JP5045986B2 - センターテイクオフ型ステアリング装置 - Google Patents
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Description
ハウジングには、上記したねじ部材やキャップ部材等の種々の部品が設けられており、部品点数が多い。
本発明によれば、ハウジングの開口を閉塞するためのエンドキャップが、マウントブラケットをハウジングに固定するための固定部材としても機能することにより、専用の固定部材を別途設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができる。
また、本発明において、上記エンドキャップの内径は、上記ラック軸の外径より大きい場合がある(請求項2)。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるセンターテイクオフ型ステアリング装置としての電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結されている中間軸5と、この中間軸5に自在継手6を介して連結されているピニオン軸7aと、ピニオン軸7aの先端部に設けられたピニオン歯部7bに噛み合うラック9を形成して車両の幅方向Aに延びるラック軸10とを有している。ピニオン軸7aとピニオン歯部7bとでピニオン7が構成されている。
トーションバー19の近傍には、トーションバー19のねじれに起因する第1の操舵軸17と第2の操舵軸18との相対回転変位量を検出するトルクセンサ20が設けられている。このトルクセンサ20の検出信号は、制御部としてのECU21(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)に与えられる。
第2の操舵軸18に伝えられた動力は、さらに中間軸5等を介して、上記ラック軸10、タイロッド11およびナックルアーム16を含む舵取り機構26に伝えられ、運転者の操舵が補助される。
ハウジング27の一端部27aには開口31が形成されており、この開口31からラック軸10をハウジング27内に挿入したり抜き出したりすることができる。ハウジング27の一端部27aにエンドキャップ32が着脱可能に取り付けられており、電動パワーステアリング装置1の使用時には、エンドキャップ32によって開口31が閉塞されている。ハウジング27の他端部27bは、端壁33によって閉塞されている。ハウジング27の他端部27bの近傍に、ピニオン歯部7bとラック9との噛み合い部分が位置している。
ハウジング27の中間部27cの少なくとも一部は、長孔34を覆う筒状のダストカバー35に取り囲まれている。このダストカバー35の一対の端部35a,35bは、長孔34を軸方向に挟んだ位置で、ハウジング27の中間部27cの外周面に液密的に外嵌固定されている。ダストカバー35の中央部35cには、連結体12が貫通されている。中央部35cと連結体12とは、液密的に嵌合している。
図2は、ハウジング27の一端部27aの周辺の要部の模式的な断面図である。図2を参照して、ハウジング27の一端部27aの内周面36には、開口31から奥に向けて延びるねじ部としての雌ねじ部37が形成されている。ハウジング27の一端部27aの所定部としての端面38は、環状に形成されており、ハウジング27の軸方向S2と略直交する方向に平坦である。
マウントブラケット28は、筒状の主体部44と、主体部44から径方向外方に延設された延設部45とを有している。主体部44は、例えば円筒状に形成されている。主体部44の内周には、ハウジング27の一端部27aの外周面46が一部に内嵌される嵌合孔47と、嵌合孔47の一端を含み、主体部44に対して嵌合孔47の径方向の内方を向く被挟持部としての被挟持突起48とが設けられている。嵌合孔47とハウジング27の外周面46との嵌合は、すきまばめでもよいし、しまりばめでもよい。嵌合孔47には、エンドキャップ32の雄ねじ部40が挿通されている。
雄ねじ部40と雌ねじ部37との結合力が弱められているとき(エンドキャップ32が緩められているとき)、主体部44は、エンドキャップ32およびハウジング27に対して相対回転可能となっている。これにより、マウントブラケット28をハウジング27に対して相対回転させることができ、マウントブラケット28を車体29に対して位置決めすることができる。
マウントブラケットをハウジングに固定することと、ハウジングの一端部の開口を閉塞することとを行うための構成として、例えば、以下の構成も考えられる。すなわち、マウントブラケットの主体部の一端部を小径に形成してハウジングの一端部に内嵌し、主体部の外周に筒状部材を遊嵌すると共に筒状部材の外周に雄ねじを形成してハウジングの雌ねじと螺合させ、筒状部材の一端に接したサークリップを主体部の外周に形成した溝で保持してマウントブラケットをハウジングの一端に固定し、且つ、主体部の他端の開口をエンドキャップで閉塞することも考えられる。しかしながら、この構成の場合、筒状部材とエンドキャップとが別体となっており、さらにサークリップが必要となる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、図4に示すように、ハウジング27の一端部27aの外周に所定部としての環状段部54を設けるとともに、マウントブラケット28の被挟持突起が廃止された主体部44Aを被挟持部とし、ハウジング27の環状段部54とエンドキャップ32の環状段部43とで主体部44Aを挟持してもよい。
Claims (2)
- 操舵部材に連動して回転するピニオンの回転を車両の幅方向に延びるラック軸の直線変位に変換し、この直線変位を受けて車輪を転舵させるためのタイロッドを車両の幅方向の中央位置から取り出すようにしたセンターテイクオフ型ステアリング装置において、
上記ラック軸を取り囲む筒状のハウジングと、
ハウジングの軸方向の一端部に設けられた開口を閉塞する有底筒状のエンドキャップと、
エンドキャップを挿通させる嵌合孔を有し車体に固定されるマウントブラケットとを備え、
エンドキャップの外周に設けられたねじ部を、ハウジングの上記一端部の内周に形成されたねじ部にねじ込む動作に連動して、マウントブラケットがハウジングの上記一端部に固定されるようにしてあり、
上記エンドキャップの外周は、ハウジングの所定部と対向する環状段部を含み、
上記マウントブラケットは、ハウジングの上記所定部とエンドキャップの環状段部との間に挟持される被挟持部を含み、
上記所定部はハウジングの上記一端部の端面を含み、
上記被挟持部はマウントブラケットの嵌合孔の径方向内方を向く被挟持突起を含むことを特徴とするセンターテイクオフ型ステアリング装置。 - 請求項1において、上記エンドキャップの内径は、上記ラック軸の外径より大きいことを特徴とするセンターテイクオフ型ステアリング装置。
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