JP5048816B2 - 携帯端末機 - Google Patents
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Description
GPS機能付き携帯電話機は、GPS測位した結果得られた自機の位置情報を、電子メールで他の携帯電話機、或いはパソコンに送信することができる。
また、下記の特許文献1には、GPSを利用して自分の位置情報を獲得し、位置情報サービスセンターから相手の位置情報を獲得し、地図情報を地図情報データベースから獲得し、両者の位置情報と地図を表示部に表示する携帯通信機器が開示されている。
そこで本発明は、誘拐犯によって自機のバッテリーが外される場合でも、自機の現在地を他の通信装置に送信することができる携帯端末機及び位置情報送信方法を提供することを目的とする。
<実施形態1>
<概要>
実施形態1に係るGPS機能付き携帯電話機は、通常モードから非常モードに切り替える非常モード設定機能を有している。
<構成>
図1は、GPS機能付き携帯電話機1の外観を示す図である。
操作部2は、一般的な携帯電話機に備わる0から9までのテンキーボタンや、オンフックボタン、オフフック兼電源オン/オフボタン(以下、単に「電源ボタン」と言う。)2A等の各種ボタンを有し、各種ボタンが押下されることによってユーザから各種指示を受け付ける。
GPS機能付き携帯電話機1は、操作部2、表示部3、アンテナ4、無線通信部5、GPSアンテナ6、GPS処理部7、スピーカ部8、マイク部9、バッテリー10、電源回路11、計時部12、制御部14及び記憶部15を備える。
GPS機能付き携帯電話機1の機能構成は、従来のGPS機能付き携帯電話機1と基本的には同じである。
無線通信部5は、アンテナ4が受信した搬送波信号及び制御部14から伝送されてきた音声や映像等の圧縮信号に対して、変復調処理、増幅処理、A/D及びD/A変換処理といった、送受信に係る一連の処理を行う機能部である。
GPS処理部7は、GPSアンテナ6から送られてきた信号に基づいて、位置情報を算出する機能を有する。算出した位置情報は制御部17に伝送される。
制御部14は、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等によって構成されており、記憶部15に記憶されている各種プログラムに従って各機能部の制御を行う。
スピーカ部8は、制御部14から伝送されてきた電気信号を音に変換して出力する。
マイク部9は、音を拾って電気信号に変換して制御部14に伝送する。
計時部12は、時間を計時する機能を有する。
<動作>
GPS機能付き携帯電話機1は、上述したように非常モード設定機能を有する。
まず、GPS機能付き携帯電話機1は、ユーザから非常モードの設定画面の表示指示を操作部2を介して受けると、制御部14は、記憶部15に記憶している非常モード設定用のプログラムを読み出して実行し、表示部3に非常モードの設定画面の表示を行う(ステップS1)。
続いて、ユーザから、非常モード時に現在地を通知する宛先のメールアドレスの設定を受け付けて、設定し(ステップS4)、処理を終了する。
次に、非常モードに設定されている場合に行われる、位置情報の送信処理について説明する。
まず、GPS機能付き携帯電話機1の電源がオンの状態の時に、ユーザから電源ボタンの押下、すなわち、ユーザから電源をオフにする指示を受け付けると(ステップS11:YES)、制御部14は、記憶部15に非常モードがオンであることを示すフラグ情報が記憶されているかどうか、すなわち、自機が非常モードに設定されているかどうかを確認する(ステップS12)。
ク部9、記憶部15に対する電源供給を停止する電源オフ処理を行う(ステップS15)。
計時部12は、電源オフ処理が行われてから、計時を開始し(ステップS16)、所定時間(例えば、10分)が経過した時点で(ステップS17:YES)、その旨を制御部14に通知する。
