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JP5040916B2 - タンク用開閉装置 - Google Patents

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JP5040916B2
JP5040916B2 JP2008526854A JP2008526854A JP5040916B2 JP 5040916 B2 JP5040916 B2 JP 5040916B2 JP 2008526854 A JP2008526854 A JP 2008526854A JP 2008526854 A JP2008526854 A JP 2008526854A JP 5040916 B2 JP5040916 B2 JP 5040916B2
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Description

本発明は、燃料通路を通じて、燃料タンクへ給油するためのタンク用開閉装置に関し、詳しくは燃料通路を開閉する機構に関する。
自動車の給油するためのインレットパイプの注入口には、一般に回転操作することにより着脱される燃料キャップで封止されている。こうした燃料キャップは、給油の際に複数回の回転操作を必要とするために操作性がよくないだけでなく、外したときに置き場所や紛失を防止するための手段を講じなければならないという課題があった。こうした課題を解決するために、特開2001−47876号公報のように、燃料キャップにフラップバルブ機構を設けたものが知られている。フラップバルブ機構は、インレットパイプの注入口をフラップバルブで閉じるとともにスプリングで付勢することによりシールしており、給油時に給油ガンでフラップバルブをスプリングの付勢力に抗して押すことで注入口を開く。また、フラップバルブ機構には、燃料タンクの内圧を調節するための圧力調整弁が取り付けられている。しかし、このフラップバルブ機構では、フラップバルブに圧力調整弁を取り付けると、機構が複雑になるだけでなく、部品点数も多くなるという問題があった。
本発明は、簡単な構成で、給油時の注入口の開閉機構および燃料タンクの内圧を調整する弁開閉機構を備えたタンク用開閉装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクへ燃料を供給する注入口を開閉するタンク用開閉装置において、
上記注入口と、該注入口を通じて給油ガンから供給される燃料を燃料タンクへ導く燃料通路とを有するタンク開口形成部材と、
弁体を備え、該弁体が上記注入口を開閉するとともに燃料タンクの内圧を調節する弁開閉機構と、
上記注入口の開口周縁部と上記弁体とにより挟持されることで上記弁体と上記注入口の開口周縁部との間をシールするガスケットと、
上記給油ガンまたは外力に連動して上記弁開閉機構を閉止位置と給油位置とを選択的に移動する待避機構と、
を備え、
上記閉止位置は、上記弁体が上記注入口を開閉することで燃料タンクの内圧を調節する位置であり、
上記給油位置は、上記弁体が上記注入口から待避して燃料を供給可能である位置である、
ことを特徴とする。
本発明にかかるタンク用開閉装置では、給油するために、給油ガンまたは外力により待避機構を作動させることにより、弁開閉機構を閉止位置から給油位置に移動させて、給油ガンからの燃料を燃料通路を通じて燃料タンクへ供給する。
弁開閉機構は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。
弁開閉機構は、タンク開口形成部材の燃料通路をシールするための手段がガスケットだけでよいから、部品点数を低減し、構成を簡単にできる。しかも、弁開閉機構の弁体は、スプリングによりガスケットに均一に押圧しているのでシール性に優れている。また、弁開閉機構は、その開き動作をするために、給油ガンで押されないから、機械的強度およびその耐久性を重視しなくても、シール性を重視する設計をすればよく、設計が容易となる。
また、弁開閉機構は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。上記弁開閉機構の好適な態様として、上記燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く負圧弁または正圧弁のいずれか一方を備えている構成をとることができる。
本発明の好適な態様として、上記待避機構は、上記弁体を上記ガスケットの軸方向へ移動すること、および上記弁体を該軸方向と交差する方向に移動することにより上記注入口を開くように構成したり、上記弁体を円弧の軌跡にしたがって移動させることにより上記注入口を開くように構成したりすることができる。すなわち、待避機構は、弁体を軸方向へ移動した後に、交差する方向へ移動したり、軸方向と交差する方向へ同時に移動したりする構成とすることができる。ここで、交差する方向は、軸方向と直角の方向の他に、斜めの方向であってもよい。この構成により、弁体は、ガスケットから離れるときにガスケットの軸方向へ少なくとも移動するから、ガスケットに対して大きな力で擦れず、ガスケットの耐久性に優れている。
また、本発明の好適な態様として、上記弁開閉機構は、上記弁体を開閉方向へ摺動可能に支持する弁支持移動体と、上記タンク開口形成部材に固定され上記弁支持移動体を上記交差する方向へ移動可能に支持する被支持機構と、を備えている構成をとることができる。この構成により、弁体は、弁支持移動体および被支持機構によって安定した姿勢で移動することができる。この場合において、上記弁支持移動体の好適な態様として、上記被支持機構との摺動箇所に摺動抵抗を低減する片持ちスプリングを備えている構成をとることができる。片持ちスプリングは、弁支持移動体と被支持機構との摺動抵抗を低減してスムーズな弁開閉機構の移動を得ることができるとともに、振動などによるガタツキ音を防止することができる。
さらに、上記被支持機構の好適な態様として、上記弁支持移動体を上記給油位置から上記閉止位置に向けて付勢する復帰用のスプリングを備えている構成をとることができる。このスプリングにより、弁体および弁支持移動体を給油位置から閉止位置に簡単な構成で復帰させることができる。
また、本発明の好適な態様として、上記タンク開口形成部材は、給油ガンを挿入するための開口部を備え、上記待避機構は、給油ガンまたは外力により上記開口部を開閉するシャッタ機構と、上記シャッタ機構に連動して上記弁開閉機構を開閉するリンク機構と、を備えている構成をとることができる。この構成により、シャッタ機構は、給油時以外にタンク開口形成部材の開口部を閉じているから、開口部を通じて弁開閉機構に達する大気中の塵などを防ぎ、弁開閉機構のシール性の低下を防止することができる。
さらに、上記リンク機構の好適な態様として、上記シャッタ機構の閉じ状態にて上記弁開閉機構から離れておりかつ上記シャッタ機構の開き動作に連動して弁開閉機構を押圧して該弁開閉機構を開き動作させる作動部材を備えている構成をとることができる。この構成により、車両の衝突によりシャッタ機構に外力を加わっても、リンク機構は、シャッタ機構に加わる外力を弁開閉機構に及ぼさないから、弁開閉機構のシール性の低下を招かない。この場合の好適な構成として、上記作動部材は、アームと、該アームの一端に固定された押圧体を備え、上記弁体は、上記押圧体により押圧されることで上記弁開閉機構を開き動作させる被押圧部を備えている構成をとることができる。
また、本発明の好適な待避機構として、
上記作動部材は、上記アームの一端に固定され上記タンク開口形成部材に回動可能に支持された回動支持部と、上記押圧体と上記回動支持部との間に設けられたスライド体とを備え、上記シャッタ機構は、該シャッタ機構に設けられたスライドガイド部材を備え、該スライドガイド部材は、上記シャッタ機構の開き動作に連動して上記アームをスライドさせつつ上記回動支持部を中心に上記作動部材を回動させて上記押圧体で上記弁開閉機構を開き動作させるように構成することができる。この構成により、作動部材はシャッタ機構にスライド可能に支持されているので、リンク機構を簡略化することができる。
また、本発明の好適なタンク用開閉装置の態様として、
燃料タンクへ燃料を供給する注入口を開閉するタンク用開閉装置において、
