JP4906667B2 - Airbag device - Google Patents
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Description
本発明は、車両が衝突対象と衝突した時等の緊急時に、インフレータ等からのガスにより車両外部に膨張展開して、衝突対象や車両にかかる衝撃を緩和するためのエアバッグ装置の技術分野に属するものである。 The present invention relates to a technical field of an airbag device for inflating and deploying to the outside of a vehicle by a gas from an inflator or the like in an emergency such as when the vehicle collides with a collision target, and to mitigate the impact on the collision target or the vehicle. It belongs to.
従来、車両と歩行者等との衝突時に、エアバッグを車両のピラー部分の外側に膨張させ、該歩行者等が車両と再衝突する衝撃を緩和させるものがある。 2. Description of the Related Art Conventionally, when a vehicle collides with a pedestrian or the like, an airbag is inflated to the outside of the pillar portion of the vehicle to reduce the impact of the pedestrian or the like recollising with the vehicle.
例えば、フロントピラーの上部前方にエアバッグ袋体を膨張させる際、カバーを車幅方向外側へ展開し、エアバッグ袋体を車幅方向内方へ向かって膨張させると共に膨張位置に保持することで、衝撃緩和性能を向上したエアバッグ装置が開示されている(特許文献1参照)。 For example, when the airbag bag body is inflated in front of the upper part of the front pillar, the cover is deployed outward in the vehicle width direction, and the airbag bag body is inflated inward in the vehicle width direction and held in the inflated position. An airbag device with improved impact relaxation performance has been disclosed (see Patent Document 1).
また、エアバッグの全長より短いストラップを、エアバッグの上端から下端に掛け渡すことで、フロントピラーの外側面に沿って膨張展開するエアバッグ装置が開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、ピラーに沿った方向に対する膨張方向の制御に関しては、特に記載されていないが、例えば、車体にエアバッグを固定するには、特別な構造を車体に施す必要があった。
However, in the airbag device described in
また、特許文献2に記載されたエアバッグ装置では、エアバッグの上方に関しては、どこにも係止されておらず、自由に移動できるため、膨張時にエアバッグ上方が車体から浮き上がり、不安定な状態であった。
Further, in the airbag device described in
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、安定な状態で膨張することで歩行者等を適切に、且つ、ソフトに受け止めるエアバッグ装置を提供することである。 This invention is made | formed in view of such a situation, The objective is to provide the airbag apparatus which receives a pedestrian etc. appropriately and softly by inflating in a stable state. is there.
前述の課題を解決するために、請求項1の発明は、エアバッグと、前記エアバッグ内にガスを噴出するインフレータと、衝突を検知する検知手段と、前記検知手段からの信号により前記インフレータを作動させる制御手段と、を備え、車両外側でフロントピラーに沿って配置された前記エアバッグを膨張させるエアバッグ装置において、前記エアバッグに設けた挿通部に挿通され、一端を車両又は前記エアバッグに係止され、他端側で車両に固定された挿通部材に挿通し折り返され、他端を前記エアバッグに係止された展開位置規制手段を備えたことを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, the invention of
また、請求項2の発明は、前記挿通部は、少なくとも前記エアバッグ主膨張部の車両側と、パイプ接続部に設けられることを特徴とする。
The invention of
このように構成された本発明に係るエアバッグ装置によれば、エアバッグに設けた挿通部に挿通され、一端を車両又はエアバッグに係止され、他端側で車両に固定された挿通部材に挿通し折り返され、他端をエアバッグに係止された展開位置規制手段を備えたので、エアバッグの膨張時に、エアバッグに係止された展開位置規制手段の他端が膨張するエアバッグに引っ張られると、展開位置規制手段が緊張して、エアバッグの挿通部が車両側に引きつけられ、エアバッグ自体も車両側に引きつけられることになり、上下方向のリバウンドや車両幅方向の横ブレもなく、安定な状態で迅速に膨張することができる。 According to the airbag device according to the present invention configured as described above, the insertion member is inserted into the insertion portion provided in the airbag, one end is locked to the vehicle or the airbag, and the other end is fixed to the vehicle. Since the deployment position restricting means is inserted and folded back and the other end is locked to the airbag, the other end of the deployment position restricting means locked to the airbag is inflated when the airbag is inflated. When pulled, the deployment position restricting means is tensioned, the airbag insertion part is attracted to the vehicle side, and the airbag itself is also attracted to the vehicle side, causing rebound in the vertical direction and lateral blur in the vehicle width direction. And can expand quickly in a stable state.
