JP4919563B2 - Moisture-curing sealant cartridge and moisture-curing sealant storage cartridge - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は湿気遮断性を向上させた湿気硬化型シーリング材用ポリオレフィン製カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、湿気硬化型シーリング材を収納して保存するためのカートリッジとしては、円筒状のカートリッジ本体の一端にはそれを塞ぐ天蓋部が存在し、天蓋部の中心部にはノズル付き吐出部が存在し、その吐出口は防湿膜により封止されており、該カートリッジ本体の他端には押出用プランジャーが摺動自在に内嵌されているカートリッジが知られており(実公平3−28941号公報参照)、カートリッジ本体の材質としてはアルミ箔をラミネートした厚紙や、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系の熱可塑性樹脂などが知られている。カートリッジ本体がアルミ箔をラミネートした厚紙からなるカートリッジは、使用後このカートリッジを産業廃棄物として焼却廃棄するには不向きであるという問題があり、ポリオレフィン製のカートリッジが有利である。
【0003】
しかし、カートリッジ本体の材料としてポリエチレンまたはポリプロピレンを用いた場合、湿気遮断性が十分でなく、内部に収納する湿気硬化型シーリング材の種類によっては長期間保存中にカートリッジ本体の断面を透過してきた水分により、部分的に硬化したり、ガラス板、金属板、金属サッシ等の被着物の温度が高い場合にシーリング部位と被着物との界面に気泡が生じたりするなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、湿気遮断性に優れ、内部に収納した湿気硬化型シーリング材を長期間保存することができる湿気硬化型シーリング材用カートリッジを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、円筒状のポリオレフィン製カートリッジ本体の一端にはそれを塞ぐポリオレフィン製天蓋部が存在し、天蓋部の中心部にはノズル付きポリオレフィン製吐出部が存在し、その吐出口は防湿膜により封止されており、該カートリッジ本体の他端にはポリオレフィン製押出用プランジャーが摺動自在に内嵌されている湿気硬化型シーリング材用カートリッジにおいて、カートリッジ本体、天蓋部、押出用プランジャーはその厚みが0.7〜2.5mmであり、カートリッジ本体の外周面のうち少なくと湿気硬化型シーリング材を収納する部分上にアルミラミネートフィルムが全面接着されており、カートリッジ本体の内周面と押出用プランジャーの外周面間は疎水性密封剤により密封されていることを特徴とする、湿気硬化型シーリング材用カートリッジ、および、湿気硬化型シーリング材を収納した上記湿気硬化型シーリング材収納カートリッジに関する。
【0006】
【発明の実施の態様】
本発明のカートリッジ1はポリオレフィン製のものであって、すなわち、図1に示す、円筒状のカートリッジ本体1a、天蓋部1b、吐出部1c、押出用プランジャー2の全てをポリオレフィンで作製したものである。ポリオレフィンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン・プロピレン共重合体が例示されるが、特に高密度ポリエチレンが好ましい。上記カートリッジ本体1a、天蓋部1b、吐出部1cおよび押出用プランジャー2の成形方法は特に限定されず、吐出部1cと天蓋部1bとカートリッジ本体1aとを射出成形により一体化成形してもよく、吐出部1cを中心部に有する天蓋部1bを射出成形により成形し、円筒状のカートリッジ本体1aを押出成形にて作製した後、両者を溶着してもよい。カートリッジ本体1a、天蓋部1bおよび押出用プランジャー2の厚みは、0.7mm〜2.5mmの範囲である。上記範囲の下限未満であると、カートリッジの強度や湿気遮断性が十分でなく、上記範囲の上限を超えると重量増により作業性が低下したり不経済であったりするからである。
【0007】
カートリッジ本体1aの一端を塞ぐ天蓋部1bの中心部に設けられた吐出部1cの吐出口は防湿膜4により封止されている。防湿膜4はアルミなどの金属箔と加熱溶融型接着剤との積層体からなることが好ましく、この場合、該防湿膜4を加熱溶融型接着剤層側で吐出部1cに融着することにより吐出口が封止される。吐出部1cにはノズル3が取り付けられている。ノズル3は吐出部1cに着脱可能であることがカートリッジの保管や輸送の際に有利であって好ましいが、吐出部1cと一体化されていても差し支えない。
【0008】
一方、カートリッジ本体1aの他端には、押出用プランジャー2が摺動自在に内嵌されている。湿気硬化型シーリング材Aをカートリッジ本体1aに充填後、押出用プランジャーを挿入して密封することが好ましい。カートリッジ本体1aの内周面と押出用プランジャー2の外周面の間には疎水性密封材5が存在するので空気中の湿気がカートリッジ本体1a内に侵入しにくい。カートリッジ本体1aの内周面のうち少なくとも押出用プランジャー2の外周面と接触する部位に疎水性密封材5の塗膜を設けることが好ましい。この疎水性密封材5としては、長鎖アルキル変性ポリシロキサン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、植物系ワックス、動物系ワックス、ポリエチレンワックスなどのワックス、あるいはこれらのワックスとポリブテンもしくはポリイソブチレンとの混合物など従来公知のものが使用できる。