上記注入口と、該注入口を通じて給油ガンから供給される燃料を燃料タンクへ導く燃料通路とを有するタンク開口形成部材と、
弁体と、該弁体を収納する弁支持移動体と、上記弁体を上記ガスケットに向けて付勢するスプリングとを有し、上記弁体が上記注入口を開閉するとともに燃料タンクの内圧を調節する弁開閉機構と、
上記注入口の開口周縁部と上記弁体とにより挟持されることで上記弁体と上記注入口の開口周縁部との間をシールするガスケットと、
上記弁支持移動体を上記注入口の開口周縁部に回動可能に支持する軸支部と、上記弁体が上記注入口を閉じる方向へ付勢するスプリングとを有する待避機構と、
を備えていることを特徴とする。
本発明の態様にかかるタンク用開閉装置は、弁開閉機構を待避機構によりタンク開口形成部材に対して軸支し、給油ガンやボタンなどの外力を弁開口機構に直接及ぼすことができるから、リンク機構が不要であり、構成が簡単である。
図1は本発明の第1実施例にかかるタンク用開閉装置の軸方向の断面図である。
図2は閉止位置にある開閉機構を示す断面図である。
図3は給油位置にある開閉機構を示す断面図である。
図4は開閉機構を示す斜視図である。
図5は開閉機構を分解して示す斜視図である。
図6は弁支持移動体を下方斜めから見た斜視図である。
図7は弁開閉機構の動作を説明する説明図である。
図8は第2実施例にかかる開閉機構を示す断面図である。
図9は図8の開閉機構の動作を説明する説明図である。
図10は第3実施例にかかる開閉機構を示す断面図である。
図11は開閉部材および作動部材を下方から見た斜視図である。
図12は第3実施例の動作を説明する説明図である。
図13は図12に続く動作を説明する説明図である。
図14は第4実施例にかかるタンク用開閉装置を示す断面図である。
図15は図14の矢印d15の方向から見た図である。
図16はタンク用開閉装置を分解して示す断面図である。
図17は弁開閉機構の付近を拡大した断面図である。
図18は弁開閉機構の動作を説明する説明図である。
図19は弁開閉機構の動作を説明する説明図である。
図20は弁離間機構を説明する説明図である。
図21は図20の21−21線に沿った断面図である。
図22は弁離間機構の動作を説明する説明図である。
図23はタンク用開閉装置の給油動作を説明する説明図である。
図24は第5実施例にかかるタンク用開閉装置を示す断面図である。
図25は弁開閉機構の動作を説明する説明図である。
図26は弁開閉機構の開閉動作を説明する説明図である。
図27は図26に続く動作を説明する説明図である。
図28は第6実施例にかかるタンク用開閉装置を示す断面図である。
図29は押圧部材を弁本体から外した状態を示す斜視図である。
図30はタンク用開閉装置を分解して示す断面図である。
図31は第7実施例にかかる開閉機構を示す断面図である。
図32は作動部材を示す斜視図である。
図33は図32の33−33線に沿った断面図である。
図34はタンク用開閉装置の動作を説明する説明図である。
図35は図34に続く動作を説明する説明図である。
A.第1実施例
(1) タンク用開閉装置の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかるタンク用開閉装置の軸方向の断面図である。タンク用開閉装置10は、燃料キャップを用いないで、燃料タンクに燃料を供給するための機構であり、つまり給油蓋を開いた後に給油ガンからの外力などで燃料通路を開閉することで、給油ガンから燃料タンク(図示省略)へ燃料を供給するための機構である。以下、タンク用開閉装置の詳細な構成について説明する。
(2) 各部の構成
タンク用開閉装置10は、燃料タンクに接続される燃料通路11Pを有するタンク開口形成部材11と、燃料通路11Pを開閉する開閉機構30とを備えている。
(2)−1 タンク開口形成部材11
タンク開口形成部材11は、燃料通路11Pを有する管体であり、燃料タンクに接続される接続管12と、接続管12の上端部に接続されるパイプ本体14と、パイプ本体14の上部に固定された開口形成部材16とを備えている。接続管12は、パイプ本体14の燃料タンク側を徐々に縮径した縮径部12aと、縮径部12aに接続された直管部12bとを備え、これらを一体に形成している。
パイプ本体14は、縮径部12aの上部に接続されている。パイプ本体14の上部は、上壁14aが一体に固定されている。上壁14aには、燃料通路11Pの一部を構成する注入口14Pになっている。また、パイプ本体14の内側の燃料通路11P内に支持壁14cが固定されている。支持壁14cには、貫通孔14dが形成されている。
開口形成部材16は、パイプ本体14の上部に装着され、円筒状の側壁部16aと、上壁部16bとを備えており、その下部の係合穴16cにパイプ本体14の上部に形成された係合爪14eを係合することによりパイプ本体14に装着されている。開口形成部材16の上壁部16bは、平面部16dと、傾斜面16eから構成されている。傾斜面16eは、ほぼ半円にわたって中心部が凹み、開口部16fに繋がり、かつ給油ガンを導くように形成されている。
(2)−2 開閉機構30
図2および図3は開閉機構30を示す断面図であり、図2が開閉機構30の閉じ状態を、図3が開閉機構30の開き状態をそれぞれ示す。図2および図3において、開閉機構30は、シャッタ機構40と、弁開閉機構50と、リンク機構60とを備えており、給油時に、給油蓋を開き、給油ガンなどでシャッタ機構40を押し開けると、シャッタ機構40に連動してリンク機構60を介して弁開閉機構50を開き、燃料通路11Pを開くことで、給油する機構である。上記シャッタ機構40の一部およびリンク機構60は、待避機構を構成している。
図4は開閉機構30を示す斜視図、図5は開閉機構30を分解して示す斜視図である。シャッタ機構40は、開閉部材41と、スプリング42とを備えている。開閉部材41は、開口部16fを開閉する円板部41aと、円板部41aの端部に一体形成された回動支持部41bとを備えている。回動支持部41bは、開口形成部材16の内壁に平行に形成された支持体17(図5は一方を示す)の軸穴17aに軸41cを介して軸支されている。スプリング42は、コイルスプリングであり、回動支持部41bと支持体17の係合穴17bとの間に掛け渡されて、開閉部材41を閉じる方向に付勢している。
弁開閉機構50は、注入口14Pを開閉する機構と負圧弁として燃料タンク内の圧力を調整する機構とを兼用している。弁開閉機構50は、弁体52と、弁支持移動体54と、被支持機構56と、スプリング57,57と、スプリング58と、ガスケットGSとを備えている。弁体52は、シート面を形成しガスケットGSに着座・離座する上面部52aと、上面部52aの外周から下方に形成された円筒状の側壁部52bとを備え、上面部52aおよび側壁部52bとにより下方に開放したカップ形状である。上面部52aには、凹所に形成された被押圧部53が形成されている。被押圧部53は、リンク機構60と連動するための曲面53aおよび押圧面53bを有している。
弁支持移動体54は、上方に開放した側壁54aと底壁54bとからなり上方に開放したカップ形状の移動本体54cを備え、その内側スペースが弁体52およびスプリング58を収納する弁収納室54dになっている。弁収納室54dには、スプリング58が収納されており、弁体52を上方に向けて付勢している。移動本体54cの側壁54aには、上ガイドリブ54fおよび下ガイドリブ54gが水平方向にかつ両側から張り出して形成されている。上ガイドリブ54fおよび下ガイドリブ54gは、被支持機構56内に安定した姿勢でスライドするための部位である。上ガイドリブ54fの上面には、上方に向けてガイド突部54hが形成されて、パイプ本体14の上壁14aの下面に対する摺動性を高めている。また、移動本体54cの側面の両側には、被支持機構56によってガイドされるガイド突起54eが径方向に突設されている。図6は弁支持移動体54を下方斜めから見た斜視図である。弁支持移動体54の底壁54bには、片持ちスプリング54jが4箇所形成されている。片持ちスプリング54jは、被支持機構56との摺動抵抗を低減するためのものであり、底壁54bの一部を切欠きしたアーム54kと、アーム54kの先端を下方に突出させた突部54mから形成されている。また、移動本体54cの下面両側には、スプリング57(図5)を押圧するスプリング支持突部54pが突設されている。
