JP5068188B2 - メモリのテストを実行する方法、コンピュータ・プログラム、およびシステム - Google Patents
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Description
さらに本発明は、これらの方法に係る各ステップを実行するための手段を備えたマルチ・プロセッサ・システムとしても捉えることができる。
図1は、本発明を実施するためのマルチ・プロセッサ・システムの構成例を示したものである。マルチ・プロセッサ・システム 100は、単一のコンポーネント(チップ)として構成されたマルチ・コア・プロセッサ・ユニット(以後、MCPUと呼ぶ) 102と、MCPU 102に接続されたメイン・メモリ 130と、MCPU 102にI/Oバス 104、106を介して接続された外部関連コンポーネント108、110とから構成される。
何れにせよ、各副プロセッサ・コアは、それぞれのローカル・ストアに記憶されたそれぞれのコンピュータ・プログラムを実行して、それぞれが並列に動作することができる。
これらコンピュータ・プログラムはメイン・メモリ 130にロードされて2次的に記憶された後、主プロセッサ 112のキャッシュ・メモリ134、136に逐次フェッチされて実行される。これらコンピュータ・プログラムは圧縮し、また複数に分割して複数の媒体に記録することもできる。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態におけるマルチ・プロセッサ・システム 100上でのデータの流れを概念的に示す図である。
この分割は、各副プロセッサによるテストの処理時間がなるべく均等になるように行うことが望ましい。例えば、各副プロセッサの処理速度が同一であるならば、n個に分割される各部分メモリ領域の大きさもそれぞれ均等にすることが望ましい。
以下、32ビット長のレジスタを使うストア命令の場合と、64ビット長のレジスタを使うストア命令の場合とで、フィルの効率の比較をする。
これら2つの場合を対比すると、後者の方がループの回数が1/2となり、実行される命令数も約1/2であるので、処理時間もおおよそ1/2となる。
前記作業領域を初期データでフィルする場合、このSIMD演算命令の1つであるSIMDストア命令を用いて行うことができ、この場合、通常のストア命令を用いてフィルした場合に比べて、作業領域の全領域をより高速にフィルすることができる。
他の副プロセッサについても同様に、それぞれ自身のローカル・ストアの作業領域に記憶された初期データは、メイン・メモリのその副プロセッサ用の部分メモリ領域をフィルすべく、繰り返しDMAのダウンストリーム転送がされていく(矢印282、・・・、284)。
よって、副プロセッサがストア命令等により逐次的にメイン・メモリにデータを記憶する場合と比べて、同一量のデータをはるかに高レートで処理することができる。
即ち、各ローカル・ストアからメイン・メモリに対するDMAのダウンストリーム転送が並列化できないとしても、各副プロセッサによるローカル・ストアのフィルが並列化できることで、大幅な時間的短縮の効果を得ることができる。
このテストは、作業領域の各アドレスに記憶されたデータをロード(読み出し)して、ロードしたデータの値が、最初にその同じアドレスにフィルした初期データの値と一致するかどうかを確認することで行う。作業領域の全てのアドレスで、ロードしたデータの値が初期データの値と一致していれば、メイン・メモリのこの転送単位領域のテストはパス(合格)したと判断する。
即ち、ローカル・ストアの作業領域を上半分(上位アドレス)と下半分(下位アドレス)の2つの領域に分け、部分メモリ領域の転送単位領域のほうもこれに対応する上半分と下半分の2つの領域に分割する。先ず、転送単位領域の上半分からローカル・ストアの作業領域の上半分へ、DMAのアップストリーム転送を行う。この転送が完了したら、各副プロセッサは、当該ローカル・ストアの作業領域の上半分を対象に、テストを行う。
また同時に、ローカル・ストアの作業領域の下半分のテストが完了したか否かに関わらず、転送単位領域をシフトさせて、このシフトされた転送単位領域の上半分からローカル・ストアの作業領域の上半分へ、DMAのアップストリーム転送を行うことができる。
主プロセッサは、全ての副プロセッサからのテスト結果の報告を受けたら、それらのテスト結果を総合して、テスト対象メモリ領域の全領域に対するテストの結果を判断する。
