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JP4921329B2 - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路 Download PDF

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Description

本発明は、信号を遅延させる遅延ユニットを複数段直列又はリング状に接続することで構成されたパルス遅延回路を利用するA/D変換回路に関する。
従来より、駆動信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させる遅延ユニットを複数段直列又はリング状に接続してなるパルス遅延回路を利用した回路として、A/D変換回路(例えば、特許文献1参照)や時間測定回路(例えば、特許文献2参照)が知られている。
このうち、A/D変換回路は、A/D変換すべきアナログ信号を、パルス遅延回路の駆動信号として印加し、ある一定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応した数値データを、A/D変換データとして出力する。
一方、時間測定回路は、パルス遅延回路の駆動信号として一定電圧を印加した状態で、起動用パルス信号でパルス遅延回路を起動してから、測定用パルス信号が入力されるまでの間に、パルス信号が通過した遅延ユニットの段数を、両パルス信号の時間間隔を表す時間測定データとして出力する。そして、この時間測定回路では、駆動信号の電圧レベルを変化させることにより、測定の分解能や測定時間幅を変化させることができる。
ここで、図7は、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの構成を示す回路図である。
図7に示すように、遅延ユニットDUは、ゲートG同士及びドレインD同士が互いに接続されたPMOSトランジスタTp,NMOSトランジスタTnで構成された周知のCMOSトランジスタからなるインバータ回路INVを2段接続することで構成されている。
また、このCMOSトランジスタの正極側の電源印加端(PMOSトランジスタTpのソースS)には駆動信号Vinが印加され、負極側の電源印加端(NMOSトランジスタTnのソースS)は接地されている。なお、各トランジスタTp,TnのバックゲートBは、通常、各トランジスタTp,TnのソースSに接続されている。
そして、駆動信号Vinの電圧レベルを低下させるほど、インバータ回路INVを構成する各トランジスタTp,Tnのオン抵抗が増大し、次段のインバータ回路INVのゲート容量等の充放電に要する時間が増加することにより、インバータ回路INV、ひいては遅延ユニットDUの遅延時間が増大する。
ここで、図8は、パルス遅延回路内でパルス信号PAが遅延ユニットDUを通過する段数(以下、カウント値という)と経過時間との関係を、駆動信号Vinの電圧レベル毎(ここでは最大,中間,最小の3段階)に示したグラフである。但し、実線と点線とは、遅延ユニットDUの遅延時間を異ならせたものであり、点線の場合は実線の場合に対して、遅延ユニットDUの遅延時間を1/2としている。
図8からわかるように、遅延ユニットDUの遅延時間が1/2になれば、同じカウント値に達するのに要する時間は1/2となる。
そして、パルス遅延回路を用いたA/D変換回路では、測定時間をTaとした場合のA/D変換データの電圧分解能は、グラフ上の時間Taにて、駆動信号Vinが最大電圧の時に得られるカウント値と、最小電圧の時に得られるカウント値との差ΔCに対応し、このΔCが大きいほど電圧分解能は向上する。
また、パルス遅延回路を用いた時間測定回路では、遅延ユニットでの遅延時間がそのまま時間分解能となり、また測定可能な最大測定時間は、カウント可能な最大カウント値と時間分解能によって決まる。
特開2007−6368号公報 特開平3−220814号公報
ところで、パルス遅延回路を利用したA/D変換回路では、A/D変換データの電圧分解能を向上させる(即ち、グラフ中のΔCを大きくする)には、測定時間Taを長くするか、測定時間Taを変えないのであれば、遅延ユニットDUの遅延時間を短縮する必要がある。
しかし、遅延ユニットDUの遅延時間を変えないで測定時間Taを長くする場合、及び測定時間Taを変えないで遅延ユニットDUの遅延時間を短縮する場合のいずれにしても、最大カウント値が増加することになるため、遅延ユニットの通過段数をカウントするための回路、ひいてはA/D変換回路全体の回路規模が増大するという問題があった。
