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JP5046701B2 - 塀及び塀の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅やマンション等の敷地境界部や隣地境界部に沿って設けられる外構塀の塀の形成方法に関するものである。
一般に、住宅や工場等の敷地の境界部に沿って設けられる外構塀の塀用パネルとしては、金属、木材、コンクリート、合成樹脂等からなる矩形状のパネルに対して、その周縁部に桟材を取付けたものが提案されており、この桟材には、支柱と接合するためのものや、笠木や化粧用カバー材等と取付けるためのもの等、目的や、施工性、意匠の面から様々なものが提案されている。
例えば、所定の間隔をおいて支柱部材を立設し、対向する支柱部材間に横桟材を架設し、該横桟材に側面パネルを固着した乾式塀において、対向する突条部の外側面に横桟材の両端を固着して支柱部材と側面パネルの外側面を同一面に配設したことを特徴とする乾式塀が提案されている。
この乾式塀は、支柱部材と側面パネルの外側面を同一面に配設したので、パネル材と支柱部材との一体感があり、意匠的に優れた外観を奏することができる(例えば、特許文献1参照。)。
又、一対の壁面板の間に中空部が形成された間仕切り壁において、前記中空部に石膏ボードやグラスウール等を詰め込んだことを特徴とする間仕切り壁が提案されている。これは、間仕切り壁の遮音性、断熱性及び強度の向上を図ることができるものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−195592号公報 特開2000−73474号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の乾式塀には次のような問題点があった。すなわち、一般的に、支柱部材をまず立設し、所定の養生期間をあけて、側面パネルを固着させるため、工期が比較的長く係る点と、支柱部材をまず立設するため、この際に生じる施工誤差を吸収しにくい点が問題であった。又、前記特許文献2に記載の間仕切り壁には次のような問題があった。すなわち、主として吸音性能や断熱性の向上を図るものであるため、吸音性を配慮したものではなく、その点に不足のあるものであった。
本発明は、前記の如き問題点を解消し、塀の枠体の背面側に支柱が取付け可能となされた塀の形成方法において、遮音性能を具備した遮音塀と、遮音性能吸音性能を具備すると共に遮音性能を補うようになされた吸音塀とが選択可能となされた塀の形成方法を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわちこの発明に係る塀は、相対向する2個の縦材と2個の横材とからなる枠体の内側に、前面板と無開口の背面板とが前後に間隔を開けて取付けられ、縦材及び横材それぞれの対向面には、その長手方向に向かって前面板及び背面板の端部が挿入される溝部が前後に間隔をあけて設けられ、前記縦材に設けられた溝部は、当該縦材に一体に設けられた、前面板又は背面板の表面側に位置する外側壁と、前面板又は背面板の裏面側に位置する内側壁とからなり、内側壁の先端部は、根元側に比べて外側壁との間隔が広くなされ、かつ、外側壁の先端から挿入される前面板及び背面板の裏面側に向かって突部が突出されていることを特徴とするものである。
また、この発明に係る塀の形成方法は、相対向する2個の縦材と2個の横材とからなる枠体の内側に、前面板と無開口の背面板とが前後に間隔を開けて取付けられ、縦材及び横材それぞれの対向面には、その長手方向に向かって前面板及び背面板の端部が挿入される溝部が前後に間隔をあけて設けられ、前記縦材に設けられた溝部は、当該縦材に一体に設けられた、前面板又は背面板の表面側に位置する外側壁と、前面板又は背面板の裏面側に位置する内側壁とからなり、内側壁の先端部は、根元側に比べて外側壁との間隔が広くなされ、かつ、外側壁の先端から前面板及び背面板の裏面側に向かって突部が突出されている請求項1に記載の塀を形成するに際して、前記前面板として無開口板と開口板とを用意し、前面板として無開口板を取付けて遮音塀を形成する場合と、前面板として開口板を取付け、開口板の開口より中空部内に入射した騒音を吸音材で吸音させることにより、吸音性を具備させると共に、前面板に開口板を使用したことによる遮音性能の低下を、背面板の前面に配置した金属板で補うようにして、吸音塀を形成する場合と、いずれかを選択して塀を形成するようにしたことを特徴とするものである。
