JP5094153B2 - ウエットシート用シート基材 - Google Patents
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Description
前記シート基材は一種又は二種以上の親水性繊維を55重量%以上含む繊維シートからなり、
前記繊維シートは、多数の開孔部と該開孔部を取り囲む非開孔部とを有し、該開孔部の面積が該繊維シートの面積の1〜40%を占めており、
前記非開孔部における繊維の平均繊維間距離が5〜35μmであるウエットシート用シート基材を提供するものである。
流れ方向におけるバルクソフトネスはシート基材を流れ方向へ30mm、幅方向へ150mmの大きさにカットし矩形状の試験片を得る。この試験片から短辺方向(30mmの方向)を高さとする直径45mmの円筒を作る。円筒の円周方向の重なり幅は約10mmとする。重なった部分の上端及び下端をMAX製ステープラHD−10D、針NO.10−1Mで固定する。このようにして得られた円筒状の測定サンプルを円筒の高さ方向に圧縮したときの最大荷重を圧縮試験機によって測定し、その値をバルクソフトネスの値とする。圧縮試験機はオリエンテック(株)社製RTA−100型(商品名)を用いた。圧縮速度は10mm/minとする。一方、幅方向におけるバルクソフトネスは、シート基材を幅方向へ30mm、流れ方向へ150mmの大きさにカットし矩形状の試験片を採取し、上述と同じ方法で測定する。
開孔部の平均繊維間距離は、シート基材を流れ方向へ100mm、幅方向へ150mmの大きさにカットする。これをデジタルマイクロスコープ(キーエンス(株)、VHX−500)でN=10の開孔部の面積Sを測定し平均する。測定された面積Sをもとに、以下の式により円形に換算した開孔部の平均繊維間距離D1を計算する。
S=π/4×D12
図2に示す装置を用いて、図1に示すシート基材を製造した。繊維径1.7dtex相当のコットンを原料として用い、カード機によって坪量60.4g/m2のウエブを製造した。得られたウエブを高圧水流で交絡させて、含水状態のスパンレース不織布を得た。水流の圧力は7MPaであった。含水状態のスパンレース不織布を、18メッシュの開孔部材を用い高圧水流によって開孔を形成した。水流の圧力は10MPaであった。開孔部材における開孔は概ね楕円形であり、円形に換算した時の直径は0.48mmであった。開孔は、開孔形成部材の周回方向に沿って所定間隔をおいて一列に配置されており、その列が周回方向と直交する方向に多列に配置されていた。周回方向における隣り合う開孔の中心間の距離は1.27mmであった。隣り合う列間における開孔の中心間の距離は1.29mmであった。このようにして目的とするシート基材を得た。得られたシート基材には、開孔部内に少量の繊維が存在しており、薄い蜘蛛の巣のような状態になっていた。得られたシート基材に洗浄液として以下の表1に示す処方の洗浄液を含浸させてウエットシートを得た。洗浄液の含浸率は350重量%であった。
実施例1において、25メッシュの開孔部材を用いる以外は実施例1と同様にして、坪量65.2g/m2のシート基材及びウエットシートを得た。得られたシート基材には、開孔部内に少量の繊維が存在しており、薄い蜘蛛の巣のような状態になっていた。
実施例2において、開孔後のシート基材にエンボス加工を施す以外は実施例2と同様にして坪量63.6g/m2のシート基材及びウエットシートを得た。エンボス加工には、2mmφのドット柄、センターピッチ7mm、千鳥45°配列、エンボス面積率12.8%の超音波エンボスを用いた。得られたシート基材には、開孔部内に少量の繊維が存在しており、薄い蜘蛛の巣のような状態になっていた。
実施例1において、スパンレース不織布に対し開孔形成を行わなかった以外は実施例1と同様にして坪量61.1g/m2のシート基材及びウエットシートを得た。
実施例及び比較例で得られたシート基材について、シート基材の面積に対する開孔部の面積の割合、バルクソフトネス、非開孔部及び開孔部における平均繊維間距離を測定した。それらの結果を以下の表2に示す。また、実施例及び比較例で得られたウエットシートについて、以下の方法で保存前後の含浸率の差、感触、洗浄力を評価した。更に総合評価も行った。これらの結果も表2に示す。
