを、
    アクセスポイント装置への接続を試行し、当該接続に成功すると、当該アクセスポイント装置の識別名を取得し、当該接続が切断されるまで、当該アクセスポイント装置を介したコンピュータ通信網との通信を可能とする通信部、
    アクセスポイント装置の識別名を所定の個数並べた既知名列を指定する履歴情報と、当該履歴情報に対する待機時間と、が対応付けて記憶される記憶部、
    前記通信部が、前記所定の個数と同じ回数だけ、いずれかのアクセスポイント装置と接続してその識別名を取得することを繰り返すと、当該個数の識別名を取得された順に並べた識別名列を生成し、前記生成された識別名列にマッチする履歴情報に対応付けられて前記記憶部に記憶される待機時間を取得する取得部、
    前記生成された識別名列の最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されると、当該取得された待機時間の間だけ前記通信部の試行を停止させてから、前記通信部の試行を再開させる制御部、
    前記通信部が試行を再開した後に、前記通信部により新たな識別名が取得されると、前記最後の識別名を有するアクセスポイント装置との接続が切断されてから当該新たな識別名が取得されるまでの経過時間に基づいて、前記マッチする履歴情報に対応付けられて記憶される待機時間を修正することにより、前記記憶部を更新する更新部
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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