JP5094651B2 - ローダ作業機 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑み、キャビンの左右幅を、フレーム本体の左右一対の側壁の離間幅よりも大になし得るようにして、フレーム本体の左右幅を小さく設定した場合でも、フレーム本体の左右幅に拘わらずキャビンの左右幅を大きくすることができるようにしたものである。
機体フレームは左右側壁を有するフレーム本体と、フレーム本体の後端部に設けた左右一対の支持枠体とを備え、左右各支持枠体は内側壁及び外側壁を有するローダ作業機であって、
左右各支持枠体はフレーム本体の側壁よりも外側方に配置され、第1リフトリンクの下側基部が内側壁と外側壁との間で第1リンク支軸により枢支されており、
左右各アームの基部側がフレーム本体の側壁よりも外側方で第1リフトリンクの上遊端側に第1アーム支軸により枢支されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、左右各アームの基部側が第1リフトリンクの下側基部に対して左右方向外方にオフセットされている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、キャビンの左右両側部がフレーム本体の左右側壁よりも左右方向外方に突出されている点にある。
図1及び図2において、本発明に係るローダ作業機であるトラックローダは、機体フレーム1と機体フレーム1に装着したローダ作業装置(掘削作業装置)2と機体フレーム1を支持する左右一対の走行装置3とを備える。機体フレーム1の上方側に、後述する運転座席63や操縦レバー等を有する運転部5が設けられ、機体フレーム1の前部側に運転部5を取り囲むキャビン(運転者保護装置)4が搭載されている。
側壁7の後端部に円弧状に湾曲した取付板16の内側部が側壁7に対してT字形又はL字形に交わるように配置されて溶接により固着されている。取付板16の前端部が側壁7の折曲縁部7aの後端部に溶接により重合固着されている。取付板16の外側部は側壁7の上端から外側方に突出しており、側壁7の折曲縁部7aと取付板16とで、走行装置3の上側及び後側を覆うフェンダー17が構成されている。
図1〜図7において、横連結部材19はキャビン4の後方側に設けられ、フレーム本体9の後端部であって左右一対の支持枠体11間の横連結部材19の下方側がエンジン101を収納するエンジンルームとされ、このエンジンルームを覆うボンネット39は機体フレーム1の後端部に設けられ、ボンネット上壁41と蓋部材40とを備える。
図1、図2及び図12に示すように、運転者保護装置であるキャビン4は、左右一対の側枠部材42と、側枠部材42の上部間に架設された屋根部材と、左右一対の側枠部材42にそれぞれ装着した左右一対の側壁体43とを備えている。左右一対の側枠部材42は、パイプ材等で構成されて、左右一対の前支柱部44と、左右一対の後支柱部45と、対応する前支柱部44の上端と後支柱部45の上端とを連結する左右一対の上横梁部46とを有している。左右の後支柱部45の下端部に左右一対の取付ブラケット47が後方に突設されている。左右一対の取付ブラケット47は、機体フレーム1の支持ブラケット22に対応するものであり、支持ブラケット22の取付孔24、係止孔25に対応して取付孔及び係止孔49が設けられている。左右の前支柱部44の下端部に載置板50が溶接等により固着されている。
左右方向の支持軸55が支持ブラケット22の取付孔24及び取付ブラケット47の取付孔に挿通保持され、キャビン4は、取付ブラケット47を介して機体フレーム1の支持ブラケット22に、支持軸55廻りに揺動自在に支持されている。これにより、キャビン4の底部側が機体フレーム1の上端開口を塞ぐように機体フレーム1に載置される載置状態と、キャビン4の底部側が機体フレーム1から上方に離間して機体フレーム1の上端開口を開放する倒伏状態とに姿勢変更自在とされている。図12に実線で示すように、キャビン4を支持軸55廻りに前側に揺動したとき、載置板50が緩衝材等を介して前壁8の折曲縁部8aに接当載置され、これによりキャビン4を載置状態に保持するように構成されている。また、図12に鎖線で示すように、キャビン4を支持軸55廻りに後方に揺動して倒伏したとき、一対の取付ブラケット47の係止孔49と一対の支持ブラケット22の係止孔25とが一致し、この係止孔25,49に係止ピン56を挿入することにより、キャビン4を後方に揺動した倒伏状態に保持できるようになっている。キャビン4が機体フレーム1に対して、揺動自在に支持されている。
