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JP4900593B2 - 可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造 - Google Patents

可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造 Download PDF

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Description

本発明は、カムシャフトに取り付けられた油圧アクチュエータに油圧制御弁によって作動油を給排することによってバルブタイミングを変更するようにした可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造に関するものである。
可変バルブタイミング機構付エンジンは、バルブタイミングを変更する油圧アクチュエータをカムシャフトに取り付け、該油圧アクチュエータに作動油を給排する油圧制御弁をエンジンの運転状態に応じて制御することによってバルブタイミングを進角又は遅角させ、吸・排気バルブのオーバーラップ量を大きくして掃気効率向上によるトルクアップや内部EGR向上による燃費の改善とNOX
の低減等を図ったものである。
斯かる可変バルブタイミング機構付エンジンにおいては、鋳造によって一体成型されたチェーンケースに油圧制御弁を取り付け、該チェーンケースに、エンジン本体に接合されたボス部を突設し、該ボス部に制御用オイル通路が形成される。ここで、制御用オイル通路は,油圧源である油圧ポンプから油圧制御弁に作動油を供給する供給用オイル通路と、油圧制御弁から油圧アクチュエータに作動油を給排する進角用オイル通路及び遅角用オイル通路とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記制御用オイル通路123は、図10(a)に示すようにチェーンケース118に鋳抜きによって形成された下穴118aに対して図の斜線部分をドリル加工することによって図10(b)に示すように形成されていた。
尚、鋳造製のチェーンケース等には鋳巣等の鋳造欠陥が不可避的に発生するため、このようなチェーンケース等に複数のオイル通路を機械加工によって形成するとオイル通路同士が鋳巣によって短絡する、所謂オイル通路抜けが発生することは特許文献2において指摘されている。
従来のように鋳造製のチェーンケースに機械加工によって制御用オイル通路を形成すると、オイル通路の機械加工面に鋳巣が発生し易く、オイル通路同士が鋳巣によって連通してオイルがリークし、可変バルブタイミング機構の応答性が悪化するという問題が発生する。又、オイル通路を形成するための機械加工代が大きいために生産性が悪いという問題もあった。
従って、本発明は、鋳巣によるオイル通路同士の連通を防いで可変バルブタイミング機構の応答性の低下を防ぐとともに、機械加工代を減らして生産性の向上を図ることができる可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造を提供することを目的とする。
又、従来のオイル通路構造では、チェーンケースへの挿入部の形状や寸法が異なる油圧制御弁を使用する場合には、その挿入部の形状や寸法に合わせてボス部の形状を変更する必要があったため、チェーンケースの生産性が悪く、コストアップを招くという問題もあった。
従って、本発明は、チェーンケースへの挿入部に形状や寸法が異なる油圧制御弁を使用する場合であっても、各油圧制御弁に合わせてボス部の形状や寸法を変更することなく共通のチェーンケースに各油圧制御弁を取り付けることができ、チェーンケースの生産性の向上とコストダウンを図ることができる可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、バルブタイミングを変更する油圧アクチュエータをカムシャフトに取り付け、該油圧アクチュエータに作動油を給排する油圧制御弁を、鋳造によって成形されたチェーンケースに取り付けるとともに、該チェーンケースに、エンジン本体に接合されるボス部を突設し、該ボス部に、油圧源から前記油圧制御弁に作動油を供給する供給用オイル通路と前記油圧制御弁から前記油圧アクチュエータに作動油を給排する進角用オイル通路及び遅角用オイル通路とから成る制御用オイル通路を形成した可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造において、
前記制御用オイル通路を、前記チェーンケースのボス部の端面に開口する大径部と該大径部の底壁と前記油圧制御弁とを連通させる小径部とから成る段付孔で構成するとともに、該段付孔の前記大径部をその軸線方向の長さが前記小径部の軸線方向の長さよりも長くなるよう深底に形成し、該大径部を鋳抜きによって形成し、前記小径部を切削加工によって形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記段付孔の小径部の中心を前記大径部の中心に対して径方向において前記油圧制御弁の軸中心線側にオフセットさせたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、チェーンケースのボス部に形成される制御用オイル通路を大径部と小径部とから成る段付孔で構成し、深底の大径部を鋳抜きによって形成するようにしたため、ボス部のボリュームが減少して鋳巣の発生が抑えられるとともに、大径部の内部に鋳巣が現れにくく、鋳巣によるオイル通路同士の連通が防がれて可変バルブタイミング機構に高い応答性が維持される。
又、深底の大径部を鋳抜きによって形成したため、小径部の切削加工代が小さく抑えられて生産性が高められる。