図5に戻り、被支持機構56は、パイプ本体14に固定されて、弁支持移動体54をスライド可能に支持するものであり、パイプ本体14の内壁に固定された下支持板56aと、下支持板56aの上面から対向するように突設されたガイド側壁56b,56bとを備えている。各々のガイド側壁56bには、ガイド溝56cおよび挿入用溝56dが形成されている。ガイド溝56cは、水平方向に沿って形成され、弁支持移動体54のガイド突起54eを倣わせることで、弁支持移動体54を水平方向へガイドする。挿入用溝56dは、ガイド突起54eをガイド溝56cに挿入するための溝である。また、ガイド側壁56b,56bの内側には、弁支持移動体54を元の位置に戻すための復帰用のスプリング57,57が配置されている。各々のスプリング57は、下支持板56aの上面両側に形成された収納溝56eに装填されており、弁支持移動体54のスプリング支持突部54pに押されることにより復帰力を蓄積する。
ガスケットGSは、ゴム材料から形成された環状の部材であり、パイプ本体14の注入口14Pの開口周縁部に形成されたシール保持部14fに圧入固定されており、弁体52がスプリング58の付勢力により押圧することでシールした状態で注入口14Pを閉じる。
リンク機構60は、シャッタ機構40の力を、弁開閉機構50に伝達することで弁開閉機構50を開き動作させるものであり、リンク棒62と、作動部材64とを備えている。リンク棒62は、その上端が回動支持部41bに回動可能に支持される連結端62aと、他端が二股に分かれて作動部材64の一端に回動可能に連結する連結端62bとを備えている。作動部材64は、リンク棒62に連結されて弁開閉機構50に移動力を加える部材であり、リンク棒62に連結された回動支持部64aと、回動支持部64aに固定された湾曲したアーム64bと、アーム64bの先端に形成された球体としての押圧体64cとを備えている。すなわち、リンク棒62の上端は、軸63aを介して開閉部材41の回動支持部41bに連結され、リンク棒62の下端は、作動部材64の回動支持部64aに軸63bを介して回転可能に連結されている。作動部材64は、回動支持部64aで軸65aを介して、支持体17の軸穴17cに回転可能に支持されている。
(3) タンク用開閉装置の開閉動作
次にタンク用開閉装置10の動作について説明する。
(3)−1 閉じ状態
図1の弁開閉機構50の閉じ状態において、弁開閉機構50の弁体52に加わっている力の関係、つまり大気圧による開き方向の力とタンク内圧およびスプリング58のスプリングによる閉じ方向への力との関係において、前者が後者を上回る負圧状態になると、図7に示すように、弁体52は、スプリング58の付勢力に抗して下方に移動し、ガスケットGSから離れ、その間に通気路を確保する。この通気路を通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ向かう。そして、弁体52に加わっている差圧がスプリング58の付勢力を下回ると弁体52が閉じる。
(3)−2 開き動作
給油蓋を開けて、図3に示すように、タンク用開閉装置10の開口部16fに、給油ガンFGを挿入して開閉部材41の円板部41aを押すと、シャッタ機構40の円板部41aが回動支持部41bの軸41cを中心にスプリング42のスプリング力に抗して時計方向d1へ回動する。これにより、シャッタ機構40は、開口部16fを開く。
このとき、リンク機構60は、回動支持部41bが時計方向に回動すると、軸63aを介してリンク棒62が上方d2に移動する。リンク棒62の上方への移動により、軸63bを介して作動部材64の一端を引き上げる。作動部材64は、回動支持部64aの軸65aを中心に時計方向d3に回動する。作動部材64の回動により、アーム64bの先端の押圧体64cが弁体52の被押圧部53内に挿入される。作動部材64の回動に伴って押圧体64cが被押圧部53の押圧面53bを押して、弁体52が弁支持移動体54と一体に円上の方向d4に押されて移動する。弁支持移動体54は、図5に示す上下ガイドリブ54f,54gが被支持機構56のガイド側壁56bに沿ってガイドされ、さらにガイド突起54eがガイド溝56cを倣って水平方向へガイドされる。これと同時に、弁開閉機構50は、弁体52の上面部52aがガスケットGSに対して、円弧の軌跡に沿って斜め下方に移動することで離れて、注入口14Pから待避するように移動する。このとき、弁支持移動体54は、スプリング支持突部54pがスプリング57を弾性変形させることでスプリング力を蓄積する。このように、シャッタ機構40に連動して、弁開閉機構50が水平方向に待避することにより、注入口14Pが開かれ、注入口14Pを通じて給油ガンFGを挿入して、燃料通路11Pに給油する。すなわち、給油ガンFGでシャッタ機構40の開閉部材41を押せば、弁開閉機構50が注入口14Pを開くから、給油することができる。
(3)−3 閉じ動作
給油を終えて、給油ガンFGを注入口14P、開口部16fから抜くと、給油ガンFGが円板部41aを介してスプリング42のスプリング力が開放される。このスプリング力の開放により、円板部41aが回動支持部41bの軸41cを中心に反時計方向へ回動して、リンク棒62を引き下げ、さらに作動部材64を反時計方向へ移動させる。作動部材64が反時計方向へ回動すると、押圧体64cが弁開閉機構50の被押圧部53から外れる。これにより、スプリング57の復元力は、弁開閉機構50の弁支持移動体54および弁体52を一体に水平方向へ移動させ、弁体52が注入口14Pを閉じる。
(4) タンク用開閉装置の作用・効果
上記実施例にかかるタンク用開閉装置10により、以下の作用効果を奏する。
(4)−1 弁開閉機構50は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。
(4)−2 弁開閉機構50は、タンク開口形成部材11の注入口14Pをシールするための手段がガスケットGSだけでよいから、部品点数を低減し、構成を簡単にできる。しかも、弁開閉機構50の弁体52は、スプリング58によりガスケットGSに均一に押圧しているのでシール性に優れている。
(4)−3 弁開閉機構50は、その開き動作をするために、給油ガンFGで押されないから、機械的強度およびその耐久性を重視しなくても、シール性を重視する設計をすればよく、設計が容易となる。
(4)−4 給油するために、給油ガンFGを開口部16fから挿入して開閉部材41の円板部41aを押すと、リンク機構60により弁開閉機構50が注入口14Pを開くから、注入口14Pを開くために給油ガンFGで弁開閉機構50を押す必要がなく、操作性に優れている。
(4)−5 弁開閉機構50は、水平方向へスライドする際に、弁体52がガスケットGSに対して該ガスケットGSの軸方向へ僅かに移動するから、ガスケットGSと大きな力で擦れず、ガスケットGSの耐久性に優れている。
(4)−6 弁開閉機構50は、弁体52を開閉方向へ摺動可能に支持する弁支持移動体54と、弁支持移動体54を水平方向へ移動可能に支持する被支持機構56とを備えているので、弁体52は、弁支持移動体54および被支持機構56によって安定した姿勢で移動することができる。また、図6に示すように弁支持移動体54の片持ちスプリング54jは、弁支持移動体54と被支持機構56との摺動抵抗を低減してスムーズな弁開閉機構50の移動を得ることができるとともに、振動によるガタツキ音を防止することができる。
(4)−7 被支持機構56のスプリング57は、弁支持移動体54を給油位置から閉止位置に向けて付勢するから、弁体52および弁支持移動体54を給油位置から閉止位置に簡単な構成で復帰させることができ、注入口14Pの閉め忘れをなくすことができる。
(4)−8 シャッタ機構40は、給油時以外にタンク開口形成部材11の開口部16fを閉じているから、開口部16fを通じて弁開閉機構50に達する大気中の塵などを防ぎ、弁開閉機構50のシール性の低下を防止することができる。
(4)−9 リンク機構60の作動部材64は、シャッタ機構40の閉じ状態にて弁開閉機構50の弁体52から離れており、車両の衝突によりシャッタ機構40に加わる外力を弁開閉機構50に及ぼさないから、弁開閉機構50のシール性の低下を招かない。
B.第2実施例