【0009】
以上のような構成は従来の湿気硬化型シーリング材用ポリオレフィン製カートリッジと同様であるが、本発明においては、前記カートリッジ本体1aの外周面にアルミラミネートフィルム6が全面接着されている。アルミラミネートフィルム6は空気中の湿気がカートリッジ本体1aの断面を透過してカートリッジ内部に侵入することを防止し、内部に収納された湿気硬化型シーリング材Aを長期間保存することを可能にする働きがある。アルミラミネートフィルム6は、カートリッジ本体1aの両端間にわたる外周面全面に全面接着されてもよく、さらには天蓋部1bの一部を覆っていてもよいが、カートリッジ本体1aの外周面のうち少なくとも湿気硬化型シーリング材を収納する部分上にはアルミラミネートフィルム6が全面接着されている必要がある。特開2001−2401541号公報に記載されているように、アルミラミネートフィルムをカートリッジ本体1aに緊密に巻きつけて、始端縁部と後端縁部のみを部分的に接着するだけでは十分な湿気遮断性を得ることが難しい。
【0010】
アルミラミネートフィルム6は、外面側から熱可塑性樹脂層6c/アルミ層6a/加熱溶融型接着剤層6b、熱可塑性樹脂層6c/アルミ層6a/粘着剤層6e、熱硬化樹脂層6d/アルミ層6a/加熱溶融型接着剤層6b、硬化樹脂層6d/アルミ層6a/粘着剤層6e、硬化樹脂層6d/グラシン紙7/アルミ層6a/粘着材層6eなどの層構成を有するものが用いられる。
【0011】
熱可塑性樹脂層6cはアルミラミネートフィルム6の耐磨耗性、耐薬品性、取扱い作業性などを向上させる働きがある。該熱可塑性樹脂層6cは樹脂フィルムのドライラミネート等により、アルミ層6a上に積層して形成することができる。熱可塑性樹脂層6cに好適に用いられる熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂;アクリル樹脂;ポリウレタン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂が例示される。中でもポリエチレンテレフタレートが好ましい。これらのフィルムの厚さは特に限定されないが0.5〜100μmであることが好ましい。
【0012】
硬化樹脂層6dは熱可塑性樹脂層6cと同様の働きをし、硬化性樹脂をロール塗工あるいはグラビア印刷等によってアルミ層6a上に積層・硬化して形成される。硬化性樹脂は、硬化性樹脂自体や硬化性樹脂と他成分(例えば、顔料、増粘材、溶剤)との混合物であっても良い。水溶性あるいは有機溶剤系の熱硬化性樹脂塗料や紫外線硬化性樹脂塗料、電子線硬化性樹脂塗料などの合成樹脂塗料は該硬化樹脂層6dに好適に用いることができる。
【0013】
アルミ層6aは、アルミを薄膜状に延展したアルミ箔、真空蒸着やスパッタリングなどのいわゆる蒸着法によって形成したアルミ層のいずれでもよい。アルミ層6aの厚さは0.04〜100μm、好ましくは0.04〜10μmである。
【0014】
蒸着法によってアルミ層6aを設ける場合は、熱可塑性樹脂、加熱溶融型接着剤、グラシン紙などのアルミラミネートフィルムの固形の構成要素上にアルミを蒸着するとよい。グラシン紙にアルミ蒸着を行う場合、グラシン紙の厚さは5〜30μmであることが好ましい。これは、上記範囲の下限未満であるとアルミ蒸着グラシン紙の強度が不足して取扱い作業性が悪化し、上記範囲の上限を超えるとカートリッジの湿気遮断性が十分でなくなる場合があるからである。
【0015】
加熱溶融型接着剤層6bはカートリッジ本体1aの外周面と熱融着可能な樹脂をアルミ層6aに積層して形成される。加熱溶融型接着剤層6dの加圧下での熱融着温度は、約60〜240℃であることが好ましく、特に80〜180℃であることが好ましい。加熱溶融型接着剤層6b用の加熱溶融型接着剤としては、低密度ポリエチレン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・ポリプロピレン共重合体、ポリビニルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリブチラールおよびこれらのポリマーの2種以上の混合物、これらポリマーと他成分との混合物を好適に用いることができる。本加熱溶融型接着剤層6bは、このような樹脂の溶融押出し塗工やこのような樹脂からなるフィルムのドライラミネート等によってアルミ層に積層することにより形成される。加熱溶融型接着剤層6bの厚さは一般的には1〜100μmであり、好ましくは1〜50μmである。
【0016】
粘着剤層6e用の粘着剤としては、従来公知のゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤、シリコーン系粘着剤、セルロース系粘着剤などを用いることができる。これらの粘着剤は、カレンダーロール法等の圧延法、ドクターブレード法やグラビアロールコータ法などのシート形成法などの方式で適宜アルミ層に積層される。本粘着剤層6eの厚さは一般的には1〜100μmであり、好ましくは1〜50μmである。
【0017】
本アルミラミネートフィルム6をカートリッジ本体1a外周面に接着あるいは貼着する方法は特に制限が無く、ローラ加圧法や熱ローラ加圧転写法などの従来公知の方法で行うことができる。
【0018】
本発明のカートリッジは、カートリッジ本体1a外周面にアルミラミネートフィルム6を全面接着しているのでシリコーン系、変成シリコーン系、ポリウレタン系、ポリサルファイド系などの湿気硬化型シーリング材を収納し長期間保存することができる。湿気硬化型シリコーンシーリング材は脱アルコール型、脱オキシム型、脱アミン型、脱ケトン型、脱アミノ型などのいずれでも良いが、特に、1液タイプの脱アルコール型湿気硬化型シリコーンシーリング材は、本発明カートリッジに充填することにより保存可能期間を飛躍的に延長することができる。
