JP4919865B2 - ラジオ受信機及びラジオ受信方法 - Google Patents
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Description
3Aグループのブロック1には、PIコードが含まれ、ブロック2には、グループタイプコード、TPコード、PTY(Program Type)コードが含まれている。また、ブロック3には、Variantコード、ロケーションテーブルナンバーLTN(Location Table Number)、代替局周波数標識AFI(Alternative Frequency Indicator)、伝送モードM(Mode of Transmission)、MGS(Message Geographical Scope)、GapパラメータG、サービス証明SIDが含まれている。MGSにおいて、Iは国際的な放送(international)、Nは全国ネットの放送(National)、Rは地方の放送(Regional)、Uは都市の放送(Urban)をそれぞれ示すもので、このMGSを参照することにより、受信放送が国際放送であるか、全国放送であるか、地方放送であるか、都市放送であるかの別を識別できる。これら放送において、国際放送<全国放送<地方放送<都市放送の優先順位が設定されており、TMCチューナは電界強度が同じレベルとなればMGSの優先順位の高い放送局に切替えるようになっている。
都市放送は都市内の細い道路の渋滞情報、駐車場情報など様々な詳細な交通情報を提供する。このため、他の地域から大都市、例えばBerlinに向かって移動する場合、Berlin郊外からBerlinの都市放送を受信することが可能であれば、Berlin地域限定の詳細な交通情報を早くから利用可能となり、利用者にとっては非常に便利となる。しかし、地域限定の都市放送は出力も小さく、他の放送局よりも電界強度が低い為、従来はBerlin中心部でなければ受信することが困難であった。
第1の問題点は、都市近郊に至っても全国放送や地方放送の電波の方が都市放送の電波より強い場合が多く、かかる場合、都市放送のTMCデータを速めに受信することができないことである。極端な場合、図11に示すように都市中心部において、都市放送の受信電界強度が全国放送や地方放送の受信電界強度よりも低い場合があり、かかる場合、都市中心部においても自動的に都市放送局RBB Berlinに受信を切り替えることができず、地域限定の有効な交通情報を受信できない。以上より、従来のTMC放送局切り替え方式では早めに都市放送の受信に切り替えて地域限定の有効な交通情報を受信できない問題がある。
第2の問題点は、ビルの陰や山の谷間など放送電波が弱いエリアにおいて、電界強度が同レベルになって、都市放送に受信を切り替えてもTMCデータを安定に受信できないことである。
第3の問題点は、都市放送局の電波が強い場合は、市内から郊外へ移動してもなかなか全国放送または地方放送に切り替えが出来ないことである。
本発明の別の目的は、都市放送局からの放送信号の受信に切り替えた際、安定にTMCデータを取得できるようにすることである。
本発明の別の目的は、車両が市内から郊外へ移動したとき、受信放送局を都市放送局から全国放送局または地方放送局にスムーズに切り替えることである。
本発明の第1の態様は、FM放送信号に多重されている交通情報を受信して出力するラジオ受信機である。このラジオ受信機は、都市放送の交通情報を優先的に受信する受信電界強度範囲を設定する設定部、前記交通情報が多重されているFM放送信号をスキャンしてその受信電界強度を測定する測定部、所定の都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在する場合には、該都市放送の交通情報を優先的に受信して出力する制御を行う制御部を備えている。
上記ラジオ受信機において、制御部は、都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在しない場合、受信電界強度が最大のFM放送信号に多重されている交通情報を受信するよう制御する。
上記ラジオ受信機において、前記設定部は、最大受信電界強度を最大値とする所定幅の範囲を前記受信電界強度範囲として設定する。また、前記設定部は、前記受信電界強度範囲の下限を安定受信電界強度とする。
本発明の第2の態様は、FM放送信号に多重されている交通情報を受信して出力するラジオ受信方法であり、都市放送局から放送されているFM放送信号に多重されている交通情報を優先的に受信する受信電界強度範囲を設定するステップ、前記交通情報が多重されているFM放送信号電波をスキャンしてその受信電界強度を測定するステップ、所定の都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在する場合には、該都市放送の交通情報を優先的に受信し、都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在しない場合、受信電界強度が最大のFM放送信号に多重されている交通情報を受信するステップを有している。
前記受信電界強度範囲として、最大受信電界強度を最大値とする所定幅の範囲を設定する。また、前記受信電界強度範囲の下限を安定受信電界強度とする。
本発明によれば、受信電界強度範囲の下限を安定受信電界強度としたから、都市放送に受信を切り替えた際、安定にTMCデータを取得することができる。
本発明によれば、全国放送あるいは地方放送電波が強いとき、優先的に都市放送を受信するための都市放送受信電界強度範囲のレベルを高く設定するようにしたから、車両が市内から郊外へ移動したとき、都市放送から全国放送または地方放送の受信にスムーズに切り替えることができる。
図1は本発明の概要説明図であり、3つの放送信号の受信電界強度と位置の関係を示している。DLFは全国放送の放送局、RBB Brandenburgはブランデンブルク地方の地方放送局、RBB Berlinはベルリンの都市放送局である。受信電界強度範囲(MSG有効範囲)100は、都市放送局RBB Berlinから放送されているFM放送信号に多重されている交通情報を優先的に受信するためのレベル範囲である。この受信電界強度範囲100は、受信信号電波のうち最大受信電界強度を最大値とする一定幅Δの範囲とし、安定にTMCデータを取得できるレベル(安定受信電界強度)を受信電界強度範囲100の下限としている。
