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JP4938485B2 - 通信端末、管理装置、通信システムおよびプログラム - Google Patents

通信端末、管理装置、通信システムおよびプログラム Download PDF

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JP4938485B2 JP2007029715A JP2007029715A JP4938485B2 JP 4938485 B2 JP4938485 B2 JP 4938485B2 JP 2007029715 A JP2007029715 A JP 2007029715A JP 2007029715 A JP2007029715 A JP 2007029715A JP 4938485 B2 JP4938485 B2 JP 4938485B2
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Description

本発明は、所定の通信サービスを提供するコンテンツプロバイダとその通信サービスを利用する通信端末との間の通信コネクションを確立する技術に関する。
データ通信技術の進展に伴い、データ転送速度やレスポンス速度に重点がおかれた通信ネットワーク(すなわち、高速なデータ通信が可能な通信ネットワーク)やセキュリティに重点がおかれた通信ネットワーク、転送データ量に応じて利用料金が課金される通信ネットワークや転送データ量に拠らず定額の利用料金が課金される通信ネットワークなど、特性の異なる複数種の通信ネットワーク(通信媒体)が実現されている。
そして、コンテンツプロバイダ(以下、CP)により提供される各種サービスの利用を所望するユーザは複数種の通信ネットワークのうちから、そのユーザの好み(例えば、データ転送速度の重視や、コストパフォーマンスの重視など)に応じた特性を有する通信ネットワークを選択し、そのCPが提供するサービスを利用することができるようになってきている(例えば、特許文献1や特許文献2)。
特開2005−39795号公報 特開2006−60295号公報
ところで、通信ネットワークを介して各種サービスを提供するCP側にも、そのサービスの内容に応じて、そのサービスの利用のために用いる通信ネットワークを予め指定したいといったニーズがある。
上記のように、特許文献1や特許文献2に開示された技術によれば、ユーザ側のニーズには応えることが可能ではあるが、ユーザが利用を所望する通信ネットワークと、CP側が所望する通信ネットワークとが一致するとは限らず、CP側のニーズに応えることはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所定の通信サービスを提供するコンテンツサーバとその通信サービスを利用する通信端末との間に、コンテンツプロバイダの要望とユーザの要望の両者を考慮して選択した通信媒体を介して通信コネクションを確立する技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、相手装置との間に通信コネクションを確立し所定のアプリケーションプログラムにしたがった通信をその通信コネクションを介して行う通信端末において、複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、前記複数の項目の各々に対してユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、前記アプリケーションプログラムにしたがった通信の開始を指示された場合に、前記複数種の通信媒体のうちの1つを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立する確立手段と、を有し、前記選択手段は、前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択することを特徴とする通信端末を提供する。
より好ましい態様においては、前記特性管理テーブルを所定の管理装置から取得する取得手段を有することを特徴としている。
さらに好ましい態様においては、前記複数の項目には、少なくとも通信速度が含まれており、前記確立手段により確立した通信コネクションを介して前記アプリケーションプログラムにしたがった通信を行う際に、その通信速度を計測する計測手段と、前記アプリケーションプログラムにしたがった通信を完了したことを契機として、計測手段により計測された通信速度を示すデータと、前記選択手段により選択された通信媒体を一意に識別する識別子と対応付けて前記管理装置へ送信する送信手段と、を有することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明は、複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、前記複数の項目の各々に対して通信端末のユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対してアプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、前記アプリケーションプログラムにしたがって前記通信端末が相手装置と通信する際にその通信を仲介するべき通信媒体を前記複数種の通信媒体のうちから選択する選択手段と、前記選択手段による選択結果を前記通信端末へ通知する通知手段と、を有し、前記選択手段は、前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択することを特徴とする管理装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、相手装置との間に通信コネクションを確立し所定のアプリケーションプログラムにしたがった通信をその通信コネクションを介して行う通信端末と該通信端末と通信する管理装置とを有する通信システムにおいて、前記管理装置は、複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルを有するとともに、前記通信端末からの要求に応じて該特性管理テーブルを前記通信端末へ送信し、前記通信端末は、前記複数の項目の各々に対してユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、前記アプリケーションプログラムにしたがった通信の開始を指示された場合に、前記複数種の通信媒体のうちの1つを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立する確立手段と、を有し、前記選択手段は、前記複数種の通信媒体の各々について、前記管理装置から受信した特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択することを特徴とする通信システムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、相手装置との間に通信コネクションを確立し所定のアプリケーションプログラムにしたがった通信をその通信コネクションを介して行う通信端末と該通信端末と通信する管理装置とを有する通信システムにおいて、前記管理装置には、複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルが記憶されている一方、前記通信端末には、前記複数の項目の各々に対して通信端末のユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストとが記憶されており、前記通信端末は、前記アプリケーションプログラムにしたがった通信の開始を指示された場合に、前記第1および第2の優先順位リストを前記管理装置へ送信する一方、接続先の通信媒体として前記管理装置から通知された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