また、特に、測定時間Taを長くする場合には、高速な制御を必要とする用途に使用できなくなるという問題があった。
また、遅延ユニットDUでの遅延時間を短縮するほど、微細化の進んだより高度な半導体製造技術(プロセス技術)を用いる必要があり、製造コストが増大するという問題や、プロセス技術に依存しているだけでは、プロセス技術を超える電圧分解能が要求された場合に、これに応えることができないという問題があった。
一方、パルス遅延回路を利用した時間測定回路では、駆動信号の電圧レベルを低下させて、遅延ユニットの遅延時間を増大させることで、測定時間幅を増大させることが可能である。しかし、駆動信号で制御できる時間幅を超えたより大きな測定時間幅での測定を可能とするには、より大きなカウント値までカウントできるように構成するか、或いは、遅延時間の異なる遅延ユニットを用いて構成された複数のパルス遅延回路を用意し、測定対象毎にパルス遅延回路を切り換えて使用するように構成する必要があり、いずれにしても、時間測定回路の回路規模が増大するという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、プロセス技術の高度化に依存することなく、A/D変換回路の性能を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載のA/D変換回路は、駆動信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を順次遅延させる遅延ユニットを複数段直列又はリング状に接続することで構成され、パルス信号を遅延ユニットの遅延時間にて順次遅延させながら伝送するパルス遅延ユニットを用いて構成され、符号化回路が、予め設定された測定時間の間に、パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを生成する。
但し、パルス遅延回路には、駆動信号としてA/D変換すべきアナログ入力信号を印加し、符号化回路が生成する数値データをアナログ入力信号の電圧レベルを表すA/D変換データとして出力する。
そして、遅延ユニットは、ゲートにパルス信号、ソースに駆動信号が印加されるMOSトランジスタからなる特定トランジスタを少なくとも備えたゲート回路を1又は複数段直列接続することで構成され、また、パルス遅延回路は、駆動信号の電圧レベルに対する特定トランジスタのオン抵抗の変化が、特定トランジスタのバックゲート電圧をソース電圧と一致させた場合より大きくなり、前記駆動信号の変化に対する前記遅延ユニットの遅延時間の変化が大きくなるようにバックゲート電圧を制御するための制御信号を、特定トランジスタのバックゲートに印加するための制御端子を備えている。
このように構成されたA/D変換回路を、制御端子に制御信号を印加すると、遅延ユニットのゲート回路を構成する特定トランジスタでは、駆動電圧の変化に対するオン抵抗の変化が、バックゲート電圧をソース電圧に一致させた場合より大きくなり、その結果、駆動信号の変化に対する遅延ユニット遅延時間の変化、即ち、駆動信号によって制御可能な遅延ユニットの遅延時間幅が大きくなる。
ここで、図3は、パルス遅延回路内でパルス信号が遅延ユニットを通過する段数(カウント値)と経過時間との関係を、駆動信号の電圧レベル毎(最大,中間,最小の3段階)に示したグラフである。但し、実線は、特定トランジスタのバックゲート電圧をソース電圧に一致させた従来の駆動方法の場合、点線は特定トランジスタのバックゲート電圧を一定電圧(ここでは、駆動信号の最大電圧レベル)とすることで特定トランジスタのオン抵抗を制御した本発明の一例となる駆動方法の場合を示す。
図3に示すように、駆動信号が最大電圧レベルの時に得られるカウント値と最小電圧レベルの時に得られるカウント値との差ΔCは、測定時間Taが同じであれば、本発明の駆動方法を用いた方が増大する。
また、本発明のA/D変換回路によれば、遅延ユニットでの遅延時間を短縮したり、回路規模を増大させることなく、A/D変換データの電圧分解能を向上させることができる。
更に、同じ電圧分解能を得るのであれば、特定トランジスタのバックゲート電圧をソース電圧と一致させる従来回路と比較して、測定時間を短縮することができる。
なお、ゲート回路が、CMOSトランジスタを用いて構成されている場合、請求項2に記載のように、そのCMOSトランジスタを構成するPMOSトランジスタ又はNMOSトランジスタのうちのいずれか一方を、特定トランジスタとすることが考えられる。
