JP5076998B2 - Water pump - Google Patents
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Description
本発明は主に、水冷式エンジンの冷却水の循環に使用するウォータポンプに関する。 The present invention mainly relates to a water pump used for circulating cooling water of a water-cooled engine.
水冷式エンジンの動力をタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して動作するウォータポンプは、冷却水がウォータポンプ外部へ漏れ出すのを防止するため、インペラと軸受との間にメカニカルシールが設けられている。しかし、メカニカルシールのシール部分から、ベーパ状の冷却水がにじみ出るように漏れ出してしまう。 In the water pump that operates the power of the water-cooled engine via a timing chain or a timing belt, a mechanical seal is provided between the impeller and the bearing in order to prevent cooling water from leaking outside the water pump. However, the vapor-shaped cooling water leaks out from the seal portion of the mechanical seal.
そこで、特許文献1には、メカニカルシールのシール部から漏れ出した冷却水を、ウォータポンプのボディに形成された排出通路(ドレイン排出口、ドレイン孔)により外部へ排出し、排出通路の開口下部に水切り部を設けて、漏れ出した冷却水がボディを伝わることを抑制するウォータポンプが開示されている。
しかしながら、特許文献1の構成では、漏れ出した冷却水がウォータポンプのボディを伝わることを抑制するだけで、ウォータポンプの外部へ流出すること自体は抑制できない。 However, in the configuration of Patent Document 1, it is not possible to suppress the leakage of the coolant that has leaked out to the outside of the water pump only by suppressing the leakage of the coolant.
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、漏れ出した冷却水が、ウォータポンプの外部へ流出することを抑制できるウォータポンプを提供することを技術的課題とする。 This invention is made | formed in view of said subject, The objective makes it a technical subject to provide the water pump which can suppress that the leaked cooling water flows out of the outside of a water pump. .
上記の技術的課題を解決するために本発明に講じられた第1の技術的手段は、
ボディに軸受を介して支持された回転軸の一端に設けられたインペラと、
前記インペラと前記軸受との間に設けられたメカニカルシールと、
前記ボディの下方に形成され、前記メカニカルシールを経て前記インペラ側から漏れてきた水滴を前記ボディの外部へ排出するドレイン孔と、
前記回転軸を介してインペラを回転させる駆動プーリとを備え、
前記ドレイン孔の内周に、前記回転軸の軸方向断面が複数のV形をなすと共に、前記ドレイン孔の周方向に延在した溝を形成したことを特徴とするウォータポンプである。
In order to solve the above technical problem, the first technical means taken in the present invention is:
An impeller provided at one end of a rotating shaft supported by a body via a bearing;
A mechanical seal provided between the impeller and the bearing;
A drain hole formed below the body and discharging water droplets leaked from the impeller side through the mechanical seal to the outside of the body;
A drive pulley for rotating the impeller via the rotating shaft,
The water pump is characterized in that a groove extending in the circumferential direction of the drain hole is formed in the inner periphery of the drain hole while the axial section of the rotating shaft forms a plurality of V shapes.
第2の技術的手段は、第1の技術的手段において、
前記溝は、前記回転軸の軸方向断面が鋸歯状をなすことである。
The second technical means is the first technical means,
In the groove, the axial section of the rotating shaft has a sawtooth shape.
第3の技術的手段は、第1の技術的手段または第2の技術的手段において、
前記溝は、前記ドレイン孔の内周に螺旋状に形成したことである。
The third technical means is the first technical means or the second technical means,
The groove is formed in a spiral shape on the inner periphery of the drain hole.
第4の技術的手段は、第1の技術的手段または第2の技術的手段において、
前記溝は、少なくとも前記ドレイン孔の内周の下部側に形成したことである。
The fourth technical means is the first technical means or the second technical means,
The groove is formed at least on the lower side of the inner periphery of the drain hole.
請求項1の発明によると、ドレイン孔の内周に、回転軸の軸方向断面が複数のV形をなすと共に、ドレイン孔の周方向に延在した溝を形成したことにより、漏れ出した冷却水がドレイン孔を流れようとすると、溝に浸入する。そして、溝はV形をなしているため、溝の底にいくにつれて狭くなる。そのため、漏れ出した冷却水が毛細管現象によりドレイン孔の内周を沿うように、ドレイン孔の開口部の方向及び底部の方向へ伝っていく。結果、漏れ出した冷却水は、ウォータポンプの外部へ流出するまで時間がかかり、その間に乾燥する時間を得ることができ、ウォータポンプの外部へ流出する冷却水の量を抑制できる。 According to the first aspect of the present invention, the leakage leaked by forming the grooves extending in the circumferential direction of the drain hole while forming the plurality of V-shaped axial cross sections of the rotating shaft on the inner periphery of the drain hole. When water tries to flow through the drain hole, it enters the groove. Since the groove is V-shaped, it becomes narrower as it goes to the bottom of the groove. Therefore, the leaked cooling water travels in the direction of the opening of the drain hole and the direction of the bottom so as to follow the inner periphery of the drain hole by capillary action. As a result, it takes time until the leaked cooling water flows out of the water pump, and during that time, it is possible to obtain time for drying, and the amount of cooling water flowing out of the water pump can be suppressed.