立し、前記管理装置は、前記アプリケーションプログラムにしたがって前記通信端末が相手装置と通信する際にその通信を仲介するべき通信媒体を前記複数種の通信媒体のうちから選択する選択手段と、前記選択手段による選択結果を前記通信端末へ通知する通知手段と、を有し、前記選択手段は、前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、前記通信端末から受信した第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みと前記通信端末から受信した第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択することを特徴とする通信システムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータ装置に、アプリケーションプログラムにしたがって所定の相手装置と通信すべきことを指示された場合に、その通信の開始に先立って、複数種の通信媒体のうちの1つを選択する選択処理と、前記選択処理にて選択された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立する確立処理と、を実行させ、前記選択処理は、複数種の通信媒体の各々について通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、前記複数の項目の各々に対してユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、を参照し、前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する処理であることを特徴とするプログラムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータ装置に、アプリケーションプログラムにしたがって通信端末が相手装置と通信する際にその通信を仲介するべき通信媒体を複数種の通信媒体のうちから選択する選択処理と、前記選択処理による選択結果を前記通信端末へ通知する通知処理と、を実行させ、前記選択処理は、前記複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、前記複数の項目の各々に対して前記通信端末のユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、を参照し、前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する処理であることを特徴とするプログラムを提供する。
本発明によれば所定の通信サービスを提供するコンテンツサーバとその通信サービスを利用する通信端末との間に、コンテンツプロバイダの要望とユーザの要望の両者を考慮して選択された通信媒体を介して通信コネクションが確立されるといった効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(A:第1実施形態)
(A−1:構成)
図1は、本発明の1実施形態に係る通信システム10の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム10には、例えばプログラム実行機能を備えた携帯電話機である通信端末100と、この通信端末100を収容することが可能な3種類の無線通信ネットワーク(すなわち、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200c)と、ゲートウェイ(以下、「GW」と表記する)400を介して無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cに接続された通信ネットワーク500が含まれている。
無線通信ネットワーク200a,200b,200cは、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式や、GSM(Global System for Mobile Communications )方式、或いはIMT−2000(International Mobile Telecommunication-2000)方式の通信ネットワークや、例えばイーサネット(登録商標)の規格である「IEEE 802.11b」によって規定された無線LAN(Local Area Network)などである。詳細については後述するが、上記3つの無線通信ネットワークは、セキュリティ確保の度合いや料金体系などについて異なる特性を有している。なお、図1では、通信システム10に、互いに特性の異なる3種類の無線通信ネットワークが含まれている場合について例示されるが、通信システム10に含まれる無線通信ネットワークは2種類であっても良く、また、4種類以上であっても良い。要は、互いに特性が異なり、かつ、通信端末100を収容することが可能な複数の無線通信ネットワークが通信システム10に含まれていれば良い。
通信ネットワーク500は、例えばインターネットであり、情報検索サービスの提供や各種デジタルコンテンツ(例えば、楽曲データなど)の提供を行うコンテンツサーバ600が接続されている。なお、コンテンツサーバ600の構成は、一般的なコンテンツサーバの構成(ハードウェア構成およびソフトウェア構成)と何ら変わるところがないため詳細な説明は省略する。また、本実施形態では、通信ネットワーク500がインターネットである場合について説明するが、LANであっても良いことは勿論である。
GW400は、無線通信ネットワーク200a、200bまたは200cの何れかに収容されている通信端末100と、通信ネットワーク500に接続されているコンテンツサーバ600との通信を仲介するものであり、上記各無線通信ネットワークにおける通信プロトコルと、通信ネットワーク500における通信プロトコルとの相互変換を行う機能を備えている。なお、GW400についても、一般的なゲートウェイ装置の構成と何ら変わるところがないため、詳細な説明は省略する。また、図1では、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cと通信ネットワーク500とがGW400を介して接続されている場合について説明したが、無線通信ネットワーク毎に異なるゲートウェイ装置を介して通信ネットワーク500に接続されているとしても勿論良い。
無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cは、通信端末100を収容し無線通信サービスを提供するものであり、通信端末100との間に無線リンクを確立する基地局(以下、「BS」と表記する)210a、210bおよび210cを含んでいる。なお、以下では、上記3種類の無線通信ネットワークの各々を区別する必要がない場合には、「無線通信ネットワーク200」と表記する。同様に、上記3種類のBSについても、各々区別する必要がない場合には、「BS210」と表記する。
BS210は、地上を所定の広さ(例えば、半径500メートル)を有する複数のセルに分割したセル毎に配置され、そのセル内に在圏する通信端末との間に無線リンクを確立しその通信端末を収容するものである。BS210は、自局の収容する通信端末から送信されてきたデータを受信し、そのデータを自局が接続されている無線通信ネットワーク200へ送出する一方、その通信端末宛に無線通信ネットワーク200から送信されてくるデータを受信し、自局の配下のセル内へ無線で送出する。
さて、図1に示す通信システム10において、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cの各々は、セキュリティ確保の度合い(本実施形態では、暗号化通信への対応の可否)、料金体系、無線通信ネットワーク間のハンドオーバの可否の各項目について各々固有の特性を有している。
