JP5066953B2 - 露光装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、例えば特許文献1には、発光素子の駆動に伴って発生する熱に対応させて、所定の箇所に予め熱を発生させる予熱手段を配置することで、基板に新たな伸びが生じるのを抑えるための技術が開示されている。
ここで、加熱手段の基板側とは反対側にて加熱手段から発せられた熱の流入を受け付ける熱流入手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。特に、熱流入手段は、発光素子から出射された光の光路上に配置された光学部材とは直接接触しない状態で配置されたことを特徴とすることができる。
また、加熱手段は、基板の発光素子の配列位置に対して一方の側部側に配置されたことを特徴とすることができる。その場合に、基板の発光素子の配列位置に対して他方の側部側に配置され、発光素子を駆動する駆動手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。
さらに、基板は、第1面とは反対の第2面が基板からの熱の流入を受け付ける支持部材に支持されたことを特徴とすることができる。
また、基板は、基板からの熱の流入を受け付ける支持部材に支持されたことを特徴とすることができる。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べて、主走査方向における発光素子の位置補正を精度良く行うことが可能となる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、基板の温度が急激に変動することを抑制することができる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、発光素子と光学部材との間に設定された所定の光学的な位置関係にずれが生じることを抑制することができる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、基板の表面を有効に利用して加熱手段を配置することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、加熱手段からの熱が駆動手段に与える影響を低減することができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、主走査方向における発光素子の位置補正を精度良く行うことが可能となる。
本発明の請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べて、基板の温度が急激に変動することを抑制することができる。
本発明の請求項10によれば、本発明を採用しない場合に比べて、発光素子と光学部材との間に設定された所定の光学的な位置関係にずれが生じることを抑制することができる。
図1は本実施の形態の画像形成装置が適用される印刷システム1の全体構成を示した図である。図1に示した印刷システム1は、記録媒体の一例として、帯状に連続して形成された連帳紙Pを用い、連帳紙Pの両面に画像を形成するように構成したものである。すなわち、本実施の形態の印刷システム1は、連帳紙Pの搬送方向上流側から下流側に向かって、連帳紙給紙装置300、上流側に配置された画像形成装置の一例としての第1プリンタ100A、バッファユニット200、表裏反転ユニット500、下流側に配置された画像形成装置の一例としての第2プリンタ100B、連帳紙巻取装置400が備えられている。
また、本実施の形態の印刷システム1には、印刷システム1を構成する各装置の動作を制御する制御コンピュータ600が備えられている。そして、制御コンピュータ600は、通信ネットワーク700を介して、連帳紙給紙装置300、第1プリンタ100A、第2プリンタ100B、および連帳紙巻取装置400に接続されている。
第1プリンタ100Aは、連帳紙給紙装置300から供給された連帳紙Pの表面に、制御コンピュータ600から送信された画像データに基づいて画像を印刷する。
連帳紙巻取装置400は、第2プリンタ100Bにて裏面への印刷処理を終えた連帳紙Pを巻取ロール410に巻き取る。
なお、本実施の形態の印刷システム1では、第1プリンタ100Aが連帳紙Pの表面に、また第2プリンタ100Bが連帳紙Pの裏面にそれぞれ画像を形成するが、第1プリンタ100Aが連帳紙Pの裏面に、また第2プリンタ100Bが連帳紙Pの表面にそれぞれ画像を形成するように構成することもできる。
また、通信ネットワーク700は、通信回線やケーブルを利用して双方向に通信可能に構成され、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークにて構成されたものであってもよい。
そして、表裏を反転された連帳紙Pが搬送された第2プリンタ100Bは、第1プリンタ100Aにて表面側に印刷された画像に対するページ位置合わせを行いながら、連帳紙Pの裏面側にフルカラー画像を印刷する。それにより、連帳紙Pの両面にフルカラー画像が形成される。第2プリンタ100Bでの印刷処理が完了した連帳紙Pは、連帳紙巻取装置400に送られ、巻取ロール410に巻き取られる。