キャビン4の揺動支点となる支持軸55が、キャビン4の背面側であってキャビン4の上下方向の中央部に配置され、ボンネット39がキャビン4の揺動支点である支持軸55よりも下方に設けられ、ボンネット39の上面(上壁板21上面及びボンネット上壁41上面)は、支持軸55よりも上方に突出することがないように後方に向けて水平状又は下降傾斜状に配置されている。
図1及び図2において、左右一対の走行装置3は、前後一対の従動輪68と一対の従動輪68間の上方に配置した駆動輪69とトラックフレーム73とを有し、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左右一対の側壁7に溶接により一体に取り付けられている。左右一対の走行装置3は、従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を巻き掛けてなるクローラ走行装置により構成され、駆動軸71の回転により駆動輪69を駆動軸71廻りに回転させて、走行装置3が駆動するようになっている。一対の従動輪68はトラックフレーム73の前後両端にそれぞれ横軸廻りに遊転自在に支持され、一対の従動輪68のうちの一方は図示省略のテンション調整機構によりテンション調整方向に付勢されている。一対の従動輪68間に複数の転輪72が設けられ、複数の転輪72はそれぞれトラックフレーム73に横軸廻りに遊転自在に支持されている。走行装置3の駆動軸71はキャビン4の後端部の下方に配置されている。
ローダ作業装置2は、左右一対のアーム77とアーム77の先端に装着したバケット(作業具)78とを備える。
アーム77の先端部材108の後端部が中間部材107の前端部に外嵌されて溶接されている。即ち、先端部材108の内側壁116の後端部と外側壁117の後端部とが中間部材107の前端部を左右から挟むように配置され、内側壁116及び外側壁117の溶接孔123の開口縁部が中間部材107の内側壁及び外側壁にそれぞれ溶接され、先端部材108の上連結壁119の後端部と下連結壁120の後端部とが中間部材107の前端部を上下に挟むように配置され、先端部材108の上連結壁119の後縁等と下連結壁120の後縁等とが中間部材107の天壁110及び底壁板114にそれぞれ溶接されている。
アーム77の基部材106(アーム77の基部)は外側壁128と内側壁129とを有し、アーム77の基部材106の内側壁129に、三角形状の延長取付壁131が外側壁128の下縁よりも下方側に延長突出され、延長取付壁131の左右方向内方側に延長取付壁131に対向する内側ブラケット132が設けられている。
図9及び図10に示すように、左右一対のアーム77の先端側に左右一対のアーム77を連結する前連結部材145が設けられると共に、左右一対のアーム77の基部側に左右一対のアーム77を連結する後連結部材146が設けられている。前連結部材145は角筒状のパイプ材により構成され、前連結部材145は左右一対のアーム77の先端側(先端部材108の内側壁116及び外側壁117)に貫通状に挿通されて各アーム77に溶接されている。後連結部材146は円筒状のパイプ材により構成され、後連結部材146は左右一対のアーム77の基端側(基部材106の内側壁129及び外側壁128)に貫通状に挿通されて各アーム77に溶接されている。前連結部材145と後連結部材146とで、左右一対のアーム77をキャビン4の前後で左右に連結し、左右一対のアーム77と前連結部材145と後連結部材146とで矩形の枠体が構成されている。
後連結部材146は、アーム77の基部の第1アーム支軸88よりも前方に配置されると共に、左右一対のアーム77の基部における第1アーム支軸88と上シリンダ支軸92とを結ぶ連結線L1上に配置されている。また、後連結部材146は、上シリンダ支軸92よりも第1アーム支軸88寄りに配置されている。
アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、ボンネット上壁41が保持部材51により開放姿勢に保持可能となるように、後連結部材146はボンネット上壁41よりも上方側に離間した位置に配置されている。
図11に示すように、左右一対の第1リフトリンク81の上遊端側が下側基部よりも左右方向外方に膨出するように幅広に形成され、左右一対のアーム77の基部側が左右一対の第1リフトリンク81の上遊端側に対して左右方向外方よりに支持され、これにより、左右一対のアーム77の基部側が左右一対の第1リフトリンク81の下側基部に対して左右方向外方にオフセットされている。
