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JP5010433B2 - 照明器具 - Google Patents

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JP5010433B2 JP2007279469A JP2007279469A JP5010433B2 JP 5010433 B2 JP5010433 B2 JP 5010433B2 JP 2007279469 A JP2007279469 A JP 2007279469A JP 2007279469 A JP2007279469 A JP 2007279469A JP 5010433 B2 JP5010433 B2 JP 5010433B2
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Description

本発明は、光源からの光を反射して反射光を外部に照射させる反射鏡を有する照明器具に関する。
従来から、光源からの光を略回転放物面状に形成された反射鏡で反射させ、その反射光を比較的狭い範囲に集中させることで高照度を得る照明器具(スポットライト)が提供されており、例えば特許文献1に開示されている。以下、このような照明器具の従来例について図面を用いて説明する。尚、以下の説明では、図5における上下を上下方向、ケース4の長手方向に沿った左右を左右方向、紙面手前側を前方向、紙面奥側を後方向と定めるものとする。
この従来例は、図5に示すように、前面を開口した有底円筒状の器具本体1と、直管状であって且つ長手方向(左右方向)に沿った軸が水平方向と一致するように器具本体1内部に収納される光源2と、光源2の右端部が着脱自在に装着されるソケット(図示せず)が設けられるとともに、下端部において器具本体1を光源2の光軸を中心軸として回動自在に支持するアーム3と、アーム3の上端部を支持するとともにソケットを介して光源2に点灯電力を供給する安定器(図示せず)を収納したケース4とから成る。
光源2は、透光性を有するセラミック製の容器内部に形成されている放電空間に一対の電極部が保持されるとともに、放電空間に希ガス及びハロゲン化物が封入された発光管(図示せず)を備えた、所謂セラミックメタルハライドランプである。また、器具本体1において開口と対向する内底面には、光源2からの光を反射する反射鏡5が設けられている。反射鏡5は、前記開口の中心を通る軸を中心軸として略回転放物面状に形成された反射鏡であって、光源2からの光を反射させて前記開口を介して外部に照射する。
而して、ケース4を天井等に取付固定し、外部の電源(図示せず)と安定器とをケース4の上面に設けられたプラグ6を介して接続することで、ソケットを介して光源2に点灯電力を供給することができ、器具本体1を回動させることで所望の方向及び範囲に光源2からの光及びその反射光を照射することができる。
特開2003−141916号公報
ところで、上記従来例のような照明器具を天井等に設置した場合、発光管の光軸が常に水平方向に一致するために、発光管内部に封入されたヨウ化物等の揮発状態にないハロゲン化物が発光管の重力方向側の内面に沈殿する。この沈殿物は、光源2がセラミックメタルハライドランプの場合、通常黄色みを帯びた液状であって、光源2からの光は当該沈殿物を介して出射されるため、黄色みを帯びた光が出射されることとなる。この黄色みを帯びた光は、反射鏡5で反射して被照射面に到達する。
しかしながら、上記従来例では、この沈殿物を介して照射された光が反射鏡5において反射して被照射面に照射されると、被照射面を部分的に照射するために、被照射面において部分的に黄色みを帯びることで色むらが生じ、したがって均斉のとれた照明効果を得ることができないという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、照射方向に依らず被照射面において色むらを生じることの無い均斉のとれた照明効果を得ることができる照明器具を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、一面を開口した箱体から成る器具本体と、器具本体内部に収納される長尺の光源と、器具本体において開口と対向する内面に設けられるとともに、光源からの光を反射して開口を介して外部に照射させる略回転放物面状の反射鏡と、光源の一端部に設けられた口金が着脱自在に装着されるソケットと、一端部にソケットを収