JP5091041B2 - パワーステアリング装置、ピニオンシャフト、およびピニオンシャフトの製造方法 - Google Patents
パワーステアリング装置、ピニオンシャフト、およびピニオンシャフトの製造方法 Download PDFInfo
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Description
実施例1につき説明する。図1は、本願パワーステアリング装置を適用した電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。なお、ラック&ピニオンを用いているものであれば他のパワーステアリング装置に用いてもよいし、パワーステアリング装置でなくとも、手動型のステアリング装置であってもよい。
図2は、パワーステアリング装置の正面図である。なお、説明のため図2においてはラックチューブ2のみ断面図を示し、ラックバー1の軸方向であってハウジング30と反対方向をx軸正方向と定義する。
図3は、ハウジング30におけるピニオンシャフト100の軸方向部分断面図である。なお、ラックバー1に対しピニオンシャフト100の反対方向をy軸正方向とする。
図4はピニオンシャフト100の歯部110の模式図、図5は歯部110の拡大斜視図である。説明のため、図5でははす歯である歯部110を直線状に変換した図を示す。なお、図5ではピニオンシャフト100の軸方向根元部101から軸方向先端部102に向かう方向をξ軸正方向とし、歯先113の歯厚を一定とした比較例の歯を破線で示す。
(1)(6)ピニオンシャフト100は、
歯部110の直角断面における歯厚は、歯元112から歯先113に向かって漸減し、
歯先113の歯厚は、軸方向先端部102に向かって漸減し、
噛み合い位置である軸方向略中央部103における歯厚Cは、ピニオンシャフト100の軸方向根元部101および軸方向先端部102における歯厚Aよりも厚いこととした。
噛み合い位置における歯面111は、ピニオンシャフト100の軸方向根元部101および軸方向先端部102における歯面111よりも外側に凸であることとした。
軸部100aと有効歯部100bとの間に、凹状の曲面である切り上がり部100cが形成されることとした。
したがって金型の隅に相当する部分に凹状の曲面である切り上がり部100cを設け、歯部110と区別することで、高精度な歯部110において確実にラックバー1の歯11と噛み合わせることで、ラックバー1とピニオンシャフト100との噛み合いを確保することができる。
(3)(8)ピニオンシャフト100の歯先円直径は、軸方向先端部102に向かって漸減することとした。これにより、実施例1の効果に加え、噛み合い深さが一定値Bであるため噛み合い位置が歯元112方向へ遷移させ、軸方向略中央部103における歯厚を確保することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
7 転舵輪
11 ラック歯
100 ピニオンシャフト
100a 軸部
100b 有効歯部
100c 切り上がり部
101 軸方向根元部
102 軸方向先端部
110 歯部
111 歯面
112 歯元
113 歯先
M モータ
SS ステアリングシャフト
SW ステアリングホイール
Claims (11)
- 運転者の操舵操作により回転するステアリングホイールおよびステアリングシャフトと、
転舵輪に接続され、ラック歯を有するラックバーと、
前記ステアリングシャフトに接続されるピニオンシャフトと、
前記ステアリングシャフトまたは前記ピニオンシャフトに操舵アシスト力を付与するモータと
を有するパワーステアリング装置において、
前記ピニオンシャフトは、
歯の直角断面における歯厚は、歯元から歯先に向かって漸減し、
前記歯先を含む、前記歯元から任意の高さにおける前記歯厚は、歯筋方向に沿って漸減または漸増し、
噛み合い位置において、前記ピニオンシャフトの軸方向略中央部における前記歯厚は、前記ピニオンシャフトの軸方向根元部および軸方向先端部における前記歯厚よりも厚いこと
を特徴とするパワーステアリング装置。 - 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記ピニオンシャフトの歯面は、外側に凸の円弧状曲面であって、
前記噛み合い位置における前記歯面は、前記ピニオンシャフトの軸方向根元部および軸方向先端部における前記歯面よりも外側に凸であること
を特徴とするパワーステアリング装置。 - 請求項1または請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
前記ピニオンシャフトの歯先円直径は、前記歯筋方向に沿って漸減または漸増すること
を特徴とするパワーステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパワーステアリング装置において、
前記ピニオンシャフトの歯面は、インボリュート曲線であること
を特徴とするパワーステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパワーステアリング装置において、
前記ピニオンシャフトは、軸部と有効歯部とから形成され、
前記軸部と前記有効歯部との間に、凹状の曲面である切り上がり部が形成されること
を特徴とするパワーステアリング装置。 - ピニオンシャフトであって、
歯の直角断面における歯厚は、歯元から歯先に向かって漸減し、
前記歯先を含む、前記歯元から任意の高さにおける前記歯厚は、前記ピニオンシャフトの歯筋方向に沿って漸減または漸増し、
噛み合い位置において、前記ピニオンシャフトの軸方向略中央部における前記歯厚は、前記ピニオンシャフトの軸方向根元部および軸方向先端部における前記歯厚よりも厚いこと
を特徴とするピニオンシャフト。 - 請求項6に記載のピニオンシャフトにおいて、
歯面は、外側に凸の円弧状曲面であって、
前記噛み合い位置における前記歯面は、前記ピニオンシャフトの軸方向根元部および軸方向先端部における前記歯面よりも外側に凸であること
を特徴とするピニオンシャフト。 - 請求項6または請求項7に記載のピニオンシャフトにおいて、
歯先円直径は、前記軸方向先端部に向かって漸減すること
を特徴とするピニオンシャフト。 - 請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のピニオンシャフトにおいて、
前記歯面は、インボリュート曲線であること
を特徴とするピニオンシャフト。 - 請求項6ないし請求項9のいずれか1項に記載のピニオンシャフトは、
軸部と有効歯部とから形成され、
前記軸部と前記有効歯部との間に、凹状の曲面である切り上がり部が形成されること
を特徴とするピニオンシャフト。 - ラックと噛み合うピニオンシャフトの製造方法であって、
金型に軸部材を挿入し、鍛造によって前記ピニオンシャフトの歯を形成し、
前記歯の直角断面における歯厚は、歯元から歯先に向かって漸減し、
前記歯先を含む、前記歯元から任意の高さにおける前記歯厚は、前記ピニオンシャフトの歯筋方向に沿って漸減または漸増し、
噛み合い位置において、前記ピニオンシャフトの軸方向略中央部における前記歯厚は、前記ピニオンシャフトの軸方向根元部および軸方向先端部における前記歯厚よりも厚いこと
を特徴とするピニオンシャフトの製造方法。
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JP2008190622A JP5091041B2 (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | パワーステアリング装置、ピニオンシャフト、およびピニオンシャフトの製造方法 |
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