具体的には、無線通信ネットワーク200aは、転送データ量に応じた利用料金が課金される従量性の料金体系を有し、かつ、暗号化通信と非暗号化通信の両方に対応している。
無線通信ネットワーク200bは、従量性の料金体系を有し、かつ、非暗号化通信にのみ対応している。
そして、無線通信ネットワーク200cは、例えば1月などの所定の期間単位で定額の利用料金が課せられる定額性の料金体系を有する通信ネットワークであり、暗号化通信と非暗号化通信の両方に対応している。
加えて、上記3種類の無線通信ネットワークのうち、無線通信ネットワーク200aと無線通信ネットワーク200bとは、無線通信ネットワーク間でのハンドオーバに対応しており、無線通信ネットワーク200cは他の無線通信ネットワークとの間のハンドオーバに対応していないといった特性を有している。
図2(A)は、上記各無線通信ネットワークの特性を表す特性管理テーブルの一例を示す図である。図2(A)に示す特性管理テーブルには、セキュリティ確保の度合いや料金体系、ハンドオーバの可否)を表すパラメータが各無線通信ネットワークを一意に識別するネットワーク識別子(以下、NW識別子)に対応付けて登録されている。なお、本実施形態では、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cの夫々に、NW識別子として“001”、“002”および“003”が割り当てられているものとする。また、上記NW識別子として各無線通信ネットワークに割り当てられているネットワークアドレスを用いるようにしても勿論良い。
図2(A)においては、セキュリティ確保の度合いを示すパラメータは“1”または“0”であり、“1”は暗号化通信に対応していることを表し、“0”は、暗号化通信に対応していないことを表している。同様に、図2(A)においては、料金体系を示すパラメータも、“1”または“0”であり、“1”は従量制を、“0”は定額制を表している。また、図2(A)においては、ハンドオーバの可否を表すパラメータも“1”または“0”であり、“1”はハンドオーバ可能を、“0”はハンドオーバ不可を表している。
なお、暗号化通信の可否、料金体系およびハンドオーバの可否は、無線通信ネットワークを利用する時間帯には拠らずに常に一定であるから、図2(A)に示す特性管理テーブルは、時間帯とは無関係な特性を示していると言える。
これに対して、図2(B)に示す特性管理テーブルには、各無線通信ネットワークの特性のうち、時刻に応じて変化する特性を示すパラメータが上記NW識別子に対応付けて格納されている。具体的には、図2(B)に示す特性管理テーブルには、上記NW識別子に対応付けて、そのNW識別子で識別される無線通信ネットワークについて、午前0時から午前8時迄(図2(B):時間帯1)、午前8時から午後4時迄(図2(B):時間帯2)、午後4時から翌日の午前0時迄(図2(B):時間帯3)の3つの時間帯にて計測された通信速度(本実施形態では、データ転送速度)を表す値がMbps単位で格納されている。なお、本実施形態では、通信速度を表すデータとしてデータ転送速度を用いる場合について説明するが、レスポンス速度を用いるようにしても勿論良い。
本実施形態では、図2(A)および(B)に示す2種類の特性管理テーブルは、管理装置300に記憶されている。以下では、図2(A)に示す特性管理テーブルを「第1の特性管理テーブル」と呼び、図2(B)に示す特性管理テーブルを「第2の特性管理テーブル」と呼ぶ。なお、本実施形態では、1日を3つの時間帯に分けて各時間帯における各無線通信ネットワークのデータ転送速度を第2の特性管理テーブルに格納しておく場合について説明するが、例えば午前および午後の2つの時間帯に分けて各時間帯のデータ転送速度を第2の特性管理テーブルに格納しておくとしても良く、また、1日を4つ以上の時間帯に分けて各時間帯におけるデータ転送速度を第2の特性管理テーブルに格納しておくとしても勿論良い。また、本実施形態では、時間帯に依存しない無線通信ネットワークの特性を表す特性管理テーブルと時間帯に依存する特性を表す特性管理テーブルとを別個に管理装置300に記憶させておく場合について説明するが、図2(C)に示すように両者を一体化した特性管理テーブルを管理装置300に記憶させておくとしても勿論良い。
図1の管理装置300は、無線通信ネットワーク200aに接続されており、通信端末100からの要求に応じて上記第1の管理テーブルの格納内容と、その要求を受け付けた時刻に該当する時間帯における各無線通信ネットワークのデータ転送速度とを返信したり、通信端末100がコンテンツサーバ600とデータ通信を行う際に計測されたデータ転送速度を通信端末100から受信し第2の特性管理テーブルの格納内容を更新する機能を有している。このように、管理装置300は、通信端末100からの要求に応じてデータの返信やデータの更新を行う一般的なサーバ装置と同一の機能を有するものであるから、詳細な説明は省略する。
通信端末100は、図示せぬ移動電話網を介した無線電話サービスを提供するための構成(例えば、音声通話部など)の他に、図3に示すように、制御部110、無線通信部120、操作部130、表示部140、および、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス150を備えている。
制御部110は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)110a、ROM(Read Only Memory)110b、RAM(Random Access Memory)110cおよびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)110dを含んでいる。
CPU110aは、ROM110bやEEPROM110dに記憶されたプログラムをRAM110cをワークエリアとして実行し、これにより通信端末100の各部の作動制御を行う。なお、EEPROM110dは、後述するデータやプログラムを記憶している他に、いわゆるアドレス帳としても機能するものであり、電話番号や電子メールアドレスなどをリスト形式で記憶している。また、EEPROM110dには、前述した管理装置300の通信アドレスも記憶されている。
無線通信部120は、図3に示すように、第1無線通信インターフェイス(以下、IF)部120aと、第2無線通信IF部120bと。第3無線通信IF部120cを含んでいる。第1無線通信IF部120aは、制御部110の制御下でBS210aと無線リンクを確立し、このBS210aとのデータの送受信を無線で行う。同様に、第2無線通信IF部120bは、制御部110の制御下でBS210bと無線リンクを確立してデータの送受信を無線で行い、第3無線通信IF部120cは、制御部110の制御下でBS210cと無線リンクを確立してデータの送受信を無線で行う。
操作部130はボタン等の操作子を備え、ユーザの操作に応じた操作信号を制御部110へ供給する。表示部140は液晶ディスプレイやその駆動回路を含んでおり、制御部110から供給される画像データに応じた画像を表示する。
ROM110bには、予めいくつかのプログラムが記憶されている。以下ではこれらを「プリインストールプログラム」と呼ぶ。このプリインストールプログラムの一例としては、マルチタスクオペレーティングシステム(以下「マルチタスクOS」という。)、Java(登録商標)プラットフォームおよびネイティブアプリケーションが挙げられる。
マルチタスクOSは、TSS(Time-Sharing System)による複数タスクの擬似的な並列実行を実現するために必要な仮想メモリ空間の割り当てなどの各種機能をサポートしたオペレーティングシステムである。
Javaプラットフォームは、マルチタスクOSを搭載した携帯電話において後述するJava実行環境114を実現するためのコンフィギュレーションであるCDC(Connected Device Configuration)にしたがって記述されたプログラム群である。