次に、ステップS304で、主プロセッサは、各副プロセッサに対して、割り当てられたそれぞれの部分メモリ領域の範囲についての情報を送信して、各副プロセッサにそれぞれの部分メモリ領域のテストの実行を依頼する。
全ての副プロセッサからのテスト結果の報告を受けたら、全ての副プロセッサでのテストが完了したとみなして、ステップS306で、主プロセッサはそれらのテスト結果を総合して、テスト対象メモリ領域の全領域に対するテストの結果を判断する。
次に、ステップS404で、各副プロセッサは、それぞれが備えるDMAコントローラを起動して、ローカル・ストアの作業領域にフィルされた初期データを、それぞれに割り当てられたメイン・メモリの部分メモリ領域のうちで、ローカル・ストアの作業領域と同じサイズの「転送単位領域」に、DMAのダウンストリーム転送をする。
続けて、ステップS408で、各副プロセッサは、1回分のアップストリーム転送が完了したら、それぞれのローカル・ストアの作業領域のテストを行う。
前記第1の実施形態における、ローカル・ストアの作業領域に対するテストでは、各副プロセッサが、作業領域の各アドレスに記憶されたデータをロード(読み出し)して、その値が、最初にその同じアドレスにフィルした初期データの値と一致するかどうかを確認することで行った。
第2の実施形態では、これの代わりに、それぞれのローカル・ストアの作業領域に対するテストにおいて、ローカル・ストアの作業領域の全領域に渡って、データの加算(即ち、チェックサムの計算)を行うことで、より高速なテストを実現することができる。
他の副プロセッサについても同様に、それぞれ、自身のDMAコントローラを起動して、自身に割り当てられた部分メモリ領域のうち、ある転送単位領域に係るデータを、自身のローカル・ストアの作業領域にDMAのアップストリーム転送をし、アップストリーム転送が完了した時点で、自身のローカル・ストアの作業領域に対してチェックサムによるテストを実行し、転送単位領域を順次シフトしてこのアップストリーム転送とテストとを繰り返し、それぞれの部分メモリ領域の全領域に対するテストを完遂する。
前記作業領域のテストをチェックサムをとることにより行う場合、このSIMD演算命令の1つであるSIMD加算命令を用いて行うことができ、この場合、通常の加算命令を用いてチェックサムをとる場合に比べて、作業領域の全領域をについてより高速にチェックサムをとることができる。
5*(M/8)+5
であるのに対し、図8の場合は
4+4*(M/16)+3+3+(4*16)+5=(M/4)+79
である。よって、作業領域のサイズMが十分大きい場合は、両者の場合のステップ数の比は
{M/4}÷{5*(M/8)}=2/5
に収束する。即ち、図8の場合は図7の場合の約2/5のステップ数で処理可能となり、各副プロセッサがそれぞれのローカル・ストアの作業領域をテストする効率(速度)は約2.5倍となる。
次に、副プロセッサを1つだけ使用して、この副プロセッサのSIMD演算命令を用いてテストを行った場合は、先の場合の半分以下の205mSecであり、SIMD演算命令を用いたことのみによる効果が表れていることが分かる。
さらに、副プロセッサの数を2個、4個、8個と増やして、各副プロセッサのSIMD演算命令を用いてテストを行った場合の処理時間はそれぞれ106mSec、53mSec、32mSecとなる。この副プロセッサを8個用いた場合の処理時間を見ても分かるように、本発明に係る方法を何も用いない場合と比べて、並列化数の8を超える約14倍の高速化が得られていることが分かる。
Claims (7)
- 主プロセッサと、各々がDMA転送機構およびローカル・ストアを有する複数の副プロセッサとを備える、マルチ・プロセッサ・システムにおいて、メイン・メモリのテストを実行する方法であって、
前記主プロセッサが、前記メイン・メモリのテスト対象メモリ領域のうち、前記複数の副プロセッサの各々に対応する部分メモリ領域をそれぞれ割り当てるステップと、
前記主プロセッサが、前記複数の副プロセッサの各々に対して、それぞれに割り当てられた前記部分メモリ領域のテストの実行を依頼するステップと、
前記依頼を受けたことに応答して、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアに対して初期データをフィルするステップと、