本発明に係る塀の形成方法によれば、前面板として無開口板を取付けて遮音塀を形成する場合と、前面板として開口板を取付け、開口板の開口より中空部内に入射した騒音を吸音材で吸音させることにより、吸音性を具備させると共に、前面板に無開口板を使用したことによる遮音性能の低下を、背面板の前面に配置した金属板で補うようにして、吸音塀を形成する場合と、いずれかを選択して塀を形成するようにしたので、設置場所に応じて、騒音発生源から発生する騒音を塀によって遮るのみでよい場合は遮音塀を選択し、騒音発生源から発生する騒音を塀によって遮ると共にその騒音自体を塀で吸収したい場合は、吸音塀を選択すればよく、これらの選択が、枠体と無開口の背面板とを共通として、前面板を無開口板とするか、前面板を開口板とすると共に背面板の前面に金属板を配置するかといった比較的容易な組換え作業によって可能となる。
又、本発明に係る塀の形成方法に係る塀の形成方法において、前記中空部の前後の幅寸法は35〜60mmとなされば、後述のように、遮音性能と吸音性能を保持しつつ、比較的軽量となり、持ち運びが比較的容易になされる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち、図1は本発明に係る塀の形成方法により作成された遮音塀の実施の形態を示す正面図、図2は図1のA−A部における要部拡大断面図、図3は図1のB−B部における要部拡大断面図、図4は前面板及び背面板の実施の一形態を示す平面図、図5は本発明に係る塀の形成方法により作成された吸音塀の実施の一形態を示す要部拡大断面図、図6は本発明に係る塀の形成方法により作成された塀において塀と支柱との取付構造の一形態を示す分解説明図である。
図面において、1は相対向する2個の縦材11と2個の横材12とならなる枠体、2及び3は枠体1の内側に前後に間隔を開けて取付けられた前面板2及び無開口の背面板3、4は前面板2と背面板3との間に形成された中空部5に内装された吸音材であり、本形態に係る塀の形成方法によって形成された塀は、枠体1、前面板2、背面板3、及び吸音材4とから主に構成されたものである。
前面板2は、図1に示すように略矩形に形成され、図4の(a)に示すように芯材21の表裏面に金属板22が貼着されたものである。芯材21は、一般には、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂から作製されるものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン単独のもの、或いはこれらを適宜混練されたものを用いてもよく、これらに水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機材料を適宜混練したものを用いてもよい。又、金属板22は、一般にはアルミニウムが用いられるが、ステンレス鋼、銅等の他の金属からなりるものでもよく、外側に配置される金属板22は、装飾性を高めるために塗装が施されてもよく、装飾用のシートやフィルムを貼着されてもよいが、そのまま用いてもよい。
背面板3は、図4の(b)に示すように、前面板2と同様な構成であり、すなわち、芯材31の表裏面に金属板32が貼着されたものである。
前面板2及び背面板3は、本形態では、芯材21、31及び金属板22、32とからなる積層体であるが、積層体の形態に限定されるものではなく、例えば金属板22、或いは芯材21を単独で用いる形態でもよく、ポリカーボネートやアクリル樹脂等からなる透光材料からなる形態でもよい、遮音性、吸音性や透光性等の塀として必要とされる性能に合わせて、適宜選択することができる。
吸音材4は、本形態では、熱可塑性合成樹脂製繊維から構成された綿状の集合体であり、シート状に成形され、その大きさは前面板2及び背面板3と同程度であり、図2、図3及び図5に示すように、前面板2と背面板3との間に形成された中空部5に内装されている。吸音材4の厚さは、中空部5の前後の幅寸法と同程度でもよいが、この幅寸法より厚めに設定し、中空部5に押し込む様に配置してもよい。