ネイティブアプリケーションは、Webページの閲覧や電子メールの送受信などといった通信端末100の基本的なサービスを実現するプログラムであり、いわゆるWebブラウザ(後述するブラウザ112)や電子メール送受信サービスの提供を受けるためのアプリケーション(後述するメーラ113)などである。
EEPROM110dは、Javaアプリケーションが記憶されるJavaアプリケーション格納領域を有する。Javaアプリケーションは、Java実行環境下における処理の手順自体を記述した実体プログラムとその実体プログラムの実行に伴って利用される画像ファイルや音声ファイルとを結合したJAR(Java Archive)ファイルと、そのJARファイルのインストールや起動、各種の属性を記述したADF(Application Descriptor File)とを有している。このJavaアプリケーションは、CPにより作成されてコンテンツサーバ600などに格納されており、上記Webブラウザを用いることによって適宜ダウンロードされるようになっている。
図4は、ROM110bおよびEEPROM110dに記憶された各種プログラムをCPU110aが実行することによって実現されるソフトウェアモジュールの一例を示す図である。CPU110aが各種プログラムを実行することによって通信端末100には、図4に示すように、ブラウザ112、メーラ113およびJava実行環境114がOS111上に実現され、また、EEPROM110dには第1ストレージ115と第2ストレージ116とが確保される。
Java実行環境114は、ROM110cのJavaプラットフォームにより実現される。Java実行環境114は、クラスライブラリ117、JVM(Java Virtual Machine)118およびJAM(Java Application Manager)119からなる。
クラスライブラリ117は、特定の機能を有するプログラムモジュール(クラス)群を1つのファイルに結合したものである。クラスライブラリ117に含まれているプログラムモジュールの一例としては、前述した3つの無線通信ネットワークの何れか1つを選択して相手装置との間に通信コネクションを確立する通信制御プログラムが挙げられる。
JVM118は、Javaアプリケーションとして提供されるバイトコードを解釈して実行する機能を有しており、上述のCDC向けに最適化されている。
JAM119は、Javaアプリケーションのダウンロードやインストール、起動・終了などを管理する機能を有する。
第1ストレージ115は、JAM119の管理の下にダウンロードされるJavaアプリケーション(JarファイルとADF)を格納する領域である。第2ストレージ116は、Javaアプリケーションの実行の際に生成されたデータをその終了後に格納しておくための領域であり、インストールされたJavaアプリケーション毎に個別の格納領域が割り当てられるようになっている。
そして、あるJavaアプリケーションに割り当てられた格納領域のデータは、そのJavaアプリケーションが実行されている間のみ書き換え可能となっており、別のJavaアプリケーションが書き換えを行い得ないようになっている。
さて、通信端末100の第1ストレージ115には、コンテンツサーバ600との間に通信コネクションを確立しデータ通信を行うJavaアプリケーションが予め格納されている。Java実行環境114によりこのJavaアプリケーションを実行するCPU110aは、前述した通信制御プログラムを呼び出して、前述した3つの無線通信ネットワークのうちから何れか1つを選択し通信コネクションを確立するのであるが、その選択の際に、CPU110aは、自端末のユーザの要望(通信ネットワークの特性を表す各項目のうち、何れの項目を重視するのか)とそのJavaアプリケーションの提供元であるCPの要望の両者に最大限応えることが可能な無線通信ネットワークを選択する。
より詳細に説明すると、通信端末100のEEPROM110dには、ユーザの要望を表す第1の優先順位リスト(図5(A)参照)が格納されており、上記JavaアプリケーションのADFには、CPの要望を表す第2の優先順位リスト(図5(B)参照)が格納されている。第2の優先順位リストは、各々のJavaアプリケーションのADFに記述されているものであるから、各々のJavaアプリケーション毎に決められている。図5(A)および(B)では、その優先順位リストの作成者(すなわち、ユーザまたはCP)が最重要視する項目には優先順位“1”が書き込まれており、他の項目には優先順位“0”が書き込まれている。図5(A)および(B)を参照すれば明らかなように、本実施形態では、通信端末100のユーザはデータ転送速度を最重要視しており、CPはセキュリティ確保の度合いを最重要視している。
上記通信制御プログラムにしたがって作動しているCPU110aは、通信コネクションの確立に先立って、管理装置300と通信して第1および第2の特性管理テーブルの格納内容を取得し、上記3つの無線通信ネットワークの各々について、それら特性管理テーブルに格納されている各項目の評価値に、その項目に対して第1および第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた重み(本実施形態では、優先順位が“1”の場合は10、優先順位が“0”の場合は“0”)付与して加算し、その加算結果が最大となる無線通信ネットワークを選択する処理を実行する。これにより、自端末のユーザの要望とそのJavaアプリケーションの提供元であるCPの要望の両者に最大限応えることが可能な無線通信ネットワークが選択されることになる。
なお、本実施形態では、図5(A)および図5(B)に示すように、優先順位リストの作成者(すなわち、ユーザまたはCP)が最重要視する項目には優先順位“1”を書き込み、他の項目には優先順位“0”を書き込んでおく場合について説明したが、図5(C)に示すように、各項目について優先順位リストの作成者が重視する順番をその項目の優先順位として書き込んでおき、上記評価値の総和を算出する際には、優先順位に応じた重み(例えば、優先順位が“1”であれば10の重み、優先順位が“2”であれば8の重みなど、優先順位と重みとの対応関係については適宜定めるようにすれば良い)を付与して総和を計算するようにしても勿論良い。また、本実施形態では、第2の優先順位リストがADFに含まれている場合について説明したが、Jarに含まれているとしても勿論良い。
以上が通信端末100の構成である。
以上に説明したように、通信端末100のハードウェア構成は、プログラム実行機能を備えた携帯電話機のハードウェア構成と同一であり、本発明に係る通信端末に特徴的な機能はソフトウェアモジュールにより実現されている。
(A−2:動作)
次いで、通信端末100のCPU110aが各種プログラムにしたがって行う動作のうち、本発明に係る通信端末に特徴的な動作について図面を参照しつつ説明する。
通信端末100のユーザは、操作部130を適宜操作することによって、Javaアプリケーションの実行を指示することができる。以下、本動作例では、コンテンツサーバ600とデータ通信を行うJavaアプリケーションの実行を指示された場合について説明する。
上記のようにしてJavaアプリケーションの実行を指示されると、CPU110aは前述したJAM119にしたがって該当するJavaアプリケーションをEEPROM110dから読み出し、JVM118にしたがってその実行を開始する。前述したように、本動作例で実行されるJavaアプリケーションは、コンテンツサーバ600とデータ通信を行うJavaアプリケーションであるから、前述した通信制御プログラムを呼び出す旨のJavaバイトコードを含んでいる。JVM118にしたがって作動しているCPU110aは、このJavaバイトコードを解釈して実行し、クラスライブラリ117から通信制御プログラムを呼び出して、これを実行する。
図6は、通信制御プログラムにしたがって作動しているCPU110aが実行する接続先NW選択処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すにように、CPU110aは、まず、管理装置300との間に通信コネクションを確立し、第1および第2の特性管理テーブルの格納内容を取得する(ステップSA100)。