また、挿通部は、少なくともエアバッグ主膨張部の車両側と、パイプ接続部に設けられるので、エアバッグを車両側に安定して配置することができる。 Further, since the insertion portion is provided at least on the vehicle side of the airbag main inflating portion and on the pipe connection portion, the airbag can be stably disposed on the vehicle side.
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本実施形態のエアバッグ20を示す。本実施形態のエアバッグ20は、1枚の基布を折り返し、縫製し形成され、主膨張部20a、パイプ接続部20b及び挿通部の一例としての筒状部20cからなる。主膨張部20aは、略楕円形の形状を有し、膨張時に歩行者等の衝突対象との衝撃を緩和させる部分である。パイプ接続部20bは、主膨張部20aから突出し、パイプ16が挿入されカシメられる部分である。筒状部20cは、エアバッグ20の衝撃を受け止める面とは逆に位置し、後述する展開位置規制手段21が挿通可能に筒状に形成された部分である。なお、筒状部20cは、少なくともエアバッグ20の主膨張部20aの車両側20dと、パイプ接続部20bとに設けられると、エアバッグ20の全長にわたって位置を規制するので、好ましい。
FIG. 1 shows an
図2は、エアバッグ20の一部を拡大した図を示す。図2に示すように、エアバッグ20の基布は、第1の糸201と第2の糸202の糸目を長手方向に対して約45度傾斜させたものである。ここで、長手方向とは、エアバッグ20の寸法の長い方向であり、必ずしも最長の方向をいうのではなく、多少の傾斜を含むものである。
FIG. 2 is an enlarged view of a part of the
次に、このような構造のエアバッグ20が膨張した状態を示す。図3は、膨張した状態のエアバッグ20、図4は図3のa−a線における断面図、図5は膨張した状態のエアバッグ20の一部を拡大した図である。
Next, a state where the
エアバッグ20が膨張すると、図4に示すように、エアバッグ20は、主膨張部20aのうちパイプ接続部20bに近い部分から膨張を始め、径方向に膨張する。この時、エアバッグ20の第1の糸201と第2の糸202の糸目は、図5に示すように、円周方向に延伸し、長手方向に収縮するように変形する。したがって、エアバッグ20全体としては、図3に示すように、長手方向に収縮し、円周方向に延伸するように膨張する。
When the
このように、糸目を長手方向に対して45度に傾斜させることにより、0度の糸目とした場合と比較して、膨張時の径が約10%大きくなる。したがって、基布の使用量が約10%少なくて済み、低コスト化することができると共に、フロントピラー等の幅の狭い小スペースの収納に対して、膨張時に幅広く膨張することで効率良く収納することができる。 Thus, by inclining the thread at 45 degrees with respect to the longitudinal direction, the diameter at the time of expansion is increased by about 10% compared to the case where the thread is formed at 0 degree. Therefore, the use amount of the base fabric can be reduced by about 10%, and the cost can be reduced. In addition to storing a small space with a narrow width such as a front pillar, the base fabric can be stored efficiently by expanding widely. be able to.
なお、本実施形態では、エアバッグ20の筒状部20cに後述する展開位置規制手段21が挿通されているが、エアバッグ20の膨張時の、円周方向に延伸し、長手方向に収縮する変形を許容するように、エアバッグ20と展開位置規制手段21とは強固に固定されていない。
In the present embodiment, a deployment position restricting means 21 to be described later is inserted into the
次に、エアバッグ20を含むエアバッグ装置10を車両1に搭載した状態を説明する。
Next, a state where the
図6は、本実施形態のエアバッグ装置を搭載した車両の斜視図、図7は、本実施形態の車両のフロントピラー付近の斜視図、図8は、図7のb−b線における断面図である。 6 is a perspective view of a vehicle equipped with the airbag device of the present embodiment, FIG. 7 is a perspective view of the vicinity of the front pillar of the vehicle of the present embodiment, and FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line bb of FIG. It is.
図中、1は車両、2はフロントピラー、3はフェンダ、4はフード、5はルーフ、6はウインドシールド、7はシール、10はエアバッグ装置、11はカバー、12はバッグケース、13はアンカー、14は挿通部材の一例としてのスルーアンカー、15はインフレータとしてのガス発生器、16はパイプ、20はエアバッグ、21は展開位置規制手段である。 In the figure, 1 is a vehicle, 2 is a front pillar, 3 is a fender, 4 is a hood, 5 is a roof, 6 is a windshield, 7 is a seal, 10 is an airbag device, 11 is a cover, 12 is a bag case, 13 is An anchor, 14 is a through anchor as an example of an insertion member, 15 is a gas generator as an inflator, 16 is a pipe, 20 is an airbag, and 21 is a deployment position restricting means.
