JP5058211B2 - 二次電池の診断装置とそれに有用な情報収集装置 - Google Patents
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Description
二次電池は、劣化が進行すると内部抵抗が急激に進行する特性をもっており、内部抵抗を測定して基準値と比較することによって、劣化が進んだのか否かを診断する装置が開発されている。二次電池の充放電容量も、劣化が進行すると急激に低下する特性をもっており、充放電容量を測定して劣化が進んだか否かを診断する装置も開発されている。充電装置に充電回数をカウントする機能を付加し、所定の回数だけ充電した電池を充電する際にその旨を報知することによって劣化の進行が進んでいることを知らせる技術も開発されている。充電装置で充電回数をカウントする場合、同一の充電装置で2以上の電池を充電することがあることから、電池にIDを付与しておき、電池毎に充電回数をカウントする技術も知られている。
特許文献1〜3に、上記の診断装置が開示されている。
二次電池を診断する場合、電池が活性状態なのか不活性状態なのかを区分して診断する必要がある。二次電池が不活性状態となっていることを知ることができれば、リフレッシュ処理を行って充放電容量を回復させることもできる。活性状態の電池が劣化していることを知ることができれば、二次電池の使用の仕方が不適切であったこと等を知ることができ、使用方法の改善を図ることができる。
本発明はこの要求に対して有用な電池診断装置と、そのために有益な情報が得られる情報収集装置を提供する。
この装置では、二次電池の第1劣化指標と第2劣化指標を対にして検出し、その対の値が活性範囲と不活性範囲のいずれにあるのかを判別する。それにより、二次電池が活性状態であるのか不活性状態になっているのかを判別することが可能となる。二次電池が不活性状態になっているのであれば、リフレッシュ処理を行って充放電容量を回復させることができ、二次電池の使用の仕方を見直すことによって再度不活性状態となることを避けるようにすることもできる。
この装置によって二次電池を診断することにより、二次電池が活性状態なのか不活性状態となっているのかを知ることができる。
不活性状態となっている二次電池では、充放電容量は低下するが、内部抵抗はあまり増大しない。それに対し、活性状態で劣化している電池では、充放電容量が低下するのに伴って内部抵抗も増大している。このことから、二次電池の内部抵抗と二次電池の充放電容量の二次元マップを利用すると、活性範囲と不活性範囲を正確に区分することができ、二次電池が活性状態なのか不活性状態となっているのかを正確に知ることができる。
ここでいう充電装置とは、二次電池の通常の使用において、二次電池を充電するために利用されている充電装置を含む。
二次電池の充放電容量が低下しているときに、二次電池をこのアダプタを介して充電装置に接続すると、活性状態で劣化しているのか不活性状態となっているのかを判別できると共に、二次電池が不活性状態となっているときには、リフレッシュ処理することによって一時的に低下している充放電容量を回復することができる。
それぞれの作業環境に対してふさわしい利用方法が存在するはずであるが、それを知ることは容易でない。多くの事例を収集し、検討してみなければわからないことが多く残されている。多くの診断情報を集約して診断のための知識をさらに蓄積することが必要とされている。
上記の要望に対して本発明では、二次電池の診断情報収集装置を提供する。この診断情報収集装置は、二次電池を診断して取得した診断情報を収集する装置であり、二次電池を診断して診断情報を取得する複数の端末診断装置群と、診断情報を累積して記憶する情報集積装置と、端末診断装置群と情報集積装置をコンピュータネットワークを介して接続する通信手段を備えている。
各端末診断装置は、本発明で創作された電池診断装置またはアダプタで構成することができる。通信手段は、端末診断装置群が取得した診断情報を情報集積装置に送信することを特徴とする。
この診断情報収集装置では、電池診断装置で取得した二次電池の診断情報が、コンピュータネットワークを介して情報集積装置に送信され、二次電池の診断情報が情報集積装置に累積記憶されていく。情報集積装置には多くの診断情報が集積され、様々な環境で使用された二次電池の診断情報が蓄積される。情報集積装置に蓄積された診断情報を解析することにより、二次電池を適切に診断するための知識をさらに発展させることができる。
上記の課題は、本発明が提供する診断情報収集装置の情報集積装置に累積記憶された診断情報から劣化指標の関係を抽出し、活性範囲、不活性範囲の少なくとも1つの判別基準を算定する判別基準算定手段を付加することによって解決される。
情報集積装置に蓄積された診断情報は、様々な環境にある二次電池の診断情報から構成される。累積記憶された多数の診断情報から、劣化指標の関係を抽出することにより、活性範囲、不活性範囲等の判別基準をより正確に算定することができる。
通信装置は、判別基準算定手段が算定した判別基準を端末診断装置群に送信する。端末診断装置群はより正確な判別基準を得ることができ、端末診断装置群では二次電池の劣化状態をより正確に判別することが可能となる。
(形態1) バッテリチェックシステムは、充電器と、充電器に装着されるチェックアダプタと、チェックアダプタと接続しているコンピュータ装置等によって構成されている。
