JP4914095B2 - Rfidラベルおよびその貼付け方法 - Google Patents
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通信用の電波としては、その周波数がたとえば3MHz〜30MHz(好ましくは、13.56MHz)の短波(HF)、あるいは300MHz〜3GHz(好ましくは860〜960MHz、さらに具体的には950〜956MHz)の極超短波(UHF)などを用いることができる。
ただし、HF帯の電波を用いる場合には、データ読取り書込み装置とRFIDラベルとの間の電磁誘導作用を利用しており、通信距離の上限は70cm程度である。また、UHF帯の電波を用いる場合には、データ読取り書込み装置とRFIDラベルとの間の電波の共振作用を利用しており、通信距離は1〜5m程度であり、それぞれの場合において、アンテナの形状やICチップの具体的構成を適正なものとする。
図1は、RFIDラベル1の平面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、図1のIII−III線断面図、図4は、図1のIV−IV線断面図である。
RFIDラベル1は、剥離紙2と、剥離紙2に仮着したラベル本体3と、を有し、図1に示すように、その単葉ラベルのものを移送方向に連続状に形成して、所望のプリンター(図示せず)などに装填し、その表面に印字可能としている。もちろん、RFIDラベル1を単葉のままとして供給することもできる。
インレット保持部5は、そのほぼ中央部にRFIDインレット6を保持しているもので、RFIDインレット6は、アンテナ7およびICチップ8を有する。インレット保持部5の表面には、必要に応じて所定の管理番号などを印字可能である。
インレット保持部5には、その互いに対向する側端部に、第1の貼付け固定部9と、この第1の貼付け固定部9に対向する第2の貼付け固定部10と、を設けている。
インレット保持部5と、これら第1の貼付け固定部9および第2の貼付け固定部10との間の境界部には、ラベル本体3から剥離紙2に貫通する全抜きのミシン目による折曲げ線11をそれぞれ形成する。
なお、対向する折曲げ線11の間、すなわち、第1の貼付け固定部9および第2の貼付け固定部10の間の間隔を第1の間隔D1とする。
すなわち、図6に示すように、インレット保持部5が保持しているRFIDインレット6が貼付け平面MPから曲面状(断面半円弧状)に浮き立って、貼付け平面MPから必要な間隔D3を確保しているので、物品M近傍にあるいは物品Mに金属部品があったり、水が付着しているような場合であっても、必要な間隔D3だけ離れているので、リーダーライター(図示せず)との間のデータ交信性能に悪影響を及ぼすことがない。
なお、貼り付ける対象である物品Mが複数段に積み上げられるような場合には、その側面部に当該RFIDラベル1を貼り付けることができる。
たとえば図7は、本発明(第一の発明)の第2の実施例によるRFIDラベル20を、図6と同様に、物品Mに貼り付けた状態を示す断面図である。
このRFIDラベル20の基本的な構成は、第1の実施例によるRFID1(図1)と同様であるが、インレット保持部5においてRFIDインレット6を避けた部分に折曲げ部21を形成し、この折曲げ部21においてインレット保持部5を断面三角形状に折り曲げた状態でインレット保持部5(RFIDインレット6)を貼付け平面MPから離間して立体的に浮き上がらせることができるようにしてある。
このRFIDラベル20によれば、インレット保持部5のRFIDインレット6が直線形状(平面形状)のままで貼付け平面MPから浮き立たせることが可能であり、交信性能をより適正に維持することができる。
このRFIDラベル30の基本的な構成は、第1の実施例によるRFID1(図1)と同様であるが、インレット保持部5においてRFIDインレット6を避けた部分に一対の折曲げ部21を形成し、この折曲げ部21においてインレット保持部5を断面矩形状に折り曲げた状態でインレット保持部5(RFIDインレット6)を貼付け平面MPから離間して立体的に浮き上がらせることができる。
このRFIDラベル30によれば、インレット保持部5のRFIDインレット6が直線形状(平面形状)のままで貼付け平面MPから均等な距離をもって浮き立たせることが可能であり、交信性能をさらにより適正に維持することができる。
図9は、RFIDラベル40の平面図、図10は、図9のX−X線断面図、図11は、図9のXI−XI線断面図、図12は、図9のXII−XII線断面図、図13は、図9のXIII−XIII線断面図である。
RFIDラベル40は、RFIDラベル1(図1)と同様に、剥離紙2およびラベル本体3を有するとともに、ラベル本体3は、RFIDラベル1におけるインレット保持部5に相当するインレット保持部41と、印字表示部42と、を有する。
第1の貼付け固定部43は、印字表示部42の図中左下に形成した接続部45を介して印字表示部42に一体的に接続している。