ここで、電源供給が再開される一部の機能部は、無線通信部5、GPS処理部7であり、操作部2、表示部3、スピーカ部8、マイク部9に対しての電源供給は再開されない。そして、この一部電源オン処理では、表示部2に待ち受け画面等が表示されることもなく、起動時の効果音が鳴ることもないので、電源供給が再開されたことが、誘拐犯に容易に気付かれることはない。
ステップS12において、記憶部15に前記フラグ情報が記憶されていない場合、すなわち、非常モードに設定されていなければ(ステップS12:NO)、通常通り、電源オフ処理を行う(ステップS19)。
<変形例>
GPS機能付き携帯電話機1が非常モードに設定されている場合に行われる、位置情報の送信処理は、以下に示す変形例が考えられる。
まず、GPS機能付き携帯電話機1の電源がオンの状態の時に、ユーザから電源ボタンの押下、すなわち、ユーザから電源を切断する指示を受け付けると(ステップS21:YES)、制御部14は、記憶部15に非常モードがオンであることを示すフラグ情報が記憶されているかどうか、すなわち、非常モードに設定されているかどうかを確認する(ステップS22)。
計時部12は、電源オフ処理が行われてから、計時を開始し(ステップS24)、所定時間(例えば、10分)が経過した時点で(ステップS25:YES)、その旨を制御部14に通知する。
制御部14は、一部の機能部への電源供給を再開した後に、GPS処理部7にGPS測位を行わせて、自機の現在地を示す位置情報を取得させる(ステップS27)。続いて、制御部14は、当該位置情報を記載した、予め設定されているメールアドレスを宛先とする電子メールを作成して、無線通信部5を介して送信する(ステップS28)。
ステップS22において、記憶部15に前記フラグ情報が記憶されていない場合、すなわち、非常モードに設定されていなければ(ステップS22:NO)、通常通り、電源オフ処理を行う(ステップS29)。
この変形例の処理は、GPS処理部7が位置情報を取得するのに時間がかかることを考慮している。誘拐犯が電源ボタンを押してから、GPS機能付き携帯電話機1の電源がオフされるまでの時間が長くなると、誘拐犯が不審に思うことが想定されるので、電源オフ指示を受け付けた直後は、位置情報の取得を行わずに電源オフ処理をして、その後、電源供給を再開する一部電源オン処理後に、位置情報を取得して送信するようにしている。
<実施形態2>
<構成>
図6は、本体からバッテリー10を取り外した状態の、GPS機能付き携帯電話機1Aの裏側外観を示す図である。
バッテリー10は、通常、GPS機能付き携帯電話機1A本体のバッテリー格納部19に嵌合装着されており、ロック部18によって留められている。バッテリー10は、GPS機能付き携帯電話機1Aの外装の一部と一体化された構造となっており、バッテリー格納部19の蓋を兼ねている。
図7は、GPS機能付き携帯電話機1Aの機能構成を示す図である。
基本的に実施形態1で説明した図2に示すGPS機能付き携帯電話機1の機能構成と同じであり、同じ機能部については同じ符号を付し、説明を省略する。
GPS機能付き携帯電話機1Aが、GPS機能付き携帯電話機1の機能構成と異なる点は、センサ16、予備バッテリー17を備えている点である。
<動作>
GPS機能付き携帯電話機1Aは、実施形態2のGPS機能付き携帯電話機1と同様に非常モード設定機能を有するので、その動作についての説明は省略する。
まず、GPS機能付き携帯電話機1Aの電源がオンの状態の時に、バッテリー10が本体から取り外されることによって、バッテリー格納部19内に光が入り、センサ16が光を検出して、検出信号を制御部14に送ると(ステップS31:YES)、制御部14は、電源回路11に電源供給元をバッテリー10から予備バッテリー17に切り替える指示を送る。そして、制御部14は、記憶部15に非常モードがオンであることを示すフラグ情報が記憶されているかどうか、すなわち、自機が非常モードに設定されているかどうかを確認する(ステップS32)。
<補足>
なお、本発明は以上で述べた実施の形態に限定されるものでないことは、勿論である。以下に示す内容も本発明に含まれる。