(形態2) バッテリチェックシステムは、チェックアダプタに装着された電池パックに内蔵されている二次電池群の劣化状態を診断する。
(形態3) 電池パックは、充電回数データ、残容量履歴データ、温度履歴データ、充電特性データ、電池パックデータ等を記憶している記憶装置(例えばEEPROM)を内蔵している。
(形態4) 充電器は、電池パックの通常の使用において、電池パックを充電するための充電器である。
(形態5) チェックアダプタは、充電器と電池パックの二次電池を接続する回路と、二次電池を放電させる放電負荷と、接続回路と放電負荷のいずれか一方を有効にするリレーを有している。
(形態6) コンピュータ装置は、内部抵抗と累積充電回数の二次元マップに正常劣化時範囲と異常劣化時範囲と正常劣化済範囲と異常劣化済範囲を区分している内部抵抗基準劣化マップを記憶している。また、コンピュータ装置は、内部抵抗と充放電容量の二次元マップに活性範囲と不活性範囲を区分している基準活性マップを記憶している。
(形態7) コンピュータ装置は、電池パックの診断結果等を表示するディスプレイを有している。
(形態8) バッテリチェックシステムは、電池パックに内蔵されている記憶装置から情報を読み込むことや、電池パックに内蔵されている記憶装置に情報を書き込むことができる。バッテリチェックシステムは、診断結果を電池パックに内蔵されている記憶装置に書き込む。
(形態9) バッテリチェックシステムは、充電器に内蔵されている充電回路と、チェックアダプタに内蔵されている放電負荷によって、電池パックを完全放電したり満充電することができる。
(形態10) バッテリチェックシステムは、過去に診断した電池パックの診断情報を記憶している。診断情報は、電池パックの識別情報と共に記憶されている。
(形態11) バッテリチェックシステムは、インターネットに接続して用いられる。診断情報をインターネットを介して送信したり、内部抵抗基準劣化マップや基準活性マップ等をインターネットを介して受信することができる。
図1は、充電器30にチェックアダプタ50が装着され、チェックアダプタ50とコンピュータ70が通信ケーブル100で接続された状態を示している。この状態において、電池パック10がチェックアダプタ50に装着されると、電池パック10の劣化状態が診断されて診断結果がコンピュータ70に表示される。
図2は電池パック10の外観を示す。図3は充電器30の外観を示す。図4はチェックアダプタ50の外観を示す。図5は充電器30に電池パック10が直接装着されたときの回路構成を示しており、充電器30が電池パック10を充電するときの状態を示している。図6は、充電器30にチェックアダプタ50を介して電池パック10が装着されたときの回路構成を示しており、バッテリチェックシステム2が電池パック10を診断するときの状態を示している。
図2に示すように、電池パック10は略角柱状に形成された樹脂製のケーシング11を備える。ケーシング11の上端側は、電動工具(例えば、インパクトドライバ等)や充電器30やチェックアダプタ50に装着する際に相手側に嵌合可能な形状に形成されている。
また、ケーシング11の上端側には、プラス端子溝17、マイナス端子溝19およびコネクタ20が設けられている。プラス端子溝17の中には、図5に示すプラス端子18aが設けられており、マイナス端子溝19の中には図5に示すマイナス端子18bが設けられている。コネクタ20の内部には、図5に示すメモリ端子21aや温度センサ端子23aが設けられている。電池パック10が電動工具や充電器30やアダプタ50に装着されたときに、これらの端子が相手側の受電端子や出力端子と接触し得るように構成されている。
二次電池18群は、複数の二次電池18が直列に接続されている。本実施例の二次電池18群では、10個のニッケル水素電池が直列に接続されている。
二次電池18群の正極側は、電流検出部25を介してプラス端子18aと接続されている。二次電池18群の負極側はマイナス端子18bと接続されている。プラス端子18aとマイナス端子18bの端子間電圧は略12Vとなっている。
電流検出部25は、二次電池18群の充電電流の値や放電電流の値を検出し、処理回路27に教示する。処理回路27は、教示された二次電池18群の充放電電流値から、二次電池18群の残容量を経時的に演算し、EEPROM21に記述していく。
二次電池18群の近傍には、二次電池18群の温度を検出するための温度センサ23が配設されている。温度センサ23は、温度によって電気抵抗値が変化するサーミスタからなる。温度センサ23は温度センサ端子23aと接続されている。
ケーシング11内には、電子情報を記憶するEEPROM21が備えられている。EEPROM21はメモリ端子21aと接続されている。
充電回数データには、充電回数や満充電回数等が記述されている。充電回数とは、電池パック10がそれまでに充電された累積回数である。満充電回数とは、電池パック10が満充電の状態となるまで充電された累積回数である。充電回数と満充電回数の差は、電池パック10の充電を開始したものの、満充電の状態となる前に充電を中止した回数を示す。