また、ゲート回路として、例えば、請求項3に記載のように、インバータ回路を用いることができる。但し、ゲート回路はこれに限るものではなく、その他の論理回路を用いて
また、本発明のA/D変換回路は、請求項4に記載のように、制御信号を生成して制御端子に供給する制御信号生成回路を備えていてもよい。
なお、特定トランジスタのオン抵抗の変化を大きくする具体的な方法として、特定トランジスタがPMOSトランジスタからなる場合には、制御信号生成回路が生成する制御信号として、請求項5に記載のように、駆動信号の最大電圧以上に設定された一定電圧を有するものを用いてもよいし、請求項6に記載のように、駆動信号の電圧レベルと該駆動信号の最大電圧との差が大きいほど、駆動信号の最大電圧より高い電圧値となるものを用いてもよい。
また、特定トランジスタが、NMOSトランジスタからなる場合には、制御信号生成回路が生成する制御信号として、請求項7に記載のように、駆動信号の最小電圧以下に設定された一定電圧を有するものを用いてもよいし、請求項8に記載のように、駆動信号の電圧レベルと該駆動信号の最小電圧との差が大きいほど、駆動信号の最小電圧より低い電圧値となるものを用いてもよい。
制御信号を一定電圧とする場合(請求項5,7)は、制御信号を生成するための構成を簡易なものとすることができ、また、制御信号を可変電圧とする場合(請求項6,8)は、駆動信号の変化に対する遅延ユニットでの遅延時間の変化をより大きなものとすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
<構成>
図1は、本発明が適用されたA/D変換回路1の全体構成図である。
図1に示すように、A/D変換回路1は、パルス信号PAを所定の遅延時間だけ遅延させて出力する遅延ユニットDUをM(Mは正整数)段縦続接続することにより構成されたパルス遅延回路10と、サンプリング信号PBの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路10内でのパルス信号PAの到達位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号PAが通過した遅延ユニットDUの段数を表す所定ビットのデジタルデータDTに変換し、これをA/D変換データとして出力する符号化回路としてのラッチ&エンコーダ12と、外部より動作指令(図示せず)が入力されると、パルス遅延回路10に供給するパルス信号PAを発生させた後、予め設定された測定時間Ta後に、ラッチ&エンコーダ12に供給するサンプリング信号PBを発生させるタイミング制御回路14とを備えている。
なお、パルス遅延回路10は、タイミング制御回路14からのパルス信号PAを入力するパルス入力端子101の他、正極駆動端子103、負極駆動端子105、制御端子107を備えており、正極駆動端子103には、A/D変換の対象となるアナログ入力信号Vinがバッファ16を介して印加され、負極駆動端子105は接地され、制御端子107には、アナログ入力信号Vinの最大電圧Vmax以上に設定された固定電圧VDD(本実施形態ではVmax=VDD=5V)が制御信号として印加されている。
また、図中において各遅延ユニットDUの出力に記された(1)(2)…で示す数値は、遅延ユニットDUの段数を示す。
ここで、図2は、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニットDUの詳細な構成を示す回路図である。
図2に示すように、遅延ユニットDUは、CMOSトランジスタからなるインバータ回路INVを2段縦続接続してなり、前段の遅延ユニットDUから(但し、1段目のみパルス入力端子101から)供給されるパルス信号を遅延させて出力するバッファ回路として構成されている。
そして、インバータ回路INVを構成するCMOSトランジスタは、ゲートG同士,ドレインD同士が互いに接続されたPMOSトランジスタTp及びNMOSトランジスタTnからなり、NMOSトランジスタTnのソースS及びバックゲートBは負極駆動端子105に接続(即ち接地)され、PMOSトランジスタTpのソースSは正極駆動端子103に接続(即ちアナログ入力信号Vinが印加)され、PMOSトランジスタTpのバックゲートBは、制御端子107に接続(即ち、制御信号としての固定電圧VDDが印加)されている。
以下では、ソースSにアナログ入力信号(駆動信号)Vinが印加され、バックゲートBに固定電圧(制御信号)VDDが印加されているトランジスタ(ここではPMOSトランジスタTp)を、特定トランジスタともいう。