納するとともに器具本体を光源の長手方向に沿った軸を中心として回動自在に支持するアームと、アームの他端部を支持するとともにソケットを介して光源に点灯電力を供給する安定器を収納したケースとから成る照明器具であって、光源は、透光性を有する容器内部に形成されている放電空間に一対の電極部が保持されるとともに、放電空間に希ガス及びハロゲン化物が封入された発光管を備え、且つ反射鏡の焦点位置において径方向の中心軸が反射鏡の中心軸と略直交するように配置され、反射鏡には、その全面に亘って微細な凹凸状の配光部が設けられ、配光部は、反射鏡の中心軸を中心として径方向及び周方向に多数分割されて成り、各分割要素の曲面状の凸部が同心円状且つ放射状に連続して配置されるとともに、各分割要素間に形成される凹部が同心円状且つ放射状に連続して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、器具本体において開口と対向する内面に設けられた反射鏡の全面に亘って微細な凹凸状の配光部を設けたので、光源の発光管の内底面に沈殿するハロゲン化物を介して照射されるハロゲン化物に起因する色味を帯びた光を配光部において上下左右の何れの方向にも均等に反射させることができ、したがって照射方向に依らず被照射面において色むらを生じることの無い均斉のとれた照明効果を得ることができる。
以下、本発明に係る照明器具の実施形態について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的構成は従来例と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付すものとする。本実施形態は、図2に示すように、上面を開口した有底円筒状の器具本体1と、器具本体1内部に収納される直管状の光源2と、器具本体1において開口と対向する内面に設けられるとともに、光源2からの光を反射して開口を介して外部に照射させる反射鏡5と、光源2の右端部が着脱自在に装着されるソケット30が設けられるとともに、下端部において器具本体1を光源2の左右方向に沿った軸を中心軸として回動自在に支持するアーム3と、アーム3の上端部を支持するとともにソケット30を介して光源2に点灯電力を供給する安定器40を収納したケース4とから成る。
器具本体1は、上面を開口した有底円筒状の本体部10と、本体部10の前面側に取り付けられる略円環状の枠部11とから成り、枠部11に囲まれた開口を介して光源2からの光が外部に照射されるようになっている。また、本体部10の右側面には、略筒状の取付部10dが貫設されており、当該取付部10dに後述するアーム3の第1の軸部31を図示しない取付手段で取り付けることで、器具本体1がアーム3に水平方向を軸として回動自在に保持される。
光源2は、所謂セラミックメタルハライドランプであって、図1(b)に示すように、一端に口金23を有する直管状のバルブ20と、透光性を有するセラミック製の容器内部に形成されている放電空間に一対の電極部が保持されるとともに、放電空間に緩衝ガス(例えば、水銀)、希ガス(例えば、キセノン)、及びハロゲン化物が封入された発光管21とから成る。尚、本実施形態では、ハロゲン化物としてヨウ化ナトリウムを採用している。
バルブ20は、例えば硬質ガラスから成り、その内部は真空に保たれている。尚、バルブ20の内部に、例えば窒素ガス等の不活性ガスを封入しても構わない。発光管21は、内部に放電空間を形成するための透光性を有するセラミック製の材料から成る放電容器22と、放電容器22内部において放電空間を挟んで対向する一対の電極部(図示せず)と、両端から導出され且つ各電極部と接続されるとともに、口金23から延出された一対のステム線(図示せず)と各々接続される一対の給電体(図示せず)とから成る。尚、発光管21は、給電体をステム線に接続することでバルブ20内部において保持されている。
アーム3は、逆L字状に形成された主部33と、主部33の下端部に設けられてソケット30を収納する略円筒状の第1の軸部31と、主部33の上端部に設けられてケース4に取り付けられる第2の軸部32とから成る。第2の軸部32は、ケース4に設けられた取付孔(図示せず)に図示しない取付手段で取り付けられることで、ケース4に鉛直方向を軸として回動自在に保持される。尚、アーム3の各部の内部には、ソケット30と安定器40とを電気的に接続するための電線(図示せず)が配線されている。
