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JP5040854B2 - 電子機器 - Google Patents

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JP5040854B2
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Description

本発明は電子機器に関する。
従来からテレビジョン受信機やディスプレイ装置のように、ディスプレイパネルを支持する筐体と、該筐体の内部に収容され筐体に設けられた放音孔に臨むスピーカーユニットと、音響が通過できるように形成され放音孔を覆うスピーカーグリルとを備える電子機器が提供されている(特許文献1参照)。
ところで、電子機器のデザイン性の向上を図る観点から、予めさまざまなデザインのスピーカーグリルを用意しておき、ユーザーが好みのスピーカーグリルを選択して筐体に付け替えるようにすることが求められている。
特開2007−233402
しかしながら、スピーカーグリルは質感、外観性を高める上で金属材料などの導電材料を用いて構成されることが多く、したがって、静電気対策を図る上でスピーカーグリルを如何にして確実に接地するかが重要となる。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、筐体に着脱可能に設けられたスピーカーグリルを確実に接地する上で有利な電子機器を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の電子機器は、電子機器用筐体と、前記電子機器用筐体の内部に収容され前記電子機器用筐体に設けられた放音孔に臨むスピーカーユニットと、前記放音孔を覆う大きさの板状を呈し導電材料で音響が通過できるように形成されたグリル本体と、絶縁材料からなり前記グリル本体を支持して前記電子機器用筐体に着脱可能に取着され前記電子機器用筐体に取着された状態で前記放音孔を前記グリル本体で覆うフレームと、前記フレームに設けられ前記グリル本体と電気的に導通する導電性および弾力性を有するクッション部材と、前記電子機器用筐体内部で接地され、前記フレームが前記電子機器用筐体に取着された状態で前記クッション部材を介して前記グリル本体と電気的に導通する導電部材とを備える。
本発明によれば、グリル本体およびフレームを電子機器用筐体に組み付けることにより、グリル本体がクッション部材および導電部材を介して接地される。
したがって、導電材料を用いて構成されたグリル本体が電子機器用筐体に着脱可能に設けられる場合、グリル本体を確実に接地する上で有利となり静電気対策を図る上で有利となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は実施の形態による電子機器10の正面図、図2は電子機器10の分解斜視図である。
本実施の形態では、電子機器10がテレビジョン受信機あるいはディスプレイ装置である場合について説明する。
図1、図2に示すように、電子機器10は電子機器用筐体11を備え、電子機器用筐体11に、ディスプレイパネル14と、センターパネル16と、前パネル18と、後パネル20と、左右のスピーカー22などが設けられている。
(電子機器用筐体11)
電子機器用筐体11は、筐体本体12と、センターパネル16と、後述するスピーカーボックス36を含んで構成されている。
筐体本体12は、図2に示すように、ディスプレイパネル14を収容し支持するものである。
筐体本体12は、前後方向の厚さと、厚さよりも大きい寸法の上下方向の高さと、高さよりも大きい寸法の左右方向の幅を有し、扁平な薄い矩形枠状を呈している。
なお、本実施の形態では、電子機器10の左右はディスプレイパネル14の画面1402の前方から見ていうものとする。
筐体本体12は、前方に臨む前面12Aと、後方に臨む後面12Bと、上方に臨む上面12Cと、下方に臨む下面12Dと、左右に臨む側面12E、12Fとを有している。
下面12Dの中央から下方にスタンド24(図1)が突設されている。
筐体本体12は、上下左右の中央に高さよりも幅が大きな矩形状の開口からなる収容部26を有し、この収容部26にディスプレイパネル14を収容する。
(ディスプレイパネル14)
ディスプレイパネル14は、図2に示すように、前後方向の厚さと、厚さよりも大きい寸法の上下方向の高さと、高さよりも大きい寸法の左右方向の幅を有し、扁平な薄い矩形板状を呈している。
ディスプレイパネル14は、厚さ方向の一方の面が動画や静止画などの画像を表示する画面14Aとされ、他方の面が後面とされる。
ディスプレイパネル14は、収容部26に収容されることで、画面14Aを前方に臨ませた状態で筐体本体12の前面12Aに配置される。