<動作>
このように構成されたA/D変換回路1では、動作指令が入力されたタイミング制御回路14が、パルス遅延回路10にパルス信号PAを供給すると共に、このパルス信号PAの供給後、測定時間Taが経過した時点で立ち上がるサンプリング信号PBをラッチ&エンコーダ12に供給し、ラッチ&エンコーダ12からは、アナログ入力信号Vinの電圧レベルを表すA/D変換データDTが出力される。
なお、パルス遅延回路10は、パルス入力端子101から入力されたパルス信号PAを、順次遅延させながら伝送する。このとき、遅延ユニットDUの遅延時間は、アナログ入力信号Vinの電圧レベルに従って変化し、その電圧レベルが小さいほど遅延時間は大きくなる。
但し、特定トランジスタTpのバックゲート電圧は、アナログ入力信号Vinの電圧レベルに連動せず、固定電圧VDDに保持されるため、ソースとバックゲートとが接続されている場合と比較して、特定トランジスタTpのオン抵抗が大きくなり、その結果、アナログ入力信号Vinの電圧レベルを小さくした時に、遅延時間が変化する(増大する)割合が大きくなる。
つまり、図3に示すように、アナログ入力信号Vinが最大電圧である場合に得られる遅延ユニットDUの通過段数(以下、カウント値という)と、アナログ入力信号Vinが最小電圧である場合に得られるカウント値との差(以下、カウント値差という)ΔCが、特定トランジスタTpのソースとバックゲートとが接続されている従来回路と比較して大きくなる。
なお、図3では、点線が本実施形態におけるパルス遅延回路10の特性、実線が従来回路の特性を示す。
<効果>
以上説明したように、A/D変換回路1では、アナログ入力信号Vinの電圧レベルが変化した時に、特定トランジスタTpのオン抵抗の変化がバックゲート電圧とソース電圧とを一致させた従来回路より大きくなり、ひいては、A/D変換データの電圧分解能に対応するカウント値差ΔCが大きく(即ち電圧分解能が高く)なるように、特定トランジスタTpのバックゲート電圧を制御している。
従って、A/D変換回路1によれば、遅延ユニットDUでの遅延時間を短縮したり、測定時間Taを延長したりすることなく、即ち、回路規模や製造コストを大幅に増大させることなく、A/D変換データの電圧分解能を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図4は、本実施形態のA/D変換回路3の全体構成を示すブロック図である。
なお、A/D変換回路3は、第1実施形態のA/D変換回路1とは、一部構成が異なるだけであるため同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
<構成>
図4に示すように、A/D変換回路3は、バッファ16を介して入力されるアナログ入力信号Vinに基づいて、制御端子107に印加する制御信号VCを発生させる制御信号生成回路18を備えている。
この制御信号生成回路18は、アナログ入力信号Vinの最大電圧をVDDとして、電圧レベルがVDD+(VDD−Vin)となる制御信号VCを生成するように構成されている。なお、このような回路は、例えば、演算増幅器を使用した反転増幅回路等を利用して簡単に構成することができるため、その詳細についての説明は省略する。
つまり、VDD=5Vの場合、アナログ入力信号Vinの電圧レベルが5V→4V→3Vと低下すると、制御信号VCの電圧レベルは5V→6V→7Vと上昇するように構成されている。
<効果>
このように構成されたA/D変換回路3によれば、遅延ユニットDUを構成する特定トランジスタTpのバックゲート電圧を、駆動電圧が小さいほど、特定トランジスタTpのオン抵抗がより大きくなるように変化させているため、第1実施形態のA/D変換回路1と比較して、A/D変換データの電圧分解能をより向上させたり、測定時間をより短縮させたりすることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
<構成>
図5(a)は、本発明が適用された時間測定回路5の全体構成を示すブロック図である。
図5(a)に示すように、時間測定回路5は、第1実施形態のA/D変換回路1を構成するものと同様に構成されたパルス遅延回路10,ラッチ&エンコーダ12と、パルス遅延回路10の正極駆動端子103に印加する駆動電圧Vinを設定する駆動電圧設定回路20を備えている。
そして、パルス遅延回路10のパルス入力端子101には、外部から供給されるパルス信号PAが印加され、負極駆動端子105は接地され、制御端子107には、駆動電圧設定回路20が設定する駆動電圧Vinの最大電圧Vmax以上に設定された固定電圧VDD(本実施形態ではVmax=VDD=5V)が制御信号として印加されている。