吸音材4の材質は、本形態では、ポリエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルであるが、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート等のポリエステルを適宜混練したものでもよく、あるいは共重合させたものでもよい。又、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリアミド等の合成樹脂を用いてもよい。更に、これらの合成樹脂で繊維を作成する際に、芯部とその外周上に配置された被覆部からなるように繊維を構成してもよい。要は、吸音材4を中空部5に内装した際、前面板2又は背面板3のいずれか一方の外部から風、振動、騒音等による外力が加わり、前面板2又は背面板3のいずれか一方が吸音材4に向かって撓んだ場合、その撓みを吸音材4で弾性的に吸収し、他方の前面板2及び背面板3に撓みが伝播しないようになされると共に、外力がなくなれば元の状態に戻るように吸音材4を構成できる材質であればよい。
吸音材4の繊維の形態は、本形態では長さが30〜100mm、太さが5〜100μmの合成樹脂製繊維であるが、特にこれに限定されるものではなく、塀を適宜切断加工して端尺パネルを作製するために、吸音材4を施工現場等で切断する際、その切れ端が飛散しても、作業者の皮膚に刺さり、不快な刺激を与えるなことが起こりにくいものが好ましい。
縦材11は、図2に示すように、前後に間隔をあけて配置された2個の前面板2及び背面板3の側端部に相対向して取付けられたものであり、縦材11の基板111には、パネル本体1の側端部がそれぞれ挿入される溝部112が長手方向に向かって立設されている。溝部112は、本形態では、基板111の両側端からそれぞれ立設されているが、基板111の任意の位置に形成することができる。
縦材11の溝部112は、前面板2及び背面板3の外側に位置する外側壁113と、前面板2及び背面板3の内側に位置する内側壁114とからなる。外側壁113と内側壁114との間隔は、前面板2及び背面板3の厚さに対してやや広くなされると共に、内側壁114の端部は、外側壁113との間隔が広がるようになされ、更に、内側壁114の内側部の先端角部は切除され斜面が形成されている。これにより、前面板2及び背面板3を溝部112の内部に挿入しやすくなる。
又、前面板2又は背面板3の側端部を溝部112に挿入した際、前面板2又は背面板3の内側縁部は内側壁114の奥部に当接されると共に、前面板2又は背面板3の外側端部は、溝部112の外側壁113の端部から前面板2又は背面板3に向かって突出した突部115の先端に当接するようになされている。これにより、前面板2及び背面板3の側端部を溝部112内で固定することができる。
更に、前面板2又は背面板3の両側端部が、相対向する縦材11の溝部112にそれぞれ挿入されれば、前面板2又は背面板3に対して、内側から外側に向かって撓むように外力がかかった場合、前面板2又は背面板3の側端部に当接している溝部112の外側壁113の突部115と内側壁114とがその撓みの発生を阻止するように作用するので、その撓みが生じにくくなる。
横材12は、図3に示すように、前面板2と背面板3との上下端部に相対向して取付けられている。そして、縦材11と同様に、前面板2又は背面板3が取付けられる内側に向かって溝部122が立設されている。溝部122の構造は縦材11の溝部112と同様な構造となされている。
縦材11、横材12は、一般にはアルミニウムを押出成型して得られる長尺の型材を適宜長さに切断した部材からなるものであり、塀を形成して運搬する際に比較的軽量で持ち運びやすくなるが、アルミニウム以外の金属、または金属や無機材料と合成樹脂との複合材料、例えば合成樹脂に金属フィルムをラミネートしたもの、表面に着色がなされたもの、装飾性を向上させるために表面に凹凸が形成されたもの等、必要な強度に応じて、適宜使用できる。
図2に示された塀は、前面板2側で発生した騒音が、背面板3側へ伝播することを抑制し、効果的に遮音するための遮音塀の構成であるが、図5に示された塀は、発生した騒音を効果的に吸音するように構成した吸音塀に関するものである。
