JP4913637B2 - き電制御装置、およびき電切替方法 - Google Patents
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このような構成により、き電区分所内の切替セクションにおいて、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを測定し、また、き電区分所(SP)から見た、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスZを算出する。そして、電圧差Vsと回路網インピーダンスZを基に、第1の切替開閉器が「入」の状態で第2の切替開閉器を並列投入した場合に、第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する。そして、予測電流値Iを基に並列投入の可否判定を行う。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
このような構成により、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がなく、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、第2の切替開閉器に流れる電流を、回路網インピーダンスを基に算出し、基準電流値Isとする。そして、予測電流値Iと基準電流値Isを基に、第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
このような構成により、予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合にのみ、第2の切替開閉器の並列投入を行う。例えば、閾値α1として、切替開閉器に流れる上限の電流を設定し、閾値α2として、横流の上限値を設定する。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
このような構成により、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、中間セクションを一時停電させる従来の切替方式(0.3秒停電切替)を選択する。
これにより、並列投入が行えない場合には、従来の切替方式を使用できる。
このような構成により、回路網インピーダンスを算出する際には、電車インピーダンスを含めて算出する。これにより、より正確に回路網インピーダンスを算出でき、予測電流値Iおよび基準電流値Isの精度が高まる。
このような構成により、き電区分所に設備された単巻変圧器(AT)の吸上げ電流とき電線電圧を基に電車インピーダンスを算出する。これにより、電車インピーダンスを容易に求めることができる。
このような構成により、変電所の受電側のインピーダンス、き電用変圧器のインピーダンス、き電回路のインピーダンス、電車インピーダンスを個々に求めて、回路網の等価回路を作成する。
これにより、回路網の等価回路を、容易かつ正確に求めることができる。
このような構成により、き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線に単巻変圧器AT4が設けられている場合に、各単巻変圧器に流れる吸上げ電流を基に、電源Aのき電線側の電車インピーダンスと、電源Bのき電線側の電車インピーダンスを算出する。
これにより、各き電線側の電車インピーダンスを容易に求めることができる。
このような構成により、き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT4が設けられている場合に、基準電流値Isを、変電所の受電側のインピーダンス、き電用変圧器のインピーダンス、き電回路のインピーダンス、および各単巻変圧器に流れる吸上げ電流を基に算出する。
これにより、基準電流値Isを容易、かつ正確に求めることができる。
このような方法により、き電区分所内の切替セクションにおいて、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを測定し、また、き電区分所(SP)の、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスZを算出する。そして、電圧差Vsと回路網インピーダンスZを基に、第1の切替開閉器が「入」の状態で第2の切替開閉器を並列投入した場合に、第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する。そして、予測電流値Iを基に並列投入の可否判定を行う。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
このような方法により、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がなく、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、第2の切替開閉器に流れる電流を、回路網インピーダンスを基に算出し、基準電流値Isとする。そして、予測電流値Iと基準電流値Isを基に、第2の切替開閉器の並列投入を行うことの可否判定を行う。
これにより、より高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