第2の貼付け固定部44は、点止め部13を介して接続しているとともに、この点止め部13を切り離すことにより、印字表示部からこれを自由端部とすることができるようになっている。
すなわち図9に示すように、インレット保持部41と印字表示部42との境界線46には、上記接続部45を除いて、剥離紙2およびラベル本体3を貫通して全抜き切込み線12を形成するとともに、点止め部13(図示の例では二個)により全体から脱落することを防止している。
2 剥離紙
3 ラベル本体
4 粘着剤層
5 インレット保持部
6 RFIDインレット
7 アンテナ
8 ICチップ
9 第1の貼付け固定部
10 第2の貼付け固定部
11 折曲げ線
12 全抜き切込み線
13 点止め部
20 RFIDラベル(第一の発明、第2の実施例、図7)
21 折曲げ部(図7、図8)
30 RFIDラベル(第一の発明、第3の実施例、図8)
40 RFIDラベル(第二の発明、第4の実施例、図9)
41 インレット保持部
42 印字表示部
43 第1の貼付け固定部
44 第2の貼付け固定部
45 第1の貼付け固定部43と印字表示部42との間の接続部
46 インレット保持部41と印字表示部42との間の境界線
47 半抜き切込み線
D1 第1の間隔(図1、図2、図5、図14)
D2 第2の間隔(D2<D1、図6、図15)
D3 必要な間隔(図6)
M 物品
MP 物品Mの貼付け平面
Claims (5)
- アンテナおよびICチップを有するRFIDインレットを備えたラベル本体を有するRFIDラベルであって、
前記ラベル本体は、前記RFIDインレットを保持するインレット保持部と、このインレット保持部に境界線を介して隣り合うとともに、所定の物品に貼り付け可能な印字表示部と、を有し、
前記インレット保持部は、前記境界線とは異なる端部であって,その互いに対向する側端部に、第1の貼付け固定部と、この第1の貼付け固定部に対向する第2の貼付け固定部とを有し、
前記インレット保持部と、これら第1の貼付け固定部および第2の貼付け固定部との間の境界部には、全抜きのミシン目による折曲げ線をそれぞれ有し、
前記第1の貼付け固定部は、前記印字表示部に形成した接続部を介して前記印字表示部に一体的に接続しており、
前記境界線には、前記接続部を除いて全抜き切込み線が形成されるとともに、この全抜き切込み線内でインレット保持部と印字表示部とを接続する点止め部が設けられ、この点止め部を切り離すことにより、前記印字表示部から前記第2の貼付け固定部を自由端部とすることを可能としたことを特徴とするRFIDラベル。 - 前記ラベル本体は、その裏面に剥離紙を仮着してあるとともに、前記全抜きのミシン目,及び前記全抜き切込み線が前記ラベル本体から前記剥離紙に貫通して形成されており,インレット保持部の部分の剥離紙のみを剥離せずに、他の印字表示部、第1の貼付け固定部および第2の貼付け固定部の部分の剥離紙を取り除き可能としてあることを特徴とする請求項1記載のRFIDラベル。
- アンテナおよびICチップを有するRFIDインレットを備えたラベル本体を有し,前記ラベル本体は、前記RFIDインレットを保持するインレット保持部と、このインレット保持部に境界線を介して隣り合うとともに、所定の物品に貼り付け可能な印字表示部と、を有し、前記インレット保持部は、前記境界線とは異なる端部であって,その互いに対向する側端部に、第1の貼付け固定部と、この第1の貼付け固定部に対向する第2の貼付け固定部とを有し、前記インレット保持部と、これら第1の貼付け固定部および第2の貼付け固定部との間の境界部には、全抜きのミシン目による折曲げ線をそれぞれ有し、前記第1の貼付け固定部は、前記印字表示部に形成した接続部を介して前記印字表示部に一体的に接続しており、前記境界線には、前記接続部を除いて全抜き切込み線が形成されるとともに、この全抜き切込み線内でインレット保持部と印字表示部とを接続する点止め部が設けられた,RFIDラベルの貼付け方法であって、
前記点止め部を切り離すことにより、前記印字表示部から前記第2の貼付け固定部を自由端部とし、前記折曲げ線をそれぞれ折り曲げ、前記第1の貼付け固定部および前記第2の貼付け固定部を、前記点止め部を切り離す前の状態における第1の間隔より短い第2の間隔をあけて所定の物品に貼り付けること特徴とするRFIDラベルの貼付け方法。 - 前記第1の貼付け固定部および前記第2の貼付け固定部を、所定の物品に貼り付ける際に、前記インレット保持部を曲面状に浮き立たせることを特徴とする、請求項3記載のRFIDラベルの貼付け方法。
- 前記第1の貼付け固定部および前記第2の貼付け固定部を、所定の物品に貼り付ける際に、前記折曲げ線と前記RFIDインレットの中間部分で前記RFIDラベルを折り曲げることによって、前記RFIDインレットが直線形状のままで貼付け平面から浮き立たせることを特徴とする、請求項3記載のRFIDラベルの貼付け方法。
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