JP5098797B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
タイヤの周方向の不均一性の原因の一つとして、カーカス材の端部どうしがラップスプライスにより結合されていることが知られており、このラップスプライスされた箇所とそれ以外の箇所とでは剛性差が生じる。特に、複数のカーカス材が重ねられて用いられる場合には、ラップスプライス箇所も周方向に2箇所以上となり、タイヤの周方向の不均一性をより増加させることになる。
本発明者は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、生産性を低下させることなくユニフォミティの改善を図ることができる空気入りタイヤを提供することにある。
また、ビードコアの径方向内側の箇所は、帯状部材のスプライス部を剥離する方向への力がトレッド部やショルダー部に比べて強く作用しない箇所であるため、帯状部材の両端の突き合わせも高い精度で行う必要がなくなり、コストダウンを図る上でも有利となる。
図1は空気入りタイヤの半部断面図、図2はビード部の拡大図を示す。
空気入りタイヤ10は、タイヤ内側の骨格を形成するカーカス層12、左右一対のビード部に埋設されカーカス層12の折り返し部で包み込まれた円環状のビードコア14およびビードフィラー16、トレッド部においてカーカス層12の外側に張り付けられたベルト層18、チューファーゴム20、サイドウォールゴム22、トレッドゴム24、カーカス層12の内側に設けられた非通気性ゴムからなるインナーライナー26などを含んで構成されている。
インナーライナー26はタイヤの径方向の最も内側において周方向に延在し、インナーライナー26の両端部は、ビードベースBにおいてビードトウTからビードヒールHまで延在している。
具体的には、図4(A)に示すように、カーカス材30の長手方向の両端のうちの一方の端部30Aは、前記長手方向と交差する方向に延在する直線部3002と、直線部3002の両端寄りの箇所に前記長手方向に開放状に形成された切り欠き3004とで構成されている。
切り欠き3004は、バットスプライスされる箇所と対応した箇所に設けられ、例えば切断刃Cが油圧あるいは空圧シリンダにより3次元方向に移動されることで形成される。
なお切り欠き3004の長さL1が、バットスプライスされる箇所の長さL1となる。
また、カーカス材30の長手方向の両端のうちの他方の端部30Bは、前記長手方向と交差する方向に延在する直線部として形成されている。
そして、カーカス材30はタイヤ周方向に巻回され、図3(E)に示すように、ビードコア14の径方向内側の箇所において、他方の端部30Bが切り欠き3004の底部3004Aに突き合わされてバットスプライスされる。また、図3(D)に示すように、その他の箇所では、他方の端部30Bの上に、一方の端部30Aの直線部3002が重ね合わされ、ラップスプライスされる。
具体的には、図4(B)に示すように、インナーライナー26の長手方向の両端のうちの一方の端部26Aは、前記長手方向と交差する方向に延在する直線部2602と、直線部2602の両端に前記長手方向および外側方に開放状に形成された切り欠き2604とで構成されている。
切り欠き2604は、バットスプライスされる箇所と対応した箇所に設けられ、例えば切断刃Cが油圧あるいは空圧シリンダにより3次元方向に移動されることで形成される。
なお切り欠き2604の長さL2が、バットスプライスされる箇所の長さL2となる。
また、インナーライナー26の長手方向の両端のうちの他方の端部26Bは、前記長手方向と交差する方向に延在する直線部として形成されている。
そして、インナーライナー26はタイヤ周方向に巻回され、図3(G)に示すように、ビードコア14の径方向内側の箇所において、他方の端部26Bが切り欠き2604の底部2604Aに突き合わされてバットスプライスされ、また、その他の箇所では、図3(F)に示すように、他方の端部26Bの上に、一方の端部26Aの直線部2602が重ね合わされ、ラップスプライスされる。
ビードコア14の径方向内側のビード部箇所は、タイヤとホイールとが連結される箇所であり、ユニフォミティに大きな影響を与える箇所であるため、帯状部材の端部どうしをバットスプライスで結合し、この部分での剛性差をなくすことにより、ユニフォミティの大幅な改善を図る上で極めて有利となる。
また、ビードコア14の径方向内側の箇所は、帯状部材のスプライス部を剥離する方向への力がトレッド部やショルダー部に比べて強く作用しない箇所であるため、バットスプライスを行うに当たり両端の縁の突き合わせも高い精度で行う必要がなくなり、コストダウンを図る上でも有利となる。
