JP4998102B2 - Elevator control device - Google Patents
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Description
この発明は、エレベータの制御装置に関するものである。 The present invention relates to an elevator control device.
従来におけるエレベータロープの揺れを抑制するエレベータの制御装置については、巻上機に巻き掛けたロープの一端側に乗りかごのかご枠が吊下され、前記ロープの他端側に釣合い重りが吊下されたエレベータにおいて、前記ロープの横揺れ振動を抑制すべく前記ロープを挿通し前記かご枠に固定される揺れ抑制装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 In the conventional elevator control device that suppresses the swing of the elevator rope, a car cage frame is suspended from one end of the rope wound around the hoist, and a counterweight is suspended from the other end of the rope. There is known an elevator including a vibration suppressing device that is inserted into the rope and fixed to the car frame so as to suppress the rolling vibration of the rope (for example, see Patent Document 1).
建物高さ(H)が60mを超えるような高層建築物における一次の固有周期は、その建築物の構造によっても異なるが、おおよそ、(H[m]/1[m])×0.025[sec]程度となることが知られている(例えば、建物高さ(H)が100mであれば一次の固有周期は約2.5秒となる)。一方、建物に据付されるエレベータにおいて設けられる、乗りかごを昇降させるロープは、その長さ(すなわち、運転中においては乗りかごの位置)、密度や張力等により定まる固有周期をもっている。
高層建築物が長周期地震や強風にさらされた際、前述の一次固有周期で水平方向に揺れ続けるため、建物頂部に設けられた、エレベータの巻上機等を収容する機械室に長周期の変位加振が入力され続けることとなり、建物の固有周期とロープの固有周期とが近接した場合、ロープが共振して大きく振れ、昇降路への接触や引掛かりが発生してしまうおそれがあるという課題がある。
そして、エレベータロープの共振が発生した場合には、エレベータロープの昇降路への接触、昇降路内に設置される着床プレート等の機器への引掛かりやこれらの機器の破損等を誘発するおそれがあるという課題もある。
また、特許文献1に示された従来におけるエレベータロープの揺れを抑制するエレベータの制御装置においては、ロープの横揺れ振動を抑制すべく設けられた揺れ抑制装置は、ロープ端固定部に配置される構成となっているが、長周期振動に起因してロープが共振しロープ上に定常波が形成された際には、一般にロープ端部は定常波の節となるため、ロープ端部におけるその振幅は小さく、それ故、大きな制振効果を得難いという課題がある。
The primary natural period in a high-rise building with a building height (H) exceeding 60 m varies depending on the structure of the building, but is approximately (H [m] / 1 [m]) × 0.025 [ sec] (for example, if the building height (H) is 100 m, the primary natural period is about 2.5 seconds). On the other hand, a rope for raising and lowering a car provided in an elevator installed in a building has a natural period determined by its length (that is, the position of the car during operation), density, tension, and the like.
When a high-rise building is exposed to a long-period earthquake or strong wind, it will continue to shake in the horizontal direction with the above-mentioned primary natural period, so a long-period building is installed in the machine room that houses the elevator hoisting machine, etc. Displacement excitation will continue to be input, and if the natural period of the building and the natural period of the rope are close, the rope will resonate and shake greatly, which may cause contact with or catching the hoistway. There are challenges.
And when the resonance of the elevator rope occurs, there is a risk of causing the elevator rope to contact with the hoistway, to catch on the equipment such as the landing plate installed in the hoistway, or to damage these equipment. There is also a problem that there is.
Further, in the elevator control device that suppresses the swing of the elevator rope shown in
この発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、エレベータが据付される建物が長周期振動を起こした際に発生するエレベータロープの共振を抑制することができるエレベータの制御装置を得るものである。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and is an elevator control device that can suppress the resonance of an elevator rope that occurs when a building in which an elevator is installed causes long-period vibration. Is what you get.
