JP5050820B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
また、コネクタハウジングには移動規制部が設けられ、検知位置に至ったスライダの先端部が移動規制部に潜り込むようにしてこの移動規制部と係合することで、スライダの浮き上がりを規制するとともにロックアームがロック解除方向に弾性撓みするのを規制するようになっている。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングには、前記検知位置に至った前記スライダと係合することでこのスライダの浮き上がりを規制するとともに前記ロックアームが前記ロック解除方向に弾性変位するのを規制する規制部が設けられ、この規制部が前記案内部と連続して設けられているところに特徴を有する。
スライダが検知位置側へ向かうにしたがい、案内部によってスライダとロックアームの係合状態が徐々に深められて行くから、スライダが検知位置に正しく導かれるとともに、ロックアームのロック状態を確実に保持することができる。
検知位置では検知片がロックアームをその先端側で押さえ付けるように前のめりの姿勢をとっているから、ロックアームのロック状態をより確実に保持することができる。
<請求項3の発明>
規制部と案内部が連続して設けられているから、スライダが規制部から案内部へと円滑に移行し、作業性が良好となる。また、規制部によってロックアームの不用意な弾性撓みをよりいっそう確実に防止できる。
待機位置にてスライダの先端部が保護壁によって覆われるから、スライダが異物との干渉で傷付いたり検知位置へ不用意に移動したりするのを防止できる。
本発明の実施形態1を図1ないし図15によって説明する。本実施形態のコネクタ10は、相手コネクタ80と嵌合可能なコネクタハウジング20と、コネクタハウジング20に待機位置と検知位置との間を移動可能に組み付けられるスライダ50と、コネクタハウジング20に収容される端子金具11とを備えて構成される。なお、以下の説明において前後方向については、相手コネクタ80との嵌合面側を前方とし、上下方向については図4を基準とする。
嵌合筒部22の上部には保護壁33が上方へ膨出して設けられ、この保護壁33の内側に、ロックアーム26の形成領域とスライダ50の組付領域が保有されている。具体的には保護壁33は、ロックアーム26の左右両側に位置して前後方向に延びる一対の立壁34と両立壁34の前端部の上端同士をつなげる覆い壁35とを備え、その内側に前方から保護リブ92を受け入れ可能となっている。
コネクタハウジング20にスライダ50を組み付けるに際し、ロックアーム26の上方でかつ保護壁33の内側(組付領域)に、後方からスライダ50を挿入する。組み付けの過程では、停止部59がロックアーム26の摺動面40を摺動して検知片54(検知片本体58)が弾性撓みされる。スライダ50が待機位置に至るに伴い、検知片54(検知片本体58)が元の自然状態に復帰して、検知片54の停止部59が窓孔41からロック溝39内に進入し、停止部59の停止面60とロック部38の後面が互いに対峙して、スライダ50の前方(検知位置)への移動が規制される。また、スライダ50が待機位置に至るに伴い、抱持部57の横板部分がロックアーム26のスライド凹部49内に正規深さで嵌合してスライダ50の上方への移動が規制されるとともに、抜止受部62が抜止片42に弾性的に係止されて、スライダ50の後方(抜け方向)への移動も規制される。
その状態で、相手コネクタ80のフード部90内にコネクタハウジング20の端子収容部21を嵌合させる。嵌合の過程では、ロック部38が相手側のロック突部91に乗り上げられてロックアーム26がシーソ状に揺動し、嵌合の完了に伴い、ロック部38がロック突部91を乗り越えてロックアーム26が復動し、もってロック突部91がロック溝39に嵌ってロック部38の後面に対峙する。これにより、コネクタハウジング20は相手コネクタ80に嵌合状態に保持されるとともに、雌雄の両端子金具11,81が互いに導通接続される。この間、スライダ50はロックアーム26の動きに追従変位するが、相手コネクタ80との正規嵌合によってロック突部91がロック溝39に嵌ると、図6に示すように、このロック突部91に停止部59が押し出されてこのロック突部91の上面に乗り上げられ、検知片54が上方へ弾性撓みした状態となる。
また、スライダ50が検知位置にある場合、検知片54がロックアーム26をその先端側で押さえ付けるように前のめりの姿勢をとっているから、ロックアーム26とロック突部91のロック状態をより確実かつ強固に保持することができる。
さらにまた、待機位置にてスライダ50の先端部が保護壁33によって覆われるから、スライダ50が異物との干渉で傷付いたり検知位置へ不用意に移動したりするのを防止できる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、コネクタハウジングの案内部に、検知位置へ移動するスライダとロックアームとの係合状態が深くなる向きに傾斜する案内面が設けられていたが、スライダの係合部に、検知位置に移動するスライダとロックアームとの係合状態が深くなる向きに傾斜する案内面が設けられていてもよい。また、かかる案内面は、案内部と係合部の両方に設けられていてもよい。
(2)スライダの検知片は、自然状態または検知位置にて前のめりの姿勢をとることなく、例えば、水平姿勢をとっていてもよい。
(3)スライダの全体は待機位置にて露出状態に配置されていてもよい。
(4)フロントリテーナは省略されてもよい。また、フロントリテーナの代わりに、コネクタハウジングの側面から装着されるサイドリテーナが設けられてもよい。
(5)ロックアームとスライダは、雄側の端子金具を装着可能な雄側のコネクタハウジングに設けられていてもよい。
(6)非防水タイプのコネクタにも適用可能である。
11…端子金具
20…コネクタハウジング
26…ロックアーム
43…規制部
45…案内部
50…スライダ
54…検知片
56…係合部
80…相手コネクタ
82…タブ
91…ロック突部
Claims (4)
- 相手側コネクタとの嵌合過程では弾性撓みし、前記相手側コネクタと正規嵌合されるに伴って弾性復帰し、かつその復帰状態で前記相手側コネクタを離脱規制状態に保持するロックアームが設けられたコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに対して待機位置と検知位置との間を移動可能に組み付けられ、前記相手側コネクタとの嵌合過程では、前記ロックアームに係止されることで前記待機位置に保持され、前記相手側コネクタと正規嵌合された場合には前記ロックアームとの係止状態が解除されて前記検知位置への移動が許容されるスライダとを備え、前記検知位置では、前記ロックアームの撓み方向と対向する位置に前記スライダが配置されて、前記ロックアームのロック解除方向への弾性撓みが規制されるコネクタであって、
前記スライダは、撓み変形可能な検知片と、前記検知片とは別に固定して設けられた係合部とを有し、
前記コネクタハウジングには、前記スライダが前記待機位置から前記検知位置に向かう過程で前記係合部と摺接することにより、前記スライダを前記検知位置側へ向けて徐々に前記ロックアームとの係合状態を深める方向に変位させる案内部が設けられ、かつ、
前記スライダが前記検知位置に向かう過程では、前記検知片が、前記ロックアームに乗り上がって前記スライダの変位方向と交差する方向に撓み変形した状態になり、前記スライダが前記検知位置に至ると、前記検知片が弾性復帰して前記ロックアームを押さえ付けることを特徴とするコネクタ。 - 前記検知位置では、前記検知片が前記ロックアームをその先端側で押さえ付けるようにのめりの姿勢をとっていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 前記コネクタハウジングには、前記検知位置に至った前記スライダと係合することでこのスライダの浮き上がりを規制するとともに前記ロックアームが前記ロック解除方向に弾性変位するのを規制する規制部が設けられ、この規制部が前記案内部と連続して設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
- 前記コネクタハウジングには、前記待機位置におけるスライダの先端部を覆う保護部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
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