車両1は、図示しないメンバーあるいはエンジンルームフレームとルーフ5を連結するフロントピラー2を有する。また、フード4、ルーフ5及びフロントピラー2に囲まれ、シール7を介して取り付けられたウインドシールド6を有する。
The
フロントピラー2のウインドシールド6側及びフェンダ3には、エアバッグ装置10が収納されている。フロントピラー2は、車両1の外側に面する第1面2aと、ウインドシールド側に面する第2面2bとを有し、第2面2b側には、エアバッグ20が折り畳まれ、展開位置規制手段21と共に、バッグケース12に収納した状態で、カバー11内に収納されている。
An
カバー11は、上部カバー11aと側部カバー11bを有する断面略L字状の部材からなり、フロントピラー2の第2面2b側に折り畳まれたエアバッグ20を隠蔽するように配置される。なお、折り畳まれたエアバッグ20をバッグケース12に収納せず、カバー11内に直接収納してもよい。
The
展開位置規制手段21は、紐状や帯状の部材からなり、一端21aはアンカー13によりフロントピラー2根本部等の車体側に係止され、他端21bはスルーアンカー14の挿通孔14aを通して、縫製や接着等によりエアバッグ20に係止される。例えば、エアバッグ20に挿通孔を有する部分等を設けて係止すると好ましい。また、中間部21cはエアバッグ20に縫製等により作成した筒状部20cに挿通される。
The unfolding position restricting means 21 is formed of a string-like or belt-like member, one
なお、一端21aは、ガス発生器15やエアバッグ20に係止されるように構成してもよい。また、スルーアンカー14は、展開位置規制手段21に摩擦等が大きく影響しないようにガイドや滑車等を備えた滑らかな構造としてもよい。さらに、本実施形態では、筒状部20cは、エアバッグ20のフロントピラー2に沿った略全長にわたって設けられているが、例えば、間隔をあけて複数設けてもよい。また、なるべくエアバッグ20両端の近くに筒状部20cを設けると、エアバッグ20の安定がより強くなり、好ましい。
Note that the one
フェンダ3あるいはフード4下には、エアバッグ20を膨張させるガスを発生するガス発生器15と、ガス発生器15で発生したガスをエアバッグ20に供給するパイプ16等が収納されている。
A
次に、本実施形態のエアバッグ装置10の作動について説明する。図9は、本実施形態のエアバッグ装置10の作動を示す図である。
Next, the operation of the
図7に示すような収納状態にあるエアバッグ装置10は、車両1が図示しない衝突対象と衝突し、車両1に発生した衝撃力を図示しない検知手段等で検知した場合、その検知信号に基づき制御手段等により作動される。
The
図9(a)は、エアバッグ装置10が作動を始め、フェンダ3に収納したガス発生器15からパイプ16を通じてエアバッグ20内にガスが流入し、エアバッグ20が膨張し始めた膨張初期段階を示している。膨張初期段階では、フェンダ3側からエアバッグ20が膨張を始め、膨張圧力により、図7及び図8で示したカバー11が開く。
FIG. 9A shows an initial stage of inflation when the
図9(b)は、ガス発生器15からパイプ16を通じてエアバッグ20内にガスが流入し、エアバッグ20が膨張し続ける膨張中期段階を示している。膨張中期段階では、エアバッグ20全体が折り畳まれた状態から完全に外部に露出する。この時、展開位置規制手段21に張力は、生じておらず、エアバッグ20の膨張が続けられる。
FIG. 9B shows a middle stage of inflation where gas flows from the
図9(c)は、エアバッグ20の膨張が完了した膨張完了段階を示している。膨張完了段階では、エアバッグ20が完全に膨張する。膨張完了段階のエアバッグ装置10の状態を以下に説明する。
FIG. 9C shows an expansion completion stage in which the
図10は、膨張完了段階のフロントピラー2付近の斜視図、図11は図10のc−c線における断面図、図12はスルーアンカー14付近の拡大図である。
10 is a perspective view of the vicinity of the
膨張完了段階では、エアバッグ20は、フェンダ3及びフード4の一部上方とフロントピラー2の前方で、フロントピラー2に沿う方向に展開する。
At the stage of completion of inflation, the
この時、エアバッグ20に係止された展開位置規制手段21の他端21bが、エアバッグ20の膨張に対応して、矢印Aに示すように、ルーフ5とは逆方向に引っ張られる。これにより、スルーアンカー14に対して展開位置規制手段21の中間部21cは、矢印Bに示すように、ルーフ5側に引っ張られ、ウインドシールド6及びフロントピラー2側に押し付けられる状態となる。そして、図10に示すように、展開位置規制手段21を挿通しているエアバッグ20もウインドシールド6及びフロントピラー2側に押し付けられる状態となる。なお、展開位置規制手段21は複数設けてもよい。
At this time, the
また、本実施形態では、ガス発生器15をフェンダ3に収納する構造としたが、ルーフ5側に収納する構造としてもよい。その際、アンカー13及びスルーアンカー14も逆の配置とし、アンカー13をルーフ5側に配置し、スルーアンカー14をフェンダ3側に配置するとよい。
In the present embodiment, the
このように、エアバッグ20に設けた筒状部20cに挿通され、一端21aを車両1又はエアバッグ20に係止され、他端21b側で車両1に固定されたスルーアンカー14に挿通し折り返され、他端21bをエアバッグ20に係止された展開位置規制手段21を備えたので、エアバッグ20の膨張時に、エアバッグ20に係止された展開位置規制手段21の他端21bが膨張するエアバッグ20に引っ張られると、展開位置規制手段21が緊張して、エアバッグ20の筒状部20cが車両1側に引きつけられ、エアバッグ20自体も車両1側に引きつけられることになり、上下方向のリバウンドや車両1幅方向の横ブレもなく、安定な状態で迅速に膨張することができる。