残容量履歴データには、二次電池18群の残容量の履歴が記述されている。残容量履歴データは、処理回路27が二次電池18群の残容量を演算し、処理回路27がEEPROM21に記述したものである。二次電池18群が放電しているときの電流値や、二次電池18群が充電されているときの電流値は、電流検出部25によって検出される。処理回路27は、電流検出部25が検出した充放電電流値に基づいて、残容量履歴データに記述されている残容量を加減算しながら残容量の履歴を記述していく。残容量履歴データに記述されている残容量は、リフレッシュ処理等によって電池パック10を完全放電したときに、残容量値をゼロにリセットするようにしてもよい。それにより、累積された誤差を取り除くことができる。
温度履歴データには、二次電池18群の充電中の温度の履歴が記述されている。温度履歴データは、充電器30が電池パック10を充電するときに、充電器30によって更新される。二次電池18群は急速充電が行われると大きく発熱するので、充電中の二次電池の温度が高ければ、二次電池18群が急速充電されたと推定することができる。温度履歴データには、充電中における二次電池18群の温度値をすべて記述してもよいし、充電中の最高温度値や最低温度値等を抽出して記述してもよい。本実施例では、充電中における二次電池18群の温度値がすべて記述されている。
電池パックデータには、例えば電池パック10の形式が記述されている。例えば、電池パック10の形式とは、例えば電池パック10が内蔵する二次電池18群の種別や公称電圧や公称充放電容量等である。また、電池パック10を他の電池パックと識別する識別子等が記述されている。
過去診断データには、バッテリチェックシステム2が電池パック10を過去に診断したときの診断に関わる情報が記述されている。過去診断データには、過去の診断時の日時や、そのときの二次電池18群の内部抵抗値や充放電容量や充電回数や、その診断時におけるバッテリチェックシステム2の診断結果等が記述されている。
図3に示すように、充電器30は樹脂製の筐体31を有する。筐体31の上端面には、電池パック10やチェックアダプタ50を装着可能な嵌合部32が一体に成形されている。また、筐体31には、充電器30の動作状況を示す状態表示ランプ等の種々のインジケータ36が設けられている。
嵌合部32には、電池パック10やアダプタ50を案内可能なガイド33、34が設けられている。嵌合部32のガイド33とガイド34の間には、図5に示すプラス出力端子42aとマイナス出力端子42bが設けられている。また、電池パック10のコネクタ20に接続可能なコネクタ(図示せず)が設けられており、そのコネクタには図5に示す端子46a、48aが臨んでいる。
電源回路42は、電池パック10の二次電池18群を充電可能な出力を有している。温度検出部48は、電池パック10の温度センサ23の出力から、二次電池18群の温度を検出することができる。電圧検出部47は、二次電池18群の電圧を検出することができる。記憶部49は所定のマップ等の電流値制御情報を記憶するものである。
制御部46は、電池パック10のEEPROM21から充電特性データを読み込み、電源回路42、充電電流制御部44、電圧検出部47、温度検出部48等を所定のアルゴリズムによって制御し、電池パック10内の二次電池18群を充電する。
充電を開始すると、制御部46は電池パック10のEEPROM21に記憶されている充電回数データの充電回数を1加算するように書換える。
充電中では、制御部46は二次電池18群の温度を監視し、電池パック10のEEPROM21に記憶されている温度履歴データを記述していく。
充電が完了すると、充電を停止しその旨をランプ等により告知する。制御部46は、電池パック10のEEPROM21に記憶されている充電回数データの満充電回数を1加算するよう書換える。
なお、充電器30にチェックアダプタ50が装着されたときは、後述するようにチェックアダプタ50からの制御により、充電等の各種動作を行い得るように構成されている。
また、ケーシング51の上面には、種々のランプから構成される表示部64が設けられている。表示部64には、充電器30の動作状態やチェックアダプタ50の動作状態等が表示される。
ケーシング51の上面の嵌合部54には、図6に示すプラス出力端子58a、マイナス出力端子58bが設けられている。また、電池パックのコネクタ20と接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられており、そのコネクタには図6に示す端子61b、67aが臨んでいる。
ケーシング51の後背面には、図6に示す通信端子66が設けられている。図6に示すように、通信端子66には通信ケーブル100が接続されており、チェックアダプタ50とコンピュータ70が通信ケーブル100を介して接続されている。
電圧検出部63は、二次電池18群の電圧を検出できるように構成されている。電圧検出部63は、二次電池18群の電圧を検出して制御部61に教示する。
充放電切換部65は、制御部61の指令に基づいてリレー68を切換える。それにより、電池パック10の二次電池18群には、充電器30の電源回路42又はチェックアダプタ50の放電負荷62が切換えられて接続される。
温度検出部67は、電池パック10の温度センサ23の出力から、二次電池18群の温度を検出することができる。温度検出部67は、二次電池18群の温度を検出して制御部61に教示する。
