JP5066425B2 - コイルアンテナ - Google Patents
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Description
このICカードを読み取り器に対して所定距離に近づけると、読み取り器の発する所定周波数の電波をアンテナで受信し、この電波に応じて、ICチップの記憶情報がアンテナを介して読み取り器へ送信される。また、読み取り器からの更新情報もアンテナを介してICチップへ送信され、ICチップの記憶情報の更新がされるようになっている。
これには、主に以下の2つの基本原理が利用されている。
1:コイルを用いた電磁誘導。
2:コイルとコンデンサの並列接続回路による共振を13.56MHzで生じさせる。
この回路構成は、コイルとコンデンサを並列接続した回路にICが接続された構造である。
図2(a)に示すコイルアンテナは、導体23に絶縁被覆を施してなる絶縁電線22が複数本集合された集合電線21であって、集合された絶縁電線は両端部同士の互いに異なる導体23が結線されて環状をなし、結線された導体23同士が一連の電気的導通をなしている集合電線を用いたコイルアンテナ20についての記載がある。
また、図2(b)に示すコイルアンテナ30は、アンテナの筺体内におけるスペース効率を高めるため、アンテナ35を多層プリント基板36に対して立てた構成であり、アンテナ35に折り曲げ部39を設け、多層プリント配線基板36との接続位置近傍においてコネクタ部32が多層プリント配線基板36と略並行となるように構成されている。
いずれの公報においても、両端が接続されていない導体を複数持つケーブルにおいて、基板を介して、1本ずつずらして接続をすることで、導体をループにしてコイルアンテナを実現するものである。
第一の構成例は、図3(a)に示すように、コイルアンテナが形成された基板41にあらかじめ設置された接点42と、機器本体側の基板43の一面にあって、接点42と電気的に接触するコンプレッションコネクタ44との電気的接続によるものである。
第二の構成例は、図3(b)に示すように、機器本体側の基板53に形成された2つのコネクタ54に、FPCやフラットケーブル等の導線51を接続したコネクタ52をはめ込むものである。その際、コネクタ間の配線が一つずつずれて電気的に接続されるようになっており、環状のコイルアンテナが形成されるものである。
かかる構成によれば、1つの基板に導電部及び他の基板と接続する部位が配されているため、本発明のコイルアンテナのみで外部の基板に実装することが可能となる。従って、本発明のコイルアンテナによれば、電子機器等に実装する際に、部品点数や重量などを削減することができる。ゆえに、省スペース化とともに低コスト化を図ることができ、ひいては、該コイルアンテナを実装した電子機器の小型軽量化を図ることが可能となる。
本発明のコイルアンテナ10は、複数の絶縁線1の導体2が、それぞれ接続部7を介して一連の電気的導通をなす長尺状の導電部を構成し、前記導電部の両端が外部の基板と各々接続する部位8として機能するコイルアンテナであって、導体2、接続部7、及び部位8は、一つの基板6により支持されている。
以下、それぞれについて説明する。
導体2を覆う樹脂としては、例えば、エナメル、UV樹脂、ポリエチレン樹脂等が挙げられ、その厚さとしては、例えば8μm以上である。また、各導体2を覆う樹脂ごとに、色素等を塗布しておくと、絶縁線1同士を、基板6に配された接続部7を介してそれぞれ別の絶縁線1の端部と電気的に接続する際、容易に目的の絶縁線1を選んで接続することが可能となるために好ましい。
なお、図示例では絶縁線1を3本用いたが、絶縁線1の本数はこれに限定されるわけではなく、適用する電子機器や要求されるインダクタンス値等を考慮し、適宜変更することが可能である。
導電部は、複数の絶縁線1を螺旋状に撚り合わせ、外皮により一括被覆したものが好ましい。または、導電部は、絶縁線1に撚りを加えずに平行に並べて一括被覆されたもの、あるいは、集合させて撚りを加えずに一括被覆したものであってもよい。特に、複数の絶縁線1を撚り合わせて外被で覆うことは、導電部の屈曲等に対し、よりフレキシブルで、かつ強度を増加させることが可能であるために好ましい。
絶縁線1を複数、一括被覆する外皮としては、柔軟性を有し、通常用いられる絶縁性の樹脂であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
導電部は、例えば軟銅線よりなる導体2を樹脂で被覆して絶縁線1とし、この絶縁線1を撚り合わせ、更に樹脂等により被覆したものである。そのため、フレキシブル性に優れたものである。従って、導電部を容易に屈曲、あるいは湾曲させて筺体等の基材に取り付けることが可能なため、搭載する機器に合わせて設計自由度高く用いることが可能である。
図1(c)に示すように、接続部7は、基板6の一面6aに形成された凹部6cの底面6dに配していることが好ましい。凹部6cに絶縁線1が入り込んで接続部7と電気的に接続することで、基板6の一面6aの平坦性が増す。そのため、筺体等に基板6の一面6aを接着する必要がある場合、平坦であるためにその密着性が向上し、長期にわたって安定な接着が可能である。
部位8は、コイルアンテナを他の基板と電気的に接続する際に、実装工程の簡略化や自動化、部品点数の削減、及び、接続に要するスペースを省スペース化できることから、バネ性接点であることが好ましい。
このような部位8を構成するものとしては、導電性及びばね特性に優れる材料が好まく、例えば、燐青銅が挙げられ、その表面を金メッキ等によりメッキ処理したものであってもよい。部位8の厚さとしては、50μm〜300μmが好ましく、より好ましくは150μm〜250μmである。これにより十分な導電性と、十分なばね特性が得られる。また、部位8を他の基板等と接続した際における端子部接続変異量は、例えば、0.6mm以上0.8mm以下である。部位8が他の基板と接する箇所8cの形状は、特に限定されるものではないが、中央部分を欠いた二股とし、二点で接触するようにした双子接点を用いることが好ましい。この構成により、重負荷の開閉性が向上し、また、双子をなす一方の面に異物等が付着した際でも、他方の面がバックアップとなり、安定して接続状態を維持することができる。
なお、部位8は、接続部7と一括形成されたものであってもよい。
Claims (3)
- 複数の絶縁線の導体が、それぞれ接続部を介して一連の電気的導通をなす長尺状の導電部を構成し、前記導電部の両端が外部の基板と各々接続する部位として機能するコイルアンテナであって、
前記導体、前記接続部、及び前記部位は、一つの基板により支持され、
前記部位がバネ性接点をなすとともに、
前記接続部は、前記基板の一面に配されており、かつ、前記部位はいずれも、一方が前
記基板の一面において前記接続部と電気的に接続され、他方が前記基板の他面側に突出して配されていることを特徴とするコイルアンテナ。 - 前記導体と前記接続部はいずれも、前記基板に支持された状態で露呈されていることを特徴とする請求項1に記載のコイルアンテナ。
- 前記接続部は前記基板の一面に形成された凹部の底面に配されていることを特徴とする請求項2に記載のコイルアンテナ。
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