ケース4は、図2に示すように、上面を開口した略直方体状に形成され、内部に安定器40が収納されるとともに、外部の電源(図示せず)と安定器40とを電気的に接続するためのプラグ6を備える。プラグ6は、天井等に配設された配線ダクト(図示せず)に接続することで外部の電源と接続されるものであって、配線ダクトに設けられた開口(図示せず)を介して内部に挿入される略円柱状の回転体60と、回転体60を回動自在に支持する平板状の板部61と、回転体60の周面から突設されて配線ダクト内部に設けられた導体(図示せず)と電気的に接続される一対の接続片62と、回転体60の周面において接続片62よりも板部61側から突設される一対の係止片63と、回転体60から突設されて回転体60を回転させるための略L字状のレバー64とから成る。
板部61には、図2に示すように、略円形状の挿通孔61aが一対貫設されており、該挿通孔61aをケース4の上側左端部に設けられた断面略円形状の一対の雌ねじ部40aに重ね合わせるとともに、ケース4の開口を塞ぐ略矩形状のカバー41を上側から載置し、カバー41の左端部に貫設された略円形状の一対の挿通孔41aを挿通孔61aと重ね合わせて組立ねじ(図示せず)で螺合することにより、プラグ6がケース4とカバー41に挟持される形で取り付けられる。尚、カバー41の右端部にも一対の挿通孔41aが貫設されており、該挿通孔41aをケース4の右端部に設けられた一対の雌ねじ部40aに重ね合わせて組立ねじで螺合することにより、カバー41がケース4に取り付けられる。更に、ケース4の右端部に突設された略直方体状の突台部42に設けられた挿通孔(図示せず)と、カバー41の右端部において上方に向かって突設された略矩形状の突片41bに貫設された略円形状の挿通孔41cとを重ね合わせて組立ねじで螺合することにより、カバー41がケース4に確実に固定される。
突台部42の下側には、略矩形状の取付片42aが組立ねじによって取り付けられており、ドライバー等の工具を用いて該組立ねじを緩めることで取付片42aを回動することができるようになっている。
以下、ケース4を配線ダクトに取り付ける方法について説明する。先ず、プラグ6の回転体60及びケース4の突台部42を配線ダクトの開口を介して配線ダクトの内部に挿入する。次に、レバー64をケース4の左端部に突設されたストッパー43に当接するまで反時計周りに回動させることで、回転体60とともに接続片62及び係止片63を回動させる。すると、接続片62が配線ダクト内部の導体と電気的に接続されるとともに、係止片63の長手方向が配線ダクトの開口の長手方向と略直交する状態となることでプラグ6が配線ダクトに取り付けられる。そして、ドライバー等の工具を用いて突台部42の組立ねじを緩めることで取付片42aを回動できる状態にし、取付片42aをその長手方向が配線ダクトの開口の長手方向と略直交する状態となるまで回動させた後に、組立ねじを締め付けることで突台部42が配線ダクトに取り付けられることで、ケース4が配線ダクトに取り付けられる。
器具本体1において開口と対向する内底面には、開口の中心を通る軸を中心軸として略回転放物面状に形成された反射鏡5が設けられており、光源2からの光が当該反射鏡5において反射して開口を介して外部に照射されるようになっている。尚、光源2は、反射鏡5の焦点位置であって、且つ径方向における中心軸が反射鏡5の中心軸と略直交するように配置されている。
反射鏡5には、図2に示すように、その前面側の外周縁に鍔部51が設けられており、また、鍔部51には、周方向に亘って略半円状の切り欠き51aが等間隔に設けられている。ここで、本体部10の内底面には、図3(a)に示すように、反射鏡5の鍔部51を載置するための略円柱状のリブ10aが複数(図示では1つ)突設されている。リブ10aの前面側には、切り欠き51aに嵌合する断面略半円状の嵌合突起10bが突設されるとともに、該嵌合突起10bには、後述する固定用ばね7が嵌め込まれる溝部10cが設けられている。而して、図3(b),(c)に示すように、反射鏡5の鍔部51を本体部10のリブ10aに載置して切り欠き51aを嵌合突起10bに嵌合した後に、反射鏡5の径寸法と略同一寸法に形成された略C字状の固定用ばね7を押し縮めた状態で溝部10cに嵌め込み、固定用ばね7を弾性復帰させることで、反射鏡5が固定用ばね7とリブ10aとの間で挟持される。