車載のTMCチューナは、(1)都市放送局RBB Berlinから受信した受信電界強度が受信電界強度範囲100内に存在すれば、該都市放送局RBB Berlinから放送されているFM放送信号に多重されている交通情報(TMC)を優先的に受信し、(2)都市放送局RBB Berlinから受信した受信電界強度が受信電界強度範囲100内に存在しなければ、受信電界強度が最大の放送局DLFあるいはRBB Brandenburgから放送されているFM放送信号に多重されている交通情報を受信する。
受信電界強度範囲100は、最大受信電界強度を最大値とする一定幅Δの範囲としているため、全国放送あるいは地方放送電波が強いと受信電界強度範囲100のレベルは高くなる。このため、車両が市内から郊外へ移動するとき、都市放送局RBB Berlinの受信から速やかに全国放送局または地方放送局の受信にスムーズに切り替えることができる。
図3は本発明のTMC専用のラジオ受信機の構成図である。フロントエンド11は同調部、混合部、IFフィルタ、IF増幅部を備え、電子チューニング方式により指示された放送局からのFM放送信号電波を受信し、中間周波増幅して出力する。検波部12はフロントエンド11から出力する放送信号を検波し、RDSデコーダ13は検波信号よりL−MSK変調信号成分を取り出し、RDSデータをデコードしてTMC制御部14に入力する。また、Sメータ15は検波信号より受信FM信号電波の受信電界強度を検出してTMC制御部14に入力する。TMC制御部14はシーク制御、受信放送局切り替え制御、交通情報取得/出力制御等を行う。ナビゲーション装置21はTMC制御部14より、TMCデータから抽出された交通情報を入力されてナビゲーション画面に表示する。
最初に、シーク制御を行って都市放送局から受信した信号電波の受信電界強度Ecを測定すると共に最大受信電界強度EMAXを測定し、(EMAX−Δ〜EMAX)を受信電界強度範囲100として設定する(ステップ201〜202)。ついで、都市放送局から受信した信号電波の受信電界強度Ecが受信電界強度範囲100の範囲内にあるか調べ(ステップ203)、受信電界強度Ecが受信電界強度範囲100内に存在する場合には、該都市放送局からの放送電波を受信し(ステップ204)、受信電界強度Ecが受信電界強度範囲100内に存在しなければ、受信電界強度が最大の放送局からの放送電波を受信する(ステップ205)。ついで、RDSデコーダ13から入力するTMCデータより交通情報を抽出して内蔵のメモリに保存し(ステップ206)、適宜ナビゲーション装置21に提供する(ステップ207)。
ナビゲーション装置21は、図6に示すようにディスプレイ画面に自車CMKの周辺地図を表示すると共に、地図上の交通情報が得られた地点にマークMi(i=1,2,…)を表示する。なお、ナビゲーション装置21は交通情報が得られた地点が誘導経路GR上に存在する場合と、存在しない場合とでマーク表示を変えている。この地図表示状態においてユーザが所定の地点のマークMiをタッチすると、ナビゲーション装置21は該地点の交通情報の詳細をメッセージで表示する。
51 制御部
52 最大受信電界強度検出部
53 受信電界強度範囲設定部
54 都市放送局受信電界強度検出部
Claims (2)
- FM放送信号に多重されている交通情報を受信して出力するラジオ受信機において、
定期的に最大受信電界強度を検出する最大受信電界強度検出部、
該最大受信電界強度に基づいて都市放送の交通情報を優先的に受信する受信電界強度範囲を設定する受信電界強度範囲設定部、
前記交通情報が多重されているFM放送信号をスキャンしてその受信電界強度を測定する測定部、
所定の都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在する場合には、該都市放送の交通情報を優先的に受信し、都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在しない場合、受信電界強度が最大のFM放送信号に多重されている交通情報を受信するよう制御する制御部、
を備え、前記受信電界強度範囲設定部は、前記最大受信電界強度を最大値とする一定幅の範囲を前記受信電界強度範囲として設定すると共に、該受信電界強度範囲の下限を安定受信電界強度とする、
ことを特徴とするラジオ受信機。 - FM放送信号に多重されている交通情報を受信して出力するラジオ受信方法において、
定期的に最大受信電界強度を検出するステップ、
該最大受信電界強度に基づいて都市放送局から放送されているFM放送信号に多重されている交通情報を優先的に受信する受信電界強度範囲を設定するステップ、
前記交通情報が多重されているFM放送信号電波をスキャンしてその受信電界強度を測定するステップ、
所定の都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在する場合には、該都市放送の交通情報を優先的に受信し、都市放送の受信電界強度が前記受信電界強度範囲内に存在しない場合、受信電界強度が最大のFM放送信号に多重されている交通情報を受信するステップを備え、
前記受信電界強度範囲を設定するステップにおいて、前記最大受信電界強度を最大値とする一定幅の範囲を前記受信電界強度範囲として設定すると共に、該受信電界強度範囲の下限を安定受信電界強度として設定する、
ことを特徴とするラジオ受信方法。
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2007
- 2007-04-10 JP JP2007102652A patent/JP4919865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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