このような方法により、予測電流値Iが所定の閾値α1よりも小さく、かつ、予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合にのみ、第2の切替開閉器の並列投入を行う。例えば、閾値α1として、切替開閉器に流れる上限の電流を設定し、閾値α2として、横流の上限値を設定する。
これにより、高い安全度を持って異なるき電線電源の並列投入を行うことができる。従って、従来のように、0.3秒という瞬時並列投入にこだわる必要がなく、例えば、30秒〜1分という長い時間での並列切替ができる。このことより、開閉器の1台によるき電線の切替も可能になる。
このような方法により、第1の切替開閉器と第2の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、中間セクションを一時停電させる従来の切替方式を選択する。
これにより、並列投入が行えない場合には、従来の切替方式を使用できる。
本発明のき電制御装置は、異電源間の電圧差・位相差が小さいき電区分所(SP)におけるき電線の切替を、一時的に異電源のき電線を並列に接続することによって行うものである。
図1は、本発明によるき電制御装置の切替法方式の例を示す図である。本発明のき電制御装置では、図1(A)に示すように、2台の切替開閉器11、12を用いて短時間(例えば、0.3秒〜1分程度)の間に並列回路として切替える方式と、図1(B)に示すような、1台の切替開閉器12のみで切替える方式がある。図1(A)に示す方式は、先に説明した従来技術のき電切替制御装置(特許文献1の方式)と同様な方式であるが、本発明においては、切替開閉器11,12の並列投入の可否の判定を、実際のき電系統の電圧、位相、回路網インピーダンスに基づき判定しており、安全・確実に並列投入が行える点が異なる。
図1(B)を参照して、図(1)は、電車21がき電線2の区間を走行中の場合の切替開閉器の開閉状態を示している。この状態では、切替開閉器11は常時「入」であり、切替開閉器12が「切」となっている。従って、切替セクション1内の中間セクション15には、電源Aのみによりき電される状態になっている。
図2は、切替開閉器による並列投入(並列き電)の際に流れる横流について説明するための図であり、A変電所(ASS)〜B変電所(BSS)間の等価回路を示している。
次に、切替開閉器12に流れる電流の予測方法について、以下に説明する。
回路網のある2点間を短絡したときにその2点間に流れる電流は、2点間が開放されているときの2点間の電圧Vsを、2点間からみた回路網のインピーダンスZで除した値となる。
Z0A:ASS受電点からみた三相側のインピーダンス、
ZTA:A変電所(ASS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
ZFA:A変電所(ASS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
ZCA:き電区分所(SP)付近のA変電所(ASS)側の電車のインピーダンス、
Z0B:B変電所(BSS)の受電点からみた三相側のインピーダンス、
ZTB:B変電所(BSS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
ZFB:B変電所(BSS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
ZCB:き電区分所(SP)付近のB変電所(BSS)側の電車のインピーダンス、
VSPA:き電区分所(SP)のA変電所(ASS)側のき電電圧、
VSPB:き電区分所(SP)のB変電所(BSS)側のき電電圧、である。
手順(1)として、き電区分所(SP)のき電線の単巻変圧器(AT)の吸上電流から電車のインピーダンスを算出する。
次に、並列切替可否の判定方法について説明する。
横流が大きいと故障選択継電器(50F)や距離継電器(44F)の動作に影響を及ぼす可能性がある。したがって切替開閉器投入により並列回路となったときの横流がしきい値よりも大きいと予測される場合には、並列切替を行わないようにすることが望ましい。なお、故障選択継電器は、短絡故障を検出する保護継電器であり、電流の増加量を検出し、整定値以上になると作動し、距離継電器は、き電電圧と、き電電流から、き電回路のインピーダンスを検出し、このインピーダンスが所定の値よりも小さい場合に作動する保護継電器である。
それから、横流がないとしたときに切替開閉器に流れる電流(基準電流値Is)を算出する(ステップS4)。
次に、切替開閉器の開閉を制御する、き電制御装置の構成例について説明する。
図10は、切替セクションの切替開閉器を制御する、き電制御装置の構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。なお。この制御装置としては、シーケンスコントローラ(プログラマブルコントローラ)などを使用することができる。
電車進入判定部102は、切替開閉器11が「入」かつ切替開閉器12が「切」の状態で、切替セクション1にき電線2側から電車21が接近または進入したことを判定するための処理部である。電車進入の有無は起動回路(電車位置)から電車の存在の有無を示す検出信号の供給をき電制御装置10が受け、電車進入判定部102が、上記検出信号に基づいて既存の方法で判定する。