図8および図9は第2実施例にかかる断面図であり、図8がタンク用開閉装置の閉じ状態を、図9はタンク用開閉装置の開き状態をそれぞれ示す。本実施例の開閉機構30Bは、シャッタ機構およびリンク機構の構成を簡略化するとともに、弁開閉機構50Bを復帰させるスプリング機構に特徴を有する。すなわち、開閉機構30Bは、作動部材64Bと、スプリング42Bと、弁開閉機構50Bとを備えている。作動部材64Bは、第1実施例の作動部材と同様な形状であり、回動支持部64Baと、アーム64Bbと、押圧体64Bcとを備えている。回動支持部64Baは、支持体17Bに回転可能に支持され、アーム64Bbが開口部16Bfに臨んで配置されている。作動部材64Bは、支持体17Bに支持されたスプリング42Bにより作動部材64Bを開口部16Bfの方向に付勢され、支持体17Bに形成されたストッパ17Bdにより回転止めされている。
弁開閉機構50Bは、弁支持移動体54Bの側壁54Baに連結突起54Beが突設されている。連結棒59Bが軸59Baを中心に回動可能にパイプ本体14Bに支持されている。連結棒59Bの一端の長穴59Bbは、連結突起54Beを突入させ、その他端の支持端59Bcは、スプリング57Bの一端を固定している。この構成により、図9に示すように、開口部16Bfから給油ガンFGを挿入すると、給油ガンFGの先端が作動部材64Bのアーム64Bbを押して、スプリング42Bの付勢力に抗して作動部材64Bを回動させ、押圧体64Bc(図8)で弁開閉機構50Bの弁支持移動体54Bを水平方向へ移動させる。弁開閉機構50Bの弁支持移動体54Bが移動したときに、弁支持移動体54Bの移動力は、連結突起54Be、長穴59Bbを介して、連結棒59Bを軸59Baを中心に回動させ、これによりスプリング57Bが復帰用のスプリング力を付与する。
本実施例は、シャッタ機構を省略し、作動部材64Bを給油ガンで直接作動させることにより構成を簡単にしている。
C.第3実施例
図10は第3実施例にかかる開閉機構を示す断面図である。本実施例の開閉機構30Cは、シャッタ機構40Cおよびリンク機構60Cの構成を簡略化した構成に特徴を有する。すなわち、シャッタ機構40Cは、開閉部材41Cを備えている。開閉部材41Cは、開口部16Cfを開閉する円板部41Caと、円板部41Caの端部で支持体17Cに回転可能に支持された回動支持部41Cbとを備えている。リンク機構60Cは、作動部材64Cと、作動部材64Cに閉じ方向のスプリング力を付勢するスプリング42Cとを備えている。図11は開閉部材41Cおよび作動部材64Cを下方から見た斜視図である。作動部材64Cは、第1実施例の作動部材64Cとほぼと同様な形状であり、回動支持部64Caと、アーム64Cbと、押圧体64Ccとを備え、さらにアーム64Cbの途中にスライド体64Cdが突設されている。図10に示す回動支持部64Caは、支持体17Cに回転可能に支持されている。作動部材64Cは、支持体17Cに支持されたスプリング42Cにより作動部材64Cを開口部16Cfの方向に付勢されている。また、図11に示す開閉部材41Cの裏面には、スライドガイド部材43Cが固定されている。スライドガイド部材43Cは、ガイド本体43Caと、ガイド本体43Caの両側で曲げられた脚部43Cbとを備え、ガイド本体43Caと開閉部材41Cの裏面との間をスライド間隙43Ccとしている。このスライド間隙43Ccに作動部材64Cのスライド体64Cdがスライド可能に支持されている。
開閉機構30Cの構成において、図12に示すように、開口部16Cfから給油ガンFGを挿入して、給油ガンFGの先端がシャッタ機構40Cの円板部41Caを押すと、開閉部材41Cは、回動支持部41Cbを中心に回動する力をうける。この力は、作動部材64Cのアーム64Cbを下方へ押す。作動部材64Cは、スライド体64Cdの部分でスライドガイド部材43Cにガイドされて、スライド間隙43Ccを移動しつつスプリング42Cのスプリング力に抗して時計方向へ回動する。そして、作動部材64Cの回動により、押圧体64Ccが弁体52Cの被押圧部53C内に挿入される。そして、図13に示すように、給油ガンFGが燃料通路11Pへ奥深く挿入されると、作動部材64Cの回動にしたがって押圧体64Ccが被押圧部53Cの押圧面53Cbを押して、弁開閉機構50Cが注入口14Pから待避し、注入口14Pが開かれる。
D.第4実施例
(1) タンク用開閉装置の概略構成
図14は第4実施例にかかるタンク用開閉装置を示す断面図、図15は図14の矢印d15の方向から見た図である。第4実施例は、給油ガンの挿入により開閉機構が一体的に移動して注入口を開閉する構成に特徴を有する。以下、タンク用開閉装置の詳細な構成について説明する。
(2) 各部の構成
タンク用開閉装置100は、燃料タンク(図示省略)に接続される注入口114Pを有するタンク開口形成部材111と、注入口114Pを開閉する開閉機構120とを備えている。
(2)−1 タンク開口形成部材111
図16はタンク用開閉装置100を分解して示す断面図である。タンク開口形成部材111は、分岐管であり、燃料タンク(図示省略)に接続される接続管112と、接続管112の上端部に接続されるケーシング本体114と、ケーシング本体114の上部に固定された開口形成部材116とを備えている。接続管112は、燃料通路112Pを備え、ケーシング本体114から分岐し、かつ屈曲して形成されている。
ケーシング本体114は、半円筒状の側壁114aおよび板状の壁部114bにより側壁114cを構成し、その側壁114cを底壁114dで閉じ、その内側スペースを収納室114Sとしている。また、壁部114bには、収納室114Sを燃料通路112Pに接続するための注入口114Pが形成されている。また、ケーシング本体114の開口部にフランジ114eが形成されている。
開口形成部材116は、ケーシング本体114の一端部に装着され、円筒状の側壁部116aと、上壁部116bとを備えており、その下部の係合穴116cにケーシング本体114の上部に形成された係合爪114fを係合することによりケーシング本体114に装着されている。開口形成部材116の上壁部116bは、平面部116dと、傾斜面116eから構成されている。図15に示すように傾斜面116eは、ほぼ半円にわたって中心部が凹み、開口部116fに繋がるように形成されている。
(2)−2 開閉機構120
図14において、開閉機構120は、移動ケーシング130と、移動ケーシング130に付勢するためのスプリング140と、弁開閉機構150とを備え、給油時に、給油蓋を開き、給油ガンなどで押されると、注入口114Pを開くことで、給油する機構である。
(2)−3 移動ケーシング130の構成
図16において、移動ケーシング130は、収納室114S内でスライド可能に収納され、燃料導入部131と、燃料通路部132と、弁開閉機構150の一部を構成している弁収納部134と、スプリング支持部135と、ガイドリブ137とを備え、これらを一体に形成している。燃料導入部131は、タンク開口形成部材111の開口部116fに接続される流入口131aを備え、流入口131aに向けて傾斜したガイド部131bと、架橋部131cとを備えている。架橋部131cは、流入口131aを横切って形成されており、給油ガンに押された力を受ける部位である(図15参照)。燃料通路部132は、流入口131aに接続され、90゜曲がった導入通路132aと、導入通路132aに接続される流出口132bを備えている。流出口132bは、移動ケーシング130の位置に応じて注入口114Pに接続される。弁収納部134は、弁開閉機構150を収納する弁室134Sを備え、連通孔134aで収納室114Sを経て大気に接続されている。スプリング支持部135は、スプリング140の一端を支持する。スプリング140は、ケーシング本体114の底壁114dとの間に掛け渡されることで移動ケーシング130を開口部116f側へ付勢している。ガイドリブ137は、ケーシング本体114の内壁に摺動することにより移動ケーシング130をガイドする。
(3) 弁開閉機構150の構成および動作
(3)−1 弁開閉機構150の構成
図17は弁開閉機構150の付近を拡大した断面図である。弁開閉機構150は、弁室134S内に配置された正圧弁160および負圧弁170と、ガスケットGS1と、弁開閉機構150の一部を構成している弁収納部134とから構成され、燃料タンク内の圧力を所定範囲内に調節する。ガスケットGS1は、ゴム材料から形成された環状の部材であり、ケーシング本体114の注入口114Pの開口周縁部に形成されたシール保持部114gに圧入固定されている。なお、弁開閉機構150は、移動ケーシング130とともに、給油ガンに連動して弁開閉機構150を閉止位置と給油位置とを選択的に移動させる待避機構を構成している。