この発明に係るエレベータの制御装置は、乗りかごと釣合い重りとを昇降させるロープを有するエレベータにおいて、前記ロープの端部を固定するロープ端固定部の傾斜を検出する傾斜検出手段と、1本以上の前記ロープの張力を、当該ロープの前記ロープ端固定部の高低位置を変化させることにより任意に調整するロープ張力調整手段と、を備え、前記傾斜検出手段の計測値が所定の閾値を超えた際に、前記1本以上のロープの張力を、前記エレベータが据付される建物が有する固有周期と前記ロープが有する固有周期とが異なる周期となるように決定される張力に前記ロープ張力調整手段により調整する構成とする。
The elevator control device according to the present invention includes an inclination detecting means for detecting an inclination of a rope end fixing portion for fixing an end portion of the rope , and one or more in an elevator having a rope for raising and lowering a car and a counterweight. Rope tension adjusting means for arbitrarily adjusting the tension of the rope by changing the height position of the rope end fixing portion of the rope, and the measured value of the inclination detecting means exceeds a predetermined threshold value The tension of the one or more ropes is adjusted to a tension determined so that a natural period of the building where the elevator is installed and a natural period of the rope are different from each other by the rope tension adjusting unit. The configuration is adjusted .
この発明はエレベータの制御装置に関し、乗りかごと釣合い重りとを昇降させるロープを有するエレベータにおいて、前記ロープ端の固定部に設けられ前記ロープ端固定部の傾斜を検出する傾斜検出手段を備えた構成としたことで、エレベータが据付される建物が長周期振動を起こした際に発生するエレベータロープの共振を抑制することができるとともに、エレベータロープの共振を抑制することにより、エレベータロープの昇降路への接触、昇降路内に設置される着床プレート等の機器への引掛かりやこれらの機器の破損等を防止することが可能であるという効果を奏する。 The present invention relates to an elevator control apparatus, and an elevator having a rope for raising and lowering a car and a counterweight, and a structure provided with an inclination detection means provided at a fixing portion of the rope end and detecting an inclination of the rope end fixing portion. Therefore, it is possible to suppress the resonance of the elevator rope that occurs when the building where the elevator is installed causes long-period vibration, and to the elevator rope hoistway by suppressing the resonance of the elevator rope. There is an effect that it is possible to prevent contact with each other, catching on equipment such as a landing plate installed in the hoistway, and breakage of these equipment.
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1に関するもので、図1は2:1ローピングのエレベータにおいて長周期振動によってロープが振動している状態を示す説明図、図2はロープ端固定部(綱止部)の通常時を示す正面図、図3はロープ端固定部(綱止部)の傾斜時を示す正面図、図4は傾斜検出手段として変位センサを用いたロープ端固定部の通常時を示す平面図、図5は傾斜検出手段として変位センサを用いたロープ端固定部の傾斜時を示す平面図、図6はこの実施の形態の動作を示すフロー図、図7は1:1ローピングのエレベータにおいて長周期振動によってロープが振動している状態を示す説明図である。
図において1は乗りかご2及び釣合い重り3が昇降自在に配置されたエレベータの昇降路であり、前記乗りかご2は図示しない各階床に停止するようになっている。前記昇降路1上方の機械室4には、巻上機5及びソラセ車6が設置されており、これら巻上機5及びソラセ車6には主ロープ7が巻き掛けられている。前記主ロープ7の一方側は、前記乗りかご2の上部に回転自在に軸着されたかご吊車8aに巻き掛けられて方向転換された上で、前記昇降路1上方の綱止部9においてそのロープ端が固定されており、前記主ロープ7の他方側は、前記釣合い重り3の上部に回転自在に軸着された重り吊車8bに巻き掛けられて方向転換された上で、前記昇降路1上方の綱止部9においてそのロープ端が固定されている。