図2は、本実施の形態の第1プリンタ100Aおよび第2プリンタ100B(以下、単に「プリンタ100」とも称する)の構成を示した図である。図2に示したプリンタ100は、例えば電子写真方式の画像形成装置であって、連帳紙Pの搬送方向(図中矢印)上流側から下流側に向かって、連帳紙Pを搬送駆動する用紙搬送ユニット20、4つの画像形成ユニット、すなわち、シアン(C)色のトナー像を形成するC色画像形成ユニット30C、マゼンタ(M)色のトナー像を形成するM色画像形成ユニット30M、イエロー(Y)色のトナー像を形成するY色画像形成ユニット30Y、連帳紙Pに黒(K)色のトナー像を形成するK色画像形成ユニット30Kを備えている。また、最下流部には各色トナー像を定着する定着ユニット40を備えている。
メインドライブロール21は、連帳紙Pを所定の圧力でニップして、用紙搬送ユニット20に配置された不図示のメインモータからの駆動を受けて、所定の搬送速度で連帳紙Pを送り出す機能を有する。アライニングロール22は、メインドライブロール21よりも上流側にて、部分円筒状の案内部材23と協働して連帳紙Pの搬送経路を一定に保持する機能を有する。バックテンションロール24は、メインドライブロール21よりも上流側においてメインドライブロール21よりも低速で回転して、連帳紙Pに張力を付与する機能を有する。用紙搬送方向転換ロール25は、連帳紙Pが巻き掛けられて従動する従動ロールであって、メインドライブロール21から送り出された連帳紙Pの搬送方向を、K色画像形成ユニット30Kに向かう方向に変換する機能を有する。
そして、用紙搬送制御部60、C色画像形成制御部70C、M色画像形成制御部70M、Y色画像形成制御部70Y、K色画像形成制御部70K、および定着制御部80は、総合制御部50によって総合的に制御される。
また、総合制御部50に画像データが入力されるのと同期して、総合制御部50は、用紙搬送制御部60を介して用紙搬送ユニット20を制御し、さらには定着制御部80を介して定着ユニット40を制御して、連帳紙Pに所定の張力を付与しながら、連帳紙Pを所定の搬送速度で搬送させる。
すなわち、各色画像形成ユニット30では、各色画像形成制御部70による制御の下で、感光体ドラム31が回転を開始し、感光体ドラム31表面が帯電器32によって所定の電位(例えば、−500V)に帯電される。さらに、各色画像データに基づいて発光するLPH33により露光されて静電潜像が形成される。感光体ドラム31上の静電潜像は現像器34により各色トナーにより現像されて各色トナー像が形成される。感光体ドラム31表面に形成された各色トナー像は、転写器35および転写案内ロール36,37によって連帳紙Pに転写される。
そして、連帳紙Pは、C色画像形成ユニット30C→M色画像形成ユニット30M→Y色画像形成ユニット30Y→K色画像形成ユニット30Kの順に搬送される。それにより、各色トナー像は重畳されて、連帳紙P上にフルカラーのトナー像が形成される。
その後、フルカラーのトナー像が形成された連帳紙Pは、定着ユニット40に搬入されて、フラッシュ定着器41により連帳紙Pにトナー像が定着される。それにより、第1プリンタ100Aでは連帳紙Pの表面側にフルカラー画像が形成される。また同様に、第2プリンタ100Bでは連帳紙Pの裏面側にフルカラー画像が形成される。
図3は、LEDプリントヘッド(LPH)33の構成を示した断面構成図である。図3において、LPH33は、支持部材の一例としての基体(ベース)61、発光素子部材の一例としてのLEDアレイ63、LEDアレイ63やLEDアレイ63を駆動する駆動手段の一例としての駆動回路68等を搭載するLED回路基板62、LEDアレイ63から出射された光を感光体ドラム31表面に結像させる光学部材の一例としてのロッドレンズアレイ64、ロッドレンズアレイ64を支持しながらLEDアレイ63等を外部から遮蔽する第1のホルダー67を備えている。
また、LED回路基板62の表面側(ロッドレンズアレイ64側)にてLED回路基板62と接触するように配置された加熱手段の一例としての面状ヒータ65、面状ヒータ65とロッドレンズアレイ64側から接触するように配置されるとともに、LEDアレイ63等を外部から遮蔽する第2のホルダー66、ベース61とLED回路基板62との間にてLED回路基板62からベース61への熱伝導効率を高める熱伝導性シート69を備えている。
第1のホルダー67は、ベース61およびロッドレンズアレイ64を支持し、LEDアレイ63とロッドレンズアレイ64とが所定の光学的な位置関係を保持するように設定している。さらに、第1のホルダー67および第2のホルダー66は、LEDアレイ63と駆動回路68とロッドレンズアレイ64の入射面側とを密閉するように配置され、LEDアレイ63や駆動回路68やロッドレンズアレイ64の入射面に外部からゴミ等が付着することを防いでいる。ここで、第2のホルダー66は、ロッドレンズアレイ64とは直接接触しないように構成され、第2のホルダー66とロッドレンズアレイ64との間は、シリコーン樹脂等の充填剤Gが埋められることで外部と遮蔽されている。