正圧弁160は、注入口114Pを開閉する正圧弁体161と、正圧弁体161に対して閉じ方向への付勢力を加える第1スプリング162とを備えている。正圧弁体161は、樹脂から形成されており、上壁161aと、上壁161aの外周部から突設された側壁部161bとによりカップ形状に形成されている。正圧弁体161の上壁161aには、ガスケットGS1に接離するシート部161cが形成されており、シート部161cがガスケットGS1から離れることで注入口114Pと大気に接続される第1弁流路160P(図18参照)を形成する。また、正圧弁体161の中心部には、貫通孔161dが形成されている。この貫通孔161dは、注入口114Pに接続される第2弁流路170P(図19参照)を形成する。さらに、正圧弁体161の下面であって第2弁流路170Pに臨んだ部位に、着座部161eが形成されている。この着座部161eは、後述するように負圧弁170の着座面として作用するものである。正圧弁体161の裏面側には、ばね支持部161fが形成されており、このばね支持部161fは第1スプリング162の一端部を支持している。第1スプリング162は、その他端部を弁収納部134の内壁で支持されることによりばね支持部161fと弁収納部134の底部との間に掛け渡されている。
負圧弁170は、樹脂からなる負圧弁体171と、ガスケットGS2と、負圧弁体171と正圧弁体161との間に掛け渡されて負圧弁体171に付勢する第2スプリング174とを備えている。負圧弁体171は、上壁板部171aと、上壁板部171aの内周部から突設された筒状の摺動部171bと、摺動部171bの先端から突設されたばね支持部171cとを備え、これらを一体に形成している。ガスケットGS2は、負圧弁体171の上壁板部171aに装着されており、正圧弁体161の着座部161eに着座することで第2弁流路170Pを閉じる。第2スプリング174は、正圧弁体161の裏面と上記ばね支持部171cとの間に掛け渡された弦巻スプリングであり、負圧弁体171に閉弁方向に付勢している。
(3)−2 弁開閉機構150の動作
上記弁開閉機構150の構成において、正圧弁160による燃料タンク内の調圧は、以下の動作により行われる。すなわち、図17に示す開閉機構120の閉弁位置にて、燃料タンク内の圧力が第1圧力値を超える正圧になると、図18に示すように第1スプリング162の付勢力に抗して正圧弁体161が上昇し、燃料タンク内が接続管112、注入口114P、第1弁流路160P、正圧弁体161の外周の間隙、および弁収納部134の連通孔134aなどを通じて外気に連通して燃料タンク内の正圧状態が解消する方向へ向かう。外気への連通により、正圧弁体161に加わっている差圧が第1スプリング162の付勢力を下回ると、第1スプリング162の付勢力により正圧弁体161が下げられて閉弁する。このように、燃料タンク内の圧力が第1圧力値を超えないように正圧弁体161が開閉する。
一方、燃料タンク内が第2圧力値を下回る負圧になると、図19に示すように、負圧弁体171は第2スプリング174の付勢力に抗して下方へ移動し、負圧弁体171のガスケットGS2が正圧弁体161の着座部161eから離れる。このとき、正圧弁体161は、ガスケットGS1に着座しており、その状態を維持するために、負圧弁体171と正圧弁体161との間に第2弁流路170Pが形成される。これにより、注入口114Pが第2弁流路170P、連通孔134aを通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ向かう。そして、負圧弁体171に加わっている差圧が第2スプリング174の付勢力を下回ると、負圧弁体171が閉じる。
(4) 弁離間機構180の構成および動作
図20は弁離間機構180を説明する説明図である。弁離間機構180は、移動ケーシング130のスライド動作に伴って、弁開閉機構150をガスケットGS1から待避させるための機構であり、正圧弁体161、弁収納部134およびケーシング本体114にわたって形成されている。図21は図20の17−17線に沿った断面図である。正圧弁体161の外周部には、棒状の連結部181が突設され、弁収納部134には、連結部181を突入させる長穴182が形成され、ケーシング本体114の内壁には、ガイド溝183が形成されている。ガイド溝183は、径方向に傾斜して形成された傾斜溝183aと、移動ケーシング130のスライド方向に沿って形成されたストレート溝183bとを備えている。弁離間機構180の構成により、移動ケーシング130が図示左側へスライドすると、図22に示すように、連結部181がガイド溝183の傾斜溝183aからストレート溝183bを倣う。このとき、正圧弁体161は、ガスケットGS1から離れる方向、つまりガスケットGS1の軸方向へ移動する。
(5) タンク用開閉装置の開閉動作
次にタンク用開閉装置100の開閉動作について説明する。
(5)−1 開き動作
図14に示すようにタンク用開閉装置100が閉じ状態にあるときに、給油蓋を開けて、タンク用開閉装置100の開口部116fに、給油ガンFGを挿入して図15に示す移動ケーシング130の架橋部131cを押すと、図23に示すように、移動ケーシング130が収納室114S内をスプリング140のスプリング力に抗して図示の左方向へスライドする。これにより、弁開閉機構150は、注入口114Pから外れて、燃料通路部132の流出口132bが注入口114Pに接続される。
このとき、図20に示すように、弁開閉機構150がスライドするときに、弁離間機構180の作用により、正圧弁体161の連結部181が長穴182を介してガイド溝183の傾斜溝183aからストレート溝183bを倣う。連結部181は、ガイド溝183の傾斜溝183aを倣うときに、注入口114Pより離れる方向へ移動する。これにより、図22に示すように連結部181と一体の正圧弁体161もガスケットGS1から離れる方向へ移動する。
このように、移動ケーシング130と一体に、弁開閉機構150が注入口114Pに対して待避することにより、注入口114Pが開かれ、給油ガンFGから注入口114P、燃料通路112Pに給油する。このように、給油ガンFGで移動ケーシング130を押せば、弁開閉機構150が注入口114Pを開くから、給油することができる。
(5)−2 閉じ動作
給油を終えて、給油ガンFGを開口部116fから抜くと、給油ガンFGが移動ケーシング130を介してスプリング140のスプリング力が開放される。すなわち、スプリング力により、移動ケーシング130が収納室114S内を図示右側へ移動する。このとき、弁離間機構180の連結部181がガイド溝183のストレート溝183bを経て傾斜溝183aに入ると、正圧弁体161がガスケットGS1に着座する。これにより、正圧弁体161が注入口114Pを閉じる。
(6) タンク用開閉装置の作用・効果
上記実施例にかかるタンク用開閉装置100により、以下の作用効果を奏する。
(6)−1 弁開閉機構150は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。
(6)−2 弁開閉機構150は、タンク開口形成部材111の注入口114Pをシールするための手段がガスケットGSだけでよいから、部品点数を低減し、構成を簡単にできる。しかも、弁開閉機構150の正圧弁体161は、第1スプリング162によりガスケットGS1に均一に押圧しているのでシール性に優れている。
(6)−3 弁開閉機構150は、その開き動作をするために、給油ガンFGで直接押されないから、機械的強度およびその耐久性を重視しなくても、シール性を重視する設計をすればよく、設計が容易となる。
(6)−4 給油するために、給油ガンFGを開口部116fから挿入して移動ケーシング130を押すと、弁開閉機構150が注入口114Pを開くから、注入口114Pを開くために給油ガンFGで弁開閉機構150を押す必要がなく、操作性に優れている。