前記昇降路1の下部にはコンペンシーブ10が設置されており、このコンペンシーブ10には、コンペンロープ11が巻き掛けられている。このコンペンロープ11の一端部は前記乗りかご2の下部に接続されており、このコンペンロープ11の他端部は前記釣合い重り3の下部に接続されている。また、前記乗りかご2と制御盤12とは制御ケーブル13により電気的に接続されている。
FIGS. 1 to 7 relate to
In the figure,
A
14は、シャックルロッドで、その一端には前記主ロープ7が接続されている。このシャックルロッド14の反主ロープ側は、綱止梁15に穿設された挿通孔16に遊動自在に挿通され、シャックルバネ17及びバネ座18が通された上で、ナット19が螺嵌されており、以上のようにして前記主ロープ7端部を弾性的に支持固定する前記綱止部9が構成されている。
そして、前記バネ座18には、傾斜検出手段20(例えば、角度センサや静的加速度を計測可能な加速度センサ等)が設置されており、この傾斜検出手段20が検出した前記シャックルロッド14の傾きの経時変化は、電気信号として制御盤12へと出力される。
なお、前記傾斜検出手段20は、角度センサや静的加速度を計測可能な加速度センサ等を前記バネ座18を設置するのに代えて、変位センサを用いたX方向検出部20a及びY方向検出部20bを設けるようにすることもできる(図4、図5)。
The
The tilt detection means 20 is an X
図6のフローチャートは、この実施の形態の動作を示すものである。
ステップS0はエレベータが通常運転されている状態であり、この状態においては前記傾斜検出手段20が検出した前記シャックルロッド14の傾きの経時変化が、電気信号として制御盤12へと出力されている。
前記シャックルロッド14は前記巻上機5の動作等に起因して常に振動しているため、次のステップS1において、ステップS0で出力された信号に対して例えば1Hzのカットオフ周波数をもつローパスフィルタ処理を施し、外乱である高周波成分を除去する。
そして、ステップS2へと移り、ステップS1において外乱を除去した信号を用いて前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えたか否かを判断する。ここで、前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えていないと判断された場合は、ステップS0へと戻り、前記傾斜検出手段20から出力される信号の監視を継続する。
一方、ステップS2で、前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えたと判断された場合はステップS3へと進み、前記乗りかご2を避難階へと退避させる。この退避階は、建物の固有周波数と前記乗りかご2の位置により決まるロープの固有周波数とが異なるように決定される。
なお、ステップS2での判断においては、一定の裕度をもって判断するようにしてもよい。
ステップS3において前記乗りかご2を前記退避階に避難させた後は、ステップS4へと移行し、前記シャックルロッド14の傾き又は建物の揺れが所定の閾値以下になるまで待機する。そして、待機の後、前記シャックルロッド14の傾き又は建物の揺れが所定の閾値以下になったと判断できた場合は、次のステップS5へと移行する。このステップS5においては前記乗りかご2を終端階間で低速運転して、前記巻上機5のトルクに異常が発生していないか、前記昇降路1内に設けたマイク(図示せず)に異音が入力されていないか等の安全確認を行う。そして、異常を発見しない場合、すなわち安全が確認できた場合は、ステップS6からステップS7へと移行し、通常運転に復帰して再びステップS0からの一連のフローを繰り返す。
一方、ステップS6において異常が発見された場合は、ステップS8へと移行して、エレベータの運転を停止するとともに、エレベータの保守会社や建物内の防災センター等へと異常を通報し、一連のフローを終了する。
The flowchart of FIG. 6 shows the operation of this embodiment.
Step S0 is a state in which the elevator is normally operated. In this state, the change with time of the inclination of the
Since the
Then, the process proceeds to step S2, and it is determined whether or not the inclination of the
On the other hand, if it is determined in step S2 that the inclination of the
Note that the determination in step S2 may be performed with a certain margin.
After evacuating the
On the other hand, if an abnormality is found in step S6, the process proceeds to step S8, where the operation of the elevator is stopped, and the abnormality is reported to the elevator maintenance company, the disaster prevention center in the building, etc. Exit.