すなわち、前後に間隔をあけて設けられた前面板2及び背面板3との間に形成された中空部に吸音材4を内装する点では、図2に示された吸音塀と同様であるが、前面板2には、その全面に多数の透孔23が多数設けられ、背面板3の前面に金属板6が配置されたものである。これにより、騒音は、前面板2の透孔23から中空部5内に入射した騒音を吸音材4で吸音させることにより、吸音性を具備させると共に、前面板2に開口板を使用したことによる吸音性能の低下を背面板3の前面に配置した金属板で補いようにしたものである。金属板6は本形態では鋼板であるが、他の金属でもよく、耐食性を向上させるために亜鉛等のめっきを施したものでもよい。尚、背面板3の前面に金属板6が配置されていればその効果を奏するので、金属板6の周端部が背面板3と同様に縦材11の溝部112、横材12の溝部122に挿入されたものでもよく、背面板3の前面に単に配置したものでもよい。後者の場合は、金属板6の上下端部を吸音材4側にそれぞれ折り返し断面コ字状とし、その折り返し部が吸音材4の上下両端に位置するように配置し、金属板6が不用意に移動しないようになされてもよい。尚、騒音発生源が背面側にある場合は、背面板3を開口板とし、前面板を無開口板とした構成でもよい。
続いて、本形態に係る塀の形成方法によって形成された塀と、支柱7との接続構造について説明する。図3、5に示すように、横材12には、支柱7と接する側に長手方向に沿って支柱取付溝123が設けられ、この支柱取付溝123に支柱取付部材8が摺動可能に挿入されるものである。支柱取付溝123には、支柱7と接する側の長手方向に沿って開口部124が設けられ、この開口部124は、支柱取付溝123、及び支柱取付部材8の縦寸法より短くなされている。そして、縦材11には、支柱取付溝123に支柱取付部材8が挿入されるための挿入孔が設けられている。
図6の(a)は、前記接続構造の概略を示す分解斜視図、(b)はその要部の拡大図である。支柱7に設けられた貫通孔71に取付ボルト9を挿入し、支柱7を貫通させる。次に、取付ボルト9のネジ部を前記開口部124に通し、支柱取付溝123に挿入された支柱取付部材8の取付孔81に螺着させる。これにより、横材12が支柱7に固定される。
又、本発明に係る塀の形成方法によって作成された塀を連結する際は、その連結部にパッキン等の弾性部材を配設した形態が好ましい。これにより、左右に隣接する2個の塀において、加工誤差や傾斜等の施工誤差によって生じる隙間を埋めることが可能となり、この隙間から伝播する騒音等を低減させ、吸音性能や遮音性能を高めることができる。尚、同様なパッキンを塀と地面との間に配設されてもよい。
次に、中空部cの前後方向の幅寸法について、前記厚さをいくらにすれば、吸音率を高めることができるかを確認した。すなわち、本発明に係る塀の形成方法によって形成したA〜Cからなる塀を作成し、それぞれについて前記幅寸法と吸音率との関係を測定すると共に、その結果を表2に示した。尚、性能の判断は、東日本道路株式会社、中日本道路株式会社、西日本道路株式会社との3社による設計要領第5集交通管理施設編(遮音壁設計要領)において、6ページに記載された「吸音率」の試験方法に基づいて測定した。
塀A.前面板a及び背面板bとの間に形成された中空部cの前後の幅寸法を20mmとし、この中空部cに吸音材dを内装し、更に背面板bの前面に0.8mmの鋼板を配置したもの。
塀B.前面板a及び背面板bとの間に形成された中空部cの前後の幅寸法を30mmとし、この中空部cに吸音材dを内装し、更に背面板bの前面に0.8mmの鋼板を配置したもの。
塀C.前面板a及び背面板bとの間に形成された中空部cの前後の幅寸法を40mmとし、この中空部cに吸音材dを内装し、更に背面板bの前面に0.8mmの鋼板を配置したもの。
尚、前面板a及び背面板bは主にポリエチレンからなる芯材の表裏面にアルミニウムからなる金属板を貼着させた厚さ3mmの複合板を用いた。更に、前面板aの開口率は約25%とした。
Figure 0005046701
上記の測定結果から、中空部cの前後方向の幅寸法を大きくするほど、特に低波数側で吸音率の改善が見られ、数々の結果より、中空部cの前後方向の幅寸法が35mmより厚ければ、前記基準を上回り、吸音率を好適に向上させることができ、更に前記幅寸法を40mmとすれば、吸音率をより好適に向上させることができることが分かった。又、前面板aの開口率は15〜50%の範囲であれば、吸音性能に対して著しい影響を与えないことが分かった。
続いて、中空部cの前後方向の幅寸法について、前記幅寸法をいくらにすれば、透過損失を高めることができるかを確認した。すなわち、本発明に係る塀の形成方法によって形成したD〜Eからなる塀を作成し、それぞれについて前記幅寸法と遮音率との関係を測定すると共に、その結果を表2に示した。尚、性能の判断は、東日本道路株式会社、中日本道路株式会社、西日本道路株式会社との3社による設計要領第5集交通管理施設編(遮音壁設計要領)において、6ページに記載された「透過損失」の試験方法に基づいて測定した。