(6)−5 注入口114Pは、移動ケーシング130の移動方向とほぼ直角方向に配置され、しかも導入通路132aは、移動方向から注入口114Pに対向するように90゜曲げられているので、燃料タンクへの配策経路を曲げる必要がある場合に、移動ケーシング130の燃料通路部132によって簡単に実現することができる。
(6)−6 弁離間機構180は、正圧弁体161の連結部181がガイド溝183の傾斜溝183aを倣わせることで、正圧弁体161をガスケットGS1の軸方向へ移動させた後に給油ガンの挿入方向へ移動するから、正圧弁体161がガスケットGS1から離れるときにガスケットGSに対して大きな力で擦れず、ガスケットGS1の耐久性に優れている。
E.第5実施例
図24は第5実施例にかかるタンク用開閉装置200を示す断面図である。第5実施例にかかるタンク用開閉装置200は、タンク開口形成部材211に弁開閉機構220を回動可能に支持した構成に特徴を有する。すなわち、タンク開口形成部材211は、上壁211aと、上壁211aの外周部に筒状に形成された側壁211bとからなるパイプ形状であり、上壁211aに注入口212Pが形成されている。注入口212Pの開口周縁部には、シール保持部211cが形成され、ガスケットGS3が保持されている。
弁開閉機構220は、弁体222と、弁支持移動体224と、スプリング226と、弁規制体228とを備えている。弁体222は、給油ガンに押されるための押圧部222aと、押圧部222aの外周に形成されたシール部222bと、シール部222bの外周部に円筒形状に延設された側壁部222cとを備え、下向きのカップ形状に形成されている。弁支持移動体224は、側壁224aと、側壁224aの下部に形成された底壁224bとを備え、上向きのカップ形状に形成され、その内側スペースが弁収納室224cとなっている。底壁224bには、弁収納室224cと燃料通路211Pに接続される連通孔224dが形成されている。スプリング226は、底壁224bに支持され弁体222に閉じ方向へ付勢している。弁規制体228は、弁収納室224cに収納され、弁体222を摺動可能に保持するとともに、係合爪228aを備えている。係合爪228aは、側壁部222cに形成された切欠き222eに係合することにより弁体222を抜止めしている。
待避機構230は、底壁224bの外壁に形成された回動支持部224fと、タンク開口形成部材211の内壁に形成された軸支部231と、軸支部231に支持されたスプリング232とを備えている。弁開閉機構220は、軸支部231および弁支持移動体224の回動支持部224fを介してタンク開口形成部材211に対して回動可能に支持され、スプリング232により注入口212Pの方向へ付勢されている。
図24の弁開閉機構220の閉じ状態において、弁開閉機構220の弁体222に加わっている力の関係、つまり大気圧による開き方向の力とタンク内圧およびスプリング226のスプリングによる閉じ方向への力との関係において、前者が後者を上回る負圧状態になると、図25に示すように、弁体222は、スプリング226の付勢力に抗して下方に移動し、ガスケットGS3から離れ、その間に通気路を確保する。この通気路を通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ向かう。そして、弁体222に加わっている差圧がスプリング226の付勢力を下回ると弁体222が閉じる。
図26に示すように、給油ガンFGで弁体222の押圧部222aを押すと、弁体222がスプリング226のスプリング力に抗して押し下げられ、側壁部222cの底部が弁支持移動体224の底壁224bに当たると、弁体222の移動が規制される。図27に示すように、給油ガンFGで押圧部222aをさらに押すと、待避機構230の軸支部231を中心にスプリング232のスプリング力に抗して回動して、給油ガンFGが燃料通路211Pへ挿入され、この状態にて給油ガンFGから給油される。
本実施例にかかるタンク用開閉装置200は、弁開閉機構220を待避機構230によりタンク開口形成部材211に対して軸支し、給油ガンFGで直接押すことにより注入口212Pを開くことができ、リンク機構が不要であり、構成が簡単である。
F.第6実施例
図28は第6実施例にかかるタンク用開閉装置300を示す断面図である。第6実施例にかかるタンク用開閉装置300は、弁開閉機構320に、正圧弁および負圧弁から構成される調圧弁と、ガスケットGS4とを組み付けた構成に特徴を有する。すなわち、弁開閉機構320は、弁支持移動体321と、弁体322と、スプリング328と、ガスケットGS4と、調圧弁を構成する正圧弁330および負圧弁340とを備えている。弁体322は、給油ガンに押されるための押圧部323aを有する押圧部材323と、押圧部材323を保持するための弁本体324とを備えている。
図29は押圧部材323を弁本体324から外した状態を示す斜視図である。押圧部材323は、押圧部323aの外周部に形成された円筒状の装着部323bを備えている。装着部323bは、弁本体324に装着するための部位であり、その内壁に係止突起323cが4カ所形成されている。弁本体324の上部外周には、L字形の装着溝324aが4カ所形成されている。押圧部材323は、係止突起323cを装着溝324aの垂直部324bに位置合わせして押し入れた後に回転すると、係止突起323cが装着溝324aの水平部324cに係合することにより、押圧部材323が弁本体324に装着される。押圧部材323には、通気孔323dが形成され、弁支持移動体321の底部には、通気孔321aが形成されている。
図30はタンク用開閉装置300を分解して示す断面図である。弁本体324は、弁室325Sを形成する弁室形成体325と、弁室形成体325の外周部に円筒状に形成されたスプリング支持部326とを備えている。弁室形成体325の弁室325Sに、正圧弁330および負圧弁340が収納されている。スプリング支持部326は、弁支持移動体321の底面との間でスプリング328を支持している。
ガスケットGS4は、スプリング支持部326と押圧部材323とにより挟持されることで保持されている。すなわち、ガスケットGS4は断面コ字形であり、スプリング支持部326の上部に装着され、押圧部材323の装着部323bの下部で押圧されることにより、弁本体324に保持されている。
正圧弁330および負圧弁340は、弁室形成体325の弁室325Sに収納されており、外気と燃料通路との間の弁室325S内の通路を連通遮断することでタンク内圧を所定範囲内に調節する。正圧弁330は、弁室325Sの上室325Saに配置され、負圧弁340は、下室325Sbに配置されている。上室325Saと下室325Sbとの間であって弁室形成体325の内側から縮径した内周部に第1着座部325aが形成されており、この第1着座部325aに臨んで弁流路325bが形成されている。この弁流路325bは、弁室形成体325の底部325cに形成された連通孔325dに連通し、さらに連通孔325dから通気孔321aを介して、燃料通路に接続されている。
正圧弁330は、弁流路325bを開閉するゴム製の正圧弁体331と、弁保持部材332と、押圧部材323の下面で支持されると共に弁保持部材332を介して該正圧弁体331に対して閉じ方向への付勢力を加える第1スプリング333とを備えている。また、正圧弁体331の中央部および弁保持部材332の中央部には、貫通孔330aが形成されており、外気は貫通孔330aを経て負圧弁340まで導かれることになる。
負圧弁340は、樹脂からなる負圧弁体341と、負圧弁体341に付勢する第2スプリング342とを備えている。負圧弁体341の中央部には、弁支持棒341aが上方に向けて突設されている。弁支持棒341aは、正圧弁体331および弁保持部材332の貫通孔330aを貫通して、その上端で、弁保持部材332との間で第2スプリング342を支持している。
図28において、正圧弁330による燃料タンク内の調圧は、以下の動作により行われる。燃料タンク内の圧力が所定の正圧値を超えると、第1スプリング333の付勢力に抗して正圧弁体331および弁保持部材332が上昇し、燃料タンク内が弁室325Sの弁流路325bなどを通じて、外気に連通して燃料タンク内の正圧状態が解消する方向へ向かう。一方、燃料タンク内が所定の負圧値を下回る負圧になると、負圧弁体341は第2スプリング342の付勢力に抗して下方へ移動し、負圧弁体341が正圧弁体331の第2着座部331aから離れる。このとき、正圧弁体331は、第1着座部325aに着座しており、その状態を維持するために、負圧弁体341と正圧弁体331との間に通路が形成される。これにより、押圧部材323の通気孔323d、弁保持部材332の貫通孔330aなどを通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ向かう。また、スプリング328のスプリング力は、正圧弁330を開く第1スプリング333のスプリング力より大きく設定して開弁圧を大きくとることにより、燃料タンクをバックアップする機能を高めることができる。