以上のように構成されたエレベータの制御装置においては、エレベータが据付される建物が長周期振動を起こした際に発生するエレベータロープの共振を常時監視し、エレベータロープの共振発生を検知した際には、乗りかごを、建物の固有周波数とエレベータロープの固有周波数とが異なるような位置まで移動させることにより、エレベータロープの共振を抑制することができる。
そして、エレベータロープの共振を抑制することにより、エレベータロープの昇降路への接触、昇降路内に設置される着床プレート等の機器への引掛かりやこれらの機器の破損等を防止することが可能である。
また、乗りかごを避難させた後、通常運転再開前には、乗りかごを終端階間で低速運転して安全確認を行い、万一、異常が発見された場合は、エレベータの運転を停止するとともに速やかにエレベータの保守会社や建物内の防災センター等へと異常を通報するため、部品の破損を防ぎつつ、迅速に復旧することができる。
なお、以上は2:1ローピングのエレベータにおける実施の形態として説明したが、図7に示すような1:1ローピングのエレベータにおいても同様にして実施することが可能である。この場合においては、図1において前記乗りかご2の上部に回転自在に軸着された前記かご吊車8a及び前記釣合い重り3の上部に回転自在に軸着された前記重り吊車8bを用いずに、前記乗りかご2の上部及び前記釣合い重り3の上部に、直接前記主ロープ7の両端部をそれぞれ固定して綱止部9を構成することになる。
In the elevator control apparatus configured as described above, when the building in which the elevator is installed undergoes long-period vibration, the resonance of the elevator rope is constantly monitored and the occurrence of the resonance of the elevator rope is detected. Can suppress the resonance of the elevator rope by moving the car to a position where the natural frequency of the building and the natural frequency of the elevator rope are different.
By suppressing the resonance of the elevator rope, it is possible to prevent contact of the elevator rope with the hoistway, catching on equipment such as a landing plate installed in the hoistway, and damage of these equipment. Is possible.
Also, after evacuating the car and before resuming normal operation, run the car at low speed between the terminal floors to check the safety, and if an abnormality is found, stop the elevator operation At the same time, since the abnormality is promptly reported to the elevator maintenance company, the disaster prevention center in the building, etc., it is possible to recover quickly while preventing damage to the parts.
Although the above description has been given as the embodiment in the elevator of 2: 1 roping, the embodiment can be similarly performed in the elevator of 1: 1 roping as shown in FIG. In this case, without using the
実施の形態2.
図8から図10は、この発明の実施の形態2に関するもので、図8はロープ端固定部の通常時を示す正面図、図9はロープ端固定部のロープの共振周波数を制御している状態を示す正面図、図10はこの実施の形態の動作を示すフロー図である。図8及び図9において、図2及び図3と同符号は同一部分又は相当部分を示しており、説明を省略する。
前述の通り、エレベータロープの固有周波数は、その長さ(すなわち、運転中においては乗りかごの位置)、密度や張力等により定まる。実施の形態1においては、乗りかごの位置を調整することによりエレベータロープの固有周波数を制御し、建物との共振を抑制していたが、ここで説明する実施の形態2においてはエレベータロープの張力を調整することによりエレベータロープの固有周波数を制御し、建物との共振を抑制するものである。
すなわち、前記綱止部9には、実施の形態1の構成に加えて、前記シャックルバネ17の下端が当接している座面21の高低位置を調節する油圧ジャッキ22と前記油圧ジャッキ22に油圧を印加する油圧ポンプ23と前記油圧ジャッキ22と前記油圧ポンプ23との間に介装されたバルブ24とからなるアクチュエータと、前記座面21の高低位置を計測して、その計測値を前記制御盤12へと出力する変位センサ25と、が設けられている。
FIGS. 8 to 10 relate to the second embodiment of the present invention, FIG. 8 is a front view showing the normal state of the rope end fixing portion, and FIG. 9 controls the resonance frequency of the rope of the rope end fixing portion. FIG. 10 is a flowchart showing the operation of this embodiment. 8 and 9, the same reference numerals as those in FIGS. 2 and 3 denote the same or corresponding parts, and the description thereof is omitted.