2、3 き電線
4 レール
10 き電制御装置
11、12 切替開閉器
13、14 エアセクション
15 中間セクション
21 電車
101 主制御部
102 電車進入判定部
103 測定部
104 電流値算出部
104A 回路網インピーダンス算出部
104B 予測電流値算出部
104C 基準電流値算出部
105 並列投入可否判定部
106 切替開閉器制御部
AT1、AT2、AT3、AT4 単巻変圧器
Is 基準電流値
IAT1 単巻変圧器AT1の吸上げ電流
IAT2 単巻変圧器AT2の吸上げ電流
IAT3 単巻変圧器AT3の吸上げ電流
IAT4 単巻変圧器AT4の吸上げ電流
Vs き電線間電圧差
Claims (11)
- AT交流き電方式を用いた交流電気鉄道のA変電所(ASS)の電源Aのき電線と、前記A変電所(ASS)とは異なるB変電所(BSS)の電源Bのき電線との間のき電区分所(SP)に設けられる切替セクションにおいて、前記両き電線と絶縁して設けられた中間セクションに対し、前記電源Aのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第1の切替開閉器と、前記電源Bのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第2の切替開閉器とを制御するためのき電制御装置であって、
前記切替セクションにおいて、少なくとも前記電源Aのき電線の電圧と前記電源Bのき電線の電圧を含む所定の部分の電圧および電流を測定するための測定手段と、
前記き電区分所(SP)の前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する回路網インピーダンス算出手段と、
前記測定手段により測定した前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の電圧差と前記回路網インピーダンスを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する予測電流値算出手段と、
前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さい場合に、前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことを可能と判定する並列投入可否判定手段と、
前記並列投入可否判定手段により並列投入が可能と判定された場合に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を所定時間並列投入する切替開閉器制御手段と
を備えるき電制御装置。 - 前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がないと仮定し、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる電流を前記回路網インピーダンスを基に算出し、該算出した電流値を基準電流値Isとする基準電流値算出手段
を更に備え、
前記並列投入可否判定手段は、前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さく、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合に、前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことを可能と判定する
請求項1に記載のき電制御装置。 - 前記並列投入可否判定手段により前記第1の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、前記第1の切替開閉器と前記第2の切替開閉器の両方を「切」にして前記中間セクションを一時停電させ、その後に前記第2の切替開閉器を「入」にすることにより、電車に給電するき電線を前記電源Aのき電線から前記電源Bのき電線へ切替える
請求項1又は2に記載のき電制御装置。 - 前記回路網インピーダンス算出手段により前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスを算出する際には、き電区分所に接近した状態で走行中の電車インピーダンスを含めて算出する
請求項1から3のいずれか一項に記載のき電制御装置。 - 前記き電区分所に単巻変圧器(AT)が設備されている場合に、前記単巻変圧器に流れる吸上げ電流値を基に、前記電車インピーダンスを求める
請求項4に記載のき電制御装置。 - 前記電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の回路網インピーダンスZを求める際には、
Z=[ZCA×(Z0A+ZTA+ZFA)/(Z0A+ZTA+ZFA+ZCA)] +[ZCB×(Z0B+ZTB+ZFB)/(Z0B+ZTB+ZFB+ZCB)
]、
ここで、
Z0A:A変電所(ASS)受電点からみた三相側のインピーダンス、
ZTA:A変電所(ASS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
ZFA:A変電所(ASS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
ZCA:き電区分所(SP)付近のA変電所(ASS)側の電車のインピーダンス、