G.第7実施例
図31は第7実施例にかかるタンク用開閉装置を示す断面図である。本実施例のタンク用開閉装置は、タンク開口形成部材内に収納した待避機構の構成に特徴を有する。すなわち、タンク用開閉装置400は、タンク開口形成部材411の注入口411Pの上方に配置され、第5または第6実施例と同様な構成を適用できる弁体430Vと該弁体430Vを収納する弁支持移動体430Mとを有する弁開閉機構430、および弁開閉機構430を開閉動作させるための待避機構の一部を構成する開閉起動機構420を備えている。開閉起動機構420は、作動部材422と、作動部材422の一端に設けられた軸支部425と、作動部材422を閉じ方向へ付勢するスプリング(図示省略)を備えている。軸支部425は、タンク開口形成部材411の支持体412に作動部材422を回動可能に支持している。
図32は作動部材422を示す斜視図、図33は図32の33−33線に沿った断面図である。作動部材422は、一端が円弧である板状の作動部材本体422aと、作動部材本体422aの上面に形成されたガイド凹所422bと、作動部材本体422aの下部から突設された押圧部422cとを備えている。ガイド凹所422bは、図33に示すように、給油ガンFGに押圧されるとともに、給油ガンFGを矢印d32の方向(図32)へガイドする曲面であり、その曲率r1が給油ガンFGの半径r2より大きく形成されることにより給油ガンFGをスムーズに押圧できる位置に移動できるように形成されている。押圧部422cは、弁開閉機構430の被押圧部431(図31参照)を押すための突起であり、その下端が被押圧部431との摺動抵抗を低減するために曲面になっている。また、作動部材422は、被押圧部431が傷付くのを防止することで摩擦抵抗を増大するのを避けるために被押圧部431より柔らかい樹脂材料を用いている。例えば、作動部材422がナイロンであり、被押圧部431がポリアセタールを用いることができる。図32に戻り、軸支部425は、作動部材本体422aの他端から軸方向の両側に延設された支持基部425aと、支持基部425aから突設された軸425bとを備えている。
この構成により、図31に示すように、注入口411Pの上方から、給油ガンFGを挿入すると、給油ガンFGの先端が作動部材422のガイド凹所422bを押す。これにより、図34に示すように、作動部材422が開き方向に回動し、作動部材422の下部の押圧部422cが弁開閉機構430の被押圧部431を押す。押圧部422cの下端は曲面であるから、被押圧部431の平面を滑りつつ弁開閉機構430を開き動作させる。さらに、図35に示すように給油ガンFGを挿入すると、作動部材422および弁開閉機構430がほぼ90゜回動して注入口411Pを開き、給油ガンFGが燃料通路口411P−2に挿入されることで給油が行なわれる。そして、給油を終えて、給油ガンFGが抜かれると、作動部材422に加わっていた力が解除されるから、弁開閉機構430の閉じ方向のスプリング432のスプリング力により、図31の状態に戻る。
上記実施例によれば、給油ガンFGの挿入方向の力は、弁開閉機構430に直接加わらず、開閉起動機構420の作動部材422を介して受けるから、シール部を有する弁開閉機構430に片寄った大きな力が加わることがなく、高いシール性を維持することができる。
また、開閉起動機構420は、第2実施例と同様に、シャッタ機構を省略し、作動部材422を給油ガンFGで直接作動させることにより構成が簡単である。
開閉起動機構420は、作動部材422のガイド凹所422bが給油ガンFGの先端を滑らせつつ、そして、作動部材422の押圧部422cが弁開閉機構430の被押圧部431に対して滑りつつ給油ガンFGの挿入力を弁開閉機構430に伝達するから、弁開閉機構430をスムーズに開閉動作させることができる。
また、開閉起動機構420の作動部材422がスプリングの付勢力によって、押圧部422cが弁開閉機構430の閉じ状態にて、弁開閉機構430の被押圧部431と離れている構成になっており、車両の衝突により外力を弁開閉機構430に及ぼさないから、弁開閉機構430のシール性の低下を招かず、またスプリングの付勢力によって作動部材422をタンク開口形成部材411の壁面に対して当接させることで車両の振動に伴うガタツキが防止できる。
さらに、作動部材422は、作動部材本体422aの両端から下方へ支持基部425aおよび押圧部422cがコ字形になるように突設され、つまり支持基部425aが軸方向上方に伸びているために、ガスケットGS4に干渉し難く、また、弁開閉機構430の回動伝達範囲を大きくすることができる。また、押圧部422cは弁開閉機構430の軸425bから離れた箇所を押すので、操作性がよい。
なお、開閉起動機構420の作動部材422は、スプリングによって閉じ方向へ付勢する構成でなくてもよく、車両の振動に伴うガタツキを防止できるように嵌め合い寸法などで対処してもよい。
また、第7実施例において、注入口を開閉する手段として、調圧弁を備えた開閉起動機構を用いたが、これに限らず、弁体のないフラップ弁を用いてよい。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、給油ガンで押圧操作することにより開閉動作させたが、これに限らず、使用者の手動による押しボタンによる押圧操作する構成をとってもよい。
また、上記実施例において、ガスケットは、注入口の開口周縁部に装着した構成を示したが、これに限らず、弁体に装着する構成であってもよく、弁体と注入口の開口周縁部とで挟持されることで、その間をシールする構成および配置であればよい。
この発明は、自動車の燃料タンクへ給油するためのタンク用開閉装置に利用可能である。

Claims (20)

  1. 燃料タンクへ燃料を供給する注入口を開閉するタンク用開閉装置において、
    上記注入口と、該注入口を通じて給油ガンから供給される燃料を燃料タンクへ導く燃料通路とを有するタンク開口形成部材と、
    弁体と、該弁体を移動可能に収納する弁支持移動体と、上記弁支持移動体内に収納され上記弁体を上記注入口に向けて付勢するスプリングとを有し、上記弁体が上記注入口を開閉するとともに燃料タンクの内圧を調節する弁開閉機構と、
    上記注入口の開口周縁部と上記弁体とにより挟持されることで上記弁体と上記注入口の開口周縁部との間をシールするガスケットと、
    上記給油ガンからの力に連動して上記弁開閉機構を閉止位置と給油位置とを選択的に移動させる待避機構と、
    を備え、
    上記閉止位置は、上記弁体が上記注入口を開閉することで燃料タンクの内圧を調節する位置であり、
    上記給油位置は、上記弁体が上記注入口から待避して燃料を供給可能である位置であり、
    上記弁開閉機構は、上記弁体が上記スプリングの付勢力に抗して上記ガスケットの軸方向へ移動するように構成されるとともに、上記弁体が上記給油ガンからの力を受けることにより上記ガスケットから離れる方向であって該ガスケットの軸方向へ移動するように構成され、
    上記待避機構は、上記弁体を介して上記給油ガンからの力を受けた上記弁開閉機構が上記注入口を開くように構成されていること、
    を特徴とするタンク用開閉装置。
  2. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構(430)は、上記注入口(411P)を開閉するように上記タンク開口形成部材(411)に回動可能に支持され、
    上記待避機構は、上記注入口より給油ガン(FG)を挿入する側に配置された開閉起動機構(420)を有し、該開閉起動機構(420)は、給油ガン(FG)によって押圧されることで回動して上記弁開閉機構(430)を開き動作させる作動部材(422)を有するタンク用開閉装置。