<動作>
このように構成された時間測定回路5は、起動用のパルス信号PAがパルス入力端子101を介してパルス遅延回路10に入力されると、パルス遅延回路10が動作し、パルス信号PAを、遅延ユニットDUの遅延時間で順次遅延させながら伝送する。
その後、測定用のパルス信号PBがラッチ&エンコーダ12に入力されると、ラッチ&エンコーダ12は、パルス遅延回路10内でのパルス信号の位置を検出し、パルス信号が通過した遅延ユニットDUの段数に対応する数値データを、パルス信号PAの入力タイミングからパルス信号PBの入力タイミングまでの時間間隔に対応した時間測定データDTとして出力する。
そして、時間測定回路5では、駆動電圧設定回路20が電圧レベルの低い駆動電圧Vinを供給するように電圧設定データDVが設定されると、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUの遅延時間が長くなることにより、時間測定データDTの時間分解能(遅延ユニットDU一段の遅延時間Tduに等しい)が粗くなるが、測定可能な時間範囲TW(=Tdu×M)が広くなる。
逆に、駆動電圧設定回路20が電圧レベルの高い駆動電圧Vinを供給するように電圧設定データDVが設定されると、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUの遅延時間が短くなることにより、測定可能な時間範囲が短くなるが、時間測定データDTの時間分解能が向上する。
<効果>
以上説明したように、時間測定回路5では、駆動電圧設定回路20が設定する駆動電圧Vinを変化させた時に、特定トランジスタTpのオン抵抗の変化がバックゲート電圧とソース電圧とを一致させた従来装置より大きくなり、ひいては、駆動電圧Vinによって制御可能な最大測定時間が大きくなるように、特定トランジスタTpのバックゲート電圧を制御している。
従って、時間測定回路5によれば、回路規模を増大させることなく、対応可能な測定時間の時間範囲を広げることができる。
<変形例>
なお、本実施形態では、制御端子107に制御信号として固定電圧VDDを印加しているが、図5(b)に示す時間測定回路7のように、第2実施形態の場合と同様に、駆動電圧Vinに従って、制御信号を生成する制御信号生成回路18を設け、駆動電圧Vinに応じて制御信号の電圧レベルを、より特定トランジスタTpのオン抵抗の変化(ひいては遅延ユニットDUの遅延時間の変化)が大きくなるように制御してもよい。
[他の実施形態]
上記実施形態では、インバータ回路INVを構成する二つのMOSトランジスタのうち、PMOSトランジスタTpを特定トランジスタとしているが、NMOSトランジスタTnを特定トランジスタとしてもよい。
この場合、図6に示すように、PMOSトランジスタTpのソースS及びバックゲートBを、電源電圧VDDが印可される正極駆動端子103に接続し、NMOSトランジスタTnのソースSを、アナログ入力信号Vinが印加される負極駆動端子105に接続し、PMOSトランジスタTpのバックゲートBを、制御信号が印加される制御端子107に接続すればよい。また、制御信号の電圧レベルは、上記第1及び第3実施形態と同様に、固定電圧(例えば0V)でもよいし、上記第2実施形態や第3実施形態の変形例と同様に、アナログ入力信号Vinに応じて、特定トランジスタTnのオン抵抗をより大きく変化させるような可変電圧であってもよい。
上記実施形態では、パルス遅延回路10が、遅延ユニットDUを直列接続することで構成されているが、遅延ユニットDUをリング状に接続してなるリングディレイラインを用いて構成してもよい。この場合、リングディレイラインをパルス信号が周回した周回数をカウントする周回数カウンタを設け、ラッチ&エンコーダ12の出力を下位ビット、周回数カウンタの出力を上位ビットとした数値データを出力するように構成すればよい。
上記実施形態では、遅延ユニットDUをCMOSトランジスタからなるインバータ回路INVを用いて構成したが、ゲートにパルス信号、ソースに制御信号が印加されるように接続されるNMOSトランジスタ又はPMOSトランジスタを有しているゲート回路であれば、CMOSトランジスタであること、インバータ回路であることに限るものではない。即ち、遅延ユニットDUを構成するゲート回路は、AND回路,NAND回路,OR回路,NOR回路,XOR回路,XNOR回路等を用いて構成してもよいし、単一のMOSトランジスタからなるインバータ回路やバッファ回路等であってもよい。