As described above, the natural frequency of the elevator rope is determined by its length (that is, the position of the car during operation), density, tension, and the like. In the first embodiment, the natural frequency of the elevator rope is controlled by adjusting the position of the car and the resonance with the building is suppressed. However, in the second embodiment described here, the tension of the elevator rope By adjusting the natural frequency of the elevator rope, the natural frequency of the elevator rope is controlled and the resonance with the building is suppressed.
In other words, in addition to the structure of the first embodiment, the
図10のフローチャートは、この実施の形態の動作を示すものである。
ステップS10はエレベータが通常運転されている状態であり、この状態においては前記傾斜検出手段20が検出した前記シャックルロッド14の傾きの経時変化が、電気信号として制御盤12へと出力されている。
前記シャックルロッド14は前記巻上機5の動作等に起因して常に振動しているため、次のステップS11において、ステップS10で出力された信号に対して例えば1Hzのカットオフ周波数をもつローパスフィルタ処理を施し、外乱である高周波成分を除去する。
そして、ステップS12へと移り、ステップS11において外乱を除去した信号を用いて前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えたか否かを判断する。ここで、前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えていないと判断された場合は、ステップS10へと戻り、前記傾斜検出手段20から出力される信号の監視を継続する。
一方、ステップS12で、前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えたと判断された場合はステップS13へと進み、現在までに前記シャックルロッド14の傾きが所定の閾値を超えた回数を計数するカウンタをカウントアップする。
なお、ステップS12での判断においては、実施の形態1同様、一定の裕度をもって判断するようにしてもよい。
そして、ステップS13において前記カウンタをカウントアップした後、ステップS14へと移行し、前記カウンタが偶数か否かを判定する。ここで、前記カウンタが偶数であった場合はステップS15へと進み、前記油圧ジャッキ22により、特定の前記主ロープ7に係る前記シャックルロッド14を受ける前記座面21の高低位置を前記特定の主ロープ7の張力が減少する方向に変化させて、建物の固有周波数と前記主ロープ7の張力により決まるロープの固有周波数とが異なるように制御される。一方、前記カウンタが奇数であった場合はステップS16へと進み、前記油圧ジャッキ22により、特定の前記主ロープ7に係る前記シャックルロッド14を受ける前記座面21の高低位置を前記特定の主ロープ7の張力が増加する方向に変化させて、建物の固有周波数とロープの固有周波数とが異なるように制御される。
なお、ステップS15及びステップS16において、前記油圧ジャッキ22により前記座面21の高低位置を変化させる際には、前記変位センサ25で前記座面21の高低位置変化量を計測し、その計測値を前記制御盤12へとフィードバックすることにより、前記主ロープ7の張力が過大又は過小とならないように制御される。
ステップS15又はステップS16において前記特定の主ロープ7の張力を調整した後は、ステップS17へと移行し、前記シャックルロッド14の傾き又は建物の揺れが所定の閾値以下になるまで待機する。そして、待機の後、前記シャックルロッド14の傾き又は建物の揺れが所定の閾値以下になったと判断できた場合は、次のステップS18へと移行して、さらに所定時間の経過を待った後、前記油圧ジャッキ22により、前記特定の主ロープ7に係る前記シャックルロッド14を受ける前記座面21の高低位置を前記特定の主ロープ7の張力が復元する方向、すなわち、ステップS15を経由した場合は、前記特定の主ロープ7の張力が増加する方向、また、ステップS16を経由した場合は、前記特定の主ロープ7の張力が減少する方向、に変化させて、ロープの固有周波数を元に戻した上で、通常運転に復帰して、再びステップS10から一連のフローを繰り返す。
The flowchart of FIG. 10 shows the operation of this embodiment.
Step S10 is a state in which the elevator is normally operated. In this state, the change with time of the inclination of the
Since the
Then, the process proceeds to step S12, and it is determined whether or not the inclination of the
On the other hand, if it is determined in step S12 that the inclination of the
In the determination in step S12, the determination may be made with a certain margin as in the first embodiment.