そしてLPH33は、調整ネジ(不図示)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム31表面上に位置するように設定されている。
図4に示したように、LED回路基板62の表面側には、例えばそれぞれ384個の発光素子の一例としてのLEDがアレイ状に配置された65個のLEDチップ(CHIP1〜CHIP65)からなるLEDアレイ63が、感光体ドラム31の軸線方向と平行となるように精度良くライン状に配置される。
LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)の配列を挟んだ一方の側部側には、LED回路基板62を表面側から加熱する面状ヒータ65、LED回路基板62の温度を計測する温度センサ104が配置されている。面状ヒータ65は、例えば発熱体である薄層ステンレスの両面をポリイミドで被覆した構造を有し、厚さ0.15〜0.2mm程度に形成されている。そして、LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)の配列方向に沿って、LEDチップ配列長さ以上の長手方向長さを持って形成されている。
また、LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)の配列を挟んだ他方の側部側には、65個のLEDチップ(CHIP1〜CHIP65)それぞれに対応して設けられた65個のドライバチップ(DR1〜DR65)からなる駆動回路68が配置されている。そして、各ドライバチップ(DR1〜DR65)と各ドライバチップ(DR1〜DR65)によって駆動される各LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)とは、ボンディングワイヤによって接続されている。
さらに、LED回路基板62の表面側には、所定の電圧を出力する3端子レギュレータ101、各LED毎の光量補正データ等を記憶するEEPROM102、各色画像形成制御部70との間での信号の送受信や電力の供給等が行われるハーネス103が備えられている。
図5は、連帳紙Pに形成されるページレジストマーク(ROF)およびカラーレジストマーク(ROC)の一例を示した図である。図5に示したページレジストマーク(ROF)およびカラーレジストマーク(ROC)は、連帳紙P上の画像が形成される画像領域よりも両端部側に位置する非画像領域にて各ページ毎に形成される。なお、図5では、カラーレジストマーク(ROC)を一方の非画像領域に形成した場合を示しているが、両端部の非画像領域に形成してもよい。その場合には、カラーレジストマーク読取部39を主走査方向両端部の2ヶ所に設けることとなる。
総合制御部50は、C色のカラーレジストマーク(ROC_C1)におけるタイミング信号と他の各色カラーレジストマーク(ROC_M1,ROC_Y1,ROC_K1)におけるタイミング信号との間の時間差に基づいて、C色画像形成ユニット30C以外の各色画像形成ユニット30にて画像形成を行う際の副走査方向に関する位置合わせ補正データ(副走査位置補正データ)を生成する。生成された副走査位置補正データは、総合制御部50からC色画像形成ユニット30C以外の各色画像形成ユニット30の画像形成制御部70に送られる。
そして、C色画像形成制御部70C以外の各色画像形成制御部70は、総合制御部50からの副走査位置補正データと後述するページタイミング信号とに基づいて、副走査方向の画像形成開始タイミングを設定する。それにより、第1プリンタ100Aにて形成される各色トナー像の副走査方向の位置合わせが高精度に行われる。第2プリンタ100Bにおいても、同様である。
それにより、第1プリンタ100Aにて形成される各色トナー像の主走査方向の位置合わせ(以下、これを「印字幅補正」という)が高精度に行われる。第2プリンタ100Bにおいても、同様である。
また、C色画像形成ユニット30C以外の各色画像形成ユニット30の画像形成制御部70は、取得したページタイミング信号と、上記した副走査位置補正データとに基づき画像形成開始タイミングを設定して、LPH33による露光を開始する。
上記したように、印字幅補正は、各色画像形成ユニット30に配置されたLPH33のLED回路基板62における温度を制御して、LED回路基板62の長さを調整することにより行われる。
LED回路基板62上に配置されるLEDアレイ63のそれぞれには、製造時に配置位置のばらつきが発生することから、各色画像形成ユニット30相互間には、LEDの配置位置に本来的なずれが生じている。また、LEDアレイ63を構成するLEDは、比較的発熱量が小さい発光素子ではあるが、例えば解像度1200dpi(dot per inch)の全長530mmのLPH33に配置されるLEDの数は約25000個程度となることから、LED回路基板62を膨張させる程度の大きな熱量を発生させる。それによっても、LED回路基板62上のLEDに配置位置のずれが発生する。
そこで、本実施の形態のプリンタ100では、各色画像形成ユニット30に配置されたLPH33のLED回路基板62における温度を温度調整幅10℃程度に制御して、LED回路基板62の熱膨張量を調整している。それにより、各色画像形成ユニット30に配置されたLPH33のLED回路基板62上でのLEDの位置ずれ量をほぼ同じとなるように制御することで印字幅補正を行い、各色画像形成ユニット30相互間の画像のずれを低減している。それにより、色ずれの発生を抑制する。