チェックアダプタ50の制御部61は通信機能を有し、充電器30の制御部46やコンピュータ70との間で情報通信を行う。また、制御部61は電池パック10のEEPROM21から情報を読み込んだり、EEPROM21へ情報を書き込んだりすることができる。
充電器30とチェックアダプタ50と電池パック10が順に接続されると、チェックアダプタ50の制御部61は、電池パック10のEEPROM21に記憶されている情報を読み込み、また、充電器30の制御部46や放電負荷62や充放電切換部65等に指令を与え、二次電池18群を充電したり放電させたりすることができる。例えば、二次電池18群を完全に放電させた後に満充電となるまで充電することもでき、いわゆる二次電池のリフレッシュ処理を行うことができる。
図6に示すように、コンピュータ本体72には、各種の処理に使用するデータ等を記憶している記憶部80と、電池パック10の診断に係る処理を行う診断処理部90と、二次電池18群の充放電容量を検出する容量検出部92と、二次電池18群の内部抵抗を算出する内部抵抗検出部94と、インターネット接続部96等が構成されている。記憶部80、診断処理部90、容量検出部92、内部抵抗検出部94、インターネット接続部96等は、コンピュータ本体72のハードウェアやソフトウェア等によって構成されている。
図7に示すように、内部抵抗基準劣化マップ120は、横軸が充電回数であり、縦軸が内部抵抗である二次元マップである。内部抵抗基準劣化マップ120では、充電回数と内部抵抗の関係から、正常劣化時範囲122と異常劣化時範囲124と正常劣化済範囲126と異常劣化済範囲128が定められている。正常劣化時範囲122と異常劣化時範囲124を区分している曲線130は、電池パック10が正常に製造されて正常に使用されている場合に、劣化していく二次電池18群の充電回数と内部抵抗の標準的関係を示している。図中の内部抵抗値Rzは、二次電池18群の内部抵抗がこの内部抵抗値Rzよりも増大したときに、二次電池18群が劣化したと判断される劣化基準抵抗値Rzである。また、充電回数Nzは、二次電池18群が正常に使用されたときに、内部抵抗がこの劣化基準抵抗値Rzよりも増大することが予定されている基準充電回数Nzである。
正常劣化時範囲122は、充電回数に対する内部抵抗が標準値以下の範囲であり、二次電池18群が充電回数に追従して正常に劣化していることを示す。異常劣化時範囲124は、充電回数に対する内部抵抗が標準値よりも高い範囲であり、二次電池18群が異常に劣化していることを示す。正常劣化済範囲126は、充電回数が基準充電回数Nz回以上であって内部抵抗が劣化基準抵抗値Rz以上の範囲であり、二次電池18群が正常に劣化しながら使用不能となるまで劣化したことを示す。異常劣化済範囲128は、充電回数が基準充電回数Nz回未満であって内部抵抗が劣化基準抵抗値Rz以上の範囲であり、二次電池18群が異常に劣化しながら使用不能となるまで劣化したことを示す。
劣化の進んでいない二次電池は、充放電容量が多く内部抵抗も低い。一方、劣化の進行した二次電池は、充放電容量が低下しており、内部抵抗も増大している。それらに対し、不活性状態となっている二次電池18群では、充放電容量が低下しているが、内部抵抗はあまり増大していない。このことから、充放電容量が低下しているが、内部抵抗はあまり増大していない二次電池は、不活性状態となっていると判別することができる。このことから、図8に示すように、横軸が充放電容量であり縦軸が内部抵抗である二次元マップでは、充放電容量が少なくて内部抵抗が低い範囲を、不活性範囲と定めることができる。図中の充放電容量値Qzは、二次電池18群の充放電容量がこの充放電容量値Qzよりも減少したときに、二次電池18群が劣化したと判断される劣化基準容量値Qzである。図7を用いて説明したように、劣化した二次電池18群では、内部抵抗が劣化基準抵抗値Rzまで増大している。即ち、二次電池18群の充放電容量が劣化基準容量値Qzまで減少した時には、二次電池18群の内部抵抗は劣化基準値Rzまで増大すると予定されている。またその時の充電回数は、基準充電回数Nz回となることが予定されている。
容量検出部92は、二次電池18群の充放電容量を検出することができるように構成されている。詳しくは、容量検出部92は、電池パック10のEEPROM21に記憶されている残容量履歴データから最新の極大値を抽出することによって、二次電池18群の充放電容量を検出する。
内部抵抗検出部94は、二次電池18群が充放電されたときの二次電池18群の電圧値から、二次電池18群の内部抵抗の値を算出することができる。例えば内部抵抗検出部94は、二次電池18群の非通電時の電圧値と、所定電流で放電させたときの電圧値から、内部抵抗を算出することができる。
インターネット接続部96は、コンピュータ装置70がインターネットに接続することを可能にする。コンピュータ装置10は、インターネット接続部96によってインターネットに接続し、外部のコンピュータ装置等と電子情報を授受することができる。
ステップS2では、電池パック10がチェックアダプタ50に装着されるまで待機状態となる。電池パック10が装着されたことは、例えば電圧検出部63が二次電池18群の電圧を検出することによって認識することができる。