本実施の形態では、ディスプレイパネル14として液晶ディスプレイパネルを用いているが、ディスプレイパネル14としては、有機ELディスプレイパネル、あるいは、プラズマディスプレイパネルなど従来公知のさまざまな表示装置が採用可能である。
(センターパネル16)
センターパネル16は、前後方向の厚さと、厚さよりも大きい寸法の上下方向の高さと、高さよりも大きい寸法の左右方向の幅を有する矩形枠状に形成されている。
センターパネル16を構成する材料としてはポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などの従来公知のさまざまな合成樹脂が採用可能であり、本実施の形態では、センターパネル16を構成する材料として光を透過する合成樹脂が用いられている。
センターパネル16は、図2に示すように、筐体本体12の前面12Aに取着されると共に、画面14Aを前方に臨ませる矩形状の第1開口28が設けられている。
センターパネル16は、第1開口28の上下に位置する上板16Aおよび下板16Bと、第1開口28の左右に位置する左板16Cおよび右板16Dを有している。
図8、図9、図10に示すように、左板16Cおよび右板16Dには、2つの放音孔30と、5つの取り付け部32と、1つの導通用開口部34がそれぞれ設けられている。
2つの放音孔30は、後述するスピーカーユニット38から発せられた音響を前方に通過させるためのものであり、左板16Cおよび右板16Dの上下方向の中間部を挟んで上下に間隔をおいて設けられている。
5つの取り付け部32は、取り付け部材58(図15)が係脱可能に係合されることでスピーカーグリル40が保持される箇所であり、左板16Cおよび右板16Dの上下方向に間隔をおいて設けられている。
図11(A)乃至(C)に示すように、取り付け部32は、左板16Cおよび右板16Dから後方に窪んだ凹部3202と、凹部3202の下方に設けられた開口部3203と、開口部3203の左右および下部を縁取るU字状の係合縁部3204とを有している。
また、凹部3202の底壁にはねじ挿通孔3210が貫通形成されている。
なお、図10に示すように、5つの取り付け部32のうち最も下方に位置する取り付け部32は、凹部3202が無く、開口部3203と係合縁部3204のみが形成されている。
図10に示すように、1つの導通用開口部34は、クッション部材42(図3)と導電部材44とを互いに当接させるためのものであり、左板16Cおよび右板16Dの最も下方に位置する取り付け部32の係合縁部3204に接続して形成されている。
(前パネル18)
前パネル18は、前後方向の厚さと、厚さよりも大きい寸法の上下方向の高さと、高さよりも大きい寸法の左右方向の幅を有する矩形枠状に形成されている。
前パネル18を構成する材料としては、従来公知のさまざまな合成樹脂が採用可能であり、本実施の形態では、前パネル18を構成する材料として光を透過しない合成樹脂が用いられている。
前パネル18は、センターパネル16が筐体本体12の前面12Aに臨む面と反対側に位置する面に取着されると共に、画面14Aを第1開口28を介して前方に臨ませる矩形状の第2開口29が設けられている。
前パネル18は、第2開口29の上下に位置する上板18Aおよび下板18Bと、第2開口29の左右に位置する左板18Cおよび右板18Dを有している。
そして、図1に示すように、ディスプレイパネル14の前方から見た際に、センターパネル16の上板16A、下板16B、左板16C、右板16Dの各外縁1602は、前パネル18の上板18A、下板18B、左板18C、右板18Dの各外縁1802の外側に突出している。
すなわち、センターパネル16の左板16Cおよび右板16Dは、前パネル18の左板18Cおよび右板18Dよりも左右外側に突出している。
(後パネル20)
後パネル20は矩形板状を呈し、筐体本体12の後面12Bに取着されることで、後面12Bおよびディスプレイパネル14の後面を覆うものである。
(左右のスピーカー22)
図3はスピーカー22の縦断面図、図4は図3のAA線断面図である。
図5はスピーカー22の下部寄りの部分の縦断面図、図6は図5のAA線断面図、図7は図5のBB線断面図である。
図8はセンターパネル16の平面図、図9はセンターパネル16の右板16Dの斜視図である。
図10はスピーカーグリル40を取り外した状態における右側のスピーカー22の下方寄り部分の斜視図である。
図11(A)は取り付け部32の正面図、(B)は(A)のR1R1線断面図、(C)は(A)のB1B1線断面図である。
図12はスピーカーグリル40の分解斜視図である。
図13(A)はグリル本体50の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図14(A)はスピーカーグリル40の後面図、(B)は(A)のBB線断面図、(C)は(A)のL0L0線断面図である。