例えば、画像上で各色トナー像の位置ずれ量の許容量が例えば150μmであったとする。その場合には、LED回路基板62の温度調整幅を10℃程度としてLEDの配置位置を100μm程度調整することができるので、製造時において各色画像形成ユニット30に配置されるLPH33のLEDアレイ63の配置位置のばらつきを実現可能な±125μm(=上限と下限との差が250μm)以内に抑え込めば、位置ずれ量の許容量150μmを満たすことができることとなる。
上記したように、面状ヒータ65は、LED回路基板62における温度を温度調整幅10℃程度の範囲内に調整するようにLED回路基板62を加熱して印字幅補正を行っている。一方、LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)からなるLEDアレイ63、およびLEDアレイ63の配列の一方の側部側に設けられたドライバチップ(DR1〜DR65)からなる駆動回路68それぞれにおいても、LEDを駆動した際に熱を発生する。LEDチップやドライバチップから発生する熱は、LEDチップから出射される光の光量を変動させ、また、ドライバチップでの信号処理を不安定にさせる。そのため、面状ヒータ65によってLED回路基板62が加熱される構成では、LEDチップやドライバチップの温度が高くなり過ぎて、光量の不安定やドライバチップでの誤動作が発生し易い。
加えて、画像領域によってLEDの点灯率が異なる場合には、LED回路基板62の長手方向に発生する熱量の相違により温度分布が生じる場合がある。その場合には、面状ヒータ65によりLED回路基板62を加熱する際に、LED回路基板62の長手方向に均一な温度分布を形成できず、LED回路基板62に歪みや反りが発生することもある。
そのため、LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)やドライバチップ(DR1〜DR65)から発生する熱は、効率的にLED回路基板62から発散するように構成することが必要となる。
さらに、面状ヒータ65は、LEDチップ(CHIP1〜CHIP65)を挟んでドライバチップ(DR1〜DR65)とは反対の側部側に配置されている。そのため、面状ヒータ65からの熱のドライバチップへの影響が低減され、それによっても、ドライバチップの過昇温が抑えられる。
それにより、第2のホルダー66は、熱流入手段としても機能し、面状ヒータ65から発せられた熱が第2のホルダー66にも流入することで、LED回路基板62の温度が急激に上昇することを抑制している。そのため、LED回路基板62の温度が所定の範囲を超えてオーバーシュートすることが抑えられるので、LED回路基板62に急激な熱膨張が生じてLED回路基板62上のLEDの配置位置が短時間に変動することを抑制している。それにより、本実施の形態のLPH33では、各色トナー像の主走査方向の位置合わせが一時的に制御不能になることを抑制し、安定した印字幅補正を行っている。
印字幅補正を行う機能構成部として、各色画像形成ユニット30は、温度検出部71、ヒータ制御部72、ヒータ駆動部73を備えている。また、総合制御部50は、補正量算出部51、記憶部52、主走査位置検出部53を備えている。
なお、各色画像形成制御部70の図示しないCPUが、温度検出部71、ヒータ制御部72、ヒータ駆動部73の各機能を実現するプログラムを主記憶部(不図示)から各色画像形成制御部70内のRAM等に読み込んで各種処理を行う。また、総合制御部50の図示しないCPUが、補正量算出部51、主走査位置検出部53の各機能を実現するプログラムを主記憶部(不図示)から総合制御部50内のRAM等に読み込んで各種処理を行う。
また、総合制御部50の記憶部52は、各色画像形成ユニット30に搭載されるLPH33毎の主走査方向におけるLEDの初期位置ずれ量を記憶している。ここでの初期位置ずれ量は、製造時において例えば設計値に対するLEDの位置ずれ量として予め所定の温度(例えば、20℃)の下で測定されたものである。そして、記憶部52は、プリンタ100の製造時に、各色画像形成ユニット30に搭載されるLPH33毎の初期位置ずれ量を例えば4ビットデータとして記憶する。
ヒータ制御部72は、温度検出部71から取得した温度データと、総合制御部50の補正量算出部51にて算出された補正量とに基づいて、LED回路基板62に配置された面状ヒータ65への供給電力量を設定する。
すなわち、ヒータ制御部72は、LPH33における基板温度とLEDの位置変動量との対応関係を記憶手段の一例としての例えばROM(不図示)等にテーブルとして記憶している。例えば、LED回路基板62の長手方向のサイズとLED回路基板62を構成する材質の熱膨張率とから、LPH33の基板温度とLEDの位置変動量との対応関係は求まる。そして、このテーブルを用いて温度データと補正量とから目標温度値を設定し、LED回路基板62の温度を設定された目標温度値に調整する面状ヒータ65への供給電力量を設定する。そして、ヒータ駆動部73は、ヒータ制御部72にて設定された電力を面状ヒータ65に供給する。