バケット78はブラケット95を介してアーム77の先端部に支持軸97廻りに揺動自在に支持されている。バケット78のブラケット95とアーム77の先端側中途部との間に、複動式油圧シリンダからなるバケットシリンダ98が介装されている。このバケットシリンダ98の伸縮によってバケット78が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)するように構成されている。
ストッパー機構161は、前連結部材145に後方突設した左右一対のストッパー162と、機体フレーム1の前壁に前方突設した左右一対の受け体163とを備え、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、左右一対のストッパー162が左右一対の受け体163に対してそれぞれ前側から接当又は近接するように構成されている。
第2リフトリンク82の遊端側は延長取付壁131と内側ブラケット132との間に挿入され、この第2リフトリンク82の遊端側に第2連結ボス142に挿通した第2アーム支軸89が挿通されて、第2リフトリンク82の遊端側がアーム77の基部に第2アーム支軸89により揺動自在に連結されている。これにより、第2リフトリンク82の遊端部にアーム77の基部側が第1アーム支軸88よりも前側で第2アーム支軸89廻りに上下揺動自在に支持されている。第2リフトリンク82はアームシリンダ79よりも左右方向内方側に配置され、側面から見てアームシリンダ79と第2リフトリンク82とがクロス可能になるように構成されている。
また、横連結部材19の上壁板21は、キャビン4内に設けた運転座席63の座部63aよりも上方であって運転座席63の背凭れ部63bの上端よりも下方に配置されているので、キャビン4内の作業者は運転座席63に座った状態で、背凭れ部63bの上方から横連結部材19の上壁板21の後下方を見ることができ、この点からも作業をスムーズになし得るようになる。
また、前記実施の形態では、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左右一対の側壁7に溶接により一体に取り付けられているが、これに代え、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73を、フレーム本体9の左右一対の側壁7にボルトナット等の締結具により着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
2 ローダ作業装置
3 走行装置
4 キャビン(運転者保護装置)
6 底壁
7 側壁
9 フレーム本体
11 支持枠体
12 内側壁
13 外側壁
14 連結壁
19 横連結部材
20 前壁板
21 上壁板
21a 後部
22 支持ブラケット
33 支軸
39 ボンネット
40 蓋部材
41 ボンネット上壁
51 保持部材
55 支持軸
63 運転座席
63a 座部
63b 背凭れ部
71 駆動軸
77 アーム77
78 バケット(作業具)
79 アーム77シリンダ
81 第1リフトリンク
82 第2リフトリンク
86 第2リンク支軸
88 第1アーム支軸
89 第2アーム支軸
91 下シリンダ支軸
92 上シリンダ支軸
101 エンジン
128 外側壁
129 内側壁
131 延長取付壁
132 内側ブラケット
133 上連結壁
134 下連結壁
136 ブラケット連結壁
145 前連結部材
146 後連結部材
Claims (6)
- 左右走行装置(3)で支持された機体フレーム(1)にキャビン(4)が搭載され、機体フレーム(1)及びキャビン(4)の左右両側にアーム(77)が設けられ、アーム(77)の先端側が機体フレーム(1)の前方側で昇降するように、左右各アーム(77)の基部側が後側の第1リフトリンク(81)と前側の第2リフトリンク(82)とを介して機体フレーム(1)の後部に上下揺動自在に支持され、アーム(77)の基部側と機体フレーム(1)の後部との間にアーム(77)を昇降動作させるアームシリンダ(79)が設けられており、
機体フレーム(1)は左右側壁(7)を有するフレーム本体(9)と、フレーム本体(9)の後端部に設けた左右一対の支持枠体(11)とを備え、左右各支持枠体(11)は内側壁(12)及び外側壁(13)を有するローダ作業機であって、
左右各支持枠体(11)はフレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方に配置され、第1リフトリンク(81)の下側基部が内側壁(12)と外側壁(13)との間で第1リンク支軸(85)により枢支されており、
左右各アーム(77)の基部側がフレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方で第1リフトリンク(81)の上遊端側に第1アーム支軸(88)により枢支されており、