図15は図14(A)のL1L1線断面図、図16は図14(A)のL2L2線断面図、図17は図14(A)のL3L3線断面図である。
図18は取り付け部32の斜視図、図19は取り付け部材58の斜視図である。
図20、図21は取り付け部材58の取り付け部32に対する取り付けの説明図である。
図22はクッション部材42と導電部材44の導通状態を示す断面図である。
左右のスピーカー22は、図1、図2に示すように、センターパネル16の左板16Cおよび右板16Dにそれぞれ設けられている。
図3に示すように、各スピーカー22は、1つのスピーカーボックス36と、2つのスピーカーユニット38と、1つのスピーカーグリル40と、1つのクッション部材42と、1つの導電部材44などを含んで構成されている。
また、左右のスピーカー22は同一構造であるため、以下では、右側のスピーカー22を示して説明する。
(スピーカーボックス36)
図4に示すように、スピーカーボックス36は上下に縦長に設けられている。
スピーカーボックス36は、バッフル46と、リアキャビネット48とで構成され、スピーカーボックス36はセンターパネル16の右板16D(左板16C)に取り付けられている。
バッフル46とリアキャビネット48は、右板16D(左板16C)の上下方向のほぼ全長にわたって延在している。
バッフル46は、右板16D(左板16C)の取り付け部32のねじ挿通孔3210(図11)に挿通された不図示のねじがバッフル46のねじ孔に螺合することにより右板16D(左板16C)に取着される。
図4に示すように、バッフル46と右板16D(左板16C)の後面との間には、音漏れを防止するためのゴムなどの弾性材料から形成されたパッキン47がバッフル46の輪郭に沿って設けられている。
リアキャビネット48は、バッフル46の後方を覆うように形成されている。
リアキャビネット48は、図4に示すように、バッフル46のねじ挿通孔に挿通されたねじN1がリアキャビネット48に螺合することにより、バッフル46に取着される。
本実施の形態では、スピーカーボックス36は電子機器用筐体11に取着されており、したがって、電子機器用筐体11は、スピーカーボックス36を含んで構成されることになる。また、スピーカーボックス36が電子機器用筐体11に加えられ、電子機器用筐体11に一体化されることにより、電子機器用筐体11の剛性が高められている。
(スピーカーユニット38)
2つのスピーカーユニット38は、筐体本体12の内部に設けられた電子回路から供給される音声信号が供給されることによって音響を発生するものであり、図3に示すように、上下に間隔をおいて配置されている。
各スピーカーユニット38はそれらの前方を放音孔30に臨ませてバッフル46に取着され、各スピーカーユニット38の後方はリアキャビネット48で覆われている。
したがって、各スピーカーユニット38は、スピーカーボックス36の内部に収容されスピーカーボックス36に設けられた放音孔30に臨んでいる。
(スピーカーグリル40)
図12に示すように、スピーカーグリル40は、グリル本体50と、フレーム52と、目隠し部材54と、カバー56と、5つの取り付け部材58などを含んで構成されている。
図1、図2に示すように、スピーカーグリル40は、2つの放音孔30と導通用開口部34を覆う大きさを有し、右板16D(左板16C)に設けられている。
(グリル本体50)
図12に示すように、グリル本体50は、2つの放音孔30と導通用開口部34を覆う大きさの板状を呈している。
グリル本体50は、図4に示すように、その前面が、電子機器用筐体11(詳細には、センターパネル16)の前面から前方に露出するように配置されている。
図13(A)、(B)に示すように、本実施の形態では、グリル本体50は右板16D(左板16C)の上下方向の全長にわたって延在する帯板状を呈する板部5002を有している。
板部5002は、導電材料により音響が通過できるように形成されている。より詳細には、板部5002は、音響が通過できるように金属製のメッシュによって形成され、あるいは、金属板に多数の孔が貫通形成されることで形成されている。
このように板部5002を金属製の材料で形成することにより、電子機器10の質感、外観性が高められている。
板部5002の長手方向に沿った両側の縁部には、複数の折り曲げ片5004が板部5002と一体的に形成され、各折り曲げ片5004は板部5002の後方に向けて起立している。
また、板部5002の両側の縁部のうち一方の縁部の下端寄りの箇所には、1つの接続片5010が板部5002と一体的に形成され、接続片5010は板部5002の後方に向けて起立している。言い換えると、板部5002で2つの放音孔30を覆った状態で接続片5010は、板部5002からスピーカーユニット38側に突出している。