それにより、基準LPH33以外の他の画像形成ユニット30の各LPH33におけるLED回路基板62の長さが調整され、各色トナー像の主走査方向の位置合わせ(印字幅補正)が行われる。
図8に示したように、まず、温度検出部71は、温度センサ104から温度計測値を取得する(S101)。そして、取得した温度計測値からLED回路基板62の温度データを生成して、ヒータ制御部72に送信する(S102)。
また、総合制御部50の主走査位置検出部53は、カラーレジストマーク読取部39から取得した各色カラーレジストマーク(ROC_C2,ROC_M2,ROC_Y2,ROC_K2)の読取位置データに基づいて主走査位置データを生成し、補正量算出部51に送る(S103)。
補正量算出部51は、主走査位置検出部53から主走査位置データを取得する(S104)。また、記憶部52から各色画像形成ユニット30のLPH33毎の初期位置ずれ量データを取得する(S105)。そして、各色画像形成ユニット30のLPH33の中で最も大きな初期位置ずれ量を有するLPH33を基準LPH33として、基準LPH33における主走査位置データと、他の各色画像形成ユニット30のLPH33における主走査位置データとの差分を補正量として算出する(S106)。そして、補正量算出部51は、算出された各LPH33での補正量を、各色画像形成制御部70のヒータ制御部72に送信する(S107)。
そして、ヒータ制御部72は、設定された面状ヒータ65への供給電力量を、ヒータ駆動部73に送る。そして、ヒータ駆動部73は、設定された供給電力量で面状ヒータ65を駆動する(S109)。
そのため、各LPH33相互間の各LEDは高い精度で安定的に位置合わせが行われ、形成される画像での色ずれの発生が抑制される。
Claims (10)
- 基板と、
前記基板の第1面に列状に配列された複数の発光素子と、
前記基板の前記第1面上に形成されるとともに、前記複数の発光素子の配列方向に沿って設けられて当該基板を加熱する加熱手段と、
前記基板の前記第1面とは反対の第2面に設けられて当該基板を支持し、当該基板を介して前記発光素子にて発生した熱の流入を受け付ける支持部材と、
を備えたことを特徴とする露光装置。 - 前記支持部材は、前記複数の発光素子の配列方向に当該発光素子の位置が移動するように前記基板を伸縮自在に支持するとともに、当該配列方向と交差する方向には当該複数の発光素子の位置の移動が生じないように当該基板を支持することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記加熱手段の前記基板側とは反対側にて当該加熱手段から発せられた熱の流入を受け付ける熱流入手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の露光装置。
- 前記熱流入手段は、前記発光素子から出射された光の光路上に配置された光学部材とは直接接触しない状態で配置されたことを特徴とする請求項3記載の露光装置。
- 前記加熱手段は、前記基板の前記発光素子の配列位置に対して一方の側部側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記基板の前記発光素子の配列位置に対して他方の側部側に配置され、当該発光素子を駆動する駆動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の露光装置。
- 複数の像保持体と、
前記複数の像保持体各々に対応して配置され、当該像保持体を露光する列状に配列された複数の発光素子で構成される複数の発光素子部材と、
前記発光素子部材が配置される基板と、
前記基板の前記発光素子部材が配置された面上に形成されるとともに、複数の当該発光素子部材の配列方向に沿って設けられて当該基板を加熱する加熱手段と、
前記基板の前記発光素子部材が配置される面とは反対の面に設けられて当該基板を支持し、当該基板を介して前記発光素子にて発生した熱の流入を受け付ける支持部材と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記支持部材は、前記複数の発光素子部材の配列方向に当該発光素子部材の位置が移動するように前記基板を伸縮自在に支持するとともに、当該配列方向と交差する方向には当該複数の発光素子部材の位置の移動が生じないように当該基板を支持することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
- 前記加熱手段の前記基板側とは反対側にて当該加熱手段から発せられた熱の流入を受け付ける熱流入手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 前記熱流入手段は、前記発光素子部材から出射された光の光路上に配置された光学部材とは直接接触しない状態で配置されたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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