【0019】
【実施例】
本発明における効果を確認するため、本発明のカートリッジ内部に収納された湿気硬化型シーリング材の保存安定性について、加速劣化させたシーリング材中の硬化物の有無およびシーリング材の発泡性を調べることで評価した。また同時に、カートリッジの透湿度を調べた。
【0020】
[カートリッジ本体の調製]
密度0.96の高密度ポリエチレン樹脂の射出成形により、図1に示したような、一端が中心部に吐出部1cを備えた天蓋部1bで塞がれた肉厚1.2mmのカートリッジ本体1aを得た。吐出部1cの吐出口は、内側からアルミラミネートフィルムからなる防湿膜4をその周囲に融着することにより封止した。吐出口1cには先細状の低密度ポリエチレン製ノズル3を螺着した。カートリッジ本体1aの他端開口部の内周面には、押出用プランジャー内嵌時の密封性を高めるため疎水性密封材5としてポリブテンとマイクロクリスタリンワックスの混合物(混合比6:4)を塗布した。次いで、カートリッジ本体1aの外周面のうち、湿気硬化型シーリング材Aを収納する部分上に各種のアルミラミネートフィルム6を接着した。
【0021】
[透湿度の測定方法]
上記のアルミラミネートフィルム6が全面接着されたカートリッジ本体1aの外周面を切り取り、120℃のホットプレスにより厚さ1.2mmの板状の高密度ポリエチレン樹脂表面にアルミラミネートフィルムが全面接着した透湿性評価用試験片を得た。この試験片を用いてJIS Z0208、防湿包装材料の透湿度試験方法により温度40℃、相対湿度90%の雰囲気下で48時間放置する条件で透湿度を求めた。
【0022】
[湿気硬化型シリコーンシーリング材の調製とエージング方法]
25℃における粘度が17000mPa・sの分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン50重量部、炭酸カルシウム(沈降法により製造され、BET法による比表面積が18m2/gであり、その表面が脂肪酸で処理されている)50重量部、メチルトリメトキシシラン3.0重量部およびジ(イソプロポキシ)チタン−ジ(エチルアセトアセテート)1.0重量部を室温にて均一に混合して脱アルコール型湿気硬化型シリコーンシーリング材を調製した。このシリコーンシーリング材を上記のカートリッジ本体1aに充填し、その開口部にカートリッジ本体1aと同じ高密度ポリエチレンの射出成形により得た肉厚1.1mmの押出用プランジャー2を内嵌して密封した。このシリコーンシーリング材収納カートリッジ1を温度40℃、相対湿度90%の加速劣化雰囲気下に2週間、4週間、8週間、12週間、16週間および20週間放置し、各放置期間ごとに下記の硬化物観察試験および発泡観察試験に供した。
【0023】
[硬化物観察試験方法]
上記の所定時間、加速劣化雰囲気下に保存したシリコーンシーリング材をカートリッジ1から押し出し、目視にて微小硬化物の有無を調べた。
【0024】
[発泡観察試験方法]
50mm×50mm×5mmのガラステストパネル上に、幅×長さ×高さ=12mm×50mm×6mmのバックアップ材を幅12mmの間隔で2本平行に設置して目地を設けた。このガラステストパネルを温度50℃のオーブンに投入し、24時間経過後オーブンから取り出し、直ちに上記条件で所定時間放置したシリコーンシーリング材を目地内に塗布し、へら仕上げを行い、温度25℃、相対湿度50%の雰囲気下で7日間養生して該シリコーンシーリング材を硬化させた。その後シリコーンシーリング材とガラステストパネル間の気泡の有無を観察した。
【0025】
【実施例1】
図2に示した、厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルム層6c/厚さ9μmのアルミ箔層6a/厚さ20μmの低密度ポリエチレンフィルム層6bの層構成を有するアルミラミネートフィルム6を、低密度ポリエチレンフィルム層6bがカートリッジ本体1aの外周面に接するようにして、加圧しながら該低密度ポリエチレンフィルムの軟化温度以上に加熱して全面を融着させることにより得られたカートリッジ1について、その透湿度およびカートリッジ内部に収納した湿気硬化型シリコーンシーリング材の長期保存安定性を調べた。その結果を下記の表1に示した。
【0026】
【実施例2】
図3に示した、紫外線硬化性樹脂塗料(東洋インキ株式会社製FDSS46)のローラ塗工により形成された硬化樹脂層6d/真空蒸着により形成された厚さ0.04μmのアルミ層6a/厚さ20μmのエチレン・アクリル酸共重合体フィルム層6bの層構成を有するアルミラミネートフィルム6の硬化樹脂層6d上に厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる支持体8を貼着した積層フィルムを用意した。該積層フィルムを、エチレン・アクリル酸共重合体フィルム層6bがカートリッジ本体1aの外周面に接するようにして、熱ローラ型加圧転写装置を用いて最外層のポリエチレンテレフタレートフィルム8を剥離しながら加圧・加熱転写して全面を融着させた。得られたカートリッジについてその透湿度およびカートリッジ内部に収納した湿気硬化型シリコーンシーリング材の長期保存安定性を実施例1と同様に調べた。その結果を下記の表1に示した。
【0027】
【実施例3】