このようにグリル本体50に接続片を設けることにより、クッション部材42とグリル本体50との電気的接続が簡単になされ、電子機器10のコストの削減化が図られている。
本実施の形態では、電子機器用筐体11の内部にディスプレイパネル14が支持され、スピーカーユニット38およびグリル本体50は、左板16C、右板16Dに配置されることから、電子機器用筐体11の内部でディスプレイパネル14の外側に配置されることになる。
(フレーム52)
図12に示すように、フレーム52は、絶縁材料からなり右板16D(左板16C)の上下方向の全長にわたって延在している。
フレーム52は、グリル本体50を支持して電子機器用筐体11(詳細には、取り付け部32の係合縁部3204)に着脱可能に取着され、電子機器用筐体11に取着された状態で2つの放音孔30をグリル本体50で覆うものである。
本実施の形態では、フレーム52は、グリル本体50の板部5002よりも一回り小さい輪郭を有する帯板状を呈する板部5202を有している。
板部5202の後面には、図6に示すように、前述した5つの取り付け部32に対応する箇所にそれぞれボス5204が突設されており、各ボス5204の中心にねじ孔5206が形成されている。
また、図12に示すように、板部5202がスピーカーユニット38および放音孔30に臨む箇所には音響を通過させるための複数の開口5208が形成されている。
また、グリル本体50の折り曲げ片5004に対応する板部5202の両側の縁部の部分には、折り曲げ片5004を係合するための凹部5210が形成されている。
また、グリル本体50の接続片5010に対応する板部5202の後面の部分には、図12、図16に示すように、クッション部材42を収容する矩形枠状の収容壁部5220が形成されている。
収容壁部5220には、接続片5010を収容壁部5220の内側に導くための切り欠き5222が形成されている。
このように収容壁部5220を設けることにより、クッション部材42の取り付けの簡易化が図られ、電子機器10のコストの削減化が図られている。
(目隠し部材54)
図12に示すように、目隠し部材54は、グリル本体50の板部5002と同一の上下方向の長さと、左右方向の幅を有している。
目隠し部材54は、例えば、黒色を呈する布で形成されている。
目隠し部材54は板部5002の後面を覆うことにより、グリル本体50の後方に位置する構造や部材が透けて見えることを防止して外観性を高めるものである。
(カバー56)
図12に示すように、カバー56は、フレーム52の板部5202と同一の上下方向の長さと、左右方向の幅を有している。
カバー56は、2つの放音孔30と導通用開口部34とボス5204に対応した開口を有している。
カバー56は、フレーム52の板部5202の後面に取着されることでスピーカーグリル40を単体で取り扱う際の外観性を高めるものである。
(取り付け部材58)
図6、図12、図15に示すように、取り付け部材58は、ゴムなどの弾性部材によって形成された円筒部5802を有している。
図6、図15に示すように、円筒部5802の軸方向の一方を基端5820、他方を先端5822とした場合、円筒部5802の外周で基端5820寄りの箇所に円筒部5802の周方向に沿って係合溝5804が形成されている。
係合溝5804は、センターパネル16の取り付け部32の係合縁部3204(図11(A)乃至(C))に係合する箇所である。
円筒部5802の外周のうち係合溝5804と先端5822との間に、軸方向において係合溝5804に至るにつれて次第に直径が大きくなる円錐状の斜面からなるガイド面5806が形成されている。
図6に示すように、円筒部5802の内周で先端5822寄りの箇所に環板状の内フランジ部5808が形成され、内フランジ部5808の中心にフレーム52のボス5204が挿通されるボス挿通孔5810が形成されている。
スピーカーグリル40は、次のようにして組み立てられる。
図12に示すように、グリル本体50の板部5002の後面に目隠し部材54とフレーム52をこの順番で載置した状態で、図14(C)に示すように、グリル本体50の各折り曲げ片5004をフレーム52の後方において折り曲げ凹部5210内に押し付ける。
これにより、折り曲げ片5004と板部5002との間に目隠し部材54、フレーム52が固定される。
次いで、図14(C)に示すように、カバー56をフレーム52の後面に両面粘着テープなどにより接着固定する。
次いで、図6に示すように、各取り付け部材58の基端5820をフレーム52の各ボス5004に臨ませて、取り付け部材58のボス挿通孔5810にボス5204を挿入する。
そして、取り付け部材58の基端5820がカバー56の後面に当接した状態で、ねじN2をねじ孔5206に螺合してねじN2の頭部をフランジ5808に当接させ、これにより取り付け部材58がフレーム52に取着される。