たて100mm×よこ150mmの40枚のウエットシートを、図4に示すようにC折りし(たて100mm×よこ77mm、C折り部は重ねず4mm開けた)、上下に重ねてピロー袋に入れ密封し、50℃で1ヶ月保存した。保存後に、室温に戻るまで放置した。ウエットシートをピロー袋から取り出し、上から2枚目のシート及び上から39枚目のシートそれぞれの含浸率を測定した。両者の差を算出し、その値を上下の含浸率の差とした。また保存前後での2枚目及び39枚目のシートそれぞれの含浸率の差も求めた。なお最も下のシート及び最も上のシートは、ピロー袋の影響を受けているおそれがあるので、測定の対象としなかった。含浸率は、各ウエットシートの重量を測定した後、洗剤にてシートを洗浄し、蒸留水ですすいだ後に乾燥したシートの重量を測定し、次式から算出した。
含浸率(%)=(ウエットシート重量―乾燥シート重量)×100/乾燥シート重量
・2枚目及び39枚目のシートについて
◎;調製直後の含浸率に対し、保存後の含浸率の差が±25%以内
○;同 ±40%以内
△;同 ±60%以内
×;同 ±60%より大きい
・2枚目及び39枚目のシートの保存後の含浸率の差について
◎;±25%以内
○;±40%以内
△;±60%以内
×;±60%より大きい
10人のモニターにウエットシートで顔を拭き取らせ、その際の肌の感触を官能評価させた。
評価
◎;10人中8人以上が、感触が良いと答えた。
○;10人中6人〜7人が、感触が良いと答えた。
△;10人中4人〜5人が、感触が良いと答えた。
×;10人中感触が良いと答えた人が3人以下。
洗浄力の評価には、一般的なメイク汚れのうちで、口紅汚れを用いた。人下腕内側に、一定量の口紅(商品名 オーブ口紅RS415、花王株式会社製)を直線状に10mm×30mmの長さに3回塗布する。含浸率350%の各ウエットシートを口紅汚れ上にあてて、一方向に向けて拭き取り清拭した。完全に拭き取れるまでの回数をN数=2で測定し、平均した。
評価
◎;4回未満
○;4回以上で7回未満
△;7回以上で10回未満
×;10回以上
2枚目の保存前後の含浸率差、39枚目の保存前後の含浸率差、2枚目と39枚目の含浸率差、感触、洗浄力の5項目について以下の基準で評価した。
◎;◎が3つ以上
○;◎が2つ
△;◎が1つ
×;◎が0
11 開孔部
12 非開孔部
13 エンボス部
Claims (8)
- 液体が含浸されてウエットシートとなされるウエットシート用シート基材であって、
前記シート基材は一種又は二種以上の親水性繊維を55重量%以上含む繊維シートからなり、
前記繊維シートは、多数の開孔部と該開孔部を取り囲む非開孔部とを有し、該開孔部の面積が該繊維シートの面積の1〜40%を占めており、
前記非開孔部における繊維の平均繊維間距離が5〜35μmであり、
前記開孔部内にも繊維が、蜘蛛の巣状態で存在しており、
前記非開孔部における平均繊維間距離が前記開孔部における平均繊維間距離に対して1〜10%であるウエットシート用シート基材。 - 前記開孔部における平均繊維間距離が100〜800μmである請求項1記載のウエットシート用シート基材。
- 前記親水性繊維はその繊維径が0.2〜5.5dtexである請求項1又は2記載のウエットシート用シート基材。
- 前記繊維シートがスパンレース不織布からなる請求項1ないし3の何れかに記載のシート基材。
- 前記繊維シートの坪量が20〜110g/m2である請求項1ないし4の何れかに記載
のシート基材。 - 前記繊維シートのバルクソフトネスが0.1〜1.2Nである請求項1ないし5の何れかに記載のシート基材。
- 前記繊維シートが部分的にエンボス加工されており、エンボス加工の面積率が1〜30%であり、
前記非開孔部のうちエンボス加工された部分は、前記非開孔部のうちエンボス加工されていない部位に比べて平均繊維間距離が小さくなっており、該エンボス加工された部分の平均繊維間距離が3〜30μmである請求項1ないし6の何れか記載のシート基材。 - 請求項1ないし7の何れかに記載のシート基材に液体を含浸させてなる清拭用ウエットシート。
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