前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアから、それぞれの前記部分メモリ領域へ、前記フィルされた初期データを、それぞれの前記DMA転送機構によってダウンストリーム転送をするステップと、
前記複数の副プロセッサの各々が、前記ダウンストリーム転送がされたそれぞれの前記部分メモリ領域から、それぞれの前記ローカル・ストアへ、それぞれの前記DMA転送機構によってデータのアップストリーム転送をするステップと、
前記アップストリーム転送が完了した後、前記複数の副プロセッサの各々が、前記アップストリーム転送がされた先であるそれぞれの前記ローカル・ストアのデータの値と、前記フィルされた前記初期データの値との一致を確認することで、それぞれの前記ローカル・ストアのテストを実行するステップと、
前記主プロセッサが、前記複数の副プロセッサの全てについて、それぞれの前記テストを実行するステップが完了したことに応答して、それぞれの前記ローカル・ストアのテストの結果を総合して、前記メイン・メモリの前記テスト対象メモリ領域に対するテストの結果を判断するステップと
を有し、
前記ローカル・ストアのテストを実行するステップは、前記複数の副プロセッサの各々が、前記アップストリーム転送がされたそれぞれの前記ローカル・ストアのデータを所定の単位ごとに順次加算してチェックサムを求め、当該チェックサムと、前記初期データから予め計算されたチェックサム期待値との一致を確認するステップを含む、方法。 - 前記複数の副プロセッサの各々はMバイトのSIMD加算命令の実行手段を備え、
前記確認するステップは、
前記SIMD加算命令を用いてMバイトの第1のデータにMバイトの第2のデータを各バイト単位ごとに加算し、
当該加算を前記ローカル・ストアの全領域に渡って順次繰り返してMバイトの最終加算データを求め、
当該Mバイトの最終加算データを各バイト単位ごとに加算をする
ステップを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記複数の副プロセッサの各々はMバイトのSIMDストア命令の実行手段を備え、
前記初期データをフィルするステップは、前記SIMDストア命令を用いて、Mバイトの初期パターン・データを、Mバイトおきに順次前記ローカル・ストアの全領域に渡ってストアするステップを含む、
請求項1または2に記載の方法。 - それぞれの前記部分メモリ領域はそれぞれの前記ローカル・ストアより領域が大きく、
前記ダウンストリーム転送をするステップは、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアを転送元とし、それぞれの前記部分メモリ領域の全領域のうち、それぞれの前記ローカル・ストアと大きさが等しい第1の転送単位領域を転送先として、前記フィルされた初期データを、それぞれの前記DMA転送機構によって第1のダウンストリーム転送をするステップを含み、
前記第1のダウンストリーム転送の後、前記第1の転送単位領域から前記ダウンストリーム転送がまだされていない更なる転送単位領域に転送先のシフトをして、それぞれの前記ローカル・ストアからそれぞれの当該更なる転送単位領域へ、前記フィルされた初期データを、それぞれの前記DMA転送機構によって更なるダウンストリーム転送をするステップと、
前記転送先のシフトをして更なるダウンストリーム転送をするステップを繰り返すステップであって、前記繰り返しは、それぞれの前記部分メモリ領域の全領域へのダウンストリーム転送が完遂するまで行われる、ステップと
をさらに有し、
前記アップストリーム転送をするステップは、それぞれの前記部分メモリ領域の全領域のうちの前記第1の転送単位領域を転送元とし、それぞれの前記ローカル・ストアを転送先として、それぞれの前記DMA転送機構によってデータの第1のアップストリーム転送をするステップを含み、
前記ローカル・ストアのテストを実行するステップは、前記第1のアップストリーム転送が完了した後、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアのテストを実行するステップを含み、
前記ローカル・ストアのテストの実行が完了した後、前記第1の転送単位領域から前記更なる転送単位領域に転送元のシフトをして、当該更なる転送単位領域からそれぞれの前記ローカル・ストアへ、それぞれの前記DMA転送機構によってデータの更なるアップストリーム転送をするステップと、