(クッション部材42)
図5、図7、図16に示すように、クッション部材42は、フレーム52に設けられグリル本体50と電気的に導通するものである。
クッション部材42は、導電性および弾性を有する材料で形成され、このような材料として従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
図5、図16に示すように、本実施の形態では、クッション部材42は、断面が矩形状を呈した細長い柱状を呈している。
図16に示すように、予めグリル本体50の接続片5010が屈曲され接続片5010がフレーム52の収容壁部5220内に位置した状態で、クッション部材42が収容壁部5220内に収容保持され、クッション部材42は接着剤により収容壁部5220に固定される。
これにより、クッション部材42が接続片5010と当接してクッション部材42がグリル本体50と電気的に導通する。
(導電部材44)
図5、図7に示すように、導電部材44は、電子機器用筐体11内部で接地され、フレーム52が電子機器用筐体11(詳細には、取り付け部32の係合縁部3204)に取着された状態でクッション部材42を介してグリル本体50と電気的に導通するものである。
本実施の形態では、導電部材44は金属材料で形成されている。
導電部材44は、細長形状を呈し、長手方向の半部が、断面が円形で軸状を呈する軸部4402として設けられ、長手方向の残りの半部が、軸部4402と同軸上で軸部4402よりも直径が小さい雄ねじ部4404として設けられている。
軸部4402の先端には、軸部4402と同軸上に六角レンチが係合可能な断面が六角形の係合孔部4406が形成されている。
軸部4402の基端には、フランジ4407が設けられている。
雄ねじ部4404は、バッフル46のねじ孔4610に螺合可能に形成されている。
図5、図7、図10に示すように、導電部材44は、軸部4402の先端を導通用開口部34に臨ませた状態で、雄ねじ部4404がバッフル46のねじ孔4610に螺合することで固定されている。
導電部材44を上述のような形状で形成することにより、電子機器用筐体11(詳細には、バッフル46)への取り付けの簡易化が図られ、電子機器10のコストの削減化が図られている。
(スピーカーグリル40の組み付け)
スピーカーグリル40の組み付けについて説明する。
前述したように組み立てられたスピーカーグリル40にクッション部材42を取り付けたならば、図18、図19に示すように、スピーカーグリル40の各取り付け部材58を、センターパネル16の右板16D(左板16C)の各取り付け部32に臨ませる。
そして、各取り付け部材58を各取り付け部32の凹部3202に挿入し、スピーカーグリル40の後面(カバー56の後面)を右板16D(左板16C)の前面に当て付ける。
次に、スピーカーグリル40を下方に移動させることにより、各取り付け部材58の係合溝5804を各取り付け部32の係合縁部3204に係合させると、図5、図7、図22に示すように、クッション部材42が導電部材44の先端に接触する。
これにより、スピーカーグリル40の電子機器用筐体11への組み付けがなされると共に、グリル本体50がクッション部材42および導電部材44を介して接地される。
なお、上述のように各取り付け部材58を各凹部3202に挿入した後、下方に移動することで各取り付け部材58の係合溝5804を各取り付け部32の係合縁部3204に係合することに代えて次のようにしてもよい。
すなわち、図20に示すように、各取り付け部材58のガイド面5806を前方から各取り付け部32の係合縁部3204に当て付ける。
この状態で、スピーカーグリル40を押し込むことにより、図21に示すように、係合縁部3204に当て付けられたガイド面5806を弾性変形させて、係合溝5804を係合縁部3204に係合させる。
この場合にも、クッション部材42が導電部材44の基端に接触し、グリル本体50がクッション部材42および導電部材44を介して接地される。
以上により、図1に示すようにスピーカーグリル40の組み付けが完了する。
なお、スピーカーグリル40を電子機器用筐体11から取り外す際には、スピーカーグリル40を上方に移動させることで、各取り付け部材58の係合溝5804と各取り付け部32の係合縁部3204との係合を解除する。次いで、スピーカーグリル40を前方に移動すればよい。
以上説明したように本実施の形態によれば、グリル本体50およびフレーム52を電子機器用筐体11(詳細には、取り付け部32の係合縁部3204)に組み付けることにより、グリル本体50がクッション部材42および導電部材44を介して接地される。
したがって、質感、外観性を高める上で金属材料などの導電材料を用いて構成されたグリル本体50が電子機器用筐体11に着脱可能に設けられる場合、グリル本体50を確実に接地する上で有利となり静電気対策を図る上で有利となる。