より詳細に説明すると、CPU110aは、第1および第2の特性管理テーブルの格納内容の送信を要求する旨の通信メッセージを生成し、この通信メッセージを管理装置300へ宛てて送信する。このようにして通信端末100から送信された通信メッセージは、無線通信ネットワーク200a内で適宜ルーティングされ、管理装置300へ到達する。この通信メッセージを受信した管理装置300は、第1の特性管理テーブルの格納内容と、上記通信メッセージの受信時刻に該当する第2の特性管理テーブルの格納内容(すなわち、その受信時刻に対応する時間帯についてのデータ転送速度)とを書き込んだ通信メッセージを生成し、通信端末100へ返信する。このようにして管理装置300から返信された通信メッセージは無線通信ネットワーク200a内で適宜ルーティングされ、通信端末100へ到達する。通信端末100のCPU110aは、管理装置300から返信された通信メッセージを第1無線通信IF部120aを介して受信すると、その通信メッセージを解析して第1および第2の特性管理テーブルの格納内容を取得する。
次いで、CPU110aは、ステップSA100にて取得した第1および第2の特性管理テーブルの格納内容と、前述した第1および第2の優先順位リストのリスト内容とにしたがって、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cの各々について前述した重み付けを行いつつ各項目の評価値の総和を算出し(ステップSA110)、その無線通信ネットワークのNW識別子と対応付けてRAM110cへ記憶する。このとき、CPU110aは、通信を行おうとするJavaアプリケーションのADFから上記第2の優先順位リストを読みだし、その内容に従う。
本動作例では、第1および第2の優先順位リストの内容は図5(A)および図5(B)の通りであり、第1および第2の特性管理テーブルの格納内容は図2(A)および図5(B)の通りであるから、上記Javaアプリケーションの実行を指示された時刻が時間帯1に属している場合には、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cの各々について以下のように評価値の総和が算出される。すなわち、無線通信ネットワーク200aについて算出された評価値の総和は、1.0×10(セキュリティ)+0.5×10(転送速度)=15であり、無線通信ネットワーク200bについて算出された評価値の総和は、1.0×10(転送速度)=10であり、無線通信ネットワーク200cについて算出された評価値の総和は、1.0×10(セキュリティ)+0.7×10(転送速度)=17である。
次いで、CPU110aは、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cのうちから、ステップSA110にて算出された評価値の総和が最大であるものを接続先NWとして選択し(ステップSA120)、そのNW識別子で識別される無線通信ネットワークを介してコンテンツサーバ600との間に通信コネクションを確立する(ステップSA130)。なお、ステップSA110にて算出された評価値の総和が最大である無線通信ネットワークが複数ある場合には、それらのNW識別子を表示部140に表示させ、それらのうちからユーザに接続先NWを選択させるようにすれば良い。
本動作例では、無線通信ネットワーク200cについて算出された評価値の総和が最大であるから、ステップSA120においては無線通信ネットワーク200cが接続先NWとして選択され、ステップSB130にてBS210cとの間に無線リンクが接続され通信コネクションが確立される。以降、CPU110aは、その通信コネクションを介してコンテンツサーバ600とデータ通信を行う。
一方、通信制御プログラムの実行プロセスにおいては、CPU110aは、上記Javaアプリケーションにしたがってデータ通信が完了したか否かを判定し(ステップSA140)その判定結果が“No”である間、データ転送速度の計測を行う(ステップSA150)。なお、データ転送速度の計測については周知のアルゴリズムを用いるようにすれば良い。
そして、ステップSA140の判定結果が“Yes”になると、CPU110aは、ステップSA130にて確立した通信コネクションを切断し(ステップSA160)、ステップSA150にて計測したデータ転送速度を表すデータとステップSA120にて選択したNW識別子とを対応付けて管理装置300へ送信(ステップSA170)して、本接続先選択処理を終了する。
ここで注目すべき点は、第1の優先順位リストのみに基づいて重み付けを行い評価値の総和を算出すると、無線通信ネットワーク200bについての評価値の総和が最大になり(すなわち、ユーザの要望にのみ最大限応える通信ネットワークは無線通信ネットワーク200bであること)、第2の優先順位リストのみに基づいて重み付けおよび評価値の総和の算出を行えば、無線通信ネットワーク200aおよび200cについての評価値の総和が最大になること(すなわち、CPの要望にのみ最大限応える通信ネットワークは無線通信ネットワーク200aまたは200cであること)に対して、上記動作例では、無線通信ネットワーク200cが接続先NWとして選択される点である。
図2(A)を参照すれば明らかなように、無線通信ネットワーク200cは、暗号化通信が可能であるから、この無線通信ネットワーク200cは、セキュリティ確保を最重要視するというCPの要望に応えている。また、図2(B)を参照すれば明らかなように、無線通信ネットワーク200cは、無線通信ネットワーク200aよりもデータ転送速度が速いのであるから、この無線通信ネットワーク200cは、データ転送速度を最重要視するというユーザの要望にも応えている。
このように、以上に説明した動作が為される結果、CPの要望(セキュリティ重視)とユーザの要望(データ転送速度重視)の両方を最大限に満たす無線通信ネットワークを介してコンテンツサーバ600との間に通信コネクションが確立されることになる。また、本実施形態によれば、通信端末100のユーザは、自身の要望を反映した第1の優先順位リストを作成して通信端末100に記憶させておけば良く、複数の無線通信ネットワークのうちから自身の要望に最も適合するものを選択するといった煩わしい作業を通信の度に行う必要はない。
(B:第2実施形態)
次いで、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(B−1:構成)
図7は、本発明の第2実施形態に係る通信システム20の構成例を示す図である。なお、図7において、前述した通信システム10と同一の構成要素には、図1と同一の符号が付与されている。図7と図1とを対比すれば明らかなように、通信システム20が通信システム10と異なっている点は、通信端末100に替えて通信端末700を設けた点と、管理装置300に替えて管理装置800を設けた点とである。
以下、通信システム10との相違点である通信端末700と管理装置800を中心に説明する。
通信端末700は、通信端末100と同様にJava実行環境を備えた携帯電話機であり、そのハードウェア構成は通信端末100のハードウェア構成と同一である(図3参照)。また、通信端末700のCPU110aが、そのROM110bやEEPROM110dに記憶されている各種プログラムを実行することによって、マルチタスクOS、ブラウザ、メーラ、Java実行環境の各種ソフトウェアモジュールが実現されること(図4参照)、および、EEPROM110d内に第1および第2ストレージが確保されること(図4参照)も、前述した通信端末100と同一である。
ただし、通信端末700のJava実行環境のうち、接続先NW選択処理を実行する通信制御プログラムについては、通信端末100とは異なるものがクラスライブラリに登録されているため、前述した第1実施形態における接続先NW選択処理(図6参照)とは異なる接続先NW選択処理が実行されることになる。