図4に示した、UV硬化性樹脂塗料(東洋インキ株式会社製FDSS46)のローラ塗工により形成した硬化樹脂層6d/厚さ25μmのグラシン紙7/グラシン紙上に真空蒸着により形成された厚さ0.04μmのアルミ層6a/アクリル系粘着剤層6eの層構成を有するアルミラミネートフィルム6の粘着材層6e側に剥離紙9を積層した積層フィルムを用意した。該積層フィルムを、粘着材層6eがカートリッジ本体1aの外周面に接するようにして剥離紙9を剥離しながらローラ型転写器を用いて転写して全面を貼着させた。得られたカートリッジについてその透湿度およびカートリッジ内部に収納した湿気硬化型シリコーンシーリング材の長期保存安定性を実施例1と同様に調べた。その結果を下記の表1に示した。
【0028】
【比較例1】
アルミラミネートフィルムを接着していないカートリッジを用いる以外は実施例1と同様にして調製したカートリッジについて、その透湿度およびカートリッジ内部に収納したシリコーンシーリング材の長期保存安定性を調べた。その結果を下記の表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】
本発明の湿気硬化型シーリング材用カートリッジはカートリッジ本体の外周面にアルミラミネートフィルムの全面が接着または貼着されているので、湿気遮断性に優れ、内部に収納した湿気硬化型シーリング材を長期間保存することができるという特徴を有する。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用した湿気硬化型シーリング材用カートリッジの縦断面図である。
【図2】本発明の実施例1のカートリッジ本体1aの側壁の断面概略図である。
【図3】本発明の実施例2で使用したアルミラミネートフィルム6の断面概略図である。
【図4】本発明の実施例3で使用したアルミラミネートフィルム6の断面概略図である。
【0032】
【符号の説明】
1 カートリッジ
1a カートリッジ本体
1b 天蓋部
1c 吐出部
2 押出用プランジャー
3 ノズル
4 防湿膜
5 疎水性密封材
6 アルミラミネートフィルム
6a アルミ層
6b 加熱溶融型樹脂層
6c 熱可塑性樹脂層
6d 硬化樹脂層
6e 粘着剤層
7 グラシン紙
8 支持体
9 剥離紙[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a polyolefin cartridge for moisture-curing sealing material with improved moisture barrier properties.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a cartridge for storing and storing a moisture-curing sealing material, there is a canopy portion that closes it at one end of a cylindrical cartridge body, and a discharge portion with a nozzle at the center of the canopy portion Further, there is known a cartridge in which the discharge port is sealed with a moisture-proof film, and an extruding plunger is slidably fitted to the other end of the cartridge body (Japanese Utility Model Publication No. 3-28941). As a material of the cartridge body, a cardboard laminated with an aluminum foil, a polyolefin-based thermoplastic resin such as polyethylene or polypropylene, and the like are known. A cartridge made of cardboard laminated with aluminum foil in the cartridge body is not suitable for incineration and disposal of this cartridge as industrial waste after use, and a polyolefin cartridge is advantageous.
[0003]
However, when polyethylene or polypropylene is used as the material of the cartridge body, the moisture barrier property is not sufficient, and depending on the type of moisture-curing sealing material stored inside, the moisture that has permeated the cross section of the cartridge body during long-term storage As a result, there are problems such as partial curing and bubbles generated at the interface between the sealing portion and the adherend when the temperature of the adherend such as a glass plate, a metal plate, or a metal sash is high.