左右各第1リフトリンク(81)の上遊端側が下側基部よりも左右方向外方に突出するように形成され、左右各アーム(77)の基部側が第1リフトリンク(81)の上遊端側に対して左右方向外方寄りに支持されていることを特徴とするローダ作業機。 - 左右走行装置(3)で支持された機体フレーム(1)にキャビン(4)が搭載され、機体フレーム(1)及びキャビン(4)の左右両側にアーム(77)が設けられ、アーム(77)の先端側が機体フレーム(1)の前方側で昇降するように、左右各アーム(77)の基部側が後側の第1リフトリンク(81)と前側の第2リフトリンク(82)とを介して機体フレーム(1)の後部に上下揺動自在に支持され、アーム(77)の基部側と機体フレーム(1)の後部との間にアーム(77)を昇降動作させるアームシリンダ(79)が設けられており、
機体フレーム(1)は左右側壁(7)を有するフレーム本体(9)と、フレーム本体(9)の後端部に設けた左右一対の支持枠体(11)とを備え、左右各支持枠体(11)は内側壁(12)及び外側壁(13)を有するローダ作業機であって、
左右各支持枠体(11)はフレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方に配置され、第1リフトリンク(81)の下側基部が内側壁(12)と外側壁(13)との間で第1リンク支軸(85)により枢支されており、
左右各アーム(77)の基部側がフレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方で第1リフトリンク(81)の上遊端側に第1アーム支軸(88)により枢支されており、
キャビン(4)の左右両側部がフレーム本体(9)の左右側壁(7)よりも左右方向外方に突出されていることを特徴とするローダ作業機。 - 左右走行装置(3)で支持された機体フレーム(1)にキャビン(4)が搭載され、機体フレーム(1)及びキャビン(4)の左右両側にアーム(77)が設けられ、アーム(77)の先端側が機体フレーム(1)の前方側で昇降するように、左右各アーム(77)の基部側が後側の第1リフトリンク(81)と前側の第2リフトリンク(82)とを介して機体フレーム(1)の後部に上下揺動自在に支持され、アーム(77)の基部側と機体フレーム(1)の後部との間にアーム(77)を昇降動作させるアームシリンダ(79)が設けられており、
機体フレーム(1)は左右側壁(7)を有するフレーム本体(9)と、フレーム本体(9)の後端部に設けた左右一対の支持枠体(11)とを備え、左右各支持枠体(11)は内側壁(12)及び外側壁(13)を有するローダ作業機であって、
左右各支持枠体(11)はフレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方に配置され、第1リフトリンク(81)の下側基部が内側壁(12)と外側壁(13)との間で第1リンク支軸(85)により枢支されており、
左右各アーム(77)の基部側がフレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方で第1リフトリンク(81)の上遊端側に第1アーム支軸(88)により枢支されており、
左右アーム(77)は前後方向の中途部で左右方向内方に屈曲されて、左右アーム(77)の前端部間の左右幅が後部側間の左右幅よりも小に設定され、左右各アーム(77)はその全長に亘って左右各走行装置(3)の左右幅内に配置されていることを特徴とするローダ作業機。 - フレーム本体(9)の左右側壁(7)の後端部に取付板(16)の内側部が固着され、取付板(16)の外側部はフレーム本体(9)の左右側壁(7)から外側方に突出され、左右各支持枠体(11)の内側壁(12)及び外側壁(13)の前側下端がそれぞれ取付板(16)の外側部の上面側に固着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のローダ作業機。
- 左右各アーム(77)の基部側が第1リフトリンク(81)の下側基部に対して左右方向外方にオフセットされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のローダ作業機。
- 左右各第1リフトリンク(81)の上遊端側が下側基部よりも左右方向幅広に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のローダ作業機。
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