Then, after counting up the counter in step S13, the process proceeds to step S14 to determine whether or not the counter is an even number. Here, when the counter is an even number, the process proceeds to step S15, and the
In step S15 and step S16, when the height position of the
After adjusting the tension of the specific
以上のように構成されたエレベータの制御装置においては、エレベータが据付される建物が長周期振動を起こした際に発生するエレベータロープの共振を常時監視し、エレベータロープの共振発生を検知した際には、エレベータロープの張力を、建物の固有周波数とエレベータロープの固有周波数とが異なるような張力に調整することにより、エレベータの運転を休止させることなく、エレベータロープの共振を抑制することができるとともに、エレベータロープの共振を抑制することにより、エレベータロープの昇降路への接触、昇降路内に設置される着床プレート等の機器への引掛かりやこれらの機器の破損等を防止することが可能である。
また、エレベータロープの共振発生を検知した回数を計数し、この回数に応じて、エレベータロープの張力の増減方向を制御するため、エレベータロープが巻き掛けられる綱車の磨耗を均一化することが可能である。
なお、以上について、2:1ローピング及び1:1ローピングのいずれのエレベータにおいても実施することが可能である点は、実施の形態1と同様である。
In the elevator control apparatus configured as described above, when the building in which the elevator is installed undergoes long-period vibration, the resonance of the elevator rope is constantly monitored and the occurrence of the resonance of the elevator rope is detected. By adjusting the tension of the elevator rope so that the natural frequency of the building and the natural frequency of the elevator rope are different, the resonance of the elevator rope can be suppressed without stopping the operation of the elevator. By suppressing the resonance of the elevator rope, it is possible to prevent the elevator rope from contacting the hoistway, being caught on equipment such as a landing plate installed in the hoistway, or damaging these equipment. It is.
In addition, it counts the number of times the resonance of the elevator rope has been detected and controls the direction of increase / decrease in the tension of the elevator rope according to this count, so it is possible to equalize the wear on the sheave around which the elevator rope is wound. It is.
In addition, about the above, it is the same as that of
1 昇降路
2 乗りかご
3 釣合い重り
4 機械室
5 巻上機
6 ソラセ車
7 主ロープ
8a かご吊車
8b 重り吊車
9 綱止部
10 コンペンシーブ
11 コンペンロープ
12 制御盤
13 制御ケーブル
14 シャックルロッド
15 綱止梁
16 挿通孔
17 シャックルバネ
18 バネ座
19 ナット
20 傾斜検出手段
20a X方向検出部
20b Y方向検出部
21 座面
22 油圧ジャッキ
23 油圧ポンプ
24 バルブ
25 変位センサ
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記ロープの端部を固定するロープ端固定部の傾斜を検出する傾斜検出手段と、
1本以上の前記ロープの張力を、当該ロープの前記ロープ端固定部の高低位置を変化させることにより任意に調整するロープ張力調整手段と、を備え、
前記傾斜検出手段の計測値が所定の閾値を超えた際に、前記1本以上のロープの張力を、前記エレベータが据付される建物が有する固有周期と前記ロープが有する固有周期とが異なる周期となるように決定される張力に前記ロープ張力調整手段により調整することを特徴とするエレベータの制御装置。 In an elevator having a rope that raises and lowers a car and a counterweight,
An inclination detecting means for detecting an inclination of the rope end fixing portion for fixing the end of the rope ;
Rope tension adjusting means for arbitrarily adjusting the tension of one or more ropes by changing the height position of the rope end fixing portion of the rope ;
When the measured value of the inclination detecting means exceeds a predetermined threshold, the tension of the one or more ropes is different from the natural period of the building in which the elevator is installed and the natural period of the rope. An elevator control device , wherein the rope tension adjusting means adjusts the tension determined in such a manner .
前記計数手段が計数した前記回数に応じて、前記1本以上のロープの張力の増減方向を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のエレベータの制御装置。 A counting means for counting the number of times the tension of the one or more ropes is adjusted by the rope tension adjusting means ;
The elevator control device according to any one of claims 1 to 4 , wherein a direction of increasing or decreasing tension of the one or more ropes is controlled according to the number of times counted by the counting means.
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