ステップS4では、チェックアダプタ50の制御部61が、電池パック10のEEPROM21の情報を読み込む。制御部61は、読み込んだEEPROM21の情報を、コンピュータ装置70の診断処理部90に教示する。チェックアダプタ50の制御部61やコンピュータ装置70の診断処理部90は、電池パック10の充電回数データや残容量履歴データや温度履歴データや充電特性データや電池パックデータから、例えば二次電池18群の充電回数等を検出する。
ステップS6では、二次電池18群の充放電容量が検出される。電池パック10の残容量履歴データが、診断処理部90から容量検出部92に教示され、容量検出部92は残容量履歴データから最新の極大値を抽出して、二次電池18群の充放電容量を検出する。なお、二次電池の充放電容量を検出する方法は、上記に限定されるものではく、他の方法を用いてもよい。例えば、二次電池18群を完全に放電した後に満充電となるまで充電して、そのときの充電電力量を測定してもよい。
ステップS8では、二次電池18群の内部抵抗が検出される。診断処理部90は、チェックアダプタ50の制御部61に指令して、二次電池18群に診断用充放電を行わせる。その診断用充放電において、二次電池18群の電圧値はチェックアダプタ50の電圧検出部63によって検出され、制御部61と診断処理部90を経由して内部抵抗検出部94に教示される。内部抵抗検出部94は、診断用充放電に対する二次電池18群の電圧値から、二次電池18群の内部抵抗を算出する。
以上のステップS4、S6、S8によって、二次電池18群の充電回数、充放電容量、内部抵抗等が検出される。
図8に示すように、例えば検出された充放電容量がQ1であり、検出された内部抵抗がR1のときは、二次電池18群は活性状態であると判別する。一方、例えば検出された充放電容量が劣化基準容量値Qzであり、検出された内部抵抗が内部抵抗値R1のときは、二次電池18群は不活性状態となっていると判別する。充放電容量のみから判別すれば、充放電容量が劣化基準容量値Qzとなっている二次電池18群は劣化したと判別されてしまう。それに対し、バッテリチェックシステム2では、充放電容量と内部抵抗を組み合わせて判別することにより、二次電池18群が不活性状態となっていることを判別することができる。
ステップS32に進んだ場合、ステップS32では二次電池18群のリフレッシュ処理が行われる。診断処理部90は、二次電池18群が不活性状態となっていることを判別すると、チェックアダプタ50の制御部61に、二次電池18群のリフレッシュ処理をするように指令する。その指令を受け、チェックアダプタ50の制御部61は、充電器30の制御部46や放電負荷62や充放電切換部65等に指令を与え、二次電池18群のリフレッシュ処理を行う。リフレッシュ処理を行った後、ステップS4に戻る。ステップS4では、電池パック10のEEPROM21からリフレッシュ後の残容量履歴データが読み込まれ、ステップS6で二次電池18群のリフレッシュ後の充放電容量が検出される。このように、バッテリチェックシステム2では、二次電池18群が不活性状態となっている場合、一時的に低下している充放電容量を回復させた後に、以降の二次電池18群の診断処理を行う。
診断処理部90は、ステップS14で修正された二次電池18群の充電回数と、ステップS8で検出した二次電池18群の内部抵抗との対の値を、図7に示した内部抵抗基準劣化マップ120上にプロットし、二次電池18群の劣化状態を判別する。図7に示すように、例えば点Uのように異常劣化済範囲128にプロットされれば、二次電池18群は使用不能の状態まで劣化しており、その劣化は異常であったと判別する。点Vのように正常劣化済範囲126にプロットされれば、二次電池18群は使用不能の状態まで劣化しており、その劣化は正常であったと判別する。点Wのように異常劣化時範囲124にプロットされれば、二次電池18群はまだ使用可能の状態であり、その劣化は異常に進行していると判別する。点Xのように正常劣化時範囲122にプロットされれば、二次電池18群は使用可能の状態であり、その劣化は正常に進行していると判別する。
図10を参照して、診断処理部90による劣化の進行度の推定処理を説明する。図10に示すように、診断処理部90は、ステップS4で検出した二次電池18群の充電回数と、ステップS8で検出した二次電池18群の内部抵抗との対の値を、図7に示した内部抵抗基準劣化マップ120上にプロットする。ここでは、点Xにプロットされたものとする。なお、この処理で利用する充電回数は、ステップS14で修正した充電回数ではないことに留意されたい。診断処理部90は、プロットされた点Xと、内部抵抗基準劣化マップ120に記述されている標準的関係曲線130を用いて、内部抵抗基準劣化マップ120上に充電回数と内部抵抗の今後の推移曲線132を作成する。この推移曲線132において、内部抵抗が劣化基準抵抗値Rzとなるときの充電回数N3を求める。即ち、二次電池18群は、充電回数がN3回となったときに、内部抵抗が劣化基準抵抗値Rzまで増大し、使用不能となるまで劣化すると推定される。診断処理部90は、そのときの充電回数N1回と、推定した劣化充電回数N3回の比から、劣化の進行度を求める。
入力表示部160には、診断指示ボタン168と履歴表示ボタン169が表示されており、それらのボタンによって利用者はバッテリチェックシステム2に指示を与えることができる。診断指示ボタン168により、バッテリチェックシステム2に電池パック10の診断処理の実行を指令することができる。なお、電池パック10の診断処理は、先に説明したように電池パック10がチェックアダプタ2に接続されることによっても開始される(ステップS2)。診断指示ボタン168は、例えば同じ電池パック10を続けて診断する場合のように、電池パック10が既に接続されている場合等に使用する。履歴表示ボタン169により、記憶部80の診断情報累積データ86が記述している電池パック10の過去の診断情報を、結果表示部170に表示させることもできる。