In this way, it is inserted through the
また、筒状部20cは、少なくともエアバッグ20の主膨張部20aの車両側20dと、パイプ接続部20bに設けられるので、エアバッグ20を車両1側に安定して配置することができる。
Moreover, since the
本発明に係るエアバッグ装置によれば、エアバッグに設けた挿通部に挿通され、一端を車両又はエアバッグに係止され、他端側で車両に固定された挿通部材に挿通し折り返され、他端をエアバッグに係止された展開位置規制手段を備えたので、エアバッグの膨張時に、エアバッグに係止された展開位置規制手段の他端が膨張するエアバッグに引っ張られると、展開位置規制手段が緊張して、エアバッグの挿通部が車両側に引きつけられ、エアバッグ自体も車両側に引きつけられることになり、上下方向のリバウンドや車両幅方向の横ブレもなく、安定な状態で迅速に膨張することができる。 According to the airbag device according to the present invention, it is inserted into the insertion portion provided in the airbag, one end is locked to the vehicle or the airbag, and the other end is inserted and folded through the insertion member fixed to the vehicle. Since the deployment position regulating means having the other end locked to the airbag is provided, when the airbag is inflated, if the other end of the deployment position regulating means latched to the airbag is pulled by the inflating airbag, the deployment The position restricting means is tensioned, the airbag insertion part is attracted to the vehicle side, the airbag itself is also attracted to the vehicle side, and there is no rebounding in the vertical direction or lateral blurring in the vehicle width direction and a stable state Can expand quickly.
また、挿通部は、少なくともエアバッグ主膨張部の車両側と、パイプ接続部に設けられるので、エアバッグを車両側に安定して配置することができる。 Further, since the insertion portion is provided at least on the vehicle side of the airbag main inflating portion and on the pipe connection portion, the airbag can be stably disposed on the vehicle side.
1…車両、2…フロントピラー、3…フェンダ、4…フード、5…ルーフ、6…ウインドシールド、7…シール、10…エアバッグ装置、11…カバー、12…バッグケース、13…アンカー、14…スルーアンカー(挿通部材)、15…ガス発生器(インフレータ)、16…パイプ、20…エアバッグ、20c…筒状部(挿通部)21…展開位置規制手段
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記エアバッグに設けた挿通部に挿通され、一端を前記車両又は前記エアバッグ装置に係止され、他端側で車両に固定された挿通部材に挿通し折り返され、他端を前記エアバッグに係止された展開位置規制手段を備えたことを特徴とするエアバッグ装置。 An airbag, an inflator for injecting gas into the airbag, a detection unit for detecting a collision, and a control unit for operating the inflator in response to a signal from the detection unit, along the front pillar outside the vehicle In the airbag device for inflating the airbag arranged in the following manner:
It is inserted into an insertion portion provided in the airbag, one end is locked to the vehicle or the airbag device, and the other end is inserted and folded through an insertion member fixed to the vehicle, and the other end is connected to the airbag. An airbag device comprising a deployment position restricting means that is locked.
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