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a moisture curable sealing material cartridge that has excellent moisture barrier properties and can store the moisture curable sealing material contained therein for a long period of time.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, there is a polyolefin canopy portion that closes one end of a cylindrical polyolefin cartridge body, a polyolefin discharge portion with a nozzle is present at the center of the canopy portion, and the discharge port is formed by a moisture-proof film. In a moisture-curing type sealing material cartridge in which a polyolefin extrusion plunger is slidably fitted to the other end of the cartridge body, the cartridge body, the canopy portion, and the extrusion plunger are The thickness is 0.7 to 2.5 mm, and an aluminum laminate film is adhered to the entire surface of the cartridge body on at least a portion that stores the moisture-curing sealing material. Moisture-curing type sealant characterized in that the outer peripheral surface of the plunger for extrusion is sealed with a hydrophobic sealant Timber cartridge, and to the moisture-curable sealant containing cartridge housing a moisture-curing sealant.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The cartridge 1 of the present invention is made of polyolefin, that is, the cylindrical cartridge body 1a, the
[0007]
The discharge port of the
[0008]
On the other hand, an
[0009]
The configuration as described above is the same as that of the conventional polyolefin cartridge for moisture-curing sealant, but in the present invention, the
[0010]
The
[0011]
The thermoplastic resin layer 6c functions to improve the wear resistance, chemical resistance, handling workability, and the like of the
[0012]
The cured
[0013]
The
[0014]
When the
[0015]
The heat-
[0016]
Examples of the adhesive for the adhesive layer 6e include conventionally known rubber adhesives, acrylic adhesives, vinyl alkyl ether adhesives, polyvinyl alcohol adhesives, polyvinyl pyrrolidone adhesives, polyacrylamide adhesives, and silicones. A system adhesive, a cellulose adhesive, etc. can be used. These pressure-sensitive adhesives are appropriately laminated on the aluminum layer by a method such as a rolling method such as a calendar roll method, a sheet forming method such as a doctor blade method or a gravure roll coater method. The thickness of the pressure-sensitive adhesive layer 6e is generally 1 to 100 μm, preferably 1 to 50 μm.