寿命進行度表示部174には、ステップS18で推定された劣化の進行度が表示される。検出値表示部176には、診断処理で検出された各種検出値が表示される。例えば、二次電池18群の公称電圧値や、検出された二次電池18群の実際の電圧値や、温度センサ23で検出された二次電池18群の温度等が表示される。また、EEPROM21から読み込んだ充電回数や、検出した二次電池18群の内部抵抗値等が表示される。
図14は、二次電池18群の劣化状態がステップS10の活性/不活性の判別で「不活性」と判別され、リフレッシュ処理の後の診断で「正常劣化時」と判別された場合の表示例を示している。図14に示すように、二次電池18群が不活性状態となっている判別された場合には、完全充放電等のリフレッシュ処理を推奨するコメントを併せて表示するとよい。
図15は、二次電池18群の劣化状態が「正常劣化済」と判別された場合の表示例を示している。電池パック10のEEPROM21に記憶されている残容量履歴データから、高い頻度で過放電されていることが確認される場合には、図15に示すように「過放電はバッテリの劣化を早めます。工具の力が落ちてきたと感じたら充電して下さい。」と表示して、電池パック10の使用者に助言を与えるコメントを表示するのもよい。
図16は、二次電池18群の劣化状態が「異常劣化済」と判別された場合の表示例を示している。二次電池18群の劣化が異常劣化であって、充電回数も少ない場合には、電池パック10が故障していることが推測される。図16に示すように、二次電池18群が故障していることが推測される場合には、その旨を告知することにより、故障した電池パック10が使用し続けられることを防止することができる。
図9のステップS22では、今回の診断結果が記憶部80の診断情報累積データ86に追加して記憶される。ここでいう診断結果とは、電池パック10のEEPROM21から読み込んだデータや、検出した二次電池18群の電圧変化パターンや温度や、算出した二次電池18群の充放電容量や内部抵抗値や、劣化状態の判別結果や、利用者が入力表示部160に入力した情報を含む。バッテリチェックシステム2は、診断情報累積データ86に記憶している診断情報を読み出して、図12〜16に示すような診断結果の表示画面150を、いつでもディスプレイ74に表示することができる。また、バッテリチェックシステム2は、電池パック10のEEPROM21に記憶されている過去診断データを読み込んで、ディスプレイ74に表示することもできる。
また、このステップS22では、今回の診断結果が電池パック10のEEPORM21にも書き込まれる。電池パック10のEEPROM21に今回の診断結果が記憶されることで、電池パック10が他のバッテリチェックシステム2で診断されたときでも、今回の診断情報を表示させることができる。
また、バッテリチェックシステム2は、二次電池18群の劣化が、寿命に対してどの程度まで進行しているかを推定することができる。二次電池18群の寿命が尽きる時期を推測することもでき、二次電池18群の使用者は電池パック10の今後の使用計画等に反映することができる。
また、バッテリチェックシステム2は、電池パック10が二次電池18群の劣化を進めるような形態で使用されているか否かを推定することもできる。それにより、電池パック10の使用者は、自身の使用形態が二次電池18群の劣化を助長していることを知り、電池パック10の今後の使用方法を改善することができる。
図11に示すように、充放電容量基準劣化マップ180は、横軸が充電回数であり、縦軸が充放電容量である二次元マップである。充放電容量基準劣化マップ180では、充電回数と充放電容量の関係から、正常劣化時範囲182と異常劣化時範囲184と正常劣化済範囲186と異常劣化済範囲188が定められている。正常劣化時範囲182と異常劣化時範囲184を区分している曲線190は、電池パック10が正常に製造されて正常に使用されている場合に、劣化していく二次電池18群の充電回数と充放電容量の標準的関係を示している。図中の充放電容量値Qzは、劣化基準容量値Qzである。また、充電回数Nzは、二次電池18群が正常に使用されたときに、充放電容量がこの劣化基準容量値Qzよりも増大することが予定されている基準充電回数Nzである。
充放電容量基準劣化マップ180において、正常劣化時範囲182は、充電回数に対する充放電容量が標準値以上の範囲であり、二次電池18群が充電回数に追従して正常に劣化していることを示す。異常劣化時範囲184は、充電回数に対する充放電容量が標準値よりも少ない範囲であり、二次電池18群が異常に劣化していることを示す。正常劣化済範囲186は、充電回数が基準充電回数Nz回以上であって充放電容量が劣化基準容量Qz以下の範囲であり、二次電池18群が正常に劣化しながら使用不能となるまで劣化したことを示す。異常劣化済範囲188は、充電回数が基準充電回数Nz回未満であって充放電容量が劣化基準充放電容量Qz以下の範囲であり、二次電池18群が異常に劣化しながら使用不能となるまで劣化したことを示す。