以下、本実施形態の要旨である反射鏡5について説明する。本実施形態の反射鏡5は、図1(a)に示すように、その全面に亘って配光部50が設けられている。配光部50は、反射鏡5の中心軸を中心として径方向及び周方向に多数分割されて成り、各分割要素は前面側に突出する曲面状に形成されている。したがって、配光部50は、各分割要素の曲面状の凸部が同心円状且つ放射状に連続して配置されるとともに、各分割要素間に形成される凹部が同心円状且つ放射状に連続して配置される微細な凹凸状となっている。尚、各分割要素における周方向に沿った辺は、円弧状ではなく直線状となっている。
ここで、従来の反射鏡5を用いた場合の光源2からの光の反射経路を見ると、図4(a)に示すように、発光管21の中心部を通る入射光が水平方向に反射されるのに対して、発光管21の直下、即ち、光源2の下端部を通る入射光は水平方向よりも上方に向かって反射される。例えば、発光管21の中心部を通る入射光と光源2の下端部を通る入射光との成す角度(以下、「入射角」と呼ぶ)が4.4度の場合、その反射角は水平方向よりも上方に向かって4.4度となり、入射角が8.2度の場合には、その反射角は水平方向よりも上方に向かって8.2度となる。したがって、図5(b)に示すように、発光管2の下底面に沈殿するヨウ化物を介して照射される黄色みを帯びた光が被照射面Aの上部に集中するため(同図の白色部分イ参照)、全体として色むらが生じてしまう。
これに対して、本実施形態の反射鏡5を用いた場合には、反射鏡5に入射する光が配光部50によって拡散されて反射するので、図4(b)に示すように、例えば入射角が4.4度の場合には、その反射角は水平方向に対してほぼ上下均等に広がった50度となり、入射角が8.2度の場合には、その反射角は水平方向に対してほぼ上下均等に広がった61度となる。したがって、図5(a)に示すように、発光管2の下底面に沈殿するヨウ化物を介して照射される黄色みを帯びた光が被照射面Aの全体に均等に照射される(同図の白色部分ア参照)。
上述のように、光源2からの光を反射する反射鏡5の全面に亘って微細な凹凸状の配光部50を設けることで、発光管2の下底面に沈殿するヨウ化物を介して照射される黄色みを帯びた光が配光部50において上下左右の何れの方向にも均等に反射するので、被照射面Aに均等に反射光が照射され、したがって照射方向に依らず被照射面Aにおいて色むらを生じることの無い均斉のとれた照明効果を得ることができる。
本発明の照明器具の実施形態を示す図で、(a)は正面図で、(b)は上側から見た一部省略した断面図で、(c)は右側から見た一部断面図である。 同上の光源を省略した分解斜視図である。 同上の反射鏡の取付方法の説明図で、(a)は器具本体を示す図で、(b)は器具本体に反射鏡を載置した状態を示す図で、(c)は反射鏡を固定用ばねで取り付けた状態を示す図である。 同上の反射鏡における光の反射を示す説明図で、(a)は本発明の反射鏡における光の反射を示す概略図で、(b)は従来例の反射鏡における光の反射を示す概略図である。 同上の被照射面における照射パターンを示す図で、(a)は本発明における照射パターンを示す図で、(b)は従来例における照射パターンを示す図である。 従来の照明器具を示す全体斜視図である。
符号の説明
1 器具本体
2 光源
21 発光管
23 口金
3 アーム
30 ソケット
31 第1の軸部
32 第2の軸部
4 ケース
40 安定器
5 反射鏡
50 配光部

Claims (1)

  1. 一面を開口した箱体から成る器具本体と、器具本体内部に収納される長尺の光源と、器具本体において開口と対向する内面に設けられるとともに、光源からの光を反射して開口を介して外部に照射させる略回転放物面状の反射鏡と、光源の一端部に設けられた口金が着脱自在に装着されるソケットと、一端部にソケットを収納するとともに器具本体を光源の長手方向に沿った軸を中心として回動自在に支持するアームと、アームの他端部を支持するとともにソケットを介して光源に点灯電力を供給する安定器を収納したケースとから成る照明器具であって、光源は、透光性を有する容器内部に形成されている放電空間に一対の電極部が保持されるとともに、放電空間に希ガス及びハロゲン化物が封入された発光管を備え、且つ反射鏡の焦点位置において径方向の中心軸が反射鏡の中心軸と略直交するように配置され、反射鏡には、その全面に亘って微細な凹凸状の配光部が設けられ、配光部は、反射鏡の中心軸を中心として径方向及び周方向に多数分割されて成り、各分割要素の曲面状の凸部が同心円状且つ放射状に連続して配置されるとともに、各分割要素間に形成される凹部が同心円状且つ放射状に連続して配置されることを特徴とする照明器具。
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