請求項2の発明によると、溝は回転軸の軸方向断面が鋸歯状をなすことにより、ドレイン孔の内周に多くの溝を形成できる。 According to the second aspect of the present invention, the grooves can be formed in the inner periphery of the drain hole by forming a sawtooth shape in the axial section of the rotating shaft.
請求項3の発明によると、溝はドレイン孔の内周に螺旋状に形成したことにより、漏れ出した冷却水が毛細管現象により溝を伝わる際、螺旋状にドレイン孔の内周を伝っていく。溝がない場合は、漏れ出した冷却水がドレイン孔の内部を開口部側へ直線的に流れ出るため、ドレイン孔の内周に螺旋状の溝を設けることで、漏れ出した冷却水が伝う長さを長くできる。 According to the invention of claim 3, since the groove is spirally formed on the inner periphery of the drain hole, when the leaked cooling water is transmitted through the groove by capillary action, the groove is spirally transmitted along the inner periphery of the drain hole. . When there is no groove, the leaked cooling water flows linearly through the inside of the drain hole toward the opening. Therefore, by providing a spiral groove on the inner periphery of the drain hole, You can lengthen the length.
請求項4の発明によると、溝は少なくともドレイン孔の内周の下部側に形成することにより、漏れ出した冷却水がドレイン孔を流れようとすると、溝は流路抵抗として作用するため、流れにくくなる。そのため、ウォータポンプの外部へ流出するまで時間がかかり、その間に漏れ出した冷却水を乾燥する時間を得ることができ、ウォータポンプの外部へ流出する冷却水の量を抑制できる。 According to the invention of claim 4, since the groove is formed at least on the lower side of the inner periphery of the drain hole, when the leaked cooling water tries to flow through the drain hole, the groove acts as a flow path resistance. It becomes difficult. Therefore, it takes time until it flows out of the water pump, and it is possible to obtain time for drying the leaked cooling water during that time, and the amount of cooling water flowing out of the water pump can be suppressed.
以下、本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。 Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
ボディ10は、シリンダブロック11にボルト等により固定され、ボディ10には軸受12を介して回転軸13が支持されている。回転軸13の一端には、プーリブラケット14を介して駆動プーリ15がボルト等により固定され、他端にはインペラ16が圧入により固定され、駆動プーリ15の回転により回転軸13及びインペラ16が回転する。インペラ16と軸受12との間には、環状のメカニカルシール17が配設されている。しかし、インペラ16側を流れる冷却水は、メカニカルシール17のシール部17aを通過して、空間18へにじみ出るように漏れ出す。
The
ボディ10には、漏れ出した冷却水のうちベーパ状の冷却水を斜め上方へ逃がすベーパ排水口20及びベーパ排水口20と連通して大気へ逃がすベーパ孔21と、水滴状の冷却水を斜め下方へ逃がすドレイン排出口22及びドレイン排出口22と連通して大気へ逃がすドレイン孔23とが形成されている。
The
ドレイン孔23の内周には、ドレイン孔23の軸方向断面が鋸歯状で一条螺旋である螺旋溝24aが形成されている。螺旋溝24aの溝幅は、鋸歯状であるため螺旋溝24aの底にいくにつれて狭くなる。また、螺旋溝24aは、ドレイン孔23の開口部25側から底部26側まで繋がるように形成されている。
On the inner periphery of the
次に、空間18へ漏れ出した水滴状の冷却水について説明する。
Next, the water droplet-shaped cooling water that has leaked into the
空間18へ漏れ出した水滴状の冷却水は、ドレイン排出口22へ移動する。ドレイン排出口22へ移動すると、重力によりドレイン排出口22の下方へ流れて、漏れ出した冷却水はドレイン孔23へ移動する。漏れ出した冷却水がドレイン孔23へ達すると、ドレイン孔23の内周に形成された螺旋溝24aへ浸入する。漏れ出した冷却水は、毛細管現象により螺旋溝24aに沿うようにドレイン孔23の内周を、開口部25の方向及び底部26の方向へ伝っていく。そのため、漏れ出した冷却水が開口部25から外部へ流出するまで時間がかかり、その間に漏れ出した冷却水を乾燥する時間を得ることができる。
The water droplet-shaped cooling water leaking into the
一般に、ボディ10が固定されているシリンダブロック11は熱を持っているため、シリンダブロック11の熱がボディ10側へ伝熱して、ボディ10の熱により、漏れ出した冷却水を乾燥させる。また、漏れ出した冷却水の大気と触れる表面積は、螺旋溝24aがない場合と比べて大きくなり、漏れ出した冷却水を短時間で乾燥できる。よって、漏れ出した冷却水がドレイン孔23の開口部25に達する前に乾き、開口部25から外部へ流出することを抑制できる。
Generally, since the