次いで、管理装置800について説明する。
図8は、管理装置800のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように管理装置800は、CPU810と、通信IF部820と、記憶部830と、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス840とを有している。
CPU810は、記憶部830に記憶されている各種プログラムにしたがって各部の作動制御を行うものである。
通信IF部820は、例えば、NIC(Network Interface Card)であり、無線通信ネットワーク200aに有線接続されている。この通信IF部820は、無線通信ネットワーク200aから送信されてくるデータを受信しCPU810へ引き渡す一方、CPU810から引き渡されたデータを無線通信ネットワーク200aへ送出する。
記憶部830は、図8に示すように、揮発性記憶部830aと不揮発性記憶部830bとを含んでいる。揮発性記憶部830aは、例えばRAMであり、CPU810が各種プログラムを実行する際にワークエリアとして利用される。一方、不揮発性記憶部830bは、例えばハードディスクであり、各種データや各種プログラムを記憶している。この不揮発性記憶部830bに記憶されているデータの一例としては、前述した第1および第2の特性管理テーブル(図2参照)が挙げられ、この不揮発性記憶部830bに記憶されているプログラムの一例としては、前述したOSをCPU810に実現させるためのOSプログラムや、本発明に係る管理装置に特徴的な接続先NW通知処理をCPU810に実行させる接続先通知プログラムが挙げられる。
本実施形態では、管理装置800の電源(図示省略)が投入されると、CPU810は、まず、OSプログラムを不揮発性記憶部830bから揮発性記憶部830aへロードしてその実行を開始する。そして、OSプログラムの実行を完了しOSを実現している状態になったCPU810は、接続先通知プログラムを不揮発性記憶部830bから揮発性記憶部830aへロードしその実行を開始する。この接続先通知プログラムにしたがって作動しているCPU810が行う動作については後に詳細に説明する。
以上に説明したように、管理装置800のハードウェア構成は、一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成となんら変わるところはなく、本発明に係る管理装置に特徴的な機能は全てソフトウェアモジュールで実現される。
以上が管理装置800の構成である。
(B−2:動作)
次いで、通信端末700および管理装置800が行う動作のうち、その特徴を顕著に示す動作について図面を参照しつつ説明する。
図9は、通信端末700のCPU110aが通信制御プログラムにしたがって行う接続先NW選択処理の流れを示すフローチャートである。図9と図6とを対比すれば明らかなように、図9に示す接続先NW選択処理が、図6に示す接続先NW選択処理と異なっている点は、ステップSA100からステップSA120に替えてステップSB100およびステップSB110を有している点である。
図9のステップSB100においては、CPU110aは、EEPROM110dに記憶されている第1および第2の優先順位リストを読み出し、これら第1および第2の優先順位リストを書き込んだ通信メッセージ(以下、接続先通知要求メッセージ)を生成し管理装置800へ宛てて送信する。
このようにして通信端末700から送信された接続先通知要求メッセージは、無線通信ネットワーク200a内のネットワーク機器(図7では、図示省略)によって適宜ルーティングされ、その宛先である管理装置800へ到達する。
図10は、管理装置800のCPU810が、上記通信管理プログラムにしたがって行う接続先NW通知処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、CPU810は、通信IF部820を介して上記接続先通知要求メッセージを受信(ステップSC100)すると、その接続先通知要求メッセージにない方されている第1および第2優先順位リストと、不揮発性記憶部830bに記憶されている第1および第2の特性管理テーブルの格納内容とにしたがって、無線通信ネットワーク200a、200bおよび200cの各々について評価値を算出する(ステップSC110)。なお、このステップSC110にてCPU810が行う処理は、図6に示すフローチャートのステップSA110にて通信端末100のCPU110aが行う処理と同一であるから詳細な説明は省略する。
次いで、CPU810は、ステップSC110にて算出した評価値が最大である無線通信ネットワークを通信端末700が接続するべき無線通信ネットワークとして選択し(ステップSC120)、その無線通信ネットワークのNW識別子を書き込んだ通信メッセージ(以下、接続先通知メッセージ)を生成し、上記接続先通知要求メッセージの送信元へ宛てて返信する(ステップSC130)。
このようにして管理装置800から送信された接続先通知メッセージは、無線通信ネットワーク200a内のネットワーク機器により適宜ルーティングされ、通信端末700へ到達する。
図9に戻って、通信端末700のCPU110aは、無線通信部120を介して上記接続先通知メッセージを受信(ステップSB110)すると、そのメッセージに書き込まれているNW識別子を読み出し、前述したステップSA130以降の処理を実行する。
以上に説明した動作が為される結果、前述した第1実施形態と同様に、通信端末700とコンテンツサーバ600との間に、無線通信ネットワーク200cおよび通信ネットワーク500を介して通信コネクションが確立され、通信端末700とコンテンツサーバ600との間のデータ通信が開始される。
なお、上記NW識別子で識別される無線通信ネットワークおよび通信ネットワーク500を介してコンテンツサーバ600とデータ通信を行っている間は、そのデータ転送速度を計測し、そのデータ通信が完了した時点で、その計測結果を管理装置800へ通知する点は、前述した第1実施形態と同様である。一方、通信端末700から送信されてくるデータ転送速度データおよびNW識別子を受信した場合に、そのデータ転送速度データで第2特性管理テーブルの格納内容を更新する点も前述した第1実施形態と同様である。
このように、本第2実施形態によっても前述した第1実施形態と同一の効果が得られる。
(C:変形)
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明した。しかしながら、以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した第1および第2実施形態では、通信端末100や通信端末700がプログラム実行環境としてCDCに準拠したJava実行環境を有する場合について説明したが、CLDCに準拠したJava実行環境であっても良く、Java実行環境以外のプログラム実行環境を有する場合であっても勿論良い。なお、Java実行環境以外のプログラム実行環境で実行されるアプリケーションプログラムの一例としては、C++など他のプログアミング言語で作成されコンパイルされたプログラムが挙げられる。
(2)上述した第1および第2実施形態では、プログラム実行環境を有し、かつ、複数種の無線通信ネットワークに収容され得る携帯電話機に本発明を提供する場合について説明した。しかしながら、本発明の適用対象は、上記の如き携帯電話機に限定されるものではなく、プログラム実行環境を有し、かつ、複数種の無線通信ネットワークに収容され得るPDAやノート型パソコンであっても良く、また、プログラム実行環境を有し、かつ、複数種の通信ネットワークの何れかに有線接続可能なデスクトップ型パソコンであっても良い。要は、プログラム実行環境を有し、かつ、複数種の通信ネットワークの何れかを介して相手装置と通信コネクションを確立しデータ通信を行うことが可能な通信端末であれば本発明を適用することが可能である。