更に、油圧制御弁と油圧アクチュエータの間に設けられた制御用オイル通路に深底でボリュームの大きな大径部が存在するため、カムシャフトの駆動反力によって発生する油圧変動を大径部で減衰させることができ、油圧制御弁への油圧変動の伝播を防いで油圧制御性を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、チェーンケースへの挿入部の形状や寸法が異なる油圧制御弁を使用する場合には、段付孔の小径部の中心を大径部の中心に対して径方向において前記油圧制御弁の軸中心線側にオフセットさせることによって、各油圧制御弁に合わせてボス部の形状や寸法を変更することなく共通のチェーンケースに各油圧制御弁を取り付けることができ、チェーンケースの生産性の向上とコストダウンを図ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るオイル通路構造を備えた可変バルブタイミング機構付エンジンの右側面図、図2は同エンジンのヘッドカバーとチェーンケースを取り外して示す斜視図、図3はチェーンケースを内側から見た内面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は可変バルブタイミング機構の油圧経路図、図6は図4の矢視B方向の図、図7は図6のC−C線断面図である。
本実施の形態に係る可変バルブタイミング機構付エンジン(以下、単に「エンジン」と略称する)1は、車両用のDOHC直列4気筒エンジンであって、クランクシャフト2を車両の左右方向(図1の紙面垂直方向)に配するとともに、図1に示すように、シリンダ軸線Lを鉛直線Nに対して図示の角度θだけ車両の前方に傾斜させた状態で車両に搭載される。
図1及び図2に示すように、前記クランクシャフト2は、シリンダブロック3に回転可能に支持されており、シリンダブロック3には不図示の4つのシリンダが車幅方向(図1の紙面垂直方向)に並設されている。尚、図示しないが、シリンダブロック3の各シリンダにはピストンがそれぞれ摺動可能に嵌挿されており、各ピストンはコンロッドを介して前記クランクシャフト2に連結されており、各ピストンのシリンダに沿う往復直線運動はコンロッドによってクランクシャフト2の回転運動に変換される。
又、シリンダブロック3の上面にはシリンダヘッド4が被着され、該シリンダブロック4の下面にはオイルパン5が取り付けられており、シリンダヘッド4には各気筒毎に吸気ポートと排気ポート(何れも不図示)がそれぞれ形成されている。そして、シリンダヘッド4の吸気側端面(後端面)には、図1に示すように、前記吸気ポートに連なる吸気マニホールド6が接続されている。ここで、4本の吸気マニホールド4は集合してサージタンク7に接続されており、図示しないが、サージタンク7の上流側にはスロットルボディを介してエアクリーナが接続されている。
他方、シリンダヘッド4の排気側端面(前端面)には、図1に示すように、前記排気ポートに連なる排気マニホールド8が接続されており、4本の排気マニホールド8は集合して触媒コンバータ9に接続されている。そして、触媒コンバータ9には排気管10が接続されており、この排気管10には車体後方に向かって延び、その後端部は大気中に開口している。
ところで、シリンダヘッド4に各気筒毎に形成された前記吸気ポートと排気ポートは、不図示の吸気バルブと排気バルブによってそれぞれ適当なタイミングで開閉され、これによって各シリンダ内で所要のガス交換がなされる。
而して、上記吸気バルブと排気バルブは、図2に示すように、シリンダヘッド4に回転可能に軸支された吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12にそれぞれ一体に形成された吸気カム11aと排気カム12aによって開閉される。ここで、吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12は、シリンダヘッド4の吸気側(車体後側)と排気側(車体前側)において左右方向に平行に配されており、これらの吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12の右端部には吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14がそれぞれ取り付けられている。
そして、図2に示すように、クランクシャフト2の右端部には小径のクランクスプロケット15が取り付けられており、このクランクスプロケット15と前記吸気カムスプロケット13及び排気カムスプロケット14には無端状のタイミングチェーン16が巻装されている。尚、図1に示すように、シリンダヘッド4の上部にはヘッドカバー17が被着されており、このヘッドカバー17内に形成されたカム室内に吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12及び吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14等の一部が収容されている。
而して、クランクシャフト2の回転は、クランクスプロケット15、タイミングチェーン16、吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14を経て減速されて吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12にそれぞれ伝達され、これらの吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12がクランクシャフト2の1/2の速度で回転駆動されることによって、前述のように吸気バルブと排気バルブがそれぞれ適当なタイミングで開閉されて各シリンダ内で所要のガス交換がなされる。