[0017]
The method for adhering or sticking the
[0018]
In the cartridge of the present invention, the
[0019]
【Example】
In order to confirm the effect of the present invention, the storage stability of the moisture-curing sealant housed in the cartridge of the present invention is examined for the presence or absence of a cured product in the accelerated sealant and the foamability of the sealant. It was evaluated with. At the same time, the moisture permeability of the cartridge was examined.
[0020]
[Preparation of cartridge body]
A cartridge main body 1a having a thickness of 1.2 mm whose one end is closed by a
[0021]
[Measurement method of moisture permeability]
The outer peripheral surface of the cartridge main body 1a to which the above-mentioned
[0022]
[Preparation of moisture-curing silicone sealant and aging method]
50 parts by weight of polydimethylsiloxane blocked with dimethylhydroxysiloxy group blocked at both ends of a molecular chain having a viscosity at 25 ° C. of 17000 mPa · s, calcium carbonate (produced by precipitation method, specific surface area by BET method is 18 m 2 / g, and its surface is 50 parts by weight (treated with fatty acid), 3.0 parts by weight of methyltrimethoxysilane and 1.0 part by weight of di (isopropoxy) titanium-di (ethylacetoacetate) are uniformly mixed at room temperature to remove alcohol. A moisture curable silicone sealant was prepared. The silicone sealing material is filled into the cartridge body 1a, and the
[0023]
[Hardened product observation test method]
The silicone sealing material stored in the accelerated deterioration atmosphere for the predetermined time described above was extruded from the cartridge 1 and examined for the presence or absence of a microcured product.
[0024]
[Foaming observation test method]
On a glass test panel of 50 mm × 50 mm × 5 mm, two backup materials of width × length × height = 12 mm × 50 mm × 6 mm were installed in parallel at intervals of 12 mm to provide joints. This glass test panel was put in an oven at a temperature of 50 ° C., taken out from the oven after 24 hours, and immediately applied with a silicone sealing material left for a predetermined time under the above conditions in the joint, followed by a spatula finish. The silicone sealant was cured by curing for 7 days in an atmosphere of 50% humidity. Thereafter, the presence or absence of bubbles between the silicone sealant and the glass test panel was observed.
[0025]
[Example 1]
The
[0026]
[Example 2]
The cured
[0027]
[Example 3]
Thickness formed by vacuum deposition on a cured
[0028]
[Comparative Example 1]
A cartridge prepared in the same manner as in Example 1 except that a cartridge not bonded with an aluminum laminate film was used, and the moisture permeability and the long-term storage stability of the silicone sealing material contained in the cartridge were examined. The results are shown in Table 1 below.
[0029]
[Table 1]
[0030]
【Effect of the invention】
The moisture curable sealing material cartridge of the present invention has an excellent moisture barrier property because the entire surface of the aluminum laminate film is bonded or pasted to the outer peripheral surface of the cartridge body, and the moisture curable sealing material stored therein is used for a long time. It has the feature that it can be stored.
[0031]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a moisture-curing type sealing material cartridge used in an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the side wall of the cartridge body 1a according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of an
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of an
[0032]
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cartridge
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