充放電容量基準劣化マップ180は、判別基準データ82に追加して記述しておくとよい。
点Lのように異常劣化時範囲184にプロットされれば、二次電池18群はまだ使用可能の状態であり、その劣化は異常に進行していると判別する。点Jのように正常劣化済範囲186にプロットされれば、二次電池18群は使用不能の状態まで劣化しており、その劣化は正常であったと判別する。点Hのように異常劣化済範囲188にプロットされれば、二次電池18群は使用不能の状態まで劣化しており、その劣化は異常であったと判別する。
バッテリチェックシステム2は、記憶部80に記憶している診断情報累積データ86を、外部のコンピュータ装置に送信することができる。それにより、バッテリチェックシステム2の利用者は、電池パック10についてより詳しい知識を有する者(例えば電池パック10の供給者)に、電池パック10の診断情報を送信して助言を仰ぐことができる。
ホストコンピュータ212は、ホストコンピュータ212の処理動作を行う処理部214と、電池パック10の診断情報を累積して記憶する診断情報集積部216と、処理部214から入力された情報を表示するディスプレイ218等で構成されている。
処理部214には、ディスプレイ218に表示する表示情報を生成して出力する表示処理部222や、診断情報集積部216に累積記憶された診断情報から二次電池18群の判別基準を算定する判別基準算定部224や、ホストコンピュータ212がインターネットに接続して、バッテリチェックシステム2等と電子情報を授受するインターネット接続部226を備えている。
バッテリチェックシステム2群は、電池パック10を診断して得た診断情報を、インターネット204を介してホストコンピュータ212に送信する。バッテリチェックシステム2群は、電池パック10を診断する毎に診断情報を送信してもよいし、診断情報累積データ86に記述しておいた診断情報をまとめて送信してもよい。
診断情報集積部216に集積された診断情報を検討することにより、二次電池18群の劣化の態様を検討することができ、診断のための知識をさらに蓄積することができる。累積記憶された診断情報は、表示処理部222によってディスプレイ218に表示させて評価することもできる。
判別基準算定部224によって生成された内部抵抗基準劣化マップ120や、基準活性マップ140や充放電容量基準劣化マップ180等の判別基準データは、インターネット204を介してバッテリチェックシステム2群に配信される。バッテリチェックシステム2群は、記憶部80に記憶している判別基準データ86を、配信された新たな判別基準データへと更新する。
同一の使用環境で多数の電池パック10群を使用する使用者が、電池パック10の劣化の進行速度が早いと感じ、バッテリチェックシステム2によって電池パック10群を診断したところ、電池パック10群が共通して劣化の進行が異常であると診断されたとする。同一の条件下で使用される多数の電池パックが同様に診断される場合、電池パック10自体の異常に起因するものではなく、電池パック10群の使用方法に起因するものと疑われる。しかしながら、電池パック10に対して使用者が持っている知識では、その使用方法の問題点を抽出して、使用方法を改善することは困難である。
バッテリチェックネットワーク200では、バッテリチェックシステム2で診断した電池パック10の診断情報が、ホストコンピュータ212に送信される。このとき、図12に示したように、電池パック10群について、使用者(図中161)や、電動工具等の形式(図中162)や、生産ロットナンバ(図中163)や、購入年月日(図中164)等の情報も入力しておくとよい。また、図中の165、166のコメントを入力する欄には、電動工具の台数と電池パック10の台数の関係や、作業内容や作業時間等を入力しておくとよい。診断情報はインターネットを介してリアルタイムに送信することもでき、電池パック10群自体を送付する必要はない。
電池パック10の充電処理の態様は、EEPROM21に記憶されている充電特性データに基づいて行われる。この充電特性データは、多数回の充放電サイクルに亘って二次電池18群の能力が維持されるように、二次電池18群の特性等に基づいて充電電流やリフレッシュ処理の必要頻度が定められている。
しかしながら、電池パック10が使用される形態は各個体ごとに様々であり、EEPROM21が記述している充電特性データが、各電池パック10の二次電池18群に最適であるとは限らない。例えば、充分に放電された後に満充電の状態まで充電するという充放電サイクルで使用されている電池パック10は、不活性状態になりにくいので、リフレッシュ処理をあまり必要としない。このような電池パック10では、リフレッシュ処理の頻度を少なくした方が、二次電池18群の劣化を抑制することができる。特に、リフレッシュ処理には時間を要するので、リフレッシュ処理の頻度を減らしたいと要望する使用者も多い。あるいは、二次電池18群の劣化の進行速度が多少速くなっても短時間で充電を完了したいと要望する使用者もいる。このように、電池パック10に要求される充電処理に関する特性は、二次電池18群の特性のみならず、使用形態に応じて各個体毎に異なることも多い。しかしながら従来は、多様な使用形態に対して最大公約数となるような充電特性データが、すべての電池パック10に画一的に規定されていた。