ここで、前記タイミングチェーン16は、シリンダブロック3とシリンダヘッド4の各右端面に取り付けられたエンジンカバーとしてのチェーンケース18によって覆われており、このチェーンケース18内においてタイミングチェーン16がチェーンガイド19によってガイドされつつ、テンショナ20によって所定のテンションを付与された状態で回転する。
ところで、本実施の形態では、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数等に応じて変化させる可変バルブタイミング機構(VVT)が設けられている。この可変バルブタイミング機構は、図2及び図5に示すように、吸気カムシャフト11の一端に取り付けられた油圧アクチュエータ21と、該油圧アクチュエータ21に作動油を給排する油圧制御弁(OCV)22を含んで構成されており、油圧制御弁22は、図1及び図4に示すように、チェーンケース18に取り付けられている。
又、可変バルブタイミング機構には、図5に示すように、油圧源である前記オイルパン5から油圧制御弁22に作動油を供給する供給用オイル通路23と、油圧制御弁22から油圧アクチュエータ21に作動油を供給する進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25と、油圧制御弁22から作動油をオイルパン5に戻すドレン通路26が設けられており、供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25は制御用オイル通路を構成している。尚、供給用オイル通路23の途中にはオイルポンプ27とオイルフィルタ28が設けられている。
ここで、図2に示すように、シリンダヘッド4の右端面の前記油圧アクチュエータ21に近接する部位であって、タイミングチェーン16で囲まれる領域には、ヘッド側ボス部29が一体に突設されており、このヘッド側ボス部29には前記供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25が形成されている。
他方、図4に示すように、チェーンケース18の上部内面には制御弁取付用筒30が一体に形成されており、図3及び図4に示すように、チェーンケース18の内面の制御弁取付用筒30に重なる部分にはボス部31が一体に突設されている。尚、チェーンケース18は、アルミニウム合金の鋳造によって成形されている。
上記ボス部31には供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25が形成されており、チェーンケース18をシリンダブロック3とシリンダヘッド4の端面に取り付けると、該チェーンケース18に突設されたボス部31はシリンダヘッド4に突設された前記ヘッド側ボス部29(図2参照)に接合され、該ボス部31に形成された供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25は、ヘッド側ボス部29に形成された供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25にそれぞれ接合される。尚、図3に示すように、チェーンケース18の内面のボス部31の両側には前記ドレン通路26が開口している。
而して、図5に示す可変バルブタイミング機構において、クランクシャフト2によって駆動される前記オイルポンプ27によってオイルパン5から作動油が供給用オイル通路23を経て油圧制御弁22に供給されると、油圧制御弁22は、この作動油を分配制御して油圧アクチュエータ21を駆動し、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数等に応じて適切に制御する。
即ち、進角用オイル通路24から油圧アクチュエータ21の進角側の油室S1に作動油が供給されると、吸気カムシャフト11の回転位相が進角されて吸気バルブの開閉タイミングが早められ、このとき、油圧アクチュエータ21内の遅角側の油室S2からは作動油がドレン通路26を通ってオイルパン5へと戻される。
同様に、遅角用オイル通路25から油圧アクチュエータ21の遅角側の油室S2に作動油が供給されると、吸気カムシャフト11の回転位相が遅角されて吸気バルブの開閉タイミングが遅らされ、このとき、油圧アクチュエータ21内の進角側の油室S1からは作動油がドレン通路26を通ってオイルパン5へと戻される。
ところで、図6に詳細に示すように、チェーンケース18の内面に一体に突設されたボス部31には前述のように供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25が形成されているが、例えば進角用オイル通路24は図7に示すように形成されている。
即ち、進角用オイル通路24は、チェーンケース18のボス部31の端面に開口する深底の大径部24aと該大径部24aの底壁と前記油圧制御弁22とを連通させる小径部24bとから成る段付孔で構成されており、該段付孔の前記大径部24aは鋳抜きによってチェーンケース18の鋳造時に形成され、前記小径部24bはドリル加工等の切削加工によって大径部24aと同心に形成されている。同様に、図6に示すように、他の供給用オイル通路23と遅角用オイル通路25も進角用オイル通路24と同様に、大径部23a,25aと小径部23b,25bとから成る段付孔で構成されている。