塀D.前面板a及び背面板bとの間に形成された中空部cの前後の幅寸法を40mmとし、この中空部cに吸音材dを内装したもの。
塀E.開口率をは25%とした前面板a及び背面板bとの間に形成された中空部cの前後の幅寸法を40mmとし、この中空部cに吸音材dを内装し、更に背面板bの前面に0.8mmの鋼板を配置したもの(塀Cと同仕様)。
尚、前面板a及び背面板bは主にポリエチレンからなる芯材の表裏面にアルミニウムからなる金属板を貼着させた厚さ3mmの複合板を用いた。
Figure 0005046701
上記の測定結果から、塀D〜Eの仕様において基準値を上回り、数々の結果より、吸音材の厚さが35mmより厚ければ、前記基準を上回り、遮音率を好適に向上させることができることができ、更に前記幅寸法を40mmとすれば、吸音率をより好適に向上させることができることが分かった。又、塀Dと塀Eを比較すると、前面板aを無開口板とし、鋼板を用いない塀Dは、比較的高周波数側で透過損失が顕著に高く、前面板aに開口板を用いる共に鋼板を用いた塀Eは比較的低波数側で透過損失が高いことから、遮音したい騒音の周波数に合わせて、適宜選択可能となることが分かった。
一方、中空部cの前後方向の幅寸法の上限に関しては、一般に厚くなるほど、吸音性及び遮音性が高められるが、塀の運送や取付ける際の作業性を考慮すると薄い方がより好ましい。これにより、中空部cの前後方向の幅寸法を35〜60mmとすると、優れた遮音性及び吸音性を示すと共に、塀の輸送や取付ける際の作業性を向上させることができ、より好適には40〜60mmとすることであることが分かった。
本発明に係る塀の形成方法により作成された遮音塀の実施の形態を示す正面図である。 図1のA−A部における要部拡大である。 図1のB−B部における要部拡大断面図である。 前面板及び背面板の実施の一形態を示す平面図である。 本発明に係る塀の形成方法により作成された吸音塀の実施の一形態を示す要部拡大断面図である。 本発明に係る塀の形成方法により作成された塀において塀と支柱との取付構造の一形態を示す分解説明図である。
符号の説明
1 枠体
11 縦材
12 横材
2 前面板
3 背面板
4 吸音材
5 中空部
6 金属板
7 支柱

Claims (2)

  1. 相対向する2個の縦材と2個の横材とからなる枠体の内側に、前面板と無開口の背面板とが前後に間隔を開けて取付けられ、縦材及び横材それぞれの対向面には、その長手方向に向かって前面板及び背面板の端部が挿入される溝部が前後に間隔をあけて設けられ、前記縦材に設けられた溝部は、当該縦材に一体に設けられた、前面板又は背面板の表面側に位置する外側壁と、前面板又は背面板の裏面側に位置する内側壁とからなり、内側壁の先端部は、根元側に比べて外側壁との間隔が広くなされ、かつ、外側壁の先端から挿入される前面板及び背面板の裏面側に向かって突部が突出されていることを特徴とする塀
  2. 相対向する2個の縦材と2個の横材とからる枠体の内側に、前面板と無開口の背面板とが前後に間隔を開けて取付けられ、縦材及び横材それぞれの対向面には、その長手方向に向かって前面板及び背面板の端部が挿入される溝部が前後に間隔をあけて設けられ、前記縦材に設けられた溝部は、当該縦材に一体に設けられた、前面板又は背面板の表面側に位置する外側壁と、前面板又は背面板の裏面側に位置する内側壁とからなり、内側壁の先端部は、根元側に比べて外側壁との間隔が広くなされ、かつ、外側壁の先端から前面板及び背面板の裏面側に向かって突部が突出されている請求項1に記載の塀を形成するに際して、
    前記前面板として無開口板と開口板とを用意し、前面板として無開口板を取付けて遮音塀を形成する場合と、前面板として開口板を取付け、開口板の開口より中空部内に入射した騒音を吸音材で吸音させることにより、吸音性を具備させると共に、前面板に開口板を使用したことによる遮音性能の低下を、背面板の前面に配置した金属板で補うようにして、吸音塀を形成する場合と、いずれかを選択して塀を形成するようにしたことを特徴とする塀の形成方法。
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