なお、本実施の形態では、インナーライナー26とカーカス材30の双方に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、インナーライナー26とカーカス材30の何れか一方のみに適用してもよい。
また、本発明が適用される帯状部材は、インナーライナー26、カーカス材30に限定されず、帯状部材は、チェーファーやフリッパーなどであってもよい。
従来例は、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材を有していない従来のタイヤの場合である。
実施例1は、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材が、カーカス材であるタイヤの場合である。
実施例2は、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材が、インナーライナーであるタイヤの場合である。
実施例3は、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材が、チェーファーであるタイヤの場合である。
実施例5は、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材が、カーカス材とインナーライナーとの2つの部材であるタイヤの場合である。
実施例6は、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材が、カーカス材とインナーライナーとチェーファーの3つの部材であるタイヤの場合である。
図5から明らかなように、従来例よりも実施例がRFVの歩留りが向上していることが明らかである。
また、実施例5、6から明らかなように、ビードコア14の径方向内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされた帯状部材を、複数種類有するタイヤが、RFVの歩留りを向上する上でより一層有利となることが明らかである。
タイヤ(1)では、バットスプライスされる箇所が、ビードコアよりもタイヤ幅方向内側でビードコア外周からタイヤ径方向外側に20mm離れた箇所から、ビードコアよりも径方向内側のビード部箇所を通り、ビードコアよりもタイヤ幅方向外側でビードコア外周からタイヤ径方向外側に20mm離れた箇所まで延在し、他の箇所ではラップスプライスされている。
タイヤ(2)では、バットスプライスされる箇所が、ビードコアよりもタイヤ幅方向内側でタイヤ径方向においてビードコア外周と同じ箇所から、ビードコアよりも径方向内側のビード部箇所を通り、ビードコアよりもタイヤ幅方向外側でタイヤ径方向においてビードコア外周と同じ箇所まで延在し、他の箇所ではラップスプライスされている。
タイヤ(3)では、バットスプライスされる箇所が、ビードベースBにおいてビードトウTからビードヒールHまで延在し、他の箇所ではラップスプライスされている。
図6(B)から明らかなように、走行距離が3726kmにおいて、タイヤ(1)ではリムクッション部が膨らむ不具合が生じたのに対して、タイヤ(2)、(3)では故障が何ら生じなかった。
Claims (4)
- 左右一対のビード部に円環状のビードコアが埋設され、
前記ビードコアよりもタイヤ径方向の内側の箇所および前記ビードコアよりもタイヤ幅方向の内側の箇所を通りタイヤ周方向に帯状部材が巻回されその帯状部材の端部どうしが結合された空気入りタイヤにおいて、
前記帯状部材の端部どうしの結合は、前記ビードコアよりもタイヤ径方向の内側の箇所においてバットスプライスされ、その他の箇所においてラップスプライスされることで行なわれている、
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記帯状部材はカーカス材、インナーライナー、チェーファー、フリッパーの少なくとも1つである、
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記バットスプライスされる箇所は、前記ビードコアよりもタイヤ幅方向内側でタイヤ径方向において前記ビードコアの外周と同じ箇所から、前記ビードコアよりもタイヤ径方向の内側の箇所を通り、前記ビードコアよりもタイヤ幅方向外側でタイヤ径方向において前記ビードコアの外周と同じ箇所まで延在する箇所である、
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記バットスプライスされる箇所は、ビードベースにおいてビードトウからビードヒールまで延在する箇所である、
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
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