(3)上述した第1および第2実施形態では、データ転送速度の計測および管理装置への通知を通信端末に実行させる場合について説明したが、その通信相手であるコンテンツサーバに実行させるようにしても勿論良い。
また、上述した第1および第2実施形態では、通信端末100が通信を行うための通信ネットワークとして、それぞれが基地局を有する無線通信ネットワーク200a,200b,200cを例示したが、これに限定されず、基地局を有しないものであってもよい。要するに、通信端末が相手装置との間で通信コネクションを確立し、通信を行うことができる通信媒体であれば、どのようなものでも本発明を適用することができる。このため、例えばブルートゥース(登録商標)の規格に従った無線通信や赤外線を用いた通信なども、この「通信媒体」という概念に含まれる。
例えばブルートゥース(登録商標)の規格に従った無線通信は、無線通信ネットワーク200a,200b,200cを用いた無線通信と比較すると、転送速度が速く、且つ、通信料金は無料である一方、セキュリティは低いとする。そして、第1の優先順位リストにおいてユーザは通信料金を重視し、第2の優先順位リストにおいてCPは転送速度を重視した場合を想定する。この場合、ブルートゥース(登録商標)の規格に従った無線通信は、ユーザ及びCPの要望の双方に合致するので、通信端末はこのブルートゥース(登録商標)の規格に従った無線通信を、利用すべき通信媒体として選択することになる。
さらに、第1および第2実施形態では、無線通信ネットワークの特性を示す項目として、セキュリティ確保の度合い、料金体系、ハンドオーバの可否、および、データ転送速度を用いる場合について説明したが、通信エラーの発生頻度など他の項目を追加しても勿論良く、逆に、セキュリティ確保の度合い、料金体系、ハンドオーバの可否、および、データ転送速度の何れかを除外しても勿論良い。要は、互いに異なる複数の項目について、各通信ネットワークの評価値を特性管理テーブルに登録し、それら複数の項目の何れを重視するかを示す優先順位リストを通信端末のユーザとCPに作成させておけば良い。なお、データ転送速度を評価項目から除外する場合には、データ転送速度の計測および管理装置への通知を通信端末やコンテンツサーバに行わせる必要がないことは言うまでもない。
(4)上述した第1および第2実施形態では、アプリケーションによるデータ通信を開始する前に、そのデータ通信を仲介するべき通信ネットワークを選択して通信コネクションを確立し、そのデータ通信が完了するまでその通信コネクションを維持する(切断しない)場合について説明した。しかしながら、アプリケーションによる通信は、例えば、通信相手である相手装置の認証を行う認証ステージや、そのアプリケーションの実行に要するデータを実際に送受信するデータ送受ステージなど複数種のステージに区分けされることが一般的であり、それらステージ毎に重視されるネットワーク特性が異なっていることが一般的である。そこで、前述した第1および第2の優先順位リストをステージ毎に用意しておき、ステージ毎に接続先NWを選択するようにしても勿論良い。
(5)上述した第1および第2実施形態では、第1および第2の優先順位リストにしたがって優先順位が高い程、値の大きな重みを付与して評価値の総和を算出しその総和が最大になるものを、接続先ネットワークとして選択する場合について説明した。しかしながら、優先順位が高い程、値の小さな重みを付与して評価値を総和を算出しその総和が最小になるものを接続先ネットワークとして選択するようにしても勿論良い。
また、ユーザ或いはCPに接続対象から除外するべき通信ネットワークを予め指定させておき、評価値の総和が最大となる通信ネットワークがそれら除外された通信ネットワークに該当する場合には、その通信ネットワークを除いたうちで、上記評価値の総和が最大になるものを選択しても良く、また、上記第1および第2の優先順位リストに加え、第3の優先順位リストにしたがった重みも付加して上記評価値の総和を算出するようにしても良い。要は、第1および第2のの優先順位リストにしたがって重みを付与した評価値の総和に応じて通信ネットワークを選択する(すなわち、ユーザの要望とCPの要望の両者を考慮して通信ネットワークを選択する)態様であれば良い。
(6)上述した第1実施形態では、本発明に係る通信端末に特徴的な接続先NW選択処理をCPUに実行させる通信制御プログラムを通信端末100のROM110bに予め記憶させておく場合について説明した。しかしながら、コンピュータ装置読み取り可能な記録媒体(例えばCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)など)に上記通信制御プログラムを書き込んで配布するとしても良く、また、インターネットなどの電気通信回線経由のダウンロードにより上記通信制御プログラムを配布するとしても良い。
また、上述した第2実施形態では、本発明に係る管理装置に特徴的な接続先NW選択処理をCPUに実行させる通信制御プログラムを管理装置800の不揮発性記憶部830bに予め記憶させておく場合について説明したが、係る通信制御プログラムについても、コンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に書き込んで配布するとしても良く、電気通信回線経由のダウンロードにより配布するとしても良い。
本発明の第1実施形態に係る通信システム10の構成例を示す図である。 管理装置300に格納されている特性管理テーブルの一例を示す図である。 通信端末100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 通信端末100のCPU110aが各種プログラムを実行することにより実現されるソフトウェアモジュールの一例を示す図である。 通信端末100に記憶される優先順位リストの一例を示す図である。 CPU110aが実行する接続先NW選択処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信システム20の構成例を示す図である。 管理装置800のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 通信端末700のCPU110aが実行する接続先NW選択処理の流れを示すフローチャートである。 CPU810が接続先通知プログラムにしたがって行う接続先通知処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10,20…通信システム、100,700…通信端末、200,200a,200b,200c…無線通信ネットワーク、210,210a,210b,210c…基地局(BS)、300,800…管理装置、400…ゲートウェイ(GW)、500…通信ネットワーク、600…コンテンツサーバ、110…制御部、110a,810…CPU、110b…ROM、110c…RAM、110d…EEPROM、120…無線通信部、120a…第1無線通信IF部、120b…第2無線通信IF部、120c…第3無線通信IF部、820…通信IF部、130…操作部、140…表示部、830…記憶部、830a…揮発性記憶部、830b…不揮発性記憶部、150,840…バス

Claims (8)

  1. 相手装置との間に通信コネクションを確立し所定のアプリケーションプログラムにしたがった通信をその通信コネクションを介して行う通信端末において、
    複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、
    前記複数の項目の各々に対してユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、
    前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、
    前記アプリケーションプログラムにしたがった通信の開始を指示された場合に、前記複数種の通信媒体のうちの1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立する確立手段と、