第1実施形態のA/D変換回路の構成を示すブロック図。 パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの詳細構成を示す回路図。 パルス遅延回路の動作を示す説明図。 第2実施形態のA/D変換回路の構成を示すブロック図。 第3実施形態のA/D変換回路の構成を示すブロック図。 遅延ユニットの他の構成例を示す回路図。 従来の遅延ユニットの構成を示す回路図。 パルス遅延回路の動作の問題点を示す説明図。
符号の説明
1,3…A/D変換回路 5,7…時間測定回路 10…パルス遅延回路 12…エンコーダ 14…タイミング制御回路 16…バッファ 18…制御信号生成回路 20…駆動電圧設定回路 101…パルス入力端子 103…正極駆動端子 105…負極駆動端子 107…制御端子 DU…遅延ユニット INV…インバータ回路 Tn…NMOSトランジスタ Tp…PMOSトランジスタ

Claims (8)

  1. 駆動信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させる遅延ユニットを複数段直列又はリング状に接続することで構成され、前記パルス信号を前記遅延ユニットの遅延時間にて順次遅延させながら伝送するパルス遅延回路と
    予め設定された測定時間の間に、前記パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した前記遅延ユニットの段数に対応する数値データを生成する符号化回路と、
    を備え、前記駆動信号としてA/D変換すべきアナログ入力信号を前記パルス遅延回路に印加し、前記符号化回路が生成する前記数値データを前記アナログ入力信号の電圧レベルを表すA/D変換データとして出力するA/D変換回路において、
    前記遅延ユニットは、ゲートに前記パルス信号、ソースに前記駆動信号が印加されるMOSトランジスタからなる特定トランジスタを少なくとも備えたゲート回路を1又は複数段直列接続することで構成され、
    前記パルス遅延回路は、前記駆動信号の電圧レベルに対する前記特定トランジスタのオン抵抗の変化が、前記特定トランジスタのバックゲート電圧をソース電圧と一致させた場合より大きくなり、前記駆動信号の変化に対する前記遅延ユニットの遅延時間の変化が大きくなるように前記バックゲート電圧を制御するための制御信号を、前記特定トランジスタのバックゲートに印加するための制御端子を備えることを特徴とするA/D変換回路。
  2. 前記ゲート回路は、CMOSトランジスタを用いて構成され、
    前記特定トランジスタは、前記CMOSトランジスタを構成するPMOSトランジスタ又はNMOSトランジスタのうちのいずれか一方であることを特徴とする請求項1に記載のA/D変換回路
  3. 前記ゲート回路は、インバータ回路であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のA/D変換回路
  4. 前記制御信号を生成して前記制御端子に供給する制御信号生成回路を備えることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のA/D変換回路
  5. 前記特定トランジスタは、PMOSトランジスタからなり、
    前記制御信号生成回路が生成する前記制御信号は、前記駆動信号の最大電圧以上に設定された一定電圧を有することを特徴とする請求項4に記載のA/D変換回路
  6. 前記特定トランジスタは、PMOSトランジスタからなり、
    前記制御信号生成回路が生成する前記制御信号は、前記駆動信号の電圧レベルと該駆動信号の最大電圧との差が大きいほど、前記駆動信号の最大電圧より高い電圧値となることを特徴とする請求項4に記載のA/D変換回路
  7. 前記特定トランジスタは、NMOSトランジスタからなり、
    前記制御信号生成回路が生成する前記制御信号は、前記駆動信号の最小電圧以下に設定された一定電圧を有することを特徴とする請求項4に記載のA/D変換回路
  8. 前記特定トランジスタは、NMOSトランジスタからなり、
    前記制御信号生成回路が生成する前記制御信号は、前記駆動信号の電圧レベルと該駆動信号の最小電圧との差が大きいほど、前記駆動信号の最小電圧より低い電圧値となることを特徴とする請求項4に記載のA/D変換回路
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