(1)上述の各実施形態は、GPS機能付き携帯電話機を用いて説明したが、本発明は、携帯電話機に限られず、自機の位置情報を取得して、他の機器に送信することが可能な携帯端末機に適用することが可能である。例えば、無線通信機能及び位置情報取得機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)等がある。
(2)上述の実施形態1において、非常モードの設定は、GPS機能付き携帯電話機1の操作部2を操作することで設定されていたが、他の通信機器からSMS(Short Message Service)や、電子メール等でリモート設定することも可能である。その際、自由にリモート設定できないように、パスワードの入力を必須とすることが考えられる。
(3)上述の各実施形態では、取得した位置情報を電子メールに記載して予め設定されたメールアドレスを宛先として送信していたが、電子メール以外の他の通信方法で、位置情報を他の通信機器に送信してもよい。
(4)上述の各実施形態では、非常モードの設定を行っていたが、本発明は、非常モードの設定をすることなく、電源オフの指示を受け付けると、これに起因して位置情報を取得して、送信するものも含まれる。また、電源オフの指示を受け付ける前に取得していた位置情報を、電源オフの指示を受け付けた後に、送信してもよい。
(5)上述の各実施形態では、非常モードの設定時に、位置情報の送り先をユーザが設定していたが、予めサービス提供者が決めた所定のメールアドレス、緊急通報先のメールアドレス等がデフォルトで設定されていてもよい。
(6)非常モード時に電源ボタンが押下されることに起因して作成される電子メールには、位置情報の他に、当該電子メールが非常モード時に作成され送信された電子メールであることを示す一文が記載されていてもよい。例えば、「緊急!本メールは、非常モードに設定された携帯電話機から送信されたものです。送信元携帯電話機の電源は現在、切られている状態です。送信元携帯電話機の位置情報を記載していますので、ご確認下さい。」等が考えられる。
(7)上述の実施形態2では、バッテリー10の取り外しをセンサ16が明るさを検出することで検出していたが、ロック部18が解除されたことを検出してもよい。
(8)本発明は、図4、5、8に示す各ステップ等を含む位置情報送信方法であるとしてもよい。
2 操作部
2A 電源ボタン
3 表示部
4 アンテナ
5 無線通信部
6 GPSアンテナ
7 GPS処理部
8 スピーカ部
9 マイク部
10 バッテリー
11 電源回路
12 計時部
14 制御部
15 記憶部
16 センサ
17 予備バッテリー
18 ロック部
19 バッテリー格納部
Claims (4)
- 自機本体の電池格納部に電池が格納され、当該電池格納部を電池蓋で閉じた携帯端末機であって、
前記電池蓋の取り外しを検出する検出手段と、
前記検出手段が前記検出をしたことに起因して、自機の現在地を示す位置情報を取得する取得手段と、
通信手段と、
前記検出手段が前記検出をしたことに起因して、前記通信手段に前記位置情報をネットワークを介して他の通信装置へ送信させる制御手段とを備える
ことを特徴とする携帯端末機。 - 前記検出手段は、照度センサであって、前記電池格納部内に配置され、前記電池蓋の取り外しによって、当該電池格納部内が明るくなったことを検出する
請求項1に記載の携帯端末機。 - 前記携帯端末機は、更に、前記電池蓋を自機本体の電池格納部に留めておくロック部を備え、
前記検出手段は、前記ロック部が解除されたことを検出する請求項1に記載の携帯端末機。 - 自機本体の電池格納部に電池が格納され、当該電池格納部を電池蓋で閉じた携帯端末機に用いられる位置情報送信方法であって、
前記電池蓋の取り外しを検出するステップと、
前記検出手段が前記検出をしたことに起因して、自機の現在地を示す位置情報を取得するステップと、
前記検出をしたことに起因して、前記位置情報をネットワークを介して他の通信装置に送信するステップとを含む
ことを特徴とする位置情報送信方法。
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