    を有し、
    前記選択手段は、
    前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する
    ことを特徴とする通信端末。
  2. 前記特性管理テーブルを所定の管理装置から取得する取得手段を有することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記複数の項目には、少なくとも通信速度が含まれており、
    前記確立手段により確立した通信コネクションを介して前記アプリケーションプログラムにしたがった通信を行う際に、その通信速度を計測する計測手段と、
    前記アプリケーションプログラムにしたがった通信を完了したことを契機として、計測手段により計測された通信速度を示すデータと、前記選択手段により選択された通信媒体を一意に識別する識別子と対応付けて前記管理装置へ送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の通信端末。
  4. 複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、
    前記複数の項目の各々に対して通信端末のユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、
    前記複数の項目の各々に対してアプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、
    前記アプリケーションプログラムにしたがって前記通信端末が相手装置と通信する際にその通信を仲介するべき通信媒体を前記複数種の通信媒体のうちから選択する選択手段と、
    前記選択手段による選択結果を前記通信端末へ通知する通知手段と、
    を有し、
    前記選択手段は、
    前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する
    ことを特徴とすることを特徴とする管理装置。
  5. 相手装置との間に通信コネクションを確立し所定のアプリケーションプログラムにしたがった通信をその通信コネクションを介して行う通信端末と該通信端末と通信する管理装置とを有する通信システムにおいて、
    前記管理装置は、
    複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルを有するとともに、前記通信端末からの要求に応じて該特性管理テーブルを前記通信端末へ送信し、
    前記通信端末は、
    前記複数の項目の各々に対してユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、
    前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、
    前記アプリケーションプログラムにしたがった通信の開始を指示された場合に、前記複数種の通信媒体のうちの1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立する確立手段と、
    を有し、
    前記選択手段は、
    前記複数種の通信媒体の各々について、前記管理装置から受信した特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する
    ことを特徴とする通信システム。
  6. 相手装置との間に通信コネクションを確立し所定のアプリケーションプログラムにしたがった通信をその通信コネクションを介して行う通信端末と該通信端末と通信する管理装置とを有する通信システムにおいて、
    前記管理装置には、複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルが記憶されている一方、前記通信端末には、前記複数の項目の各々に対して通信端末のユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストとが記憶されており、
    前記通信端末は、
    前記アプリケーションプログラムにしたがった通信の開始を指示された場合に、前記第1および第2の優先順位リストを前記管理装置へ送信する一方、接続先の通信媒体として前記管理装置から通知された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立し、
    前記管理装置は、
    前記アプリケーションプログラムにしたがって前記通信端末が相手装置と通信する際にその通信を仲介するべき通信媒体を前記複数種の通信媒体のうちから選択する選択手段と、
    前記選択手段による選択結果を前記通信端末へ通知する通知手段と、
    を有し、
    前記選択手段は、
    前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、前記通信端末から受信した第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みと前記通信端末から受信した第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する
    ことを特徴とする通信システム。
  7. コンピュータ装置に、
    アプリケーションプログラムにしたがって所定の相手装置と通信すべきことを指示された場合に、その通信の開始に先立って、複数種の通信媒体のうちの1つを選択する選択処理と、
    前記選択処理にて選択された通信媒体を介して前記相手装置との間に通信コネクションを確立する確立処理と、
    を実行させ、
    前記選択処理は、
    複数種の通信媒体の各々について通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、
    前記複数の項目の各々に対してユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、
    前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、
    を参照し、
    前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する処理である
    ことを特徴とするプログラム。
  8. コンピュータ装置に、
    アプリケーションプログラムにしたがって通信端末が相手装置と通信する際にその通信を仲介するべき通信媒体を複数種の通信媒体のうちから選択する選択処理と、
    前記選択処理による選択結果を前記通信端末へ通知する通知処理と、
    を実行させ、
    前記選択処理は、
    前記複数種の通信媒体の各々について、通信媒体の特性を示す予め定められた複数の項目毎にその評価値が登録された特性管理テーブルと、
    前記複数の項目の各々に対して前記通信端末のユーザにより割り当てられた優先順位が登録された第1の優先順位リストと、
    前記複数の項目の各々に対して前記アプリケーションプログラムの提供元により割り当てられた優先順位が登録された第2の優先順位リストと、
    を参照し、
    前記複数種の通信媒体の各々について、前記特性管理テーブルに登録されている前記各項目の評価値に、その項目に対して前記第1の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第1の重みとその項目に対して前記第2の優先順位リストに登録されている優先順位に応じた第2の重みとを付与して加算し、その加算結果に応じて通信媒体を選択する処理である
    ことを特徴とするプログラム。
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