以上のように、本実施の形態においては、チェーンケース18のボス部31に形成される供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25を大径部23a,24a,25aと小径部23b,24b,25bとから成る段付孔で構成し、深底の大径部23a,24a,25aを鋳抜きによって形成するようにしたため、ボス部31のボリュームが減少して鋳巣の発生が抑えられるとともに、大径部23a,24a,25aの内面に鋳巣が現れにくく、鋳巣による供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25同士の連通が防がれて可変バルブタイミング機構に高い応答性が維持される。
又、各段付孔の深底の大径部23a,24a,25aを鋳抜きによって形成したため、小径部23b,24b,25bの切削加工代が小さく抑えられて生産性が高められる。
更に、油圧制御弁22と油圧アクチュエータ21の間に設けられた供給用オイル通路23と進角用オイル通路24及び遅角用オイル通路25に深底でボリュームの大きな大径部23a,24a,25aが存在するため、吸気カムシャフト11の駆動反力によって発生する油圧変動を大径部23a,24a,25aで減衰させることができ、油圧制御弁22への油圧変動の伝播を防いで油圧制御性を高めることができる。
ここで、チェーンケース18への挿入部の形状や寸法が異なる油圧制御弁を使用する場合の対応を図8及び図9に基づいて説明する。尚、図8は別の油圧制御弁を使用した場合の図6と同様の図、図9は図8のD−D線断面図である。
図8に示すように、チェーンケース18への挿入部の形状や寸法が前記油圧制御弁22とは異なる小径の油圧制御弁22’を使用する場合には、例えば供給用オイル通路23と遅角用オイル通路25の小径部23b,25bの中心を大径部23a,25aの中心に対して径方向にオフセットさせれば、油圧制御弁22’に合わせてボス部31の形状や寸法を変更することなく共通のチェーンケース18に油圧制御弁22’を取り付けることができるため、チェーンケース18の生産性の向上とコストダウンを図ることができる。尚、図9は遅角用オイル通路25の小径部25bを大径部25aの中心に対して図示のεだけオフセットさせた状態を示している。
尚、以上の実施の形態では、本発明を吸気側に可変バルブタイミング機構を設けたエンジンに対して適用した形態について説明したが、本発明は、可変バルブタイミング機構を排気側又は吸気側と排気側の双方に設けたエンジンに対しても同様に適用可能であることは勿論である。
可変バルブタイミング機構付エンジンの右側面図である。 可変バルブタイミング機構付エンジンのヘッドカバーとチェーンケースを取り外して示す斜視図である。 可変バルブタイミング機構付エンジンのチェーンケースを内側から見た内面図である。 図3のA−A線断面図である。 可変バルブタイミング機構の油圧経路図である。 図4の矢視B方向の図である。 図6のC−C線断面図である。 本発明の別形態を示す図6と同様の図である。 図6のD−D線断面図である。 (a),(b)は従来の制御用オイル通路の加工方法を示す断面図である。
符号の説明
1 可変バルブタイミング機構付エンジン
2 クランクシャフト
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 オイルパン
6 吸気マニホールド
7 サージタンク
8 排気マニホールド
9 触媒コンバータ
10 排気管
11 吸気カムシャフト
11a 吸気カム
12 排気カムシャフト
12a 排気カム
13 吸気カムスプロケット
14 排気カムスプロケット
15 クランクスプロケット
16 タイミングチェーン
17 ヘッドカバー
18 チェーンケース(エンジンカバー)
19 チェーンガイド
20 テンショナ
21 油圧アクチュエータ
22,22’ 油圧制御弁
23 供給用オイル通路
23a 供給用オイル通路の大径部
23b 供給用オイル通路の小径部
24 進角用オイル通路
24a 進角用オイル通路の大径部
24b 進角用オイル通路の小径部
25 遅角用オイル通路
25a 遅角用オイル通路の大径部
25b 遅角用オイル通路の小径部
26 ドレン通路
27 オイルポンプ
28 オイルフィルタ
29 ヘッド側ボス部
30 制御弁取付用筒
31 ボス部
S1 油圧アクチュエータの進角側の油室
S2 油圧アクチュエータの遅角側の油室

Claims (2)

  1. バルブタイミングを変更する油圧アクチュエータをカムシャフトに取り付け、該油圧アクチュエータに作動油を給排する油圧制御弁を、鋳造によって成形されたチェーンケースに取り付けるとともに、該チェーンケースに、エンジン本体に接合されるボス部を突設し、該ボス部に、油圧源から前記油圧制御弁に作動油を供給する供給用オイル通路と前記油圧制御弁から前記油圧アクチュエータに作動油を給排する進角用オイル通路及び遅角用オイル通路とから成る制御用オイル通路を形成した可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造において、
    前記制御用オイル通路を、前記チェーンケースのボス部の端面に開口する大径部と該大径部の底壁と前記油圧制御弁とを連通させる小径部とから成る段付孔で構成するとともに、該段付孔の前記大径部をその軸線方向の長さが前記小径部の軸線方向の長さよりも長くなるよう深底に形成し、該大径部を鋳抜きによって形成し、前記小径部を切削加工によって形成したことを特徴とする可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造。
  2. 前記段付孔の小径部の中心を前記大径部の中心に対して径方向において前記油圧制御弁の軸中心線側にオフセットさせたことを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造。
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