Z0B:B変電所(BSS)の受電点からみた三相側のインピーダンス、
ZTB:B変電所(BSS)のき電用変圧器の漏れインピーダンス、
ZFB:B変電所(BSS)〜き電区分所(SP)間のき電回路のインピーダンス、
ZCB:き電区分所(SP)付近のB変電所(BSS)側の電車のインピーダンス、
として求め、
予測電流値Iは、電源Aのき電線と電源Bのき電線との間の電圧差Vsを基に、
I=Vs/Z、
で求める
請求項1から5のいずれか一項に記載のき電制御装置。 - 前記き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線に単巻変圧器AT4が設けられている場合に、前記単巻変圧器AT1の吸上げ電流IAT1と、前記単巻変圧器AT2の吸上げ電流IAT2と、前記単巻変圧器AT3の吸上げ電流IAT3と、前記単巻変圧器AT4の吸上げ電流IAT4と、電源Aのき電線の電圧VSPAと、電源Bのき電線の電圧VSPBと測定し、
前記A変電所(ASS)側の電車インピーダンスZCAを、
ZCA=0.92×VSPA/(IAT1+IAT2)、
で求め、
前記B変電所(BSS)側の電車インピーダンスZCBを、
ZCB=0.92×VSPB/(IAT3+IAT4)、
で求める
請求項6に記載のき電制御装置。 - 前記き電区分所の電源Aのき電線には単巻変圧器AT1が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT3が設けられ、さらに対向する回線側にも電源Aのき電線に単巻変圧器AT2が、電源Bのき電線には単巻変圧器AT4が設けられている場合に、前記単巻変圧器AT1の吸上げ電流IAT1と、前記単巻変圧器AT2の吸上げ電流IAT2と、前記単巻変圧器AT3の吸上げ電流IAT3と、前記単巻変圧器AT4の吸上げ電流IAT4とを測定し、
前記基準電流値Isを、
Is=[ZA×(IAT1+2)−ZB(IAT3+4)]/[0.92×(ZA+ZB)]、
ここで、
ZA=(Z0A+ZTA+ZFA)、
ZB=(Z0B+ZTB+ZFB)、
IAT1+2=(IAT1+IAT2)、
IAT3+4=(IAT3+IAT4)、
として求める
請求項6又は7に記載のき電制御装置。 - AT交流き電方式を用いた交流電気鉄道のA変電所(ASS)の電源Aのき電線と、前記A変電所(ASS)とは異なるB変電所(BSS)の電源Bのき電線との間のき電区分所(SP)に設けられる切替セクションにおいて、前記両き電線と絶縁して設けられた中間セクションに対し、前記電源Aのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第1の切替開閉器と、前記電源Bのき電線と前記中間セクションとを接続又は開放するための第2の切替開閉器とを制御するためのき電制御装置におけるき電切替方法であって、
前記切替セクションにおいて、少なくとも前記電源Aのき電線の電圧と前記電源Bのき電線の電圧を含む所定の部分の電圧および電流を測定するための測定手順と、
前記き電区分所(SP)の、前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間から見た回路網インピーダンスを算出する回路網インピーダンス算出手順と、
前記測定手順により測定した前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間の電圧差と前記回路網インピーダンスを基に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる予測電流値Iを算出する予測電流値算出手順と、
前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さい場合に前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことを可能と判定する並列投入可否判定手順と、
前記並列投入可否判定手順により並列投入が可能と判定された場合に、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を所定時間並列投入する切替開閉器制御手順と
を備えるき電切替方法。 - 前記電源Aのき電線と前記電源Bのき電線との間に電圧差および位相差がないと仮定し、前記第1の切替開閉器が「入」の状態で前記第2の切替開閉器を並列投入したと仮定した場合に、前記第2の切替開閉器に流れる電流を前記回路網インピーダンスを基に算出し、該算出した電流値を基準電流値Isとする基準電流値算出手順
を更に備え、
前記並列投入可否判定手順においては、前記予測電流値Iの値が所定の閾値α1よりも小さく、前記予測電流値Iと前記基準電流値Isとの差が所定の閾値α2よりも小さい場合に、前記第2の切替開閉器の並列投入を行うことを可能と判定する
請求項9に記載のき電切替方法。 - 前記並列投入可否判定手順により前記第2の切替開閉器の並列投入が不可と判定された場合には、前記第1の切替開閉器と前記第2の切替開閉器の両方を「切」にして前記中間セクションを一時停電させ、その後に前記第2の切替開閉器を「入」にすることにより、電車に給電するき電線を前記電源Aのき電線から前記電源Bのき電線へ切替える手順
を含む請求項9又は10に記載のき電切替方法。
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