前記更なるアップストリーム転送が完了した後、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアの更なるテストを実行するステップと、
前記転送元のシフトをして更なるアップストリーム転送をするステップと、前記ローカル・ストアの更なるテストを実行するステップとを繰り返すステップであって、前記繰り返しは、それぞれの前記部分メモリ領域の全領域からのアップストリーム転送が完遂するまで行われる、ステップと
をさらに有する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 - 前記アップストリーム転送をするステップは、
それぞれの前記ローカル・ストアの半分の領域である第1の半サイズ・ローカル・ストアを転送先とし、前記第1の転送単位領域の半分の領域であり前記第1の半サイズ・ローカル・ストアに対応する第1の半サイズ転送単位領域を転送元として、それぞれの前記DMA転送機構によってデータの第1の半サイズ・アップストリーム転送をするステップと、
前記第1の半サイズ・アップストリーム転送の後、前記ローカル・ストアのうち前記第1の半サイズ・ローカル・ストア以外の領域である第2の半サイズ・ローカル・ストアを転送先とし、前記第1の転送単位領域のうち前記第1の半サイズ転送単位領域以外の領域である第2の半サイズ転送単位領域を転送元として、それぞれの前記DMA転送機構によってデータの第2の半サイズ・アップストリーム転送をするステップと、
を含み、
前記ローカル・ストアのテストを実行するステップは、
前記第1の半サイズ・アップストリーム転送が完了した後、前記第2の半サイズ・アップストリーム転送が完了しているか否かに関わらず、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記第1の半サイズ・ローカル・ストアのテストを実行するステップと、
前記第2の半サイズ・アップストリーム転送が完了した後、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記第2の半サイズ・ローカル・ストアのテストを実行するステップと、
を含み、
前記更なるアップストリーム転送をするステップは、
前記第1の半サイズ・ローカル・ストアのテストの実行が完了した後、前記第2の半サイズ・ローカル・ストアのテストの実行が完了しているか否かに関わらず、前記第1の半サイズ・ローカル・ストアを転送先とし、前記更なる転送単位領域の半分の領域であり前記第1の半サイズ・ローカル・ストアに対応する第1の更なる半サイズ転送単位領域を転送元として、それぞれの前記DMA転送機構によってデータの第1の更なる半サイズ・アップストリーム転送をするステップと、
前記第1の更なる半サイズ・アップストリーム転送の後、前記第2の半サイズ・ローカル・ストアを転送先とし、前記更なる転送単位領域のうち前記第1の更なる半サイズ転送単位領域以外の領域である第2の更なる半サイズ転送単位領域を転送元として、それぞれの前記DMA転送機構によってデータの第2の更なる半サイズ・アップストリーム転送をするステップと、
を含み、
前記更なるテストを実行するステップは、
前記第1の更なる半サイズ・アップストリーム転送が完了した後、前記第2の更なる半サイズ・アップストリーム転送が完了しているか否かに関わらず、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記第1の半サイズ・ローカル・ストアのテストを実行するステップと、
前記第2の更なる半サイズ・アップストリーム転送が完了した後、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記第2の半サイズ・ローカル・ストアのテストを実行するステップと、
を含む、
請求項4に記載の方法。 - 主プロセッサと、各々がDMA転送機構およびローカル・ストアを有し並列に動作が可能な複数の副プロセッサとを備えるマルチ・プロセッサ・システムに含まれる、メイン・メモリのテストをするためのコンピュータ・プログラムであって、当該マルチ・プロセッサ・システムに、
前記主プロセッサが、前記メイン・メモリのテスト対象メモリ領域のうち、前記複数の副プロセッサの各々に対応する部分メモリ領域をそれぞれ割り当てるステップと、