本発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。 A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
本実施形態は、第1の実施形態のドレイン排出口22に螺旋溝24bを形成した点が異なるだけであり、それ以外の構成は同じであるのでドレイン排出口22以外の説明は省略する。
The present embodiment is different only in that the
ドレイン排出口22の内周には、螺旋溝24bが形成されている。螺旋溝24bの溝幅は、鋸歯状であるため螺旋溝24bの底にいくにつれて狭くなる。また、螺旋溝24bは、空間18側からドレイン孔23側まで繋がるように形成されている。ドレイン孔23と同様にドレイン排出口22にも螺旋溝24bが形成されたことにより、第1の実施形態よりも、漏れ出した冷却水が開口部25から外部へ流出するまで時間がかかる。よって、第1の実施形態よりも、漏れ出した冷却水を乾燥する時間を得ることができ、短時間で乾燥できるため、漏れ出した冷却水が開口部25から外部へ流出することを抑制できる。
A
本発明の第3の実施形態を図3に基づいて説明する。 A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
本実施形態は、第1の実施形態の螺旋溝24aを溝部27に変更した点が異なるだけであり、それ以外の構成は同じであるのでドレイン孔23以外の説明は省略する。
The present embodiment is different only in that the
ドレイン孔23の内周の下部には、鋸歯状の複数の溝部27が形成されている。漏れ出した冷却水がドレイン孔23を流れようとすると、複数の溝部27は流路抵抗として作用するため、流れにくくなる。そのため、開口部25から外部へ流出するまで時間がかかり、その間に漏れ出した冷却水を乾燥する時間を得ることができるため、漏れ出した冷却水が、開口部25から外部へ流出することを抑制できる。
A plurality of
第1及び第2の実施形態では、螺旋溝24aは、ドレイン孔23の開口部25側から底部26側まで形成されているが、漏れ出した冷却水を乾燥する時間を得ることができれば、螺旋溝24aを形成する場所を開口部25から底部26の間の一部にしても良い。同様に、第3の実施形態では、複数の溝部27は、ドレイン孔23の開口部25側から底部26側まで形成されているが、漏れ出した冷却水を乾燥する時間を得ることができれば、溝部27を形成する場所を開口部25から底部26の間の一部にしても良い。
In the first and second embodiments, the
第1及び第2の実施形態の螺旋溝24a及び第2の実施形態の螺旋溝24bは、1つの溝で形成した一条螺旋溝であるが、2つの溝で形成した二条螺旋溝等の、複数の螺旋溝でも良い。
The
10・・・ボディ
11・・・シリンダブロック
12・・・軸受
13・・・回転軸
14・・・プーリブラケット
15・・・駆動プーリ
16・・・インペラ
17・・・メカニカルシール
17a・・・シール部
18・・・空間
20・・・ベーパ排水口
21・・・ベーパ孔
22・・・ドレイン排出口
23・・・ドレイン孔
24a、24b・・・螺旋溝(溝)
25・・・開口部
26・・・底部
27・・・溝部(溝)
DESCRIPTION OF
25 ... opening 26 ... bottom 27 ... groove (groove)
Claims (4)
前記インペラと前記軸受との間に設けられたメカニカルシールと、
前記ボディの下方に形成され、前記メカニカルシールを経て前記インペラ側から漏れてきた水滴を前記ボディの外部へ排出するドレイン孔と、
前記回転軸を介してインペラを回転させる駆動プーリとを備え、
前記ドレイン孔の内周に、前記回転軸の軸方向断面が複数のV形をなすと共に、前記ドレイン孔の周方向に延在した溝を形成したことを特徴とするウォータポンプ。 An impeller provided at one end of a rotating shaft supported by a body via a bearing;
A mechanical seal provided between the impeller and the bearing;
A drain hole formed below the body and discharging water droplets leaked from the impeller side through the mechanical seal to the outside of the body;
A drive pulley for rotating the impeller via the rotating shaft,
A water pump characterized in that a groove extending in the circumferential direction of the drain hole is formed on the inner periphery of the drain hole while the axial section of the rotating shaft forms a plurality of V shapes.
前記溝は、前記回転軸の軸方向断面が鋸歯状をなすことを特徴とするウォータポンプ。 In claim 1,
The water pump according to claim 1, wherein the groove has a sawtooth shape in an axial section of the rotating shaft.
前記溝は、前記ドレイン孔の内周に螺旋状に形成したことを特徴とするウォータポンプ。 In claim 1 or claim 2,
The water pump is characterized in that the groove is formed in a spiral shape on the inner periphery of the drain hole.
前記溝は、少なくとも前記ドレイン孔の内周の下部側に形成したことを特徴とするウォータポンプ。 In claim 1 or claim 2,
The water pump according to claim 1, wherein the groove is formed at least on the lower side of the inner periphery of the drain hole.
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