また、電子機器10のユーザーが種々のグリル本体50を付け替えることにより電子機器10の外観を変える際に、グリル本体50を接地するためのリード線の引き回しなどの煩雑な作業が不要となり、電子機器10の使い勝手を高め、商品価値を高める上で有利となる。
なお、本実施の形態では、電子機器10がテレビジョン受信機あるいはディスプレイ装置である場合について説明したが、本発明は、スピーカーを備える種々の電子機器に広く適用可能である。
実施の形態による電子機器10の正面図である。 電子機器10の分解斜視図である。 スピーカー22の縦断面図である。 図3のAA線断面図である。 スピーカー22の下部寄りの部分の縦断面図である。 図5のAA線断面図である。 図5のBB線断面図である。 センターパネル16の平面図である。 センターパネル16の右板16Dの斜視図である。 スピーカーグリル40を取り外した状態における右側のスピーカー22の下方寄り部分の斜視図である。 (A)は取り付け部32の正面図、(B)は(A)のR1R1線断面図、(C)は(A)のB1B1線断面図である。 スピーカーグリル40の分解斜視図である。 (A)はグリル本体50の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。 (A)はスピーカーグリル40の後面図、(B)は(A)のBB線断面図、(C)は(A)のL0L0線断面図である。 図14(A)のL1L1線断面図である。 図14(A)のL2L2線断面図である。 図14(A)のL3L3線断面図である。 取り付け部32の斜視図である。 取り付け部材58の斜視図である。 取り付け部材58の取り付け部32に対する取り付けの説明図である。 取り付け部材58の取り付け部32に対する取り付けの説明図である。 クッション部材42と導電部材44の導通状態を示す断面図である。
符号の説明
10……電子機器、11……電子機器用筐体、30……放音孔、38……スピーカーユニット、42……クッション部材、44……導電部材、50……グリル本体、52……フレーム。

Claims (6)

  1. 電子機器用筐体と、
    前記電子機器用筐体の内部に収容され前記電子機器用筐体に設けられた放音孔に臨むスピーカーユニットと、
    前記放音孔を覆う大きさの板状を呈し導電材料で音響が通過できるように形成されたグリル本体と、
    絶縁材料からなり前記グリル本体を支持して前記電子機器用筐体に着脱可能に取着され前記電子機器用筐体に取着された状態で前記放音孔を前記グリル本体で覆うフレームと、
    前記フレームに設けられ前記グリル本体と電気的に導通する導電性および弾力性を有するクッション部材と、
    前記電子機器用筐体内部で接地され、前記フレームが前記電子機器用筐体に取着された状態で前記クッション部材を介して前記グリル本体と電気的に導通する導電部材と、
    を備える電子機器。
  2. 前記電子機器用筐体の内部にディスプレイパネルが支持され、
    前記スピーカーユニットおよび前記グリル本体は、前記電子機器用筐体の内部で前記ディスプレイパネルの外側に配置されている、
    請求項1記載の電子機器。
  3. 前記スピーカーユニットは、スピーカーボックスに収容され、
    前記スピーカーボックスは前記電子機器用筐体に取着され、
    前記電子機器用筐体は、前記スピーカーボックスを含んで構成されている、
    請求項1記載の電子機器。
  4. 前記導電部材は、細長形状を呈し、長手方向の半部が、断面が円形で軸状を呈する軸部として設けられ、長手方向の残りの半部が、前記軸部と同軸上で前記軸部よりも直径が小さい雄ねじ部として設けられ、
    前記軸部の先端には、前記軸部と同軸上に六角レンチが係合可能な係合孔部が形成されている、
    請求項1記載の電子機器。
  5. 前記グリル本体は、前記放音孔を覆う板部と、前記板部で前記放音孔を覆った状態で前記板部から前記スピーカーユニット側に突出する接続片とを有し、
    前記クッション部材と前記グリル本体との電気的な導通は、前記接続片が前記クッション部材に接触することでなされる、
    請求項1記載の電子機器。
  6. 前記電子機器用筐体と前記グリル本体はそれぞれ前面を有し、
    前記グリル本体の前面は、前記電子機器用筐体の前面から前方に露出するように配置され、
    前記グリル本体は、該グリル本体の後面が前記フレームで支持され、
    前記フレームに、矩形枠状の収容壁部が後方に突出形成され、
    前記クッション部材は、前記収容壁部に収容保持されている、
    請求項1記載の電子機器。
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