前記主プロセッサが、前記複数の副プロセッサの各々に対して、それぞれに割り当てられた前記部分メモリ領域のテストの実行を依頼するステップと、
前記依頼を受けたことに応答して、前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアに対して初期データをフィルするステップと、
前記複数の副プロセッサの各々が、それぞれの前記ローカル・ストアから、それぞれの前記部分メモリ領域へ、前記フィルされた初期データを、それぞれの前記DMA転送機構
によってダウンストリーム転送をするステップと、
前記複数の副プロセッサの各々が、前記ダウンストリーム転送がされたそれぞれの前記部分メモリ領域から、それぞれの前記ローカル・ストアへ、それぞれの前記DMA転送機構によってデータのアップストリーム転送をするステップと、
前記アップストリーム転送が完了した後、前記複数の副プロセッサの各々が、前記アップストリーム転送がされた先であるそれぞれの前記ローカル・ストアのデータの値と、前記フィルされた前記初期データの値との一致を確認することで、それぞれの前記ローカル・ストアのテストを実行するステップと、
前記主プロセッサが、前記複数の副プロセッサの全てについて、それぞれの前記テストを実行するステップが完了したことに応答して、それぞれの前記ローカル・ストアのテストの結果を総合して、前記メイン・メモリの前記テスト対象メモリ領域に対するテストの結果を判断するステップと
を実行させ、
前記テストを実行するステップは、前記複数の副プロセッサの各々が、前記アップストリーム転送がされたそれぞれの前記ローカル・ストアのデータを所定の単位ごとに順次加算してチェックサムを求め、当該チェックサムと、前記初期データから予め計算されたチェックサム期待値との一致を確認するステップを含む、コンピュータ・プログラム。 - 主プロセッサと、
各々がDMA転送機構およびローカル・ストアを有する複数の副プロセッサと、
前記主プロセッサおよび前記複数の副プロセッサの何れからもアクセス可能に接続されたメイン・メモリと、
前記主プロセッサに含まれ、前記メイン・メモリのテスト対象メモリ領域のうち、前記複数の副プロセッサの各々に対応する部分メモリ領域をそれぞれ割り当てる、割り当て手段と、
前記複数の副プロセッサの各々に対して、それぞれに割り当てられた前記部分メモリ領域のテストの実行を依頼する、テスト実行依頼手段と、
前記複数の副プロセッサの各々に含まれ、前記依頼を受けたことに応答してそれぞれの前記ローカル・ストアに対して初期データをフィルする、フィル手段と、
前記複数の副プロセッサの各々に含まれ、それぞれの前記ローカル・ストアから、それぞれの前記部分メモリ領域へ、前記フィルされた初期データを、それぞれの前記DMA転送機構によってダウンストリーム転送をする、ダウンストリーム転送手段と、
前記複数の副プロセッサの各々に含まれ、前記ダウンストリーム転送がされたそれぞれの前記部分メモリ領域から、それぞれの前記ローカル・ストアへ、それぞれの前記DMA転送機構によってデータのアップストリーム転送をする、アップストリーム転送手段と、
前記複数の副プロセッサの各々に含まれ、前記アップストリーム転送がされた先であるそれぞれの前記ローカル・ストアのデータの値と、前記フィルされた前記初期データの値との一致を確認することで、それぞれの前記ローカル・ストアのテストを実行する、テスト実行手段と、
前記主プロセッサに含まれ、前記複数の副プロセッサの全てについて、それぞれの前記ローカル・ストアのテストの実行が完了したことに応答して、それぞれの前記ローカル・ストアのテストの結果を総合して、前記メイン・メモリの前記テスト対象メモリ領域に対するテストの結果を判断する、テスト判断手段と、
を備え、
前記テスト実行手段は、前記複数の副プロセッサの各々が、前記アップストリーム転送がされたそれぞれの前記ローカル・ストアのデータを所定の単位ごとに順次加算してチェックサムを求め、当該チェックサムと、前記初期データから予め計算されたチェックサム期待値との一致を確認することで、それぞれの前記部分メモリ領域のテストを実行する、前記メイン・メモリのテストを実行するためのマルチ・プロセッサ・システム。
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