  3. 請求項2に記載のタンク用開閉装置において、
    上記作動部材(422)は、給油ガン(FG)の先端で押されることで該作動部材(422)に回動力を加えるガイド凹所(422b)を有するタンク用開閉装置。
  4. 請求項3に記載のタンク用開閉装置において、
    上記ガイド凹所(422b)は、給油ガン(FG)の先端を滑らせつつ上記作動部材(422)を回動させるように給油ガン(FG)の先端の半径よりも大きい半径で形成されているタンク用開閉装置。
  5. 請求項2に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁体(430V)は、被押圧部(431)を有し、上記作動部材(422)は、上記被押圧部(431)を滑りつつ押圧することで上記弁開閉機構(430)を開き動作させる押圧部(422c)を備えているタンク用開閉装置。
  6. 請求項5に記載のタンク用開閉装置において、
    上記作動部材(422)は、板状の作動部材本体(422a)を備え、
    上記押圧部(422c)は、上記作動部材本体(422a)の下部から突設されているタンク用開閉装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁体は、上記ガスケットを押圧するシール部と、該シール部の外周部に円筒形状に延設された側壁部とを備えたカップ形状であるタンク用開閉装置。
  8. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構(430)は、上記弁体(430V)が給油ガンからの力を受けて上記スプリングに抗して所定距離移動することで上記弁支持移動体(430M)によって該弁体(430V)の移動が規制されるように構成され、上記弁体(430V)が上記弁支持移動体(430M)によって移動が規制された状態にて、上記給油ガンからの力により、上記弁開閉機構(430)が上記注入口(411P)を開くように構成されたタンク用開閉装置。
  9. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記待避機構(230)は、上記弁支持移動体(224)を上記注入口(212P)の開口周縁部に回動可能に支持する軸支部(231)と、上記弁体(222)が上記注入口(212P)を閉じる方向へ付勢するスプリング(232)とを有するタンク用開閉装置。
  10. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記待避機構は、上記弁開閉機構(50)を上記軸方向と交差する方向へ移動することにより上記注入口(14P)を開くように構成されたタンク用開閉装置。
  11. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構(50)は、上記タンク開口形成部材(11)に固定され上記弁支持移動体(54)を交差する方向へ移動可能に支持する被支持機構(56)と、を備えているタンク用開閉装置。
  12. 請求項11に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁支持移動体(54)は、上記被支持機構(56)との摺動箇所に摺動抵抗を低減する片持ちスプリング(54j)を備えているタンク用開閉装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載のタンク用開閉装置において、
    上記被支持機構(56)は、上記弁支持移動体(54)を上記給油位置から上記閉止位置に向けて付勢する復帰用のスプリング(57)を備えているタンク用開閉装置。
  14. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記タンク開口形成部材(11)は、給油ガンを挿入するための開口部(16f)を備え、
    上記待避機構は、給油ガンからの力により上記開口部(16f)を開閉するシャッタ機構(40)と、上記シャッタ機構(40)に連動して上記弁開閉機構(50)を開閉するリンク機構(60)と、を備えているタンク用開閉装置。
  15. 請求項14に記載のタンク用開閉装置において、
    上記リンク機構(60)は、上記シャッタ機構(40)の閉じ状態にて上記弁開閉機構(50)から離れておりかつ上記シャッタ機構(40)の開き動作に連動して弁開閉機構(50)を押圧して該弁開閉機構(50)を開き動作させる作動部材(64)を備えているタンク用開閉装置。
  16. 請求項15に記載のタンク用開閉装置において、
    上記作動部材(64)は、アーム(64b)と、該アーム(64b)の一端に固定された押圧体(64c)を備え、
    上記弁体(52)は、上記押圧体(64c)により押圧されることで上記弁開閉機構(50)を開き動作させる被押圧部(53)を備えているタンク用開閉装置。
  17. 請求項16に記載のタンク用開閉装置において、
    上記作動部材(64C)は、上記アーム(64Cb)の一端に固定され上記タンク開口形成部材(11)に回動可能に支持された回動支持部(64Ca)と、上記押圧体(64Cc)と上記回動支持部(64Ca)との間に設けられたスライド体(64Cd)とを備え、
    上記シャッタ機構(40C)は、該シャッタ機構(40C)に設けられたスライドガイド部材(43C)を備え、該スライドガイド部材(43C)は、上記シャッタ機構(40C)の開き動作に連動して上記アーム(64Cb)をスライドさせつつ上記回動支持部(64Ca)を中心に上記作動部材(64C)を回動させて上記押圧体(64Cc)で上記弁開閉機構(50C)を開き動作させるように構成したタンク用開閉装置。
  18. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構は、上記燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く負圧弁を備えているタンク用開閉装置。
  19. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構は、上記燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定範囲内に向かうように調圧する正圧弁および負圧弁を備えているタンク用開閉装置。
  20. 燃料タンクへ燃料を供給する注入口(114P)を開閉するタンク用開閉装置において、
    上記注入口(114P)と、該注入口(114P)を通じて給油ガンから供給される燃料を燃料タンクへ導く燃料通路(112P)とを有するタンク開口形成部材(111)と、
    弁体(161)と、該弁体(161)を移動可能に収納する弁収納部(134)と、上記弁収納部(134)内に収納され上記弁体(161)を上記注入口(114P)に向けて付勢するスプリング(162)とを有し、該弁体(161)が上記注入口(114P)を開閉するとともに燃料タンクの内圧を調節する弁開閉機構(150)と、
    上記注入口(114P)の開口周縁部と上記弁体(161)とにより挟持されることで上記弁体(161)と上記注入口(114P)の開口周縁部との間をシールするガスケット(GS1)と、
    上記給油ガンからの力に連動して上記弁開閉機構(150)を閉止位置と給油位置とを選択的に移動させる待避機構と、
    を備え、
    上記閉止位置は、上記弁体(161)が上記注入口(114P)を開閉することで燃料タンクの内圧を調節する位置であり、
    上記給油位置は、上記弁体(161)が上記注入口(114P)から待避して燃料を供給可能である位置であり、
    上記弁開閉機構(150)は、上記弁体(161)が上記ガスケットから離れる方向であって該ガスケットの軸方向へ移動するように構成され、
    上記待避機構は、上記弁収納部(134)を有する移動ケーシング(130)と、該移動ケーシング(130)が上記給油ガンからの力を受けて上記軸方向と交差する方向にスライドしたときに上記弁体(161)を上記ガスケットから離れる方向であって上記軸方向へガイドする弁離間機構(180)と、を備えていること
    を特徴とするタンク用開閉装置。
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