電池パック10の供給者等は、電池パック10の充電特性データを、電池パック10の実際の劣化状態や使用方法と併せて診断し、その電池パック10にふさわしいのか否かを判別する。例えば、二次電池18群に不活性状態の兆候が見られず、また過放電の発生頻度が高いような場合では、リフレッシュ処理の頻度を減少させてもよいと診断することができる。使用者の要望である「リフレッシュ処理の頻度を減らしたい」に対し、そのように処置することが、その電池パック10にとって適切であるか否かを確認することができる。電池パック10の供給者等は、リフレッシュ処理の頻度をより少なく規定する充電処理データを、ホストコンピュータ212からバッテリチェックシステム2へ送信する。バッテリチェックシステム2が受信した新たな充電特性データは、チェックアダプタ50の制御部61に教示され、制御部61は電池パック10のEEPROM21の充電特性データを新たな充電特性データへと更新する。充電特性データが更新された電池パック10では、リフレッシュ処理を要求する頻度が減少する。
本実施例では、二次電池18群の使用量を示す指標として累積の充電回数を採用しているが、例えば累積放電時間、累積充電時間、累積放電電力量、累積充電電力量等を採用することもできる。実施する形態に併せて自由に採用することができ、それに応じて本実施例から設計変更すればよい。
本実施例では、二次電池18群の劣化の進行を示す指標として内部抵抗や充放電容量を採用しているが、これに限定されるものではない。二次電池の劣化の進行に追従して変化する指標を自由に採用することができ、それに応じて本実施例から設計変更すればよい。
本実施例で採用している充電回数、内部抵抗、充放電容量等の検出方法は例示に過ぎず、それらの指標を他の方法で検出するようにしてもよい。
本実施例のバッテリチェックネットワークでは、インターネットを利用しているが、他のコンピュータネットワークを採用することもできる。電子情報の通信技術は今後の発展が期待されている分野であり、新たに開発される通信技術を採用することもできる。
本実施例のバッテリチェックシステムでは、充電器と電池パック10の間に挿入できるアダプタを有する形態を採用しているが、これに限定されるものではない。充電器等に接続することなく、同様のバッテリチェックシステムを構成することもできる。
10・・電池パック
18・・二次電池
21・・EEPROM
30・・充電器
50・・チェックアダプタ
70・・コンピュータ装置
74・・ディスプレイ
120・・内部抵抗基準劣化マップ
140・・基準活性マップ
180・・充放電容量基準劣化データ
200・・バッテリチェックネットワーク
204・・インターネット
212・・ホストコンピュータ
216・・診断情報集積部
Claims (5)
- 二次電池が活性状態なのか不活性状態なのかを判別する装置であり、
二次電池の第1劣化指標を測定する装置と、
二次電池の第2劣化指標を測定する装置と、
第1劣化指標と第2劣化指標の二次元マップに活性範囲と不活性範囲を区分している基準活性マップを記憶している装置と、
測定された第1劣化指標と第2劣化指標が、前記基準活性マップの活性範囲と不活性範囲のいずれにあるのかを判別する装置と、
を備え、
第1劣化指標が内部抵抗であり、第2劣化指標が充放電容量であることを特徴とする電池診断装置。 - 二次電池を充電する充電装置と、充電装置と二次電池の間に挿入して用いるアダプタをさらに備え、そのアダプタが、
充電装置からの充電電流をアダプタを通過させて電池に給電する給電回路と、
二次電池からの電流を放電する放電回路と、
給電回路と放電回路のいずれか一方を有効にする切換回路と、
前記判別装置で不活性範囲にあることが判別されたときに放電回路が有効な状態となるように切換回路を切換える手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電池診断装置。 - 二次電池を診断して取得した診断情報を収集する診断情報収集装置であり、
二次電池を診断して診断情報を取得する複数の端末診断装置群と、
診断情報を累積して記憶する情報集積装置と、
端末診断装置群と情報集積装置をコンピュータネットワークを介して接続する通信手段を備えており、
各端末診断装置は、二次電池の第1劣化指標を測定する装置と、二次電池の第2劣化指標を測定する装置と、第1劣化指標と第2劣化指標の二次元マップに活性範囲と不活性範囲を区分している基準活性マップを記憶している装置と、測定された第1劣化指標と第2劣化指標が、前記基準活性マップの活性範囲と不活性範囲のいずれにあるのかを判別する装置と、を備えており、
通信手段は、端末診断装置群が取得した診断情報を情報集積装置に送信することを特徴とする診断情報収集装置。 - 前記情報集積装置に累積記憶された診断情報から第1劣化指標と第2劣化指標の関係を抽出し、前記活性範囲と不活性範囲の少なくとも1つの判別基準を算定する判別基準算定手段が付加されており、
前記通信手段は、判別基準算定手段が算定した判別基準を端末診断装置群に送信することを特徴とする請求項3の診断情報収集装置。 - 第1劣化指標が内部抵抗であり、第2劣化指標が充放電容量であることを特徴とする請求項3又は4に記載の診断情報収集装置。
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